作家でごはん!鍛練場
白米

飼い牛

 地平線まで丈の低い草が生い茂る大地に、牛が住んでいました。襲ってくる肉食動物はいましたが、それでも綺麗な水や新鮮な草が生えていたので牛たちはその地を離れるつもりはありませんでした。
 ある日、今まで感じたことのない揺れと嫌な風が吹きました。そのあと、お天道様とお月様が七回交代する間、ずっと雨が降りました。牛たちは気にせず、いつも通り草を食べ、水を啜りました。
 しばらくして、仲間が一頭、二頭と倒れていきました。どうやら病気になってしまったみたいです。可哀そうに思いながらも、どうしようもできないので、置いていきました。
 気が付いた時には、牛たちは四頭になってしまいました。牛たちは減ってしまったのなら、増やせばいいと思い、子供を作ることにしました。
 二匹の雄と二匹の雌で子牛を四頭産みました。草と水が沢山あったし、降り続けた雨以来、肉食動物を見なくなったので子牛たちは順調に育っていきました。
 そうやって、牛たちは減っていった仲間を取り戻すようにどんどんと子供を増やすようにしました。ところが、二十頭目の子牛からどうやら様子が違いました。雌牛もたくさんの草と水を飲んでるにも関わらず、もう立つことすらままなりません。
 最初の二匹の雌は二十二頭目の子牛を生むときに死んでしまいました。幸い乳が必要な子牛はもう育ちきって草を食べることができていました。
 二匹の雌が死んでしばらくすると、あれだけあった草がすべて枯れてしまいました。水も、泥水のように淀んでとても飲めるものではありません。
 牛たちは草と新鮮な水がある土地を探さなくてはなりませんでした。
 地平線の向こう側まで牛たちは移動しました。時には泥水を啜り、土を食べ、お互いに励まし合いながらです。
 辛く苦しい旅路のうちに、一頭、二頭と仲間が倒れていきました。最初の二匹の雄がまず倒れ込みました。そして、息子や娘たちに言いました。
「おまえらは知らないだろうが、もし、新鮮な水や草がある大地を見つけたとしても、他の動物には気を付けなさい。いつも固まって行動していなさい。息子たちはしっかり雌を守るのですよ。牛らしく誇りをもって生きなさい。」
 もう一匹の雄が言います。
「食べること、生きることを考えなさい。それがあなたたちを幸せにするでしょう。とにかく、生き延びなさい。」
 二匹はそう言ったあと事切れました。

