作家でごはん!鍛練場
屋羽之助

清廉潔白【原稿用紙38枚】

プロローグ

 冷たいそよ風が吹いた後は決まって目が覚める。
半開きの目を片手でこすりながら携帯をポケットから取り出し時間を確認した。午後一時五分。
周りを見渡してみると広々とした屋上に人がいる様子はなく閑散としていた。
それもそのはず、真冬の寒い屋上でわざわざ昼寝しようとは誰も思わない。
私は誰もいない屋上が却って快適に感じられた。 
 昼食時間になると屋上に来て、汚い地べたをティッシュで適当に拭き、あぐらをかいて一人で弁当を食べるのが日課だった。
弁当と言ってもごはんにふりかけをかけて食べるだけだったけど、騒然な教室から離れるだけで心が休まる気がした。
視界に人がいない風景は美しい絵そのものであり、一回スケッチブックに描いてみたい気がする。
チャイムが鳴るまであと五分。私は重い足を教室に向けた。
 はっきり言って学校は好きではないし増してや友達がいる訳でも、勉強が楽しいわけでもない。
私が学校に来る唯一の理由は一ノ瀬先生を見るためだけであり、それ以外の理由は何一つなかった。




 一ノ瀬先生との最初の出会いは去年の春、桜がぽつぽつと咲き始めた頃だった。
入学して早々私は騒然な教室が嫌で、学校を休みがちになっていた。
ガヤガヤしている教室に一日中いるよりは、家で静かに絵を描いている方が楽しい。
だけど欠席日数が多すぎると親が学校に呼ばれることがあるので、時々出席日数を満たすためだけに学校に行っていた。
 いつも通り机に突っ伏して寝ていると、一ノ瀬先生は突然やってきた。
「今日から一年三組を担当させて頂く一ノ瀬といいます。よろしくお願いします」
深々と頭を下げた先生を見て、教室は異様な空気に包まれた。
今まで一年三組の担任だと思っていた佐藤先生はどうやら副担任らしく、このやけに馬鹿丁寧な話し方をする若い教師が私たちの担任らしいといった感じだった。
「はい、では数学Ⅰの教科書、二十三ページを開いてください」と先生は静寂を破るように言った後、一切の物音も立てずにそっと数学の教科書を教卓の上に置いた。

 一ノ瀬先生の第一印象は正直あまりよくなかった。
身長が高い割にはとても細身で髪はボサボサ、しかもいつも同じ服を着ている。
ジーパンに黒いタートルネック、季節が寒くなればその上に医者が着るような白いガウンを羽織る。
表情の変化も乏しく、基本無表情か決まりの悪そうな顔をするか、どらちかしか見たことがなかった。
入学当初は周りの女子高生たちからチヤホヤされることもあったが、何せ反応が薄く、返事もなんだかカタコトだったため、今ではほぼネタキャラとして周りから馬鹿にされていた。
 一ノ瀬先生のあだ名は「ジョブス」だった。
どうやら毎日スティー〇・ジョブスと同じ服を着ているからとクラス一のお調子者三道が名付けた。
一ノ瀬先生の前で「おーい、ジョブスー」と三道が言えばドワッとクラスは笑いに包まれる。
言われた本人は決まりの悪そうな表情を浮かべるだけで淡々と授業をするだけだった。
みんなに笑われて悔しくないのかな。私なら絶対耐えられない。仕返すなりして笑われないようにする。あんな生き方絶対嫌だと思った。
 
