作家でごはん!鍛練場
上松 煌

ペニス・サックは彼(あるオネエの独白)

 
 少し汚れた窓ガラスに映るあたしに話しかけてみる。
いろんな事情でフライトの遅延ってけっこうあるけど、今日は特にイラつくから。
今の空港の保安検査スキャナーは「ミリメイタ・ウエイブ」だからバンザイして通り抜けるだけ。
おちろん、荷物に怪しいものはなし。
それでも不安になる。
あたしの行こうとしているとこは30日以内の滞在ならビザはいらないし、フィジーを経由しても40時間そこそこ。
海面の上昇で沈もうとしているその国は、なんとなく、あたしに似ている。
だから、そこを目指すのね。

 あたしってひと言で言えば不思議ちゃん。
子供の時から、ちっちゃな物、やわらかなもの、優しいモノが好きだった。
クレヨンよりパステル、油絵より水彩画、デッサンよりクロッキーかな。
エレガントでキュートで、ちょっぴりキッチュなニュアンスを含んで…。
そう、完璧優美や耽美なものじゃなくて。
不安定で微妙で幽玄で、よろめいたら堕ちるような危うさが好き。

 でも、それだけじゃない。
強いもの、猛々しいもの、激しいもの、荒れ狂うものもいい。
低くても落ち着いた、硬質だけど柔和で、内側に力と抑制と均衡と破断を秘めて。
そう、うねり寄せる潮のような、本震を越える余震のような、抗い難い圧のささやきに似てる。
そんなものに惹かれるの。

 だからこそ、あたしは何者なのだろうっていつも考えてた。
女の子より、男の子のほうが好き。
もちろん、女子もいいわ。
決して嫌いじゃないし、むしろ羨望でジッと見ちゃう。
でも、異質。
華奢な肩やきれいな高音。
無邪気な笑顔に、しなやかで屈託のない動作。
あたしにはないし、どんなに焦がれても絶対に得られない、言わば天上の美、能天気な天国の明るさなのよ。
天真爛漫でも軽薄、透明でもどこか生々しく濁ってる、媚びる心の癒着と打算。
見えないどこかにきっと堕天使が潜んでる、危なくて怪しい魅惑。

 ふふっ、ゴタク並べてるあたし。
宣揚してからコキ下ろすのは、ホントは弱い証拠。
憧れてるのに。手に入れたいと願ってるのに、どうにもならない現実を腐して、踏みにじって、貶めて良しとする賤しい心根。

 そりゃ、あたしは美醜で言ったら醜よ。
心とおんなじ、まさに相似形。
眉も髭も脛毛も脇毛も胸毛も尻毛もバッチリ繁茂してる。
ガサツだし、性格悪いし、アタマだってそんなによくないわ。
悪い?
だからこそ美しいもの、荒ぶるもの、崇高で善に満ちたもの、危うい破壊力を理性と自制で制御したものを手にしたい。
見果てぬ夢よね。


          * * * *
    


 だから、何だって言うのよ?
ホテル経営はあたしにとって、ただの金稼ぎ。
ビジネスだわ。
男同士お断りって、当然じゃないの。
男女のカップルの数十倍、部屋を汚すのよ。
茶色い、臭っさいモノでね。

 わかる?
時間内の回転がすべて。
掃除に時間をかけていられないってコト。
経営のイロハでしょ。

 男性愛者なんてエッチ漫画やアニメみたいにロマンティックなものじゃないわよ。
汚ったなくて、キモくて、ゾッとするくらい変態だわ。
だから、ホテルで男同士を受け入れるトコなんか数える程よ。

 じゃ、なんであたしがオカマ・バーのママもしてるのかって?
言ったでしょ。
あたしはゲイなんかじゃないし、オカマも違うわねぇ、強いて言えば「心のオネエ」かしらね。
もっちろん、お化粧も女装もするわよ。
フェミニンなもの、ジェントルなものに触れていたいから。

 バー経営は例えれば、ええと、そう、あたし好みの洗練された優しさと力を兼ね備えたターゲットをハントする蜘蛛ね。
「ばぁ・かめ」は張り巡らされた罠の網。
あたしは自分の美意識にかなう意識を切望してるだけ。
だって、プラトニックだもん。
厳密に言えば見ているだけでいいの。
つまり、あたしはノンケ。
ね?わかった?

