作家でごはん!鍛練場
永井 情

ブーセ①

疲れたから少し休憩させて欲しくてと突然男が家に尋ねて来れば、「ここはラブホじゃねーよ。」と普通なら追い返す。ただしこの男は別だ。少し開いたアパートの扉から吹き込んでくる外気の匂いが張り詰めていて、「寒そうだから早く入りなよ。」って招き入れた男が、そういう目的ではないことを幼馴染みである私は知っていた。先程コーヒーを飲もうとコンロにかけておいたやかんの火を強めると、外面に水滴の汗が増える。それからピューっと笛蓋が鳴ってから、あらかじめ成分表示を確認しておいたインスタントのコーンスープに湯を注いで、コタツで寛ぐお客様の前に粗雑に出した。
「3分たったらね。」
短いような長いようなこの3分という待機時間をソワソワと待つのが私の密かな楽しみだったりする。中途半端な時間故にニュース番組しか放送していないテレビ局を、行ったり来たりする男。その男を横からそっと見守る私と20時を指す掛け時計。
「もう経ったよ。」
蓋を開いてスプーンを出してやるとゆっくりと暖かな液体を口に運び始めた。お行儀良くしていないと追い出されてしまう高級なフレンチのお店に初めて入った人の様に、丁寧に丁寧に1口づつ。歯痒くなるような彼のその静かな姿勢が、様々な女を惹き付けているらしい。私には理解出来ないが。
彼、葉太郎は昔から身体が弱かった。正確にどこが悪いとかは知らないけれど、1度心臓の周辺が悪いのだと耳にした事がある。長い付き合いでもその程度の認識で事足りるくらいには私と出会った後の葉太郎の容態は落ち着いていた。けれどここの母親がやけに心配症なものだから、それが私にもうつってしまったらしい。いつの間にか面倒見の良くなった私にえらく懐いた幼き頃の葉太郎は、いつも私の後ろを着いてきた。仲のいいお友達、というものはそういうもんなんだとすっかり勘違いしていた私は小学校に入学すると周りの男女の微妙な距離感や繊細な態度に驚いたものだが、その内周囲も私達もこの関係性というものに慣れてしまっていた。小さい子供の柔軟さに後押しされてこの立ち位置にすっかり慣れてしまったらしい。この出会いが中学時代だったのならきっと、からかいの格好の餌食となって私達はこのように今ひとつのコタツを囲んで静かに時間を過ごすなんて老夫婦みたいな空間を認めなかっただろう。
スープを飲み干した葉太郎がうとうととし始めていたのでコタツの温度を強にして、私も肩まで潜り込んだ。
どちらから発したかも分からない「おやすみ。」が8畳のワンルームに馴染んで影を落とした。

「葉ちゃんは私の事が好きなの?」
「うん、大好きだよ」
「葉ちゃんちのモカとどっちが好き?」
「同じくらい好きだよ」
ふーん。寝覚めの悪い夢が後を引く。私が眠っている間に葉太郎は出ていったみたいだ。実家かよ。コタツを抜け出てヤカンの残りを火にかけ、コーヒーを淹れた。冬に香るガスは暖かい匂いがする。キッチンで1口啜って、洗い物を済ませた。
それにしても馬鹿みたいな夢だったな、とスプーンのクビレを擦りながら思った。そう言えば、葉太郎は今彼女いるのかな。洗い流す水が冷たくて先端が痺れる。感覚が無くなっていくこの感触を、私は嫌いじゃない。だから、暖かいお湯を使えばいいじゃんなんて彼氏の圭太に言われた時だって、「別にいいの。」って言ったら変な顔をされた。
圭太とは付き合いで出席した合コンで出会った。好みでも苦手でもないどうでもいい人、というのが最初の印象。
「ビール好きなんだ」と声をかけてきた時に「別に。」と返すと圭太は吹き出していた。
「神崎さんっていつも何にも興味が無いのよって顔してるけど話してみてもそうなんだね」、そう言われて少し心外だったのだけれど話しかけて来た男が圭太だけだったので仕方なく最後まで隣にいた。
連絡先を交換しようよと言ったのも圭太だったし、先にデートに誘ってきたのも圭太だった。だけどきっと、私の方が先にのめり込んでいた。携帯の振動を感じれば最初に圭太を期待したし、遠くに茶髪が見えても圭太かなと目で追った。
結局、付き合おうと言ったのは私だった。「どうしてゆかりが先に言っちゃうかな」と不服そうだったけれど、私には順番なんてどっちでも良かった。今まで相手にもされなかったチャラチャラとした男物のネックレスに一刻も早く拘束されたかった。
その30分後にはもう抱き合った。これからヨロシクね、なんて口先だけのお行儀の良さを放っておいて体を重ねた。行為が終わって寝具に沈む猫っ毛な髪を撫でていると「もしかして慣れてる?」と聞かれた。
「そんなに。」と答えた私の内側は、黒い靄がかかっていた。


