作家でごはん!鍛練場
えんがわ

小さなランタン/小さなランタンたち

○ 小さなランタン

   *

「いらっしゃいませ」
「ども、んー、思ったよりこ洒落た店だね」
 男は赤い手をこすりながら、如何にも無理やりな明るい声を、投げかける。
「寒いね、ねーちゃん」
「すみませんね、いや、まあ」
 あーだこうだ、そう思ってはいない口調で答える。こちらとしても、もう少し暖が欲しいところなのだが、商売上シカタガナイのだ。
「ランタンの持つ仄かなぬくみが薄れてしまいますから」
「いやいや、責めてない、責めてない。そろそろ雪の季節だなってこと」
「そうですね。この土地の冬は冷えますから。そうやって、ここの白菜は美味しくなっていくんです」
 この土地にいないだろう男を、そう言ってあしらう。
「冷たい奴だな」
「ははっ、良く言われます」
 妙にとげとげしたやり取りに、かえって場があったまる。こういう人は嫌いじゃない。相手もそう思ったのだろうか。
「良く出来てるよ。このランタン」
「ありがとうございます」
「特に入り口のウィンドウの。派手さはないが、ないだけに、空間を壊さない。障子越しの和室も良いけれど、こたつのある居間にこそ、映えるだろうね。あの灯りは」
 夏から少しずつ練った灯だった。思い描いた熟した柿のダイダイを出せたと思う。その表面には古典から続く空。カキクエバ。
「どうも。この子は可愛くて、お気に入りで。茜って言います」
 職人がランタンの灯に仮につける名前、幼名を紹介するのは余り好ましくないと思われている、自分でもその自己主張は嫌いなのだけど、それがつい出てしまった。
「そっ。ふーん。夕日から?」
「はい。夕焼けの少し頼りなげな陽の光が、夜まで続くことを願って、作りました」
「はは、ロマンチックだね」
「ここだけの話にしといてくださいね」
 広まっても別に構わないのだが、なんだか照れくさいのだ。それに噂話にされると、この子が汚れる気がする。
「それで、このランタンを? 少しお高いですが」
「いやいや、あんたは腕がいいってこと」
「はあ」
「オーダーメイドで頼むよ。やってくれるだろ」

 男はそう言って、肩掛けカバンからCDと香水と一枚の写真を出した。

 *

 これから7日間の店番をアルバイトの弥子ちゃんに頼み、食料の買い出しをする。インスタントが中心になるが、雰囲気だけでも南国をと、片道五百四十円の切符でアジアンフード店に行き、現地のインスタント食品を買いだめする。ソプブントゥットなんて、わけのわからない名前が、想像を刺激して、なかなかに良い。

「あれだよ。好きだった子がいてさ。プレゼント? 違うね、違う。あと、もうちょい、なんかあったら、その機会があったかもしれないけどさ。結婚したんだよ。結婚。そっ。俺以外とな。そんでさー、バリ島でハネムーンなの。なんかね、みんな人が素朴で親切で、あったかいし、星がきれいなんだって。なんてな。だから、それに負けないくらいにリゾートな気持ちになる、ランタンを頼むよ。頼む」



 なるほど、遠くからのお客だったわけだ。地元の馴染みのランタン屋には恥ずかしくて、話せそうもないリクエストだ。わたしの職人の腕を信頼してと思いたいところだが、きっとそうではない。ランタン屋なんかに求める理由なんて、きっと、しょうもない。

 香りが飛ぶように人肌に暖めたハンカチを、幾つか周りに置き香水を垂らす。少し控えめで、でもしっかり主張した甘いオレンジの香り、要するにわたしの嫌いなオンナの香りだ、がふわんとする。これも仕事と躊躇いを捨てて、香水をわたしの手首に、後ろ髪を持ち上げてうなじにも振りかける。


 CDをセットすると、波の音を中心として、時折、鳥の声が、それも日本のそれとは違うような、きぃきぃと高い声が混じり、微かにピアノの和音が聞こえてくる。オリエンタルな民族音楽と思っていたが、なるほど、思ったよりもセンスが良い。男のセンスだろうか、彼女のセンスだろうか。だが、如何にもな「バリ島でーす、南国の楽園でーす」と叫んでそうな、木製の素朴な小屋と妙にフレンドリーな現地住民にエメラルドブルーの海と言う写真が、それを台無しにしている。
 だけど、伝えたい気持ちはわかる。その嘘くささ、観光的な健全さも含めて、彼はランタンの灯に求めているのだろう。わたしとしては本物の楽園を追求したい気持ちはあるが、そうした灯を彼は求めていない。一人っきりの部屋で、彼女と共に、彼の中で汚されていない彼女の思い出と共に、過ごす時間には、心からの安らぎやバリの空気は、心を落ち着かさせないだろう。求められているのはツアー客の為の、謂わばディズニーのコンクリートとモルタルで出来たリゾート気分。本格派のランタン使いには本意ではないかもしれないが、わたしには、それも含めた男の気持ちがなんとなく分かる気がするし、だからその「ツクリモノ」に全力を捧げたい。

 灯はまだ使わない。ゆっくり、ゆっくり、あるべき色と温かさを心の中で練る。イメージする。
 仕事を引き受けた時に、使うと予想していた73番と12番の熱帯のイメージは消えていく。
 34番。そして何よりも268番の弾むような黄色がイメージされた。少し高くつくけれど、これ以上ぴったりと寄り添う色はない。これに87番の温かさ。
 三日かけて、素材を決めた晩は、どっと疲れが来る。お風呂はパスして、もちろん朝風呂には入るのだが、うんざりし始めたアジアンな夕食もパスして、ベッドに転がり込み、眠りに通勤快速した。



 電車をゴトゴトして池袋の色屋に行く。ネット通販という手もあるが、注文してからの無駄な二三日の空白が自分に合わない。ぼやぼやすると契約期限が過ぎてしまうし、冬用ランタンのシーズンも過ぎてしまう。何よりも香りと音楽の中でのファーストインスピレーションが霞んでしまうのが怖い。サンシャインシティ方面の飲食街、相変わらず人もラーメン屋もごみごみしている、を通り抜け、ゆるゆるした信号を待って、大きな道路を突っきり、ビルと言うには低い5階建ての地下2階に下りていく。
 壁には当店の新作、季節の新色、なんて、天A、天B、天Cと言った、若紫、赤紫、臙脂の、店主の喋り方のはきはきした爽快さのようなものを帯びたランタンが、並べられている。一般のランタン屋で使われ、流通しているブランドメーカーで使われるのが馴染みの色。1番やら、2番やら、番号で呼ばれる。新色なんて素材屋が独自でこしらえた色は、店の屋号とアルファベットで呼ばれる。天Aの天は「俊天堂」の天だ。そのA。店主曰くエースのAらしい。


 数年に一度昇格会議がお偉いさんの間で行われ、イングリッシュなオリジナルが、広く一般にも通じる番号になることもあり、多くの店がそれを目指す。この「俊天堂」の「天」シリーズも四つの定番を生み出した、筈だ。確か最後はわたしが小学生の時。先代が弾むように喜んでいた。なんで覚えていたかと言うと高そうな浅草のすき焼き屋で大宴会をしたのを、その味とどこかのおっさんの腹芸と共に覚えているからだ。あの、おっさんの腹芸は面白かったな。たぷたぷの腹が腹話術のように喋り出し、細い目がにこにこ笑ってた。偉い人には別になりたくないけれど、あの腹芸は見たいものだ。

 街の古本屋ほどのスペースに、ところ狭しとランタンが並んでいる。余りにもきらきらしていて、それは宝石だけで作られた城のように、美しいというよりも、なんだかギラギラして不気味。
 それぞれのランタンに番号が振られていて、その番号順に並べられている。買うのはランタンではなく、その素材の灯なのだが、この方がわかりやすいと俊天堂ではこう置いている。確かにこちらの方が灯りを分けてもらっている気がして、番号と色だけのネット通販、実は俊天堂もしているのだが、よりはずっと好きだ。偶に見過ごしてしまいがちな色に目が留まることもあるし、年齢によるのだろうか、気分によるのだろうか、何気なく通り過ぎていた色に、妙に魅かれるような再発見をすることもある。今回も85番の控えめな桃色になんだかとくんとし、新番に格上げされたあの店のあれは思ってたほど、なんてこともあった。

 *

 イメージするは、バリの市街とは離れたコテージのような宿泊施設での、お馴染みのファイアーダンス。伝統ある楽器の音色に、急遽つけくわえられたような、それでいて、それにも関わらず、ジャカルタの熱帯林の古木だから出る、赤くて柔らかな、生活に使うのではなくて、葬儀の弔いの棺を燃やすような炎。真剣な、それでいて、故人が天に昇ることを喜ぶ顔。それが火に染まるとき。毎日行われる特別な星空の夜。

 34番、87番の瓶の蓋を外す。真っ黒の瓶から、黒みがかった赤とオレンジの灯がふわふわと出口を求め飛び出す。それを手の平でそっと包み、体温で柔らかくほぐし、一つの灯へと暖める。型にまとまりそうなところを、268番の瓶からこつこつと底を叩いて、黄の灯のりんぷんというか、なんというか、灯の残り香をまぶすように振りかける。ガラスのそぼろで出来たおにぎりを形作るように、そっと、圧を加える。



 ここまで五分。どうにか型は出来た。ここが出来上がれば商品としての灯は、完成したようなものだ。だが、作品として職人として問われるのはここからだ、と先代もその友たちも言う。温かさと光の微妙な加減を作り出す、灯の凹凸、色の混ざり具合、その色の混じった結果だけではなく、灯の寿命が来るまでのその変化をもたらす微妙な隙のような余裕、どのように変わっていくか、変えていくか、そこまでも決めてこその職人の腕。この過程で、灯を作る人の心が宿る、と先代の口伝でもホームページでもよく言われる。わたしにはまだ良くわからない。

 イメージを広げていく。

 少し甘い、異性を意識した香水のフレーバー。それが分かるほどに心が近づいた二人。肉体がふれあう二人。波の音。鳥の声。緩やかで穏やかで、心地よい感触。洗いたての毛布のような。柔らかな当たり前の感覚。CDの音には女性ボーカルの声は無かった。代わりになるようなものはなかったのだろう。ピアノの音。繊細と言うより、控えめでありつつも確かな色。稽古で出るものではなく、自然と手を滑らせて紡がれたようなメロディ。
 ふわりふわり。色の白い、眉の整った、大粒で少し意志の強そうな瞳が浮かんだ。彼女も彼も知っている。お互いに好きなことを。お互いに好きな景色も本も色も食べ物も。ずっと一緒だった。

 いけない。

 バリの写真でパチリと撮って、パンフレットに乗っけたような。「はいチーズ」ってタガログ語で何て言うんだっけ、って笑ってそうな老人の顔と、今では漁に使われなくプライベートビーチになってそうな海が広がっていく。その遠い遠いところに、あれだけ近かった彼女が、張りぼての景色に引き離され。そして二度と帰ってこない。


 つんとしてしまう。抑えろ、と言ってもきかないから、必死にこらえた。

 出来たランタンは南国の鮮やかな赤と黄、そこに咲いた日本の牡丹って感じだった。
 でも、どうにも抑えきれない気持ちが、色を薄めたというか透明にした気がする。一般のお客さんにはわからないし、同業者もわからないだろうし、わたしにも分からないだろう淡さだけど。だけど、これはこれで良しかなと思う。たぶん思い描いた色を、完ぺきな出来栄えで形にしてしまっていたら、きっと後悔の残る仕事になった気がするから。この薄さに、彼の笑えるスペースが出来ていたらなと思って、出来立ての灯を見つめる。

 *

 冬の頼りない朝日に、街がそれでも毎日を営みだそうとしている。わたしはひゅうっと抜ける風に背を丸め、ゆるゆると歩いていく。家に着いたら永谷園のウメ茶漬けとお味噌汁を食べれるのが嬉しい。
 あのランタンの名前は。他人にも本人にも教えない幼名だけど。どうしよう。
「貴婦人」
 違うな。
「南方の恋人」
 少し甘すぎるかな。
 なんて歩いていく。




○ 小さなランタンたち

プロローグ

 淡いオレンジ、柔らかなイエロー、そして森井堂の代名詞でもある、ちらちらと光る森井レッド。得意の暖色を中心に、何十、いや何百。そんな光を灯したランタンが壁に整然と並べられ、天井につらつらと吊るされている。わたしは、キャノンのデジカメ、八万もした、でも商売関係には手を抜きたくないから仕方がない、で一通りぱちりぱちりとそれらを写真に収めながら、「喫茶森井」を周遊していく。
 ここに飾られているランタンは、個人の観賞用というよりも、飲食店など、まー、ちょっとお高めの西洋料理店などで使われる業務用のもの。ぶっちゃけ、森井堂でも見習いが練習で作り重ねるタイプのランタンなのだが、それでも、悔しいが、わたしが少しでも手を抜いていたら追い越されてしまいそうな才気ある光が、きらきら宿されている。うう、悔しー。


 なんて心でつぶやいて、右隅のテーブルへと向かう。細かなレースのテーブルクロス。その椅子には、森井堂のオーナー、モリケン、ちゃんとしたフルネームは忘れた、覚えてたまるか、んなもん、がいる。

