作家でごはん!鍛練場
幡 京

赤色異聞・島のカクメイ

 あたしは〈神田の狂犬〉との誉れ高き探偵です。悪徳なのはモロチン。しかし悲しいかな、今廻の仕事は、しとで不足なここ幡ヶ谷の中堅老舗ボクシング・ジムの掃除係です。これじゃ何でも屋じゃないのさ!ともかくフム、小さな建物です。どことなく気しんがありますな。例えるなら、離島のちっぽけな小学校あるいは過疎化が著しい小学校分校の講堂くらいの大きさです。いや、そこまでは及ばねえか。そう云う所では必ずあるンですな、作文コンクールで金賞やら銀賞を貰ったガキに全校児童、っても二十、うンにゃ十人いるかいないかの分校程度の規模ですが、そいつらと父兄の前で読ませる行事が。行きたくなくても行かねば村八分にされますからね。そのガキが書き読まされたとしたらコンナ内容でしょうか。

ぼくのお父さん
二ねん一くみ 山田権太

ぼくのお父さんにはしごとがありません。この島にくる前は、とうきょうでおまわりさんをしていました。あまりいいたがらないのですが、お酒をのんでじょうきげんになったときにいいました。ぼくにはよくわかりませんが、『うらがねづくり』という、わるいことをしている、お父さんよりえらい人のみがわりとなってけいさつをくびになったと。こんないいお父さんにつみをなすりつけた人とけいさつをぼくはゆるせません。おとなになったらお父さんのしかえしをしてやろうと思います。

 お母さんは、お父さんがおまわりさんをくびになったとたん、なぜだかわかりませんが家を出ていきました。いつかぼくが大きくなったら会いにきてくれるとしんじてます。お父さんはお母さんのことを「ていしゅがくびになったらおはらいばこかよ、あのすべた。さんざんしめいしてやったのによ」と、ぼくにはよくわかりませんがおこっていいます。

 ぼくはおこづかいちょうをつけていて、じぶんでいうのもはずかしいのですがそろばんがとくいです。なので、はたらかなくてはお金はもらえないことくらいはわかります。けれどお父さんははたらいていません。なのに、少ないのですがお父さんはいつもお金をもっています。ふしぎなので、あるときぼくはお父さんにききました。さいしょは「子どもがしるひつようはない」といっていたのですが、なんべんもきいているうちにつかれたのか、そのひみつをおしえてくれました。「権太、おまえとお父ちゃんはな、〈せいかつほご〉をやくばからもらってせいかつしているんだ」と。ぼくはききかえしました。「せいかつほご、ってなに?」と。お父さんはどことなくてれながらいいました。「せいかつほご、っていうのは、お父ちゃんみたいにはたらきたくてもしごとがない、はたらけない人のためにおくにがとくべつにくれるお金なんだ。てつづきがめんどうなんだぜ」と。島の人はお父さんのことをかげで「あのおやじは〈ちょうかいめんしょく〉になったからしごとにつけないんだ。だからせいかつほごもらってさけびたりさ。むすこがふびんだねえ」といいます。ほめられているのかわるくちをいわれているのか、ぼくにはわかりませんが、くに、つまりぼくらのうまれたそだったにっぽんからお金をもらえるお父さんはえらいと思います。だからぼくもしょうらい、お父さんのようにせいかつほごをもらえるよう、もっともっとべんきょうしてえらくなりたいとおもいます。
 