 学校にいる時間が長くなればなるほど私は消耗する。
騒然な教室で発せられる様々な音はストレスでしかなく、教室で突っ伏して寝ようにも寝ることも出来なくなっていた。
そんな日が続くと決まってストレスで体調を崩すので、家に何日か引きこもらなければならなかった。
 家にいる私を見て母は特に何も言わず、「学校に呼ばれないようにだけね」と言う。
母と特段仲が悪い訳ではないが、共通の話題がある訳でもなく、母との二人の時間は沈黙に耐え切れないのでいつも自分の部屋に閉じこもっていた。
ベッドと机だけが置いてあるこの部屋だけが私の居場所であり、唯一の気楽な空間。
 母が夜の仕事に出かけた午後七時になれば、私は部屋を出てテーブルに置いてある五百円玉をポケットに入れコンビニに出かける。
いつも通り三百五十円のチキン南蛮弁当と百円の猫用ガムを買って家に戻る。
残った百円は貯金する。いざという時のために貯金は欠かせない。
弁当を食べた後は暗くなる前にもう一度外出しないといけない。
私の愛猫さくらのご飯をあげないといけないから。
スケッチブックとB4の鉛筆が入ったかばんに猫用ガムを入れ家を後にした。
家を左に曲がった直後の細い路地が私とさくらの密会場所。
ビルとビルの間の小さなこの空間に人が入ってくることはない。
 いつも通り家の鍵についている鈴を数回鳴らすとさくらがぴょこっと出てきた。
――さくらはどこかで私を見張っているのだろうか。
「ニャー」と私を見上げた後、さくらは私の靴に顔をスリスリした。
可愛かったので「ヨシヨシ」してあげると、さくらはさっきより少し大きな声で「ニャー」と言った。
好かれているのがわかる。
わたしもさくらが好きなので両想いだ。
さくらと遊んでいるといつの間にか周りが暗くなり始めていた。
 私はかばんにある猫用ガムを取り出し「はい、いっぱい食べてね」といつものように猫用ガムをあげた。
さくらがご飯を食べる様子をじーっと見るのは楽しい。
本当においしそうに食べるので、どんな味か気になって食べてみたい気がする。
 猫用ガムがあと少しになった頃、私はスケッチブックを取り出し、汚い室外機にハンカチを置いて腰掛けた。
さくらはまだおいしそうに猫用ガムを食べている。
いつも描く内容は同じ。
さくらの食事姿。
だけどその日の気温、湿度、さくらの表情すべてが違くて、毎日違う絵になるのが面白い。
絵を描き終わる頃には既にあたりは暗くなっていた。
「じゃあね、さくら」ヨシヨシした後帰ろうとすると「ニャー」とさくらも挨拶してくれた。
帰りに猫用ガムの抱用紙をコンビニのゴミ箱に捨て、家に帰り風呂に入って寝ると、再び明日になる。

 明日になってもやることは変わらない。
学校に行き、騒然な教室で寝るフリをする毎日。
こんな人生に意味があるのだろうか。
私はベッドから起き上がることが出来ず、二時間目の休み時間になってようやく学校にインフルエンザだと嘘の電話を入れた。
副担任の佐藤先生が電話に出て「担任の一ノ瀬先生にインフルエンザの事を伝えておくね」と言ってくれた。
 学校を辞めるという選択肢は母が認めてくれない。
私に興味がないくせに学校だけは辞めるなと言う。
なんだか腹が立つ気もするけど考えてもどうしようもないことは考えないことにした。
しかし、これで学校を休めると思うと心がスッと楽になった。
 なんだかウキウキした気分になり、スケッチブックの入ったかばんを持ってさくらに会いに行きたくなった。
使い切ったスケッチブックを地べたに投げ捨てるように置いた後、新しいスケッチブックをかばんに入れ家を後にした。
いつもの細い路地裏に入ると今日はやけにあたりが静かに感じる。
―――チャランチャラン
鈴を鳴らしてみてもさくらは出てこなかった。おっかしいなーと思い、もう少し大きく鈴を鳴らしてみる。
―――チャランチャランチャラン
相変わらずさくらが出てくる様子はなく、あたりはシーンと静まり返っていた。
なんだかこれ以上ここにいると虚しくなりそう。
私は家に戻ることにした。
 さくらのやつ、今日は猫用ガムがないことに気づいたんだな、次会ったらゲンコツでも食らわせてやろうと思った。
いつものように家の入口のすぐ横にある階段を昇ると、なんだか人の気配がした。
前を見て見ると、ジーパンに黒いタートルネックを着た人が立っていた。一ノ瀬先生だった。