 
          * * * *



 いや~ね、まだ言ってるの?
あたしの「ばぁ・かめ」の店名がアレって。
亀の頭じゃないに決まってるわよ。
「ばぁ・かめ」はフツーに「馬ぁ鹿め」ってこと。
だれでも入れるお気軽ショーパブよ。
1Fのチャージ、つまり席料は¥3,000.
お酒は¥1,000から。
あたしが言うのも何だけど、けっこうリーズナブルじゃないかしら?
これでカラオケでキャスト指名してデュエットも出来るし、ディスコ・ダンスもチークもOK。
ショー・タイムにはオカマ・ダンスにコント、高座に座った猥談落語だって出る。
マジックや声帯模写もうちの子の芸で、なかなかのものよ。

 でも、2Fは会員紹介限定の社交クラブだから、個室制でお高いわ。
90分座っただけで¥60,000は下らない。
でも、いい意味でラウンジ風。
人間って相性が大事だもの。
だから、クラブだけど指名もちゃんとできる。
ここは基本、だれでも、どんな嗜好でも受け入れてるから。
ゲイも来るし、レズさんもOKよ。
ホストも女装趣味も、オネエもね。
おとこおんなはダメとか、おんなおとこは来るなとか、陰でとんがる人もたま~にいないわけじゃないけど、もともと同じ日蔭者同志よ。
みんなおんなじ混沌とした倒錯の坩堝(るつぼ)だわ。

 で、ね。
あたし、さ、ここで恋しちゃった。
自分の店でよ。
2Fに来るストレートの青年実業家。
27~8じゃない?
もろ、ド変態のオヤジと来るの。
そのオヤジ、彼が起業する時、大枚貸したみたいよ。
自分でペラペラ自慢げにしゃべってんだもの。
それで上手く恩着せて、スポンサー面で纏わりついてるみたい。
タイム超過でどんどんかさむチャージ料とかの支払いはみんな彼に任せてさ。
いやよね、50面下げていけすかないヤツ。

 彼が先生って呼んでるから、なにかの先生なんでしょ。
それ以上は知らないわ。
この稼業はね、客の詮索は厳禁なの。
ソイツ、彼のこと馴れ々しく「コウ(昴)ちゅわん、コウキ(昴輝)ちゅわん」って呼ぶ。
独特の抑揚付けてね。
それでホモオヤジが彼を狙ってることがわかるの。
彼、それを避けるために、ここに連れて来てるのよ。
自分はそのテの趣味はないから、代償行為ね。
あたしも店の子もその気持ちがわかるから、思いっきりオヤジの気を引いて見せる。
馬鹿オヤジ、もう有頂天よ。
そう、それでいいのよ。
そうしていれば、彼は無事。

 彼、あたしたちの気遣いを知っていて、お金を使ってお返しをしてくれている。
2Fはけっして安くないのに、ボトルをボンボン入れたり、シャンパンを振るまったり、閉店までいてくれたりね。
チップだってみんなに出すから、一晩で他の上客の倍は使うわ。
それをさり気なく、すっごく爽やかにやるの。
フン、若造の癖にさ。
でも、ステキ。
彼って、フィギアの高橋って子を若くした感じかしらね?
男っぽくてスマートでエレガントで陽性。
でも織田なんとかって子みたいにかわいくドジ。 

