作家でごはん!鍛練場
悪鬼さん

転移したけど王様がクズなので旅をします。

「………貴様らには魔王を討ってもらう!」目の前の4~50代の男がそう言って周囲が騒然となる、泣く者、叫ぶ者、歓喜する者、絶句する者。クラスメイトが様々な反応をしている。

そんな中、周りの様子を見て驚く者がいた。
「どうしてこうなった……てか、あのおっさん何言ってんだ?」

それはさかのぼること数時間前……………

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「あぁ~~~~面倒臭い」
そう呟いてホームルームまで15分あるので机に伏せる。 

その男は進茅晃しんがやあきら普通の高校生。
どちらかと言えばぼっち側である。
少ないが、友達がいない訳ではない。

「起きろ〜」

ビシッと晃は頭を叩かれるが、痛みはそこまで無い。
顔をあげると晃の友達(少ない)であり幼馴染の天上明人てんじょうあきとが居た。

コイツは俺と同じ人種…ではなく昔ながらの親友だ。コイツは友達が多いし良い奴だ、なぜ俺と友達か不思議なくらいに。

「まだ時間あるしいいだろ…」
晃は叩かれた頭を押さえながら、明人を睨みつけて反論するが…。

「お前、先週のホームルームでグッスリ寝てて先生からお叱りの手刀食らってたろうが」

スポーツ刈りの茶色い髪を掻きながら、正論で明人は返す。

「い、いいだろ別に、お前には関係な…」
「小学校からの付き合いの大親友に感謝しろ」

完全な正論に対し、何とか反論を絞り出す。
しかし再度ぐうの音も出ない言葉に遮られ、また頭を叩かれてしまった。

「…そういえば美咲は?」
これ以上この話題を続けるといたたまれなくなりそうなので話を逸らす。

「ん?あ…またいねぇな。後10分かよ、また遅刻するんじゃねえの、あいつ」
そんな話をしているとガラガラ!とドアが勢いよく開き、彼女がやってきた。

「あっぶない…また遅刻するとこだった」
そう呟いた。息切れしてるので走ってきたのだろう。

「噂をすればなんとやらだな」
「今日の理由はなんだろうな」
笑いながら話してると彼女は近づいてきた。

「二人ともおはよう、また遅刻しかけちゃったよ…」

そう話しかけてきた長く無い黒髪の少女は橋本美咲はしもとみさき晃の数少ない(唯一)女友達であり、幼馴染。

「聞いてよ…二丁目の花屋の前でおばあさんがぎっくり腰になっちゃってさ…」
美咲はまるでギャグ漫画のような展開を話すが冗談ではない。

美咲はまるで世界が違うような出来事が周りでよく起きる。この前は駆け落ちしたヤクザの組長の娘と下っ端の愛憎劇に巻き込まれかけて遅刻した。

普段は優等生でクラス内での人気者だが、しょっちゅう遅刻する上にその理由がツッコミどころ満載で、教師陣もどうしたものかと頭を悩ませているらしい。

最近のになるとバナナの皮で転んだ人を生で見たそうだ。
ありえるか?そんな奴

「相変わらずジャンルが絶えないよな、お前の周りで起きる事件」
明人がそう言うと美咲は溜息を吐きながら応える。
「退屈しないで済むけど怖かったり、遅刻したりするのはちょっとなぁ…」

そんな楽しそうな様子を見て、晃も会話に入る。
「俺もそんなの体験してみたいよ、出来るだけ平和なやつだけだが」

そんなことを話しているとホームルームまであと五分。そろそろ机に座らないと遅れる。

「お前らそろそろ座んねーと怒られんぞー」
そう忠告すると、二人は教室にある時計を見る。

「授業中とかも寝るんじゃないぞ」
「またあとでおしゃべりしよ」
美咲達はそう言い残し、それぞれ机に向かって行った。

…明人も美咲もなんで俺のところに来るんだか…。

てか美咲と女友達が喋っているの見たことないな…もしかしなくてもあいつもぼっちなのかもしれんな。

と思ってると二つ隣の美咲が睨んできた、ヤベェ声出てたかそれにしても無意識の中で小声で発した言葉を聞き取れるって相変わらず地獄耳だな。

キーンコーンカーンコーン、、、キーンコーンカーンコーン、、、

チャイムがなった後先生が入ってくる。立って挨拶をして、出席をとっている。いつも通りツマラナイ1日が始まる。

また休み時間に明人と美咲と喋って昼にパン食べながら美咲の弁当をつまみ食いしてポカポカ叩かれて、あの非力さが何とも……幼馴染でなに妄想してんだ俺、いかんいかん雑念退散…雑念退散…。

