作家でごはん!鍛練場
5150

グッドラック

 坂崎淳はその朝、出勤のためいつもと同じように電車に揺られていた。たった20分ほどではあるが、満員電車の中で他人に揉まれてゆくうちに頭がフラフラしてきて、どうにもならなくなった。吐きそうになったので、無理やり次の駅で降りたら乗客に嫌味を言われた。
 (なんなら、こいつの背広にゲロ吐いとけばよかったな)
 人によっては2時間近くも電車に揺られるのだから、たかが20分といわれればそれまでだ。
 (たかが20分、されど20分)
 淳は妻の佳恵と夜の食卓でアジの塩焼きを箸で突っついて、急にポンと手をテーブルで叩いた。埃を被っている自転車があるのを思い出したのだ。はて、サドルに跨ったのはいつだったのか、淳はぱっと思いつかない。
 休日に試験的に近所の公園をぐるりと回ってみていけそうだったので、月曜日から会社と自宅の往復を自転車で通うことに決めた。10年以上も電車に乗っていたというのに、どうして今ごろそんなことを考えなかったのか不思議だった。
「時間には余裕持って出てきてね。急いでいって疲れてしまっては仕方ないですからね」
 妻の佳恵に心配そうに出迎えられ、中学生のような顔つきで淳は自転車を漕いで出勤した。メッセンジャーバッグをぶらさげて、ペダルを漕ぎ出す。
 (そういえば、佳恵とも昔はよくサイクリングへ行ったよな)
 お腹あたりにはビールやなんかでついた肉が出っ張っているが、一切見ないことにした。
「あのー、ここ、ちょっとつぶれちゃってますよ」などと、ヘルメットの跡がついた髪の毛を女子社員に、指で差されたりもしたりする。
 そうして週に何度か自転車通いをした淳はまんざらでもない気分だった。よい運動にもなる。
 自転車を漕いでいると、これまでの街並みの別の箇所が見えてきた。
 何度か通りかかるうちに美味しそうなレストランを発見したり、知らなかった道などもわかってくる。ある日、ちょっと寄り道をしていると、そこの一画だけ他とは違う雰囲気が漂っている気がして、ハンドルを向けてみた。
 こんなところにと思う場所に、大きな洋館が建っているのを発見した。煉瓦造りで重厚な建物だった。昭和初期や、あるいは大正の時代をも思わせる華麗さを放っていた、はずだ。以前は。
 現在は壁は淡黄色なのが煤けているし、アーチ型の窓ガラスは割れたまま、2階建ての壁の上方にまで蔦が絡まりついている。伸び放題の木々によって建物が蝕まれている感じさえ受けるほどに廃れている。人の住んでいる気配は全くない。中は塀でよく見えない。
 まるでそこだけ時間が止まったような感じさえする。というか、その洋館がある空間さえもが異次元にあるように映る。いくら手を伸ばしても触ることすらできないような。
 汗をかくほどなのに、腕に寒気が走る。
 淳は気になって、近くでゴミを出している初老のお婆さんに声をかけて尋ねた。
「えー、ここはね、昔ですけど外国人の方が住まわれた処ですよ。この館も30年くらいはずっとあんな感じなんですよ。歴史ある館なんですけどね。残念なことです」
 家に帰って佳恵に聞いてみると、
「あなた、そんなことも知らなかったんですか。ここに住んでもうかなりたつというのに。心霊スポットらしいわよ」と、言われてしまった。
「ま、心霊スポットなんて。オレ、そういうの一切信じないし」
 と、淳は今でこそ、そういう類のことは一切信じず、また興味もまったくない。しかし、幼少期の淳はむしろ想像力豊かな子供であり、また大の怖がりでもあったのだが。
 (江戸川乱歩の探偵少年団によく出てきた洋館みたいだな)
 オドオドとして暗くで不気味なのに、どういうわけか引き込まれてしまい、夢中になって読み耽ったものだった。淳が小学校時代はよく図書館へと行っていた。
 江戸川乱歩、シャーロックホームズのシリーズ、赤川次郎など、どれも面白かったよな、と当時が何だか懐かしくなった。
 小学生の頃の淳は田舎育ちだったせいか、魚釣りやカブトムシを取ったりと、自然が大好きだった。自転車を買ってもらったときは嬉しかった。それだけでいろんなところへ行けるので、世界が一気に広がったように感じられたものだ。無茶をして自転車で何度転んだことだろうか。その時の傷はまだ残っている。
 午後には家にランドセルを放り投して、仲間といろんな遊びをした。まだプレイステーションなんてなくて、いつも外で遊ぶしかなかった。
 どういうわけか、自宅の近くには古い井戸があった。使われずに放置されてあったが、それが怖くて仕方なかったものだ。冬の日が短いときなど、暗い中を一人でその場所を通るのが怖すぎて、歌を口ずさんで目をつむって通ったものだった。
 それが井戸ではなくて、地上にポッカリと穴を開けた別世界への入り口みたいに思えた。中をのぞき込むなんて考えたこともなかったものだ。
 
