作家でごはん!鍛練場
ドリーム

宇宙人二世 マリア

第一章 飛行物体

 二千二十二年七月七日の事だ。東野佐希子(とうのさきこ)二十七才は十日間の休暇を取り一人で旅をしていた。現在、佐希子は東京の奥多摩に住んで居る。そこから愛車ランドクルーザーに乗って首都高から東関東道を抜け潮来から鹿島灘を右に茨城の大洗港に到着。大洗からフエリーで十八時間掛けて苫小牧港へ、そこから室蘭にある地球岬を訪れていた。今から一千万年前の火山活動で出来た高さ百メートル前後の断崖絶壁が十四キロも続く観光名所でもある。
 空は夕焼けからやがて日が沈み、もう上空は星が見え始めていた。天の川を撮ろうと佐希子は高感度カメラをセットし星空を眺めていた。その時だった。上空で見た事もない強い光を放ち、飛行物体が飛んで来た。流れ星かいやそれにしてはおかしい。その飛行物体が近づいて来る。しかも佐希子に狙いを定めたように飛来してくる。そのまま地面に衝突かと思ったら急激にスピードを落とし、そのままフワリと浮かび制止した。UFOか? 良く分からないが謎の飛行物体だ。佐希子の目の前に音もなく着地した。大きさは大型トラック程の大きさで長方形だ。まさか宇宙船? UFOなら円盤型と思ったら細長い。驚いた佐希子はカメラと三脚を持って逃げようとしたが腰が抜けて動けなくなった。
『宇宙人が地球の人間を誘拐しに来たのか? 私が一番先に狙われたのだろうか。それなら北朝鮮の拉致より質が悪い。宇宙の彼方に連れて行かれ解剖されるかも冗談じゃない。私を誘拐したら国際問題だぞと訴えても相手が宇宙人では国際法も関係ないのか』
 佐希子は意味もなくほざく。暫くすると長方形の飛行物体の横扉が開き、誰かが一人だけ出て来た。宇宙人? 佐希子が思わず口に出した。
「あっ私を捕まえに来たのね。きっと私が美し過ぎるから狙ったね。私だって負けてないわよ。学生時代柔道やっていたんだから投げ飛ばすぞ。寄るな! 蛸! 私は蛸が嫌いだ」

 宇宙人なら蛸のような生き物が出てくるかと勝手に思っていたが、それは人間の姿をしていた。何故かフラフラと出て来た。大きな旅行カバンのような物を引き摺っている。
「蛸じゃない。宇宙人でもない? では宇宙飛行士? まさかこんな場所に着陸する筈がない。とにかくそれ以上そばに来ないで。本当は柔道、……そう空手もわやっていたのよ」
本当に空手はやっていないが多い方が良いと思った。
 佐希子はパニックになっていた。宇宙人に柔道が通用すると思いないし言葉通じるはずもない。その謎の人間みたい宇宙人に、子犬が吠えるように佐希子は吠え捲くったが怖くて動けず倒れこんだ。だが佐希子の前で勝手に相手が倒れた。柔道技で投げ飛ばしても居ないのに? 襲ってくるのじゃなく相手が勝手に倒れた。弱っている者を見過ごし訳にも行かない。しかしどう見ても人間のようだ。年齢は三十歳くらいか。人間と分かった以上安心すると、佐希子はやっと起き上がる事が出来た。

「もしもし大丈夫ですか? 私の美貌に目まいがしたの? ……そんな訳ないか」
どう見ても東洋人には見えない。西洋人なのか分からない。しかし男である事は間違いない。男はキャリアバックのようなケースを開け金属製の注射器のような物を取り出し、それを首に当てると赤い光を放った。暫くするとフーと溜め息を漏らした。なんと! しっかりした日本語でこう話した。 
「驚かせてすまん。君に危害を加えるものではない。安心してくれ」
「…………」
 安心しろと言われても得体の知れない人物、そして奇妙な形をした飛行物体から出て来た者に警戒せざるを得なかった。
「貴方は地球の人……それとも宇宙から来た人? 他の人も居るでしょう何故出て来ないの」
「訳は言えないが地球を調査に来た。私はアルタイル星から来た。アルタイル星は日本では彦星と呼ばれ、ベガ星は織姫星と言われているようだが。その調査船の乗組員だ。どうやら地球の細菌にやられたようだ。幸い他の乗組員は感染していなく無事だが、自分だけが地球の細菌に感染したようだ。このままで一緒に乗れば全員が感染する。仕方なく私だけが船から降りる事になった。他の者は、まもなく地球を離れ離陸する。私は細菌に感染し仲間ともう一緒に帰る事は出来ない。だから一人地球に残るように指令を受けた。助けて欲しい」
 そう言葉を発すると同時にその宇宙船は音もなく浮かびあがり、やがて星空の彼方に消えて行った。どうやら見捨てられようだ。無理に連れて帰れば全員感染し全滅する仕方がない処置なのだろう。
「ちょっと! ちょっと待って。アルタイル星人って人間じゃなく宇宙人のこと。それで……私にどうしろと?」
「もう私は、私の星に帰る事は出来ない。あの飛行船も二度と地球には立ち寄らないだろう。だから私はこの地球という星で死ぬか生きて行くしかないのだ。ちなみに私をドリューンと呼んでくれ」
「でも地球の細菌にやられたのでしょう。私は医者じゃないし助ける事は出来ないわ」
 するとドリューンは海外旅行などに使われるキャリアバックのように物からパソコンのような物を取り出した。だがキーボードは付いていない。十インチ程度の画面のような物があるだけだ。どうやらタッチパネルのようになっているらしい。だが画像がパネルの中ではなく放射状に淡い緑色の光が浮かび空間に画像が浮かび上がった。文字のようで絵のような物が見える。それを操作している。 
「地球には風邪という菌がある事が分かった。我々の星にはない菌だ。この菌の一種が私の体を脅かしているようだ。この菌を取り除く方法はないのか?」
「風邪? そんな菌なら風邪薬で治るわよ。それなら持っているわよ。でも人間じゃないから……効くかどうか」
「それがあるなら見せてくれ」
 佐希子は旅行中いつも最低限の常備薬は持ち歩いている。風邪薬もそのひとつだ。
「はい、どうぞ」
 ドリューンはそのカプセルに入った風邪薬を開け、手の平に載せるとそれを眺めた。なんとその眼からは青白い光が放射状に薬を照らし始めた。
 佐希子は流石に後ずさりした。安心しろと言われても人間じゃない事が改めて思い知らされた。どうやらドリューンは薬の分析をしているようだ。
「驚かしてすまない。このカプセルは私を助けてくれそうだ。貰っていいかな」
「いいわよ……そんな物で治るの?」
「分析の結果、有効のようだ。人間そっくりに改造した肉体だからね」
「改造? じゃあ元の形はどんな風なの?」
「形はない。我々生物は目に見えないような微粒子で出来ている。その微粒子の集合体が集って脳が出来、身体が出来上がって行くが体力がない。だが風邪という細菌は我々には脅威だ」
「じゃあ貴方は微粒子の塊なの?」
「ああそうだ。だが私は地球に取り残された微粒子の塊、地球に住む以上は微粒子を符合し続けるしかないのだ。我々は学習する能力がある。だから風邪に対して免疫が出来ればもう大丈夫だ」
 
 佐希子は言っている事を理解しようとするが、微粒子の塊がこのドリューンだとは理解を超えていた。しかし何処から見ても人間そのものだ。眼はやや青く髪はグレーのような妙な色だった。ただ人前で眼から光を放ったら誰もが驚き人とは思わないだろう。
「でも地球で生きて行く為には沢山の菌があるのよ。それに一人では生きて行けないわよ」
「君だけが頼りだ。だから助けて欲しい。その代わり君の為なら何でもする。そして人間になりきる事を誓うよ」 
 助けて欲しいというから佐希子は助けたが相手は宇宙人、心配は大いにある。佐希子は人間ならともかく宇宙人を助ける意志があるかないに関わらず、既に脳はコントロールされていて断る事も出来なかった。ただコントロールされたと言っても、ある程度は佐希子の心は残っている。佐希子はドリューンに言った。
 「ねぇ私の助けが必要なら私をコントロールするのは止めて。そして人間として生きて行くなら完璧とまでとは言わないが、人間になりきって生活するのよ。それと私の名は東野佐希子。では貴方をこれからドリューンと呼ぶわね」
「分った、誓うよ。ただ一度人間に作り上げたら二度と戻し事が出来ない。細胞が分裂すれば私は死ぬ。だから君だけが頼りだ。私もこれからサキコと呼ばせて貰う」
「分ったわ。協力しましょう。でも特殊な能力は残るでしょう」
「それは制御出来るが消すことが出来ない。さっき約束した通り佐希子の心は支配しないと約束する」
「ふーんところで、そのパソコンのような物はなに?」
「これか説明は難しいが地球人の使うパソコンのような機能もあるが、他に特殊な装置がついている。いま言えるのはそれだけ、困った時に役立ち道具にもなる」
 「ふーん佐希子はそれ以上追及しなかった。
 佐希子はドリューンをこのまま他人に合わせる訳には行かないと思い、今日から数日泊まる予定だった友人から借りた別荘に連れて行く事にした。幸いこの別荘は電気ガス水道の設備も整っていて生活するには問題ない。途中スーパーに寄り食料など必要な物を買った。その間ドリューンは車の中で待たせた。もし居なくなるならそれでいい。何も宇宙人の面倒を無理にみる必要がない。だがドリューンは大人しく車の中で待っていた。本当に私だけが頼りなのだろう。仕方がない面倒見る事にした。
「ねぇドリューン、貴方の星ではドリューンと呼ばれていたの。貴方はこれから此処で数日暮らすのよ。地球で生きて行く為には人間を理解し人間に溶け込まなくてはいけない」
「ああ、ドリューンは咄嗟に思いついた名前だ。人類には名前があると調べてあるから。サキコの言う通りにする。これから何をすれば良いのか教えてくれ」
「いいわ。処で貴方は、食事はどうするの。人間は食べて栄養を蓄え身体を保っているの」
「食べ物? 私の星では食べる習慣はない。元は粒子の集合体だから」
「えっしかし今は人間になったのでしょう。何も食べないと栄養失調で死んでしまうのよ」
「ふ~ん。身体が受け付けるか分からない?」
「人間は食べて飲んで生きて行くの。それと食べるのは楽しみでもあるのよ」
「楽しみ? 楽しみとは何のこと」
「もう一から説明するのは大変だわ。人間には喜怒哀楽というモノあるの。ドリューンは意志と言うものはないの」
「まてまて、サキコの言っている事は理解し難い。まず食べる事と喜怒哀楽について調べて見よう」
「ええ人間になるのだから、なんでも吸収してね。私は二階を掃除してくるからね」
 佐希子が二階に行って居る間にドリューンはまたパソコンのような物を取り出し何やら調べ始めた。例によって空中に絵や文字が浮かび上がる。それから色んな食べ物が浮かび、その料理に手を伸ばして、なんと料理を取り出しではないか。次から次と料理を取り出し二十種類をテーブルに並べた。
「あれ~なんかいい匂いして来たね。出前でも頼んだ……んな訳ないよね。出前の仕方も分からないのに」
 佐希子が下に降りて来ると沢山の料理が並べられていた。それをドリューンは試食を始めた。
「なっ! なにこの料理どこから来たの。いつの間に出前の取り方を覚えたの」
「嗚呼、サキコ。確かに食べると美味しいね。これが食べる楽しみか」
 佐希子は茫然と立ち尽くし料理を眺めた。驚く佐希子を気にする事もなく次々と食べ続けて居る。
「一体どうなっているの? ドリューン。もう食べられるようになったの。ねぇこの料理は何処から来たの」
 ドリューンは食べるのに夢中になっていたが、やっと驚く佐希子に微笑んだ。
「ああこれは、あの機械から出したんだよ」
「あのパソコンのようなもので」
「そうだよ。必要なら他にも取り出しみようか」
「駄目よ。そんなズルしては人間社会にはルールというものがあるの。苦労しないで手に入れるのもルール違反。人間は働いてお金を手に入れて、そのお金で物を買ったり食べたり遊んだりするの」