「おはようございます」一ノ瀬先生は下を向いたまま言った。
「…おはようございます」私はびっくりして思わずきょとんとした顔になった。
「折り返して電話したんだけど…電話が繋がらなくて来ました。ちょっと時間大丈夫かな」
妙な間を開けて話す先生の顔を見ると、いつもの決まり悪そうな顔だった。
「あ…はい」頭が混乱したが、とりあえず話があるみたいなので、家にあげることにした。
「あがりますか?」と私がドアを指さすと先生は「ごめんなさいね、本当に」と言った。
鍵を開けると玄関口にある母のハイヒールが目についた。
「家にお母さんはいますか?」靴を脱ぎながら一ノ瀬先生は言った。
「…いないです」と私が言うと「あーなるほど」とだけ言い、リビングにあるこたつの横に、鞄を置いて「失礼します」と一礼した後座った。
私もかばんを置いて対面に座ると一ノ瀬先生はゆっくり口を開いた。
「インフルエンザ、大丈夫ですか?」
「はい…何とか」
「ゴホゴホ」
――幸い、いいタイミングで咳が出たので本当にインフルエンザっぽい感じになったと思う。
「ごめんなさいね、しんどいのに急に押しかけてきて……」
「…いいえ大丈夫です」
その後、気まずい沈黙が流れた。
私は気を紛らわせるためにお茶を持ってくることにした。
「お茶持ってきます」
「あ、ありがとうございます…」
暖かいお茶を差し出すと先生は一口飲んだ後言った。
「実はね、このまま休みが増えると鈴井さん、一学期の出席日数が足りなくて留年になるかもしれないんです」
「あ…」私がポカーンとしているとすかさず先生は言った。
「学校に来るのあまり好きじゃないですか?」
先生と初めて目が合った気がした。
私が仮病を使っているのを見抜いているのだろうか、私が何も言えずにいると先生は唐突に自分の話をし始めた。
「私、実はね、数学者になりたかったんですよ」
私がまたポカーンとしていると、少し間を空けたあと続けた。
「毎日家で一人、自分が人生をかけて解きたい問題に挑戦するのが夢だったんですよね」
「はぁ…」と私が言うと先生はお構いなしに続けた。
「でもね、私は自分の決断に自信がなかったんですよ。夢を持っていながら実行する勇気がなかった、現実を目の前に妥協してしまったんです」と言い先生は苦笑いした。
「価値観の押し売りはあまり好きではありませんが、鈴井さんにはそういう風になってほしくないなと思ったんです」
柔らかい口調だが力強さを感じた。
「…はい?」と私が言うと
「この絵、鈴井さんが書いたものですよね」と言いこたつの横にあるスケッチブックを指さした。
さっき家を出る前に床に投げ捨てたスケッチブックだった。
スケッチブックには昨日書いたさくらの絵が描いてあった。
「ちょっと…!見ないで!」私は恥ずかしくなり、スケッチブックを急いで自分の方に取り戻した。
「あっ、すみません、あまりにも綺麗な絵だったのでつい見てしまいました…絵のことについては詳しくわからないですが、まるで猫を写真で撮ったかのようなデッサンというんですか、理論上は平面的な絵になるはずなのにとても立体的に見えてすごいなーと思って」先生は申し訳なさそうに言った。
私が何も言わずにいると「すごい才能です」と先生は真顔で言った。
――生まれて初めて自分の絵を褒められてちょっと嬉しかった。
「誰かに教わったのですか?」
「…いいえ別に」自分の気持ちが悟られるのが嫌でぶっきらぼうに言うと、先生は顔色ひとつ変えず「すごいですね」と言ってくれた。
「鈴井さん、美術学校とか興味あります?」
「……特に」と私が言うと
「私の知り合いにね、有名な美術学校の先生がいるんですよ。よかったら紹介したいんですけど鈴井さんどうですか?」
「うーん」私が口ごもっていると先生は続けた。
「世の中には特別に努力しなくても人より優れている能力があるんです。それは才能であり、その才能は大事に育むべきだと私は考えています」
先生は笑顔でそういった。
学校にいる時とは違い表情が柔らかかった。
「……考えてみます」と言い私は手元にあるスケッチブックを一番最初の表紙に戻した。
「美術学校にもし入るのなら、編入のための補講も鈴井さんがよければやりますから」
一ノ瀬先生は他人に興味がないと思い込んでたものだから少し意外に感じられたが、素直に嬉しかった。
「ありがとうございます」
私はお礼を言った後、残り少なくなったお茶を一気に飲み干した。
「では今日はこれで帰りますね、編入先の高校のパンフレットは明日送るのでよかったら見といてくださいね、一週間後にまた会いましょう」
「…わかりました」
先生が出て行った後、私は先生が座っていた場所をぼーっと見つめた。そしてパラパラとスケッチブックをめくり自分の描いたさくらの絵を見た。
見たままのものを描いただけで褒められた。才能、わたしにはよくわからなかった。

 一週間後、私は学校にいた。
どうやら美術学校は休憩中も静からしい。
 学校によって差はあると思うけど、今のこの工事現場のような騒然とした教室よりは少しだけでもマシであろうと思ったので、編入することにした。
廊下で一ノ瀬先生とすれちがう時、生徒の私に対していちいち会釈をする。
声を出して挨拶をするのは苦手だから、私も小さく会釈をするとなんとなく心が繋がってるようでほっこりする。
学校が終わった後、下駄箱で靴を履き替えていると一ノ瀬先生が近づいてきた。
「鈴井さん、この前の編入の件考えてくれました?」
「……はい、編入することにします。家からも近かったし…」言葉尻がだんだん弱くなっていく。
「わかりました。頑張りましょうね」と先生は言いアイコンタクトを試みたが私はなんだか気恥ずかしくて下を向いた。
いつもは無表情なのに、私と話すときはなんだか違う人みたい。
人が押し寄せてくる前に早く下校することにした。