  初夏のある日、淳は自転車に乗って、あの洋館の前まで行ってみたくなった。真夏日だったので、正直言って自転車はしんどかったが、家からはそう遠くもないので、行ってみることにした。佳恵は暑いからと家にいた。
 かなり大きな館で敷地も広かった。まだ造りも十分しっかりとしているのに、空き家になっているらしい。立派な洋館なので他にいくらでも利用できそうな気がするのだけど。
 ひっそりとしていた。人通りはない。蝉の鳴き声が聞こえるだけだ。空気はずっしりと重く淀んでいた。
 淳は脇からペットボトルを取ってミネラルウォーターを飲む。額の汗を首にかけたタオルで拭き取る。空には青々とした空が広がっているが、やけに遠くにあるように思えた。
 暑さに身体がまだ慣れていないためか、立っているのさえなんだかキツい。塀の周りに沿って歩いてゆく。大きなイチョウの木があり、枝葉に影ができていたので身を寄せる。太い幹に腰を据えた。
 蝉の抜け殻がくっついていた。夏は俺たちの出番だとばかりに鳴きまくる。小学生のときの夏休みの宿題でやってのが思い起こされる。蝉もあれだけガンガンと鳴くのは、土の中での時間が長いからこそ、地上に出て成虫になったらとにかく鳴きまくって、2週間たらずで死んでゆくのだ。
 そうして目を瞑っていると、時間の流れって不思議だよなとつい考えに耽ってしまう。淳にとって2週間が過ぎるのなど早すぎて、目を瞬いた間に終わってしまいそうなほどなのに。
 それどころか、今は夏だけど今年もまた暑い夏が来たかと思っているうちに、すぐにもクリスマスの季節が忍び寄ってくる。夏が終わる余韻もなく急に寒くなる、そんな感じだ。小さかったころには時間は無限にあると感じられたのは、あれは何だったのだろうか。親がある年齢を超えて年老いてゆく、そこまでに自分が達するのは、永遠の時間が果てしなく続いているように思えた。子供の頃、時間という概念は、確かに未来へと向かって長い長い階段が伸びているように感じられたものだった。
 淳は今年40を迎える。そうして人生でのある節目の時間が迫っている今、時間というものは無限にはないのだ、ということをしみじみ実感する。欲しかった子供もまだ授かっていないし、このまま年をとってゆくのにどこか不安になったりもする。
 中年クライシスというものだろうか。淳はこれまで自分がやってきたことが、果たしてよかったことなのか、よくわからなくなってくる。このまま、子供もおらず、佳恵といっしょに年を重ねてゆく。それがどういうことなのか、淳にはよくわからない。
 考え事を邪魔するように、どこからか黒猫が1匹ふらりと現れた。
 細い目で目を覗き込んでくるが、淳は猫など構っていられないとばかりに、無視していた。
 (邪魔しないでくれよな。こっちはせっかく木陰でいい気持ちで思いに耽っているのに。お前がきてぶち壊すなよな)
 そんなふうに思ったのを知ってか知らずか、黒猫は淳の近くに寄ってくる。
 (あっちへ行けったら。おれはな、猫が好きじゃないんだよ)
 「シッ」と、声に出す。
 すると追い払うどころか、面白そうにむしろこっちを睨め付けている。
 育った田舎の家の周りにも猫がいて、淳は幼少の頃、気味が悪くて猫の目を見ているだけで、こちらの気持ちを悟られそうな気がして、目を見るのを避けていたくらいだった。
「オラっ」
 淳は手で追いやろうとしたが、猫は動じない。
 背を丸めて、身体を固くしている。クルクルと回る尻尾を見ていると、なんだかもて遊ばれているような気になってくるのだ。
「それはね、ラリーに気に入られたのよ」
 淳はぎくりとして、声をかけてきた人を見ると、そこには一人の西洋人の女の子が立っていた。木に身を隠すように手をつき、淳へと微笑みかけている。
 ブロンドの髪はきれいに三つ編みにされている。年は10歳くらいであろうか。ピンク色の花柄ワンピースを着ていて、首元のボタンがきっちり閉まっている。やけに長い足が可愛くて、履いている真っ白いソックスが眩しい。
「え、あっ、気に入られた?」
「ラリーはね、滅多に人を気にいることはないのよ。だから、あなたはラッキーなのね」
「俺がラッキー? なんで?」
「私の国ではね、黒猫は幸運をもたらすのよ。普通は逆でしょ。それに、あなたは今、木に触っているわね。それもラッキーなのよ。願いが叶う、といわれているの」
「はあ、ああ」
「二つもの幸運が重なっているのよ」
  淳はそのブロンドの女の子に呆気にとられて見入っていた。すらりと伸びた足が可愛らしくて、ブロンドの髪が天使を思わせた。羽があればそのままだ。漫画などに描かれているようなソバカスのある肌が微笑ましい。
 (かわいいよな)
 妻との新婚旅行ではロンドンと地方を回ったことが思い出された。絵に描いたようなイングランドの田舎は素敵だったし、城の数々もよかった。もちろん、ロンドン市内も見どころはありすぎるくらいだ。
 一見すると冷たそうに見えるイギリス人の女性たちだが、彼女たちが話すブリティッシュのアクセントがやたらと甘く魅力的に響いたのを思い出された。もちろん、英語は喋ることはできなかったけれども。