 あと、いつどこでよみ、なんの本だったかはわすれましたが、その本にこう書いてありました。「すう字がせかいをしはいする」と。それはお父さんのことかなとおもいました。お父さんはよく土よう日と日よう日、たまにふつうの日には赤えんぴつでしんぶんをすう字でまっかにしてます。「四レースは三ばんと五ばんでかたいな」とか「メインレースはおおあなで二ばんと六ばんだ」と、そのすう字をでんわのじゅわきにむかっておおごえをだすのです。きんじょにすんでいる、かおをまっかにし、いつもおさけのにおいがするおじさんにきいたところ、お父さんのしていることは〈ギャンブル〉といって、うまやじてんしゃ、ボートやバイクのきょうそうで、一ばんと二ばん、たまに一ばんだけのときもありますが、それをよそうして、あたればお金がもらえるといった、あたまをつかうことをしているのです。けれどそれはとてもむずかしいらしく、たまにうちにこわいかおしたおにいさんがくることもありますが、ちゃんとよそうがあたったときにはぼくにチョコレートやケーキをお父さんはくれます。お父さんのさいふをふくらませたりしぼませたりする、すう字をお父さんはしはいしているのです。たしかにぼくもお父さんもちっぽけですがせかいのいちぶです。いつもではありませんが、すう字をしはいするお父さんはぼくのじまんです。えらい人が本にかいたことはただしいとおもいます。ぼくもいつか、せかいをしはいするすう字をしはいしてやるつもりです。
 
 そんなえらくてやさしいお父さんですが、よるおさけをのんで泣きながらうたうことがあります。だみごえでです。うたの名前はしりませんが、「のんでーのんでーのまれてーのんでーのんでーのみつぶれてねむるまでーのんでー」や「まずしさにーまけたーいいえーせけんにーまけたー」とか「よがあけたらーいちばんはやいきしゃにのるからーきっぷをよういしてちょうだいーわたしのためにーいちまいでいいからさーこんやでこのまちとはさよならねーわりといいまちだったけどねー」などと、それらはとってもかなしいのです。ぼくはまだ小さいので大人のせかいのきびしさとつらさはわかりませんが、つよくなければ生きていけないのでしょう。ぼくのお父さんはよわい人間ではないことは子どものぼくが一ばんよくしっています。でも人間の心の中では、つねにつよさとよわさがたたかっているのでしょう。おさけは日ごろつよさにいじめられたよわさをひきだすお水なのだとおもいます。そんなお父さんをぼくはなさけないとかいくじなし、なんておもいません。ぼくのお父さんはにっぽん一です。はやく大人になって、ぼくはお父さんからうけたおんをかえしたいとおもっています。

なんて『赤色エレジー』あるいは大島渚の映画『少年』みてえな作文が金銀銅賞をゲツト出来る筈がねえンですが、特定の色に染まった教師か組合に大絶賛されて金賞ゲツトです。しょう賞された山田権太君の実録・困窮ルポをテメエが書いたが如く胸を張る教師はこう演説を打ちます。
「いやあ、実に感動的な作文でした。貧乏、いえ生活苦にもめげることなく、お父さんを尊敬してやまない山田権太君、君は立派な革命戦士、否、素晴らしい大人となるだろう。そのためにも、勉強は続けるように、ね」
 