 佐希子は頭を抱えた。やはり人間の姿をしていても人間を理解させるのは難しいのか。なんとかして特殊能力を消せないだろうか。この調子なら家に居ながらなんでも手に入れてしまうだろう。金が必要と言ったら、あの不思議な機械で好きなだけ取り出しかもしれない。
「あのね。ドリューン人間として生きて行くなら、その機会を処分して。そうしないと私は貴方を面倒見切れない。私は帰るわ。あとは一人で生きて行きなさい」
「サキコそんなに怒るなよ。人間になる為に学習しなくてはならない。その為にこの機械は必要なんだよ」
「それならその機械で人間社会を勉強して。一週間だけ待ってやる。その間に全てを吸収して宇宙人なのだから一週間あれば充分でしょう。それでパソコンの操作も学んで出来るようになったら次からパソコンを使って、そしてその機械は処分して便利過ぎると努力をしなくなるから」
 佐希子の凄い剣幕にドリューンはシュンとなった。以外と素直で可愛いところがある。
「分った。一週間でマスターするよ。その後はこの機械を処分する」
「約束よ。破ったらもう面倒見ないからね」
 納得した佐希子は機械から取り出した料理を摘まんでみた。普通の料理だ。何処かのレストランから出来た物を電送したのだろうか。理解出来ないが捨てる訳にも行かず二人で食べ捲った。残った物は冷蔵庫に入れ、佐希子はワインを持って来た。
「それは何、食べ物にしては液体のようだが」
「人間は飲み物も必要なの。これはワイン。アルコールが入っているの。ドリューンは馴れてから飲ませてあげる」
「ふ~ん人間って面白い生物だね。私も早く本当の人間になれるように努力するよ」
「そうして、じゃあ今日は色々あったから疲れた。寝ましょう。と言ってもドリューンは寝る事が出来るの。ベッドで寝るのよ」
「私は寝る事は知らない。だから立ったままでいい」
「立ったまま? ああ疲れる。人間は睡眠が必要なの。寝るとは横になって目と閉じて寝るの。ドリューンが立ったままで居たら私が落ち着いて眠れないわよ」
 それから三日が過ぎた。その間ドリューンは不思議な機械で地球や人間の事を学んでいるようだ。人間なら三年は掛かる事をたった三日間で学んだ。その証拠に料理を作るようになり掃除も始めた。恐ろしいほどの吸収力だ。それから更に三日が過ぎ休暇は無くなった。仕方なく体調壊しと三日間有給休暇を使わせて貰った。取り敢えずドリューンを車に乗せ家に帰る事した。
  佐希子は車の中で自分の家族に合わせるからドリューンにイタリア人になり切るように伝えた。それと苗字も決めなくてはならない。イタリア人は何故かアで始まる苗字が殆どと言ってよいほどアで始まる。そこでドリューン・アンドレと決めた。
「今から貴方はドリューン。アンドレよ。そうそう私は佐希子・東野。ただ日本では苗字が先読みだからトウノ・サキコが正しい呼びかたよ」
「良く分かった。それから君の家族に会う時の挨拶も覚えたよ。初めまして私はドリューン・アンドレです。イタリア人で日本を旅行中に佐希子さんとお友だちになりました。よろしくお願いいたします。どうこれで」
「お~流石、もう完璧よ。それとこれからどうするの。日本で働かなくてはならないのよ。仕事は出来るの」
「大丈夫、パソコンもマスターしたし車も運転出来るよ。料理も力仕事でもなんでも出来る」
「知っているわ。別荘で私の車を勝手にキーもないのに車を動かしていたものね。また特殊能力を使ったのね」
「ごめん、便利だからつい」
「これからは人の前では使わないでね。怖がって誰も貴方に寄り付かなくなるわよ」
「分った。これからは人間として生きて行くのだから全て佐希子に従うよ」
 最近のドリューンはやけに素直で可愛い。つい母性本能がくすぐられる。いやいや宇宙人に惚れる訳には行かないと否定したが、否定しても惹かれて行くことにはどうにもならない。佐希子はドリューンの持っているパソコンのような機械を処分すると言って預かっているが本当に処分していいか迷っている。何かあった時の為に隠してある。
 やがて佐希子の実家に到着した。実家は東京といっても山郷にある奥多摩だ。周りは山ばかりでとても東京とは思えない。佐希子は両親に友人を連れて帰ると伝えてあった。ただ外国人とは伝えていないから驚くかも知れない。

「ただいま~いま帰りました。お土産沢山買って来たからね」
すると近くで育てていた野菜を持って母が笑顔でお帰りと言った。
「あらお友だちって外国の方なの」
「そうよ、旅先で仲良くなって暫く泊めるからね。お父さんは?」
「ああ間もなく帰って来るよ。佐希子が帰って来るというので仕事の帰りに肉を買ってくると言っていた」
「へぇ~じゃ今夜はスキヤキかな」
佐希子が食べたいならスキヤキにしょうかね。そちらの外人さん口に合うかな」
「ああ紹介するね。イタリアの人、日本で働きたいそうよ」
「初めまして私はドリューン・アンドレです。宜しくお願いします」
「あれまぁ日本語が上手なこと。日本語が話せるなら仕事もすぐ見つかるさ」
 それから間もなく父が帰って来た。ドリューンを見て少し驚いているが歓迎してくれた。その夜はスキヤキ歓迎パーティとなった。ドリューンは何処から見ても不思議なところはない。素直で冗談まで覚えて両親を笑わせてくれた。思いのほか好かれているようだ。ドリューンは食べる事の喜びを覚えた。いまでは問題なくなんでも食べられるようになった。そしてアルコールも飲めるようになった。なんという吸収力の高さか。もうどこから見ても普通の人間だ。
 翌日から仕事探しを始めた。雑誌で探しのではなくパソコンで探した。ドリューンはコンピューター関係の仕事がいいと青梅市に募集している会社があった。ゲームソフト開発会社のようだ。日本人スタッフだけのようだがイタリア人の発想も面白いと採用になった。佐希子は父が勤める役場で働いている。ドリューンをいつまでも家に泊めて行く訳にも行かない。佐希子は近くにアパートを借りてあげた。しかし外国人という設定だが一人で暮らせるか心配だ。佐希子は仕事が終わると毎日ドリューンのアパートを訪れ何かと面倒を見てやった。それから休みの日などはピクニックにも行くようになった。半分は両親も参加して、そんな日々が一年続いた。この頃になると両親を含め誰もが認める恋人同士となっていた。佐希子も宇宙人という事はもはや頭になかった。こうして二人は結婚した。結婚式にはドリューンの親は出席しなかった。そなんものは最初から居ないのだから病気で海外に出る事は出来ないという事になっている。その代わり電話やメールは両親の元に届く。勿論、音声も作られたもので顏や容姿も作られた偽物だ。。 
 ドリューンは既に人間になりきっていた。ただ困った時だけ佐希子の許しを得て特殊な機能を発揮した。例えば戸籍の取得を役所のコンピューターへハッカーして勝手に戸籍を作ったりもする。勿論パスポートも取得、更に車の免許に特殊技師として日本で働ける就業ビザまで作った。佐希子の両親もイタリア人として疑う事はなかった。