「えーと、名前は?」
 女の子は黒猫と戯れている。
「マチルダよ」
「ここに住んでいるの?」
「そうよ。素敵なお宅でしょ。私の母は日本人なのよ。日本で育ったの」
「お父さんとお母さんは?」
 女の子は急に下を向いてしまった。気に触ることを聞いてしまっただろうか、と淳は訝る。それにしても、日本人の血が混じっているとはどう見ても思えないほどだった。
「じゃあね、また。グッドラックね」
 グッドラックのところだけ、思い切り英語の発音だった。
 (グッドラック!)
 淳はクルリと背を向けたマチルダの白い背中を目で追った。木の陰に隠れてゆくようにして淳はその姿を見失った。まるで消えてしまったように、淳の目には映ったのだった。
 再び一人になった淳は、手をつくとよっこらと立ち上がる。ズボンについた土を手で払いのけてから、水を飲んだ。しばらく木陰で休んでいたので、立ちくらみもすることなかった。淳は杭で遮られている洋館の前の道を横切っていった。
 (でも、マチルダはどこに住んでいるんだろうか。この洋館は廃墟なようだし)
 そんなことを思いながら歩いていると、いつしか会った同じお婆さんと出くわしたので、声をかけてみた。
「いやあ、暑いですね」
「あれ、いつぞやの方ではありませんか」
 お婆さんは優雅な白髪をしていて腰も曲がっている。やけにはっきりとした口調で話した。短かい白髪が似合うとても上品な人だった。
「あの洋館の近くにさっきいたんですけど、ブロンドの若い女の子が話しかけてきました。その子を知っていますか?」
「え、ホントですか? 喋ったんですか」
「ええ、日本語とても上手でしたよ。お母さんが日本人で、日本で育ったといっていました」
「そうですか、それはそれは」
 お婆さんは何かマズいものでも聞いてしまったかのように、顔を背けて、眉間にシワを寄せていた。それから、顔の前で両手を添えた。
「可哀想な子ね、マチルダ。南無阿弥陀仏、奈美阿弥陀仏……」
 (な、あみあぶだぶつ、って。え?)
 淳はお婆さんの顔を見た。
「マチルダはね、ホントにいい子でしたよ。素直で芯の強い子でした。とても礼儀正しい女の子でね、あの黒猫をとても可愛がっていました。ただね、あの時代でしたからね。戦争に翻弄されてしまった不幸な家族でした」
 淳はお婆さんが喋り出したのを真剣な面持ちで聞き入っていた。
「お母さんは日本人でしたし、お父さんは生粋のイギリス人でした。その子供がマチルダだったんですけど、なにせ太平洋戦争が勃発してからは、政府が外国人を敵国人抑留所へと追いやってしまいましたからね。マチルダのお父さんも例外ではありませんでした。それでも、マチルダだけはどういうわけか逃れることができました。それから、東京空襲が起きました。わたしは何とか生き延びましたがね、でも、マチルダもマチルダのお母さんも……」
「それじゃあ、あのマチルダは東京空襲で亡くなったと?」
 淳はショックを受けた。もう70年以上前のことになる。ここが米軍のB29によって壊滅的な破壊を受けたことは知識としては知っていても、それを実際に想像してみることはとても難しい。
 あの悲惨な戦争の時代に、この日本でも大勢の外国人が戦争を経験している。横浜の方には多くの外国人が住んでいた。それが太平洋戦争が始まると抑留されてしまった。
 (マチルダの両親もさぞや大変な思いをされたのだろうな)
「マチルダはね、あの黒猫をたいそう可愛がっていましたよ。日本も欧米でも一般的に黒猫は縁起が悪いと言われてますがね、あの子はイギリスでは逆で黒い猫は幸運を呼ぶと伝えられていて、それを頑なに信じていましたよ。何が不幸で、何が幸運なのか、わたしにはさっぱりわかりませんですがね。幸運ってのは信じる者に訪れるものなんでしょうかね。マチルダはとにかくいい子でしたよ」
 淳はお婆さんに礼をいった。ごく普通の上品なお婆さんに見えるが、この人もそれは多くのことを経験して今にいたっている。
 (人生ってのは波乱万丈だ。何がどうひっくり返るか、わからないな)
 いつかまたこの人の語る話をゆっくりと聞いてみたいものだ、と淳は思った。
 淳の祖父も戦争経験者で、小さいころたまに戦争について語ってくれたが、そのときは戦争というものは教科書と映画だけのものだった。それは今でも変わらないが。
 (不思議なものだ。幽霊なんかこれっぽっちも信じてなかったオレが、幽霊に出くわすなんてな)
 淳はまた自転車に乗って、来た道を戻ってゆく。一度興味深い話を聞いたあとでは、なんだか街並みさえもが違って映ってくる。これまでとは異なった景色。日に照らされることのない影の領域。目には見えないがそこにあるもの。感じないとれる者にしか感じられない何か。
 淳は家に帰っても、今日見たことについては話さなかった。佳恵は人並みに怖がる性格だが、こういうタイプは、例えば今日いっしょ洋館に行っていたとしてもマチルダは見えなかったように思えてならない。
 (マチルダの霊よりも、館に住んでいるネズミやクモなどに思いっきり怖がるだろうな。オレと違って都会育ちだし)
 (それにしてもあのマチルダはかわいかったよな)

