作家でごはん!鍛練場
ARAKI

スイッチ

「スイッチ」





「真っ白い世界にぽつんと机と椅子が置いてある。その上には原稿用紙の束と鉛筆が五本。まるでここで小説を書けと言われた気がした」
 聞こえる?
「小さな声が聞こえた。ただ姿が見えないので戸惑っていると」
 君に言ってるんだ。
「辺りを見回すがやはり誰も見当たらない」
 なに?
「どこを向いていいのか分からず適当に上の方を向いて話しかける」
 おれの世界へようこそ!
 今から君には小説を書いてもらうよ。
「やはり声しか聞こえない。声以外の誰かに見られているわけじゃないけど、独り言っぽくて不気味な事に気付いて、机に向かって話しかけることにする」
 あなたは誰? どうして小説を書かないといけないの。
「ふぅ、とため息のような音が聞こえる」
 君はおれの世界に閉じ込められたんだ。理由なんてないよ。無差別なテロみたいなもんさ。でもおれはそんなに無慈悲じゃないよ。だから、今から言うお題で小説を書けばここから出してあげる。
「声が言うには、主人公が母親からこずかいを貰って、家からコンビニに行ってジュースを買ってくる、というシンプル過ぎる話を書けばここから出られるらしい。ただ、一つルールがあった。それはこの世界では、スイッチと言ったら『台詞の文』と『地の文』が逆転し、言う度にそれが切り替わるというのだ」
 それじゃあ早速やってみよう。すごく退屈してたからね。
「弾むような声が聞こえた。子供のように屈託のない声だ」

「スイッチ」

 用意された椅子を使うのがシャクなので、立ったまま中腰で鉛筆を握る。
 小説を書くことは嫌いではない。声はそのことを知っているのかもしれない。不気味だけど今は相手に従っておいた方がいいだろう。
 それにしても、作風が浮きぼりになる適当なお題だ。
 一枚目の原稿用紙に簡単なプロットを書いてしまおう。どうせ書くのなら面白い物を書きたいと思ってしまう、おかしな欲が出てくる。
「よし」HBの鉛筆をがつがつと走らせる。芯の先端が少し欠けてしまったが気にしない。小気味好い感触が手に伝って、指先の動きをさらに早めた。


☆★☆★


 八月の最終日、まだまだ暑い日が続いている。蝉の鳴き声がイライラに拍車をかける。水分不足の喉と、背中のTシャツが張り付いて煩わしい。クーラーがガンガンに効いたコンビニに行こうと思った。
 ただお金がないので母親との交渉が必要だった。最近母親の髪の分け目が白くなっていたことを思い出す。
 階段を一段飛ばしで降りて母親のいる部屋に向かう。
「お母さん、白髪目立って来てるよ」
 座椅子に腰掛けてテレビを見ている母親はウトウトしていたのか、ビクッとして私の声に反応する。
「白髪染め塗ってあげようか? お小遣いちょうだい!」

『スイッチ』

 今眠たいから後でよろしく。
「そう言って財布から千円札を取り出した」
 ありがとう。
「お金を受け取ると、リモコンでテレビの音量を5つ下げて、母親の眠り易い状態を作ってあげる」
 コンビニ行くんならアイス買ってきて。チョコのやつね。
「母親はそう言って目を閉じた。このタイミングでテレビを消すと、母は目を開いて怒る事を知っているので、私はそのまま部屋を出た」


★☆★☆

 なかなかいい感じだね。
 特に面白くはないけど。
 ほっとけ。
「声に向かって反論する。ふと気になって手をひねって見ると、やっぱり紙に触れていた部分が鉛筆で真っ黒になっていた」
 こんなことして何がしたいの。
「気が付くと椅子に座っていた。妙な対抗心よりも足の疲れを優先している、平常運転だ」
 こうすると、なんてこと無い文でもかなり尖った感じになるでしょ。文章に読者が集中するよね。次のお題も追加するよ。
 却下。
「私の発言が却下される」
 次はさっきの続きから、伏線回収して伏線を張って貰おうかな。
 だから何がしたいの。
 退屈しのぎ。
 がしたいの。
「声はさっきより可笑しそうだ、おちょくる相手が出来て楽しくてしょうがないのだろう」