 客に惚れるってタブーよ。
でも、あたし、心底好きになってた。
あたしの理想の美意識がそこにあったの。



          * * * * 



 あたし以外の店の子も多かれ少なかれ、彼にホレていたんじゃないかな。
彼が来ると2Fが色めきたったもの。
そうよ、みんな彼に指名してもらいたくてね。
でも、客が望まない限り、あたしたちからのモーションもアタックもなしよ。
客には手をつけないのが原則。
あたしたち、この道のプロ、つまり、一応商売人だから、トラブルやゴタゴタは禁じ手だもん。
倒錯者ってけっこう嫉妬深くて陰湿だから、泥沼になりやすいのよ。
世間で言われてるコトってホントのホントよ。

 ほんとに幸せだったわぁ。
彼が来ていた1年足らず。
あたし、心のオネエで良かったって心底思えた。
女の気持ちで、女性に成りきって、異性として見ているだけで十分満足だったもの。
彼、アスリート系の均整のとれた伸びやかな身体に年齢相応のスーツをまとって。
服飾小物も華美でなくて、小ジャレた一点ものね。
地に足がついた感じで、キザでも生意気でもないの。
好きだったわ。

 でも、幸せって長く続かない。
忘れもしない、3連休前の金曜日だったわ。
いつもどおりの21:00~0:00までの営業よ。
ホモオヤジがみんなの前でポロッとバラしたの。
「コウキ(昴輝)ちゅわんは結婚するよ」って。
あたしを含めて、侍っていたのは4人だったんだけど、みんな息を飲んで鎮まり返ったわ。

 ま、彼はストレートなんだから、いづれこうなるのよね。
わかっているけどショックだった。
ホントに悲しいとね、涙って流れないのね。
ジ~ンと目頭が痛熱くなって、目が真っ赤になってそれで終わり。
鼻水がやたらに出るだけよ。
汚いったらありゃしない。

 店の子と一緒になって、余計なこと言ったオヤジを罰として酔いつぶしてやった。
ヘロヘロになってやんの、ざまぁ。
ううん、普段はこんなこと絶対にしない。
お客様はお客様なんだから、この時は特別の特別ね。
アウターがなければ閉店時にタクシー呼んで、同方向の子が西新宿までオヤジを大事に送って行くのもいつもと同じ。
もっちろん手間賃はいただくけどね。

 あたし、チャンスだと思った。
今夜こそ、彼のタクシーに同乗しようって。
だって、彼をこのまま帰したくなかった。
どこの馬の骨ともわからない女に彼を取られたくない。
だれにでもある嫉妬。
それが、これでもかこれでもかって、あたしの中から噴出してくるの。
もう、怨念よ。
ドロドロのグッチャグチャ。
怒りと哀しみと震えるような切なさ、恨めしさと執着と無念と勝手に傷ついたプライド。
そして焼きつくような憎しみね。
それが瞬間的にすべて彼に向かったの。
人間って恐ろしい。
愛憎って些細なきっかけで、紙の裏表みたいに変化する。
善悪なんかない。
ただただ、ひたすら、憎くて愛しい彼をだれにも渡したくなんかないエゴ。
あたしって、こんな低級な人間だったんだ。

 そして、あるトコロにTELした。
この決断にためらいはなかったわ。
とりあえず店の売り上げと釣銭をすべて持って、駅前まで彼と一緒のタクシー。
車の中でささやいたわ。
「コウ(昴)ちゃん、ご結婚おめでとう。あたし、あなたが好きだった。この思い出を失いたくないから、あたし、あなたのイニシャルをくるぶしに入れたいの。ううん、名前だけでいい。苗字まで聞く気はないから。ね、お願い。彫り屋までついて来て。すぐそこなの」
彼は「こんな時間に?」と聞き返したけれど、ついて来てくれた。
彫り屋って、深夜の開店ってけっこう多い。
みんなヘタレだから、酒を浴びるほど飲んだ勢いで刺青を入れるのね。