夕飯の支度を始めたのは23時を回ってからだった。年の暮れのゆったりとした時間に当てられて身体が訴える食欲にすっかり黙りを決め込んでいたからだ。圭太はバイトがあると言っていたので1人で年を越すものだと思い込んでいたのだけれど、チャイムが鳴ってからそう言えば肝心な所を忘れていたなとドアチェーンを外しながら思う。
「良いお年を、ゆかちゃん」と黒髪がゆっくり侵入してくる。「今から居座ろうって言うのに今年最後の挨拶ってなんだか変よ。」
「だって、言いたかったんだもん」
「そばしてるけど葉太郎も食べる?」
返事もせずにコタツに潜り込む後ろ姿を確認して、私はもう一玉そばを鍋に放りこんだ。たちのぼる湯気に先程灰皿に置きっぱなしにしておいた煙草の存在を思い出す。先端を潰して、火が消えたかをきちんと確認した。
見られていないと思っていたのに匂いで気付かれたのだろうか、まだ吸ってて良かったのにと向こうから声がした。そういう訳にはいかねーだろと心で思う。吸っててもいいかもしれないけれど私が気にするわ、と。こうして私の灰皿には、半分以上吸い残した吸殻がいつも2、3本忘れられている。
丼に麺と出汁を注いで、スーパーのお惣菜売り場で買った海老を一匹づつ乗せた。
「やっぱり年の瀬はテレビが面白いね」と長い麺を啜るその手前に汁が零れていた。ティッシュを3枚渡して「そうね。」と箸を持ち直す。何が面白いのか私には分からなかったが、画面の向こうのおじさんと葉太郎が堪える様に肩を揺らしていた。素直に笑えばいいのに、と思っていると吹き出したのでティッシュをもう3枚渡して少し怒った。
飲み干しちゃいけないと言ったのに葉太郎は出汁を最後まで啜って2つの丼を重ねた。そして私の前へ持ってくる。工場のレーンのように私はその丼を持って行って台所で洗い物を始めた。水道から落ちる水音に辛うじて消されない程度の声で「圭太さんとは上手くいってるの?」と葉太郎が聞いてきた。
「別に、変わらず。」と返して「葉太郎こそいい人いないの?」と尋ねた。
「いい人っていうか、カノジョがいるよ」
箸が滑ってカツンと軽い音がシンクに沈む。「何歳の人?」なんて的はずれな返答で自分を落ち着ける。じゃあ彼女と年を越せよ、とは言えなかった。
「うーん、年下だけど1つ下か2つ下か忘れちゃった」と適当な返事が排水口に流れていく。タオルで水滴を拭う手に感触はなかった。
「年下なら、大事にしないとね。」としばらくしてテレビがCMに入った隙に挟んでおいた。

圭太のバイトが26時に終わるというのでそれから初詣に行こうと約束していた。私は外出に向けてアウターを選んでいた。「僕も初詣に行ってこようかな」と起き上がるコタツに、誰と?、とは聞かない。その代わりに、「圭太と帰ってくるからウチには居れないしね。」と返しておいた。
神様の前に立つのにこの目立ちすぎる柄は間違いだったかな、と思い始めたのは待ち合わせの場所までもう目前の所だった。ちょうどこちらに歩いて来ていた圭太に見つけられて合流する。相変わらずのチャラチャラとした格好に安心した。この人の隣なら神様だってたいして私を気にかけないでしょ、と。
「何回手を叩くっけ?」そう聞かれてから何度だったか思考する。
「周りを見て合わせておけば大丈夫よ。」と答えておくのが最善だった。周りはいつも、私は正しいといった顔をして物事に向かい合っている。
神社を後にして、「家に言っていいでしょ?」と聞かれてから安心した。先程の葉太郎との会話を思い出す。嘘にならなくて良かった、なんて今そんなことを思うのは正しい顔をした人達からすると正しくない事かもしれない。
今日は気分が乗らなかった。けれど神社の水で清めた手と口がむず痒くて、付き合ってあげても良いなと思いなおした。
除夜の鐘は鳴り終わったあとであった。けれど私はその後朝を迎えるまで鳴いていた。


後期の初めの日、午後からの授業が全て休講だったので以前から気になっていた喫茶店に入った。人通りの少ない裏道にあって、若い子の姿など見当たらない店の様子に私は心底気に入った。一番奥の二人がけの席に腰を下ろす。お水を持ってきた初老の店主にウィンナーコーヒーを注文してコートを脱いだ。頼りなく流れていたクラシックは持ち込んだ文庫本を開いた頃には聞こえなくなっている。ほんのりと甘い生クリームの優しさに身体が温まってゆくのが分かった。いい所だな、と思う。また新しく、ちょうど良いお店を見つけた。高ぶる身体を文庫本のインクの匂いで落ち着ける。目を落とした文字の世界の住人は純愛を語っていた。デザートを頼もうと手に取ったメニューの1番上、シミのついたそこに「ブーセ」と小さく店名が載っていた。