「どうだい? ウチのは?」
「んっ……なかなか」
「そっ、なかなかだろう。あとで仕事場にも寄ってくか。なかなかに凄いのがあるぞ」
「止めとく、めんどいから」
 ほんとうは、あんまり良いのを見ると、凹んじゃうタイプだからだ。仕事やる気モードなら「勉強にぜひ!」なのだが、今はオフモードだから、まったり喫茶店で美味しくオムライスを食べて、そんで日暮里のだんだん通りとか、冷やかしに散歩したい気分。
「なんだよ、ノレヨ。俺の新作、見せたかったのに」
「ああ、月刊【ランラン10月号】で見て、読んだからいい。うん、腕を上げたよね。上げた上げた。ああ、あの赤、210番って言ってたけど、密かに闇ルートかなんかから仕入れたでしょ? 非合法もの。どこ?」
「いつもの赤羽の駅前」
「へぇ、あの、じいちゃんか。まだやってんの。久しぶりに見てみよっかな」
「だから、俺のギャラリー、ああ、いんや、だから仕事場に来いよ。写真だけじゃ、わかんないだろ」
「いんや、わかります」
「わからないっ、あのグラデーション、あれ出すのにすげーしんどかったんだから」
「すごいのはわかります」
「なんならさ!」
「ちょっとすごすぎて、凹んだ」
「んっ?」
「いんや、ちょっとオムライス、まだなんだ? 店の雰囲気は良くても、サービスが悪いと台無しよ。あと、もちろん味ね」
「んんっ?」
「やなヤツ」
「いや、お前に褒められると、なんだかな、ちょっと、こう、ごめん。あれさ」
「ああっ、もう」
「ああ、ごめん。お前のだって、ランランのよりぬきコレクションに載ってただろ。小さくてもさ」
「小さくて悪かったわね」
「いや、あれは良かった。「あかつき」だろう。そりゃ、ランタンはどうしても夜のイメージがあるから、夕日から星空を使うのが多い。そんな中からこの朝日をモチーフにして、それでいて光の始まりの新鮮な澄んだ赤? オレンジ? あの和らかな色の取り合わせ。少し銀を帯びた。うまいこと言えんが」
「なるほどね、写真だけじゃ、わかんないよね。勉強熱心なこと。わたしの店まで内緒でわざわざ覗きにお行きになされやがったようで。この、ストーカー」
 と言いつつ、ちょっと嬉しい。やっぱり後で森井堂にも寄ってみるか。
「ははは、ああ、あれな、ちょっと、お前の腕を確かめたくてな。これならとな」
「は?」
「お前の腕を見越して、仕事を頼みたい。依頼は、そう、三つ。どれもやりがいがあるぞ。ほんと」

   *

 1つ目。
 ねぇ、今年は雪が降るよね。クリスマスに雪が降るから、それにぴったりのランタンをください。(六才 丸山小学校 はるか)

 2つ目。
 あのですね。わたくしのトムちゃんのために、トムちゃんが喜ぶ、お似合いのランタンをしつらえて欲しいの。こちらに出来ることは何でも致しますわ。(三十八才 主婦 二階堂舞)

 3つ目。
 わがランプアカデミー「ともしび」の創設二十年祝賀展示の象徴となるランタンをお願いする。(五十二才 ランプアカデミー校長)

 分厚い資料、いや、これは本にして資料集に出来るだろう、それでも一ページ目に的確に仕事内容を見通しているところが、顧客第一のモリケンらしい。確かにくせのある依頼だ。心に沿うランプを作るには技術だけじゃないコツが要りそう。それでも、なんで、こんなものを。と思いつつパラパラと資料をめくる。

「うんうん、面白そうな仕事だね」
「だろ?」
「でも、嫌」
「うーん」
「はっきり言っとくね。ノー」
 テーブル上のランタンに照らされたモリケンの唇の笑みは変わらないが、目はちょっと細く固く締まる。それでもわたしは続ける。
「断固としてノーよ。確かにあんたじゃ、まかない難い仕事だわ。老舗の森井堂の気鋭の主が、わざわざやるには軽すぎる。高すぎる店の格が、あんたの名声が、邪魔するでしょうね。世間の目も、依頼者の気持ちも、萎縮させてしまう。かと言って、普通のランタン職人では叶えられない難度の仕事だわ。でも、森井堂でしょ。老舗でしょ。雅さん、坂口のおっちゃん、それにあそこのカウンター前のグリーンのランプ、アレを作った若手さん、叶えられる並じゃない腕のランタン職人はいっぱいいるじゃない? なんでわざわざ。こんな依頼をわたしにするかなあ」
 資料をどんと突き返す。
 それを受け取るモリケンの唇の笑みはやっぱり消えていく。でも、それは不快でも、怒りでもなさそうな。なんだろう。わたしは、とても見たくない表情。
「そう見えるか?」
「えっ?」
「これらの依頼、そう見えるか?」
「なによ、難しい依頼だってわかるよ。でも、わたしだって、あんたんとこの職人の腕前、過小評価していないつもり」
「いや、無理だよ」
「はぁ?」
「俺だって、なかなか悩んで、ランタンにそのニュアンスを汲めるかどうか。いや、それさえも、正しいのか。正解なのか。わからん。悩んでいる。俺だってこんなブランドが無くて一人の職人だったら、生活を捧げて作りたくなる、そんな依頼たちだよ。もちろん、俺の意図を伝えて、あいつら森井組の連中に作らせることは出来るかもしれない。でも、そんなぼんやりした答えを教えるのはためらうし、何よりもあいつらには俺の指図通りに動く、部下になって欲しくない。仲間だからな。いや、同志か」
 彼は腕を組み、射貫くように言う。
「それでお前は、この依頼、そうは思わないんだな?」
「なな、なによ、わたしなんて、町のちっちゃなランタン屋を切り盛りするのがやっとの小娘よ。買いかぶり過ぎ。ほんと。そんで、その資料、もういっかい見せて」
「買いかぶってない。神田のコンクールに出品し続けて、中野のじっちゃんか、色仕掛けでも何でも、ああお前にゃ無理か、なんだ接待でもおべっかでもすりゃ、俺と同じくらいの名は貰える力はあるはず。いや、コンテスト用のランタンじゃない、その、実用のそれなら、俺はお前に負けてると思う。率直に言って。そう思ってたんだがな。お前の言う通り買いかぶり過ぎたんだろう」
 買いかぶってないのか、いるのか、どっちなんだ。ってのは置いといて。
「そっ、その通り。わたしゃ、いい加減に、てきとーに生きてるからね。そんなら、匿名でも偽名でも、なんでもあんたが作りゃいいじゃない。で、もう一回、資料、見せて」
「あー、俺ね、洋菓子クリスティーヌの百周年パーティのランタン、頼まれててな。そっちに全力。今だって、ようやくこの時間作ってんだぜ」


「あっ。そりゃ、おめでとう。国内でも最大手だもんね、あそこのショートケーキ美味しいし。あー、今年はモンブラン食べそこなったな、そんで、あの、もっかい見せて」
「そそっ、俺もファンなのよ。あそこのシュークリームは職場への差し入れの定番。一昨年もお歳暮で使ったし。だから手を抜けないわけよ」
 モリケンは今度はにやりと、また別の意味でいやらしい笑みを浮かべ。
「で?」
「もっかい、資料を見せてください。お願いします」
「よろしい。やる気になったようで」
 わたしはじっと文字や添付された写真を見つめ続ける。モリケンに返事をするのも面倒くさい。資料に綴られたモリケンの声と会話を続ける。

「うん」
「やってくれるか」
「わたしもあそこのショートケーキのファンなんだ。パーティに出る、取って置きの洋菓子、後でおごってくれる?」


1 雪のランタン

 ねぇ、今年は雪が降るよね。クリスマスに雪が降るから、それにぴったりのランタンをください。(六才 丸山小学校 はるか)

 はるかちゃんの依頼。雪にぴったりと言うが、その雪が今年のクリスマス、降るかどうか実のところ怪しい。毎年、雪は年末から年初の一月頃から降り始め、春にかけて積もる。のだが、今年の冬は特に暖冬で、降雨量も頼りない。続く資料による天気予測でも、どうもパッとしない、ってか空模様はパッとするので、雪も雨も降りそうもない。

 はたして、降らない雪の前で、はるかちゃんを喜ばせるランタンは作れるのか?

 確かに悩むところだ。だが、答えはある程度、予測できる。
 雪をモチーフにしたランタンを作り、天に代わり、ランプの光を降らせるのだ。ただ、それだけだと、わたしに依頼した意味がない。他の森井組の人だって出来る。そして、それだけじゃない、というシグナルが少しずつわたしの中にも鳴り始めている。
 資料のイメージがさっと変わる。そう、五年前にこの町に積もった雪の写真だ。ちょっと汚れた白のミニバイクに、それよりも純に白い雪が降り積もって、道にも溢れている。心が妙に平らになり、しんしんとあの日のことが、あの日のわたしが蘇ってくる。ランタン屋を継いだあの年、まだバイトというか、本人は修行中の見習いって言ってるけど、そんなバイトの弥子ちゃんもいなくて。お客さんもいなくて。しんと静まり返ったわたしの店。「ランプ亭 桜花」。その店名もやっぱり、春にはいいのだが、どうもそれを過ぎると人足が減ってしまう一因のような。でも、やっぱり、ランタンの灯のテイストは変わっても、この名前だけは、父のつけた店名は替えたくない、でもその前に店が潰れてたらどうしよう。そんな風にひまでひまでしょうがないのに焦っていた冬。ちらちらと夜から降り続けた雪はしんしんとなり、どかっと積もり。朝から昼まで店の前の道の雪かきをやっていた。十時ごろには隣の山田ふとん店のおっちゃんも合流し、一緒になって、冷たい中を、汗をかきながら、少し休んで汗が冷めて体が冷えて、また体を動かして、熱くなって、汗をかいて、雪をかきかき。
 次の日、すごい筋肉痛とダル気に襲われて、けっきょく、店を休業するという。
 今となっては笑い話だね。笑い話になって良かった。そんな雪。そんな雪をランタンで作るのか。いや、十二月、もう少し優しい雪だろう。幼な子のような。女の子のような雪。それなら、確かに、わたしが作る意味がある。女の子と言えば。

   *

「あれ? 店長? どうしたんですか? このイチゴタルト? えっ! わたしに? 一緒に食べましょ? 店長。うん、美味し! あれですね、コンビニとは違って、もちろん、学食のとも違って」

 バイトの弥子ちゃんは、味が分かっているのか分かっていないのか、美味しい美味しいと、クリスティーヌの八百円もするイチゴタルトをほうばる。まっ、モリケンからタダでもらったものだけど。



「でさ、こんな仕事があるわけよ。ちょっとムズイ仕事よね。えっと、店番とか留守番を頼む数、増えると思う。冬のボーナス弾むから頼むよ」
 弥子ちゃんは資料をまじまじと読んでいる。まだ飲み込みの弱い娘だから読むのはゆっくり。でも、それ以上に真剣に時間をかけてくれるのだから、ありがたい。
「あっ、依頼書は三ついっぺんに読まないでね。森井堂は、どうしても団体戦で効率も求められるから、一緒作りしないといけないけど、ウチは一人ひとり、一つひとつのランタンに集中して作らなきゃ」
「わかってますよぉ」
 ほんとに、わかってるんだか。弾んだ弥子ちゃんの声が続く。
「はるかちゃん、ほんとに雪が降るって信じてんだ。かわいー」
「降らないのに、健気よね。それで雪の代わりになるランタン、弥子ちゃんなら、どういうの作る?」
「やっぱり雪となると、雪月花、月と花ですよね。月は秋色のイエロー、花はウチの想いを乗せて、桜。桜と雪って似てるじゃないですか?」
「うーん、派手すぎ。クリスマスにそんな和風って合わないし」
「えー、子供って派手なの好きじゃないですかー。ないですかー。ないですよね。わかってます」
「そうね、でも桜のような雪って言うのは良いと思う。牡丹雪ならぬ、五分咲きの桜雪とかね。うん、うっすらと暖色を入れた雪のような灯かりを、可愛らしい銀細工のガラスに入れて。そういうの、どうかな?」
「わー、店長。ロマンチック!」
「でも、ちょっと不安なのよね。去年のクリスマスもはるかちゃん、雪をねだったんだって。それでクリスマスプレゼントにアムステルダムのスノードームをね。十分に、雪の代用になったはず」
「うんうん」
「でも、はるかちゃん、怒っちゃったのよね。ずいぶんとご立腹で、一か月くらい口も聞かなかったみたい。その頃の子供のひと月って大きいわよね。子供にも親にも。なまはんかなもんじゃ突き返されちゃうと思う。だから今度のクリスマスプレゼントは真剣に森井堂にオーダーメイドってわけ。いや、でも、なんか、なんだろな、ひっかかる」
「うーん」
 弥子ちゃんの頬は微妙に赤くなっている。
「なに?」
「えっ? いや、なにも」
「なーに」
「むー」
 弥子ちゃんはしきりに瞬きをして、わたしは少し意地悪をしたくなって、それをじっと見つめる。
「もう、店長っ」
 どうやら降参するらしい。
「笑わないでくださいよ。店長」
「はいはい」
「思い出したのは、彼氏からのクリスマスプレゼントです。わたし、彼氏いたんですよ。大学中退してから、ちょっとの間。それでクリスマスがあって。はるかちゃんみたいに。ホワイトクリスマスだったらいいなって。雰囲気のあるレストランで窓辺から雪を眺めながら、なんて夢見ちゃうんです」
「うんうん」
「夢見ちゃいますよね。女の子なら。店長も」
「うーん」
「知ってますよー。この仕事だって、森井さんだから」
「弥子ちゃん」
「はい?」
「殴るよ」
 自分で思ったよりもどすの効いた声になってしまったが、まぁ、いいか。ああ、それはキモいから。弥子ちゃんは、びびり慌て、誤魔化すように、話を戻す。
「わたしも、クリスマスに雪が降ったらいいな。って彼氏に言ってたんですよ。お願いじゃなくて。なんとなく夢見て。そしたら彼氏、クリスマス当日、雪の模様のシルバーアクセサリくれたんです。君に雪を降らせたい。一週間前からオーダーメイドで作ったって」
「お熱いようで」
「それが、なんか、わたし、嫌だったです。彼氏、わたしが雪の中で一緒にレストランで一緒に食事を、なんて信じてくれなかったんだな、って思って。保健かけたのかなって。わたしとの時間も保健なのかな、わたしって保険なのとか。あれ? あの時、そんなこと思ったのかな。んー、なんでか知らないけど、あれ以来、冷めちゃって、春が来る前に別れちゃいました。あれ? どうしたんです。店長」
「うん」
 弥子ちゃんは不思議そうな顔をする。
「うんうん」
 弥子ちゃん自分じゃわかってないか。ありがとう、と言っても伝わらないと思うから、代わりにこくこく頷いて。
「うん、そうだよね、わかる。そうなんだ」

