作家でごはん!鍛練場
道端道草

約束の日

 白い雪が街を染め、カップル達は身を寄せ合い、白い言葉で楽しそうに会話をしている。
そんな中、私と彼は一定の距離感を保ちながらここから徒歩五分の所にある自宅へ向かう。
今日でちょうど結婚して十年が経つのだが、新婚の頃に比べるとお互い距離が遠くなった。
新婚の頃は、街にいるカップル達みたいに彼の腕を掴み、二人身を寄せ合っていたが、今ではそんなこと殆どしなくなった。
別に気持ち悪い訳でも、嫌いな訳でもない。
ただ、時間という物が私達をそうさせただけ。
 
 帰宅してすぐに晩御飯の支度を始め、私は着慣れたエプロンを身に着け台所の電気を付けた。
今日が結婚記念日ということもあって、いつもより少し豪華な料理を振る舞う予定だ。

 時刻は十七時前。
少し薄暗くなった台所を蛍光灯の明かりが照らし、買ってきた袋の中からスープに必要な具材を取り出す。
キッチンは常に綺麗にするように心がけているからか、彼はキッチンには一切立ち入らない。
だから私達の結婚記念日だろうが、彼は構わずいつものソファでビールを飲みながら、テレビのニュースに目を向けている。
たまには「手伝おうか?」と気の利いたことを言えればいいのだが、川辺健司とはそういう男だ。

 普段は無口で不愛想。
だけど花を愛でたり、鳥のさえずりに耳を傾けたりとぶっきらぼうの外見とは違い、ロマンティックの一面もある。
十数年前、彼の不器用で些細な優しさに惚れた私は、自分から彼へアプローチし、口下手の彼の代わりに告白もした。

 プロポーズはさすがに彼の口から言わせようと、色んな作戦を考えては実行してみたのだが、ことごとく彼の鈍感さと口下手なお陰でその計画も壊されてきた。
言葉を途切れ途切れに繋ぎ、私の指のサイズとは全く違う指輪でプロポーズされた時は、あまりの可笑しさに笑ってしまったりもした。
でもそれも十年も前の話。

 十年も経てばどれだけラブラブな夫婦にもそれなりに不満が溜まるもの。
収入も申し分ないし、彼が稼いできてくれる事は勿論ありがたいと感じている。
だけど、家事全般が女性の仕事と言わんばかりの彼の態度にはいささか腹が立つ時があった。
確かに彼に家事を任せれば、家の中はとんでもない事になるのだが、要は気持ちの問題であって、たった一言でもいいから気遣いが欲しいのだ。
そんな怒りを常に頭の片隅に置きながら、使い慣れた包丁でリズムよく野菜を切り始める。

「なぁ?」

 キッチンの正面にはダイニングテーブルがあり、その向こうに二人掛けのソファがある。
川辺健司はこちらに顔だけを向け、私に何かを尋ねてきた。
十年も経つと名前すら呼ばなくなり、私の事は「なぁ」「おい」などで呼ぶことが増えたのにも苛立ちが走る。
私にはちゃんと川辺美奈子という名があるのに。

「なに?」

 それでも不機嫌そうな声も出さず、彼の言葉に耳を傾けた。

「ご飯っていつ出来る?」

 彼が何を聞きたいのかすぐに分かる。
要はご飯が出来るまで風呂を済ませ、後はゆっくりしたいのだ。
後片付けをしてくれる訳でもなく、風呂上がりのビールを楽しみ、そして就寝するまでお気に入りのウイスキーをたしなむ。
彼の普段通りの行動だ。
結婚記念日でも彼にとっては普段の一日と何も変わらない。
そんな彼の姿に少し残念な気持ちになるのももう慣れてきた。

「先にお風呂入れようか?」

 彼の考えを見透かしたように応えると彼は「あぁ」と一言だけ呟き、またテレビに目を向けた。
私は彼の要望を満たす家政婦であり、そこに愛などないのかもしれない。
でも彼に生活をさせてもらっているという現実が私の頭を麻痺させる。