 それを聞かされた生徒の母親たちはシソシソと話し始めますわな。
「何さ、生活保護もらって博奕ですって。それじゃ、あの子も将来パチンコ依存症ね。この島にパチンコはないけど」
「ギャンブルやってて生活保護がどうして受けられるのさ。不公平よ。亭主は漁師、あたしは岩海苔取って毎日暮らしてるのに、台所はいつも火の車さ」
「ノミ屋とはねえ」
「シッ!ウチの亭主もそこで遊んでるんだから」
「馬券や車券はネットで購入しないと」
「それにしても懲戒免職ですって。退職金は貰えなかったのは当然、恩給も受けられない。いい気味だわ、権力者ヅラした元地方公務員め」
「それにしてもあの作文を推した教師たちは皆、反体制の傾向にあるんじゃなくて?」
「ここの教師は少ないけど、全員が座ってるし。入学と卒業式の時」
「そうよねえ。とうの昔に〈政治の季節〉は終わってるでしょう」
「けど死んだアルゼンチンの大統領、フアン・ドミンゴ・ペロンは独裁者ながらもモーレツなカリスマの持ち主。通り名は〈アルヘンチノ・ティグレ〉。あたし好みよ。それだけの器が今のニッポンにいる?」
「まっ、お盛んなコト。っていうアタシも南米びいき、ブラジルのミシェル・ミゲル・エリアス・テメル・ルリア前大統領に、今は亡き勝新の面影を見たわ」
「政治家は必ず失脚するわよ、ペルーのフジモリがそうだったじゃない。私なら断然、学者のトマ・ピケティ。セクシーよ」
「マイケル・サンデルがホストを務めた番組は録画してあるわ。彼は禿げだけど、精力絶倫とわたしは見たわ」
「おたくの亭主は禁欲的だから。宇野重吉みたく」
「失脚は悪玉のデマゴギーと根廻しのせいよ。レフ・トロツキーの生き方は惚れちゃうわ。メキシコまで亡命し活動する程の冒険家。ロマンチックとしか云い様がないわ」
「亭主も漁師〈荒ぶる海にも怯えず恐れを抱かず〉がモットーなんだから見習って欲しいわね」
「そうそう、ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』みたく」
「モービィ・ディックだったわね、本当はイヤラシイ意味なのよ。アラ恥ずかしい!」
「今じゃ鯨はむろん、イルカ漁しても毛唐にアメ公どもから人非人扱いされるでしょ。ウサギとカエルを喰うフランス野郎と、ハンバーガーがご馳走だと思ってるアメ公どもから云われなくないわよ!他國の食文化をナンだと思ってるのさ!」
「そうよ!〈犬を喰う朝鮮人は野蛮〉、ザケンじゃないわよ!ジョセフ・コンラッドの『闇の奥』は実話なんだから!ベルギーの國王のレオポルド何世だったか忘れたけど」
「〈白い野蛮人〉よ奴らは。ニッポン人を見下すんじゃないわよ」
「マアマア落ち着きませう」
「そ、そうよね。すぐにカッとなるのは更年期障害のせいかしら」
「漁師ならヘミングウェイ『老人と海』のサンチャゴが如く、どでかいカジキマグロを釣り上げて欲しいわね」
「市場じゃ高く売れるわよ」
「資本主義バンザイ!」
「大自然の恵みを得て感謝してこそのニンゲンよ」
「海を愛し共に生きる存在なのよアタシたちは!」

