作家でごはん!鍛練場
名乗るほどのもんじゃありません

んアおっ!

 ちゃんとしなくちゃ、と、そう思って朝起きたのに、でもって制服着て、今年の双子座はイエローがラッキーカラーだったから、レゴブロックの黄色を鞄にしまって、で、走って家出て、バスに揺られて、なんとか学校までやって来たっていうのに、なのに僕は、一人で屋上にいて、プラスチックみたいな青空と、もくもくとした、むかつくほどに刺激のない白い雲を見てたりする――。
 んアおっ! 最高になんだかな、な夏を語ろうか。
 今日が来て、昨日に続いて今日が来て、でも今日は、新しい今日なんかじゃなくて、単に昨日の翌日だ。でもって、去年の夏の続きだったりする。チャイムが鳴って、その日の授業がぜんぶ終わって、だから教室に戻って、ロッカーから、ジャージとバッシュを取り出して、クラスメートの永野の、嫌みな眼鏡顔にアイビーム一発くらわせてから体育館に向かった。進学校の学生諸君は、まだみんな中学生みたいに子供で、アヒルのように並んで歩くよ、よちよち歩くよ、かわいいね。そんなアヒルたちの間を縫うように走る、で、スピード出しすぎて、廊下の角を曲がりきれなくて、壁にぶつかりそうになって、転んで、そしたら、走るなあ、石野ぉ! とか言われて、そっち見たら桜井がいた。なんで、今こんなときにいんだよ、髪乱れちまってんじゃねえかよ、まあ、バスケしてたらどのみち乱れるんだけど、でも制服着てるときくらいはかわいくいたいじゃんかよ、くそう。分かりました、と短く応えて、立ちあがり、ゆっくりと角を曲がって、桜井が見えなくなってから、またダッシュした、んアおっ!
 去年の夏から一年経って、成長期の体は一年分大きくなって、だからバッシュ、ちょっとちっちゃくなってて、むりくり足ねじ込む。更衣室出て、はろー、とか言って、体育館ん中入ったら、久しぶりの美代子がよってきて、佑果、また、胸おっきくなったでしょ、とか、まわりに聞こえないようにだけど言ったから、ちがうよ、生理前だからむくんでんだよ、って説明しようとしたけど、美代子のやつ、やらしい男子みたいな目して僕の胸見て、変なふうに笑ったから、っせえよ、って言って、美代子の持ってたボール奪って、一、二、三とかステップして、高く飛んだ。なんちゃってダンクだぜ。リングのずいぶんと手前だけど、雰囲気だけダンクっぽいカッコするやつ。ばるん、と決まって、着地。ナイッシューとか、美代子が言った。小さかったら高く飛べ、そう言ったのは桜井だった。去年の夏、僕がまだ処女だったころに言われて、なんちゃってダンクができるようになったころ、僕はもう処女じゃなかった。
 アンモナイトが飾られた、窓のない部屋で僕は桜井に抱かれて、それから、県大会の話とかしながら、一緒に風呂に入った。ミストが立ち込めたバスルームで、後ろから桜井のやつ、僕のおっぱいをエロくいじりながら、耳に囁くように何か言った。めちゃくちゃくすぐったくて、言葉なんて聞き取れなかった。だから僕は振り向いて、好き、と言って桜井にキスした。ホテルを出たのは二十一時で、送らないから、と言って桜井は、自分の車で帰ってっちゃったから、僕は走って、されたばかりのとこじんじんさせながら走りに走って、門限になんとか間に合いそうな電車に飛び乗った。電車の中にはいろんなカップルがいた。酔っ払った女が、やっぱり酔っ払った男の、布団みたいな胸に額を預けて、すっごく甘えた声で、しゅうくん、だか、しょうくん、だか、くうんくうんだか、子犬みたいに鳴いてた。