   *

 わたしはクリスマスに雪なんてロマンチックなことは思わなかったけど、雪とランタンには思い出がある。いや、時間に溶けて消えてしまいそうなそれを、思い出した。
 小学生2年か3年、まだ母がいた時、家族で行った札幌のランタンフェスタ。雪まつりに対抗して催されたそれは、雪のそれよりもずっと素敵だった。いや、雪がもっと素敵なものに見えた。一つ一つ展示されたランタンに、それぞれの雪像や雪の抽象的な像、雪がふりかけられた樹々にかかったランタンもあった。その雪に映し出されるランタンの光。雪の中に浮かぶランタンの光。あたりを照らす光。今思うと、白の中で強めに光っている灯に職人の腕と想いがあった。

 そんな光。はるかちゃんにも見せたい。
 雪は降るだろうか。降らなくても良い。代わりに雪のような光をなんて。って。
 そうじゃなくて。
 降るんだ。って思うこと。
 降るって、はるかちゃんは信じているんだ。だからそれを信じるはるかちゃんの心を、わたしも信じよう。雪は降るんだって信じよう。雪が降った時こそ活きるランタンを作ろう。

 23番と、8番の灯かり。番号が若いのは古くからの光だから。父の日記帳のようなテクニック集のような、残してくれた手帳。わたしにはクリスマスプレゼントよりも大切な手帳。そこに描かれていたあの日のランタンの光景。父なりの使われていた色番の見立て。それを使わせてもらう。それに加えるは、おこがましいが、わたしがそれらに合うと思う141番。
 強い灯かりを作るには、やはりランタンも何時もより短時間で作り終えなければいけない。色を逃さずに。それでいて速いテンポで。
 出来るか。出来る。わたしは、三本のビンを手早く開ける。紅、黄、ひまわり。
 ぽわぽわと浮かぶ色の素を、手で水のように掬い、そのまま胸の前で合掌するように、握っていく。手にはいつものような力の強弱を意識しないで、機械のように一定に、しかし、しかし、微妙に指先を。
 父の手帳のようなプレゼントは、わたしには作れないと思う。それでも、わたしなりに、プレゼントを。天からの雪と一緒に。
 喉で深く息を吸う。胸式呼吸を整える。光が強く金に近い黄を放つ。大丈夫。出来る。

   *

「終わったよ」
「きれい……」
「また、自分流の解釈暴走で怒られちゃうかもしれないけど」
「知ってますよ、店長が謙遜するときって、意外と自信作だったりすること」
「ははは」
「雪、降ると、うんっ、いいですね」
「うん、そだね」


2 猫のランタン

 あのですね。わたくしのトムちゃんのために、トムちゃんが喜ぶ、お似合いのランタンをしつらえて欲しいの。こちらに出来ることは何でも致しますわ。(三十八才 主婦 二階堂舞)

 船橋のばあちゃんちには、黒猫が一匹いた。えらく愛想が悪かったのは、ばあちゃんと同じく年を取っていたからか。わたしには、わかんなかったけど。ソファに座っているのに、ちょっかいをかけると、指に噛みついて来たりした。学習しないわたしはそれを何度もくりかえし、毎年くりかえし、黒猫も慣れることなく噛みつき続け。やがて黒猫はどんどん老い、そして亡くなり、ほどなくばあちゃんも。余りに立て続けだったから、ばあちゃんか黒猫か、どっちが死んじゃったのか、実感がわかずに、戸惑ってしまうような。そんな消え方だった。「見守ってたんだよな、きっと」なんて父がつぶやいていた気がするけど、気がするだけなのかも。わたしと猫の関係は、そんな感じに薄い。

 もともとランタン職人は猫派よりも犬派が多い。修行先だった大和のおっさんが言うには、確か昔はランタンは希少で、その素材や仕事道具も値打ちものの一点ものが多く、同業者をはじめ、盗みが多かった。だから番犬をということで、その伝統の続きとして犬を飼うことが習慣となっていた。そういえば中学生まで、ウチでも犬を飼っていた。

 今現在わたしは猫どころか犬も飼っていない。時代は変わっていくもんだ。というよりわたしはわたし自身の世話をするだけで精いっぱいだ。それと今やって来た背の低い瞳の大きなこの子。

「てんちょー、猫の写真集、図書館から借りてきましたー」
「にゃんにゃんアイランド……」
「はいっ」
「変わった名前ね」
「ああ、いえいえね、あの、お子さん用のしか、見つかんなかったんですよー、子供っぽ過ぎてダメですかー」
 むしろ大人用の、成人の殿方が見るようなエッチィビデオ、なんて思ったのは秘密にしとこう。
「いや、このさい、何でも助かる」
 かわいすぎる表紙とタイトルに不安になったが、中身はしっかりした猫写真集だ。本を発刊する方にもなにか、そういう事情があったんだろう。
「ほんとね、モリケンはさ、資料にさ、この猫はあのフード、なんだっけ、モンブランゴールデン、ササミ味だっけな、それが好みとか余計な事ばっか書いててさ、肝心の写真がいまいち足りないの。ぬけてるんだよね」
 弥子ちゃんはその資料集をめくりながら、ふむふむ言ってる。
「ああ、えっと、これですね。モンプチ ゴールド缶 成猫用 極上ささみ ですよ。うん、正しくは。店長。正しくはモンプチ ゴールド缶 成猫用 極上ささみ!」
「別にてきとーでいいの。そういうのは。あー、そういや、ササミって珍しいね。マグロとかカツオとかならわかるけど」
「意外と多いんですよ。鶏のササミとか好きな子って。マグロとか鮮度が悪いと食べない子とかいますしね」
「へー、ネコマニアなんだ」
「実家で飼ってましたからね。今はここで単身修行中ですけど。ネコ好きならそれくらいは」
「はいはい、不適任な人材ですよ。この仕事にゃ。バイト君よ」
「店長、猫飼いません?」
「いやいや」

 スコティッシュなんたら、うん、これは芸能人がなんたら。
 三毛猫、イラストのキャラグッズで知ってたけど、リアルだとこうなっているのか。鼻からお腹にかけては真っ白で、顔や背中に茶と黒の模様が混じっている、あくびしそうな子猫。
 そんで仕事を依頼されたマダムのネコ、アメリカンショートヘア。あれ? 敏捷そうなボディと生意気そうな瞳は同じだけど、肝心の毛色が違っている。にゃんにゃん写真集では灰だけど、マダムのは明るい茶色。

「はは、にゃんこ道って、思ったよりも複雑っぽい」
「店長?」
「こりゃ、取材ってか、マダムんちに突撃するしかないね」

   *

 森井堂への依頼だから、わたしが取材に行くのは筋違いだろう。だけど実際にモリケンが取材しただろうことは資料集の量からわかるし、それでも出来ないと判断したなら、わたしだって取材しないと出来っこないだろう。
 それにモリケンの取材はどうも要領を得ていない。ネコの好きなご飯をはじめ、ベランダが好きだったり、本棚の上の特設クッション箱がお気に入りのお昼寝場所だったり。そんなことをつらつら調べているのに、肝心のショートヘアちゃんの写真がいまいちパッとしない。写真を撮るのがへたっぴだし、数も、アングルも物足りない。
 そういえば昔から、取材が苦手だったっけ。
 だからマダムには二度手間になるが、それはモリケンの手落ちだし、それでも、ヤツはあらかじめ追加取材をほのめかしていたみたいで、アポは簡単に取れたし。その意味ではモリケンはマダムに気に入られる取材をしたのだろうが、それはどうなんだろう、ランタンのプロとしてどうなんだろう。確かにわたしがしっかりしないと、この仕事はいけない。

 マダムの家は確かに豪邸だった。館そのものじゃなくて、いや、室内は上品ながらもコンパクトに纏まっているが、庭がただっ広い。広いだけじゃなくて、芝生も整っているし、樹々も綺麗だ。ちょっと紅葉したりしているのもある。それでいて落ち葉は、丁寧に掃かれている。そういうのを維持する人件費にお金を使えるのが、リッチってもんなんだって教えられた。それでいてマダムのネコ好きはさっそく火を噴いてたし。

「素敵なお庭でしょ。トムちゃんも、夏から初秋は毎日、お庭で遊んでね……あの木陰とかで良くお昼寝していて……どこからかヤモリを捕まえて、部屋までくわえて持ってきて、プレゼントしたり……そのたびに執事さんに……ああ、そこのバラの茂みにも」

 そんなマダムは予想していた豪奢なドレスではなくて、意外とわたしでも届きそうなニットのセーター。いや、意外に意外を重ねて、こういうのこそ、お高いのかもしれない。職人の手編みとか。

 それにしても、うう、トムちゃん、アメリカンショートヘアのオスの五才らしいが、その溺愛ぶりが……これに応えれるランタン、作るんだよな。

 トム君はお昼寝中。仕方ないからその間、ランタンがお披露目され、それから置かれるだろう、ゲストルームを下調べする。猫の毛並みの色、顔、形に似合うランタンを作る、というのは確かに誰でも出来る。ならば、それが置かれる場所。ゲストルームとの調和も考えて、ネコだってひとところに留まるわけじゃないから、上手い事どの場所どの角度でも、とか。デジカメ、コンデジでも高級で、でもレンズが大げさだったり大きかったりしない、上手いこと人を威圧しないものを選んだと我ながら思う、そんなカメラで写真をぱちりぱちりと撮る。ガラスの花瓶、なんか淡いピンクの花々、高そうなカーテン、天井のシャンデリア。ぱちりぱちり。流石にちょっとマダムの顔は曇っている。わたしだって、ガサ入れのような嫌なシチュだが、仕事の成果でカバーすると自分に言い聞かせる。

 猫が起きたようで、いろいろと写真を撮る。いろんな角度でいろんなものを。さりげなく、しっかりと。鼻元というか髭の加減だろうか、チャーミングだ。実際に見てみると、瞳はとろんとしていて、のんびり屋なのかもしれない。それともわたしがいるから遠慮しているのか。
「日にあたるとブラウンにキラキラして、ふわっと。綺麗ですね」
 おべっかじゃなく、自然に出た言葉だ。でも、その自然をためらわず出して好感を貰うテクニックは、わたしの経験から得たものだ。でも、そんなにマダム嬉しそうじゃないんだよな。喜んでるんだけど、庭での印象が強すぎて。
 満足のいく日溜まりを浴びた全身のカットが撮れて、取材を終える。
「もう少しいらっしゃって」
 という社交辞令に応えて、少しの間、デジカメをしまい、雑談をする。

 ネコ君のエピソードが続く。私室の机のパソコンでネットサーフィンをしていると。(ああ、マダムなお金持ちでもわたしと似たようなことするんだ)ネコくんが寄ってきて、足元をうろうろする。なんだろうと、近寄ってしゃがんでみると、座っていた椅子に乗っかって寝っ転がる。暖房の加減がちょうどよかったのかしら。甘えている、ってわけじゃないだろうし。だから、もう一つ特注の椅子をデパートから取り寄せた。(ここらへんで身分の違いを思い知る)パソコンデスクには二つの椅子が並んでいる。一つはトム君のもの。もう一つはマダム。並びながらネットしながら、ときどき背中やお腹をなでたりして。

 あー、そんなお話を生き生きと楽しそうに語る。やっぱりネコ好きなんだ。と同時に、なにかがわたしのなかにわだかまる。わたしが猫の写真を一杯とっている時、その写真をマダムに見せている時、そこまで彼女は喜んでいない。

 その答えの糸口がわからないうちに、「トムちゃんのおやつの時間だからここらへんで。引き止めちゃってごめんなさいね」というタイムリミットが告げられた。
 だめだ、このままでは。理屈ではランタンはもう決まっている。猫の茶色の毛並みと調和する、暖色系、そこに引き立たせる青をポイントとして混ぜる。ネコ君は思ったよりも大きかったので、ランタンのサイズもこころもち大きめで。でも。

   *

 トム君は「ちゃおちゅーるササミ味」なんてものをマダムから与えられて、ペロペロしている。ちゃおちゅーるとは、ストローの袋のような縦長の袋があって、中にペースト状のエサが入っている。それで。マダムに、特別にわたしはちゃおちゅーるを貰い、それで今トム君にあげるところなのだが。まず細長い袋の片方の先っぽを破る。それで、指先で袋をくにゅにゅっと押す。すると切り口からドロリとササミペーストが顔を出す。トム君はわたしに駆け寄って、その先っぽから餌をなめなめする。なんか心地いい。ネコ君を指先で喜ばせているのが、実感できてしまう。この豪邸に来て、はじめてこんなに楽しい。微妙に指先の圧を調整するのは、強引に言えばランタンづくりとも通じるところがある、というのは言い過ぎか。言い過ぎだ。それくらい楽しい。トム君も楽しそうだ。マダムも楽しそうだ。わたしが楽しんでるから? いや、たぶん。
「そういえば聞きました。トム君、ササミが好きなんですってね。モンプチ ゴールド缶 極上ささみでしたっけ」
 マダムはなんか嬉し驚いた顔になる。
「ええ、そうなの。ササミがとっても好きなの。栄養バランスを考えたら、そりゃカリカリ餌なんでしょうけど。わたしだって、トムちゃんだって、好きなものを我慢し続けて生活するなんて、耐えられないでしょう。だけど、ネコちゃんって、好きなように食べさせたら確実に寿命が縮むというか、太っちゃうのよね。あっ、これも、人と同じか。だから、そのバランスが肝心なのよ、それで、ササミでもこの」
 ほんとうに楽しそう。モンプチの商品名を馬鹿みたいに強調して教えてくれた弥子ちゃんに感謝だ。それで弥子ちゃん、もちょっと留守番頼むね。
「あの、それで、取材ですが、もう少し、あと二三日、ここで寝泊まりして、えっと、あの出来ませんか」
 マダムは少し曇った顔になる。
「ぜひ、トム君が好きなモノ。食べ物だけじゃなくて、好きな場所、好きな空気、好きな奥さんのこと、家族のこと。知りたいんです。それでトム君が好きになるようなランタンを作りたいんです」
 マダムの曇りは、ぱっと晴れた。そしてぜひぜひ、とむしろこちらがヒクくらいに了承どころかそれを勧められた。
 そうなのだ。マダムが求めていたのは猫に似合うランタン。それは誰かお客さんや他の人から見て、綺麗だなと似合うものではなくて。ネコが気に入って、ネコが好きになって、お似合いのように一緒になるランタン。
「モリケン、ひとことぐらい、いってよ」
「えっ?」
「あっ、いやいや、あははは」
 思わず独り言が出てしまった。モリケンの資料は、取材は確かに正確だった。ネコ君のお気に入りのもの、好きなものをちゃんと調べていた。くぅ。でも、時間なら、暇なら、わたしの方がある。もっともっとトム君に近づいて、トム君の好きなランタンを……