二人分の食材を買い込んで8帖のアパートへ帰る。約束は無かったがやはりやって来た葉太郎がキッチンを覗き込んだ。
「ビーフシチュー。」そういうといつもはコタツに一目散な奴は、珍しくスプーンやコップを並べ始めた。煮物なんかを準備した時はそんな事しないくせに好物を作ってやるとコロッと態度を変えやがって。そういうあからさまな所が彼らしいといえば彼らしいのだが。 お肉を多めに盛り付けた皿を葉太郎の前に配膳して、手を合わせる。黙って料理を口へ運ぶ2人の世界を静寂が包んだ。葉太郎がテレビを付けないの珍しいな、と思っているとおもむろに彼が口を開いた。
「圭太さんと上手くいってるの?」
「前にも言ったでしょう、変わらず。」
「そっか、いや、ゆかちゃんが半年も続くの珍しいからさ」
「人の事なんてどっちでもいいでしょ。葉太郎こそどうなのよ。」
「別れたよ」
え、と頭で思って口にも出した。
「初めからそんなにいい関係じゃ無かったんだ」
子供の言い訳のような口調で語られる話を頭の半分で聞きながら人参を口へ運ぶ。まだ少し硬かったかしら。
「僕から振ったんじゃないよ、向こうから」
お肉はもう少し小さく切っても良かったかもしれない。
「新年だしさ、丁度いいかなとも思うんだ」
そういうものなのかと問いたくなったけれど、珍しく葉太郎が饒舌だったので黙って聞いていたい気分だった。
「僕、もう年下はごめんだね」
年下の女の子達だってあんたみたいな幼稚な男はごめんだろ、と言いかけたけれど肉の筋が噛みきれなくて咀嚼を続ける。
「ご馳走様でした。」
同時に食べ終えて、私が手を合わせる。ちらっとこちらを見た葉太郎も続けて手を合わせた。次の瞬間にはついていたテレビが、パンダの赤ちゃんが生まれたと喜んでいた。他所の動物が子を産む事がそんなに喜ばしい事かよと、麦茶を飲み干したコップに少しだけ吐き出した。


目を開けるとまだ暗闇であった。寝返りを打つと固い足に触れる。今日は葉太郎泊まっていくつもりだったんだなと少しさすって思った。起き出して歯を磨く。洗面所の明るすぎる電気に目が刺された。葉太郎も多分歯を磨かずに眠ったんだろう。起こして磨かせるべきか、と思考していると葉太郎も目を細めてやって来た。
「はい。」と渡した歯ブラシに歯磨き粉を出してやる。丁寧に丁寧に磨いて、マウスウオッシュで口をゆすいだ。
「毎日よくそんな不味いもの口にいれるね」
そう言われて、そういえば薬の味がするこのマウスウオッシュを葉太郎が嫌っていたことを思い出した。
「ご飯食べた後薬飲んだの?」
「うん、飲んだよ」
それならよいのだとまたコタツへ戻る。私は冬の間、コタツでしか眠れない。


その週末、圭太と街へでた。買い物をすると言う彼の6歩後ろをついて行く。背中に「England」と大きく刺繍されたGジャンにだけ目をやった。人混みはあんまり得意じゃない。「England」が突然視界から消えたので焦っていると、古着屋に入っていく彼が見えた。急いで私も入ると彼は既にお店の人と話をしている。ああ、私の苦手な場面だ、と尻込みする。こういう時彼女としてどうしたら良いのかを私はあまり知らなかった。部外者を装って目の前のズボンを手に取る。男物のそれはとてもボロボロに見えた。ひざの部分が両方破けているのはまだ分かる。けれど、お尻のポケットが破けているのはオシャレなのか、と考えていると向こうの方から圭太に呼ばれた。最悪だ、とゆっくり近づく。
「これどう?」
そう聞かれたズボンのお尻のポケットにはやっぱり穴が空いていた。
「彼女さん、これとても素敵ですよね」
そういう店員のサングラスに反射してゲンナリとした私が映る。
「うん、かわいい。」
別に眩しくもないんだからグラサンなんか取れよ、なんて思う私にはそんなこと聞かれたって素敵かどうか分からない。
「買うわ」と店員さんにズボンを渡す彼に、買いますだろ、と心で突っ込んでおいた。