 
第二章 宇宙人二世マリア誕生

 やがて二人の間に女の子が生まれた。二人は真理亜(マリア)と名づけた。聖母マリアのご加護かありますようにと願が込められている。
 だが母の佐希子は内心穏やかではなかった。なにせドリューンは宇宙人なのだ。その宇宙人との間に生まれた子供だ。いつ細かい粒子となって消えるかも知れないと思った。だが父のドリューンはマリアが生まれてから驚くほどマリアの愛情を注ぎ可愛がった。宇宙人でもやはり我が子は可愛いいのだろう。
 ただマリアには不思議に物がいくつかあった。瞳は日本人と同じ黒だが瞳の下に小さな黒子のような物がある。しかも両目にあるが普段は分からないが怒った時だけ現われた。更に人さし指と中指の付け根にも小さな穴のような物がある。場所が場所だけに両親しか知らない。まだ小さいのでそれだけだったが後に、これがやがて人間にない能力を発揮する事になる。
 ドリューンはまったく普通の人間として働き、ただのイタリア人になりきった。やがて何事もなく月日が過ぎて、マリアが大学生になった二千四十五年七月七日の事であった。そうドリューンと佐希子が会った記念すべき日にあたる。
 マリアもまた、一人で大学の夏休みを利用して八ケ岳の高原に立っている時の事だ。マリアの眼が青白く輝き、いや細かく言えば瞳の下のある黒子のような物が青白く光を放ったのだ。星にでも届くような強烈な光を放ったのだった。
 やはり宇宙人二世は特殊な物を身に付けている事が判明された。だがマリアは父が宇宙人だとも両親からは知らされていなかった。しかし己の体が普通の人間と違う事を感じ始めていたマリアは自分の秘められた能力を試していたのだった。この後マリアの運命はどう変わって行くのか? 
マリアの放った光線は一直線に伸びて行き、宇宙の彼方にある夏の大三角形にあるアルタイル星まで届いた。アルタイル星は恒星で主に水素、ヘリウムの核融合エネルギーにより自ら輝く天体である。アルタイル星は別名(彦星)とも呼ばれている。父と母が遭遇したのが七月七日であるが、マリアが生まれのも七月七日である。マリアは自分とその七月七日が何か関係あるのではないかと感じていた。マリアが眼から光を放ったのは今日が初めてではない。やはり昨年の同じ今日七月七日の事だった。
 現在、両親の東野佐希子と東野ドリューンは東京奥多摩の奥深い所に住んでいる。
 マリアの祖父と祖母はマリアの母佐希子が結婚し間もなく役所を辞め民宿を営んでいた。祖父母の手伝いをして民宿を盛り上げて居たがマリアが中学生になった頃、祖父と祖母は他界し今では父母が祖父母の後を継いで民宿を継いで三人で暮らしている。東京と言えば都会というイメージが濃い。だがここは想像もつかない田舎で周りは山に囲まれた谷の麓にある集落みたいな場所である。マリアは山が好きだ。景色を眺め珍しい草花を探すなど年に五度来ている。今日は八ヶ岳連峰の蓼科山の頂上付近に登り星を眺める事も多かった。今日もまた蓼科山の山頂付近に来ている。

 すると宇宙の彼方から一筋の光がマリアに向かって伸びて来た。マリアはその光に無意識に反応した。その光が自分の脳に何かを働きかけている。それに応えるようにマリアもまた無意識に応答したのだ。その方向はアルタイル星という星だと思われる。どうやらマリアはアルタイル星と交信出来る機能が脳に植え付けられているようだ。その証拠にマリアは眼から光りを放つ事が出来る。それは人には見えない光の交信であった。マリアその交信で自分の出生の秘密と父が宇宙人、アルタイル星人である事を知った。
「君が我々に光線を送ったのだね。我々は地球で言われる夏の大三角形にあるアルタイル星の者である。交信キャッチをありがとう。日本では七夕と呼ばれ、その彦星(アルタイル星)が我々の住む星なのだ。君の父ドリューンが地球に送り込まれたが、細菌に感染したが奇跡的にも君の母、佐希子に救われた。ただドリューンはもう普通の人間になった。君も薄々感じていたであろう。だからこの交信も驚いた風に見えないのも、その為だ」
「……まさか私を貴方たちの星へ連れて行くと言うんじゃないでしょうね?」
「それは無い。アルタイル星は単細胞生物バクテリアでしか生存出来ない。超微生物の集合体で知能を得た。では何故、宇宙船を製造出来たかは、やはり七夕で知られる織姫、ことベガ星とは友好関係にある。我々は小さな物を作る体力はあるが大きな物は無理だ。その辺はベガ星に依頼し作られた物である。優れた知能を持ったアルタイル星と物を作れるベガ星人と、我々はそうして協力し合い共存共栄しているのだ」
「難しくてよく分らないけど、私とコンタクトを取ったからには、目的があるのでしょう」
「その通りだ。マリアに頼みある。聞いて欲しい」
「一応、聞くだけは聞くけど条件があるわ。地球や私達家族に害にならないのなら」
「それは絶対にない。我々が地球に興味を持ったのは優れた知能と恵まれた身体だ。我々は知能があって物を作る事が出来ない。だからベガ星人と協力し合って生きているのだ。その両方を持つ合わせた人間が羨ましい。出来れば地球とアルタイル星の血を引く二世である君を通して地球の事をもっと知りたい」
「確かにアルタイル星人は知能が優れているようね。でないと十六光年もある地球に来る宇宙船に乗ってくるのだから」
「それはありがとう。我々の星は地球のような綺麗な星ではないが太陽の三倍以上もある巨大な星だ。だから資源はあるが物を作る身体がないのだ。だから我が星の建造物は全てベガ星人が作るのだ。逆にベガ星人は知能が低いが物を作る体力を持っている。互いに協力して生きるしかない不思議な関係にある」
「地球を知ってどうするの? まさか地球征服なんて事はないでしょうね」
「まさか我々は友好関係を結びたいだけだ」
「友好関係と言ってもどうして交流するというの。貴方がたが地球に来て誰と会うの」
「いや我々は地球には行けない。地球には我々に有害な細菌が渦巻いているその内のひとつが風邪という恐ろしい細菌だ」
「えっ風邪が恐ろしい細菌なの」
「そうだ君は笑うかも知れないが我々には脅威だ。だから君を通して地球を知りたい。そのお礼として君に贈り物をする」
「贈り物と言ってもどうやって届けるつもり?」
 「無人宇宙船を使って届けることが出来る。大気圏を抜けたら小型無人船から地球の大気圏でカプセルを放出する。それを君が受け取ってくれ。地球に役立ちはずだ」
「それでは私に要求する事はなに? その前に宇宙船で地球まで何年、何百年? 確か十六光年よね。宅急便じゃないんだから」
「宅急便? 地球はそんな宇宙船があるのか。我々の宇宙船は十六光年を地球まで八日間で移動する。現在は研究中だがいずれ地球まで十二時間で行けるようにしたい」
「えっそんなに早いの。人類にはとても無理」
「君にお願いがある。出来るなら君の血液を少し欲しい。それで人間の細胞を調べたい」
「止めてよ。私の血を吸い取るつもり」
「そうじゃない。試験管一本分だけだ。その血液で人間のような身体が何十年か何百年先か作れるのが夢だ。そうなれば食べる喜びも得られるだろう。他に地球の植物のあらゆる種類の種が欲しい。なんとか我々の星で育てられないか研究する。成功すれば我々は樹木や野菜、果物など手に入れる事が出来る。それに花を育てられたら地球みたいな楽園が出来る。これから送るカプセルに入れてくれ。既に無人飛行船はまもなく到着するはずだ」
「えっだって貴方達は食べる事が出来るの?」
「いや最初はエキスにして放出させそれを吸収する。その後は更に研究して君が送ってくれる血液を調べ人間と同じように食べられるような身体を作りたい。地球は食べる楽しみというものがあるらしいね。羨ましい限りだ」
「信用していいのね」
「勿論だ。君は我々の細胞も受けついで居る。我々の星人であるドリューンを悲しませたくないからな。なお君の血液とあらゆる種類の種が準備出来たら知らせてくれ。そのときまたカプセルを送る。カプセルの中に入れたら後は自動的に我々の宇宙船まで戻ってくる仕組みだ。それと君の身に何かあっては困る。その為に君に特殊能力を与えよう、そして長く我々に協力して欲しい」

 そんな交信が暫く続いた。やがて八ヶ岳連峰の上空に光る物があった。宇宙船から更に小型無人船で放出されたカプセルだろう。幸い周りには誰も居ない。怪しまれる事はないだろう。いやそれを計算して放出しのだろうか。そのカプセルは上空から降って来るように落ちて来た。そのまま落下すると思った急速にスピードを緩めフワリとマリアの目の前に着地した。直径一メートル程の球体があった。この球体はどうやって開けるのかと思ったら無意識にマリアの手で触ると上の部分が開いた。四角い金属の箱が二つ入っている。そのうちの一つを開けると、その中からパソコンのような物を取り出した。マリアは見た事ないが父のドリューンが持っている物と似ている。他に注射器のような物と鉄の試験管のような物が入って居る。たぶん血液をこの注射器で取り出し試験管に入れろと言う事だろう。もう一つの箱は帰ってから見る事にした。マリアは近くに停めてあるワンボックスカーに乗って持ち帰った。しかしこのまま家に持って帰れば、それは何かと追及される仕方なくワンボックカーの中に隠してある。頼まれた植物の種はあとで買いに行く予定だ。揃ったらアルタイル星に交信して約束の血液と植物の種を送るつもりだ。家に帰ると母の佐希子が訪ねた。

「お帰りマリア。蓼科山どうだった天気も良くいい写真撮れた」
「うんいい写真撮れたよ。お客さん多いの、手伝おうか」
「丁度良かった。今から奥多摩駅に三人連れお客さんを迎えに行ってくれる」
 奥多摩駅の一日の利用者は千人に満たない駅だ。その為に平均一時間に一本、通勤時間帯に二本だ。完全に赤字路線だ。だから圧倒的に奥多摩に観光に来る人は車が多い。奥多摩の観光と言えば奥多摩湖、日原鍾乳洞、鳩ノ巣渓谷、氷川渓谷、鳩ノ巣渓谷、白丸調整池ダムなどがある。特に夏から秋にかけて観光客が多いが、冬は流石に殆ど観光客が来ない。正月を除き冬場は民宿を休む。
 両親はそれを利用して旅行に出かける。とにかく二人は旅行好きだ。二人が知り合ったのも北海道だと聞いている。たが未だに母の佐希子は父のドリューンはイタリア人だと言っている。マリアは父がイタリア人じゃない事を知っていた。マリアに父が宇宙人と聞いたらショックを受けるだろうと気を使っているのは分る。だから当分は父の出生の秘密には触れない事している。