 それから毎日一時間弱、学校が終わった後、多目的室で先生との一対一の補講が始まった。
今年はさすがに間に合わないとのことなので、来年の一月にある編入試験に向けて勉強することにした。
編入試験の教科は英国数、実技(デッサン)。
私のデッサンを某美術学校の講師に見せた所、特待生として受け入れたいという申し出があったらしいのだが、一ノ瀬先生は念のために勉強はしましょうと言った。
なので英国数だけ勉強すればよかったのだが、今まで真剣に勉強というものをしたことがなかったので、一ノ瀬先生が出す宿題をこなすのに精いっぱいだった。
 休憩時間に補講の宿題をやっていると、いつの間にか周りの騒然な音は消え去っている。
とても快適だった。
二次関数やコサインたんじぇんどよくわからない数学記号を立体的にデッサンしながら遊ぶこともあったが、一ノ瀬先生曰く飲み込みが早いらしいので「このままいけば問題ないんじゃないかなー」という極めてあいまいな言い方をした。
おそらく気を抜かせないための嘘なのだと思うけど。
「鈴井さんは頑張り屋さんですね」といつも褒めてくれる先生との補講はいつの間にか毎日の楽しみになっていた。
時々私が頓珍漢な間違い方をすると決まって先生は嬉しそうに笑う。
一ノ瀬先生がなんだか可愛く思えてきて、先生とこうして話しているとまるでさくらと遊んでいるような気分になる。
教室でいる時とは違う顔。私だけが知っている顔。なんだか得した気分になった。

 いつの間にか先生は私にタメ語を使うようになった。
「鈴井さん、この問題どう?解けそう?」
「わからない、公式忘れた」いつの間にか私もタメ語になっていた。
「この公式はね、先生もわからないんだよ、実は」
「は?」と思わず私が言うと先生は笑った。
「興味ないんだよこんな簡単な問題。もう少し解き甲斐がある問題を解きたいもんだ」
「わからないから言い訳してるだけでしょ」と私が言うと
「いや、本当にわからない、授業に出る公式以外は覚えてないからね。今から作ればいい話だけど」と先生は言い
何やら紙に書き始めた。
「あ、気にせずに次の問題解いていって」
「うん」
何だか真剣に紙に書いている先生の姿はイキイキしているように見えた。
「よし出来た!」次の問題文を読んでいると先生は、はしゃぎながら言った。
「はい、これで一回やってみて」先生は字が汚すぎてよくわからない公式が書いてある紙をニヤニヤしながら私に見せた。
「何って書いてるかわかんない」私がぶっきらぼうに言うと
「うそ…」としょんぼりしながら言った。
「本当」
「もっかい書いてみるわ」
書き直した公式はさっきより字が少しだけ綺麗になり読みやすくなっていた。
「これで読めるんちゃう?」
「うん」
問題を解き終え先生に見せた。
「………」
「はい、正解!俺が考案した公式どう?すごくない?」と親指を上げて言う先生の顔はさっきよりニヤニヤしていた。
なんだかうざかったので「いや別に」と言った。
私はなぜ解けたのか不思議に思い、教科書で公式を確認してみると、まったく違う公式だが代入した値を計算してみると答えは一緒だった。
すごいとこあるじゃん。いつも頼りなく見える先生が少しだけ格好良く見えた。

 半年くらい補講を続けていると、いつの間にか出席日数は十分足りるほどになっていた。
多目的室以外で会う時の先生はなんだかよそよそしく、私を見てもいつものきまり悪そうな顔をしているだけ。
だけど私にとってはそっちの方が都合がよく、今の絶妙な距離感を気に入っていた。
廊下で会えば軽く会釈をし、多目的室で会えば手を振ってくれる。
私のニーズを的確に汲んでそれ以上にもそれ以下にも行動しない人。
悪く言えば都合がいい人。
だけど先生は私にとって間違いなく大切な人になっていた。
学校が終わり、いつも通り多目的室に行くと、先生の様子はなく机にひとつのメモが置いてあった。
「本日は私事より補講はお休みとします。ごめんね」
いつもの汚い先生の字だった。
せっかく応用問題が解けて自慢しようと思ってたのに。
まったくタイミングが悪い。
私は家に帰ることにした。

 家の近くにある横断歩道で信号を待っていると、突然大型トラックのクラクションが鳴った。
――プップゥーーーーン
トラックの運転手が窓から身を乗り出して叫んだ。
「おい、あぶねぇよ!死にてぇのか!」
「すっ、すみません!」男はそう言って、またもやブンブン通りゆく車の中を掻き分けて走って行った。
高い身長に細い体、ボサボサの頭にスーツ姿の男性、どこかでよく見たシルエットだった。
――「先生?」私が思わずつぶやくと、先生は私に気づかなかったのか、そのまま横断歩道を走り抜けた。
補講もすっぽかして、慣れないスーツ姿で街中を全速疾走する理由。
私は居ても立ってもいられなくなり、気が付けば先生を追っていた。
 先生は意外と体力があり、スピードも速く、普段運動しない私は追いつくのに必死だった。
スーツ姿にボサボサの頭をした先生は到底街中に溶け込むことが出来ず、それにて全速力で走るものだから、とても目立っていて街行く人々は全員先生のことを振り返って二度見していた。
 先生の姿を追って必死に走っていても、だんだん先生の姿は小さくなっていく。
体力の限界を感じた私はもう無理かと諦めかけた瞬間、先生はとあるビルの前で立ち止まった。