そのやり取りを聞き耳立てておった、山田権太君の作文をまず推したと思しき女教師は激昂します。「あなた方!権太君は生活苦にも関わらず不平不満を云わないし、お父さんの事を心の底から尊敬しているんですよ!権太君の作文は、限られた数パーセントの人間しか富を得る事が出来ず、残りは貧困に喘いでいる現在のにっぽん社会へ向けられた告発状なのです!あなた方も現状に満足できないのであれば、この腐った社会と闘い体制を変革すべきなのです!」
し頃から島ででっかいツラしてる漁業関係者のおっかさんのリーダー格は怒り心頭のようです。
「あなた、ちょっと教え方が偏向しているんじゃなくて?その子が貧しいのは、父親が懲戒免職を喰らい、母親に逃げられたからでしょう?特別な個人のケースを共通事例とし、全國民が虐げられているなどと誇張し喧伝するなんて、教師の行為としては不適当、越権行為だと思うのですが」
「あなたには同情の念は皆無なのですか」
「マア明日は晴れるといいわね、大漁だといいわね、さいきん餌のイワシ価格が高騰して大変だわ、稼いでも船の防水に使うとやはり赤字、としか云い様がないわね」
「ならばこちらからも云わせて貰います。『同胞愛がないの、このファシストの豚!』と」
「何ですって、誰がファシストの豚よ!それならアンタの崇拝するスターリンの鬼畜野郎はナンなのさ!あれこそファシストの親玉でしょうが、さんざ幹部や人民を粛清しといて!昔のそっち関係の書籍には『同志スターリン万歳!』なんて文言が序文にあった事くらい知ってるんだからね!舐めんじゃないわよ」
「私らの輝ける星は故・同志毛沢東國家首席よ!」
「毛沢東?フン、アンディ・ウォーホールに顔をプリントされて世界中の笑い者になった脳軟化症のデブじゃないのさ!」
「何ですって!もう一度云ってみなさい!」
「何よ!時代遅れな毛沢東バッジつけてポケットに毛語録突っ込んでる傾向センコー!」
「フン、まったく無知蒙昧な人ね。毛同志の書〈実践論〉には、『ある事物を理解する為には、それを変革する戦いに参加しなければならない』との感動的な記述があるんだから。権太君が置かれている状況を理解するには、この腐った社会を変えるための英雄的闘争へ身を投じるべきなのよ!」
「なんでアタシらまでが闘わなければならないのさ。アタシらは確かに裕福とは云えないけど、現状に満足しなければおまんまの喰いあげよ!そんな社会を壊してどうすんのさ!崩壊するのは社会、共産主義國家で十分よ!」
「何よキイ!総括かけてやる!紅衛兵の魂はまだ死んでいないんだから!」
「定年退職後、恩給貰える分際で知ったような口叩くんじゃないわよ!この偽善者め!」
「このドン漁師の眷属ども!アンタらは漁協、つまり組合に属しているんでしょう?だったら前衛に従わなければならないのよ!エリア・カザンの傑作映画『波止場』なんて観てないでしょうが、田舎者どもめ!」
「何がカザンよ、公聴会で仲間を売った裏切り者じゃないのさ!映画ならジャン=リュック・ゴダール。『気ちがいピエロ』は刺激的だったわ。前衛?笑わせるんじゃないわよ!アンタなんか、アンドレ・ブルトンとかマルセル・デュシャン、それにマヤコフスキーとかのロシア・アヴァンギャルド気取りのオカチメンコじゃないのさ!『アルファヴィル』を観ても理解出来ないでしょうね。間違ってると思うけど〈論語読みの論語知らず〉なのよアンタは」
「学もないくせに知ったかぶりして、このアンポンタン!造反有理、革命無罪よ!」
「なら云わせて貰いますけどね、アタシはこれでもW稲田の教育学部國文学科出よ。知ってるのよ、アンタがN文化大学卒だって事を。どこが前衛なのさ!ま、アタシは出身大学で人の価値を決める、下劣な人間じゃないけどねえ。シシシシ、アヒャヒャヒャ!」
「下劣、低俗よ!バカ田大学が調子こくんじゃない!大隈重信の畜生は『対華二十一ケ条の要求』を出した帝國主義者であんたらはその末裔よ!私が教員免許を取るのにどれだけ苦労したか、知る由もないでしょうね!」
「よくも私学の雄、都の西北をコケにしたわね!そんなにドン・ファンになりたいんだったら地方公務員辞めなさいよ!アンタこそプチブルじゃないの!」
「ナンセンス!」
「問答無用!」
「宣戦布告!」
「戒厳令の昼!」
そんなヌーヴエル・ヴアーグ的いさかいは続き、ボス的存在である教師、社会科のセンコーですかね、其奴が音楽室からこ汚い古賀ギターをかっさらって来て、壇上の山田権太君を蹴倒しマイクを奪った上で、下手くそ、聴くに耐えないギターを演奏しがなりたてます。
 
ブルジョワジー諸君
 我々は世界中で君達を革命戦争の場に叩き込んで
 一掃する為にここに公然と宣戦を布告するものである
 君達の歴史はもはやわかりすぎている
君達の歴史は血塗られた歴史じゃないか
 君達の間での世界強盗戦争の為に我々をだまし
 互いに殺しあわせてきた 嘘だとは言わせない
 我々はもうそそのかされだまされはしない
 
 世界革命戦争宣言をここに発する

とマア、頭脳警察の『世界革命戦争宣言』なンていくらアナーキーなあたしでも、イカれ、いややり過ぎだと思いますわ。トシの役目で太鼓を叩くのは当然そいつの子分教師です。そンで反対側思想の立場である島をシマにする一本どっこ、と云うか本土の組から相手にされてない極道たちやら香具師一家、駐在が「國賊のアカどもだ、ぶっ殺せ!」と壇上に突入する、対する陣営の前に突如タイム・トンネルが開き、伝説の山村工作隊員たちが出現し盾となります。
 ボツコンスツコン、フクロにされながらも社会科のセンコーはがなり立てるのを止めません。血みどろのヤローが唄い続けるは同じく頭脳警察の『銃をとれ』!