 牛たちは、それからしばらくの間ずぅーっと歩きました。小さな丘を越える度に一面の緑を夢見て、そして裏切られてを繰り返しました。
 ある日、牛たちは滝のような雨にあいました。雨を避けるために小さな洞窟に入ることにしました。
 中は暗くてなにも見えません。ただ静かに牛たちは、雨が止むのを待ちました。
 一番体の大きな雄牛が言いました。
「少し奥を見てくる。」
 二番目に体の大きな雄牛が言いました。
「なにも見えないじゃないか。転んで怪我でもしたらどうする。」
「今までの兄弟と同じように置いていけばいい。」
「親父たちが言っていただろ。新しい大地を見つけたとしても、他の動物たちに気を付けろって。そんなとき、一番体の大きい君が一番頼りになるんだ。」
「だけど、その新しい大地が全然見つからないじゃないか。この洞窟の奥から懐かしい匂いを感じるんだ。」
 二番目に体の大きな牛が、鼻をベロりと舐め、ズゴォーーと息を吸ったあとに言いました。
「確かに懐かしい匂いがする。食欲を誘うような、新鮮な匂いを感じる。」
「俺たちの探していた大地がこの奥にあるかもしれない。」
「だけど、どうする。もし、なにもなかったら、こんなに真っ暗闇じゃ帰り道もわからないじゃないか。」
「だからそのときは、俺を置いて先に進め。何か見つけたら大きな声で叫ぶから。」
「君はみすみす死にに行くって言うのかい?」
「親父は言ってたじゃあないか、みんなをしっかり守るんだぞって。見ろ、体の大きな俺たちはまだしゃべるだけの体力はあるが、メスたちはもう憔悴しきってる。次の旅路でまた家族が減るぞ。」
「だけど、この次に見つかるかもしれない。まだ歩ける。」
「皆の顔をよく見ろ!まだ歩けるか?もう限界は越えてるんだ。俺たちだけだよ。動けるのは。」
 二番目の牛は黙ってしまいました。そうして、一番大きな牛はのそりのそりと洞窟の奥に消えていきました。
 雨は止みましたが、もう夜になってしまいました。一番大きな牛はまだ帰ってきてません。二番目に大きな牛は朝まで待つことにしました。一つに固まって温め合いながら眠りつきました。
 二番目に大きな雄牛は、別の動物の匂いを感じて目を覚ましました。他の牛たちを急かすように起こします。そして、どこから匂いが来ているのか確かめるため、鼻をベロりと舐め、ズゴォーーと息を吸いました。匂いは洞窟の中からしました。そして、微かに血の匂いもします。一番大きな雄牛はまだ洞窟から帰ってきていませんでした。
 二番目に大きな雄牛は、正体を見極めようとじっと洞窟の中の気配を探ります。血と知らない動物の匂いは段々と強くなってきました。微かにあの一番大きな雄牛の匂いもするのです。家族をいつでも逃げられるように背に隠れさせました。いつでも得体の知れないなにかを角で突き刺せるよう低い体勢をとります。
 朝日によって、洞窟の奥のほうまで光が届いているのは幸いです。早く視認することができます。
 暗闇のなかから、自分の足首ほどの大きさの二足で立つ小さな生き物が三匹ほど出てきました。彼らは、驚嘆し、どうやら喜んでいるように見えます。そして、一番最初に出てきた二本足の小さな生き物が見上げて話しかけてきました。
「君、言葉は通じるかい?」
 二番目に大きな雄牛は、言葉は理解できましたが、臨戦態勢を緩めません。親父の言った他の動物に気を付けろという言葉を信じているからです。
「あー、君たちの仲間は僕たちで保護しているんだ。どうだい?一緒に来ないかい?食べる草なら、ほら。」
 そういって小さな生き物は、足から突然草を出して見せました。
「ああ!!」
 体の小さな雄牛がよだれを垂らして声を漏らしました。
「馬鹿!やめなさい。」
 隣の雌牛が彼を注意します。
「やっぱり言葉をしゃべれるみたいだね。どうだい?君たちもよければおいでよ。沢山食べられるよ。」
 そういって、小さな生き物は草をこちらに放り投げてきました。
「私たちの仲間をここに連れてきたら考える。」
 二番目に大きな雄牛は唸るように言いました。本能的にこの小さい生き物はとてつもなく危険な生き物に思えて仕方ないのです。
「わかった。では、連れてくるので一頭ついてきてくれないか?彼は居心地がいいらしく、出てこないかもしれない。」
「そんなはずがない!!私たちは、そんな動物ではない!」
 二番目に大きな雄牛は、いまにでも叩き潰せるぞと前足をズズっと足踏みします。
「おいおい、そんなに興奮しないでくれ。僕たちは無理に来いと言っているわけじゃない。君たちの自由意思に託しているんだ。君じゃなくてもいいんだよ。」
 そういいながら、小さい動物は先ほどよだれを垂らして声を漏らした小さな雄牛に目をやります。
「君は聞き分けがよさそうだ。一緒に来てくれるなら、一番いい草をごちそうしてあげよう。とりあえず、食べてみなさい。」
 小さい動物は、また足から草を取り出し、その雄牛のほうに近づこうとします。
 二番目に大きな雄牛は、近づいてきた小さな生き物の目の前に大きな蹄を叩きつけました。小さいな動物は毛を揺らし、驚きの表情を浮かべ、残りの二匹が棒のようなものを構えます。
「私たちは、家族だ。全員で一つだ。”じゆういし”なんて言葉の意味は知らない。それ以上、家族に近づけば踏み殺す。」
 こんなに小さな生き物、体を振り回せば容易に踏み殺せます。二番目に大きな雄牛は、少し余裕が出てきました。なぜ、こんな生き物に恐れを抱いていたのか不思議なくらいです。
「わかったよ。じゃあ、ここから話をするよ。だが、君には話をしていない。そこの僕と同じくらいの大きさの君だ。」
 そういいながら、小さい雄牛に青々とした草を放り投げました。その雄牛は草が地に落ちると同時に草にむしゃぶりつきました。
「おいしい。おいしい。久々だ!!こんなにおいしい草は!!!」
 ぐしゃぐしゃと食べながらその雄牛は言います。周りの牛たちもダラダラとよだれを垂らします。そして、二番目に大きな雄牛以外は、落ちている草にむしゃぶりつきました。
「おいしい。おいしい。なんておいしいんだ!!ここだよ!この人たちが、新しい大地へ連れて行ってくれるんだよ!!」
 小さな雄牛を注意していたメス牛が叫ぶように言います。その様子を、泥水をすするときより苦しい表情で二番目に大きな雄牛が見つめます。
「ほら、君もどうだい?おいしいよ?」
 そういって、小さな生き物は足からまた草をバサッと落としました。二番目に大きな雄牛は、そのときハッと父親の言葉を思い出しました。そして、その草を口にしたあと、みんなでその小さな生き物のあとについていきました。

 洞窟の中に入るとき、小さな生き物たちはなにやら頭にかぶりモノをして声で牛たちを誘導しました。彼らはなぜか暗闇でも目が見えるようです。しばらく進むと、晴れているときよりも明るい場所が見えてきました。近くまで行くと、二番目に大きな雄牛よりも二倍ほど大きな壁がそびえています。そのあたりは、目が痛くなるほど明るいです。
「壁じゃないか。どこが、新しい大地だ。騙したのか。」
 二番目に大きな雄牛はそう言って、片足をあげます。
「例の客を連れてきた。門を開け!!」
 小さな生き物を構わず壁に叫びます。大きな雄牛は足を下ろしました。ズズズという音を立て、壁が開いていきます。そして、二番目の雄牛がどうにか入れるほどの大きさの穴があきました。
「なんだこれは。」
 門が開くとそこには、一番大きな雄牛が多くの小さな生き物に囲まれて倒れ込んでいました。それを見たと同時に、ドドドドンという轟音と共に体のあちこちがとても熱くなりました。そして、地面が二番目の雄牛に迫ってきます。急に眠たくなってきた二番目の雄牛は、そのまま眠りこんでしまいました。意識の遠くで、仲間たちの声が聞こえます。なにを言っているか聞き取れません。

 一番大きな雄牛は、ドドドドンという音で目が覚めました。
「二番目がやられた!逃げろ!!逃げろ!!」
 仲間の悲鳴が聞こえます。だけど、体は全然動きません。体の節々が痛いです。
「肉だ!!久々の肉だ!!絶対に逃がすな!!雄と雌は一頭ずつ残しておけよ!全部は殺すな!!」
 近くでそんな声が聞こえてきます。親父の言葉が頭によぎります。死に物狂いで体に力をこめます。メリメリメリと自分の体から音がします。沢山血が出てる気がします。でも、関係ありません。仲間を守らないといけないのですから。大きな声をあげました。洞窟がビリビリと震えます。一番大きな雄牛は、わけもわからず暴れます。暴れ牛です。ロデオボーイです。近くの建物や、小さな生き物たちを虫のように吹き飛ばします。お腹から臓物を引きずりながら暴れます。足から足首が取れていても構わず暴れまわります。開いた壁の穴が瓦礫でどんどん埋まっていきます。二番目に大きな雄牛の上に積み重なっていきます。最後に大きな声をあげ、一番大きな雄牛はその瓦礫の上に倒れこみました。それと同時に、両端の大きな壁もガラガラガラと崩れさりました。