 ミルフィーユカフェと書かれた二階建てビルの前で、先生は息を整えながらはみ出たシャツを必死にズボンの中に入れていた。
後ろのシャツはズボンからはみ出たままだったけど、当然気づくはずもなく、先生はそのままカフェに入って行った。
――先生は誰と待ち合わせしているのだろうか。彼女?いや先生は一人暮らしだと言っていたことがあったからその可能性は低い。
狭い建物の中で私の存在がバレるかもしれないけど、偶然を装えばなんとかやり過ごせると判断し、先生の後を追うように私もカフェに入った。

 カフェに入ると中は見かけによらず広々としていて、お洒落な木製のテーブルと椅子が一列に並んでいた。
カフェに入ったのは生まれて初めてだったけど、何となく場違いな気がして居心地の悪さを感じた。
従業員の方をチラッとみると、私の方を気にすることなくコーヒーを真剣な顔で淹れていた。
お金もなかったのでそそくさと奥の方に入って行った。
 室内の薄暗い照明のせいか、人の顔がよく見えない。
一階には楽しそうに雑談しているカップルが複数組いるだけで先生の様子は見当たらなかった。
二階に上がる細い階段を前に、一瞬先生に見つからないか再度心配になったが、薄暗い照明に溶け込むようになるべく気配を消し階段を昇った。
 奥の方を見ると落ち着かない様子で携帯の画面を見ている先生の姿があった。
私は顔が見えないようになるべく下を向きながら、先生が見える人通りの少ない場所に座った。
 二階は一回に比べ人が少なく、一人でコーヒーを飲んでいる人も多かった。
私は携帯を取り出し時間を確認した。現在の時刻は五時十五分。
――果たして先生は誰と待ち合わせしているのだろうか。
私は早く見たくて仕方なかった。

 私の願望とは裏腹に、一向にその人は現れず、時間だけが過ぎて行った。
先生は今まで見たことのない激しい貧乏ゆすりをしながら、携帯画面を食い入るように見ていた。
待つこと三十分。
ようやく階段からカタカタとハルタ製のローファー靴が階段に当たる音がした。
この人だと直感的にわかった。
 その女性は細い腕を折り曲げ、スクールバッグをまるでハンドバッグのようにして颯爽と歩いていた。
先生は席を立ち、急かすようにこっちこっちと手招きした。
女性は制服を着ていたものの、長い金髪のストレート姿をした所謂今どきの女子高生だった。
身長は私と同じくらい低く、隣町のN高の制服を着ていた。
体のラインがくっきり出る、ピタッとしたシャツに短いスカートをさらにまくり上げたのか、パンツが今にも見えそうだった。
かばんにはUFOキャッチャーで取ったと思われるアクセサリーがじゃらじゃらとついていて、私はなぜ先生がこういった派手な女性と今一緒にいるのか理解出来なかった。
――私が知る先生はこういった派手な女性とは合わないはずだから。

 席が遠すぎて、会話の内容を聞くことは出来なかったが、どうやら何か話した後、先生は鞄から何か封筒のようなものを取り出し女子高生に手渡した。
――お金?大人が学生にお金を渡す?私の脳裏に生々しい二文字の単語が浮かんだ。
いやいやそんなはずはない。
先生はそんなことをするはずがない。
――私は先生を信じる。
 その後、席を立ち去ろうとする先生に向かってギャルは必死に何か訴えかけていた。
先生は困ったように人差し指で頭を掻いた後、二人揃って一緒にカフェを出た。
――私は自分の目を疑った。
もし私との補講をすっぽかすほどの私事があの女と遊ぶことなら私は先生を絶対許さない。
いや許せない。
今まで散々、純粋な人ぶって中身はギャルと援交するような中身の腐った奴なら、以前のように笑い合ったり出来ない。
どうか何かの誤解であってほしい、私は祈るようにして二人の後を追った。

 二人は何も話すことなく黙々と街を歩いていた。
後ろから見ているので詳しくはわからなかったが、先生の雰囲気はなんだか冷たく、別人のように思えた。
私は駐車してある車の列を盾にし、二人に見つからないよう細心の注意を払いながら後を追った。
――五分くらい歩いたのだろうか。
二人は立ち止まった。
 二人はバナナとドーナツという看板のついた建物の前で立ち止まった。
看板にはいかにも安っぽい黒とピンクのネオンがついていて、一目でどういう所かわかった。
――そんなはずがない、これは何かの間違いだ。先生がこんなことをするはずがない。




 私の願望とは裏腹に先生は女子高生と腕を組んだ。
もうダメだ、見てられない。
私は気づくと携帯をポケットから取り出し、二人の写真を撮っていた。
先生と女子高生が腕を組んでラブホテルに入っている姿がバッチリと写っていた。
写真を見てみるとさっきまで先生を信じようと思ってた心は嘘のように消え去り、その穴を埋めるように激しい怒りが込み上げてきた。
――もう何も信じない。誰も。人を信じた私が馬鹿だった。そう、きっとそうなんだ。
帰り際、街を歩いているだけなのにジロジロとみんな私のことを見ていた。
どうでもいい。
勝手に見ればいい…。
なんだか自分が自分でない感覚がした。