  第三章 特殊能力

 マリアはその日の夜、アルタイル星からの贈り物を調べる事にした。カプセルから取り出した二個の箱は愛車のワンボックスカーに隠してある。父母が営んで居る民宿の駐車場がある。お客様用と兼用で十五台ほど停まれるスペースの奥に停めてある。マリアが車に近づいて行くと異変に気付いた。後ろのガラスドアが壊されていた。マリアはアルタイル星人から送られた箱二個が無くなっているのに気づいた。マリアは囁いた。
『やってくれたな。でも盗る車の相手を見誤ったようね』
 マリアは車の周辺を調べた。バイクのタイヤの跡が沢山残されていた。マリアはバイクも持っている。オフロード用バイクでヤマハの新型バルーン二百五十だ。ヘルメットを被ると迷うことなく青梅市へ向かった。青梅市を中心に暴れまわっている青梅連合で間違いないと読んだ。奴らの溜まり場は多摩川添えにある青梅リバーサイドパーク周辺にたむろしている。時刻は夜の八時を過ぎた頃だ。河川敷に降りると暴走族が二十人ほどいて騒いでいる。
「おいサトル早く開けろよ。きっとお宝が入って居るぞ」
「それがさあ一向に開かないんだよ」
「じゃあハンマーでやって見な」
 一人がハンマーで箱を叩いた。ガーンと鈍い音がしたもののビクともしない。マリアは川の上の方にバイクを停めて歩いて来た。服装は皮ジャンにジーンズだ。マリアは大人になって何故か瞳の色が黒からややブルーに変わった。マリアは父のドリューンの血を引いているのか眼はややブルー。髪は黒ではなく少しグレーぽい。身長は百七十センチと大きい。運動神経も優れていてサッカーやテニスも都大会に出るほどだ。それだけじゃなくあらゆるスポーツに対して優れていて大学に入ってからは空手も始めた。マリアは大声で叫んだ。
「こら~泥棒ども人の物を盗んだあげくに壊す気か」
「なんだオメイ。お前のだという証拠はどこにある。邪魔だから消えろ」
 だがマリアは怖じ気づくどころか平気で河川敷に降りて来た。すると暴走族は一斉にマリアを取り囲んだ。二十対一余りにも無謀過ぎる。
「いい根性しているな、ネイちゃん。まさに飛んで火にいる夏の虫だな。調子に乗るなよ。素っ裸にして廻してやるぞ」
「なんと下品な物言い、しかし出来るのかな。いまのうちよ。謝ってその金属の箱を返すなら許してあげない事もない」
 すると暴走族の連中は腹を抱えて笑いだした。そしてすぐ一人が真顔になりマリアを後ろから羽交い締めにしようとした。だがマリアは其処には居なかった。もはや人間とは思えない。まるで瞬間移動するかのように動いていた。世界で一番早く走る動物ランキングではチーターが時速百十五キロ、海ではバショウカズキ百八キロ、空ではハヤブサ三百八十七キロ。因みに人間では世界記録保持者のボルトは三十七.五キロが最高だ。一瞬マリアが消えたと思ったらリーダー格の男を見つけると物凄い勢いで跳躍して飛び蹴りを喰らわせた。リーダー格の男はフイを突かれてもんどり打って倒れた。すかさずマリアは男のアゴを強烈に蹴った。男は泡を吹いて伸びてしまった。暴走族達は唖然とする。女だと思って舐めて掛かったのが間違いだった。暴走族達は真剣な表情になりチェーンや木刀を持ち出した。そしてジリジリとマリアを追いつめる。
 マリアはそれでも怯むことなく睨みつける。十九対一、一人減ったぐらいでは状況は変わらない。するとマリアの眼差しが変わって行く。そして眼が青白く光り始めた。そうあの隠れた瞳に下にあるホクロのような物が光っている。驚いた暴走族は後ずさりし始めた。次の瞬間その眼は強烈な光を放った。まともにマリアの眼を見た連中は眼を抑えてのた打ち回る。眼が強烈に痛みだし何も見えない。鼓膜に唐辛子の粉末を入れられたような感じだ。残ったのは三人、何が起きたか分からない。しかし現実にはリーダー格を含め十七人が倒れて戦意喪失状態だ。もはや勝ち目はないと見た三人は逃げようとした。だがマリアは逃がさない。瞬時に移動し三人の前に立ちはだかる。怒りに満ちた眼がまた光はじめた。
「わぁ許してくれ俺達が悪かった。あんたは何者だ。人間かエスパーか」
「宇宙人だとでも言いたいの。見れば分かるでしょう。普通の大学生よ。さああの金属の箱を此処に持って来て」
「分りました。いま持って来ます」
「よし次は倒れている連中を川の水をぶっかけて目を覚まさせるのよ」
 三人の男は慌てて川の水をバケツに入れて次々と水をぶっかけた。なんかと起きた連中を整列させるが完全に怯えている。もはや人間ではない。眼が光りレザー光線のように狙ってくる。マリアの眼を見るように命ずると怯えながら仕方なく見た。次の瞬間またしても眼から強烈な光が放たれた。暴走族の連中は立ったまま金縛りにあったように動けなくなった。
 マリアは笑いながら金属の箱をバイクに乗せて走り去って行った。暴走族の連中は暫くして睡眠から覚めたように動き出した。だが金属の箱を盗んだ事もマリアが現れこっぴどく痛めつけられた事も記憶になかった。マリアが記憶を消し去ったのだ。マリアが初めて見せた特殊能力の一部だった。宇宙人の血を受け継いだマリアはエスパーになりつつあるようだ。

 ただいまぁ。そう言ってマリアは帰って来た。母の佐希子と父のドリューンはリビングでテレビを見ながら寛いでいた。ドリューンは五十歳、沙季子は四十九歳となった。ドリューンはテレビ鑑賞が好きなようで特に漫才のファンのようだ。漫才番組を好んで見て笑い転げている。これが宇宙から来た人とは思えない。顔はイタリア系でも心は完全に日本人だ。もはや佐希子と知り合った当時の特殊能力は消え失せたのか?
「お帰り遅かったね。何処に行っていたの」
「ああ大学の友人に誘われてね。くだらない話で盛り上がっていただけよ」
 すると父のドリューンがマリアに微笑みながら語りかける。
「マリア大学生活は楽しいかい。友達は沢山いるのかい」
「うんお蔭様で楽しい学生生活を楽しんでいるよ」
「そうかいそれは良かった。処で特に親しい友達というか恋人とはいるのかい」
「ふっふふ、もう二十歳よ。恋人の一人や二人居たっておかしくないでしょう」
「なに? やはり居るのか。どうも最近帰りが遅いと思ったら」
「なぁにお父さん。私に恋人が居るといけないの。それとも心配してくれているの」
「そりゃあ可愛い一人娘だもの。気になるさ」
 母の佐希子が笑って二人の会話を楽しんでいる。昔のドリューンと違っていまでは普通の優しい中年のお父さんって感じだった。もはやドリューンは完全にアルタイル星人のカケラも残っていないようだ。結婚した当時は、時おり超能力を発揮して佐希子や周りの人を驚かせたものだ。ドリューンが超能力を使うたび佐希子は激しく叱咤した。人に怪しまれる事をして人間じゃない事が知られるのが怖かったのだ。ドリューンから取り上げた不思議な機械は今でも倉庫の奥にしまってある。しかし未だにどう処分して良いものか困っているらしい。