 わざと駅の南口で降りて、北口の路地裏に向かう。
狭い雑居ビルの1階の店。
2重ドアの1枚目に白抜きで「彫」とだけある黒い扉。
そこを入って、もう1枚のドアをたたく。
「予約してた、ばぁ・かめのママよ」
「オーライ」
すぐに返事があったわ。



          * * * * 



 あたしはためらうフリをした。
「コウ(昴)ちゃん、やっぱコワイわ。入って。中からあたしをエスコートして。彫り師さん、連れが先に入るわ」
彼は疑うことなくちょっと微笑んでから、ためらわずに入ってくれた。
そして倒れた。
ブラック・ジャックを握ったフィリピン系の浅黒い肌。

 「とりあえず売り上げと釣銭よ。たぶん500万は下らないわ。残りはあたしのうちにキャッシュで3,000万あるから、明日、必ず払うわね」
「OK。ママさん、信用してる」
白い歯をむき出して、相棒と手際よく運び出す。
彫り師の本業はこれ。
彼の処理は別の場所だから、感情のない手慣れた仕草。
その時になって涙があふれたわ。
彼、痛かったろうな、ごめんなさいって。

 3連休前日だから火曜日以降までは絶対に足は付かないわ。
彼の親兄弟・友人知人や関係者が騒ぎだすまでどれくらいの猶予があるかはわからないけど、刑事がかぎまわったって駅前でタクシーを降りてるもの。
ふつーにエントランスを上がったから、運ちゃんは終電に間に合ったと思ってる。
うふふふ。

 あたしは彼を永久に手に入れたわ。
彼の加工は3~4日で終了するから、捜査の手が伸びる前にきっと高跳びできる。
世界が一挙にバラ色になった気がした。
あたしがちっちゃい時から不思議ちゃんだったのは、きっと彼を手に入れるため。
やっと長い夢がかなった満ち足りた喜び。
胸いっぱいの幸福の中でチークのステップを踏むの。

 ねえ?
彼がどうなったか知りたい?
行方不明者?行路死亡人?
あはは、そんなに単純なものじゃないわ。
あたしの一部になったのよ。
あたしを荘厳する装飾品になったの。
そして常に、あ・た・し・自身に触れてる。

 南米や東南アジア、インドやアフリカ、ヨーロッパにあった呪術。
相手の圧倒的に優れた能力と超常的魂を専有するための永遠呪縛の呪い。
昔はサボテンの棘で目や口を縛ったりしてた。
これでもう、わかるかしら。
そう、彼は「干し首」になったのよ。



          * * * * 



 21世紀の今の技術は長足の進歩。
人文博物館にあるような、あんなチープなものじゃない。
手のひらより小さくても、肌の色、質感、髪、生きていた時のまんまに加工できる。
軽くて中は空洞。
頭蓋骨も軟骨も肉も脂肪も、皮だけ残してなにもないのよ。

 だから、あたしは彼を「ペニス・サック」にしたの。
通常時のあたしは15センチくらいだから、ぴったりだったわ。
これって角や骨を使う南米やアフリカの蛮族の風習みたいだけど、常に彼を股間に感じるの。
その至高の時にあたしは酔い痴れる。
初めて装着した時、射精しちゃった。
あたし、やっぱり♂だったんだって哀しかったけれど、彼がそうしてくれたんだと思えたら、心が震えるほどうれしかった。
間違いなく彼の魂を得たんだなって。
いつも彼が見つめてくれてる果てしない幸せ。
あたしはもう、ひとりじゃないの。

 店の子にはシレッと「失恋旅行でもしよ」って連絡して、火曜から臨時休業にしたわ。
ホテルは支配人にまかせた。
いづれくれてやるつもりよ、惜しくないもの。
笑っちゃうのは、だ~れも疑わないの。
それどころか同情してくれた。
世の中甘いわよね。

 資産は以前から海外バンクだし、国外に出ればあたしはただの旅行者。
そしてひっそりと世間から消えるの。
すべてを忘れて、彼とともにだれも知らない別の人生を生きる。
ステキよね。
あははは。