 洞窟の外に出た牛はわずか三頭でした。三頭は洞窟の外に出ても懸命に走ります。ただただ、走り続けます。恐ろしくて仕方ありません。一歩も歩けないと思っていたのに、恐怖が迫ってくると思うとその足はどこまでも動きます。しばらくして、三頭の牛は疲れ果てて止まりました。後ろから追いかけてくるものはいないようです。そのまま、三頭は寄り添って眠りにつきました。

 次の朝、起きると一頭が目を覚ましません。最初にあの小さな生き物が出した草を食べていた小さな雄牛でした。どれだけゆすっても声をかけても起きません。息はしてるみたいですが、全然目を覚ます気配がないのです。二頭は喉が渇いたので、仕方なく泥水を啜りに水たまりを探しに行きました。
 泥水をすすった二頭が小さな雄牛の近くに帰ってくるとその雄牛の周りにさっきの小さな生き物がいました。なにやら四角いものから出てきます。牛たちを見つけると大きな声で叫びます。
「君たち、君たち!!これは誤解なんだ!聞いてくれ!!」
「一番大きな兄弟が死んだ!二番目も殺された!!そいつも目を覚まさない!他の仲間はどこだ!!」
 五番目に大きかった雄牛が叫び返しました。
「殺すつもりはなかったんだ!一番大きな君の仲間も生きていたじゃあないか!彼が暴れたせいで、私たちの仲間もたくさん死んだんだ!それに、外にいてどうする!?君たちも食べるものがないから、こっちに来たんじゃないのか??」
 ぐーすか寝ている雄牛に注意した雌牛が叫びます。
「あなたちは、私たちを食べるつもりでしょう?しっかり聞きました!どうやっても言い逃れできないですよ!」
「じゃあ、君たちは、仲間を、家族を見捨てていくのかね!!」
 小さな雄牛の頭に火を噴く棒を突き付けます。
「私たちが生きていれば、また増やすことができる!親父とおふくろはそうやって私たちを生んだんだ!!」
「それは、十分の食料があったときの話だろ!!まあ、聞きなさい!!この大陸にはもう碌な食べ物は生えやしないだろう!この先ずぅーーっとだ!!君たちは、外にいては飢えて死ぬだけだ!私たちと一緒に来なさい!悪いようにはしないから!」
「信用できるわけがない!!もう追いかけてくるな!!」
 そういって、五番目に大きかった雄牛と注意深い雌牛は荒野の地平線へ走り出しました。
 取り残された小さな雄牛は、小さな生き物がでてきた四角いものに載せられました。そうして、小さな生き物たちと一緒に洞窟があったほうへ消えていきました。


(2)

 一番小さな雄牛は、ふかふかの藁の上で目を覚ましました。明るい小部屋に入れられているようです。床には一面藁が敷かれています。部屋の三面は、鉄の壁で覆われていて桶のある壁にはパイプが設置してあり、そこから常に綺麗な水が流れていました。桶からあふれた水は真下の床が網目状になっていて、そこへ流れ落ちています。通路に面した壁はちょうど小さな雄牛の首が少し出る高さまでしかありません。
 小さな雄牛は、喉が渇いていたので桶に顔を突っ込んでガブガブと水を飲みました。一通り水を飲んだあと、通路側へ頭をひょいと出しました。
 通路には、誰もいませんでした。左右にずらりと同じような部屋が並んでいました。
「ここは、どこなんだろう。家族はみんな死んじゃったのかな。どうしたらいいんだ。」
 小さな雄牛はボソリと呟いて、ふかふかの藁の上に寝そべりました。うつらうつらとしていると、ゴウンゴウンという聞きなれない音が通路に響きました。小さな雄牛は跳ね起きて通路から離れるように部屋の隅で身構えます。足は震えていました。ゴウンゴウンという音は徐々に近づいてきます。彼の部屋の間近まで迫ってきました。足は震えてるというより、揺れています。生まれたての小鹿のようになっています。
 彼の部屋の目の前でゴウンゴウンという音は止まりました。ウィーンという音と共に、通路側の穴から新鮮な草がドサドサッと彼の部屋に入れられました。そして、ゴウンゴウンという音は遠ざかって行きました。
 小さな雄牛は、恐る恐る入れられた草の方へ近づいていきました。無意識によだれが垂れます。そして、むしゃむしゃと食べ始めました。
「おいしい。おいしい。もぐもぐ。」
 小さな雄牛は、新鮮な草があまりにもおいしいので家族のことも、ここがどこなのかということも忘れてしまいました。ただ新鮮な水を飲み、探しに行かなくても定期的に入れられる新鮮な草に満足してしまいました。
 小さな雄牛はそこからしばらく食べては飲んで寝て排泄してを、ただただ繰り返してました。
 食事の後、ときどき急激に眠くなって目覚めると藁も床も綺麗になっていることがありましたが、小さな雄牛はもう何も気にしていませんでした。
 ある日、小さな雄牛はいつもと違う部屋で目を覚ました。
 その部屋は、小さな雄牛が走り回れるくらいに広い部屋でした。天井の高さも一番大きな雄牛が入れるんじゃないかってくらい高いです。足元は床ではなく、地面でした。新鮮な草が生えています。ところどころ、回転しながら水が噴き出ているところがありました。
 もう彼は何も疑っていません。飢えることもなく、命の危険を感じることもなかったので、今回もなにかご馳走が出るだろうくらいに思っています。
 小さな雄牛が、むしゃむしゃと地面の草を食べていると、遠くの壁でガコンという音がしました。何の気なしに彼はその音のほうを向きました。家族ではない雌牛が入ってきました。初めてみる家族以外の雌牛でした。声をかけようとしましたが、口からは「モォーー。」と絞りだすのが精いっぱいでした。しばらくしゃべっていなかったので、口の利き方を忘れてしまったみたいです。しまったと小さな雄牛は頭を抱えました。ですが、その雌牛も「モォーー。」と鳴き返してきたのです。不思議と何を言いたいのかはわかりました。
 そうして、彼らは鳴き声でコミュニケーションをとり、無事夫婦になりました。