 数日前からマリアは両親に頼み離れにある倉庫を改造して自分の部屋にしたいと頼んであった。両親も年頃の娘だしプライバシーも必要だろうと快諾し近くの業者に頼み現在工事中である。マリアは八王子まで買い物に出た。此処には日本だけじゃなく世界中から集めた沢山の種を売っている。マリアは果物の種や野菜などを買いそろえた。種だから大して量にならない。その他に頼まれもしない水を何種類か揃える事にした。井戸水、海水、川の水などを揃えた。それから一週間が過ぎ離れ部屋が完成した。早速マリアはアルタイル星人が送って来た金属の箱から試験管のような物にマリアの血液を採取して入れ、他の管には各種の水を入れた。約束にはないがサービスだ。これで約束の物は揃った。そして楽しみにしていた金属の箱を開けた。ひとつは例のパソコンのような物。もうひとつは金属なのか石なのか分からないが二種類入っているだけだ。マリアは少しガッカリして呟いた。
『私は科学者じゃないのよ。鉱石かただの石か何か分からない物を分析しろと言うの。まさか売って金に替えろというんじゃないでしょうね。もし宇宙からの石として何処で手に入れたと追及されるだけよ』
 苦笑いを浮かべてマリアはパソコンのような物を取り出した。十インチほどの画面だがキーボードは付いていない。初めて手にするのに慣れた手つきでマリアは画面の上に手を当てた。すると丸い円の輪づくの光が浮かび上がった。なんと其処には立体の画面になっていて空間に日本語が浮かび上がった。
 「ようこそマリア。私を仮にドレーンと呼んでくれ。君の疑問はここで説明出来る。その鉱石が二個あるはずだが。最初に赤みがかった鉱石はエネルギーを半永久的に産み出す。地球では電気を作る為に石油や原子力発電を使うそうだが石油は無限にある物ではない。原子力発電はある程度無限だが危険が伴う。この鉱石を使って電気を作れば燃料は不要だ。これ一個で火力発電所に匹敵する電気を作り出せる。地球にない鉱石だが地球にある三つの鉱石で似たような物を作れるはずだ。あとは科学者達で研究すればよい。やがて地球人は無限のエネルギーを手に入れられる日がくるだろう」
 文字は其処で終わって居る。マリアは空間に浮かぶ文字を払うと次の文字が浮かび上がった。
「次の青みがかった鉱石はバクテリアを破壊する強烈な光が一点を攻撃し死滅されるものだ。特に人間にとって癌は治らないと言われているが、この石にはそれを死滅させる効力が含まれている。他の難病にも効果があるだろう。皮肉だが我々には強過ぎて身体がもたない。人間なら有効と思う」
 更にマリアは画面を払った。すると同じように文字が浮かび上がる。
「最後にあとはどう使うか地球上の学者と相談し活用方法を研究することだ」
 確かに素晴らしい贈り物だ。使い方によっては地球のエネルギー問題、地球の汚染浄化、そして医学会にとって正に画期的な代物だ。ただ宇宙からの贈り物だと言って誰も信じないだろう。どう説明しても分って貰えない。出所が何処だろうと無限のエネルギーが得られるなら世界中の学者が集まって考えることだ。余計な詮索するより人類の発展のために世界がひとつになることだ。
「ありがとう。それと貴方達が要望していた私の血液と沢山の種が揃いました。それと地球の水も入れました。何かの役に立てれば」
「ご苦労様、約束を守ってくれてありがとう。それでは数字後、以前と同じ場所にカプセルを届けよう」
 数日後の夕方マリアはまた蓼科山に登った。いや正確には車で行ける所まで行き其処から少し歩けば例の場所に辿り着けるのだ。勿論人気がない場所だ。もし他の人が見ても流れ星だろうと思うだろう。暫くすると東の方から流れ星のような物が流れて来る。また例のカプセルが音もなく着地した。ただ前回の物より倍の大きさがあった。恐らく再び帰る為の装置が付いて居るせいだろう。マリアはカプセルの上に手を差し出した。するとスーとカプセルの上部が開いた。そこにマリアは血液と水と沢山の種の入った金属の箱を入れた。暫くするとカプセルの上部が閉じられ音もなく浮かび横に流れるよう滑ったかと思うと強烈な光と共に上空を登って行き見えなくなった。マリアは溜め息をついた。夢の世界じゃないの? 
 私は本当に宇宙人と交信していたのか不思議な気持ちだ。それにしてもあの石はとんでもない代物だ。問題は誰にどうやって伝えよう。アルタイル星人からの贈り物だと言ったら笑われてしまう。本当だと言ったら精神鑑定を受けろと言われるに決まっている。信じさせるには私はアルタイル星人二世と言ったら更に気が狂っていると言うだろう。やっと父のドリューンが地球の人間として生きているのに平和な家庭が崩壊し宇宙人とバレてしまう。
 こうなったら家の下に埋めてしまおうかとまで思った。あの石の効力は地球を救うことが出来るのに歯痒い話だ。出来るならアルタイル星人が直接来て説明してくれれば良いものを。勿論、相手の記憶を消す事は出来るが相手にもよる。暴走族なら訳はないが、それに国の機関に石を提供し政府用人の記憶を消したとしても宇宙からの贈り物の鉱石の記憶まで消えては意味がない。

第四章 家族の結束

 こうなったら誰か信頼出来る人に相談するべきか。両親は勿論考えたが母も父も、その事には触れたくないだろう。次に考えられるのは友人……いや笑われるだけだ。それなら大学の講師が一番良いだろう。アルタイル星からの石だと説明しても分るかな。隕石は世界各地で何百個か落ちている日本の岐阜県でも五年前に畑に落ちていたそうだが、珍しい石だと家に飾って居て五年も経って、つい先?﨓ヲ石と分かり話題になったばかりだ。それと同じでただの隕石だろうと言われたらそれまでになる。それを証明させるにはやはりアルタイル星人から貰ったパソコンのような物を見せて信用させるしかない。もし信用させたとしても君とアルタイル星とどういう関係があるのだと問われると、やはり父がアルタイル星人でありその娘とだと言わなくてはならない。アルタイル星人が日本に住んでいると分かったら日本国内はともかく世界中が大騒ぎになる。母や父も引っ張りだされアルタイル星人と結婚した母も注目を浴びる。
 やはり駄目だ。私の生活も東京の片田舎で静かに民宿を営む両親の幸せを壊す訳には行かない。まったくアルタイル星人のドレーンと言う奴、これで私に贈り物したつもりか。いっそのこと畑に埋めてしまえばいい。何年か何十年か先、誰かが掘り起こしたとしても隕石だとして騒ぐが珍しい事でもない、それでいずれ終息するだろう。この悩みがアルタイル星人達に説明したって分かる訳がない。もう関わりたくない、そう思った。

 マリアが家に帰ると父のドリューンが玄関前で立っていた。どうもいつもの優しい父と雰囲気が違う。
「マリア話がある家に入りなさい。いままで何処に行っていた」
「あれお父さん今夜はどうしたの。怖い顔して」
「とにかく家に入って話をしよう」
 ちょっと今日は疲れたからと言って誤魔化せる雰囲気ではなかった。仕方なくリビングに行くと母の佐希子は真剣な顔をしている。一体どうしたと言うのか。暫くすると父はパソコンのような物を持って来た。そうアルタイル星人がから貰ったもと同じ物だ。佐希子は長年かくしていたが成長したマリアの様子が最近おかしいと二人が気付き、ドリューンに例の機械を差し出したのだ。

「あっそれどうしたの」
「やっぱり見覚えあるか。マリアも同じ物を持っているだろう。これはお父さんの物だ」
「どうして知って居るの。まさか私がアルタイル星人と交信していた事を知って居るの」
 すると母の佐希子が言った。
「私は貴女の母よ。どうも最近様子が変だと思っていたの。とうとう貴女は父の秘密を知ったようね。隠しても仕方ないわね。父が宇宙人だとしても今更驚きもしないでしょうね。アルタイル星人が貴方に接触しているようね。本当は普通の女の子に育って欲しかった。でもいつもの間にか貴女は少しずつ変わって来ている。父のドリューンの代わりにアルタイル星人が連れて行こうとしているのではないかと心配なの。正直にこれまでの事を話しなさい」
 全てがお見通しのようだった。丁度いいこれで私の悩みが少しは解放されるかも知れない。これまでの経過をありのままに述べた。父のドリューンが納得したように語りかける。
「そうかマリアの血液をねぇ。マリアの血液を宇宙人に渡し気味が悪いと思うだろうが心配しなくていい。アルタイル星人は本当に地球と交流を望んでいる。その点は心配ない。それとその鉱石だが私は詳しい事を知らないが多分その通りの効力があるだろう。マリアが心配するように何処から手に入れたという問題がある。だからそれは世間に知られないようにすればいい」
「でも地球にとって必要な物よ。世界のエネルギー不足が解消され、医学界にいいえ人類の一番の悩みである癌を死滅出来るのに私達の都合で隠し通しなんて出来ない」
「確かに地球、いや人類にとって貴重な宝となるだろう。それを私達の都合で隠しとか知らんふりも出来ないかもしれないな」
「でも私がアルタイル星人と交信を始めたのをどうして知ったの」
「貴女の様子が変だから父のドリューンと相談したの。そこで貴女の事を知るには、あの機械しかないと二十年ぶりに出して来て父に渡したの。本当は処分するつもりだった。でも困った時にきっと役に立ちと捨てきれなかったのよ」
「ああそれで知ったのね。お父さんは今でもアルタイル星人と交信しているの」
「それはない。今の私は完全に人間でありアルタイル星人もそれを認めている。だから交信は一切ない。彼等も私を置いて行った負い目があるだろう。その為に娘の君に贈り物したつもりだろうが。だがアルタイル星人は人の心理が分かって居ない。説明しても彼等には人間の心を何処まで理解しているか」
「分ったわ。私もこれでホッとした。やっぱお父さんとお母さんは頼りになるし尊敬出来る。ではあの石をどう公表するか考えてみましょう」
「あら、褒めているの。でもこれからは一人で悩まないで相談するのよ」
「ハイ分かったわ。ねぇこう言うのはどう」
「何か良い方法でもあるのかい」
「うんアルタイル星人に今の私の心情を打ち明け、日本政府にアルタイル星人からメッセージを送るのよ。それを私に託したと」
「それも一つの方法だが彼等が動いてくれると良いのだが」
 それから数日後、マリアから連絡を取ろうとしていたらアルタイル星人の方からメッセージが送られて来た。もちろん例の機械へ。面倒なのでマリアは機械の名前をコミュニケーションとテレポート(瞬間移動)をミックスしてコミポートと名付けた。このコミポートはアルタイル星人とメール交換みたい感じだが、地球にはないあらゆる機能を持っている。ある意味スーパーコンピューター以上かも知れない。だが父は人間の姿をしているがアルタイル星人は粒子の集合体だと言って居たから形そのものがないのかも知れない。逆にどんな形にでもなれるのだろうか。蛸みたいだったら幻滅してしまう。マリアも見たいとも思わない。
 「やあマリア、私はドレーンだ。先日はありがとう。予定にない海水など送ってくれて大いに役立ちそうだ。我が星にないバリテリアが多く含まれていて役に立ちそうだ。どうかねあの石は地球に発展に繋がりそうだが」
「それがね、あの鉱石がアルタイル星の贈物としても私が頂いたと言えば、どう言う理由で手に入れたのかと追及されるの。私が貴方達と交信して友好関係を結びお礼に貰ったとしても信じないと思うの、私がアルタイル星人二世と言えば父がアルタイル星人と分かり私の家族は大変な事になるの。だから迂闊に鉱石を公表出来ないの」
「ふ~ん人間って複雑なようだな。分かった安心してくれ。こちらから日本政府にメッセージを送ろう。そこで君を紹介しょう。我がアルタイル星人が地球に降り立った時にバクテリアにやられて重症となったところを、たまたま山に登っていた君に命を救われた。そのお礼に石と機械をプレゼントしたとね」
「ちょっと無理があるけど上手くやってくれる。父と私の素性を明かさない事が絶対条件よ」
「大丈夫だ。まかせなさい。その内に日本政府が君に会いたいと行って来るはずだ」