   *

「まぁ、ずいぶんと懐いたのね。執事さんでも、ここまですりすりしないのに」
「いや、どうなんだろ。自分でも不思議。昨日の夜なんてそこまで。なんで急に」
「かわいいお顔。お鼻、ひくひくさせて、嬉しい証拠だわ」
「あっ! 匂いかも。マダムの匂いがうつったんだ」
「マダム?」
「いや、奥様、舞さん。あー。んー。そうですね、奥様のお服をお借りしてるでしょう。突然の宿泊の取材だから、わたし、替えの服持ってなくて。お借りしていて。だから奥さんの匂いとか」
「あら? そうかしら。意外と色とか肌触りとかもだったりして。わたし、トムちゃんの気に入る服を着るように心がけてたのかもしれませんし。いえ、無意識のうちに」
 意外なところにヒントは転がっているものだ。
「そんなこと、主人が嫉妬してしまうかもしれませんわ」

 ニットのセーターのベージュ。その暖かさ。
 25番と372番、それに俊天堂の天Dと天Fを使う。目指すはその毛糸に、日溜まりの香り。
 トム君の顔が浮かぶ。トム君の好きな庭園の景色が浮かぶ。マダムが浮かぶ。一週間、取材していた。いや取材という意識は最後には消えていた。トム君も、マダムも、わたしは好きになっていた。だから、二人が好きになるランタンを作るのが、わたしの好きな仕事だ。

 光を手でまるめながら、捏ねながら、何かわたしはしあわせなような、どこか眠くなるようなそんな気分になる。すやすや。しみじみ。二つが混じる。手はふわふわ。その中の灯はやわやわ。

 ふぅ。
 出来た。

 モリケンに対抗して私が出来ること。ランタン作りに限定してしまえば、技術的なことは殆どない。モリケンは器用にいろんなことが出来る。器用金持ちだ。それは森井堂の主、職人の指導者としての適性でもあるだろう。それでも、この感覚に入るような、ランタンを作る時の心ごと入る、没入感、よくわからない、それだけは負けたくないと思っている。よくわからないのに負けたくないと思っている。

 ネコ君の幸せを想ったすぐ後、妙にクールにモリケンへの対抗心なんて私情に沈む自分が汚いと思いつつも、出来あがっているランタンの灯は、意外なことに自分でもお気に入りの光だったりした。


3 アカデミーのランタン

 わがランプアカデミー「ともしび」の創設二十年祝賀展示の象徴となるランタンをお願いする。(五十二才 ランプアカデミー校長)

 巨大パフェ、3000円なり。を突つきながらわたしは悩む。もう二時間は悩んでいる。けれど、目の前の鍋でもやれそうな巨大ボウル一杯に詰まっている、アイスクリームやらクリームやらチョコレートやらクッキーやらコーンフレークやらイチゴやらメロンやらパイナップルやら、やらやらはまだまだまだまだ一杯積もっている。アイスクリームはドロリ溶けているし、生クリームすら乳化が進んでいるようなトロリだが、まー、それが却って味が混ざり、美味しさに変化をつけ、いや、はじめよりもっと美味しくなっている。大味に見える巨大パフェだけど、細かな計算がきちんとされているのがわかる。
 なんて偶に食べログで書かれているような、長文レビューだかポエムだかわからないものをこしらえるわたしは、ちょっと現実逃避、問題逃避気味。
 モリケンはこんなん悩まないで、クリスティーヌの繊細に凝縮された逸品のために、ランタンを作ってんだろう。
 でも、このパフェだって負けないぐらいかはわからないけど、他にはない夢のある美味しさだと思うんだけど。
 また悩みから逸れていく。ほんと逃避気味。しっかりしなきゃ。

   *

 モリケンのスマホは拒否モード。「仕事に集中したい」と「あっ」という間に即切りされたり。「んー、だからこっちも仕事なの、それもあんたから依頼された」、なんてキレ芸をしようとすら思ったが、そこを踏みとどまる。そんで森井堂に電話し、職人たちに相談し、ランプアカデミーへの取材のアポを貰う。こっちのほうにはモリケンはあらかじめ手を回してくれていたみたい。優しくないようで、優しいけれど、なんか、もう、こいつは。

   *

 モリケンの資料集には、学校の外観、概略、現場写真、それに幾つかの教師や生徒たちの声、「それも森井堂ってすげー」とか「森井堂に比べて」とか、そういうのばっかり。

 前回のネコランタンの件で、取材の重要性を再確認したわたしだが、今回ばかりは森井堂の取材は不確実なのはわかる。それは取材が不誠実だからじゃなくて、有名ブランド森井堂が、そりゃランタン職人のたまごたちの現場へ行ってそれに叶うランタンを調査しろっ、て言う趣旨そのものに無理がある。なんでもかんでも、そういうの当てはめて欲しい。その道の達人の有名人が、その道をたどる人に会いに行って、「欲しいものは」って言ったら。そりゃ、たいてい「あなたの作る〇〇です。目指すものです」なんて歪な模範解答の群れしか貰えないだろう。
 最初森井堂からの資料を見た時は、「あー、ランプアカデミーのみんな、こんなに具体的な灯かりを目指してるなんて、すごいな、わたしなんて漠然とした夢のようなものしか持ってなかったのに。若いころなんて。いや、今も少しずつモヤは固まって色がついて来たけど、まだまだこの生徒たちみたいには」なんて感心したし、この線でイケルとも思っていた。でも、「キラキラの赤」とか「ルビーの奥にある輝き」なんて言葉は、よくよく読んで解釈すれば、単なる「森井レッド」への誉め言葉でしかないことがわかってしまう。森井堂の調査取材は、どうしてもそういうものになっていた。
 誰が悪いんだろうね。モリケンも一生懸命だったし、森井堂の人もみんなから好かれるような人だったんだし、アカデミーの学生の憧れの表明だって、ぽわぽわしたポジティブなものだろう。
 うーん、だからわたしがいるのかなって。そう思ってわたしは意気込んだのだけど、見えてきたのは複雑な入り組んだ色模様。

   *

「失礼、あなたはアカデミー出身じゃないですな。どちらの工房の出身で?」
 校長先生、伊尾義一、五十二歳は、年季を感じさせる応接室で、そんで古いパイプなんてふかしちゃって、妙にえらそーな態度で問いかけてくる。
「大和屋です。15の頃から、7年ほど師事を受けました」
 もったいぶった沈黙の後に、こうちょーせんせい。
「ほう、あの名高い大和の三代目、俊明殿からの師事、ということですな」
「はい。えぇ。えーと。はい。灯の混ぜ方から、爪の手入れ、美味しい神保町のカレー屋まで、教わりました。はい」
「カレー屋は、よろしい。要らない情報は無駄です。取材はシンプルに」
「すっ、すいません。はい……ごめんなさい。勉強になります」
「大和はランタンも人も優れた素材しか採らないと聞きました。なのに、今あなたは、あのような小さな店で、失礼ですが」
「はい、森井と比べれば、わたしはずっと格が落ちる職人です。でも、ここにはそれで十分なのでしょう」
 うわっ、我ながらすげー毒。でも、わたしゃキレたら、怖いよ。ほんと。
「それに、だからこそ出来るランタンが求められているのだと思います」
 校長先生は意外にもしっかりとした、穏やかな色を浮かべ
「ははは。才気煥発。むしろ腕に自信がないと、言えない言葉ですな。なに、ブランドやら伝統やら、そのような『偏見』と立ち向かい、戦い続けるところは、そう、わたしたちと似ているのでしょう」
 校長先生はコホンとせきをする。いがらっぽいよりも、照れ隠しかなと思う。
「そのあなたたちランタン職人の、いささか長すぎる歴史と比べれば、我がランプアカデミーはまだまだ新参者。幸い、徐々にではありますが、学徒の頑張りが認められ、学園出身のOB、OGたちの努力が実りつつある。信頼を勝ち取りつつある。アカデミー出身というのが、ようやく一つの武器になりつつある」
 初老の彼の瞳に輝きが灯ってきたようだった。
「それはわれわれ学園全体、学徒たち皆、その卒業生皆、わたしも含めた教師たち皆、皆の歩みによるものです。依頼するランタンはそれを象徴するもの。生半可な仕事では、不可ですよ」
「落第もアリってことですか」
「はははは、いささか脅かしましたかな」
 わたしのやる気スイッチはむしろ押されっぱなしだ。
「そうは見えませんね。ところで、ちなみにですけど」
「ちなみに?」
「校長先生、あなたならどのようなランタンを……」

   *

「そうですな。クラシックで、それでいて新しさを感じる86番。それに我々のアカデミー卒業生を代表する新田君が作った、次元屋の次NBのピーコックブルー。ガラスは我々と同期の二十年の歴史を持つコトブキ屋のマーメイドシリーズの、そうですな、私が教材として学徒に与えることの多いクリアガラスの中サイズ。それに」

 弥子ちゃんが珍しく怒った顔をしている。怒っているってわかる顔をしてくれるのが、弥子ちゃんなのだ。
「だから、コウチョウのにしましょ! もう、正にそれこそ、アカデミーの色を知りまくって捕まえちゃった色だし。えらい人だし。うーん、店長、考え過ぎです。他の先生の意見なんて、そんなに聞いてたらランタンが成り立ちません。シンプルに行きましょー」
 わたしは大人だから、そういう怒りを良くも悪くも、たずな必死に制御している。
「うーん、アカデミーだから校長先生だけじゃ成り立たないのよね。教師は他に五人。だけど、それぞれが思う理想の展示ランタンはバラバラ。バラバラで議論ばっかで、結束を促す祝賀会なのに、むしろ喧嘩しそうで。だから、森井堂にこの仕事が回って来たんだろうけど」
「うん……生徒さんにとってはお師匠となる先生は五人それぞれ居るんでしょうし。それぞれに目指す色も違っているんですよね。わたしにとっての店長みたいに」
 弥子ちゃんは何故だかしんみりモードに入っている。喜怒哀楽の激しいこの子は、確かにわたしを当然のように慕ってくれていて、わたしの色を目指してくれている。それは恥ずかしくも、嬉しく愛おしい。応えてやりたくもある。
「うん。教師にとってもそれぞれに一番伝えたい生徒はそれぞれに居るんでしょうし。弥子ちゃんならどう?」
 眼鏡の先生は定番の優れた新しい使い方を生徒に見せてやりたくて、無精ひげの先生は退任された先生の秘蔵の赤を伝えたくて、にこにこ先生は単純にこれから世間で勝負できる最先端の流行りの色を、それを見つめ続ける感性の若さを伝えたくて。伝えたいことが一杯で。
 弥子ちゃん、今度は真面目モードになってる。
「だけど、だから、何を選んでも喧嘩になるなら、いちばん偉い、依頼主の校長先生ので良いと思うんです。ランタンに映る名誉とか伝えたい想い以上に、嫌な感じとか、それは生徒もわかっちゃうと思うし、その泥をかぶるのは覚悟してると思うんですよね。なんか妙に高圧的で威厳っぽい、そんな店長の語る印象だって、きっとそう思わせるためのしばいかなって。えらい人は泥をかぶらなきゃ。でも、それは切ないから森井堂に頼んで、モリケンさんも泥をかぶりきれないと思ったから、わざわざマイナーで、でも腕はとびっきりの、優しい店長に頼んだんだって」

   *

 パフェの地層はまだまだ深く眠っている。なんだか知らんがチョコウェアハースが発掘されだしたりする。
 わたしは弥子ちゃんに、こう答えた。
「うん、それが依頼主の校長の望んでいる答えだと思う」
「だったら」
「だけど、モリケンはモリケンで、あんたの個性たっぷりのランタンをぶつけて、アカデミーを沸騰させろ、泥は森井堂が被る、なんて言ってそうなんだよね。ほんと、苦悩を遠回しに、でもじわじわと形にした資料集とか、アポを取る時の森井堂の態度とかさ」
「店長、店長は前にランタンは人のためにあるって言ったですよね。依頼主の人は校長先生です。その校長先生がいちばん生徒って人を見つめている気がします」
「弥子ちゃん、他の教師さんだって人だよ。学生さんだって、沢山のひとりひとりの人の集まりなんだよ」
 なに、偉そうに言ってんだか。けっきょくわたしは考え過ぎて、まだ構想すら練れていない。大学で理想だけ高い卒論テーマを考えようとして、考えるだけで精一杯で、留年、退学までしちゃう、それこそダメな生徒みたいだ。
 その生徒たちの声を聞いたらなんて、追加取材を泣きの一手で頼んで、やってみたら、余計に悩みが深くなった。

 森井堂によるアンケートでは、異常に森井レッドに人気が集中したそれは、でも無名のわたしがやってみりゃ、なんだ、六つに分かれた。
 いくつかは恥ずかしくなっちゃうオリジナルの灯や、有名ブランドの灯みたいなのを語っちゃう生徒もいたが。一人二人、すき家の牛丼みたいな灯なんて、明らかに受け狙いの答えなんてあったりしたが。
 そのほとんどは、校長や各教師の得意として教えてくれる光、指し示したい理想として語る光のどれかに当てはまっていた。それは明確に「笹川先生のあのオレンジ」なんて言う人もいれば、自分の理想とする色をあげているようで、明らかに、でも自然と影響を受けている生徒もいて、そっちの方がむしろ多かったりして。それでわたしもアカデミーも良いなって思ったりして。
 それがはっきりと一番人気が生まれたならイイが、見事に六つそれぞれに分散して分かれていて。
 そして、しまったな、と思ってしまう。かえって取材やアンケートをしたことで教師にも生徒にも祝賀会にあるべき理想のランタンという像が明確になった気がするのだ。そして、仕事の結果として、一つの形を提示したとき、これはそれぞれの理想と違うなんて思われるのではないか。だから校長のを選んだら、かえって、思ってたのより……こういうのがイイなってわたしに言ったのに……なんて思われたり。いや、考え過ぎか。
 ああ、ドツボだ。ほんと小難しいどうしようもない迷路。パフェも底が見えてきた。あー、うー、なんなら全部詰め込めちゃえばいいのに。ごちゃごちゃーをトランク一つにまとめて世界旅行。このパフェみたいに。いろんな理想を、アイスもケーキもクリームも一つのボウルに……
 あれ? それってアリじゃない?