 家に帰って来て、私は部屋にあるプラスチックのブタの貯金箱を手でたたき割った。
手からは血が流れ、音を立てて崩れ行く百円玉の上にポタポタと落ちた。
私は大量の百円玉をかばんに詰め込み、コンビニに向かった。
――私を裏切った方が悪いんだから。
私はコンビニで先生と女子高生が写った写真を百枚印刷した。
――私は悪くない。こんなことをする奴が悪いんだ。
夜八時、暗くなった学校に行き誰もいないことを確認した後、校門の前に写真百枚をバラまいてやった。
かばんから写真を取り出してバラまいていると不思議と涙が出た。
スッキリするはずが、なぜか涙が出た。
涙が止まらず、無我夢中で写真をばらまいていると、いつの間にか、かばんの中身は空っぽになっていた。
写真に紛れて私のスケッチブックが地面に落ちている。
私はスケッチブックを地面から拾い上げ、逃げるようにして学校を去った。
そのあとの事はよく覚えていない。

 次の日学校に行くと蒼白な顔をした先生たちが忙しく校内を走り廻っていた。
私がばらまいた写真は綺麗さっぱりなくなっていて、どうやら学校側は教師の援交というスキャンダルを徹底的に隠蔽して表沙汰にならないようにする気らしい。
勿論、隠蔽といえど先生の懲戒免職は免れるはずがなく、私は今先生がどんな顔をしているのか見て見たくなった。
 教室に入るとお調子者の三道が校門にあった写真を一枚拾ったのか、机の上で写真を片手に持ち「ジョブスー!」と笑いながら言っていた。
こういう時の三道は嫌いじゃない。
 一ノ瀬先生の姿は教室にはなく、職員室や多目的室、どこにも見当たらなかった。
おそらくほとぼりが冷めるまで自宅待機を命じられ強制的に帰らされたのだろう。
二階の多目的室に先生がいないことを確認した途端、一限目のチャイムが鳴った。
――キンコンカーンコーンーキンコンカーンコーンー
 教室まで走ったとしても間に合わないし、走る気もない。
私がゆっくり廊下を歩いていると、ふとグラウンドに人影の様子が見えた。
――学校を去る先生の姿だった。
私は窓の縁に腕を組んで、寂しそうな背中をして去ってゆく先生の後ろ姿を二階から見下ろした。
――情けない。性欲に勝てなかった者の惨めな末路。先生は私の視線に気づいたのか、それとも最後になるかもしれない学校を名残惜しんだのか、ふっと後ろを振り返った。私は思わず先生と目が合いそうになり、プイッと顔を横に向けた。




 事件から一週間後、あれほど噂になっていた一ノ瀬先生のことを話す人は誰もいなくなっていた。
人間とは元々そういうものなのだろうか。
 私は冷静になって考えてみた。
援助交際ならなぜ直接ラブホに行かず、わざわざ人目につくカフェで待ち合わせしたのか。
援交するのにわざわざスーツに着替える意味はあったのか。
あれほど急いでいた理由は何だったのか。
よく考えてみると腑に落ちないことがいくつかあった。
一度気になると、何事も手につかなくなり、私は真相を知っていそうなギャルの行方を捜すことにした。
ギャルの制服は確か隣町のN高の制服だったはず。
記憶だけを頼りに次の日、ギャルが通っていると思われる学校に向かった。

 N高の向かい側にあるマク〇ナルドの二階からは、校門がよく見える。
私はコーラを飲みながら女子高生が出てくるのを気長に待った。
一時間後の、午後五時になってようやくギャルは校門から姿を現した。
大勢の集団の中にいたので、見つけるのに苦労したが、間違いなくあの日カフェにいた女子高生だった。
女子高生が集団の中にいる限り、さすがに真相を聞くことは出来ない。
わたしは女が一人になる瞬間を待つことにした。