「スイッチ」


☆★☆★

 家を出てコンビニを目指した。
 背中や額から汗が吹き出している。
 坂を下りながら、帰り道のことを考えてゾッとする。
 ジュースを飲んだら半分残しておいてシャワーを浴びよう。そして上がってから、残りのジュースとアイスを食べよう。
 夏バテなんて知るもんか、後悔よりも目の前の快楽を優先させる、刹那的な生き方は若者の特権だ。
 母親がくれたのが千円札ではなく、五百円玉だったら母のアイスはグレードの低いものになっていただろう。母よ良い判断だ。
 私は手に持っていた千円札を改めて握りしめた。クシャッとした感触が手に伝わる。
 脱げそうになるサンダルに注意しながら、私は日陰までの数メートルを小走りで進む。
 日陰に入るか入らないかという時、急に手首を握られた。
 そして握っていた手を無理やり広げられ、千円札が奪われる。
 しまった、ひったくりだ。
「ドロボー」
 叫んで逃げる男の背中を追いかけた。
 通り過ぎた掲示板には、ひったくり注意のポスターが黄色と赤の文字でデカデカと掲示板されている。
 サンダルが片方脱げてしまったが構わず走る。夏の日差しを受けたアスファルトは思った以上に暑くて尖った石のように硬い。
 素足になった右足が悲鳴をあげる。
 アイスはもう無理かもしれない。母の残念そうな顔が浮かぶ。そういえば最近ひったくりが多いから気をつけなさいよ、と今朝言われたっけ。
 人の話はしっかり聞くべきだった。悔やんでも悔やみきれない。


★☆★☆

「何これ、なんか凄く嫌」
 伏線は事前にさりげなく仕込んでおいて回収することで、感心されるものであって、回収してからさりげなく伏線を張っても何の意味もない。ただただ、後悔の念を綴るだけの文章はとにかく後味が悪くて、雨の日のビショビショの靴下みたいに不快なものなんだと気付く。
「そうだね、これは失敗だった」
 弾んでいた声が少し落ち込んでいる。
「次は必ず文書に倒置法か、体言止めを使って話をーー」
「却下!」
 さっきより強い声で叫んだ。
 声が早口になっているのに気づいた。きっと自信がないのだろう。
「要するに面白い話を書けばいいんでしょ」
 使っていた鉛筆を置いて、新しいのと取り替えた。
「黙って見てて」
 尖った芯が折れないように程々の力で鉛筆を握る。
「う、うん」
 一度咳払いをして声は聞こえなくなった。


☆★☆★

 ひったくりがどんどん逃げていく。最後の足掻きのように私はもう一度ドロボーと叫ぶ。
 その瞬間、ひったくりの身体がふっとんだ。
 私の声に反応して、近くの男性がひったくりにタックルしたのだ。
 倒れたひったくりから、くしゃくしゃになった千円札を奪い返す。これは私と母の欲を満たすチケットだ。
 ひったくりが慌てて逃げていく。
 しかし、私の感心は果敢にタックルをして、ひったくりを捕まえてくれた男性に移っていた。
「大丈夫?取られたのはそれだけ?」
 千円札を指差して、男性は心配そうに私を見る。
「ううん」
 私は首を横に降る。
「何を取られたの」
 怖くなって私は男性の分厚い胸板に顔をうずめる。優しく背中をさすってくれる彼に胸が締め付けられる。
「あなたに心を奪われました」
「え?」
 私は間近で男性が赤面しているのを見た。
 彼に少しでも良く見られたくて今更前髪を治そうかと考える。こんなことならちゃんとヒゲを剃っておけば良かった。


★☆★☆

「なにこのどんでん返し、ただのBLだよね?」
 声があきれている。
「面白い話って君の趣味であって、決して一般的じゃないよ!」
 興奮して自分の好きなことを書いてしまった。作家が読者を置き去りにしたらおしまいだ。
 ただもう少しの辛抱でここから出られるのだ、さっさと続きを書いてしまおう。鉛筆を握る手に力が入る。
「ちょっと待って、せっかく期待して君を呼んだのにがっかりだよ」
 真っ白な世界に冷たい声が響く。
 思い出していた。声は最初、無差別なテロみたいなものと言っていたのに、今は確かに『君を呼んだ』と言った。
 一体何が目的なのだろうか。
「このまま君は一生この世界から出られないよ」おれを失望させた罰だ、声がそう言った。
 どうすれば良いのか考えて頭を働かせる。声の主がどうしたいのかを。