座席に座って手を握りあってる男女もいて、すぐ近くだから、聞くともなしに聞いてたら、二人は結婚するらしくて、ドイツのお城で二人だけの式を挙げるんだ、とか言ってて、すごいな、ロマンだよな、って思いながら僕は、さっきまでいたお城みたいなホテルを思い出してた。ああ、ちくしょうめ、あんときはまだ、それなりに、ぬくぬくした気分だったんだよなあ、泣ける。スキスキスキスキ! って書いて、桜井に送信したけど、返事なくて、なんだよもう盛り上がんねえな、とか思って風呂入ったら、鏡に映った僕がもう処女じゃなくて結構びっくりした。ホテル行ったのが七月で、で、あの日の夕方は九月だった。その間、夏休みのめいっぱい、僕は浮かれて、浮かれまくってぴょんぴょん飛んでたってわけ。ふぅ、忘れられないよう、あの日の夕方のこと。下校しようとしたんだけど、掃除当番だったの忘れてて、ごめんよごめん、って教室戻ったら知子に怒られて、ゴミ燃やしてきなさい、って言われて、やだけどしかたないから、空が高いな、なんて思いながら、独りで焼却炉に行ったんだけど、そしたら焼却炉の向こうに桜井がいて、桜井は知らない学生と一緒で、なかなか美人のその学生に、なんとキスしてたから、驚いて、馬鹿みたいに僕ったら動画撮って、それから泣きながら走った、んアおっ! なんだよ、なんなんだよ、好きとは確かに言われてない、顔文字のひとつも貰えてない、でも、処女あげた。後ろからおっぱい触ったくせに、僕の唇につけたその口で、知らない女にキスしてた、長いことキスしてた、わりとディープにキスしてた。うわあっ、やだやだやだやだ、走った、走りに走った、バスケなんてやめてやる、学校だってやめてやる、人間だってやめてやる、桜井んち知らなくてよかったよ、知ってたら走って行って火とかつけちゃったかもしんない、奥さんに言いつけて、子供にも言いつけて、警察にも言いつけて、教育委員会にも言いつけて、世界中に言いつけて、わあ、わあ、もうだめだ、もうだめだ……。
 どうしたの? と美代子が言った。体育館の床に崩れた僕の肩を掴んで心配そうに言った。大丈夫、いつもの発作だよ、すぐによくなる、やなことなんて、お腹いっぱい食べたらどうでもよくなる、きっとよくなる、でも、食欲なんてなかった。どんどん痩せて、お陰で少し綺麗になった。色気づいたか、とか、永野に言われてむかついた。永野、嫌いだ。すぐにからかうから。同い歳なのに、すごく背が高くて、僕のこと見下ろして、桜井が教えてくれたけど、あいつ、僕の倍くらいの偏差値らしい、八十とかそんくらいってこと、やってらんないよね。おい、シーエッチフォーエヌツーオー、とか僕のこと呼ぶから、わけわかんなくて、あとで知子に聞いたんだけど、なんか雰囲気しか覚えてなくて、シースリーピーオーだか、アールツーディーツーだか、そんなふうなこと言われた、って言いつけたら、ロボット扱いされたんだよ、とか言われて、だから永野に、僕はロボットじゃないぞ、って言い返しに行ったら、すごく笑われて、シーエッチフォーエヌツーオーってのは小便のことだよ、小便くさいガキだってそういう意味だよ、って言いやがったから、僕はもう処女じゃないんだぞ、って教えてやったら、ものすごく驚いた顔してて、だからなんだか気分よくなって、おまえもキスくらいは早く済ませろや、って言ってやった、ざまあみろ。って、そんなこと思い出したら、なんか元気になってきて、美代子にボール貰って、シュートの練習したんだけど、バッシュがちっちゃくて、屈伸したとき、それが気になって、だから三回連続で外して、そうしたらもう嫌になっちゃって、ちょっと座禅組んでくるから、って美代子に言って、したら美代子ってば、ってゆうか佑果そう言うか、とか変なこと言ったけど、振り捨てて、体育館から走ってそのまま屋上に行って、また青い空と白い雲睨んで、ちっくしょう、って思った、思うよりほかなかった。