晩御飯に何を食べに行くか聞かれて困っていると、面倒くさそうに「じゃあ中華ね」と言われた。私はなるべく楽しそうな顔をして、財布の中身を考える。「小籠包が食べたいな。」と後付けしておいた。
麻婆豆腐を取り分けていると馬鹿にしたような顔で「ゆかはいつも何食べたいとかないよね」と言われてしまった。そんなことない、スーパーで買い物をする時はすぐに浮かぶし、と思ったけれど言わないでおいた。
「私あんまり食にこだわりがないのかも。」
可愛く、馬鹿っぽく。
「そんなんじゃご飯食べるのつまんないじゃん」
「ううん、食べるのは好きなの。」
楽しそうに、楽しそうに。あなたはいいわね、好き放題言えて、と口を拭ったおしぼりにリップと一緒に残しておいた。
支払いは彼が持った。それなら小籠包頼まなきゃ良かったなと思ったけれど、小籠包美味しかったね、と言うとまた行こうなって言ってくれた。
「家行ってもいい?」
「うん、でも少し片付けたいかも。」と言いながら、葉太郎がこの間歯ブラシをどこへしまったかを考えていた。


これ以上冷え込むとただ息をすることも苦しいなと思うような寒さがここ数日続いていた。
「僕ね、何か罪を背負って生まれてきたような気がするんだ」
よく分からない話を始める。この前の夜から葉太郎の饒舌は続いていたみたいだ。
葉太郎がやって来た時に淹れたコーヒーは既に冷めきっていた。
「どうして?」
「うーん、分からないけど、身体だって弱いしさ」
そんなことからそういう話に飛躍するものかと冷たいホットコーヒーを飲み干す。正直そんな事私にはなんとも言えない。
「でも、昔よりかは良くなったんでしょ?」
「うん、お医者さんも無理をしなければもうなんともないって言ってる」
お医者さんの言う通りなのだろう。現に葉太郎は昔のように入院したりしないし、食後の錠剤の数だって減った。
「ならいいじゃない。私には葉太郎が幸せそうに見えるよ。」
「幸せとか、幸せじゃないとか、そういう話じゃないんだ」
じゃあなんだよと思ったけれど、それ以上聞きたいとも思わなかった。
「コーヒー、淹れなおそっか。」
「ゆかちゃんどう思う?」
「何が?」
質問に質問で返しちゃいけませんと、どこかで聞いた事のあるセリフを思い出した。私は。私は罪を背負って生まれてきたなんて思った事はない。けれど、罪を重ねている感覚は確かにあった。
葉太郎との会話はそこで句点が打たれた。夕飯をしないと。
「オムライス、食べるでしょ。」
そういうと立ち上がる葉太郎は、やっぱりスプーンを2つ、グラスも2つ持ってテレビの世界へ帰って行った。

泊まっていくのだろうな、と思った通り葉太郎はベッドで目をつぶった。私は湯船にお湯を貯めて、その間に洗い物をする。スプーンにうつる景色が歪んでいる。お尻のポケットからリップを取り出して、わたしはこっそりと塗り直した。圭太が買ったあのズボンじゃ、そういう事は出来ない。ポケットはこっそりものをしまって置ける金庫みたいなものなのに、穴が空いていていたんじゃ落とすか取られるかしちゃうじゃない。だからあの日店員さんの前で深く頷けなかったのかなと思う。いや、センスの問題かもしれない。うーん、うーん、とどうでも良い事を考えていると「オユハリガオワリマシタ」とお風呂が呟いた。
「葉太郎、葉太郎、お風呂。」
肩を揺すると長いまつ毛が少し上下して、
「分かった」とまた閉じた。
もういいや、と服を脱ぎ捨てると浴室の寒さに内腿が震えた。暖かい水音。シャワーヘッドからのぼる湯気に口が寂しくなる。裸のままキッチンに出ていって、タバコとライターを持って風呂場に帰った。浴槽で喫煙。なんて贅沢なんだろうと思っていると灰が落ちそうなのが見えた。湯船に落とさないようにそっと動いて、排水口にトントンと落とした。

ぬるくなっちゃうから、と無理やり起こして葉太郎を催促する。起き上がったのを見て、最後に湯船を確認しに行く。毛は無し。じゃあね、と脱衣所の扉を閉めると服を脱ぐ音が聞こえた。いつまで私達は一緒にお風呂に入ったっけ、そう思いながらテレビを眺める。 相変わらずのパンダの赤ちゃんコールに嫌気がさして、コタツに顔を埋めた。篭った暖かい匂い。私と葉太郎の中間みたいな匂い。面倒なのを起き出して、こたつの中に部屋用の消臭スプレーを吹きかけた。安物の柑橘系の香り。実家のリビングもそういえばこんな匂いがしたっけ。知らず知らずのうちに母と似たような匂いを選んでいたのかもしれない。葉太郎と一緒に宿題をしたリビング。今でも葉太郎はこの部屋にレポートを持ち込んで書いていたりするけれど、私にはよく分からない事しか書いていなかった。昔は教え合いっこしたのになんて悲しいのは幼なじみだからか。ドライヤーの音が聞こえて目をつぶった。葉太郎がこちらに帰ってくるまでに私は眠れるだろうか。寝返りを2、3度ほどうっている間に部屋の扉が開けられた。何故だか悔しいのはどうしてだろうか。