          * * * * 


 でも、遅いわね。
なに手間取ってんのかしら、この飛行機。
出発前に足止めなんて幸先悪いわ。
ほんと、心配になっちゃうじゃない。
遅延理由のアナウンスもないなんて、この会社、もう利用してあげないから。

 小さな窓からのぞいてみる。
前方に主翼の一部、その後ろに見える地面には牽引車が動いてるだけ。
機体トラブルかしらね?
このごろ多いわ。
とにかく、あたしには関係ない。

 あっ。
でも、待って。
ミリメイタ・ウエイブって服を貫通するわよね。
確か有機体は薄いオレンジに表示されるんだっけ?
あたし、彼を股間に着けてる。
つまり、証拠を持ってる。
スキャンして拡大したら、その正体がわかっちゃうかもぉ?
いやだわ、天網恢恢。
いけないものを持ってるあたしが、赤裸々に曝されちゃうじゃない。

 やっぱり、プライベート・ジェットにすべきだったかしら?
でも、木は森に隠せよ。
大衆にまぎれていたほうが、目立たないのも事実だわ。
って、いうか、あたしは手を下していない。
だから、罪にはならないのよ。
それが刑法よね、たぶん。
 
 あらら、ドアの方が騒がしいのはなに?
心が波立つのはなぜかしら?
ふふっ、いいわ、あたしのクソ度胸。
見事にあしらって見せるわよ。
こっちよぉ。
あなたの目的のあたし。
カァマ~ン、ディテクティブ(刑事)さん。

ペニス・サックは彼(あるオネエの独白)

執筆の狙い

作者 上松 煌
p5943092-ipngn27701marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

 題名そのままのお話です。
「え~?おれってこんなの書くのぉ」と、自分自身がびっくりした作品です。

コメント

上松 煌
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 あれま。
また、みんなして読み逃げかよ。
ったくwww

 おれ、今年は前半勝負っていう認識があるんだよね。
だから仕事モードに入ってる。

 それでも気晴らしに何か書きたい。
で、自動書記が出て、これが生まれた。
内容が内容だから、世間の倫理正義に抵触しないように、ラストは逮捕を匂わせている。
他では順調に閲覧が増えてるんで、大向こうの反応は、それほど悪い話って印象ではないようだぜ。
だが、「横田エアリフト・コンツェルト」に比べると鈍いね。

上松 煌
p5943092-ipngn27701marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

追伸
 
さわりの部分が、星空文庫の「作品」「星空文庫の作品リスト」にも昨日から乗りっぱなしだからね。
ごはんがちょっとお子様なんじゃね??クスッ

sp49-97-100-160.msc.spmode.ne.jp

読み逃げ?バカほざくな。誰もよんじゃいないよ。

お前だったらお前らしく、松岡さまの
攻撃しろ。賢いおれ様は華麗にスルー、か?

御廚年成
M014011161224.v4.enabler.ne.jp

上松 煌 様

拝読いたしました。

 貴兄の小説を読むのは久しぶりですが、以前の横田基地を描いた作品に比し、現実感が薄く、感想の書き辛い文章と思います。これが感想の伸びない要因ではないのでしょうか。


 御作はホラーでもスプラッターでもピカレスクでもなく、ジャンルが不明確……ですが新たなジャンルの開拓と言えないこともない。その分、性的倒錯者を扱う難しさを示しているのかもしれません。

 益も無い事しか申し上げられないこと、御寛恕下さい。

寒中御自愛いただけますようお願い申し上げます。
御健筆のあらんことを祈念しつつ。

上松 煌
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御廚年成さま、こんばんは

 ご感想を下さり、あリがとうございました。

   >>以前の横田基地を描いた作品に比し、現実感が薄く、感想の書き辛い文章と思います。これが感想の伸びない要因ではないのでしょうか<<

 解析をうれしく戴きました。
「横田エアリフトベース・コンチュェルト」もお読みくださったようで、ありがたく思っています。
あれはおれ自身も気に入り、大向こうの反応もいいものでした。