 その大きな部屋の天井近くの窓から二人の小さな生き物が、ニヤニヤと見下ろしていました。
「ここまで順調だな。」
 白衣を着た小さな生き物が言いました。
「ああ。アレはあの群れの中で唯一の標準サイズの雄牛だ。他の牛たちを解剖・遺伝検査してみたが、やはり被爆による突然変異で馬鹿でかくなってたんだ。人様の言葉までしゃべったのは度肝を抜かれたけどな。」
 もう一人の白衣が言いました。
「これでようやく人工肉から卒業できるな。あの糞まずいネズミ肉はもう御免だ。」
「でも、俺らが食えるようになるのはしばらく後だろ。まずは無能なお偉いさん方からだ。」
「ああ。あいつらが、こんな世界にしたってのにな。」
 部屋にもう一人白衣が入ってきました。今まで話していた二人は、ささっと何やら機材の前に行き、作業を始めました。
 偉そうな白衣は不愛想に近くの白衣に尋ねます。
「おい、君たち!牛たちの交配は順調かね?」
 一人の白衣が作業を止め、所長と呼ばれる白衣に向かって大きい声で答えます。
「所長、無事ツガイになりました。二匹の動向を見ながら、今後の交配ペースを考えるつもりです。もし、あの雄牛の知能が本来の牛並の頭に戻っているなら、雌牛が着床し次第、別の雌牛を差し向けてもなんの疑いもなく交配が可能でしょう。」
「ふむ、いいだろう。では、いい報告を待っているぞ。」
 そういって所長は部屋を後にしました。
 白衣二人は、やれやれといった調子で作業に戻りました。
 欲に呑まれた飼い牛の子や愛する妻は次々と人間の餌となりました。彼はそれを知りません。知ろうともしません。無関心と強欲が彼をそうしたのでしょう。
 荒野に残された牛達がこの施設を襲撃するまでは。



 了

飼い牛

執筆の狙い

作者 白米
161.202.72.155

個人HPや星空文庫に趣味であげていた尻切れトンボ作品をいちようの終わりとして区切った作品です。
このころ児童図書にハマってまして、読みづらいと思いますがご了承くださいませ。
どんな感想でもいいのでお願いします

コメント

そうげん
58.190.242.78

牛の社会を描くことよりも、現実社会のなかのある部分に対しての批評性を明らかにしようとする姿勢を作中に読みました。小さな生き物が人間であると気づいたのは、洞窟の奥、壁を開く前後でした。途中、そういえば、人間はいつから牛や豚など、肉を食べたり、乳を採ったりするために家畜化したんだろうと疑問が起こりました。はじめは野生のものだったけれど、それをはじめの人たちはどんなふうに家畜として扱うまでになっていったんだろうと。

遺伝子の突然変異は、放射能の影響ということになりますか。放射線は生物の遺伝子を破壊する(でしたか?)ので、鎖が断ち切れたときに、次の代、その次の代と、種の連続性を維持しずらくなるということがあるでしょうか。御作を読みながら、映画『猿の惑星』を彷彿しました。

読んでいる最中、わたしはとても面白かったです。ただ児童文学というときに、モチーフがすこし現実味を帯びすぎていて、これを小中学生が読むとすれば、予備知識(人の営みに付きまとう必要悪とか)を受け入れておく必要があるので、ここまでシビアに問題の在処が描かれてしまっていると、逆に若い読み手を遠ざけないかと思ってしまいました。

なので、これは児童文学というよりは、ある程度、成長した読み手を想定して綴られた小説であるなと感じました。

でも、わたしが標準を低く見積もりすぎているだけで、ほんとはこれくらいなら、これからの子たちはすいすい読んでしまうのでしょうか。

ともあれ、わたしは読めてよかったです。
ありがとうございました!

そうげん
58.190.242.78

訂正します。(誤)批評性を ⇨ (正)批評を

夜の雨
114.184.205.149

一読しました。
「執筆の狙い」に「このころ児童図書にハマってまして、読みづらいと思いますがご了承くださいませ。」とありました。たしかに「でした。」調で書かれているので読みにくさはありました。

主人公は「牛」たちの兄弟姉妹で、読んでいる最中に「きっと、人間が関係してきて、彼ら牛は人間の食料にされるのだろうなぁと思いました」。

>それは牛たちが食べる新鮮な草や清水に飢えていたからです。<

牛舎では新鮮な草や清水があるうえに、寝床の掃除までもしてくれます。
ある意味、牛たちにとっては天国かもしれません。
しかし、そのあとに地獄が待っています。
屠殺場で肉の欠片にされてしまいます。

このオチが頭の片隅によぎりながら御作を読んでいました。
御作では小さな獣が出てきました。
彼らが牛たちに新鮮な草などを与えて誘惑します。
この小さな獣は「犬」だろうなぁと、考えながら、読んでいました。