あれけっこーリア充してね?俺。

晃がそんな煩悩を抱えていると。

「よしこれでホームルームを終わりにすんぞ」

先生が言ってホームルームが終わると教室が賑やかさを取り戻した……そしてその瞬間視界が暗転した。

「ッツ!?」声にならない驚きが口から出て周りから驚きの声が聞こえたがしばらくすると音が完全に消え去った。


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さっきまで目に映っていた暗闇からは打って変わって、真っ白い空間が目に入る、そして体が全く動かない、何も聞こえない、不安だ。

どうすればいいんだ?体は動かないし声すら出ない、眼すら動かせないのだ、どうしようもなく、状況を詳しく
理解してさらに不安になる。







どれくらい経っただろうか?数分、数時間?もしや数日?時間の感覚もこの白い世界だと鈍る。

……どうすればいい?そういろいろ考えていると一つの仮定にたどり着いた、もしやおれは死んだ?

そうするとここは天国か? いや違う視界が真っ暗になる前にクラスメイト全員が驚いていたし、俺の意識もはっきりあった。

そうすると死んではない、さすがにクラスメイト全員がいきなり死んだとかありえん。

こうゆうのアニメや漫画で、何度も見たことがある、なんせ俺はかなりのオタクだ、死んだのではなければ
もしかしたら……。

異世界召喚や異世界転移か!?そう考えるとテンションが上がる、上がりまくる、体が動かないから心の中でガッツポーズをキメる。

………いやでもありえんだろそんなアニメや漫画である出来事なんて………うんありえん。
う…ん?アニメや漫画?ん……!?

…居たよ!俺の親友にそんなことに巻き込まれる奴が!

これ完全に美咲のせいじゃあねえか!?

……いや、落ち着けまだそうと決まったわけじゃない。

……しかし、それ以外考えられない。
いやならこの謎の待ち時間はなんだ?いや時間の感覚がないからまだ数分しか経ってないかもしれない。
少しポジティブに考えよう!もう少し待ってみるか。



[………システムヘノカンショウヲシュウリョウシマシタ、コレヨリデータノサクセイオヨビアバター
ノショリヲオコナイマス、イマシバラクオマチクダサイ……]

おいなんか聞こえたぞゲームのシステム音みたいだけどなんだもう少し待てば異世界に行けるのか?

………….コツーン…………コツーン…………コツーン…………

高い足音が白い世界に響き渡る。何かが近づいている?

…………コツーン…………コツーン…………コツーン…………

やはりこっちに来ている方向は分からないし、周りも見渡せないからよくわからない視野も狭まった気がする。

…………コツーン…………コツーン…………コツーン…………

高い足音が不安を仰ぐ心臓がバクバクいってる気がしなくもない。どうしよう動けないし………。


….……コツーン….……コツーン……カッ…音が真後ろで止まる。
「君が賢神の言っていたイレギュラーの中でのNo1かな?」
声が聞こえた高く、ゆったりと落ち着いた声は女っぽかった、しかし動けないのでうしろが見えない。しかし女の話は続く。

「うーん確かにこれはヤバイ……でもあの世界でなら…それにせっかく一番に干渉できて管理権もらったわけだし…」

意味がわからない………、聞きたいけど口が動かないもどかしい。

「それに賢神も戦神もあと二人に干渉できたろうしきっと加護を与えるんだろうなぁ。あっ!それなら二人とも出し抜ける!折角No1を手に入れたんだし、今まで使わなかった神生全部つぎ込めば………。」
なぜか勝手に話が続いてる…誰かここから動けるようにして!



「ん?あぁラプラスの干渉設定で動けないのか、よし動けるようにしてあげよう!」

後ろの女の声の主は何者だろう?動けるようにしてくれるのか?姿も見えないし信用できない、不安だ。

そう考えていると後ろの声の主が
「システムα及び邪神アグゼルの管理権限を起動、システムβ及びラプラスのシステムよ、対象『進茅晃』への干渉を遮断せよ」
そう早口で言った、何を言ってるかはさっぱりだがこれで動けるようになるのだろうか?しかし、声の主はこちらの名前を知っていた。その事実が更に不安を煽る。

また同じ様な事を考えていると。

[…………システムα、オヨビジャシンアグゼルノカンリケンゲンヲカクニンシマシタ、キョムノシンカイ、
キンキュウジハツドウシステム、【ラプラスノソクバク】ヲ システムβオヨビラプラスノ
カンリケンゲンニヨルコウソクヲチュウシ……タイショウ『シンガヤアキラ』ヘノカンショウヲテイシシマス]

またゲームのシステム音みたいなのが聞こえてきて、急に全身に巻きついた金色の鎖が現われた。驚いてる内に金色の鎖は動き出し、身体から離れてどこかに消えていった。

晃は動けるようになったと同時に勢いよく後ろを振り向いた。


そこには身長150cmほどの金色の髪のツインテールの美少女がいた。

その美少女はニッコリと笑顔になり、大きな声を出しこう言った。

「やあやあ!イレギュラーNo1、進茅晃君!まずは自己紹介をしよう!
私の名前はアグゼル!この世界、いや全世界!を管理して支配する、十の最高神の一人!
邪神、アグゼルであーーーーーる!!!!」

………………………………………………………………は? ん? え?