次の日、新学期そうそう教授に呼び出されたのはその後の授業の準備のためであった。私はてっきり就職について相談した以前の話の続きだと気合を入れて来たつもりであったのでガッカリとした。レジュメをコピーするために学生課へ向かっていると「神崎さん」と声をかけられた。
「神崎さんですよね」
「はい。」と答えながら頭の中の知り合いの欄を捲る。女友達はほとんどいなかったので、入学当時の浮かれた時期のページを探ってみたけれどどこにもいなかった。可愛らしい、という言葉が似合う女の子だった。そんな知り合いそもそも私の交友関係にいないはずだ。
「私、高島って言います、葉太郎の彼女でした」
へー、という言葉しか出なかったし、そら知らないはずだと思った。
「前から話してみたいと思ってたんです」
何の為に?という感想だけが浮かんで、かき消すように愛想笑いをした。
「そうなの、今度時間があればお話したいね。」
精一杯の返答であった。お前はなんで私を知っているのだとレジュメを丸めて殴りたい衝動に駆られる。
「はい!飲みにでも行きましょう!」
「そうね、じゃあ一応連絡先を渡しておくね。」
私は彼女のノートに電話番号を書いた。渡しただけだ、かけてくるなよ、と呪いを刻むように。
「次の授業があるので!また連絡します!」
そう言って小走りで去る後ろ姿に、どうかあの呪いがもっと悪い効果を表しますようにと願った。


その日の夕方には高山から電話があった。私は魔術師ではないので仕方の無い事かもしれないが少し落胆した。律儀な女だ、とだけ文句を零して電話をとった。それから今日は忙しいことを告げてすぐに電話を切った。忙しいというのは嘘ではない。私には先約があった。ブーセでやはりウィンナーコーヒーを飲んでいるとスーツの男が店内へ入ってきた。
「ゆかりちゃん、久しぶり」
「久しぶりですね。何か飲みますか?」
「じゃあエスプレッソで」
2人で同時にマグカップを持って、それから一緒に啜った。
「年末年始はやっぱり忙しいね」
と口を開いたのは伊藤さんだった。先程携帯電話で名前を確認しておいたから多分間違いないだろう。
「そうかもしれないですね。」私はわりと暇だったのでそうではないが、もしかしたらそうかもしれない。そういう返答。
「就職活動進んでいるの?」
そういう事はあまり聞かれたくなかった。そんなこと言ったってなんにもならない。
「それなりに上手くいっていると思います。」
「それは良かった、このお店静かでいいね」
「はい、そうなんですよ、だいぶ前から気に入っていて。」
嘘だよ、2回目。でもこれからもしばらく使うから別にいいの、といった類の事は言わない。
世間話が前に会った時よりも長かった。仕事が、上司が、ゴルフが。私の知らないどうでも良いことが並べられる。じゃあパターのクラブでも持って来ればいいのに。それであんたの頭蓋骨をかち割ってあげる、なんて恐ろしい事を思う自分が少し怖かった。
元々少なかった客がとうとう私たちだけになった頃、「行こっか」と伊藤さんが席を立ったので私もコートを手に取った。初詣に行った時の鮮やかな柄ではなく、真っ黒の重いコートだった。


何となく目を覚ますと目の前に頭があった。寝ぼけ半分で圭太の頭だろうと手を伸ばすと猫っ毛ではなくサラサラとした毛で反射的に手が止まった。驚きで目が冴える。
「ゆかちゃん」
お風呂場の換気扇の音がここまで聞こえる。必死で声を出した。
「葉太郎、起こしちゃった?」
「撫でて」
先に触れたのは私だ。だけど、こんなのおかしい。分かっていて撫でた。頭の形を確認するように優しく、優しく添わせる。
モゾモゾと動いて葉太郎がこちらを向いた。暗闇だけれど鼻息などで分かる。何となく何が起こるかが分かってしまった。
「ダメだよ。」
「何がダメなのか分からないよ」
顔が近づいてきている。暗闇で目が見えない事なんて大して意味が無いんだなと頭の神経の先の方で思う。唇どうしが触れた。心に鳥肌がたっていた。葉太郎、それは罪だよ。今ならまだ間に合うよと教えてあげる暇もなく胸に手を添えられていた。受動的。この先の行為はずっと受動的だった。か弱そうに見える葉太郎は、私の知っている男と同じ生き物だった。暗がりの中、きっと見えない黒髪が必死に何かを求めている。