蝉がうるさかった。去年の夏、エッチしてからちょっとしたころ、桜井は、蝉しぐれのシャワー浴びながら、僕を、スポーツ用品店に連れてって、そんでバッシュを買ってくれた。かなりいいやつ。県大会はこれで出ろよ、って言われた。さんきゅって言ったら、welcomeって言われた。英語の教師らしい発音で、へえ、と思った。やっぱり桜井って、ちゃんと先生なんだな。結局のところ、僕の処女は、NIKEとの交換っこだったってことになる。スポーツ用品店を出てから、桜井は、なんだか急に先生に戻っちゃって、二度と僕に触れることはなかった。で、そのまま、あの日の夕方になったってわけ。秋の県大会はぼろ負け、当たり前、やる気なんてなかったし、だって、録画したキスシーン、朝見て、夜見て、夜中に見て、んなんでバスケなんてやってられっかっつうの、ちっくしょう、んアおっ! アおっ、アおアお、アおっ! あちいな、それにしても、あちい。アイスみたいに溶けちゃいそうだよ、アイスか、アイスいいよな、アイス食べたいな、アイスアイスアイスアイス、我、アイスを欲す。ったく、余裕かましてびかびかしちゃってよう、と太陽睨んで立ち上がった。世の中にアイスがあってよかったよ、なかったらずっと屋上に寝っ転がってて、そんでもって僕、溶けちゃってたかもしんない。ともかく、アイス買うため売店に走った。
 アイス食べながら更衣室に戻って、もうすぐ夏休みだね、とか言い合ってる一年生の声聞いて、ふうん、一年って早いな、って思って、そんでまた考えた。桜井のこと考えた。十月になって、僕が自殺の真似ごとしたとき、さすがの桜井も慌てたみたいで、電話掛けてきたけど、もちろん出なかった。ほんとは話したかったけど、でも僕にもいちおうプライドがあるから。それから、自殺に興味なくして、また少しバスケやったんだけど、練習んとき、桜井に、脇見て取んな、って言われて、分かりました、前見て受けろ、って言われて、分かりました、胸の真ん中で取れるように体を動かせ、って言われて、分かりました、一年生同士でチェストパス百回、って言われて、分かりました、やる気あんのか、って言われて、別れました、って言ったら、もう来るな、とか言うから、分かりましたって応えた。まあ、たまに来るんだけどさ、ボールついてると、わりと落ち着くんだよ、でないと、ときどき、んアおっ! ってなるからさ。
 下校の坂道下りながら、伸びてくる影見て、そしたらなんだか、また泣きそうになった。体ばっか大きくなって、でも僕の中身はなんにも変わらないから。
 さてと、そんなふうにだらだらしてたら夏休み。夏休みも暑くて、冷蔵庫ん中見たけどアイスなくって、ママは仕事に行っちゃっていないし、おやつの時間なのになんだよって、ぶんむくれて、居間の扇風機の前に座って、強にした風にあたってたら、弟が来て、ほっぺたびよびよ、とか言ってからかうから、ヘイ、ブラザー、小学生のシーエッチフォーエヌツーオーくんはよう、あっちのほう行ってろよう、っておっぱらったのに、よってきて、姉ちゃん、これなんて読むの、とか便箋見せるから、どれどれ、って見たら、かわいい字で、 AI LOVE YOU って書いてあった。頭んとこ、ちょっとまちがってるけど、ともかくこれは愛の告白だ、近頃の小学生ったら油断も隙もあったもんじゃない。