 別にいつ別れたっていい。
なんなら今すぐに離婚届を叩きつけて、今までの不満を言い放ち、家の窓ガラスを割り、彼のお気に入りのウイスキーも全て投げ捨て、ゴミ箱のゴミを部屋中に撒き捨てながら飛び出してもいいのだ。
でも私がいなくなったら彼はたぶん一人では生きていけない。
そう思うと私はまた彼の家政婦を続ける道を選んでしまう。
いつもこの繰り返し。
このサイクルからは抜ける事が出来ない。
ゴールのない迷宮に迷い込み、殺すでもなくただ生かされているような気分にもなってくる。

 風呂掃除を終え、浴槽に湯を張るようセットすると、私は再びキッチンに戻る。
メインディッシュのお肉は少し高かったけど、二人の結婚記念日だからと奮発して購入した。
スープにお肉、前菜を食べながら私のお気に入りの赤ワインでも飲んで、夫婦の会話を楽しもうと思ったけど、今年も無理そうだな。
私の気分は落ちいく一方だった。

 お風呂が溜まり、キッチンの横にある機械からお知らせが鳴る。
それを聞いた彼は着替えを持ち、何も言わずにお風呂へと向かう。
彼がお風呂へ向かうのを横目に見ながら、私はお肉に下味を付ける為に、袋から取り出し作業に取り掛かる。
並行してスープに前菜を作りながら、お皿を用意した。
目線は常にキッチンにあるが、ニュースの音が耳に少しだけ入ってくる。
今日は今年一番の冷え込みだとか、イルミネーションがどうとか、私には特に関係のない情報がソファの向こうにあるテレビから聞こえる。

 他にも一品作ろうと冷蔵庫の中から食材を探していると、健司がお風呂から上がってきた。
私の横からそっと手を伸ばしてくる。
彼の手は冷蔵庫でよく冷やされたビールを求めていて、彼が取るよりも先に私が取って彼に手渡した。

「おう」

 びっくりしたのか、ありがとうと言っているのか分からない言葉を私に向けた。
彼はキッチンに向かう途中でビールを開ける。
炭酸が抜ける音が勢いよく鳴り、彼はそれを一気に飲むように口に放り込んだ。
ビールで喉を潤して満足そうな表情を浮かべ彼はこう言った。

「もう出来る?」

 ビールを飲んで満足した後、開口一番に出る言葉がそれかと私はさすがに呆れてしまった。

「もうすぐだよ」

 少し尖った物言いで彼に返すが、彼は「そう」とだけ言い残し、またソファに腰を落ち着かせた。
リズミカルな包丁の音も次第に雑なメロディーに変わり、まな板を叩く音も大きくなる。
苛立ちが抑えきれず、包丁がいつもより早く動く。
私の経験上、この状態が一番危ない。
自分の体を上手くコントロール出来てない状態だ。

「いたっ!」

 左手の中指の皮を一緒に切ってしまい、傷口からすぐに流血しだす。
指が血に染まり赤くなり、料理に落ちそうになったのを見て咄嗟に水で洗い流し、すぐにティッシュで止血した。

「どうした?」

 彼が心配そうな面持ちでキッチンを見ているが、その腰はソファに落ち着かせたまま。
声や表情は心配そうにしているが、態度そのものが心配していない。
あまりにも矛盾すぎる光景に、私の怒りが血となって噴出しているかのようだ。

「少し手を切っちゃった」

「そうか」

 彼は相変わらず不愛想な返事をして、少し戸惑った表情をしている。
「俺が代わりにやるよ。座ってて」なんて気の利いた事を言える男性では無いのは知っているが、他に掛ける言葉は無かったのだろうか。

「ご飯どうしよう。このままじゃ作れないかも」

 彼を誘導するような言葉を吐き、つくづく性格の悪い女だなと感じたが、鈍感な彼にはこれぐらいがちょうどいいのかも知れない。
彼に料理を任せるのは心配だったけど、隣に付いて指示すれば失敗はないだろう。
何よりも二人でキッチンに立つ事を少し楽しみにしている私がいた。
さっきまで苛立ちが嘘のようだ。