   *

 Relaxing Breath of the Wild music with rain
 という動画サイトから取った、音楽をかける。心が落ち着く曲で、色んな音色を詰め込みながら雑然さのない綺麗な音楽集。そりゃ、「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」ってテレビゲームのBGM集なんて、クラシックのお偉い人には、特に古い人には、「ありえない!」って言われそうなそういうノンブランドの音楽だけど、知る人は高く評価する音の集まりだし、そういうのに自分を投影してしまうからか、わたしに馴染む大好きな音楽なのだ。
 その爽やかな雨音とピアノに心を委ねながら、ぽんぽんぽんとビンのふたをラムネソーダみたいに開ける。
 十六色。破格の数だ。今まで遊びじゃなくて、真剣に挑んだ職人っていたんだろうか。いたんだろう。それでも名が残らない。

 わたしはそんな失敗作を作らないよ。

 心に燃えるようなものがあった。先生たちの各光への熱、校長先生の熱、生徒たちの憧れの温度、ぜんぶ私の中でひっくるめて。
 手の周りで暴れだす光に逆らわず、でも流れを意図した方向に導いて。

 ゆっくり。
 ゆっくり。
 あせらず。確実に。
 一時間がたって、二時間がたって、普通のランタンだったらとっくに終わってお風呂の中の時間も、練り続ける。
 色の数だって、細工の数だって、込められる思いの数だって、マシマシだ。腹いっぱいになるまで、わたしのお腹のキャパシティを信じて、精魂を詰め込み続ける。

 小さい店だから、小さいランタンだったから、知る人ぞ知る店だったから、たくさんの癖のある依頼が舞い込んだ。桜よりも美しい梅のようなランタン。雨の中でも輝く光のランタン。バリ島の彼女のようなランタン。ネコ専用ランタン。そんなのが図らずもリフレイン。
 いろんな、いろんな歩みがある。取材の合間にこぼれる噂話、卒業生の未来、好きな色、食べ物、わたしって好みの女子ってお世辞、森井堂ってさーなんだかさ、あのさ校長ってズラだよね。
 そんな思いを音の雨は溶かし、流していく。わたしの心も流れ、それでも一つの塊に集う。



エピローグ

 クリスマスの夜。
 クリスティーヌの百周年記念イベントは凄かった。
 上品にざわつく中、モリケンにチラチラと目が向けられ、その中の幾人かは挨拶をしたり、握手を求めたり。なんかいつも以上に多く、熱があったり。マスコミも入っていて、その数もなんかすごく多くて、モリケンへの熱だって、なんか、あれ、あいつ、こんなにスゴイ奴だったっけ。
「森井堂の新作は素晴らしかったですな。新しい風を感じます。今回のは、さて」
 なんて森井万歳を、お世辞じゃなく、言われるなんて。

 そう思ってたのに、出てきたランタンはそれ以上に凄かった。

 メインとなるランタンは、ケーキは、一つのものとして、一体となって現れた。
 幾つものケーキがウエディングケーキみたいに何段も積み重ねられ、あるものは周りの宙に浮いた皿に置かれ、それぞれがクリスティーヌの長い歴史を代表する名作ケーキで、しかも全体に調和する色使いにアレンジされている。
 そして各パートにそれに似合うランタンが置かれている。
 レアチーズケーキに夕暮れ色のランタン。ブルーベリータルトにホワイトクリーム色のランタン。チョコレートに雪のようなシルバー。
 うん、何かを絞るランタンじゃなくて、さまざまな色のそれを使って、色とりどりに表現するというのはある程度、予想の一つとしてあった。わたしも前にいろんなものを詰め込んだランタンを作ったりしたし。
 しかし、その一つ一つのケーキとの調和が素晴らしいレベルなのだ。イチゴのショートケーキには淡い赤のランタン、それもお馴染みの森井レッドと微妙に違う優しすぎるくらいに優しいランタン。モリケンの新しい引き出しにして、その完成度。その新しさもまた、後に森井レッドの一つとして数えられるのだろう。そんなのが一杯ある。ケーキは取り分けられお客に実際に食べられ、わたしの本命はそのショートケーキだったのだが、お偉いさんやお得意さんに全部とられちゃった。んー、わたしゃ、確かにしょーもない野次馬なお客さんですよ。
 わたしが貰ったのは、薄緑と白のパウダーがかけられたスポンジケーキ、緑はお茶っ葉だけど、抹茶とも違うような、そういう淡い味。そして上品な香りまでついている砂糖。新しくも懐かしい味だ。そして衝撃的だったのが、モリケンのランタンの、エメラルドグリーンと、なんだろうわたしには分からない素材、初春の山のようなそんな色が混じったランタン。その印象とピタリとほのかに熟した味と柔らかな食感がマッチして、まるでランタンの灯がケーキにこぼれて、それを食べているような。きっとそれはこのケーキだけじゃなくて。ショートケーキをはじめ他のものも。色や形だけじゃなくて、空間だけじゃなくて、口の中さえも調和させるランタンたち。
 本気で作ったモリケンがこのケーキを何度も試食したのは当然わかるし、むしろケーキ屋とコンタクトしてケーキの味をランタンに寄せたとも取れるような、わからない、クリスティーヌの日々や調理過程すらも取材したのかもしれない。
 そんなことを、わたしは聞ける立場にある。横で仕事を終えた満足気なスーツ姿のモリケンがいるのだ。でも、わたしは凄いのを見ると凹むんだ。勉強どころじゃなくなる。きっとわたしはそういうのに向いてない。コンテストとか、みんなで競争して高みにとか。

   *

 クリスマスだからか、どの店も遅くまでやっていて、黄の電灯の光が道々に漏れ、零れる。トナカイな音までも零れる。こんな時に宴会かよって、おじさんの千鳥足も、ふらふらカラーに彩る。そんな東京の光の道。わたしはモリケンの横。被ってしまったブラウンのコートの二人。

「雪、ふらなかったな」
「ああ、それでイイと思う。ロマンチックなんてお前には似合わん」
「そうじゃなくて」
「わかってる。あの雪の女の子」
「うん」
「両親がさ、特にお母さんなんて、今のお前みたいに凹んでたぜ」
「ああ」
「はは」
「あー」
 へへへとモリケンは笑ってる。
「いや、うん、私だって昔はホワイトクリスマスが来るって信じてたのにね。あの頃はまだ寒い冬があって、だからみぞれ雪でも降ってくれて、嬉しかった。そんな信じる心をどうして、忘れてしまったんだろう。降らないよって何で今年も言っちゃおうとしたんだろう。ありがとうございます」
 なんてな「母親談」、とモリケンは笑う。
 たぶん、実際の母親の言葉はそれとは違う。もうちょっとデコボコしてたり、不器用な言葉なのだろう。でもモリケンはそんなセリフにして伝えれくれる。ああ、モリケンのランタンが優しく輝いているわけだ。
「ははは」
 ちょっと心がじわりしてしまう。泣くものか。
「じゃ、ついでだからというか、いや、覚悟してるから、聞くよ。他の二つの仕事は、どうだった?」
 モリケンは空を見つめる。空は狭く、星は弱く、雪も降らない。でもこれはこれで、ムードのある冬空。わたしもつられて、一緒に見ている。
「そうだな、舞さんは、ネコの人ね、舞さんはとても喜んでいたよ。でも、どちらかというとランタンよりも、お前にかな。トム君の友達になってくれて、ありがとう。また何時かご依頼するから、遊びに来てほしいって」
「はは、友達か」
 わたしはふぅっと息を吐いて
「ねぇ、職人の仕事としてズルイと思う?」
 モリケンは穏やかな声で
「俺には出来ない仕事だよな。俺の道じゃない。だけど、実にあんたらしい、お前らしい仕事だと思うよ。そしてそれは、これ以上はわからないけど、これ以外はない仕事だ」

「ジングルべー、ジングルベー、すっずがぁなるー」

 サンタの帽子をかぶった赤ら顔のサラリーマンが大声で歌いながら、千鳥足ですれ違っていく。
 ああ、こいつ、人生オワコンの人だ。ぐでぐでの深夜に帰って、家族も恋人もいなくて一人寂しく、酒を飲みながら5chのニュース速報板で、「サカ豚うぜー」とか踊る人だ。

 そんなしょうもないことをきっかけに妙な沈黙が生まれ、続いていく。でも、そわそわするものではなくて、どことなく心地いい。居心地がいい。それでも、聞きたいことがある。

「それで、最後のアカデミーのは? 我ながら問題作だと思うんだけど」
「自信作でもあるんだろう」
「ははは」
「最初観た時は驚いたよ。でも驚いたからもっとしっかりと観ようと思わせたんじゃないかな。赤青黄緑の四大色、そしてそれ以上の沢山の色。それが一回り大きなランタンに詰め込まれ、でも一つ一つの微妙な色さえ、その個性を放つ。ショージキにいうよ。変わった道を辿った作だが、お前の最高傑作だろう」
「はは、あれがそうなったら、それこそ邪道なんだけど」
「どの道も、はじめを歩む人はそう言われるよ。沢山の人が後から追い駆けるから道になるんだ。そしてやがて人行き交う一つの道に、正道に、王道になるかもしれない」
「くさいよ、モリケン。そりゃクリスマスらしいけど」
 そう言いながらわたし泣きそう。
「俺の言葉じゃないぞ。あの校長のだ。そりゃ俺の解釈も入ってるが。あのアカデミーだって開設当初は、異端だの、現代のお手軽な堕落だの、いろいろ言われたからな。思うことがあったんだろう」
 モリケンは自分のことのように嬉しそうな顔をして。
「大きなところはそうだが、細かいニュアンスも生徒たちには伝わってたぞ。丁寧な仕事だと思う。『あの、青山先生のイエローっぽいねこれ』とか、『あっ、これ俺のアイディアが元じゃね? 俺ってすげー』とか。『ちょっとすき家っぽい』とか」

 止めてくれ。ほんとに泣きそうになる。

「他にも『こんなの何時か作りたいな』とか。『いや、作れねーよ、俺だったらこういうランタンをさ』とか。『さっすが森井堂の仕事だよな』とか。『モリケンさん、すごいっす、サインして』とか」
 涙ひっこんだ。おいおい。
「なんで、あんたの手柄になってんの?」
 モリケンは実に「らしい」表情で笑う。
「そりゃ、森井堂への仕事だからな。いや、ちゃんと俺が作ったなんて言ってないよ。いや、広報にも、マスコミにも、すげー評判でさ。あの校長もアカデミーも大々的にPRしてさ、森井堂の受け持った仕事だってことになってるけど、俺らが作ったなんて一言も」
 なんだ、そりゃ!
「あー、もー」
 言葉にならない。怒りなのかイラつきなのか、そのどちらとも言えない、どちらでもないような気分が一杯で。
「わかってるだろ」
「え?」
「あんたの『桜花』じゃさ、背負いきれない作を創っちまったってこと。『森井堂』の名前があるから許されるクオリティだし、挑戦だし、そんな眩しい光のランタンだよ。あれは。それが嫌ならあんたの看板を名声を、大きくするんだな。大きく、高く、強く、照らす。全員が出来るわけじゃない。自分で言うけどさ、俺みたいに限られた人にしか出来ない。でも、お前にはそれが出来るよ」
 わたしの心はもっとぐちゃぐちゃになって、もう涙だってこぼしたりして。
「あのね、ウチのランタンにはオタクのようなブランドは、要らないの。眩しすぎる光なの。小さなランタンの灯が消えちゃうくらいのね。だから、いかんのよ。あんまり眩しいと。要らない虫やら、人やら寄ってくるし。小さいからこそ輝く小さな光だってモノだって人だって、いるの。わたしはそれを照らす光になりたい」
 モリケンはまた上を向いて空を見ているから、表情は読めない。
「くっさ! なんだっけ、外国のいわしの缶詰くらいクッサ! クリスマス効果でも脱臭できんくらいの臭さ。腐れ死ぬわい」
 なんてムカつくことを、なんでこんなに優しく語れるかな。
「でも、これからのお前は名も必要だと思うよ。今回の仕事だって、楽しかっただろう。少しでも世に広く出た気分はどうだい。なんならさ、お前『森井堂』の一員になってみないか。つまりさ、俺と」
 わたしの声は弾みながら厭味ったらしく
「なによ、スカウトかよ! だからわたしは臭いまま生きていくの。わたしだってわたしの道を歩むんだから。それがどんな道になるか、まだわからないけどさ」
 ごめんね、モリケン、そんでありがと。
 でもスゴイの見ちゃうと、やっぱり心のどこかが凹むよ。温まるけどさ。

   *

 わたしは『桜花』のショーウィンドウに飾られたわたしのランタンを見つめ、それから木製のドアをくぐる。留守番の弥子ちゃんが笑いながら迎えてくれる。
「店長? どうでした? あのお土産は」
「うん、すごかった」
「それで、店長? おみやげ、おみやげ」
「あっ、ああ、ああー。忘れてた」
「えー! クリスティーヌのスペシャルなケーキ、食べるの楽しみにしてたのにー」
「ごめん、ごめん、しょーじきさ、ちょっと甘いのはいっぱいいっぱいなのよね。最近ほんといっぱい食べる機会があって」
「ずるい、店長」
 弥子ちゃんは怒っているようで、やっぱり怒っているようで笑っているような。うん。良い子だと思う。
「ケーキのお返しにと思ってたけど、やっぱプレゼントしちゃいます。クリスマスプレゼント」
「え?」
「じゃじゃーん」

 弥子ちゃんの不器用なランタンの光。それでも、喫茶森井のエリート新人のそれに劣らない可能性と奥を感じる光。それ以上にわたしが大好きな太陽系の暖色を弥子ちゃんの暖かさで映してくれているのが、嬉しい。それはわたしだけじゃなくて、他のお客さんも魅かれる柔らかさになっているのでは、という見立ては親バカなんだろうか。

「わっ、きれい」
「えへへ、まだまだなんですけど」
「いや、上手いよ。わー、うれしいっ」
「へへへ」

「じゃ、お返しね」

 わたしは店の奥の棚からアクセサリーに使おうとしていた色のビン、83番、124番を取り出し、ささっと開け、即席に、でも生まれたての弥子ちゃんへの暖かい気持ちを込めて、圧をかける。小さなおにぎりのように。いや、おむすびのように、結んでいく。

「あー、しょーじき、凹みます。わたし一生懸命つくったんですよ。何週間も準備してー。それをこんなに簡単に超えちゃうなんて。綺麗すぎですよー。あったかすぎですよー」
 わたしはふふんとなりながら
「そりゃさ、むしろ、きっと、わたしたちランタン職人が腕を磨くのは、こういう時のためなんだよ。こういう弥子ちゃんのランタンとか作るためなんだよ。そうなんだよ」
 弥子ちゃんは出来立てのランタンをぼうっと見つめている。
「あの、店長、この色どうやってあれから出したんですか。ちょっとわたしだと薄くなっちゃうんですけど、店長のはほのかに淡いイイ感じで」
「もー、聞いてないな。自分でも良いこと言ったのに。あっ、それはね、ちょっと待って、メモを書くから」

 そうやってキラキラ、今年のクリスマスは過ぎていく。

小さなランタン/小さなランタンたち

執筆の狙い

作者 えんがわ

以前投稿した「小さなランタン」と、それを膨らませた「小さなランタンたち」です。

クリスマスを意識したのですが。えっ? クリスマス様? もう亡くなられた? そんな!

