作家でごはん!鍛練場
あのにます

ササササササイマージュ

なるべく平和的な解決を望む。
しかし、好奇心からボウガンで人の後頭部を撃っておいてそれは横柄か。
僕はパラ・ドローンを広げてサンシャインシティの中核を担う高層ビルの屋上から飛び降りた。

パラ・ドローンは滑空し、道行く人々の頭のてっぺんより上をビュンビュン飛び回る。
犯罪者が上空を飛び回っているというのに誰も気にしちゃいないのは、頭のてっぺんに目ん玉がついてるわけじゃあないからさ。

あっという間に池袋駅のすぐ上まで到達した頃、翼を広げたポリス・ペリの大群が一斉に集まってきて僕を取り囲んだ。
わんさと取り囲んでゆうに2~30体は集まった。
ポリス・ペリは翼の生えた人間のような姿かたちをしているけど、どのポリス・ペリも顔が整っている。
男のポリス・ペリの顔は北村一輝とか菅田将輝とか妻夫木聡とか藤木直人とか三浦翔平とか山崎賢人とか要潤とか福士蒼汰とか中村倫也とか平野紫耀とか吉沢亮とか大泉洋とかそういうのに顔が似ていた。
女のポリス・ペリの顔はみな橋本環奈と有村架純を足して2で割ったような顔立ちだった。

「なぜ人を撃ったの?」

斜め下から、僕の右の脇の下を覗き込むような姿勢で女のポリス・ペリが囁いた。
その位置だと、僕がちょっとボウガンの向く先を変えれば当たってしまうのだが。
ボウガンという凶器を持った犯罪者が相手であっても、いきなりお縄にかけないあたりがポリス・ペリのやさしいところ。
彼らポリス・ペリは皆、われわれ人間には理解しえない魔法を使う事が出来る。
その魔法の前ではこんなボウガンなんて、凶器の内には入らないのかもしれない。

「わからない。彼は生きているかい?出来れば謝りたい」

僕はその言葉を吐いた瞬間、手遅れである事を悟った。

「下を見てごらん」

僕の左の肩を見下ろすような位置にいる男のポリス・ペリがやさしいけど低い声で呟いた。
ああ、池袋東口の(西武口の、東口には西武がある)、出てすぐ横断歩道の車道スレスレの歩道に、さっき僕が後頭部を撃った彼が血を流して倒れていた。
後頭部のど真ん中にヒットしているので、刺さり具合から見て後頭葉を貫いて側頭葉やら下垂体やら何から何まで損傷している筈。
要するに死んでいる。

僕は静かに地上に降りて罪を償う覚悟を決めた。
彼のすぐそばに降り立つと、今度は人間のポリスがわんさと集まってきて僕を取り囲んだ。

「武器を捨てろ!おとなしく投降するんだ!」

人間のポリスたちはおもむろに拳銃を僕に向けてこう叫んだ。
上空を見上げると先程まであれほど集まっていたポリス・ペリは1体も居なくなっていた。
僕は彼ら人間のポリスに微笑みかけた。

「自由と不自由のボーダーを、教えてくれないか」

僕はボウガンをまっすぐ人間のポリス(チョビヒゲを蓄えた、おそらく叩き上げの警部)に構えると、周りを取り囲む人間のポリスたちが一斉に僕に向けて拳銃をはじいた。
ぱぁん ぱぁん ぱぁん ぱぁん ぱぁん ぱぁん ぱぁん ぱぁん ぱぁん ぱぁん!!
ぱぁんっ!!
その瞬間僕の脳や内臓は、池袋東口(西武口)の前で飛び散った。
僕の血液は、僕が後頭部を撃った彼の血液とまざってドロドロに流れて駅構内まで到達していた。どろどろりん。
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ

まるでモーゼのように、僕と彼の血液を踏むまいと、人々の波は二つに割れた。

ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ
ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ ササササ

そそくさと無表情でよけていく人々を見て、遥か高みから1人のポリス・ペリが呟いた。

「イマージュ、自由はセセセセ」

ササササササイマージュ

執筆の狙い

作者 あのにます

お久しぶりです。
諸事情でもうここには何も書き込まないと思っていたんですけど、
これまた諸事情で書いてみました。

読んでいる人の心の斜め上のあたりから嘲り笑う感じです

コメント

\(^o^)/

 表記の仕方(原稿用紙の使い方)を一度勉強してみてください。大事なことに気付けると思います。

「おもむろに」の意味を調べてみて下さい。誤用に気付けると思います。

>まるでモーゼのように、僕と彼の血液を踏むまいと、人々の波は二つに割れた。
 ↓
 僕と彼の血液を踏むまいと、人々の波は二つに割れた。まるで『モーゼの十戒』の紅海のように。

 オチが意味不明です。シュールなオチと解釈すれば良いのでしょうか? ブラックジョークもシュールな笑いも好きですが、笑えませんでした。

あのにます

\(^o^)/さん

色々ご指摘ありがとう!
ちゃんと読んでる人がイメージできるかな?楽しめるかな?
そういう不安は常にあります。
Thank you

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