これはね、と教えてやった。中学生になったら習うけど、英語で、こんにちは、って意味だよ。そしたら弟、こんにちは、は、ハローじゃない? とか訊くから、そうとも言うね、ってとぼけたけど、眉をくねらせるので、言い直して、これハローって読むんだよ、知らないの? とか言ったら、うそつき、って言われて計略は失敗に終わった。ふぅ、いいのう、小学生も恋愛盛りじゃ、花盛り、くっそ暑いのに、なあにがアイラブユーじゃ、余計に暑くなる。 お姉ちゃんさあ、とガキは言った。もう高二だろ、俺、弟として恥ずかしいよ。県立入ったんだから、しっかり頑張っていい大学入れよ、そんでまっとうな結婚して、母ちゃんに孫の顔見せてやれよ、ちゃんとしろよ! そんな、ガキっぽくないこと言ってから弟は、仏壇にチンして、それから二階に戻って行った。僕がちゃんとしますようにって、パパに、たぶんそう祈ったに違いない。んアおっ! ちゃんとしろ、ってか? ちゃんとしない、ちゃんとします、ちゃんとする、ちゃんとするとき、ちゃんとすれば、ちゃんとしろ。あちゃあ、ちゃんとしろ? あーっ、あーっ、できません、ぜんぜんちゃんとできません、そりゃ僕だって思うよ、ちゃんとしなくちゃとか毎朝思うよ、だけどちっともちゃんできない、新しい朝なんて、僕にはきっと、一生やって来ないのさ、くっそう、んアおっ!
 端末が震えた。誰からじゃ?
 永野からだった。なんだよ、と思った。この前、文化祭の打ち合わせんとき番号教えたら早速かよ、早速掛けてきたのかよ、嫌みかよ、嫌み言うのかよ、こんなぼろぼろな女子によう、ヘイ、言うのかよ、嫌み、言っちゃうのかよ。
 はい。と、出た。したら。
 石野か、あのな、今から出てこれないか?
 なんでだよ?
 俺、おまえに言いたいことあってさ。
 なんだよ、今、言えよ。
 アイラブユー。
 はあ?
 だから、アイラブユー。
 てめえ、嫌みかよ、それとも、おまえ、僕と初キスしたいのか?
 まあ、したいかな。
 ざけんなよ、僕のは高いぞ、おまえの小遣いで買えるような安キスじゃないぞ、おととい来やがれ!
 いいから来いよ。ネットで喫茶ミロンガって検索して。で、ナビられて来いよ。そこの隣がうちの畑だからよ。
 畑?
 ひまわり畑。
 ひまわり?
 うち農家だから。
……だから、なんだよ? なんで、畑なんだよ? 畑に何があんだよ?
 畑にはひまわりがある、それと……。
 それと?
 明日がある。
――絶句して、わけわかんなくて、当然無視して、座布団枕にひっくり返って、サッシの向こうの八月っぷり、ほけほけしながら眺めてたら、なんだか腹がたってきて、畑かよ、畑ってなんだよ、よりによってひまわり畑かよ、とか思って、気がついたら、ミロンガを検索してて、また気がついたら走ってた。
 バス降りて、またまた走って、なんで走ってるのかわかんないけど走って、ずっと走ったらひまわり畑に出た。
 永野はいなかった。永野に電話した。おい、来たぞ、来てやったぞ。
 どこに? と永野。
 いや、ひまわり畑に。ミロンガの隣の、おまえんちの畑に。
 おまえさあ、と永野は言った。ほんとの馬鹿だな。
 なんですと?
 うちが農家のわけねえだろがよ。うちの親父は農林水産省の役人だよ。
 じゃあ、おまえ、なんで……。
 アイラブユー! とか言われてよ、のこのこやって来るかって、実験してみたんだよ、おまえ、欲求不満な顔してっからなあ、アイラブユーに釣られて、のこのこやってくるんじゃねえかって……。