自分にしては長いので、途中で読むの止めたとかでも、その理由を添えてなにかヒトコトいただければ嬉しいです。

コメント

見習いさんH

おはようございます?

途中まで読ませていただきました。二つ目(一つ目?)の『*』の少し先までです。
とても素敵な物語のようなのですが、どうしても内容が頭に入りません。
そういう訳でリタイアです。簡単なあらすじを教えていただけると嬉しいのですが……。
投稿されたてなのでまたよろしければお願い致します。おすすめの章とか。
では、失礼致しますm(_ _)m

えんがわ

>見習いさんHさん

おはようですー。深夜ですー。

「小さなランタン」は短編としてこれだけで読めるようにしたかったので、そこまで読んでいただければ嬉しいなぁ。
原稿用紙13枚ほどです。

「小さなランタンたち」はそこから膨らませたもので、エピソードが3つあって、そこに重めのプロローグとエピローグがつきます。
原稿用紙50枚を超えるかな?

なので、「小さなランタン」を読んで、つまんないなって思ったら、どうか無理せず、そこで止めるか判断していただければと思います。その時に止めるに至るまでのコメントが欲しいのですけど、それはわがままな欲求だとは思いつつ。


あらすじ? です。

これは現代かな、パラレルな現代を舞台に、ランプ(ランタン)というファンタジーのようなものを作って商売するお話。



でも、ほんとうに無理して読まなくて良いです。義務じゃないので。

内容が頭に入らないって言葉で「難しくし過ぎたかな」って思ってて。
それはその時点で読み物として失格で、そこまで歩み寄っていただいて、申し訳なく。
すいません。

確かに頭に入らないのは、「本文だけで伝えたい」という身の丈の合わない願望と、そういうので不親切に入り口を開かなかったところにある。こちらのダメな部分もあると思います。
ほんとうに、そこは自分はダメで、でもそういうの苦手で、うーん。

上手く答えられなくてごめんなさい。
やっぱ自分はちょっと長いの書いたら、持たずに、リタイアされちゃうんだー。と身を引き締めます。

見習いさんH

再び、おはようございます。今度こそ、本当に朝になってしまいました。
返信ありがとうございました。

「小さなランタン」を読ませていただきました。
二回読んで、やっと、理解力が追いついてきたみたいです。
素敵な雰囲気のお話ですね。
CDと香水の正体が気になりましたが、全体的に滞ることなく読めました。

あ、『カキクエバ。』という部分が面白かったです。法隆寺でしたっけ?
詳しい説明をありがとうございました。落ち着いたら、また寄らせていただくかもです。

では、失礼致します。

えんがわ

>見習いさん

うわー。すげーっす。もう自分、真夜中でぐらんぐらんで上手く文章を読める状態じゃないっす。
それなのになんか力を使って文を理解しようとしていただいて、恐縮です。

>二回読んで、やっと、理解力が追いついてきたみたいです。
はい。
自分の中では、出来るだけわかりやすく書いたつもりだったのですが。
それは「つもり」だけで書けてなかったみたいです。
もっと一読で伝わる文章を書きたいです。
なんか自分の文章、そういう基本がヘタッピみたいです。

うん。
ほわほわしているところがあるので、それも含めて理解できなくても雰囲気が伝われば嬉しいなって思ってます。


見習いさんの読みには、なんだか教えられるものがありました。
まずは、わかりやすく書かないと。


柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 ゴォン!
そのランタンが完成したのが秋あたりだったというのを感覚で伝えたかったのですけど、遠回りしすぎたー。たはー。

ありがとでしたー。

加茂ミイル

軽快で飾らないロハスな感じの文体に好感を抱きました。
視覚的にいイメージしやすい文章で書かれていたと思います。
形とか色とかが、すうっと思い浮かぶような読みやすい文章で、異国情緒を楽しませていただきました。

加茂ミイル

こういう、流れるようなセリフが書けるのは素晴らしいと思いました。
自然な感じの口調で、わざとらしくなくていいと思いました。

えんがわ

>加茂ミイルさん

ありがとうです。
軽さとイメージが浮かぶような感じは、目指している文章の形なので、そのようなコメントをくださり、とても嬉しく。
手応えというのも、僭越ながら感じたり。しました。

セリフ部分は、自分にはあくのような癖みたいなのがあって、「」「」とセリフを連続して使ってしまうのが、なんかこの長さだと目立ってしまってます。セリフのやり取りの間に、地の文を挟むことが少なかったりして、その分、流れが出来たのかもしれないし、そこは時にネックになりそうなところで。

ここは、もちっと考えてみますです。

セリフは、なんだかキャラがこう、わいてくるように喋ってくれて、書いてて楽しかったです。
それが少しでも伝わったなら、かんむりょーです。

ありがとでしたー。

\(^o^)/

「小さなランタン」だけ読了しました。

 ランタンを扱う店であることの説明や店内の描写がないと、読者にはそこが何の店なのかがわかりません。ランタンを題材にしているなら、読者がまずそのイメージを思い描けるように先に書くべきです。『わぁ、素敵なお店……』と感じる描写をまずしましょう。「幻想的な」「不思議な」「癒やしの」など作者が伝えたいイメージが伝わるように。

>思い描いた熟した柿のダイダイを出せたと思う。その表面には古典から続く空。カキクエバ。
「どうも。この子は可愛くて、お気に入りで。茜って言います」

「古典から続く空」ではなく「古代から変わらぬ空」では?
 ここで「熟した柿の色」を「ダイダイ」と表現し、その色を持つランタンを「茜」と名付けています。
「熟した柿の色」を照柿色と言いますが、照柿色は黄みの赤から赤みの橙色です。
 ダイダイとは橙という柑橘類の果実のことですが、橙色とは黄赤(オレンジ色)です。赤みの橙色ではありません。
 そして、ここでいう茜とは茜色の空=夕焼け空の色なので、黄みを帯びた赤。
 つまりこの三つの色はそれぞれ異なります。
 照柿色≒茜(色の空の色)≠ダイダイです。ところが作者はこの三色を同一視しています。

 御作はかなり色彩について詳述している作品ですので、読者は『この作者はかなり色彩に詳しいのだろう』と考えます。なのに作者は初歩的な色名の区別がつ付いていません。そのことに気付かない読者は、「熟した柿の色」=「ダイダイ」=「茜」と間違って学習してしまう危険性があります。必ず訂正してください。
 色の説明で数字で何番、何番という説明が続きますが退屈です。興味を持って読める読者はほとんどいません。

>一人っきりの部屋で、彼女と共に、彼の中で汚されていない彼女の思い出と共に、過ごす時間には、心からの安らぎやバリの空気は、心を落ち着かさせないだろう。

>伝統ある楽器の音色に、急遽つけくわえられたような、それでいて、それにも関わらず、ジャカルタの熱帯林の古木だから出る、赤くて柔らかな、生活に使うのではなくて、葬儀の弔いの棺を燃やすような炎。

 など、無駄な読点と無駄な説明の多い回りくどい冗長な文章なので、読者をイライラさせる悪文だと思います。
 語り手がランタンを完成させて満足して終わってますが、小説としては完成してません。途中で終わってしまっています。

えんがわ

>\(^o^)/さん

はい。ありがとうございます。

室内のイメージは描かなくてもいいかなって思ったんですが、描いた方が良いんですね。
そういうのよりも、主人公と男の間の空気というか距離感みたいなのに集中させたかったんですが。
ほんと、そこは自分の感覚が曲がっているのに気づかせていただき、ありがたいです。

そうですね。主人公のカメラをお客に集中させないで、店内の様子とか見る感じとか、そうしたスペースを描ける余裕のある胆力みたいなのが、その主人公というキャラにも自分にも、欠けていました。

>「熟した柿の色」を照柿色と言いますが、照柿色は黄みの赤から赤みの橙色です。
>ダイダイとは橙という柑橘類の果実のことですが、橙色とは黄赤(オレンジ色)です。赤みの橙色ではありません。
>そして、ここでいう茜とは茜色の空=夕焼け空の色なので、黄みを帯びた赤。
>つまりこの三つの色はそれぞれ異なります。
>照柿色≒茜(色の空の色)≠ダイダイです。ところが作者はこの三色を同一視しています。

勉強になりました。脳内にあった色は茜なので、たぶん柿とつなげる時に、不用意に「熟した」って単語を使って、そこで色のイメージがばらばらになってしまった。柿と言ってもオレンジっぽい色だと思うんです。使いたかったのは。
上手くできませんでした。

それは自分には日本語の基礎が不十分なのと。
やっぱり色というのを上手く言葉で掬えない、その学習の足りなさやボキャ貧とか、あります。
痛切なお言葉が染みます。
「色の名前」という図鑑本が本棚にあるのですが、正月が終わるまでに再度読み直します。はい。


>色の説明で数字で何番、何番という説明が続きますが退屈です。興味を持って読める読者はほとんどいません。

はい。使うにしても何かアプローチを変えないといけないんでしょうね。描写に溶かすとか。そこは説明臭さが出過ぎてしまったと自分も思います。


>など、無駄な読点と無駄な説明の多い回りくどい冗長な文章なので、読者をイライラさせる悪文だと思います。

はい。悪文です。回りくどいのは、意図的にしたところもあって、そこが楽しい回り道にならなくて、冗長となってしまったのは反省です。無理に変化をつけようとした小手先の下手さでもあるのかな。


>語り手がランタンを完成させて満足して終わってますが、小説としては完成してません。途中で終わってしまっています。

はい。完成は無理です。
\(^o^)/さんは高い理想を持っているようですが、そこに達するには、自分では一生かかっても無理だと思います。
でも、そこに少しでも近づけるようなもがきは、諦めないようにしたいです。ほんと牛どころかマンモスみたいな歩みですけど。


しょうじき、自分でも頑張った方の文だと思ってしまっていて、高すぎる自己評価をしてしまっていたので、そこを冷まさせていただいただけでも、ありがたいです。貴重です。湯立たなくてよかった。


ありがとうございました。

\(^o^)/

 もしかしてかなり落ち込んでますか? えんがわさんを傷付ける意図はまったくありませんよ。 

>はい。完成は無理です。

 とあったので、びっくりしてしまいました。私は「あなたに完成は無理」とは全然思ってません。むしろ、あと少しで完成させられるので完成させてほしいと願っています。
 学校のテストでもそうですが、採点済の答案用紙を返却されたらハイ終わりではありません。間違えた箇所をよく確認し、もし同じテストを受けるなら次こそは間違えずに満点を取れる位に十分理解しておくことが大事なんです。それを怠るとまた同じ問題で間違えてしまいますよね?
 アマチュアの小説も同じです。読者に客観的な立場で感想や意見を寄せてもらったらハイ終わりではありません。それらを参考により良い作品に改稿することが大事なんですよ。(中には的はずれな意見もあるので、何を採用するか見極めが必要ですが。)改稿はとても楽しい作業です。ぜひ楽しんで完成させてください。

>\(^o^)/さんは高い理想を持っているようですが、 

 にもびっくりしてしまいました。悪文をわかりやすい文章に改める、重大な間違いを訂正する、作品を完成させる、これらはごく当たり前のことです。高い理想ではありません。

>自分では一生かかっても無理だと思います。

 この作品は短編ですから、一生かけなくても数時間から数日あればできると思います。「一生かかっても無理」だなんて、そんな悲観的にならずに前向きにがんばってください。

\(^o^)/

 改稿するものと期待して、もう少しだけ。

 接客後に主人公が買い物に行くシーンがあり、その後に男性客のセリフと「しょうもない」で終わるモノローグを持ってきていますが、改稿する際にはエピソードを出来事順に並べることをおすすめします。

 キャラ設定はしっかりしてますか? シニカルな性格なのに、

>電車をゴトゴトして池袋の色屋に行く。

 とあるので、幼稚な印象です。シニカルで幼稚なキャラという設定で今後もずっと続くのならこれで良いのですが、どうでしょう?