 おれはいつも突然の発作か自動書記でお話しを書くので、その都度、作品の内容、ターゲットとする読者年齢などで筆致が変わってしまうのです。
この作品は「横田~」とは全く違った文体・ニュアンスの作品で、終始「独白」に終わっています。

 つまり、主人公のオネエの自分語りの内容のみで物語が進行します。
それだけに他者不在の閉塞した世界であり、主人公視点に凝縮した独特の反社会的・反倫理的描写が特徴になっています。


   >>ジャンルが不明確……ですが新たなジャンルの開拓と言えないこともない。その分、性的倒錯者を扱う難しさを示しているのかもしれません<<

 おれは公募等に出す気は全くないので、ジャンルを考えたことはありませんが、この作品はオネエという「倒錯者」を描いたつもりです。
ただ、おれは完璧なストレートであるので、本物の「倒錯者」から見たら、様々な意見が飛び出すかもしれませんが、おれとしては書いている時はオネエになりきっていました。

 いつものことなのですが、この作品もおれの中から噴出してきた、まぎれもないおれ自身であることは事実で、この時点のおれを赤裸々に切り取った一片です。
オネエはおれであり、おれの深層であり、おれの冥伏した願望であるかも知れない。

 でも、そうですね、あなたの言うとおり、感想を書きづらい作品かも知れませんね。
反社会的・反倫理的なテーマで、末尾は犯罪の破綻を示唆していますが、めでたしめでたしチャンチャンとはなっていない。
破滅をにおわすだけの終末はおれが狙ったものなのですが、あなたには「不完全燃焼」かもしれませんねw


 実は、おれはあなたの作品を今、見に行って来たんです。
「抹殺依頼」を読みました。
冒頭はラノベなんかでよくある殺伐とした殺戮を思わせる記述が続き、おれは「この作品もか」とうんざりしたのですが、その後、「G」さんであることが判明し、おれはホッとして楽しく読み終えました。
なかなか印象的なひねりでしたよ。
あなたの善性が垣間見られて良かったと思うと同時に、おれの作品はあなたにとって不快であったろうとも思いました。

 ともあれ、おれのその時々の発作や自動書記は、自分でも何が出てくるかは不明なので、良作・駄作、多々あると思います。
それも含めて、お読みいただければ嬉しく思います。 

御廚年成
M014011161224.v4.enabler.ne.jp

再訪いたします。

まずは、拙作「抹殺依頼」を御高覧賜りましたこと、御礼申し上げます。

>「横田エアリフトベース・コンチュェルト」もお読みくださったようで、ありがたく思っています。
 御作については、「限りなく透明に近いブルー」と同様に「横田」という地名に精神的なシンパシーを感じられました。
 これについては別に感想を添えさせていただきたいと思います。


>おれの作品はあなたにとって不快であったろうとも思いました。
決して不快ではありません。
ただ理解し難い世界であったことで、感想を書き辛いと申し上げているだけです。
つまり、性的にストレートな私がのめりこめなかったと申し上げているだけです。
読者をその世界に引き込むのは、ライトノベルのよくある「魔法」や「魔術」の世界と同様に今の場所から飛び立たせる「何か」が感じられないと申し上げています。
貴兄に御不快の念を抱かせたらそれは、私の筆が至らぬせいです。

感想もむづかしいものですね。
拙作「潜入! カルト教団」でも「悪ふざけ」「ジャンクフード」と感想をいただきました。しかし、それらは決して悪意のある表現ではなく、スラップスティック系のドタバタを評価いただいたものと思っております。

