作家でごはん!鍛練場
昼野陽平

スーパーウルトラマンVS怪獣ズボラ

 たびたび都市は怪獣に襲われ、そのたびにスーパーウルトラマンが撃退してきたが、またまた怪獣が現れた。
 海からノソノソと現れた。しかしその怪獣は今までの怪獣とはすこし違っていた。かったるいのか、都市を破壊することもせず、ただ海辺で一日中、ごろごろとしていた。たまに鳴き声をあげたが、それは、だりーだりー、というものだった。
 政府はこの怪獣を「ズボラ」と名付けた。
 親たちは子供にズボラを指し、ああなってはいけないと悪い見本にした。
 ズボラがいる事で、人々は少し影響されて、いろいろかったるくなった。
 これではまずい、という事で、政府はスーパーウルトラマンに撃退するように命じたが、彼はかったるいから、という理由で断った。
 人々はズボラの影響で、どんどんかったるくなった。まず、仕事をするのがかったるくなって、家事をするのがかったるくなって、ゲームをするのがかったるくなって、セックスするのがかったるくなって、飯を食うのがかったるくなって、排泄するのがかったるくなった。そして、寝てばかりいた。
 街は糞と吐瀉物とゴミに溢れ、ほぼ全ての人間が浮浪者になった。
 やがて人類は、滅亡した。

スーパーウルトラマンVS怪獣ズボラ

執筆の狙い

作者 昼野陽平
60.71.236.169

オリジナルの怪獣など書こうと思って書いたものです。
よろしくおねがいします。

コメント

加茂ミイル
60.36.87.119

ずぼらってかわいい名前だね。
私も最近新作投稿してみたから、暇があったら読んでみてね。

スーパーウルトラマン
119.82.161.121

ウルトラマンの世界観を知りませんが、怪獣が当たり前にいる世の中なんですか?
少なくともこの文章ではそう感じませんでしたし、たとえ無害であってもズボラが異例である事には変わりなく、それは政府に分からないはずです。なにせ異例なのですから。
それにウルトラマンが駆けつけない理由もない。ウルトラマンの中身は人間であるのだから、上からの命令がなくとも動くはず。つまり、人間が滅ぶ理由がないと思いました。精神攻撃系だとしても、世界が滅ぶことはないでしょう。街一帯が壊滅とかはさておいて。

あと、一コメの自己中心的なことしかできない人のことは無視していいですよ。多くの作品にタイトルだけ触れてあとは自分の作品を読んでくれって言って回ってる暇人ですから。だからいつまで経ってもこのサイトから抜け出せないんだよってね。まさに、このサイトのズボラですよ、加茂ミイルって奴は。あなたはこうはならない様にね。

千聖
117.109.82.87

「怪獣は人類を滅亡させるものなのに、都市を破壊しないんだ…」と思って読み進めていって、
結末で「こういう滅ぼし方をするのか」と驚かされました。
ズボラな怪獣なんて新しい!

夜の雨
118.18.72.209

なかなか良いですね、このズボラという怪獣は。

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 >たびたび都市は怪獣に襲われ、そのたびにスーパーウルトラマンが撃退してきたが、またまた怪獣が現れた。<

導入部は「怪獣とスーパーウルトラマン」との宿命の戦い。ということになるのですが、ここでの怪獣は都市(ビルや人命)を破壊する象徴として描かれます、だから人類を守るために神的なスーパーウルトラマンが怪獣を倒す。
そこに、新たなる怪獣が登場した。

 >海からノソノソと現れた。しかしその怪獣は今までの怪獣とはすこし違っていた。かったるいのか、都市を破壊することもせず、ただ海辺で一日中、ごろごろとしていた。たまに鳴き声をあげたが、それは、だりーだりー、というものだった。<

しかし、この怪獣は都市を破壊しないで「海辺で一日中、ごろごろしている」ので、一見害がないと人目には映る。動物でいうところのアザラシのような感じ。アザラシは一般的には人間に害がない。漁師の網を破ったり、魚を頂戴することはあるかもしれませんが。

 >政府はこの怪獣を「ズボラ」と名付けた。<

政府が笑いを取る方針なのか、、あまりにも的を得た名前の付け方。

 >親たちは子供にズボラを指し、ああなってはいけないと悪い見本にした。
 ズボラがいる事で、人々は少し影響されて、いろいろかったるくなった。
 これではまずい、という事で、政府はスーパーウルトラマンに撃退するように命じたが、彼はかったるいから、という理由で断った。<

ここが一般的な怪獣ものとは違いますね。
普通は怪獣を退治するのですが、さすがに都市を破壊しないで海岸で寝てばかりの怪獣は人畜無害ということになるのでしょうか、スーパーウルトラマンは、メンツにかけて動かなかったようです。
物語的には、ここは話の大きな転換点になると思います。

 >人々はズボラの影響で、どんどんかったるくなった。まず、仕事をするのがかったるくなって、家事をするのがかったるくなって、ゲームをするのがかったるくなって、セックスするのがかったるくなって、飯を食うのがかったるくなって、排泄するのがかったるくなった。そして、寝てばかりいた。<