台詞の文
地の文
伏線
倒置法
体言止め
 
 声の言ったことを思い出す。
 彼はきっと面白い小説が読みたいのだろう。そしてそれに必要なのはなにもそれらの用語やテクニックだけではない。そのことを声に見せてやろうと考えた。
 声の今までの発言や態度から、彼の性格をイメージさせてキャラクターを膨らませる。
 よし、やるべきことは決まった。
 後ろに結んでいた髪を解いて耳の後ろで結ぶサイドテールに変えた。フワフワのポニーテールが、右肩に出来上がる。
 椅子から立ち上がった。

「ねぇ、怖いよボクを一人にしないで」
 恋人にしか使わないような、高くて甘えた声色を使った。自分を抱きしめるように体に腕を回すと、上目遣いになるように少し頭を上げた。
「君、自分のことボクっていうの?」
 声が動揺しているのがわかった。
「女の子なのに変わってるね」
 声が大きくなった。なんだか興奮しているように聞こえる。
「そうだよ。一人じゃ怖いから、ここに来てボクの手をつないでよ」
 表情を作って鼻をすすった。涙を流すのには時間がかかりそうだが、目を潤ませることくらいはできるかもしれない。
「でも」
「ねぇ、怖いよ、早く来て」
 私は自分が可愛いのを知っている。もちろん一人称だってほんとはボクじゃない。
「本当は誰かと会うの怖いんだ」
 声が震えている。
「だからこんな世界に閉じこもって、君を連れ込んだ」
 以前のような余裕のある声ではない。訴えるような声だ。
 
 なぜこんなことができるのかはわからない。現実が苦しくて、嫌で嫌でしょうがなくて、気がつくとこの世界に自分はいた。
 この世界ては全てが自分の思い通りだ。ここから覗く現実の世界で、たまたまた私を見つけてここに来るように強く願った。それが今の状態らしい。
 自分は弱い者が相手じゃないとまともに話すことすら出来ない、だから姿は見せられないと、声は全てを教えてくれた。
 
「手をつないで、一緒にぎゅってしよ」
 もうひと押しだ。
「ボクを一人にしないで」
 返事はない。
 声を上手く誘導できなかったのだろうか。
 白い世界に一人取り残された自分を想像してぞっとする。
 淡い光と共に髭の生えた長髪の男が現れた。メガネの下には酷いクマが見えるが、よく見ると顔は意外と幼い、まだ三十代手前くらいに見えた。
「やっと会えたね」
 ゆっくりと近づいて男の手をぎゅっと握った。
 冷たい手は思ったよりごつごつしている。
 私につられて男も笑顔になる。
「ねえ、なんでボクをここに呼んだの?」
「君のその容姿と、自由な文体の小説が好きだったから」
 さっきまでの声が男から聞こえた。
 好きという台詞に男は耳まで真っ赤になった。
「小説には色々な手法があるけど、強烈キャラの主人公だけでぐいぐい読ませちゃう、めちゃくちゃ面白い作品ってたくさんあるよね」
 私は控えめな笑顔でそう言った。
 作り物ではない本当の表情だ。
「文書よりも君というキャラが一番魅力的だった、おもしろかったよ。おれの負けです」男は少し頭を下げた。
「おれはこの世界と心中するよ」現実の世界にはもういたくないし、この世界も最初は楽しかったけど、虚しいだけって君に気付かされたよ、男は晴れた顔をしていた。
 私は何も言わなかった。男の言ったことを肯定する気にも否定する気にもなれなかったからだ。
「最後に名前教えて」
「吹田(すいた)だけど」
 男の心変わり一つで私はまたここから出られなくなる。キャラを演じる必要があった。
「それじゃあ、スイッチって呼ぶね」

「白い世界が少しずつ消えていく。この世界は崩壊して私は元の世界に戻れるはずだ、男は優しくそう言った。ぼんやりと、鉛筆で更に真っ黒になった手を見つめていた」

 さよなら。
 
「スイッチ」

 私は最後に彼を呼んだ。 
「私の容姿と小説を好きでいてくれてありがとう」

 世界と共に消えていく彼を抱きしめた。
 嘘泣きの涙が時間差で出てくるのに少し驚いた。

スイッチ

執筆の狙い

作者 ARAKI
126.152.205.165

スイッチをキッカケに小説の世界が変わる。邪道かもしれませんが、いっぱい詰め込みました。最後まで読んでくれたら嬉しいです。

ワンアイデアから書きました。好き嫌い選ぶ作品かもしれませんが、なにか気付いたことや感想等あればよろしくお願いします。

コメント

根釜カツ江
60.34.120.58

発想が面白いと思いました。

ただ、地の文が一人称の書き方の場合、地の文と台詞が交換しても、そんなに大差ないということもあるんでしょうか?