 人の為に死ぬなんて真平ごめんさ
 だから銃をとれ
 俺の手はもう引き金にかかってるんだから
 だから銃をとれ

 そこは阿鼻叫喚、東大安田講堂か京大西部講堂あるいは時計台かよと云った有様。流れるBGM、それはモロチン中島みゆき大姉が発表した名曲中の名曲『世情』です。
 おっと、時代はもはや平成を脱し新元号になるご時世、そんなアナクロゲバルトな事は起きませンわな。頭を振って現実に戻り、あたしは建物入り口のノブを掴み、ドアをしらきました。

赤色異聞・島のカクメイ

執筆の狙い

作者 幡 京
121.3.235.25

ナンセンス・アナクロ馬鹿話です。
会話に元々改行は行っていなかったのですが、
<活字マシンガン・トーク>が書きたいのが本音なのです、はい。

コメント

エア
202.127.89.204

拝読しました。ナンセンス、不条理、子供の不遇の描写は良かったです。
しかし、「探偵」と書いてあったので、最初は彼を主人公とした推理物かと思ったのですが、全然違いましたね。
こんな事なら、探偵の出番はいらなかったと思います。

幡 京
121.3.235.25

エア様

お読み頂き、ありがとうございました。
実はこれ、小生が書いた<探偵物語>の中のエピソードを抜粋した箇所なのです。オリジナルは150,000字。他にも<主人公>の探偵のウソ、妄想、鬼嫁のリンチに耐えきれず逃げ出した探偵所長から届いた手紙などのオンパレードで、マアまとまりのない内容なのですが、この部分はゲラゲラ(死語)笑いながら書いた箇所なので投稿させて頂きました。

藤光
182.251.186.231

読ませていただきました。

一読、すさんでいるなあという印象。
小説がというよりは、作者さんが。
先の感想欄にあるように、本当にゲラゲラ笑いながら書いたのだとすれば、大丈夫ですか。これはつまらないことです。

普段はこうした小説に感想を書くことはないのですが、あまりに作者さんの文章が上手なので感想を残しにきました。

つまらないことを、つまらないと書くほどつまらないことはないと思います。

文章力に比べてとてももったいないと思いました。ありがとうございました。

幡 京
121.3.235.25

藤光様

お読み頂き、ありがとうございました。

すさんでいるーまさにその通りです。マアそりゃしょうがないか。
モトモト「サヨク」映画ー大島渚とかー好きなのですが、真面目なしとが大真面目だと、
ギャグに転化したくなるのです。すさんだ、ふざけたニンゲンですから。

しかし、文章力を誉められた事は、書くようになって初めてです。
大昔、「新潮」の二次選考に残った小説があるんですが、それを再読すると、あまりの下手さ
ぶりで泣きますから。

幡 京
121.3.235.25

あと、このサイトで執筆されている方々は非常に真面目ですね。
小生が憧れ真似をしているのは「パルプ・フィクション」(タランチーノの映画の方じゃないですよ。好きですけど)。ようは安いザラ紙に刷られ一冊10セントで売られては読み捨てにされた犯罪・エロ・コメヂーなどのジャンル小説。好きなモノで。

大丘 忍
125.3.53.26

とにかく笑ってしまった。

アフリカ
49.106.215.76

パルクフィクションの文字に引き込まれて拝読しました。

あれは凄かった。
三時間弱の糞長い内容をあっさり?ねっとり?飽きさせずに魅せることが出来たのはやっぱり作者自身のマニアック加減があの時代斬新だったのでしょうね。
いや今でも面白い