 此処は内閣府 総務省国際監視課兼宇宙監視課兼危機管理室。なんと長ったらしい課であるがここには五百人前後の係員が二十四時間体制で大型コンピューターを母体とした端末パソコンで世界中の情報を管理している。もちろん宇宙にも電波を発信しまた傍受もする宇宙監視センターも際監視課にあるる。
「主任! 妙な信号をキャッチしました。先ほどから我々と接触を図りたいようですが」
「また新手のウイルスじゃないのか」
「おっ今度は完全に日本語で語り掛けています」
「いったい何処の国だ。日本政府の用があるなら外交ルートを使うだろう。失礼な奴だ」
「いや地球外から送られているようです」
「なんだって? 宇宙からの交信か。しかも日本語で語り掛けているとは信じられん。宇宙国際監視課に廻せ。何処から送られているかキャッチさせる」
「はい、こちら宇宙国際監視課、既に電波の発信元が分かりました。アルタイル星からのようです」
「それは本当ですか。宇宙人からの交信とは凄いことじゃないですか。いや驚いている場合じゃない。総務大臣に報告しなければ」
「しかしアルタイル星まで十六光年もあるんだぞ。今届いたって何年も前に送ったものかも知れない。因みに月まで光では一秒。太陽なら八分十八秒だ。いかに途方もなく遠い星だよ」
 宇宙から我が日本国に交信しているという情報の知らせに総務大臣は驚いた。これまでUFOとか世界各地で噂は絶えないが、どれも未確認で宇宙人の存在が謎とされている。
 それが日本語のメッセーシが送られて来たと報告が入った。総務大臣はまたデマだろうと宇宙監視センターに向かった。監視センターではたった今、日本文でメッセージが届けられた。

『ようこそ地球の諸君。我々はアルタイル星から発信している。諸君は光の速さで届く時間を計算しているようだが我々は時間という物はない。ないが十六万光年は余りにも遠い。それでも八日間で地球に行く事が出来、物資も遅れる。物資以外なら時間の空洞を使えば瞬時に届く。つまり諸君が読んでいる文章は時間差がない。またそちらの情報を送れば我々は時間の空洞に入れ、やはり瞬時に届く計算だ。だからその時間の空間を提供しよう、それで瞬時に交信出来るはずだ』
 スタッフ全員と総務大臣が一斉に溜め息をつく。だが本当に宇宙からのメッセージなのか信じられない。何処かの国の誰かが悪戯をしているんじゃないかと。試しに返信を送った。
「我々は俄かに信じがたい。本当にアルタイル星からなのか証拠を示して欲しい」
『ある若い日本人女性に我々の仲間を助けて貰った。そのお礼に鉱石と機械をプレゼントした。彼女はその機械をコミポートと名付けたそうだ。彼女が我々の使者だと思って良い。なお彼女は特殊能力の持ち主だ。接触したいなら連絡をくれ。こちらから彼女が直接、総務省に出向くよう連絡しておく。なお我々は友好を望んでいる。友好の印に彼女に鉱石を託した。ただ彼女と彼女の家族の安全の為に彼女の公表はしないでほしい』
 そこで通信は切れた。やはり地球以外から送られたものだと分析の結果わかった。政府も我々も友好を望むと送信して、それでは早速彼女を出迎える準備をしておくと伝えた。

第五章 会議室での出来事

 二日後アリアは事情を家族に話した。アルタイル星人が日本政府にコンタクトを取ったが未だに政府は信じられないようだ。彼女が直接出向くと伝えた為、何処の誰かさえも分からない。いや宇宙人なのかも知れない。ともかく今日来る予定だと聞き政府関係者は不安と期待が入り交じっているようだ。万が一の為に総務省周辺に機動隊が待機している。但し目立たないように近くのビルに潜んでいるようだ。マリアは会社の面接に行くようなスーツを着込んで来た。ラフな格好では失礼と思ったのだろう。マリアは総務省に向かった。何故か警察官あちこちに見られる。それもそのはず右側に警視庁、左側には検察庁がある。マリアは受付に来た。住所氏名と身分証明書、行き先、要件を記入して申請する。その手続きが面倒だ。マリアは受付嬢に言った。

「あの総務大臣にお会いしたいのですが、お取次ぎ願いますか。そう言えば分かると思います」
「ハァ~取り敢えず其処に記入し身分証明を示しものを提示して下さい。それと総務大臣など簡単に会えませんよ」
 受付嬢は呆れた顔で睨みつけた。
「とにかく、そう伝えて下さい。でないと帰りますよ」
 なんか揉めていると見たのか警備員が寄って来た。其処に慌てて誰かが走り寄って来た。どうやら待機していた機管理室の人間のようだ。
「大変失礼致しました。もしかして貴女が例の方でしょうか」
「あっはいそうです。私もこういう場所は馴れないもので」
「いいえ、いいえどうぞ。大臣がお待ちしております」
 これには受付嬢も警備員も口をアングリ開けて驚いている。若い娘が直接総務大臣に会うなんて前代未聞だ。マリアは丁重に案内され七階にある立派な会議室に通された。既に総務大臣の中曽根幸三とお偉方五人にスタッフ十数名が待っていた。其処に入って来たのがマリアだ。なんと何処かの女優かモデルのような容姿をしている。しかしあまりにも若いので周りは驚いている。しかも日本人にしては髪の色も眼も違う。イギリスかイタリア系の二世かもしれない。こんな小娘に宇宙人は使者として送ったのか。特殊能力の持ち主と言うが一体何者? とは言え大事なお客様である。全員笑顔で出迎えた。

「よくいらしてくれました。私が総務大臣の中曽根幸三です。どうぞお座り下さい」
「初めまして東野真理亜です。早速ですが疑問から説明しましょう。ある日、私は八ヶ岳連峰の蓼科で宇宙人と遭遇しまして、しかし見た目は人間でした。かなり弱っていて宇宙人と疑わず解放というか薬を飲ませたのです。それで簡単に治ってしまいました。その宇宙人は地球の細菌にやられてようです。その細菌は風邪の菌でした。笑うかも知れませんが人間には軽い病気でも宇宙人には免疫がなく瀕死の重傷だったのでしょう。暫く休ませておくと夕方になり、流れ星かと思ったら宇宙船だったのです。ただ母体ではなく母体から放出した小型宇宙船が下りて来てその宇宙船に乗って帰って行きました。その時に渡されたのがこの機械です。多分私との交信用に渡したのだと思います。だからそれ以外の宇宙人と接触していません。それからこの機械を通して私はアルタイル星と交信出来るようになり、それだけじゃなく彼らは私を通して地球と接触を図りたいようです。それから暫くしてアルタイル星人が私を蓼科へ登るように連絡が来ました。すると上空から小型宇宙船のような物からカプセルが放出されて来て御礼の贈り物だというのです。それがこれです」
 マリアは母佐希子と父ドリューンが初めて会った時の話を、母から自分に置き換えて説明した。これでドリューンが疑われずに済む。

 マリアは金属の箱から二個の石を取り出した。見た目はなんの変哲がないようだ。
「この赤みがかった鉱石はエネルギーを半永久的に産み出すそうです。因みにこれ一個で原子力発電所と同等のエネルギーがあるそうです。次に青みがかった鉱石はバクテリアを破壊する強烈な光が一点を攻撃し死滅されるものだそうです。もちろん癌も破壊出来るそうです」
「なっなんだって原子力発電同等のエネルギーしかも永久にとは? 私は素人なので分からないが科学者に見て貰おう。そしてこの青みがかった石が癌を死滅させるというのかね。信じられん。これも医学博士に見て貰う必要がある」
「そうしてください。この石が日本の為、世界いや人類に役立ちものである事を祈ります。さてこんな若い娘がアルタイル星人の使者と信じがたいでしょうが私は何故かアルタイル星人に気に入られたようです。特殊能力かどうか分かりませんが私はアルタイル星人と接触してから自分で気が付かぬうちに何らかの能力が備わったようです。この小さなパソコンのような物をご覧ください。まずこれは私しか操作出来ない構造になっており、如何にアルタイル星人の知能が高いか、これを見ると分かります。因みに私はこの機械をコミポートと名付けました」
 マリアはそのコミポートを取り出した。確かにパソコンに似ている。十インチほどの画面はあるがキーボードもマウスもない。更に電源コードもない。全員が中央のテーブルに置かれたコミポートを喰い入るように見つめた。マリアはその画面に手を宛がう。すると画面が放射線の輪が浮かび文字が空中に浮かび上がった。会議室は騒然となりオーと驚きの声を上げた。
『我々はアルタイル星人である。地球の諸君、例の石を受け取って頂いただろうか。きっと地球に役立ちと信じている。友好を結ぶと言っても我々は地球に降り立ち事が出来ない。その理由は御存じだろう。また人類もまた我々の星まで到達する技術もない。よって当面はこのような通信のみで友好を保ちたい。いずれ我々が地球の細菌に耐えられる体力を得たら、また人類がアルタイル星まで来られる技術が出来る事を祈る。当面はマリア嬢を通して良き関係を結びたい』
 全員が読み終えるとマリアは画面の手を払った。するとみんなが溜め息をついた。
「まさしくこの機械も我々にない技術だ。だが不思議なのはなぜアルタイル星人は姿を見せないか」
「それはアルタイル星人に本来形はないのです。一言で云えば微粒子の集合体だと彼らは言っています。人間の姿一人を作りあげるにしても大変な数の微粒子が必要なのです。では何故物体のないのに人間の姿や色んな物体に形を変える事が出来るのか、また宇宙船を作る事が出来るのかという疑問が浮かぶと思います。そこでベガ星の存在があります。ベガは織姫、アルタイルは彦星。七夕での物語のような関係にありベガは物を作る体力を持っているが知力がない。そこでアルタイル星人はベガ星人に物を作らせ、その代わりアルタイル星人は知識を与える。二つの星が協力する事により発展しているのです」
「ほうでは七夕の物語はただのお伽噺ではなく既にそんな関係があったのか」