御作の文体が変わっていて読みにくさもありましたので、誤読をしているかもしれませんが、ラストへはおおむね、私のイメージ通りの展開になったと思います。

A>>ある日、今まで感じたことのない揺れと嫌な風が吹きました。そのあと、お天道様とお月様が七回交代する間、ずっと雨が降りました。牛たちは気にせず、いつも通り草を食べ、水を啜りました。
 しばらくして、仲間が一頭、二頭と倒れていきました。どうやら病気になってしまったみたいです。可哀そうに思いながらも、どうしようもできないので、置いていきました。<<

B>>「でも、俺らが食えるようになるのはしばらく後だろ。まずは無能なお偉いさん方からだ。」
「ああ。あいつらが、こんな世界にしたってのにな。」<<

導入部のAですが、これはラスト近くのBと関連していて「原爆」とかの意味合いになるのでしょうか。
それで、牛が言葉をしゃべれるようになったという意味に取れましたが。
現実的には「原爆」は、破壊する兵器なので「動物がことばをしゃべったり、知的行動をとれるようなことにはなりません」。
昔「東宝」の映画で核戦争になり原爆で被害者がゾンビになるような描き方をしたときに、被爆者団体から抗議を受けています。

ということで表現には気をつけたほうがよいのですが、御作では「原爆」とは書いていませんので、「描き方としてはセーフかな」と、思いました。まあ、できるだけ原爆を思わせるような表現で「知的動物になった」というのは、避けたほうがよいですね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
主題に戻りますが。

展開(構成)などはよかったのではないかと思います。
牛たちの葛藤がよく描かれていました。

ただ、わかりにくいですね。
私がさらりと一読したせいなのかもしれませんが、「このころ児童図書にハマってまして、」というのなら、「読みやすさ、わかりやすさ」が、必要ではないかと思います。

作風は独特の味付けで、ある意味「ホラー」の仕掛けがあると思いました。

それにしても牛が人間のような知能を持って、ラストは「荒野に残された牛達がこの施設を襲撃するまでは。」とありますので、御作の不思議な世界観に期待が出来ます。

感想を投稿する前にそうげんさんのコメントが目に入りましたので、上に私が書いた「犬」というのは、「人間」だったのですね、なるほどと思います。
私がどうして犬と思ったかというと「牧草犬」をイメージしました。人間のけらいみたいですので。

白米
173.205.93.56

>そうげんさん

感想ありがとうございます。
社会に対する批判は誰もがなんらかの形で持っているものなので共感や反感、無関心(下らない)などなにかしら読者が感想を持ちやすいと思っており、小説の題材によく選んでいます。(隙あらば自分語り)
少しでも伝わって嬉しく思っています。

読んでいる最中の感想を書いていただけるのは非常に貴重です。
畜産や品種改良もなかなか人間の業が濃縮されてます。または自然と闘うための人類の英知と捉えることもできる面白い題材ですよね。
(閑話休題)
遺伝学と放射線被爆による生物への影響は門外漢なので設定に組み込んだのは失敗だったかもしれません。
奇形児を暗にあらわす描写の原因は、連続妊娠と出産により必要な栄養素が不足し、それに伴う遺伝子劣化からくるもの。
と、手元の設定ノートを見返すと書いてありました。描写不足でした。

児童文学とまでは考えていませんでしたが、私が読んだ児童図書は”子供ってこんなのを好きで読む子いるのか?この描写って子供がわかるのか?”と疑問に思うことがよくありました。
なので、このくらい書いてもいいだろ気分で書き続けていました。
シェクスピア物語などの古典で口語日本語訳や前に流行った[君たちはどう生きるか]などの児童図書はかなりリアル寄りと思います。
しかし、その本が児童にふさわしいか決めるのは大人ですので、児童向けを狙うならば、今後、言葉選びや題材などそれらしいものをもう少し勉強して考えたいと思います。

とても面白かったと言っていただけて嬉しい限りです。ありがとうございました。

白米
173.205.93.56

>夜の雨さん

感想ありがとうございます。
注意事項を注意事項通りにオウム返しされるのはさすが笑いました。冗談ですよね?もし違っていたらすいません。
この水は飲めませんと書いてある水を飲んで、「腹を下しただろ!ふざけんな!訴えてやる!」と言う人とはあまりコミュニケーションをとったことがないので。
私が読んだ児童図書は大体の場合、「でした調」で読みづらかったです。慣れって怖いですね。(隙あらば自分語り)

小さな獣、なんて単語をこの作品で使った覚えはありませんがどこかにありましたか?小さな生き物、ならば使いました。抜粋するならば、勝手に改竄することはやめてください。
流し読みされていたのがよくわかります。
流し読みしても内容がはっきりする文章(なにそれすごいプロじゃん)にする必要はあると思いました。常にそれに近づくよう思ってますけど、参考にさせていただきます。

放射線被爆に対する認識の低さは認めます。
ですが、この手のフィクションの細かいところに目くじら立てて騒ぐ輩は頭がどうかしていると個人的に思っています。(隙自語)
『現実的には「原爆」は、破壊する兵器なので「動物がことばをしゃべったり、知的行動をとれるようなことにはなりません」』
というのならば、あなたは水爆の実験の繰り返しで出てきたゴジラに対しても同じように批評しているのですか?海底にあんな巨大生物はいません!放射線ビームを吐く器官はエネルギー学生物学的にありえない!って。それともあなたは作品大小で主張が変わる方なのでしょうか?その是非はケツの穴の皺の数ほどの興味もありませんけど。
確かに特定の人物に対して悪意を持って作品創作に取り込むカスがいるのは事実(けもフレ□)ですが、この作品から被爆者に対してあなたが例に挙げたゾンビにするような卑下する描写がありましたか?私は書いた覚えがありません。
明らかなヘイト作品に対して声を上げることは大事なことではありますが、この作品内においてはとても不毛な議論だと思います。頓珍漢なことを言うのはやめてくださいね。はっきり言って面倒くさいですし、失礼です。
こんな不毛でくだらないことを言う人達がいるのは事実ですので、被爆という現実に存在する現象を用いたのが失敗だったのかもしれません。
参考になりました。ありがとうございます。