ARAKI
126.163.155.14

根釜カツ江さん

読んでいただきありがとうございます。

発想が面白いと言ってもらえて嬉しいです。

>ただ、地の文が一人称の書き方の場合、地の文と台詞が交換しても、そんなに大差ないということもあるんでしょうか?


おっしゃる通り、大差はないかもしれません。
逆にすることで、違和感と新鮮さが生まれて続きが気になるかなと思ったのですが、おそらくそれは上手く機能してないですね。


あといつも一人称で書いているので考えてなかったですが、三人称だとまた違った感じになりそうですね。

感想ありがとうございました。

こばち
202.247.218.246

初めまして。
他作品を真剣に読み込んでいる姿勢から、鍛錬するつもりの作者さんなのだろうと感じたので読ませて頂きました。
地の文と台詞を逆にする。というような試験的発想は悪くないと思うのですが、曖昧な世界感を提示したまま物語が進行していくところに共感できず、終始読みにくさを感じました。
どの部分を読んでも、それが「主人公が書いた小説の世界」であると言われてしまえば何でもアリなので、何に共感し、何を読み取り、どこを楽しめばいいのかわからないからだと思います。
(発想の特異さを除けば)ほぼ一人称で書かれているため、登場人物の容姿も年齢も性別もほとんど像を結びませんし、固有名詞も描写もただの記号になっています。
主人公が作中のキャラなのか、それとも吹田がキャラだったのか、どちら側の世界からどちら側を見て書かれた小説なのか、様々に解釈可能とも読めますが、それは そのように書かれた からではなくて 作者が丸投げをしている に思えます。
>ただのBLだよね? という台詞が突然出てきても、前段階でそのようには読めなかったし、ひったくりが握りしめた千円札を奪うというのもあまりに現実離れしています。
ワンアイデアを膨らませて作品にする場合、作者には見えているけれど読者には見えていない部分をどう感じさせるかが必要で、感じさせるためには作者の中できっちり世界が作れていないとなりません。書くのではなく(読者がそれを)感じるように、世界やキャラを作り込んでおくのです。今作は書かれていることしか感じることができませんでした。私に見えたのはエンピツと紙。漠然とした何もない世界。あとは声。それだけでした。
小説は文字で表現する世界です。だからこそアウトプットする前の作業が大切です。
ワンアイデアをものにする技術を模索してください。

ARAKI
126.152.228.252

こばちさん

はじめまして。
詳しく読んで頂き感想ありがとうございます。

感想にある通り基本的なことができてなかったみたいですね。
自分はわかっているので、世界観を相手に伝える努力を怠って、書きたいことを好きに書いてしまったようです。


>ワンアイデアを膨らませて作品にする場合、作者には見えているけれど読者には見えていない部分をどう感じさせるかが必要で、感じさせるためには作者の中できっちり世界が作れていないとなりません。書くのではなく(読者がそれを)感じるように、世界やキャラを作り込んでおくのです。

これにつきますね。
自分ではわかっていなかった欠点がしっかりわかった気がします。

次はいいものが書きたいという気持ちになったのでやる気出ました。これに懲りずにまた投稿したいと思います。

うりぱぱ
218.227.96.7

お待ちしておりました。
拝読いたしました。

まず初めに、地の文とセリフの区別をかぎカッコで切り替える試みの真意が最後まで判りませんでした。
文章はてらいがなく、読みやすいのです。折につけみられる描写も独特の味があります。
しかし主人公が男なのか女なのか迷いました。
途中”BLだよね”というシーンがあります。その直前に『ひげを……云々』があるので、読み手はそのBLで……むむ、そうなのかと思いますが、その後女性だったという事がわかります。女性でもひげははえます。この時点で男性ではないなら『口元の産毛を』とするべきですが『ひげ』となると男性と思います。結局どちらなんでしょう。ここがややこしい。

ひげ云々の前に『あなたに心を奪われました』とあります。
これも急展開過ぎるでしょう。

最後に名前を聞きます。
吹田って関西の地名ですよね、これも必要でしょうか?

