作家でごはん!鍛練場
中野サル信長

21世紀キョウサンゲリオン

21世紀キョウサンゲリオン

炭酸ガスがドリームボックスに導入され、犬たちがひっくり返り、ピクピクと痙攣して死ぬ。次の金曜日にはケージに入った猫たちを炭酸ガスで殺処分する。動物が好きで動物に関わる夢のような仕事をしたいと思っていた俺は、犬猫の殺処分とその掃除という悪夢のような仕事を続けている。特にひどいのが里親がキャンセルされた猫だ。ネットに写真を上げ里親が決まったが、やはり可愛くないのでいらないという猫を俺はかわいそうにと撫でて炭酸ガスのケージに詰め込んだ。死にたくないと泣いているような気がする。この仕事についてから、自殺と共産主義と悟りについて俺は知りたくなった。こんな仕事をしてると死にたくなるからであり、こんな仕事がなくなるような社会を夢想するからであり、こんな仕事がなくなるような境地を味わってみたいからだ。俺は当然の如く双極性障害を発病し、暇なときは共産主義文献を読書し、休暇は悟りのために修行している。俺は大学時代オウム真理教の末端信者だった。よくある話だが日本共産党の家庭に生まれ生きづらくて在家のオウム信者になったのだ。大学は社会学部でゼミで経済原論、ミクロ、マクロや資本論を読んだ。
オウムでヨガの修行をしてると尊師が地下鉄サリン事件の容疑で捕まった。どうやら事実らしく俺は幻滅しオウムを脱会した、公務員試験を受け保健所職員になった。そして犬猫を殺している。

21世紀キョウサンゲリオン

執筆の狙い

作者 中野サル信長

荒いですが第三作の冒頭です。
共産主義というものに対しどう書けば理解されやすいと思いますか?
左翼が再生するにはどうしたらいいと思いますか?

コメント

はるか

 中野サル信長さま

 拝読しました。

 出だし、とてもよかったです。面白い物語の匂いがぷんぷんしてました。

>炭酸ガスがドリームボックスに導入され、犬たちがひっくり返り、ピクピクと痙攣して死ぬ。次の金曜日にはケージに入った猫たちを炭酸ガスで殺処分する。動物が好きで動物に関わる夢のような仕事をしたいと思っていた俺は、犬猫の殺処分とその掃除という悪夢のような仕事を続けている。特にひどいのが里親がキャンセルされた猫だ。ネットに写真を上げ里親が決まったが、やはり可愛くないのでいらないと【いう】猫を俺はかわいそうにと撫でて炭酸ガスのケージに詰め込んだ。死にたくないと泣いているような気がする。この仕事についてから、自殺と共産主義と悟りについて俺は知りたくなった。こんな仕事をしてると死にたくなるからであり、こんな仕事がなくなるような社会を夢想するからであり、こんな仕事がなくなるような境地を味わってみたいからだ。

 って、この辺りまで。最高の出だしですよね。一ヶ所、【】でくくったところ、ここは、【いう】ではなく【いわれた】としたほうがbetterかと。ともあれ、絶対的に面白そうな冒頭でした。

 なのに、ですよ、せっかくわくわくしながらスクロールしたのに、もう終わりですか? 残念。
 双極性障害や、オウムを出さずに、冒頭の部分から展開する物語で、共産主義のラッパを高らかに鳴らしてくださいよ、って、すみません、勝手に希望してごめんなさい、でも、そんな物語を読んでみたいです。

 ともあれ、出だし、めちゃくちゃよかったです、そう感じました。

 お邪魔しました。

中野サル信長

はるかさま
ご拝読ありがとうございます。
プロットもまだできてませんし、今は二作目なのでそちらに集中ですが
来年春ごろに「人間合格」を群像新人文学賞、芥川賞、その翌年の滑り止めに「名もなき無職」太宰治賞で
プロになる予定ですので受賞第一作は「21世紀キョウサンゲリオン」600枚で行きたいです。
双極性障害とオウムも絡んで上々の作品になる予定ですのでよろしくお願いします。

冒頭はラフですが骨組みはこのままです。二年後ですが文章力はアップしてくれるはず。キョウサンゲリオンとはエヴァンゲリオンのようなロボットではなく組織と学習能力を操る能力です。超能力ものです。

もちろん共産主義の福音という意味もかけてあります。

櫻井

 これでは冒頭失格でしょう。設定の展開を地の文に依りすぎなのだと思います。
 小説なのですから、設定の展開は物語の中で自然に進めていくのが、やはり基本だと思います。
 それに殺処分の描写も、もっと臨場感溢れる筆致で書けるはずです。この場面は、リアルに書けば書くほど、冴え渡る場面といえます。犬や猫の頭数、それぞれの毛並み、種類、処分場の景観、無責任な里親の外見や言動、これらの点をより詳しく書けば、冒頭としての質が上がると思います。動物の殺処分は凄惨であると同時に、故に読者の興味を強烈に惹きつけます。その部分をあっさり書いてしまうのは勿体ないです。殺処分の残酷さを強調すればするほど、読者は後に明かされる主人公の目的意識に、共感しやすくなるのです。

 あと、共産主義について私はあまりよく知りませんが、多くの人は過去の遺産程度にしか思ってないのでは?世の大半の人間は共産主義についてごく初歩的な知識しか知りません。そして大抵バッドイメージを抱いています。中共もベトナムも、計画経済を捨てました。鄧小平の改革・開放や、ベトナムのドイモイにソ連の崩壊。様々な要素が、共産主義経済の限界を印象づけていますし、他にも共産主義国家の行った「実験」は、ホロドモールや文革など、悪名高いものが多いです。共産主義というテーマで多くの人々の気を惹きつけるなら、よっぽど巧妙に、上手くやらないと難しいと思います。共産主義に対し否定的な私も、アネクドートのようなものなら好きなので、やりようがないわけではないのでしょうが。

中野サル信長

櫻井さま
ご拝読ありがとうございます

わからないのが設定を地の文で処理しすぎ、物語で自然に消化してないとのことですが
具体的にどうするのでしょう。できれば再訪していただいて具体例を書いてみてください。
よろしくお願いします。
動物の殺処分は同意です。僕もそこは他の伏線も含めて見せ場にしようと思っていました。
共産主義に関しては想定内でしたね。否定的なのが大半だが。入門書から入れば共産趣味的なものは生きているということですね。

櫻井

 再訪させていただきます。私が言いたかったのは、主人公のバックボーンの説明など、他にやりようがあったのではということです。物語の核となる部分ですし、冒頭でつらつらと綴るよりかは、エピソードでも交えてみた方が良いと思います。例えば、毎週日曜日に赤旗がポストに届いていたりだとか、親族の葬儀が樹木葬だったりとか、共産主義の家庭に生まれたがゆえに、主人公は奇特な環境の中で成長していく。幼少期はそれを普通だと思っていたが、ある時ふとそれが異常であることに気づく。自分の特殊な生い立ちに孤独を覚え、オウム真理教の勧誘についつい惹かれてしまうが、これがきっかけとなり両親と決別し……こういった具合でしょうか。下手な例だったかもしれませんが、参考になれば幸いです。

中野サル信長

なるほど背景描写をしっかりということですね
わかりました。ありがとうございました。

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