御作

面白いけどもう少し
と思えるのは、作者が何か新しいことをしたいと考えることがあまりなかったのかな…なんて……

なんにしても

新作出ないかな……

ありがとうございました

幡 京
121.3.235.25

アフリカ様

お読みいただき、ありがとうございます。

新しいこと。ご指摘の通り、考えてもおりませんでした(笑)
内容は全共闘時代のパロヂー、アナクロに徹底しましたから。

えんがわ
165.100.179.26

はい。

まず、最初の小学生の作文。
無知な子供がオトナをからかうという構図を取っていますが、どうもこの子供の文から透ける心に中年の臭いがする批判精神を隠せません。インテリがしょうがなくひらがなでくだいて書いてやった感が拭えない。
子供らしいというのを書くのに用いる平仮名の強調そのものがここまで続くと嘘くさいし、また「ぼくって純情なのねオーラ」を出すオトナ的な淀みの視点に矛盾ありありなんですが、ここまで来ると意図的なものだとさえ思います。例えば子供はここまで長い歌詞の文章を暗記することは困難だし、それが出来る優れた知性があるのならここまで無知を装うことに別の意味が生まれるし、何かで検索引用したとしたらそれこそ難しい漢字は混じるでしょう。

そういう違和感。
語り手が、語り手らしくないのは。
主婦の世間話に、海外の政治家のネタが出ること。
世間話で、文学や長ったらしい昭和の大学教育レベルの書物の引用が出てきて、加速します。
その視点の分裂。というよりも作者による視点の支配。
人が人らしく描かれないことによる、冷めきった知識の残骸の悲しさ。のような物語としての崩壊に走ります。

そして、そうした膨大な知識の奔流の結果、何も生まれず、何も与えられないで去っていく、その主人公のしらけに、ただ、ため息をつくのです。

これは余談なのですけど。

もしもこれを小説と見る場合、登場人物そのものをテンプレ的なダメ亭主、主婦、子供と割り当てるのは余りに安直だし、それを当てるのにも拘わらず作者自身の知識や色に染め過ぎている、要するにすべてが作者の操り人形になっている。というのは失敗です。
ただ、それは意図的に配置したようにも見えて、それで味が出てはいるのですけど、その味は自分には合いませんでした。

あと、これも余談なのですけど。

『アルファヴィル』を観ても理解出来ないでしょうね。

自分はアルファヴィルは全く知らないのですけど、そういうマニアックな知識に悦に入って自己を高みに置いている似非インテリを痛烈に批判して笑いにしようとしているようにも思うのですけど、このようなネタが延々と続くと、あなたこのような知識もないのね、この小説を読む資格のない読者よね、と何処かから疎外されていくような、どこかで笑われているようなそんな距離感を持ってしまいます。だから文章がこの手のネタで加速すればするほど、自分の読みは失速し、どんどんといーかげんに読んでしまう感じになってしまいました。


人を選ぶ作品だと思います。
苦しいことに、自分は選ばれませんでした。

トダ
126.161.171.89

幡 京さん。
作品、読ませて頂きました。
うーん。難しい作品だと思いました。
僕も早く生活保護をもらえるように頑張ります!

幡 京
121.3.235.25

えんがわさま

ーそして、そうした膨大な知識の奔流の結果、何も生まれず、何も与えられないで去っていく、その主人公のしらけに、ただ、ため息をつくのです。

そう感じて頂ければ、嬉しいのです。たとえマスタベイション呼ばわりされてもです。


ー自分はアルファヴィルは全く知らないのですけど、そういうマニアックな知識に悦に入って自己を高みに置いている似非インテリを痛烈に批判して笑いにしようとしているようにも思うのですけど

小生、ゴダールは嫌いなので見ておりません(笑)。昔、そういったインテリ層にバカにされたルサンチマンです。

ありがとうございました。

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