展開(構成)については、色々と考えた甲斐がありました。ありがとうございます。しかし、”ラストへはおおむね、私のイメージ通りの展開になったと思います。”と明言されていても構成を褒めてただけるんですね。
あと、具体的なよかった展開(構成)部分は書いてなかったのが残念です。
牛の葛藤部分を構成と言い張るなら驚きです。それは展開(構成)なのでしょうか。台詞回しのことでは?違っていたらすいません。

感想のほとんどが矛盾だらけで何を言ってるのかほとんどわからなかったですが、貴重で率直な感想をありがとうございました。

夜の雨
114.184.205.149

再読、再訪。

誤解があるようなので、もう少し詳しく書きます。

―――――――――――――――――――――――――――――


一読しました。
「執筆の狙い」に「このころ児童図書にハマってまして、読みづらいと思いますがご了承くださいませ。」とありました。たしかに「でした。」調で書かれているので読みにくさはありました。
――――――――――

B>このころ児童図書にハマってまして、読みづらいと思いますがご了承くださいませ。
どんな感想でもいいのでお願いします<
―――――――――――――――――――――――――

Aにつきましては、御作の「執筆の狙い」でBが書かれていたので、「気楽に読みました」。
「どんな感想でもいいのでお願いします」このあたりも、関係しています。
「しっかり読んで、しっかりと、感想や批評をお願いします」と、書いていなかったので。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

主人公は「牛」たちの兄弟姉妹で、読んでいる最中に「きっと、人間が関係してきて、彼ら牛は人間の食料にされるのだろうなぁと思いました」。

>それは牛たちが食べる新鮮な草や清水に飢えていたからです。<

牛舎では新鮮な草や清水があるうえに、寝床の掃除までもしてくれます。
ある意味、牛たちにとっては天国かもしれません。
しかし、そのあとに地獄が待っています。
屠殺場で肉の欠片にされてしまいます。

このオチが頭の片隅によぎりながら御作を読んでいました。
C>御作では小さな獣が出てきました。<
彼らが牛たちに新鮮な草などを与えて誘惑します。
D>この小さな獣は「犬」だろうなぁと、考えながら、読んでいました。<

「D」は、もちろん私の誤読で、それは感想を投稿する前に「そうげんさんのコメントが目に付いたので、小さな生き物は人間だとわかりました。
だから、前の感想のラストで書いておきましたが、気が付きませんでしたか?
もちろん手直ししてから感想を投稿してもよかったのですが、牛たちを誘惑する小さな生き物が「人間の手下のような牧草犬」でも、面白いかなと思ったので、そのままにしました。
何分にも感想なので、いろいろな発想はありだと思います。

「小さな獣」と、書いたのは、御作で「小さいな動物は毛を揺らし、驚きの表情を浮かべ、残りの二匹が棒のようなものを構えます。」と、書いてあったからです。
「小さいな動物は毛を揺らし」 ←「毛」が目に付いたので「獣」と書きました。
まあ、どちらにしろ、感想を投稿する前に犬ではなくて人間だとわかりましたが。

●ちなみに今回は再読していますので、内容は、しっかりと把握しています。

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E>御作の文体が変わっていて読みにくさもありましたので、誤読をしているかもしれませんが、ラストへはおおむね、私のイメージ通りの展開になったと思います。<

前回の感想でEを書いています。
「誤読をしているかもしれませんが、」と、書いております。
このあたりから解釈していただけると思っていたのですが、「私の感想は誤読があるかもしれませんよ」ということです。

普段の感想では「誤読をしているかもしれませんが」こういうことは書きません。

「ラストへはおおむね、私のイメージ通りの展開になったと思います。」 ←こちらは、その通りです。
今回再読しましたが、基本、変わっていません。
もちろん小さな生き物が人間だということは自分の目で確認しています。

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原爆についてですが。

私の意見は前の感想と同じです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
放射線被爆に対する認識の低さは認めます。
ですが、この手のフィクションの細かいところに目くじら立てて騒ぐ輩は頭がどうかしていると個人的に思っています。(隙自語)
『現実的には「原爆」は、破壊する兵器なので「動物がことばをしゃべったり、知的行動をとれるようなことにはなりません」』
というのならば、あなたは水爆の実験の繰り返しで出てきたゴジラに対しても同じように批評しているのですか?海底にあんな巨大生物はいません!放射線ビームを吐く器官はエネルギー学生物学的にありえない!って。それともあなたは作品大小で主張が変わる方なのでしょうか?その是非はケツの穴の皺の数ほどの興味もありませんけど。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

御作の「牛」は、原爆の関係で「人間の言葉がしゃべれるようになったのでしょう」。
これだと、原爆の関係で一気に進化する「牛」が「かしこくなる」ということになります。
だとするなら、原爆は被害を出すだけではなくて「よいところもある」ということになりますよね。
こういう内容だと原爆をどんどん開発したらよいという発想になるわけです。

荒野に残された牛達がこの施設を襲撃するまでは。 ←御作のラストはそのかしこい牛が、仲間を助けようとしているところで、終わっています。
この内容だと、原爆開発、そして爆発させることがよいということになるのですよ。

「ゴジラ」について。
ゴジラは原爆の影響で海の中で眠っていた怪獣が復活した、それも原爆が関連しているので放射能のある熱線(炎)を吐くようになった。
そして大都会を、日本を蹂躙する、という展開です。
だから「原爆を開発するな」という話です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