真面目に学生をしていた私は3年目にもなると平日でも何も無い日が多かった。そういう金曜日だった。書店の店頭で目を惹いた有名な作家の新作を読んでいたのだけれど、没入感がいつまでもなくてついにその世界を閉じる。くだらない午後だった。こういう時、同じ様な学生達が何をして時間を潰しているのかを私は知らない。コーヒーカップをシンクに置いた後何となくで部屋の片付けをはじめて、身の回りのものを手に取る。最後に手に取ったのが葉太郎のスウェットだった。たたみもせずに放られたそれが、放られたままの形で残っていた。肩の部分からピョンと糸が飛び出しているのが気になって、ハサミでちょん切ってゴミ箱へ捨てる。そのままこのスウェットも捨ててしまいたいような気がした。次に彼がこの部屋へ来る時、私はどんな顔で迎えているだろうか。突然、何となく今日もやってくる気がして、急いでメイクをしないととポーチを取り出した。地味で、黒い、無地のポーチ。化粧品の匂いが染み付いた女のポーチ。

その日、葉太郎はこの部屋に現れなかった。その代わりに高山から電話があった。「もうご飯食べちゃったんですか!じゃあお酒でいいので付き合ってください!」という内容にお前はまだ未成年じゃないのか?とは思ったが、これ以上催促されるのも面倒だと思ったのでいつもより高めのヒールを履いて部屋を出た。少し強くなった気分で歩幅を広げる。寂しそうなサラリーマンを大袈裟に追い抜いた。化粧をしておいてよかった。しておいた準備が無駄に終わるのは損したみたいで嫌いだ。一瞬でも葉太郎を憎らしく感じた自分が情けなかった。
待ち合わせ場所に指定されたのは駅から近い居酒屋だった。ガヤガヤとした店内にトロリと座っている高山の姿が見えて、私とはやっぱり気が合わないなと思う。こちらにやって来た店員に「知人が先に来ています。」と言うと、上から下までこちらを見て「お連れ様ですね!」と笑顔を見せた。胸の名札についた「研修中」の文字ばかりに目がいく自分が何故かいやらしくて嫌だった。挨拶もせずに前に座ると高山は驚いたような嬉しいような表情を向けてきて、その挙動に幼さを感じた。年確された?と聞くと首を振る彼女を横目に、研修中も伊達じゃないなと思った。
「先に入って待ってたんですけど連絡くれたら迎えに行ったのに!」
「すぐに場所分かったからいいよ。それよりも飲み物どうする?」
座りながら脱いだのは鮮やかなコートだった。
「お!案外今日乗り気だったんですね!ハイボールで!」
そう、今日は飲む気で来た。何となく飲まないとやっていられない気分だった。狭い二人がけの席。彼女の足と私の足の絶対に触れない位置関係を探っているうちに生とハイボールが目の前に置かれて、乾杯!とグラスがぶつけられるのを見届けてから口をつけた。それから、ここへ来る道中散々考えた高山の目的を再び思考した。隣の席の中年が吸うタバコの煙がもくもくと私を覆うのを感じた。ライター忘れた、と気づいたのはその瞬間だった。

彼女の目的が分からないままにどうでもいい話が続いて、例えば学校の話とかバイトの話とかそういう話ばかりだったので、気の緩んだ4杯目のジョッキが運ばれてきた所だった。
「でも本当、神崎さんってクールですね!こうやって二人でお酒の席に座っても表情が読み取れないですもん」
冷たいと言いたいのだろうと普段なら毒づく心もアルコール殺菌されているみたいで少し笑顔を作れた。
「よく言われるかも。」
かも、と濁したのは少しの強がりで大多数の人は私のことをよくわからない人と決めつける。
「私、葉太郎の事もよく分からなかったんです。分かりにくいなって」
「そうかな?そんなこと考えたこともなかった。」
「彼、自分の世界があってそこに触れられたくないって感じをいつも出してましたよ、でもね」
「うん。」
「神崎さんの話を私によくしてたんです。そういう時、すごく分かりやすく楽しいって顔するんですよ。それでいて会う度会う度神崎さんの話をするんです」
高山の表情とビールの泡が知らない間に消えていた。大抵のものはあって欲しい時に無いし、居て欲しい時に居てくれない。なんで私、こんな所に居るんだろう。少し楽しい気分になっていたんだろう。初対面で呪いをかけた相手を前にして。
「学校で葉太郎といた時にあの人がゆかちゃんだよって教えられたんです。私、その瞬間に少し驚きました。見覚えがあったからです」
後ろの席で盛り上がる会話の内容くらいに、突然彼女の話の理解が出来なくなった。後ろから大声でお尻、という単語だけがこちらへやって来ておそらく下ネタで盛り上がっているんだろうなと推測できる分そちらの方が分かりやすいかもしれない。
どこかで会ったことあるかな?、と聞くのが多分正しいし、私はその通りに尋ねた。
「私の叔父さん、駅前でカフェをしていて、私時々そこを手伝うことがあるんです」
あれ、と思った時には手元がふらついていた。鼓動も心なしか早い。それだけで彼女の言おうとしていることが理解出来る自分の今までの行いがこの世で最も汚らわしいことのように思えた。
「あ、分かったかもしれない。少し前によく行ってたかも、静かで雰囲気のいいあのお店ね。」
この女がこれ以上何も言いませんように、と祈っても私なんかの願いを神様が聞き入れてくれるはずもなかった。神様はいつも正しい顔をした人達にしか味方しない。
「神崎さん。援交してますよね」
吐き気がした。こんな事の為にここへホイホイとやって来た自分が惨めだった。早く帰ろう。葉太郎がドアの前で待っているかもしれない。携帯も鳴らせないほどに震えているかもしれない。私はこれ以上この女の顔を見ていると殺してしまうかもしれない。
「私、帰るね。ここに1万置いておくから。」
なぜ私はこんな時に限ってヒールが高いのだろう。身を守る為の高さが、私を陥れようとしている。
「神崎さん、葉太郎はあなたの事が好きですよ、馬鹿だから」
最後は立ち上がった背面から傷を付けられた。私は。私は。
私は、夜も背中が一番弱かった。