「都市を破壊しないで海岸で寝てばかりの怪獣は人畜無害」と思っていたところが、思わぬ弊害が出ました。
怪獣に影響されて、人々まで、その活動を止めてしまった。
ここが、今までの怪獣ものとは違うところです。

● 精神に危害を及ぼす怪獣だったわけです。


 >街は糞と吐瀉物とゴミに溢れ、ほぼ全ての人間が浮浪者になった。
 やがて人類は、滅亡した。<

ほとんどの人間が生活の活動を止めてしまい、人類が滅ぶという展開なのですが、衣食住の基本部分にまで影響を及ぼしたのでしょう。
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ズボラな怪獣の登場で、人間までズボラになり滅んだということで、この手の怪獣はオリジナルだと思います。

アイデアとしてはよいのですが、話としては短すぎますね。
話を膨らます必要があると思います。
基本的な部分はよいと思うので、エピソードを増やして、練りこめばいかがですか。

それでは頑張ってください。

夜の雨
118.18.72.209

感想を投稿してから、重要なことに気がつきました。


>政府はスーパーウルトラマンに撃退するように命じたが、彼はかったるいから、という理由で断った。<

ここですが、スーパーウルトラマンが「かったるいから、という理由で断った」この時点で、彼もまた、怪獣ズボラの精神攻撃にやられていたということにも解釈できますよね。
だから、ラストは人類とともに、スーパーウルトラマンが口からよだれを流して倒れていたという描写をすればよいと思います。

単純にズボラになるというような表面上を描くのではなくて、その奥にある無駄のない生産活動を人類が希求してきた、それに対する代償が起きた、というような題材にすれば奥が深くなるのでないかと思います。

カリフラワーの存在価値について考える人
194.102.58.6

 怪獣ズボラという名前は実に秀逸であり、ピンポイントですらある。まるで真球のようにこれ以上もこれ以下もないといった具合である。しかし一方で、ズボラと怠け者は別物であるという批判を、ズボラ連盟の有識者から頂戴するであろうことは注意しておく。
 この小説の最大の魅力を語るならば、最後の三行にあるように思う。「めんどくさくなっため、生きるのが、めんどくさくなった」子供にだってわかるロジックである一方で、有識者は「それはトートロジーの濫用である」と声を大きくして反駁してきそうなものであるし、なにより単純に「いやいや、そうはならんやろ」が付きまとうのであるが、「やがて人類は、滅亡した」に至る飛躍とそっけなさに、その手のいかなる批判もその頭を足れずにはいられない。つまり、考えている次元が違うことを、最後の突き放す一文によって、思い知らされるのである。どえらい虚構にリアリティーを持たせるための、非常に高度な技術が目白押しであるため、最後の三行は、控えめにいって、最高、である。
 ところで、我が家にも怪獣ズボラが現れて、はなはだ迷惑している。といっても体躯はそんなに大きくないようなのだが、迷惑という点においては共通していて、部屋には衣類や本屋、丸まったちり紙などが散らばり、窓にはひびが入っており、異臭と異音を放つ冷蔵庫などはブラックボックス認定済の有様である。怪獣ズボラの顔を拝んでやろうと姿見を部屋の角に設置したのだが、そこに映ったのは、私の……。
 乱文失礼。

久方
150.31.134.121

        ||
「ズボラ」>>>||<<<<『潔癖』
        ||
     (越えられない壁)

『潔癖』さんがいらっしゃったら地球は救われましたかね?

昼野陽平
60.71.236.169

スーパーウルトラマンさん
感想をありがとうございます。
伝えたいことが伝えきれてない…。
こちらの腕不足です。
ありがとうございました。

昼野陽平
60.71.236.169

千聖さん
感想をありがとうございます。
こう読んでほしいという通りに読んでくださったようで嬉しいです。
ありがとうございました。

昼野陽平
60.71.236.169

夜の雨さん
感想をありがとうございます。
普通の怪獣映画とは一風変わったものを作ろうという感じでした。
短いとのお言葉は確かですが僕としては長々と書くようなアイデアでもないかなと思って簡素にした感じです。
ありがとうございました。

昼野陽平
60.71.236.169

カリフラワーの存在価値について考える人さん
感想をありがとうございます。
ズボラと怠けものはたしかに違いますねw
ラストはいろいろ考えたのがですが、これで良かった感じですかね。
僕もズボラですw
ありがとうございました。

昼野陽平
60.71.236.169

久方さん
感想をありがとうございます。
ズボラVS潔癖症というのも面白いかもですね。
そのうちそういうのを書くかもですw
ありがとうございました。

中野サル信長
106.173.154.115

昼野さん。プロを目指してない小説で実にいいですね。
ポジション的にひねくれるとでしょや夏まつりみたいになっちゃうところが
なんか爽やかなポジショニングでいいと思います。

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