「外に食べに行く? ホテルのレストランとか」

 これで何度目だろうか。
彼からは私が期待した物なんて返ってこない。
私が望み過ぎなのだろうか。
私はただ、他愛もない話をしながら二人で料理を作り、テレビを見ながら一緒に笑い、寝る時は手なんか繋いで眠りにつく。
そんな普通の生活を望んでいるだけなのに。

 悔しさか、苛立ちか分からない物が、体の奥の方から込み上げてくる。
それは体中を駆け巡り、全身を巡った後に行き場の無くし、そして目から大量の涙となり溢れ出た。

「もういい! 私は健司の家政婦じゃないんだから!」

 いきなり泣き出した私に戸惑っていた彼は、更に怒鳴られた事でいつも以上に焦っていた。
目を丸くして、何が起こっているのか状況が理解出来ていないかのようだ。

「え? 嫌だったか?」

 彼は助けを求めるかのように、キョロキョロと辺りを見渡す。
二人しかいないはずの部屋を見渡す程この状況に耐えられないのか、かなり動揺しているのが分かる。
そんな彼を押し退け、私は家を飛び出した。

 エレベーターは使わず階段を一気に駆け下り、一回のフロアを抜け道路を渡ると昔二人でよく通った思い出の公園が見える。
その公園にはベンチが三つと、小さな滑り台。
私達はよく一番右のベンチに腰掛け、ここで何時間も話し込んでいたのを思い出す。

「寒い……。コート持ってくればよかった」

 勢いよく外に飛び出したはいいが、今年一番の冷え込みとニュースで言っていたのに、私はセーター一枚という無防備な格好だ。
今さら家に取りに帰れる訳もなく、両腕を抱くようにして彼との思い出のベンチに座った。

 心のどこかでは、飛び出す私を呼び止めてくれる。
そう願っていたのだが、私が望む事をことごとくしないのが彼だ。
これも彼らしいと言えば彼らしい行動なのかも知れない。

 付き合い始めた頃はここに二人して座り、将来どんな家庭にしたいかなんて、今では少し恥ずかしい事も真剣に話していた。
私が「あんな家に住みたいね」と今の自宅を指すと、彼は困った表情で「何年後かには」と苦悩していたのも今では良い思い出に感じる。
私が言った事を真に受けて、今のマンションに住む為にどれだけ苦労してきたのかも、一番近くで見てきた私には分かる。

 そう言えば今のリビングにある物も、当時話したものばかりだ。
五十インチのテレビに、白いソファ。
四人掛け用のダイニングテーブルに紺色のカーテン。
冷蔵庫も洗濯機も私が十年前に冗談半分で言った物が家中に揃っていた。
不器用な彼だからこそ。
真っ直ぐな優しさではなく、ちょっと遠回りして寄り道してから私の元に辿り着く。
そんな優しさが彼らしくて少し笑えた。

「美奈子!」

 後ろから私を呼ぶ声がした。
久しく聞いていなかった呼び方に一瞬戸惑ったが、それが彼の声と気付くのにそう時間は掛からなかった。
濡れた髪の毛で半袖半パンのまま、サンダルを履いて私の方へと向かって来る。
片方の手には私のコートをぶら下げていて、なんとも可笑しな恰好に思わず笑ってしまった。

「外。寒いからこれ」

 彼は手に持っていたコートを私に着せ、自分は真夏のような恰好のまま私の横に座る。
今頃外の寒さに気付いたのか、両手で二の腕をさすりながら「寒なぁ」と白い息を吐く。
いつも自分の事より私を最優先してくれる彼。
でも彼の優しさは普通にしているだけでは感じ取れず、数分。または数日経ってからやってくる。
私は彼のこんな不器用な優しさに惚れたのだ。