嫉妬や憎しみを人があれほどに顕にする姿を見たのは人生で二度目だった。恐ろしかったし、怒りも覚える。平日最終日の静かな一日を、静かな一日で終わらせなかった自分にも然りだ。ヒールを脱いで、靴箱の奥へしまい込む。しばらく外の空気を浴びることがないであろうそれを最後の仕打ちとして乱雑に入れた。急いでタバコを手に取る。ライターが寂しそうにキッチンで転がっていた。圭太は。圭太は今何をしているのだろう。葉太郎が待っていないドアの前を見た時から、ずっとなんとなく頭をよぎっている。電話をかけようと耳に当てた携帯が暖かくて驚いた。ぐっと押し付けると機械音が聞こえる気がした。かけ始めて5回目のコール音が終わってからイライラとして電話を切る。こういう時に人は、過去を蒸し返して現在の傷口を広げる生き物なのだろうか。少なくとも私はそうみたいだ。温まろう、コーヒーを飲もうとヤカンに水を足して火にかけるまでのほんの数秒で、私は世界で一番不幸せな気分になれた。

ブーセ①

執筆の狙い

作者 永井 情
126.141.197.254

初めて投稿します。永井 情です。長編小説を作りたいと思い書き始めたのですが感想が欲しいと感じるようになり投稿します。生活感のある文、平凡なようで非凡な命がテーマです。癖のある話かもしれませんがよろしくお願いします。

コメント

182.251.192.110

初コメント失礼します。
さらっと読んだだけなので、そこまでしっかりした感想ではないです。
むしろちょっと辛口かもです。
それでもよろしければ、お目通しくださいませ。












まず出だし。
場面が想像しにくい。
玄関?
インターホン?
頭の中で映像化する時に困ります。
誰が、何を、どこで、どんな様子で……がぽっかり抜けてます。

「疲れたから少し休憩させてほしくて」
インターホンの画面越しに見えた男はと悪びれる様もなくへらへらと笑っている。
「ここはラブホじゃねーよ。」
と、普通なら追い返すだろう。

簡単に書きましたがこれなら頭の中で映像化した時に分かりやすくないですか?

あと、そのあとに続く葉太郎の過去の回想?
がだらだらと長い。
小説は説明してはだめ、物語が進むにつれ、徐々に情報を提示する方がよいかと。
ご飯をつくっている間に、葉太郎が咳をして、主人公が「体の調子悪いの?」とか「薬のんだの?」と一ついれるだけで、ああ彼は体があまり強くないのかな?何か病気なのかな?と読者に想像させられる。
そのあとに地の文でくどくない程度に、補足をいれるか会話で「昔から体弱いもんね」といれからでも説明くさくなくなるかと。

冒頭が読みにくいので、最後まで読もうとならないです。

永井 情
126.141.248.28

空さん、コメントありがとうございます。

そのような読み方もあるのかと発見がありました。私としては関係性を匂わせる書き出しを意識していたので映像化という部分が抜けていたのかもしれません。

説明しすぎているという部分もためになりました。私としては話の冒頭ですのでこれくらいはっきりと書ききった方が分かりやすいと思っていたので驚きでした。

初めてのコメントで読む気が起きなかったと締めくくられているのはキツいですが、これを糧にしようと思います。
ありがとうございます。

千才森 万葉
14.9.117.64

 お邪魔します。

 んー。正直に言うと、コメントを書くのが難しい作品です。才能に凄く偏りがあるとでも言いましょうか、わたしはそんな風に感じました。すみません、わたしも辛口です。

 ライトノベルの投稿サイトなんかでは気にされないかもしれませんけど、このサイトでは文章力も評価対象として見ている方が多いんですよ。文章を読んだ時にまだ未熟だなと感じられれば、その時点で読むのをやめてしまう方も多いです。実際、最初しか読めなかったという感想は、このサイトではよく見ますし。
 まあ、それぐらいならまだマシな方ですけどね。わたしが昔に別のペンネームでここに出入りしていた時は、作品に4名から感想を頂いて、そのうち3名から「ペンネーム変えろ、その名前じゃ読む気にならない」って言われましたから(笑) 文章以前の問題です。たしかに、キラキラネームみたいな物でしたけども。