 今後も色を数字で表すのなら、一覧表を作っておく必要があります。それを怠ると、パイロット版とも言えるこの作品と今後の作品との間に矛盾が生じてしまう恐れがあるからです。

 書き様によってはとても良い作品になると思います。この短編でファンになってくれる読者が現れれば、続く長めの本編も「読んでみよう!」と思ってもらえます。
 そのためには魅力的な店(○○なイメージのランタンショップ)、魅力的なキャラ(ランタン作りの名人)、魅力的な商品(心を癒やす?不思議なランタン)、依頼内容(読者がほろりとするエピソード)、この四つをしっかり描き切りましょう。

えんがわ

>\(^o^)/

あっ、はい。
自分はどちらかというと落ち込みやすいです。でも、それ以上に立ち直るというか、忘れるのも早いのです。
アップダウンが激しいというか。
どよんとした気分に浸って(ナルシ―に)書いてしまって、そこでヒカレテしまわれたのかと。ほんとすいません。

高い理想。完成形。
みたいなのは、たぶん\(^o^)/さんのものじゃなくて、自分のそのキラキラし過ぎている桃源郷とのギャップに、なんというか。

自分はなんだかテストとか、そういう考え方はなかったんです。満点とかじゃなくて、なんとなく気に入ってくれたらいいなっていう。なんか図工の手作りのしょぼいアクセサリだけど、なんか捨てられないような。それをこう愛らしいまで持っていきたいような。そこが理想だったんですけど。

なるほどなぁ、指摘されたら、そこを直して、改稿すれば、完成してしまう。
それは当たり前なんですけど、なんか目から鱗で。同時に自分には眩しすぎる考え方で、ちょっとだけほんとかなってなんか変な抵抗感があって。変な人です。自分。



取り敢えず、読んでいただいておわかりのように、ランタンの色というのが一つのチャームポイントにしたかったところで、そこで基本の色の名前とか分類とかおろそかだったのが、ずばりと射貫いていただいて、それがショックだったと同時に、わかりやすい課題点をくださってありがたや。です。

番号も何となく入れていたので、一覧表を作る、ってのは、ほんとそういう作り込みが大事だんだなって。

ご指摘にあった。

>そのためには魅力的な店(○○なイメージのランタンショップ)、魅力的なキャラ(ランタン作りの名人)、魅力的な商品(心を癒やす?不思議なランタン)、依頼内容(読者がほろりとするエピソード)、この四つをしっかり描き切りましょう。

これは大切だと思います。なんか、ここを描けば良いんだってのが明確になった気がします。同時に自分が書きたいのはそこだけじゃない、お客さんと主人公のランタンを通した心の綾かな、そこも書けたら良いなと思いました。でもでも同時にそのご指摘の箇所は基本の部分としておざなりになっていたのは確かです。さぼっちゃいけないっすよね。

>シニカルで幼稚なキャラという設定で今後もずっと続くのならこれで良いのですが、どうでしょう?

彼女は皮肉屋なところもあるけど、根のところはなんというか未熟というか幼さが残っているような人だと思います。でもそれは幼稚とはまた違っていて、その稚な感じを印象に残し過ぎたのは意図から外れてしまいました。きちんと言葉をコントロールする精度を上げたいです。そこがダメなんですよね。色と言い。思い込んじゃってしまって、なんか思いと言葉がずれてしまう。


なんかうまく答えられないですいません。
\(^o^)/さんのお言葉をトレースするなら、まずは改稿して練り直すのが一番だと思うんですが、遠回りかもしれませんけど、まずは「色の名前」をもうちょっと実のあるものにしたいと思います。と言っても、のろのろ色の図鑑を読み直したりするくらいですけど。正月をかけてやってみます。

なんか、自分のネガティブオーラで、ニコニコさんがこう「自分って悪者にされてる?」とか思われてしまったなら、ほんとごめんなさい。感情のまま書いてしまっていて、それは悪い癖でした。

ありがとうございました。

\(^o^)/

>どよんとした気分に浸って(ナルシ―に)書いてしまって、そこでヒカレテしまわれたのかと。

 いえ、ひいてませんよ。えんがわさんを心配してただけです。

>遠回りかもしれませんけど、まずは「色の名前」をもうちょっと実のあるものにしたいと思います。と言っても、のろのろ色の図鑑を読み直したりするくらいですけど。正月をかけてやってみます。

「急がば回れ」ですから、その方が良いと思います。その図鑑には色相環やトーン表はありますか? この概念を理解できていなければ、図鑑に載ってる色見本と色名を眺めていていも基礎は身に付きません。
 色彩検定の三級の参考書に色相環やトーン表があるので、そこに自分で配色カードを貼り付けて行くと綺麗だし、楽しく基礎が学べますよ。

>「自分って悪者にされてる?」とか思われてしまったなら、ほんとごめんなさい。

 思ってないから大丈夫ですよ。色の勉強も改稿も愉しんでくださいね。

\(^o^)/

 1面の上の方にある雨希さんの「三つの願い」、すごく読みやすい文章でスラスラ読めますよ。読みやすい文章を書く参考になるかもしれません。ストーリーはこれから練り直すそうです。

えんがわ

あっ、はい。
うーん、やっぱり思いつめちゃうんだろうな。自分って。なんか勝手に結論とかつけて、納得しようとしちゃうんです。
そこを正してくれて、ありがたいです。コミュニケーションしている気持ちよさがあります。

その「色の名前」って本には最後にトーン分類図とかC5とかあるんですけれど、それだけだと自分の理解しきれない感じがします。自分はこの本の、色の感じの自然の素材とかの資料写真が載っている感じが好きなんですけど、正確さという意味ではイマイチというか、そこは目的にしていない感じがします。ちょっと、そこは、自分のタイプなんだろうな。

色彩検定をちょっとだけググったんですが、なるほど学問というかテストというか明確なタームとしてあって、それは触れようと思います。ですが、そっちに傾き過ぎるのも、なんとなく自分の好みとはずれてしまう。

その自分は、もやもやとして曖昧なものを、こうきっぱりと決めて言葉に表して表現するよりも、回りくどくても、言葉が多すぎても、とにかくそのもやもやをもやももやのままを残しながら伝えたい、というのがある気がします。ストレートに伝えようとすると、却って自分は自分自身に不誠実になってしまうというような気持があって。それはなんとなく、今思ったんですけど。

そこで、\(^o^)/さんやおススメしていただいた「三つの願い」と、自分の理想が違っているような気がします。

でも、そのもやもやが冗長になってたり意味不明になったりするのはやり過ぎなんだろうから、ごはんをはじめとした人とのふれあいで、良い意味で良い影響を受けたいのですが、そこらへんはなんかわかんないです。ごめんなさい。

いや、よくわからない。でもやっぱり今のままの点数よりは得点は上げたいと思うので、そこでとりあえずは分かりやすい形での色の名前をやろうと思ってます。

曖昧にぼかしたままのところは、その、冗長とか回りくどいとか悪文とかおっしゃている、その無駄に言葉が多くて整理されてない部分だと思うんです。それはどうしても自分の伝えたい言葉では避けられなくて、この感想のやり取り自体も、わかりやすいように心がけても(ねー、これでこうなんですよ)、どうしても。やっぱり。
そこはそこで味として受けるところまで磨きたいし、それが\(^o^)/さんの期待とは反する道なら、それは仕方がない。
自分が嫌いな自分になってもしょうがない。でもやっぱり人には好かれたい。

うーん、やっぱり文法というか構成は、基本を鍛えようかな。なんかそこは、錆びついているのか、すっ飛ばしてる。

そんな感じで、なんか、うーん、ムズカシー。
きっぱりと言えればいいんだけど、言えないのが自分なんだと思います。
そこが伝われば、なんとなく。
それは確かに気持ちの良いものではないのですけど。ねくらとか。

見習いさんH

えんがわ様

こんにちはー。
結局、また来ちゃいました(笑)

『小さなランタンたち』から読み始めさせていただいたのですが。
やはり、なにかしっくり来ませんでした。

なぜかな? と思い、気がついたのが……視点女性の感性なのです!
芸術家さん、というか、ランタン職人さんって、私はなったことがありませんが、もっと、自作品に萌え萌えしてませんか?

具体的に書くと、「ゲヘゲヘ、私の子、かわええ、クー! 食べちゃいたい……」みたいな(怖)
こんな書き方したら怒られると思いますが、まあ、こんな感じじゃないかな?
なんというか、冷静すぎな気がするんですよね……。
それが、きっと入り込みにくい一因なのかと、思いました。

世界観は素敵そうなので、お客様側視点で書かれるとか、工夫はできそうです……。
後、もう少し、涙要素を増やしてほしい、かな? 涙要素っ何?(照)

長々と書いてしまいましたが、お返事を恐れつつ、終わらせていただきます。
ご健筆を。

えんがわ

>見習いさん
はい。
そこは自分の浅さというか、性癖なんで、変えんのは難しいなって気もするけど。
涙とか、そんなのもわかんないです。

ごめんなさい。
そこは、はっきりと、見習いさんのアドバイスするものは、なんかこの文章の目指すところじゃなかったのは、書こうと思います。

それで自分の目指すところが通じなかったってのを反省しようと思います。

可愛い女の子がウフフ言いながらお洒落にランタン作るのー、愛しのランタンちゃん、恋に悩みにいっぱいで泣いちゃう(はぁと
って言うのは、受けがいいような気がします。

ただ、それは書きたくないです。

ありがとでした。

えんがわ

ごめんなさい。

ただ作者の自分の男の部分が出過ぎてしまって、女の子らしさみたいなのが出てないのかなってのを、
見習いさんは鋭く感じ取って、こう発言してくれたのかなって気がしました。

女性がわかってないというのは、大きな課題なので、もうちょっとそこらへんを知る努力をしたいと思います。
あと、もうちょっと、自分の考え方かな、感性というか感覚で生きれるようになりたいです。

そこが足りない的なことを言いたかったのかはわからなかったんですが、
そう振り返ると、すごく的を射たお言葉だったと思います。

ありがとうございました。
なんか変な返信でごめんなさい。

見習いさんH

えんがわ様

お返事ありがとうございました。
大人の女性はもっと冷静ですか。
なんか、『ビブリア古書堂の事件手帖』を思い出したのです。これが誉め言葉になるのかどちらになるのか私にわかりません。
とにもかくにも、良いお年を。お邪魔しました~

見習いさんH

ああ、また入れ違い。
丁寧な追伸をありがとうございました。
私こそ、かっなって、すみません。

よいお年を!

えんがわ

こちらこそ、ごめんなさい。
んー、なんか、あら? と思いついたまま書いてしまって。そういうのを脊髄反射というか、こちらこそカッとなってしまったんだー。怒りじゃないけど。なんかなんも考えないで、こう。

ビブリアは3巻くらいまで読んだのかな。たんぽぽの女の子の本くらいまでです。
これは時たまペースで、ちまちま読んでて(紹介された本を参照しながら読んでるんで、ぜんぜん進まない)、来年の読破を目標にしたいです。
ビブリアのキャラよりも、確かに辛気臭い人を書いちゃうんでしょうね。自分って。そこは、うーん。
それでビブリアは確かに、ライトノベルチックなところと、人間ドラマの間を言っている、なんかトレンドな人物像を描いているなって気がします。

とにかく、とにかくっ、自分は女性は書けてないのは確かだと思います。そんな感じで許して~。

怒らせちゃうのは、自分はそういう感じの人なんで、なんかね。
気を遣わせちゃう方が、自分は辛くなっちゃうんだよな。でも、その見習いさんの優しさに感謝です。

良いお年をー。年越しそば食べたいです。

見習いさんH

そんなこと書かれると、キュンッとなっちゃうじゃないですかあ(死語)

辛気臭くないですよ、大丈夫ですー。
年越しそば食べたいですねー。

今日入れて後3日ですね。バーイ♪♪

\(^o^)/

 えんがわさんからの返信内容は、この解釈で合ってますか?

・「色の名前」という本の巻末には最後にトーン分類図やC5がある。
 だが巻末のトーン分類図やC5だけでは、色に関する初歩的な知識を十分に理解できないような気がする。

・この本の好きなところは
①色の感じ(色見本?)、あるいは色名に使われている漢字?
②自然の素材とかの資料写真が載っている点

・この資料写真だけでは色に関する初歩的な知識を正確に学ぶには不十分だと思う。巻末にはトーン分類図やC5はあるものの、色に関する初歩的な知識についての記載がほとんどないから。

・正確さ(色を学術的に理解するための初歩的な知識を学ぶ)という意味ではイマイチな本だが、そもそもこの本はそんなこと(色を学術的に理解するための初歩的な知識を授ける事)を目的にはしていない。

・この本のそういう編集方針が、自分の目指す文章のスタイルなのではないかと思う。

 以上を総合して。
 小説の中で色を表現する際に初歩的とはいえ専門用語(色相、明度、彩度、トーン、清色、濁色、暖色、寒色など)を用いて説明するのではなく、主人公の目を通して感じたであろう印象を専門用語を使わずに文学的に表現したい。学校の講義のような理路整然とした論理的な説明文を書きたいのでない。
 だけど今の自分の力では、文学的な表現をしようとしても回りくどい文章になってしまう。冗長になって意味不明になってしまう。
 無駄に言葉が多くて整理されてないから悪文になってしまう。うまく表現できなくて曖昧にぼかしたままのところは悪文と言われてしまう。
 だけど自分の目指す文学的な表現が、味として読者に受けるところまで磨きたい。
 という解釈で合ってますか?