呆気にとられてせっかく出るようになった声も出なかった。なんだこの金髪ロリ美少女貧乳キュート自称神で背中に輪が見える系の幼女は?
いや落ち着け何個か被ってるし…、と、とりあえずこっちも自己紹介をせねば。

謎の使命感と共に、挨拶を決めたが…

「っは、はい、初めまして、て、て、俺は、はわ、進茅、あき、あきら、です」

このタイミングで発動するコミュ障、許さねえ、噛みまくったし、最悪なんだが、てか、神って…何だ。

てか今更だが、ここどこ?ゲームのシステム音?みたいなのは、きょむのしんかい?とか言ってたが…

てかあの鎖もなんなんだ!?……だめだ全然冷静になれない。落ち着け…冷静だ、こんな時こそ冷静だ。

「おいおい、そんな緊張するな!お前は客人なんだ、まぁいきなりで驚いてるだろうからな、紅茶でも飲むか?あと敬語は辞めろ!好きじゃない!」
「あっはい…」

そう言うと自称邪神ちゃんは指でパチンと鳴らし、それと同時に周りがまるでフランスのお屋敷のベランダみたいになってテーブルと椅子が現れて紅茶とクッキーなどのお菓子が現れた。

そんな様子にまた驚いてしまい、動揺が高まる。

「座れ、ゆっくりと説明してやろう」

自称邪神がそう言うので、晃は席に座ることにした…。

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かなり噛み砕いて言うとこうだった。

1、お前はとある世界から転移魔法によって呼び出された。

2、世界を渡るには神の許可が必要なので、本来はダメ、しかし神の意に逆らい世界をつなぐ神界に一方通行の穴を開ける技で無理矢理引っ張られたのでその世界に送るしかない。(ちなみにここは虚無の神界って言うらしい)

3、一度送って送り返すことがかなり難しいので置いていくしかない。出来なくは無いが、神の手からは出来ない。

4、しかしすぐに世界に魂が馴染めず消滅してしまうため、一度魂だけ引っこ抜いて異世界に耐えられるように手を加える、その時オマケで特殊な力を与える。

5、そんな事が何度か起きて異世界のバランスが崩れその特殊能力持ちにしか倒せないようなやつが出現。

6、そのため数年に一度その召喚が行われるようをなってしまった、成功率はかなり低いが、今回はたまたま成功してしまった。
とまあこんな感じで…つまりその召喚の被害者が俺のクラスというわけか。

「まぁ最近は色んな世界の人間はチート能力キター!とか言って喜んでるらしいけどなぁ…まあ、世界を渡ること自体が稀だし、そういう世界同士を跨ぐようなことは神が実行しているがな」

なるほど、どの世界も同じようなストーリーが人気らしい。てかマジで神なのか…。

しかし魂を抜き取るというなら何故今俺に体がある?抜き取られて改造してポーイじゃないのか?聞いてみるか…。

「なぁ」 「ん?なんだ?」
「なんで俺にまだ体があるんだ?そんなにそれ時間かかるのか?」
そう聞くと…。

「そう!それなのだよ!」
大声にびっくりしている事おかまいなしに、話を続けるアグゼル。

「異世界に行くと普通は魂が耐えられず消滅するんだけど、君は違ったんだ、君は魂に手を加えなくても消滅しないのだ」
アグゼルはふふんと鼻を鳴らし、自慢げに言った。

「と言うと?何で消えないんだ?」
当然聞く。

「神は神の魂に干渉できないのだが、神の基準は神格がある程度あるかなんだ、一般で神格は10~20程度しか人は持てない、でも例えばカリスマある人いるだろ、あれが人の中でも神格が多いタイプなんだ、まぁ多くても50が限度だけどな」

まぁいるよなそういう奴。明人のやつも高いんじゃなかろうか。

「神の神格の基準は、下位の神で500程、中位で2000、上位だったら10000は必要で世界を管理する強い
権限を持つ私達最高位の神は150000近くいるんだよ、それに届く神が今10名存在するから十の最高神とか言われてるんだけどな」

成る程。神様にもランクがあるのか…神になっても上下関係があるって世知辛いな、しかし俺が消えない理由が分からない。

「それで、なんで消えないかって話だったな」
まるで心を読まれた様なタイミングでの疑問の回答に

「ふぅ、簡単に言うとだな、実は君の神格が高すぎて神と同等になってて魂に干渉できないのだよ。」

へーそんなことか、なるほど…………じゃねえよ!は?俺の神格が高すぎる?じゃあコミュ障になってねえよ!あり得んだろう!