まず全体の世界観はつかめるのですが、何というか読み込みが足りない気がします。つまり必要のない言葉と文節が編集されていないような……。

以上が感想になります。とりあえずお帰りなさい。

ARAKI
126.163.137.230

うりぱぱさん

感想ありがとうございます。

やはり読み込みが足りないのと、書きたいことを好きに書いて説明不足だったと思います。

主人公は女性なのですが、主人公の書く小説の主人公は男だったというわけです。
というか説明してる時点でかなりややこしいですね。
全体を通してですが、かなり複雑なのにしっかり書けていない。これはマズイです。

あと吹田は地名から取りました。
主人公にスイッチと呼ばせる為に『すい』の付く苗字を探したのですが、全くしっくりくるのが無くて吹田になりました。


ここからは余談ですが、やはり人に見てもらうというのは大事ですね。
苦手な長編をちびちびと100ページちょっと(まだ半分程度)書いたのですが、今回の反省をいかして相手に伝わるかどうかの推敲もやりたいと思います。

あと次は書くつもりなかったのですが、納得をいくものを載せたいというのと、うりぱぱさんを唸らせる、とまではいかないまでも、今回の作品よりわかりやすく面白いものを作りたいと思います。

今までと毛並みの違うものを書いています。短い文なので来週には出来ると思うのですが。

お待ちしていただきありがとうございます。書くことが楽しいと思える今日この頃です。

えんがわ
165.100.179.26

文章に流れる雰囲気は好きです。

確かにスイッチの使い方はわかりにくさを増しているのですけれど、その煙に巻かれた感じ、文章を読んでいて「あれ? 自分はどこにいるんだろう」とちょっと迷子になる感じは、意外とイイ感じに出ています。

ただその感じは内容に沿ったものではないです。
中身とこの雰囲気が一致していれば、かなり面白くなりそうなのに惜しいです。

特にコンビニの話は、自分には合わなかった、ずばり言うとつまらないです。
そのつまらなさは意図したものなのでしょうけれど、その意図された退屈さは、読んでいて、確かに退屈なんです。

つまり下手というのを表現する場合、単純に下手じゃなくて、見る人によっては下手な歪で稚拙な文章だけど何処か味のある、憎めない。
ここで言えば、「何これ、なんか凄く嫌」のセリフに、読者の自分に対して「なんだ不快だとわかってるならわざわざ俺にも読ませるなよっ」っていう軽い嫌悪感が湧くような方向ではなく、「あはは、へっただなー」とか「惜しいなぁ、手作りおにぎりに最後にハチミツぶっかけちゃったよ」とか、そっち方面に印象を持っていくような。

「ヘタウマ」が理想にあって、そこまで行かなくても「ヘタレていてなんか味のあるポンコツ」ってところまでコンビニの話を書きききれば、最後のオチにも説得力が出て、自然と膝を打つ感じになると思います。


アイディアは好きです。有効に活かせれば、かなり良い感じに仕上げれると思います。

ARAKI
126.33.201.117

えんがわさん

読んでいただきありがとうございます。


>確かにスイッチの使い方はわかりにくさを増しているのですけれど、その煙に巻かれた感じ、文章を読んでいて「あれ? 自分はどこにいるんだろう」とちょっと迷子になる感じは、意外とイイ感じに出ています。

この感覚を言っていただき本当に嬉しいです。独特の違和感をだしていたつもりなのですが、ただ書いている時そのことに浸ってしまったという感じはあります。


>ただその感じは内容に沿ったものではないです。
中身とこの雰囲気が一致していれば、かなり面白くなりそうなのに惜しいです。

その通りです。
もっと本編と絡めて、効果的な使い方や台詞の文と地の文が入れ替わる必然性というものを考えればよかったです。
そういうの考えるの好きなんですが、伝わるだろうと甘く考えていました。



>ここで言えば、「何これ、なんか凄く嫌」のセリフに、読者の自分に対して「なんだ不快だとわかってるならわざわざ俺にも読ませるなよっ」っていう軽い嫌悪感が湧くような方向ではなく、「あはは、へっただなー」とか「惜しいなぁ、手作りおにぎりに最後にハチミツぶっかけちゃったよ」とか、そっち方面に印象を持っていくような。

なるほど、面白いですね。読者に途中まで良い感じのイメージを与えてしっかり書いておいて惜しいとこでミスする。それだけでも読む方の感想としては今のものよりだいぶ良くなりそうですね。

発想や雰囲気等褒めていただけて嬉しかったです。
全体的な書き込み不足や説明不足でラストに入り込めないというのがわかってきたのでしっかりと書き込み直してみたい作品になりました。

感想ありがとうございました。

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です。

テクニカルサポート

3,000字以内