えんがわ

えっ?
あー、はい。

\(^o^)/さんは、何かきっぱりとした分析が上手いのかな。実にわかりやすく整理していただいて、なんか自分の曖昧だった部分が形になって、助かります。ただ、自分は文学とかわかんないので、そこらへんはよくわかんないです。ただ自分の書きたい方向と、ニコニコさんの示してくれる方向は微妙に違っていて、寄せては行きたいけど、そちら側には向かわない気がします。
ってことを言いたかったのかな。

「色の名前」はこんな感じの本です。
https://www.amazon.co.jp/色の名前-近江-源太郎/dp/4048836226

>自然にまつわる多彩な色の名前を、その由来となった自然風景の写真とともに紹介。

写真が中心なんです。写真集として楽しむ人の方が多いんだろうなって気がする。

とあるので、確かに学問じゃなかったです。ニコニコさんは学問として奨めていただいたのに、なんか見当はずれのような返事をしてしまったのかな。汗。確かにそれは文章の捉え方にも、ちょっとぎこちなさはあるけれど、広げれるように思います。


>初歩的とはいえ専門用語(色相、明度、彩度、トーン、清色、濁色、暖色、寒色など)
そこは不勉強なので、やっぱり触れたいです。いや、入り口だけでも。
ただ二刀流が出来るほど、手先が器用じゃないので、なんか補助輪として身に着けたいかなって気がします。
まだぜんぜんなのですけど。

うーん。
たぶん、解釈は合ってると思います。少なくとも間違っているというものではないと思う。
むしろ自分よりも深く理路整然と捉えている感じがします。
自分はぼかしながら、思考したり、生きてるんで。なんかそこがニコニコさんが、やっぱりイマイチだと思ってる部分だと思うんですけど。同時に自分もそこまでクッキリしてしまうと、なんか違和感を感じてしまって。

はい。
なかなか歩み寄ることは大変だと思うんです。でも、考え方の違いみたいなものが明確になったので、会話をしている楽しさとか刺激があります。

なんか元の文章から離れすぎて、あああああって部分は正直あるんですけど。
そんなに自分の書いた文章はたいしたことないです。

そんな感じで、満足していただいたら、それでは。
何か違ってたら、踏み込んだら面白そうだったら、ほんとに暇で気が向いてたら是非。かな。

ありがとでしたー。
こういうのは、やり取りを通じて自分に学ぶ意欲というか関心が湧いてくれたのが嬉しいですよ―。

\(^o^)/

 えんがわさんには作品を通して読者に伝えたいことがたくさんあるけれど、うまく伝えられなくて困っているんですね。
 うまく伝えるために努力しようとしています。色彩関連の書籍を読んだり、読みやすい文章を書く人の作品を読んだり。
 だけどその本では初歩的な知識は得られそうにありません。読みやすい文章を書く人の作品は確かに読みやすかったけど、えんがわさんの目指すものではなかった。そこで文法などの基礎を鍛えようと考え中。
 確かにえんがわさんは頭の中でたくさん考えていて伝えたいことがたくさんあるのに、文章としてそれを書き表すことが苦手なようです。

 御作は色が重要なテーマなので、作者本人が色についてしっかり理解している必要があります。作者自身がよく理解できていない概念を冗長かつ曖昧に書いても、読者に理解してもらえる道理はありません。作者自身が理解できていないのですから。
 えんがわさんは、『自分が色について学問的に理論的に理解してしまったら、自分が目指す文学的表現とは違う作品になってしまうのではないか?』と心配してませんか? 大丈夫です。むしろより良い文学的表現ができます。
『童話作家は幼児並みに知能が低くて物事を論理的に捉えることができない。だから論理的な文章を書かなくても済む童話を書いているんだ』と思いますか? 違いますよね。
 彼らは大人ですから、いろんな事象を論理的に捉えることができます。論理的に理解した上で、理屈っぽい文章ではなく子供にもわかるような平易な言葉に変換して尚かつ文学的に表現しているんです。
 えんがわさんは童話ではなく小説でそれをやれば良いのです。

 赤・オレンジ・黄色は暖色ですが、クールな赤や涼し気な黄色も存在します。青は寒色ですが、温かみのある青も存在します。緑と紫は中性色(暖かくも寒くもない色)ですが、暖かみのある緑や紫・涼し気な緑や紫も存在します。
 文学の世界では、という意味ではありません。色彩学の世界においてです。
 色はイメージを発します。人は色からさまざまなメッセージを受け取ります。色は精神に作用します。それだけではなく、肉体にも作用します。
 これらの知識は作品を書く上でかなりのヒントを与えてくれると思いますし、さらなるアイデアの源泉にもなるでしょう。
 御作を完成させるために色彩のプロになるための勉強は必要ありませんが、初歩的な知識は必要です。

 色彩の初歩的な勉強をすると確実に語彙が増えます。物書きにとっては願ってもないことではありませんか? 堅い専門用語は平たく言い換えれば良いだけです。明度→明るさ、彩度→鮮やかさ、トーン→色の調子(感じ)など。
 たくさんの色名があり、その由来を知ると知識が増えますし、イメージが広がります。
 例えば「秘色」という色名があります。「ひしょく」「ひめいろ」ではありませんよ。字面からして素敵だと思いませんか? イメージが広がりますよね? 短編が一本書けそうです。どんな色か、なぜその名前がついたのか、気になりますよね? そういうストックがたくさんあれば、次々に連作も書けそうじゃないですか?

えんがわ

>確かにえんがわさんは頭の中でたくさん考えていて伝えたいことがたくさんあるのに、文章としてそれを書き表すことが苦手なようです。
>読者に理解してもらえる道理はありません。作者自身が理解できていないのですから。

その通りです。はい。いや、もう、ずばりと。ズバズバーッと。

>色はイメージを発します。人は色からさまざまなメッセージを受け取ります。色は精神に作用します。それだけではなく、肉体にも作用します。
 これらの知識は作品を書く上でかなりのヒントを与えてくれると思いますし、さらなるアイデアの源泉にもなるでしょう。
 御作を完成させるために色彩のプロになるための勉強は必要ありませんが、初歩的な知識は必要です。

あっ、はい。色の世界、触れてみようと思います。
色と心理学はネットをあさったり、なんか占いっぽい心理学とうたった雑学本を読んだりして、興味はあるのですけど、まだまだ血肉にはなってないです。
とにかく、色というのは今作に限らず、文章の底上げをしてくれるものだと思うので、もう、とにかく、やんないとなーって。

はい、ありがたいです。

ある程度\(^o^)/さんの考えに近いものは自分も持っている(と信じたい)のですけど、ここでくっきりと自分とは別の視点からアドバイスいただくと、あー、なんか浮かんでくるというか、為になるというか、そういう考え方はしっかりしないとなーとか思いました。


>色彩の初歩的な勉強をすると確実に語彙が増えます。
ボキャブラリー増やしたいっす。ボキャ貧です。自分。伝えきれないのは、そこも大きいんだろうな。

>青は寒色ですが、温かみのある青も存在します。
余談になっちゃうんですが、すみっコぐらしの動画を思い出しました。色んな色にふれたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=DQJ3aB6TO94

ありがとでしたー。

来年はもっと色を勉強して、文章や世界をもっと色鮮やかに見つめれて、それを表現するようになりたいですー。なんつったりして、何年単位でかかりそうですけど。

\(^o^)/

>学問として奨めていただいたのに、なんか見当はずれのような返事をしてしまったのかな。

 いえ、問題ありません。えんがわさんがお持ちの本ではありませんが、私も同じような本を持っています。眺めていて楽しいですし、解説文を読むのも楽しいですね。感性を磨くのに良いと思いますよ。

>初歩的とはいえ専門用語(色相、明度、彩度、トーン、清色、濁色、暖色、寒色など)
そこは不勉強なので、やっぱり触れたいです。いや、入り口だけでも。

 私が初めからおすすめしているのは正にこれです。色彩のプロになるための勉強は必要ありません。初歩的な知識を得てください。

\(^o^)/

>色と心理学はネットをあさったり、なんか占いっぽい心理学とうたった雑学本を読んだり

 ネット上(雑誌上)にある心理テストや「占いっぽい心理学とうたった雑学本」はほとんどがでたらめです。特に色に関する心理テストはほぼでたらめで、単なる色占いに過ぎません。そんな物を読んでも何の役にも立ちません。読んでも時間と労力と書籍代の無駄です。
 色彩心理学は占いとはまったく違います。まったくの別物です。混同しないでください。騙されないでください。

 色には軽重感があります。同じ重さの箱でも、箱の色によって重く感じたり軽く感じたりします。色が人間の心理に作用しているわけです。これが色彩心理です。この話に占いの要素なんてありませんよね?
 色には寒暖感があります。同じ室温でも、部屋の壁の色によって暑く感じたり寒く感じたりします。色が人間の心理に作用しているわけです。そしてサーモグラフィーを見ると、暑く感じている人の表面温度は高くなっていて、寒く感じている人の表面温度は低くなっているのです。色が人間の肉体にも作用しているのです。これが色彩心理です。この話に占いの要素なんてありませんよね?
 このように、色彩心理学と占いとは無関係です。今後は騙されないでください。でたらめな本を書く人にはほんとに迷惑してるんです。

えんがわ

>\(^o^)/さん

はい。そういう占いみたいな本は、やっぱり変ですよね。

ボクシングの赤と青とか、踏切の黄と黒の警戒色とか、緑に安心感とか、なんかそんなのには学術的根拠はあると思うんですけど、そういう根拠はサッパリで、なんとなく社会通念というか世間のイメージだけをあさっているというか。
そんな自分ですけれど。
「占い」というのは学問とは遠いってことで、皮肉的に使ったんですけど、そう言いつつ騙されている部分はあるです。

けっきょくは騙されるのが楽しいのもあるんでしょう。それを参考にするというよりも、無駄な感じを楽しんでしまうところがあって。学問を学ぶような人としては致命的な欠陥だと思います。うん。

>特に色に関する心理テストはほぼでたらめで、単なる色占いに過ぎません。
はい。気を付けます。
心理テスト系は、カウンセラーの元でやるようなものとかじゃないとってのは、ほんと思います。
ある程度、診断項目は、パクってるんだと思うんですけど、その診断結果によるアドバイスってその人と人が、ねー、直に対面しないと難しいし、それでもこれはこうだなんて言いきるなんてしないもんね。

はい、心理学はきちんと実証的な実験を重ねるものだと思います。
脳や人体から少し離れた社会心理学にしても色んなケースを考証しないといけない。

なのに、それをその結論とか専門用語をパクって、なんとなく脅迫的なニュアンスで、語っちゃう本の方が売れちゃったりしますし。

ああ、何をしゃべってんだ。自分。にわか知識で。


あの、はい。

出来れば、ですけれど。

>初歩的とはいえ専門用語(色相、明度、彩度、トーン、清色、濁色、暖色、寒色など)
ここらへんがわかりやすい、\(^o^)/さんのおススメの(概説書も自分にはちょっと難しいのですが)、なんか入門書的なものを教えていただければ嬉しいのですけど。どうでしょ?
それをちゃんと読み込めれるかどうかは、わからないけど。
別になくても、自分なりに調べてみますけど。たしかに騙されやすい人だもんね。自分。本の選択肢は多い方が良いかなって気がしたりもするし。

えんがわ

あー、今んところ、色彩検定でamazonを検索して、こういうのをお勧めしてるのかなって気もするんですけど。
あんまり良く分かってないんです。

https://www.amazon.co.jp/色彩検定®-公式テキスト-UC級-日本色彩研究所/dp/4766131908/ref=lp_3193001_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1577643958&sr=1-3

えんがわ

あー、連投してしまって、ごめんなさい。

そっちじゃなくて、初心者は3級のテキストを買えばいいんでしょうか。

色彩検定公式テキスト3級編-・F・T公式テキスト編集委員

みたいなの?

もうちょっとホームページを見て、判断しようと思うのですが、取り急ぎ。

\(^o^)/

 えんがわさんが貼付したURLのUC級は、誤解を恐れずに言うと、「色覚異常者に配慮して配色を考えましょう」という主旨ですので、初心者向けではなく、かなり専門的な勉強をすることになります。

 初歩を学ぶなら、普通の色彩検定の三級の公式テキストか公式参考書が一冊あれば良いと思います。直接、配色カードhttp://www.sikiken.co.jp/product/cata0301.htmlを貼り付けて学習できる物を選ぶと良いですよ。大型書店に行って直接ページを開いて確認してください。
 配色カードも併せて販売していることが多いので、二番めに大きいサイズ(切り取り用に)と一番小さいサイズ(色見本として切らずに使う)の二つを買っておくと後々便利です。書店に演習台紙もあればぜひ買って貼り付けていきましょう。

えんがわ

ありがとうございます!

講座とか、試験を受けるとかまではいかないですけど。
まず、取っ掛かりとして三級の公式テキストに触れてみるです。
書店で確認とのこと。はい。どうしても最近はネットで、レビューとか口コミで判断してしまうのですが、これは確かに見た目の色をはじめ、リアルで選んだ方が良いなって思いました。足を動かさなきゃん。
しょうじき、習得までは行かないと思うのですけど、買ってこよー。

UCはもっと違った感じかなと思ってたので、教えていただいて助かります。

ありがとでしたー。ではではー。

御廚年成
M014011161224.v4.enabler.ne.jp

あけましておめでとうございます。
御健筆のこと心よりお慶び申し上げます。

さて、以前にもランタンを拝読しましたが、さらにファンタジー方向へ振られた様に思えました。
御作は、色をモチーフにされておりますが、主人公の色に対する思い入れが薄いようにも感じました。その他にもランタンを作る技術の錬磨、そのあたりに主人公の思い入れがあまり感じられません。
あっさり、と言うか何か物足りなさを感じます。もっと泥臭い表現があった方が、主人公を際立たせる事が出来るのではないでしょうか。

相変わらず益も無い事しか申し上げられませんこと、御寛恕ください。
本年も変わらぬ御健筆と御健勝を心より祈念申し上げます。

えんがわ
M014008022192.v4.enabler.ne.jp

>御廚年成

御厨さん、お久しぶりです。思えば、長い付き合いになりましたー。

思い入れが感じられない。
もうちょっとエモーショナルな主人公にすればいいんでしょうが、なんか出来上がったのが、ちょっとこう、夢を見切れない人になってしまいました。だから描き方をそのぶん工夫して、そこを作者がカバーしないと喜んでくれないなって思いました。がんばらねばね。

>あっさり、と言うか何か物足りなさを感じます。

はい。身に痛く、心が引き締まるお言葉です。
「泥臭い」とは違うのでしょうけど、読者の心に迫るというかひたひたと近づく表現を、考えていかないとこの先に行けないなって思います。もっと土の匂いが感じる文に憧れます。

ありがとでしたー。今年一年、年成さんも幸多い年であれ。あーれー。

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