 ラッキーなことに女は一人集団から離れ、再び学校に戻った。
私も急いで店を出て、女がいる学校に向かった。
 学校に来たものの女の位置がわからず途方にくれていた時、トイレからタバコの匂いがした。
トイレに入ってみると私の予想とは裏腹に女の様子はなくトイレを出ようとすると、奥の閉まっていたドアが開いた。
――バタンッ
私は女と鉢合わせになった。
自分とは違う制服の私に、女は怪訝そうな顔で言った。
「あんた誰?」
私は一ノ瀬先生の元生徒で、真相を知りたくなって来たと告げ、貯金したお金を払うので先生との関係を話してほしいとギャルに頼んだ。
「いくら?」
「一万円しかないですが…」
「は?そんなちゃっちぃお金でしゃべる訳ないでしょ」
今の私には貯金していた三万円しかない。欲しい絵の具を買うために貯金していた金だ。
「三万円でどうでしょうか」
「三万?仕方ないわね、いいよ、だけど一つ条件がある。今喋ったことを他言しないこと、いい?」
「…はい」
女は何かを思い出すかように上を向いた後、ゆっくり口を開いた。
「そうね、私がまだ小学生で児童相談所にいた頃だったかな、初めて結弦に出会ったのは。暗そうっていうのが最初の印象だったね。あいつ顔はそこそこいいんだけど陰気だから」と言ってポケットからタバコとライターを取り出した。
――結弦?どうやら先生の下の名前らしかった。
「結弦は一年に一回、小学校に入学する児童のためにランドセルと文房具その他の制服代を寄付するの。たぶん数十万はするだろうね。毎年数十万円の入った封筒を園長に手渡して静かに去る。せっかく寄付してるんだから堂々とすればいいのに、いつも下ばっかり向いて私たちをチラチラ見てるだけ」女はタバコに火を点けながら不機嫌そうに言った。
「園長は感謝の意味を込めてか知らないけど、ランドセルを背負ってはしゃぐ子供たちの写真を毎年結弦に送っていたの。私はそれをたまたま知って、こっそり結弦の住所をメモした。最初は好奇心だったね。どんなやつかなーっていう」女はタバコの煙を私に吐きながら続けた。
「結弦の家に初めて行ったのが確か、中学三年生の時ね。最初は頑なに家に入れてくれなかったけど、頭痛いって嘘ついたら大丈夫?って言って簡単に家に入らせてくれた」女は懐かしそうな顔をして煙を吐いた。
「私が辛いとか死にたいとか言えば何でも言う事聞いてくれるの。出前のおいしいピザを食べたり高い寿司を食べたりしてたな…一回くらいヤらせてあげてもいいかなーって思ったけど、あいつまったく襲ってくる気配がないんだよね、家で二人きりなのに。ゲイだったりして」
クスッ、女は笑った。
「まぁ私が近づいたらあとずさりするような変な奴だからね結弦は。暇さえあれば数学のよくわからない本を読んでるだけだし。一緒にいてつまらないけどいい思いはしたね」
女は笑った。
「高校三年生になった頃かな。なんか結弦が変わり始めたのは。家にも入れさせてくれないしメールしても返事しないし。それで何か頭きたの」
女は短くなったタバコを地面に叩きつけるように捨てた。
「それで結弦のことをハメようと思った。十二月のクリスマスに合わせてランドセルをいつも買ってたから、十二月の頭にはまだ数十万あるだろうと思って結弦にメールにしたの。今捕まってるから、助けてって。すぐに返信が来たわ。今どこ?って。そんで追い打ちかけるように横にいた彼氏に頼んで連れ出したいならお金を用意しろって脅したの。二十万持ってこいって。二十万持ってきたらこの女が俺にしたこと許してやるって。それでカフェを指定してお金を持ってきてもらったわけ」
――こいつ最低だ。人間のクズだ。
「そこで終わってもよかったんだけど、何か後で問題なったらまずいじゃん。だから保険としてラブホの前で私と腕を組んでる姿を写真で撮っておいたの。結弦の奴、カフェで頑なに提出しないといけない書類があるから帰るって言ってたけど、あたしが怖いからついて来てほしいって言ったらやっぱりついてきてくれた。まじで頭よくない?あたし」って言って女はせせら笑った。
「ほんまに結弦必死すぎて笑い堪えるの大変やったわー」と言って女はいまにも吹き出しそうな顔をした。
――この女死ねばいいのにと思った。
 真相がわかったのならこんなゴミみたいな女に用はない。
先生はハメられたんだ。
私が先生を信じようと思った心は正しかった。
私は冷静に怒りを抑えその場を去ろうとした。
「ちょっと!どこいくのよ!!金は?」
無視してトイレを出ようとすると女は私の服の袖をつかんだ。
「どこにくのよ!ちょっと!!」
私は怒りを抑え切れず乱暴に手を振り払った後、女が首にかけていたガラケーを真っ二つにへし折ってやった。
「ちょっと!!あんた頭おかしいんじゃないの!?」叫びながら追いかけてくる女に私はかばんにある大量の百円玉をぶちまけた。
女は「キャー!!!」と悲鳴を上げた後、一瞬追ってくるのかと思えば、方向をくるっと変え床の排水口に転がっていく百円玉を必死に拾っていた。
――お前みたいな奴が先生をせせら笑う資格はないんだ。私はトイレを後にした。