 一応、マリアの説明が一通り終わった。二つの石は総務省の関係者に渡された。
「これで私の役目は終わりです。あとは皆さんがあの鉱石をどのように役立てるか期待しております」
 すると一人のスタッフがマリアに質問した。というより興味本位なのかも知れない。何故か疑わしい眼つきだ。こんな小娘が宇宙人の使者というのが気に入らないのだろう。
「あの~東野さんと申しましたか。特殊能力の持ち主だと伺いましたがどのような能力をお持ちなのでしょう。出来れば披露して頂けますでしょうか」
 マリアはその男をギロリと睨む。先程までの穏やかな雰囲気で話していた表情が一変する。あの瞳に下にあるホクロのような物が光った感じがした。
 「そんなに特殊能力に興味がありますか? 特殊能力は見せ物じゃありませんよ。興味本位な考えならお止め下さい」
 その男は尚も挑発的な行動に出た。ニヤニヤしながら更に続ける。同僚は失礼だぞと咎めたが聞く耳を持たない。
 「やはりな。今どき超能力なんてマジックか漫画の世界でしかない。出来ないなら超能力なんて言わない方がいいよ。人に笑われるよ」
 完全に挑発されている。もはやマリアは我慢の限界に来た。やはり宇宙人の使者と言うのは信じられないだろう。それでは私の役目は疑われる。こう小馬鹿にする奴は許せない。マリアはその男の前に立った。名札には秋口義弘と書かれてある。マリアの眼が青白く光ったような気がするが、それに気づいたのは正面にいる秋口だけ。その秋口が何を思ったか部屋から出て行った。数分すると何故か珈琲を持って来てマリアの所に置いた。次に何を思ったかハンカチを取り出しマリアの靴を磨き出した。周りは何が起きたのか、先ほどまで挑発的な態度が消え、マリアに操られているかのようだ。それで終われば大した事なく終わるのだがマリアの手がスーと上に挙げられた。それと同時に秋口の身体が少しずつ浮き上がる。周りが騒めき出した。秋口の身体は更に上がり始める。そして何故か会議室の窓ガラスが勝手に開きその外から風が入って来た。すると秋口の身体が窓に向かって泳ぐように頭から突っ込んで行った。そのまま秋口は窓から飛びして行った。周りが一斉に止めろと悲鳴をあげる。マリアは何も言わず両手を交差させた。すると窓に飛び出したはずの秋口が会議室に浮いたままだった。周りはまた騒めきマリアと秋口を見比べた。
 「御免なさいね。本当は見せ物じゃないかと言って置きながら、つい使ってしまいしまた。秋口さんが珈琲を運ばせたのは私、そして宙に浮かせたのも私。窓を開けたのも私。ただし秋口さんは窓の外を飛びだしていませんよ。飛び出したように見せたのも私。つまり皆さんも一緒に一瞬コントロールしたのです。ではこれにて失礼致します」
 そう言ってマリアは会議室を出て行く間際に眼から光線が発しられた。会議室は暫く誰も動く者は居なかったが、やがて我に返ったような顔をしている。マリアは先ほどの出来事の記憶を消し去ったのだ。しかし消された記憶は秋口への悪戯のみでマリアが鉱石を持って来て説明した記憶は残っている。ただ秋口だけが未だに空中に浮いていた。他の者は記憶を消されたが秋口だけは記憶が消されず恐怖に怯えて空中に浮いている。
「秋口なぜ浮いているんだ?」
「知らん。あのマリアと言う女が俺を浮かせた。あの女が特殊能力の使ったのだ」
「そんな馬鹿な。良く見ろ、お前の腰にロープが結んである。それで吊るされたのだろう。それにしてもお前が悪い。挑発したからお仕置きされたんだろう」
「しかし誰がいつの間に吊るしたというのだ。誰も見てないしそんな余裕もなかっただろう」
「ではあのマリアさんの仕業なのか? だとしたらエスパー?」

 終章 エスパーマリア

 マリアはちょっとやり過ぎたかなと反省していた。
「私も挑発に乗りムキになったよううね。大人げない事をした」
 それから総務省では地質学者、宇宙研究学者、医学博士などを結集させてアルタイル星から贈られた鉱石を分析していた。見た目はなんの変哲のない石のようだが、ひとつは何故か熱を帯びて来た。やはり中で強いエネルギーが働いているようだ。もうひとつの石は簡単に割れた。その一部を電子顕微鏡で見ると細かい粒子がある事が分かった。これまでも粒子治療が行われて来た。この鉱石の粒子は微粒子同士の衝突で光を帯びている。まるで生命が蠢いているような。やはり地球上に存在しないエネルギーがある。確かに医学界に大きな進展を見せるかも知れない。それから各医学界の施設に五個に分けて送られた。
しかしあれだけ秘密にしていた一個の鉱石が何者奪われた。横浜医科国立病院に送られるはずの鉱石が奪われたのだ。医学界にとって貴重な鉱石だ。早速警察が捜査に乗り出した。分散した鉱石の大きさはマウス程度の小さな物をジュラルミンケースに入れて輸送中だった。人通りの少ない道路を走行中に前の黒いワンボックスカーが急停車すると後ろから同じく黒いワンボックスカーが停止し拳銃で脅され三人の乗組員は縛られジュラルミンケースを奪い逃走したという。これは計画的に行われ大きな組織が裏に存在すると見たが。犯人達は覆面を被り三人の被害者は目隠しされ、まったく犯人の手掛かりがつかめない。これは一大事だ。万が一国外にでも流れたら大変な事になる。総務大臣から依頼を受けた政務次官がマリアに連絡して来た。

「東野真理亜さんですか。誠に申し訳ありません。貴女が届けてくれた青っぽい鉱石の一部が横浜医科国立病院へ移送途中何者かに奪われてしまいしまた。我々も必死に捜査しておりますが未だに手掛かりが掴めません。貴女の力をお貸し願いませんか」
「え~奪われたとは穏やかじゃありませんね。しかし何故、そんな鉱石を輸送していると気づいたのでしょう。総務省に潜んでいるスパイとか」
「迂闊でした。そうかもしれません。確かに現金輸送車でもないのに、その鉱石が価値あると知っての犯行だと思います」
「取り敢えず電話では詳しい事が分からないので、そちらに伺います」
「助かります。何なら迎えの車を行かせましょうか。
「いいえ、バイクの方が早いですから何方か総務省正面で待って居てください。面倒な手続きを省きたいので」
 間もなくマリアはバイクで総務省玄関に到着した。すると足早に駆け寄って来て一人がバイクを預かり、もう一人が中に案内した。政務次官と数人の役人が待っていた。一通り状況を聞いたマリアは持ってきたコミポートを取り出した。今ではこのコミポートの使い方を覚え、色んなデーターを詰めこんである。その中には例の鉱石も入って居る。マリアか手かざすと、青白く淡い輪づくが浮き上がる。暫く操作しているとマリアが声を上げた。
「いた! たいへん横浜ふ頭よ。此処から外国に持ち出すつもりのようよ」
「なんだって、船名は分りますか」
「KEUM YANG ?となっています」
「それは韓国の貨物船ですよ。すぐ横浜の海上保安局に連絡させ出航停止させましょう」
 鉱石の行き先が分かりマリアと政務次官他三名が向かった。処が犯人たちは停船させられたと知り車で逃走した。パトカー五台で追跡したが、なんと彼らは韓国横浜総領事館に逃げ込んだ。このまま総領事館に乗り込めば国際問題になる。しかし犯人たち間違いなくこの中に逃げ込んだ。総領事館の門の前で押し問答が繰り広げられた。
「貴方達は犯人を庇うのですか、相手は犯罪者ですよ」
「ですから知りません。どうしてもと言うなら本国に連絡して国際問題に持ち込みますよ」
 その押し問答を見ていた政務次官は苦り切った顔をしてマリアを見た。まるでマリアに助けを求めているようだった。この政務次官はマリアの能力を認めている。あの会議室で出来事、一部記憶は消し去られたが微かに眼が光ったのを覚えていた。あれは普通の人間ではない彼女ならやってくれる。政務次官の眼で哀願しているように映った。マリアは仕方ないと小さく頷いた。そしてその場から何処かに消えって行った。
 マリアは総領事館の裏手に廻った。いま正面で押し問答しているから裏は手薄になっている。マリアは裏手にあるニメートルの塀を跳躍して軽く飛び越えた。もちろん裏にも防犯カメラは設置してあったが跳躍しながら防犯カメラに位置を瞬時に確信すると眼が光り光線を防犯カメラに浴びせた。防犯機能は停止したがブザーは鳴らなかった。なんなく総領事館に忍び込み各部屋を見るというより人の気配で探す。職員は居るが総領事館内には犯人らしい者が居なかった。マリアは人の呼吸の乱れまで読み取る事が出来る。マリアは変だなと思った。総領事館本館とは別に離れの倉庫みたいな建物がある。その倉庫に向かって手をスライドさせた。手に感触が伝わって来た。まるで手にセンサーが付いているようだ。マリアはどんどん進化している。六人程潜んでいるのが分かる。こちらは呼吸が激しく波うっている。マリアは呟いた。
『さてどうやって捕まえようか。騒がれたら困る。出来れば一人一人ではなく一度に片付けたいものだ』
 マリアは倉庫の前に立った。ドアには内鍵が掛けられているようだ。外側だと鍵を外し事は出来るが内側の構造まで分からない。こうなれば炙り出ししかない。マリアは倉庫の外壁に向かって大きく深呼吸した。掌を壁に充て力を込めた。掌から何かが放たれているようだ。そのまま三分、四分と過ぎて行く。すると倉庫の内部が騒がしい。炎が出た訳ではないのに倉庫内の温度が急上昇してゆく四十度、五十度、六十度。犯人達は悲鳴を上げて自ら出て来た。その隙をマリアは逃さなかった。マリアは叫んだ。見つけたぞ! 一斉にマリアを見ると同時にマリアの眼が光った。六人の男達は眼を抑え転げまわった。あの暴走族の浴びせた光線と同じものだった。そう眼に唐辛子の粉末を塗り込まれたような強烈な痛みが走る。それは想像を絶する痛みだ。その男の一人がジュラルミンケースを持っていた。それを簡単に奪い取りケースの中を確認する。間違いない、あの鉱石だった。取り返せば用はない。本来なら警察に引き渡し所だが国際問題とかなんとか騒がれては困る。マリア塀を跳躍し裏手の通りに出て政務次官に電話した。
「終りましたよ。鉱石を取り返しまし田。撤収しましょう」
「えっ早い。流石です。お礼は後程として撤収しましょう」
 領事館の前では未だ揉めあっていた。それが日本の役人達が急に引き上げたのでホッとしたというより驚いていた。まぁ引き上げてくれれば問題ないと思っていたら総領事館の中庭の方が騒がしい。まさか裏から入ったのか。いやそれなら此処は我が領土。許されるはずもない。
 しかし裏庭のある倉庫の前で六人の男達がのたうち廻っている。誰にやられたと聞いても何がなんだか分からないと言う。倉庫の中の温度が急激に上がり火事かと思ったが、火事ではなかった。暑くて堪らず外に出たら何か光線のような物を浴びたというのだ。
「日本の特殊部隊が入って来るのも考えにくい。それこそ大問題だ。総領事館に勝手に侵入すれば世界中から非難される。だとすれば少人数いや一人かもしれない。だとすれば日本にはエスパーでも居るのか?  日本には凄い奴が居るものだ」
 一瞬だが確か若い女が立って居た感じがするとこれも確かでない。それも一瞬で顔まで分からない。幸い全員暫くして眼が開けられるようになり怪我もなかったが盗った物を取り換えされてしまった。まさか日本政府に盗った物を返せと抗議も出来ない。ただ押し黙るしかなかった。

