作家でごはん!鍛練場
前 伸司

石原の更生術師達〜玄秘模模倣論DE☆更生計画〜

㐧壱譚 【その男、魂川豊司 悪魔につき】

時は近未来。皇暦2676年長月の中頃、酉の刻の酉初。石原のいつも寂れている、人気のない小さな神社である〇〇神社(仮)は、血で染まっていた。

茶髪や金髪で、リージェントやパンチパーマ、アロハ風のシャツを着込み、おまけに、金や銀のジャ
         accessori
ラジャラした派手な装 身 具をしている、四人の不良達である。その不良達の一人は鳥居に頭を打ち付けられてぐったりし、一人は石燈籠の火袋に頭を突っ込んで寝ており、またもう一人は参道に転がって失神していた。そして、この者達の中でリーダー格の男は、手水舎 に何度も顔面を沈められている。
「……っ…がっ……えほっ…げほっ…」
リーダー格の男は、呼吸が出来ず、苦しかった。
「や、やべてくれ!許してくれ………!」
リーダー格の男は、必死に懇願した。今自分を沈めている、この凄絶な状況を作り出した者に。
ソイツはリーダー格の男の髪を引っ張り上げ、一旦水から出すと、
「あ?何言ってんだ?」
と言い、再び水に沈めた。
「……がはっ…っ…げほっ…けほけほっ……」
間一髪死ぬ一歩手前で又引っ張り上げられる。
「助けてくれ、死んじまう!」
と必死に訴えるとソイツは、
「大丈夫だ。人間本気出せば20分くらい息止めれる」と、どうでもよさそうに答えた。
俺達四人は、地元ではそこそこ名の知れ
 ワル
た不良 だった。
俺は上代から続く  のそれなりに由緒正しい家柄の嫡男だが、俺は縛られるのも自分の人生を他人に決められるようで嫌だった。だから、不良となって好き勝手やっている。今では周りも諦めて、家は優秀な弟が継ぐ事になった。コイツら三人は、元々俺の分家筋で、本家を勘当された今でも、俺を慕ってついて来てくれた。

今迄世間の人達には、それなりに迷惑かけてきた。

さけ モク シンナー
飲酒や喫煙、薬物乱用等はよく嗜むし、深夜徘徊や家出なんざ日常茶飯事だ。不良交友もあるし、昔少し足を踏み入れた暴走族とは今もよく一緒に暴走行為す
  やあさん
る。本職の方の知り合いも多い。粗暴行
            カツアゲ  
為や刃物等所持、万引き、金品不正要求  
 サツ  パクら
で警察に逮捕された数は最早数えられない。それどころか、院卒だ。学校は元々よくサボっていたが、最早行く気もない。所謂怠学だ。
あの時俺達は、こんな奴に負けるなんて思ってもみなかった。こっちは四人もいるんだぜ、こんな奴、四人
    リンチ
で囲んで私刑して、日頃のストレスを発散しつつ、小遣いも貰える、良いカモ位にしか思っていなかった。

しかし今、四人の不良達は、果てしなく後悔していた。馬鹿なのは、自分達であった。
コイツは、化け物だ。異常に強い。単純に、喧嘩慣れしている。真逆四人一斉に襲い掛かって勝てないとは、予想もしなっかた。襲い掛かった瞬間、鞄を投げて来て、狙いが逸れた一瞬で二人いっぺんに吹っ飛ばした。その時点で一人は気を喪った。後は一人を燈籠に向かって投げ飛ばし、血に塗れて倒れた。リーダー格の男は、光りモノを出して振り回したが、脚を払われ横転した。そして腹をしこたま殴らる。
「!! がっ…はっ………」
重い衝撃が走る。腹に鈍い痛みが走る。
どぷっ…
「……うっぷ……おえええええ…」
腹に貯まった水を吐き出した。
「うわ、吐きやがった。汚えな」
そう言いつつ、魂川の手は止まらない。兎に角殴り続ける。
どふっ…どかっ…
「あ゛っ…あ゛…あ゛……」
すると今度は自分より一回り大きいであろう巨体を軽々持ち上げて、手水舎に連れて行き、片腕で頭を突っ込ませ、水に沈めた。 

嗚呼、何故自分達は、こんな男に喧嘩を売ったのだろう。あの時喧嘩を売らなければ、こんな事にはならなかっただろう。こんな限度を知らぬ男に。こんな人の心を知らぬ悪魔に。

石原の更生術師達〜玄秘模模倣論DE☆更生計画〜

執筆の狙い

作者 前 伸司
1.75.229.227

僕が小説を書く理由は、一言で言えば娯楽からです。要するに趣味の自己満足な小説ですが、良いものを作りたいので、鍛錬して頂きたいです。この小説は連載したいと思っているので、連載するこの小説そのものの表現したいものは、ジャンルとしては、主にダークファンタジー、バトル、復讐劇ものとして書きたいと思います。世界観は近未来です。
執筆での挑戦は、ブラックジョークに近い、社会風刺をさり気なく、遠回しにしたいなと思います。あと、詰められる要素を詰められるだけ詰めたいと思います。
粗末な文ですが、鍛錬よろしくお願い致します。

コメント

そうげん
58.190.242.78

作品、拝見しました。スピード感がある、というのとはすこし違うけど、でも、テンポよく話が展開していて、読み手が読みたいと感じるときに、読みたいものを目の前に提示するような、リーダビリティのある文章だと感じました。

執筆の狙いを拝見したところでは、この冒頭部でしこたまやられた相手に対して、復讐することになるのだろうか、それとも、もとから家柄の優れた処に産まれながら、しかし不良として、社会的な規約を取り除けて自分の足で立ちたいと考えての不良行為の延長に、対峙すべき世間という物全体に対して、反逆を企てるという遠望のもと、今後の物語が企てられてゆくのか。

どちらにせよ、冒頭のわずかな部分を拝読したのみですが、この書きぶりであれば、この先の展開にも関心を抱くことになりました。ブラックジョーク、社会風刺をどのくらいの配合率によって小説に溶かし込んでゆかれるのか。この先を知りたいという気持ちにさせられました。

バイオレンスとか、暴力が含まれる作品はあまり好んでは読まないほうです。しかし、この作品のなかに描かれる全体には、暴力、バイオレンスだけではない、すでに提示されてある風刺の雰囲気がちゃんと整えられているように感じました。生まれのことであったり、また、分家の三人とつるんでいるということであったり、酒、薬であったり、本職であったり、義侠的な側面から、社会的にまっとうとされている生き方へのカウンターとしての生き方を描こうとする姿勢が垣間見えます。

期待の持てる冒頭部だと感じました、ととりあえず、感想を表明しておきます。

偏差値45
219.182.80.182

一人称か、三人称か、統一した方が良さそうかな。

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