 それから1ヶ月くらいたったころ。
 淳は信じられないような事実を目の当たりにした。これまで妻が妊娠しなかったので、子供を欲しがっていた淳も、こればかりはもうどうしようもない、と半ば諦めていたところだった。佳恵の年齢のこともある。そろそろ子供を産むには難しくなりつつあった。
 それが佳恵は今さら遅れた生理くらいでは半信半疑だったものの、妊娠検査薬が陽性と出たのをさすがに抑え込むことはできず、涙目で教えてくれた。
 それから、きちんと産婦人科を受診して、おめでとうございます、といわれて、その場では泣き崩れた。自然妊娠だといわれたのだ。
 淳も佳恵の手をいつまでも握りしめていた。
 (グッドラック!)
 そういったマチルダの顔を真っ先に浮かべながら、サンキューベリーマッチと、心の中で何度も繰り返す淳なのだった。

グッドラック

執筆の狙い

作者 5150
5.102.4.29

洋館という言葉の響きだけで、何だか妙なところを刺激される言葉だなと、ずっと思ってました。気軽に読んでもらえると嬉しいです。19枚

コメント

ドリーム
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通勤電車で通っていたが自転車に乗り換えて通勤。
電車通勤では見えなかった景色も自転車は景色も違って見えるでしょうね。
更に自転車で近所を走り回ると、これまた気づかなかった古い洋館を発見。
ここで不思議なブロンド髪の少女と遭遇。ただ後に彼女は亡霊と聞かされる。
彼女が最後に残した言葉グットラック。
最後にそのグットラックが長年子宝に恵まれなかったのに妊娠が判明
何気ないストーリーのようですが、なにかホンワカな気分になりました。

ひとつ気になる部分が
>妻の佳恵に心配そうに出迎えられ、中学生のような顔つきで淳は自転車を漕いで出勤した。
これは出迎えられではなく、見送くられはないでしょうか。

執筆お疲れ様でした。

5150
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最後まで読んでもらってありがとうございます。
ホンワカな気分になったとのことで、嬉しく思います。
指摘箇所は直すべきですね。

shion
KD027083171050.ppp-bb.dion.ne.jp

文章もいいし、会話も自然ですね。しかし若干物語に魅力がないかなと思いました。作品全体を通して読者を惹き付ける物語があるといいかなと思いました。

夜の雨
ai193181.d.west.v6connect.net

「グッドラック」読みました。

ストーリーはよいと思います。
情景が見えるような世界の描き方です。
40に手が届き、展望もなく、人生下り坂を思わせるような「淳」という中年男が主人公です。
この夫婦には子供がいないので、未来が見えにくいという伏線があります。
彼が、電車から自転車通勤に変えたことから、寄り道先で洋館を見つけ、そこで黒猫と、ブロンドの髪の少女と知り合いになるという展開です。
その彼女は70年前の戦争で亡くなっていた洋館に棲みついている亡霊。
ちなみに淳が体を預けて休んでいた木と黒猫は少女いわく、幸運を運ぶという話になっていて、後日談では純の夫婦は子供を授かり「グットラック」なラストになりました。