御作の良いところ。

F>展開(構成)などはよかったのではないかと思います。
牛たちの葛藤がよく描かれていたのではないかと思います。<

前の感想で、Fを書きましたが、もう少し具体的にいうと、牛たちが困っている様子から、人間が牛たちを取り込もうとする様子が、会話文や説明、描写などにより、描かれているから、よかったと思います。
「牛たちの葛藤」心の動きなども人間とのやりとりにより、描かれていたということです。

ただ、上にも書きましたが、御作の底の部分で「原爆」の影響で牛が賢くなっている。ので、これは、違う設定にした方がよいだろうと思った次第です。


以上です。

白米
27.122.12.227

>夜の雨さん

オウム返しが得意なんですね。面倒くさくて不毛なので箇条書きします。回答は既に終わっていますが、補足を含めて歯に衣着せずにもう一度。

・本文を読んでいない、でたらめな内容の感想は、感想ではなく妄言です。
・気楽に読んでどんな感想を書いてもいいと受け取ることは、妄想と妄言を書いていいということではありません。普段しない間違いをして謝らなくても、失礼に当たらないということではありません。

・ある一文にだけ固執し、本文を勝手に改竄することを”読む”ことだと思いません。それは妄想です。
・やめてくださいということをやめられないのは、意識的ないやがらせか何かの異常だと思います。

・物語の中の原爆のどこに現実の人間にとっての「よいところもある」状況なのですか。
・物語の中では、大地が荒廃し、人類が地下生活を強いられ、肉が食えず困っていて、牛が人間並みに賢くなり人間の言葉をしゃべられるようになりました。
・これのどこに人間側に利があり、現実で原爆をどんどん開発したらよいという発想になるのですか。そもそも現実で被爆した牛が賢く進化する結果なんてないですよね。それはこの物語が、フィクションだからですよ。
・原爆はこの物語でも現実でも人間が開発しました。物語の中では、原爆により一気に賢く進化したのは、人間ではなく牛です。賢くなったは牛は、知恵をつけて人間と渡り合うことができそうです。しかし、人間からすれば賢くなった牛は脅威です。ゴジラと同じ脅威ですよ。それは人間にとって本当に「よいところもある」といえますか?牛にとって「よいところもある」からといって、現実の人間が原爆をどんどん開発をしようと思うと本気で考えているのですか?
・語り側の思考でしか物事を考えられていないのではないですか。人間と牛(語り側)を混同してます。間違いを認めないと話は進みません。あなたは間違えています。物語の中の賢くなった牛と人間と現実の読者はまったくの別物です。子供も、現実にポケモンがいないことにはすぐに気がつきます。同じように現実に人間並みに賢くなった牛がいないことにもすぐに気がつくでしょう。
・語り側が牛ではなく人間の場合、その「よいところもある」に当てはまりますが、語り側は人間ではありません。人間以外は原爆を開発できませんし、する描写もありません。物語りの中で人間が賢くなった描写もありません。それでも、『原爆がこの作品の中の牛にとって「よいところもある」ので、現実の人間(読者)が原爆の開発をよしとするだろう』というのは妄言以外になんていえばいいんでしょうか。

事実だけを受け止めた上で感想を述べてください。勝手に妄想して思ったことを言われても、それは私の書いた作品に対する感想ではありません。それは、あなたの妄想・妄言です。礼のない人に礼を示す必要はありません。

夜の雨
114.184.205.149

●●

御作の「牛」は、原爆の関係で「人間の言葉がしゃべれるようになったのでしょう」。
これだと、原爆の関係で一気に進化する「牛」が「かしこくなる」ということになります。
だとするなら、原爆は被害を出すだけではなくて「よいところもある」ということになりますよね。
こういう内容だと原爆をどんどん開発したらよいという発想になるわけです。

荒野に残された牛達がこの施設を襲撃するまでは。 ←御作のラストはそのかしこい牛が、仲間を助けようとしているところで、終わっています。
この内容だと、原爆開発、そして爆発させることがよいということになるのですよ。

「ゴジラ」について。
ゴジラは原爆の影響で海の中で眠っていた怪獣が復活した、それも原爆が関連しているので放射能のある熱線(炎)を吐くようになった。
そして大都会を、日本を蹂躙する、という展開です。
だから「原爆を開発するな」という話です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

>・物語の中の原爆のどこに現実の人間にとっての「よいところもある」状況なのですか。<

上の文章(●●)を読んでください。
現実の人間にとっての「よいところもある」などとは、書いていません。
「御作の内容」だと、『原爆の関係で一気に進化する「牛」が「かしこくなる」ということになります』と、書いているのです。

・物語の中では、大地が荒廃し、人類が地下生活を強いられ、肉が食えず困っていて、牛が人間並みに賢くなり人間の言葉をしゃべられるようになりました。
・これのどこに人間側に利があり、現実で原爆をどんどん開発したらよいという発想になるのですか。そもそも現実で被爆した牛が賢く進化する結果なんてないですよね。それはこの物語が、フィクションだからですよ。


「フィクション」だから、何を書いてもよいということにはなりません。

あなたは「フィクション」を利用して「原爆を落としたら、牛がしゃべれるようになった、かしこくなった」というようなことを書いています。

日本では「原爆」は「広島」「長崎」「第五福竜丸(だいごふくりゅうまる)」ビキニ環礁と、現実に、三度被害を受けている。

その被害を受けた国民が「フィクション」だから「原爆が落ちて、牛が賢くなった」という科学的根拠のない内容をネットで流してよいということにはならないでしょうに。

この「作家でごはん!」というサイトはネットで世界とつながっています。
このような内容の作品を世界中の人たちが見る可能性があると思うと、「広島」「長崎」「第五福竜丸(第五福龍丸、だいごふくりゅうまる)」ビキニ環礁と、現実に、原爆で被害を受けている彼らに対して、申し訳ない。