 話が逸れました。
 んー、このサイトで数多く感想を得たいのなら、一応は小説の形を整えておいた方が無難です。段落の最初は一字下げる、などですね。ネット小説と原稿用紙では書き方が違うかもしれませんけども、ここで感想を書かれている方の多くは、原稿用紙向けの書き方に馴染みがあるかと思います。わたしが今回持ってきた作品は、わかっていて崩しているので、どう叩かれようとも構わないんですけども、作者さんの場合は気が付いていらっしゃらないんじゃないかなと。
 もちろん、それで内容の面白さが変わるわけではないですけども読みやすさは変わりますから。
 感想欄では気にしなくても良いです。わたしは好みで一字下げているだけです。
 詳しい書き方は、このサイトのトップページにある、『執筆の基礎』を読むと勉強になるかと思います。わたしも学校で習ったことは忘れていたので、ここで学び直しました。

 内容ですけど、お話の流れは面白いです。どろどろした人間関係は苦手なんですけども、それでも興味をそそられる筋書きになっていました。さすがにそこで終わられると、続きが気になりますね。主人公に癖があるため、感情移入しにくい人も居そうですが、わたしは好きなキャラクター性でした。
 一番良かったなと思ったのが、所々に出てくる独特の表現ですね。主人公の独り言。好みの表現が多かったです。文章のまとまりの最後に持ってきているところを見ると、作者さん自身も自覚した上で扱っているんだろうなと。センスが良いなと思いました。

 それらが良かった分、やっぱり他の文章力も相応のレベルが欲しかったなというのが正直な感想です。特に状況の描写ですね。情報が足りなすぎて情景を思い描きにくいんですよ。段落を変えていないのに次の文では場面が変わっていたり、誰かわからない人の名前が出てきたり、場所や関係性がわかりにくかったです。
 上の方のコメントにある説明の多さ。これとはまた別の話です。確かに重複する説明を省けばすっきりした文章になりますし、その空いたスペースに状況描写を組み込んでいけば、分かりやすくなるかなと思います。

 そして、わたしも冒頭で読者を逃がしたんじゃないかなと思いました。何度か読み直して、ようやく状況を飲み込めた感じです。細かなところを書くと、いくつも出てきそうなので一つだけ。この書き方であれば、葉太郎さんの情報はかなり早めに出さないと読者に逃げられます。登場人物の情報を伏せて続きを読ませる手法は、好奇心を煽っておく等の手順を踏めば有効打になりますが、この作品では読者に対する唯の意地悪になっちゃってます。『男』に対して興味が沸くよりも先に、わたしには読ませる気が無いのかな? って、ストレスを感じてしまうんですよ。
 冒頭、いの一番でこの手法を使うのは効果的とは思えませんでしたね。

 周りの状況の説明文。簡単に書こうと思えばいくらでも簡単に書けますけども、面白く書こうと思うと難しいものですよね。ですが、長編を書くのであれば特に必要になるスキルだと思います。
 ではでは。

永井 情
126.245.216.243

千才森さん、コメントありがとうございます。
コメントのはじめから言い訳じみてしまうのですが、書き溜めている方の原文の方には段落がきちんとついていました。こちらのサイトにコピーして貼った時にも確認したのですが、何故か左に寄せられてしまったみたいで、、、読みにくくなっているのはその通りだと思います。すみません。
冒頭と状況説明の下手くそさで読者を逃がしてしまうという所は、以前にコメントをいただいた方にも同じ意見をいただいたのでやはりそうなんだと再認識しました。「男」という単語で深みを持たそうと思った所はそういう手法として使うにはまだスキルが足りていなかったと、読み直して私も思います。
とても細かくアドバイスをいただけて嬉しいです。次の章を書く時の大きな手がかりになりました。
あと、表現が好みだったと書いていただいているのが素直に嬉しかったです。
もっと文章力をあげていこうと思います。「執筆の基礎」をよくよく学びます。
こうしてお返事のコメントを書いていても自分の文章力の無さにガッカリします。きちんと人に伝わらないと意味が無いですもんね。
コメント本当にありがとうございます。あと、お返事遅れてしまい申し訳ありませんでした。

永井 情
126.245.216.243

上のコメントにも段落をつけたのですが左に寄せられてしまいます泣
携帯から打っているのが原因でしょうか、次はパソコンから投稿してみます。

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