真相を知ってからなぜか憂鬱な日が続いた。
真相を知れば前に進める気がしたのに、なぜかさらに遠ざかった気がした。
――先生に会いたい
先生に会いたいと思う私は図々しい人間なのだろうか。
もう一度だけ先生に会いたい。
そしてごめんなさい、って謝りたい。
だけど私に謝る資格なんってないのは重々承知している。誰よりも。
罪悪感を消すための謝罪は自己満足に過ぎず、本当に反省しているなら、死ぬまでずっとこの罪悪感を持ったまま生きるのが真の意味での反省というものではないだろうか、私はそう思った。
私が謝罪すれば先生はおそらく許してくれるだろう。
だけどそういう風に先生に甘えたくはなかった。
私から先生に接触するのは言語道断。そんなずるい生き方したくない。
 攻めてもの罪滅ぼしに編入試験を頑張ろう。罪滅ぼしでもない。自分のために頑張るのだから。
それくらいしか今の私に出来ることはない。
私はそれから毎日先生のいない多目的室で一人、編入試験に向けて勉強を黙々とつづけた。
 
編入試験を一週間前に控えたある日、家に一通の手紙届いた。
――手紙?誰からだろうと差出人を見た。
一ノ瀬先生からだった。

 鈴井さんお久しぶりです。お元気でしたか?一ノ瀬です。
私のこと覚えてくれていますか?いきなり手紙なんぞ送ってごめんなさいね。
私が手紙を送った理由は編入試験頑張ってねという口実の元、言いたいことがあったので手紙を書きました。

私は学校を辞めた後、人気のいない田舎に引っ越し今はゆっくり暮らしています。
経済的にかなり厳しいですが、今までやってこれなかった本当に自分が好きなことに打ち込んでいる時は学校と違って時間が過ぎるのを早く感じます。
家で一人、数学問題を解いていると私は自分自身を好きになれます。
穏やかでゆったりとした時間が流れ、とがむ人も、急かす人もいないのです
私はもう世間に戻るつもりはありません。
これは私が世間とつながりを持つ最後の機会だと思って、話を聞いて下さい。

私は基本、人にどう思われようが気にしない性格の人です。
意外に感じられるかもしれませんが、本当です。
相手が私のことをどう思おうが相手の勝手であり、それは変えようのない事実だからです。
人間関係は数学と違って決まった答えがありません。
同じ態度を取っても私を好いてくれる人もいれば嫌う人もいる。
なので考えるだけ無駄であるというのが私の長い間の価値観でした。

ですが、鈴井さんと出会ってから、この価値観は少しずつ揺らいでいきました。
優しい人に見られたい、いい人に見られたい。自分で言うのも恥ずかしいですがそういう風なことを私は鈴井さんに対して思っていました。
鈴井さんが私を今どう思うかはわかりませんが、鈴井さんだけには信じて欲しいのです。

私はやましいことを何一つしていないことを。

嘘をつくな、と思うかもしれません。それは鈴井さんの自由です。
ですが本当に何もしていないのです。
これは運とタイミングが悪かったとしか言い様がなく残念な出来事ではありますが、反面私にとってはむしろよかったとさえ思えるような出来事でした。
「は?」と思うかもしれません。鈴井さんの」は?」は個人的に好きでしたけど…。

話が逸れてしまいましたね、話を戻します。
私はこれから本当に自分のしたいことに邁進していくつもりです。
惰性で好きでもない教師を続ける毎日とはもうさようならです。
その点で言えば写真をバラまいてくれた人に私は感謝をしたいくらいです。
鈴井さんの編入に関する書類はわたしがすべて提出しておきました。
後は面接と試験だけですね。
面接でよく聞かれることを裏面にリストアップしておきました。
鈴井さんなら上手く出来ると思いますが念のために書いておきますね。
最後に言わせて下さい。
才能を大切にしてください。応援しています。


PS.私はジョブスというあだ名を気に入っていました。




――私はフッと笑った。清廉潔白な人。この人だけは幸せになってほしいと思った。

清廉潔白【原稿用紙38枚】

執筆の狙い

作者 屋羽之助
180.36.120.112

自分が書いてみたい人物を書いてみました。
厳しい意見もそうでない意見も何でも受け付けております。感想よろしくお願い致します。

コメント

むるてゅい
222.229.4.214

スタンダードな出会いと別れ・お互いを承認し合うストーリーを書ききっていて好印象でした。先生の人物像もよく、髪がぼさぼさのスティーブ・ジョブズというつかみも成功していると思いましす。ただ中盤以降は「たぶんこう進むんだろうなあ」の連続で少々物足りなさを感じました。そこがスタンダードな物語の難しさでしょうし、僕自身が直球より変化球を好む性格をしているからかもしれません。

屋羽之助
180.36.120.112

むるてゅい様

感想ありがとうございました。
私自身、ハッピーエンドが好きでどうしても先が読めてしまう部分は確かにあるかもしれません。
次作は思い切って、読者に先を想像させない物語を作ってみようと思います。
ありがとうございました。

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