 ばっかやろう! と投げてしまった。まだ分割終わってないのに、電話、ひまわりん中に投げちゃったよ。くっそう、なんだよ、なんでなんだよ、なんでこうなるんだよ、と太陽を睨んだ。今日もまた、びかびかしちゃってよう、あちいよう、アイス食いたいよう、愛されたいよう、え?
 ひまわり畑の中に分け入った。ひまわりは僕と同じくらいの背丈だった。緑の海にもぐるみたいにして葉っぱの中を行く。土の香り。どこらへんに落下したのかな。ここらへん、というあたりを探ってみるしかない。農家の人、ごめんなさい。
 しばらく探してあきらめた。暑すぎる。麦わら帽子のひとつもない。無理だ。もう無理。僕の人生は終わった。天国の父よ、勤務中の母よ、自宅の二階の弟よ、佑果ったらひまわり畑に死す、さよならみなさん、せっかく女になれたのに、実を結ぶこともなく僕は、この葉っぱの海に沈みます。
 青い空と白い雲とが、僕を見ていた。
 おーい、いっしのぉ! と声がした。
 誰か、僕を呼ぶ声がする。空耳か。
 おーい、石野佑果ぁ!
 黄色いチビ太陽たちの向こうに永野が見えた。なんだ、永野か。しゃがみ込む。みじめな姿を、これ以上笑われたくない。だなんて思ったら涙が出てきた。よせよ、出るな、涙。ひまわり畑の真ん中で、子供みたいに泣くんじゃない。泣くな、くそう、ちっくしょう、んアおっ! アおっ、アおアお、アおっ!
 石野ぉ! 石野佑果ぁ! と、声が近づいてくる。永野のやつ、ひまわり畑に侵入したな。無駄に踏み荒らしやがって。農林水産省に言いつけるぞ。なあんて、どうでもいいか、もう、どうでもいいか。空は青いな、青くて高いよ、はるかなる空よ。
 かさり、と音がして、永野が現れた。ちっくしょう、泣き顔見られちまった。
 おまえってば、本当に馬鹿だよなあ、と、永野が言った。
 僕がうっすら映ってる眼鏡に向かって訊ねた。どこから涌いてきやがった?
 ミロンガからずっと見てたんだよ。
 ううっ、ちっくしょう。
 あのな、アイラブユー。
 ふざけんな、もう騙されない、おまえなんか嫌いだ、前からずっと大っ嫌いだ、欲求不満で悪かったな、のこのこ出てきて僕ったら、ほんと、みっともないや、もういいからあっちに行ってくれ、もう笑わないでくれ。
 永野は笑った。なんでだろう、太陽みたいに笑った。そして、僕の手を取り、僕を立たせて、僕をいきなり抱きしめた。僕の顔の前に永野の胸があった。
 おまえって馬鹿だなあ、ほんと馬鹿だよなあ。
 よせよ、犯罪だぞ、痴漢だって叫ぶぞ!
 叫べよ、思い切り叫べ。
 なめんな、叫ぶぞ、本当に叫ぶぞ。
 ああ、叫べ、思いっきり叫べ!
――遠慮なく叫んだ。痴漢ですう! 痴漢ですよう! ひまわり畑の中に痴漢がいますよう!
 叫べよっ! と言いながら、永野は僕を抱き続けた。
 んアおっ! と僕は叫んだ。思い切り叫んだ。
 永野も叫んだ。アおっ! 二人して叫んだ、ちっちゃい太陽たちの真ん中で僕らは、声を限りに叫び続けた。んアおっ! アおっ、アおアお、アおっ!
 永野は前にいた。僕の後ろではなく前にいた。知らないうちに、僕も永野を抱いていた。蝉みたいに抱いていた。涙でぐちゃぐちゃになりながら、笑われて、抱きながら、抱かれながら、力一杯叫んだ、前に向かって叫んだつもりだった、明日に向かって叫んだつもりだった。んアおっ! 横見たら、緑の葉っぱが、手を振るみたいに風に揺れてた。端末の中の、録画したシーンを思った。桜井のキスシーンを思った。もうあのシーンを再生することはない。そう思ったら、永野を抱く手に力がこもった。なんだかちょこっと、明日が見えた気がした。そしたら、お腹がすいた。 