ストーリーのほかにも、雰囲気や設定はよいのですよね。
おそらく作者さんは、物語をイメージする能力には長けているのではないでしょうか。
だから読んでいると、原稿用紙19枚ながら物語がずずずっと、深いところまで見えてきますので、読んでいるといろいろとイメージが膨らんできます。
そして読み終わると、何やら満たされて気分がよくなる。
読んでよかった作品になる。


ところで、御作を読むと文章がかなり荒いです。
物語を進める文章が悪いというのではありません。
投稿する前にこまごましたところを手直ししたほうがよいですね。
まあ、単純ミスなので、修正しながら読み進めることは可能でしたが。

吐きそうになったので、無理やり次の駅で降りたら乗客に嫌味を言われた。 ←「無理やり」この部分は、具体的に書いたほうがよいと思います。

10年以上も電車に乗っていたというのに、どうして今ごろそんなことを考え『なかったのか』不思議だった。 ←どうして今ごろそんなことを考え『たのか』不思議だった。 

>「時間には余裕持って出『てきて』ね。急いでいって疲れてしまっては仕方ないですからね」
 妻の佳恵に心配そうに『出迎えられ』、中学生のような顔つきで淳は自転車を漕いで出勤した。<
「時間には余裕持って出『かけて』ね。急いでいって疲れてしまっては仕方ないですからね」
 妻の佳恵に心配そうに『送られ』、中学生のような顔つきで淳は自転車を漕いで出勤した。


「そうよ。素敵な『お宅』でしょ。私の母は日本人なのよ。日本で育ったの」

お宅 ←この言葉は相手の家や第三者の家を指した言い方なので「お家」で、よいと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――

話はよいと思います。

それでは、頑張ってください。

拓馬 州作
EE1130lan1.rev.em-net.ne.jp

面白かったです。少し気になったところを挙げて見ます。

①「そこには一人の西洋人の女の子が立っていた。」とありますが、この状況その女の子のバックボーンは出ていませんので、西洋人なのか、バタ臭い日本人なのかは分からない状況ではないでしょうか?そこは女の子の外見の特徴を描写して、読者のほうに「西洋人の女の子なのかもしれない」と想像させた方が自然だと思います。

②「やけに長い足が可愛くて」と「すらりと伸びた足が可愛らしくて」という似た表現が数行の中に出てくるので、少ししつこい感じがしました。

③お婆さんがマチルダの家族の事を詳しく知っています。人から聞いたのではなく自分が、その家族の近くにいたような口振りです。しかしお婆さんは「初老」であると書いてあります。「初老」は老人の域にはいりかけた年頃、つまり60~65歳くらい(本来は40歳)のことを言うそうです。終戦は70年前、その時に10歳だったマチルダ。その事を詳しく知っている初老(60~65歳)のお婆さん。年齢が合いません。この辺は、基本的にしっかり構築しなければならない部分だと思います。この基礎構造が崩れると所謂「萎える小説」という事になってしまいます。「ファンタジーだからそんな細かい事は気にしなくていい」と仰る方もいるのですが・・・「fantasy」と「辻褄が合わない」は違うと思います。それぞれのキャラクターの履歴書や年表が必要になるのはこのような齟齬を防ぐためです。

5150
5.102.4.29

Shionさま、コメントありがとうございます。
ですね。ちょっとしっくりしすぎるくらい地味なラインなので、確かに惹きつけるものは弱いですよね。

5150
5.102.4.29

夜の雨さま、コメントありがとうございます。

話はよいと言ってくれて嬉しいです。ほんわかな味わいなので、自分的には派手にせずこれくらいが題材にも合っていてちょうどいいくらいだと思って書いたので。これが40代ではなく、20代だったらもう少し違ったものが必要でしょうし。

次作はよく文を直してからにします。

ありがとうございました。

5150
5.102.4.29

拓馬 州作さま、コメントありがとうございます。

こうして指摘されると、ほんとそうですね。やっぱりこういう細かいことの辻褄が合わないと、作品から冷めてしまいやすいんですよね。
ご指摘ありがとうございました。

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