貴兄の作を貶めるつもりはなかったこと御理解賜ればと思います。

上松 煌
p5943092-ipngn27701marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

御廚年成さま、こんにちは

 再訪ありがとうございます。

   >>拙作「抹殺依頼」を御高覧賜りましたこと、御礼申し上げます<<

 いえいえ、ご縁があって読ませていただき、おれとしてはあなたの人となりに安心できる作品でした。
本当に殺戮だけがテーマの、ただのゲームのような殺伐とした心無い作品もあるものですから。
それは実に不快で読んで損をしたと、早々に閉じてしまうこともあるほどです。
あなたの作品はもちろん違いました。


   >>「横田~」これについては別に感想を添えさせていただきたいと思います<<

 実にありがたいお申し出で、感謝に堪えません。
その場合はとにかく忌憚なきものをお願いいたします。
心のまま、ありのままのご意見を遠慮なく叩きつけてください。
おれは悪意や嫌がらせの感想には激しく反発しますが、真摯なご意見は受け入れる度量はあるつもりです。


   >>決して不快ではありません<<

 そうでしたか。
安心いたしました。


    >>ただ理解し難い世界であったことで、感想を書き辛いと申し上げているだけです。つまり、性的にストレートな私がのめりこめなかったと申し上げているだけです<<

 はい、そのような作品であったかもしれません。
ストレートのおれが突然の自動書記で書いたものでしたので、掘り下げがたらないところも多々あると思います。
ただ、だからこそ切れば血の出るようなおれ自身なのです。
他者が書くことが出来ない、おれの作品なのです。
しかしながら、あなたをのめり込ませることのできなかったのはおれの未熟なところです。


   >>読者をその世界に引き込むのは、ライトノベルのよくある「魔法」や「魔術」の世界と同様に今の場所から飛び立たせる「何か」が感じられないと申し上げています<<

 この例えはおれにとってはよく理解できないものです。
「魔法」や「魔術」などの異世界やファンタジーに逃れるラノベと、あくまで現実路線を踏襲した「ペニス・サック~」とは並び称されるものではないと考えます。


  >>貴兄に御不快の念を抱かせたらそれは、私の筆が至らぬせいです<<

 いえ、不快なんてとんでもない。
あなたの真摯なご感想をいただいて、悩みこそすれ、不快などとは縁遠いものです。


   >>感想もむづかしいものですね。拙作「潜入! カルト教団」でも「悪ふざけ」「ジャンクフード」と感想をいただきました。しかし、それらは決して悪意のある表現ではなく、スラップスティック系のドタバタを評価いただいたものと思っております<<

 はい、おれのように小説を読まない、読解力のない人間には感想を下さった方の主旨を読み解くのにも苦労します。
正しく受け止めているのか疑問で、真摯な感想を下さる方には申し訳ないような受け取り方をしているかもしれません。
 この場合、あなたの作品の意図が
   >>スラップスティック系のドタバタ<<
であるならば「悪ふざけ」「ジャンクフード」の意見はあながち悪意ではなく、的を射たものであると思いますが…。
 

   >>貴兄の作を貶めるつもりはなかったこと御理解賜ればと思います<<

 いえいえ、そのようには断じて思っておりませんので、ご心配なくw

中野サル信長
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

上松とニッケルが同一人物という憶測が流れていますが
二週間ごとに作品を投下するルールに抵触しますよ

上松 煌
p5943092-ipngn27701marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

中野サル信長さま
 あはは、上松=ニッケル説は中卒ニッケル自身が流したデマです。
おれとは全く作風が違いますし、知識も筆力もテーマの掘り下げも、中卒ニッケルはできていません。
おれはご存じのとおり、社会に警鐘を鳴らすものや詩と見まがうもの、少年少女向け、オネエ、自己殺戮の凄まじいものまで、自在に書くことが出来る。
中卒ニッケルはおれに憧れるあまり、自分とおれを同一視したがっているのです。

また、中卒ニッケルは2週間ルールに抵触していますので、削除すべきでしょうね。

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