「神格が高いとカリスマがあるってのは人の話、神にだって性格があるし、人は性格が良かったりすると神格が高まるから、でも君はイレギュラー、通常の神格が高まり方関係なく神格が高いのだ」
なるほど、一応納得したけど、実感わかねーな。



「俺の神格ってどれくらいなんだ?」
晃は話を妨害しない様に胸に留めていた質問を吐き出す。

「へっくちゅ!」
「ん?」

アグゼルの可愛らしいクシャミが虚無の神界に響く。

お互いが暫くの無言にアグゼルが
「さ、さて!それで、お前の神格だったな」
と焦ったように言う。
「あっ、うん」

「だいたい60000だ」
「はい?」
聞き間違いだろう、きっと奇跡的にギリギリ600くらいに食い込んで下位の神様として俺は生まれたんだ、いや、神様に生まれるってなんだ?……まあそれはともかく上位の神様に食い込んでるのはおかしい。

「いやぁ驚いたよ、まさかこんなイレギュラーがいたなんて。」
「いやいやおかしいだろ!?なんだ?俺は凄い神様だったのか!?」
動揺しかない、おかし過ぎる。

「なんでこうなったんだ!?」
「わからん!」
即答だった、よし落ち着こう、こういう時は素数を数えるんだ。
「35711131719232931374143475359………」
「ど、どうしたのだ?」
うんアグゼル可愛いな、落ち着いた…少しだけだが。
しかしなんで…ん?

「俺のことイレギュラー|N《・》|o《・》|1《・》って言ってたよな。他にいるのか?」

今思い返せばNo1と言われてたこれは一番という意味だろう。多分。

「うむ、あと二人おるぞ」
「マジかよ、誰と誰なんだ?どれくらいの神格なんだ?」
「秘密だ」
「えっ?」
「わからんほうが楽しいだろう」

まじかよ、気まぐれだな…まあ、しつこく聞くのは止めよう。機嫌を損ねたらどうなることやら。
「それでだが、君と話す機会を作ったのは、実は私の神生で歩んできた中、神としての力を使ったことないんだよ、その力をして全部お前に分け与えるつもりなのだ!」

「はぁ?」

「お前くらいの神格なら、人の身で私の力を受け止められるだろう、全ての力を引き継いでお前が歴代最高の神になるのだ!」
「いやいや、マジで?」
「マジだ!すまないがもう時間がないのでな!また後でお喋りをしような」
「いやいや、無理だろ、いきなりすぎだろ!」

そんな言葉も聞かずアグゼルの手が光りの玉を作り出し
こっちに飛ばしてきた、速くて避けれない、胸に直撃して体の中に入ってくる、

「また後でな!」そう叫びアグゼルは消えた。
またおれは目の前が真っ暗になった。

『進茅晃』神格:180000

転移したけど王様がクズなので旅をします。

執筆の狙い

作者 悪鬼さん
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なろうで書いているのですが、一度大きく見直しがしたくなりました…処女作の駄文です。

コメント

空々空
p9111-ipngn4301funabasi.chiba.ocn.ne.jp

読ませていただきました。

結論から言うと「ありふれた」物語すぎて新鮮味、あるいは斬新さというのがかけていると思います。

まず、文章がまだ甘いです。この先も小説を書いていくならもう少し腕を上げたほうがいいです。腕の上げ方としては、とにかく本を読んで書く。それに限ると思います。

次に良かった点ですが、神格という設定や邪神や戦神などの壮大さ、続きへの引き込み方などは才能を感じます。そこは誇るべきであり、伸ばしていく点でもあると思います。
また、キャラの立て方も素晴らしいと思います。キャラの声や顔が脳に浮かんできました。


そして、改善点の案を出させていただくと「アーサー王伝説」や「ロード・オブ・ザ・リング」などの海外ファンタジーを読むのと、世界中の神話(特に北欧神話とギリシア神話)を読み漁るのが良いと思います。そうすることでたくさんのエッセンスを取り入れて、自分だけの世界を作れると思います。

僕も小説を書いている身でありまして、小説家になろうにも投稿してた時期がありました。そのため、とても書きたいことが共感できました。まずはその世界観を表現するために表現力を鍛えていくのをおすすめします。

まだまだ伸びしろはあると思うので諦めずに自分の世界を創造していってください。

悪鬼さん
pw126033136059.23.panda-world.ne.jp

参考にさせてもらいます!持っている神話の本や、文学本を読んで文章力を上げていきます!

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