 総務省に戻った政務次官達は高笑いをしていた。奇跡的に取り換えし事が出来た。しかも盗んだ相手が韓国の手の者とはなんたる汚い国だ。抗議に来るなら来てみろ。お前達の犯罪が明るみに出るだけだ。抗議も出来まいと笑った。
 此処は政務次官室。その部屋の中には政務次官とマリアだけだった。
「本当にありがとうございました。マリアさん。やはり貴女は特殊の能力を持っているようだ。目の前でハッキリ見た訳ではありませんが、その力もアルタイル星人からの贈り物ですか。それとも元々そんな能力を持っていたとか。まるで半分宇宙人のようだ。いや悪い意味ではなく凄い能力だと思って。いずれにせよ。貴女のお蔭で貴重な鉱石を守れました。感謝の言葉だけでは済まされない。政府としても何かお礼を差し上げたいが」
「何も要りません。私はただの大学生であり日本人です。お国の役立ちのであればいつでも声を掛けて下さい」
 そう言ってマリアは総務省を出ようとロービーに出た。すると大勢の総務省職員が拍手で送ってくれた。悪い気はしないが照れる。マリアは再びバイクに跨り家に向かった。
「今日はちょっと張り切り過ぎたかな。お父さんとお母さんに、むやみに超能力を使うなと言われて居たのに怒られるかな。でもまぁいっか」
 気分良くバイクに跨って暫く走ると横から黒い車がバイクの行く手を塞いだ。マリアはドリフトして衝突を避けたが、また別の車がバイクにぶつけようと突っ込んで来る。マリアはハンドルを切って避けたがまた一台が襲って来た。完全に行く手を塞がれた。しかたなくバイクから降りると三台の車から十数人が出て来て取り囲んだ。
「なに? 私を知って襲ったの。残念ながら鉱石は持ってないわよ」
「そんな物はどうでもいい。お前を始末するだけだ」
「ふ~ん若い娘一人に十人以上も居ないと私に勝てないの。大の男が情けないわね」
「黙れ! やれ」
 それぞれが木刀やナイフを持っている。マリアの後ろから一人が木刀で襲ってきた。その木刀を振り落とし。だが其処にはマリアの姿はなかった。いやそれどころか姿が見えない。全員キョロキョロしている。
「はぁい私は此処よ」
 そんな声が聞こえた。だがどこにも見当たらない。声は上から聞こえる。驚いた事にマリアは十メートルほど上空に浮いている。全員があっけに取られている。だが一人が拳銃を取り出しマリアを狙った。たがそれより早くマリアは動いて、その拳銃を奪い取った。あとはもう瞬間移動にように一瞬して場所を変え襲った。気が付いたら全員が倒されていた。
「私は日に日に進化しているの。今では撃った拳銃の弾も掴み取る事が出来るのよ。貴方達のボスは分っているのかしら。殺されたくなかったら早く本国に逃げるのね。これ以上悪さしたら世界中何処に逃げようが生かして置かないわ。分かった? ボスにキチンと伝えるのよ」
「駄目だ。逃げろ! あれは化け者だ。我々では歯が立たない」
「失礼ね。若い女性に化け者じゃなくエスパーと呼んで。その方がかっこいいから」
やはり鉱石の秘密がどこかで漏れたのかも知れない。それからも何度カ狙われたがマリアその度に防いで来た。鉱石を提供したのもマリアだから最後まで責任を取らないといけない。仕方なく表向きは総務省としての役人として勤める事になった。
それから数年後、日本の科学者が結集してあの二つの鉱石が輝きを放った。まもなく無限のエネルギーと癌細胞や難病にも効く放射線が完成にもう一息のところに来ている。手術なしで治せる段階に近づいているらしい。
 マリアは安心した。私は宇宙人二世だが人類の役にたてたらこの上ない幸せだ。これからも表に出ることはなく国のため世界に役立てればそれでいい。それが私の使命。


宇宙人二世 マリア

執筆の狙い

作者 ドリーム

出だしはSF映画ETを思わせるよう出会いから始まりますが、ETとは違い、最初に宇宙人と遭遇したのは子供ではなく大人の女性、宇宙人も人間の姿をした宇宙人。そんな二人が恋仲になり宇宙人二世が誕生、それが主人公マリアです。
最後に、仕上がりとしては自分的にはイマイチでした。こうすればもっと良くなるとかご意見を頂ければ幸いです。

コメント

中野サル信長

ドリームさんは何枚書きましたか。1万枚書けば作家になれます
あと小説講座です。いまのところ鈴木輝一郎先生のところが格安で小説の講評もあっていいです。高いですがCWSもいいです。
ここは素人の読者が講評してるので無茶苦茶です。
素人ってどういう感じなのかなって探るところです。
深入りしているようなので一応
学校に金を投下すべきです。

ドリーム

中野サル信長 様

お読み頂きありがとう……
ただ読んだかどうか分かりませんが(笑)

>ここは素人の読者が講評してるので無茶苦茶です。
>素人ってどういう感じなのかなって探るところです。
>深入りしているようなので一応

うーん一体何を言おうとしてるのか理解出来ません。
私は趣味の一環として小説を書いている者です。
どんな作品だったか知りたかっただけです。
ありがとうございました。

中野サル信長

再訪します
ドリームさんは結構な古残の方ですので
プロ志望かと思いましたが
アマチュア志向だったのですか
それならばいいでしょう
まず読めというなら気をつけたいのはタイトルです。
これでは私は読みません。w

私も新人賞をとっても辞退してアマチュアとしてカクヨムに書くのが
ほんとうのすがたかなあと思ったりもします。

\(^o^)/

 終章(?)に入ったあたりでリタイアしてしまいました。

 誤字脱字や文法上の間違いが散見されましたが、読みやすい文章だと思います。表記の仕方(原稿用紙の使い方)について、一度きちんと勉強しましょう。

 父親の描写で地の文のはずが、マリアが語っているかのような口調になってる箇所があり、そこが気になりました。

 マリアの外見の描写が暴走族(?)との対決シーンで出てきますが、そこではなくてもっと前に(マリアの初登場シーンなどに)持ってくるべきだと思います。ここに持ってきてしまうと、対決という緊迫したシーンなのに緊迫感が損なわれてしまうからです。

 マリアが総理府(?)に行くシーンで、挑発されたマリアが特殊能力を使いますが、あの程度の挑発でキレるのはマリアがあまりにも短気すぎる印象を与えてしまいます。『マリアがブチ切れるのは当然だよ!』と読者が共感できるくらいのしつこい挑発や酷い侮辱や汚い脅迫が必要です。

ドリーム

中野サル信長様

再訪有難う御座います。

>ドリームさんは結構な古残の方ですので
>プロ志望かと思いましたが
>アマチュア志向だったのですか

古参と言われればもう10年以上はたまにですが投稿しています。
プロ志望と言われるほどり作品は書ける訳ではありません(笑)
ただの趣味でやってます。

>まず読めというなら気をつけたいのはタイトルです。
ですねぇ、このタイトルでは読む気がしないかもです。
参考にさせて貰います。
本当にありがとうございました。

ドリーム

\(^o^)/ 様

お読み頂き有難う御座います。

>終章(?)に入ったあたりでリタイアしてしまいました

確かにその通りです。
序章のあたりは自分でいい感じだと思ったのですが。
マリアを登場させてから読み手に冷めた感じになったかも知れません。
孤児脱字もあったようで、気を付けます。
趣味だから許される訳じゃないですよね。
鍛錬が足りません(笑)
ありがとうございました。

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