んアおっ!

執筆の狙い

作者 名乗るほどのもんじゃありません
KD106154133190.au-net.ne.jp

青くて黄色い話です。二十枚です。よろしくお願いします。

コメント

shion
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高校生の日常を描いたのかなと思いました。ちょっと変わった文体ですね。普通に情景描写があってカギかっこの会話がある方がいいかな思いました。

大丘 忍
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私のような老人にはさっぱりわからない内容ですね。僕の処女なんて、こりゃあ何のことでしょう?

夜の雨
ai205000.d.west.v6connect.net

「んアおっ!」読みました。

文体が特殊ですが、読み終えると「これも、アリかな」と、思いました。
というのは、御作の内容と文体が合っているからです。

●ストーリーをざっくりと。
女子高生の石野佑果はバスケ部に入っていて青春を楽しんでおりました。
発育盛りの佑果の胸を友人の美代子がからかったりする。
その胸を教師の桜井にホテルでいじいじされて、処女を喪失する佑果でした。
しかし桜井は、佑果を好きで抱いたのではなかったようです。
後日ナイキのシューズを贈られ、それが処女の代償になりました。
桜井はまた別の女生徒と、運動場の焼却炉の影でキスをしておりました。
ストレスを感じる佑果はそのシーンをスマホで撮影して証拠は撮ったぞと教育員会を頭に浮かべたりするのです。
ところがその佑果に日ごろから「からかって」いる同級生の永野が「ひまわり畑」で「待っているぜ」みたいな、電話をよこしました。
「ひまわり畑」に行くと彼はいなくて、からかわれていたことに気づき、ブチ切れる佑果。
スマホをひまわり畑の中に投げ捨てました。
彼女の動向を近くの喫茶店から見ていた永野がやって来て、「アイラブユー」を告白。
佑果の機嫌が直りめでたし、めでたし。

上のようなストーリーでした。
この作品の変わったところといえば、主人公の女子高生「石野佑果」が、自分のことを「僕」という「一人称で書き進めている」ところです。
おまけに文体は「日常会話風の味付け」で、書かれています。
だから、導入部で脱落する読み手が少なからずいるのではないかと思うほどの、変わった文体ということを書いておきます。
ただいえることは、特殊な文体でありますが、的外れではないのが、笑えるところです。
どうして笑えるのかというと、「文体と主人公の石野佑果との行動が一致」していて、結構面白い話になっている。
そして文章自体はへたくそではないので、ちゃんと読めるようになっている。
書かれている内容もしっかりとしていました。

●女子高生「石野佑果」の青春。
と、ひとことでまとめれば、こんな感じです。


「執筆の狙い」にある。
>青くて黄色い話です。<
ですが、「黄色い話」は、ネットで検索してもありません。
そこで「黄色い声」で検索するとありました。

>>黄色い声とは? 女性や子供の甲高い声。きいきい声。<<
というような感じです。
要するに「甲高い、きいきい声」から、来ているようです。
となると「黄色い話」というのは「甲高い、きいきい声」の「物語」というような内容になりますね。
だから『女子高生「石野佑果」の「甲高い、きいきい声」の青春』ということになりそうです。

●導入部は入りにくいですが、読み進めると内容はしっかりとしていて、文章にも乱れはありませんでした。
たぶん、読み手を選ぶ作品だと思います。
個性のある作品なので、一定のファンは付くかもしれません。

それでは、頑張ってください。

名乗るほどのもんじゃありません
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 shionさま

「感想をありがとうございます!」っていうふうに、会話を「」に入れて書いた方がいいし、情景描写なんかももっと丁寧にやった方がいいよって、そんなご指摘ですね。参考にさせていただきます。
 

名乗るほどのもんじゃありません
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 大丘 忍さま

 僕って言いたい年頃なんですね、佑果ちゃんってば。

名乗るほどのもんじゃありません
KD106154133190.au-net.ne.jp

 夜の雨さま

 丁寧なご感想に感謝です!
 青い空の下の、青っちい話を書きました。でもって、黄色いひまわり畑で、黄色く叫んでる女の子が主人公なんです。春を描いた夏の話ってやつです。黄色い声、ってご指摘はストライクですよね、んアおっ!

スカイ画廊の父
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冒頭から少しずつ飽きてきて、んアおっ!のところで完全に飽きるように設計されており、そこに作者の透徹した論理がうかがえる。で、みんな勘違いしているけど文体と文章の癖はちがう。文体は声で、文章の癖は歌い方とたとえればいいのか、とにかく文体は硬いとか柔らかいとか表面的なものでは全然ない。ふつうに書いてこうなってしまうのなら仕方ないが、何か意図しているならその意図は外したほうがいいだろう。

スカイ画廊の父
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文体。どっかの外国語に訳されても損なわれないもの、といったほうがわかりやすかったかな。

名乗るほどのもんじゃありません
KD106154133190.au-net.ne.jp

 スカイ画廊の父さま

 そうなんですか。参考にします。

スカイ画廊の父
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んんんんんアおっ!!

どんな言葉に変えて
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んんんんんんんんんんんアおっ!!!

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