>それでも、『原爆がこの作品の中の牛にとって「よいところもある」ので、現実の人間(読者)が原爆の開発をよしとするだろう』というのは妄言以外になんていえばいいんでしょうか。<

原爆に三度も被害を受けている日本国民がフィクションであれ、原爆で「牛」が「賢くなる」というような内容を書くことは「不謹慎」なのですよ。

白米
126.236.74.222

>夜の雨さん


放射線被爆に対する認識の低さは認めます。
ですが、この手のフィクションの細かいところに目くじら立てて騒ぐ輩は頭がどうかしていると個人的に思っています。(隙自語)

確かに特定の人物に対して悪意を持って作品創作に取り込むカスがいるのは事実(けもフレ□)ですが、この作品から被爆者に対してあなたが例に挙げたゾンビにするような卑下する描写がありましたか?私は書いた覚えがありません。
明らかなヘイト作品に対して声を上げることは大事なことではありますが、この作品内においてはとても不毛な議論だと思います。頓珍漢なことを言うのはやめてくださいね。はっきり言って面倒くさいですし、失礼です。
こんな不毛でくだらないことを言う人達がいるのは事実ですので、被爆という現実に存在する現象を用いたのが失敗だったのかもしれません。

コピペ返信です。既に回答済みです。
何度も言いますが、この作品内においてはとても不毛な議論だと思います。頓珍漢なことを言うのはやめてくださいね。はっきり言って面倒くさいですし、失礼です。

180.25.188.63

 1匹か1頭か単位を統一しましょう。


>今まで感じたことのない揺れと嫌な風が吹きました。

 強力な爆弾が遠くで爆発したという描写なら 光→揺れ→風が時間差で来た方が、遠さ・強さを強調できる。


>最初の二匹の雌は二十二頭目の子牛を生むときに死んでしまいました。
>辛く苦しい旅路のうちに、一頭、二頭と仲間が倒れていきました。最初の二匹の雄がまず倒れ込みました。

『最初の二匹の雌』? わかりにくい。
 牛の特徴は大きさ以外(ツノや模様)も用意しましょう。子供向けならなおさら。描くのは数頭でいいけど。


 洞窟に入った時に牛の頭数書いてないから、『洞窟の外に出た牛はわずか三頭でした』に効果がない。


>その大きな部屋の天井近くの窓から二人の小さな生き物、ニヤニヤと見下ろしていました。

 牛の知能が下がったのに合わせて人間視点へ切り替えた方が自然。




 横からだけど爆弾なら被爆、放射線なら被曝。字面の向こうの意味が随分と違います。
 残念ながら、現実を基に思いっきりフィクションに振ったモノと、現実を知らずに妄想フィクションでつくったモノでは根底から違うので、ゴジラを例に出す事自体無理があります。

ゴイクン
121.92.248.216

拝読しました。

面白かったです。牛たちのとろとろした移動風景を、丁寧に描写されている、されようとしている、それはとてもよいことと思います。
なので、少々の瑕はあっても、楽しめます。

御作の面白さは、私にはこの移動風景にあるので、大げさにいえば迫害された者たちの彷徨なので、なんか砂漠をうろつく旧約聖書の人々を連想してしまいました。七日間、雨が降ったというのも何か天地創造のイメージだし。

なんてことは、読者の勝手な感想でどうでもいいことです。私はこのとろとろした移動が楽しかったです。つまり丁寧な描写の面白さですね。

そういう意味では、2のオチの部分は無理に物語にしたようで、個人的にはさほど面白くありませんでした。でも、必要という人も多いでしょうね。

ただ、ですね。せっかく牛を描こうとされたのですが、その描き方とかにいろいろチェック可能な箇所があって、残念でした。

>二匹の雄と二匹の雌で子牛を四頭産みました。

ここの計算に少し悩みます。二年かかったのかな。そして、ここは人間みたいにすでにカップル感覚が生まれていたということでしょうか。雨のせいでしょうか。そこはわかるように書かれたほうがいいかと思います。牛の場合、普通はオスは一匹で、増えたければメスが多い方がいいはずです。
というのも、牛の子は産まれるのに一年かかるので。

すぐ後に「二十頭目の子牛」と出ますが、これって10年が経過した計算になりますね。

それと文章が少しぎこちない所がありました。
もう少しすんなりした文章になれば、この物語はいい感じの作品になると思いました。文章は器みたいなもので、器に問題があれば、どんなに美味しい食べ物も少しは味が落ちる、というのが私の持論です。

それでは失礼します。

吉岡ニッケル
126.224.152.67

まあね。「自分の言いたいことを理解していない!」と怒る気も分かるけどな。
それだけ夜の雨さんは御作を読んだってこっちゃ。
感謝しても、あんまし恨んじゃいかんでえ。

俺は読んで「面白かった」しか言えへんもん、この作品には。
でも東日本大震災は、明らかな人災やなあ。

偏差値45
219.182.80.182

一字一句、しっかり読んでいるわけでありませんが、
特別不自然な点はなかったと思います。

感想としては、、、。
野生の牛と飼い牛はどちらが幸福なのだろうか?
そんな疑問を投げかけているような気がしましたね。

・危険な状況の中で生きていかねばならないが、自由がある牛。
・安全で食事もあるが、自由がない牛。

実際の動物は「死の概念」を知らないので、
もしかしたら飼い牛の方が幸福かもしれないですね。
そう考えると、罪悪感なく牛肉が食べられますね。

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