「これ着ていいから」

 私は彼に渡されたコートを今度は彼に着せて上げた。

「私ね。さっきまで健司の事を勘違いしてた。いつも不愛想にお酒飲んでるだけの健司にイライラしちゃってたんだ」

「ごめん」

「ううん。謝るのは私の方なんだ。付き合った頃にさ、私が言った事を叶えてくれてるんだよね?」

 私はどこか不安そうなにふさぎ込む彼の顔を覗く。
彼は「いや、あ、まぁ」とたどたどしい言葉を放ち、少し顔を赤らめた。

「本当は料理も一緒にしたかったし、楽しく食事もしたかっただけなの。それなのに怒って家を飛び出してごめんね」

「いや、俺の方こそ悪かった。料理作ったから、帰って食べよう」

 彼の言葉を聞いて、私は居ても立っても居られなくなり、彼を強く抱きしめていた。
彼も私の背に手を回し、数年ぶりに身を寄せ合う。
人目の付く所でイチャつくのが苦手な彼だが、今回は私の要望を素直に受け止めてくれた。
わざとらしく長めに彼に抱き着く私に「そろそろ」と彼は恥ずかしそうにする。

 家に帰るとテーブルには私が作っていた料理が並べられ、何に使うか分からないようなスプーンやフォークが用意されていた。
何を準備していいか分からず、取り敢えず目に着いた物を準備したのだろう。
ワイングラスが二つに、昨年のクリスマスに飲んだ赤ワインが用意されていた。
このワインは彼がたまたま仕事帰りに見つけて一緒に飲んだのだが、その時から私のお気に入りだ。

 彼は私を先に椅子に座らせると、暖かいスープを出す。
まるで私がレストランに来たお客さんで、彼がそこで働くウエイターのように料理を運んで来る。
彼は私に先に食べるように勧め、私は言われるがまま出されたスープにスプーンを潜り込ませた。
湯気を立てるスープをそっと口に運び、一口飲み干す。
口にして私は思った。
私が飛び出した時は、スープはまだ味付けをする前で、その後彼なりの味付けを行ったのだろう。
一言でこのスープを評価するなら味が無いと誰もが言うだろう。

「どうかな?」

 心配そうに私の様子を伺う彼に、「うん。美味しいよ」と微笑んだ。
味は美味しい訳ではないが、そこに彼の努力と優しさという調味料を足せば、きっとこのスープは美味しいに違いない。
私はそんな事を考えながら彼に言った。
あらかじめ用意されていた前菜を食べながら、彼がキッチンで苦戦しているのを眺める。
慣れない手つきでお肉と格闘しており、彼が盛りつけたお肉は綺麗に盛られたレストランの料理とは違い、男料理のような斬新な盛りつけだった。
お肉は明らかに焦げており、高いお肉は見るも無残な姿となって料理されていた。

「少し焦がしてしまった。ごめん」

「いいよ、いいよ。また買えばいいんだから」

 申し訳なさそうに謝罪する彼をなだめ、私はお肉を一口サイズに切り、比較的安全所を狙って食べた。
少し焦げた味はするが、別に食べられない味では無かった。

「健司も座りなよ。なんか落ち着かないから」

 私が食べるのを不安そうに眺めている彼にそう言うと、彼は私の向かいにそっと腰を下ろす。
スープを一口飲むと「薄いな、これ」と不満そうな声を漏らし、焦げ着いたお肉を頬張る。
何回か噛んだ後に「まずい」と言いながら、ワインで流し込むように飲み込んでいた。

「でもこうして健司が作ってくれた料理だから、私は美味しいよ」

「いや。まぁ、これからは少しずつ手伝うよ」

「ありがとう。でも何で料理してくれたの? 外に食べに行こうって言ってたのに」

 彼は私の言葉に首を傾げた。
彼の中で何か疑問がある時には必ず首を傾げるのだけど、私の言葉のどこに疑問があるのか。
私もまた彼と同じように首を傾げる。

「九年前。約束したから」

「約束?」

「うん。結婚して一年経った時。覚えてない?」

 私は彼との十数年の記憶の中から、九年前の記憶だけを引き出し、更に二人で交わした約束を探したがそれらしいものを思い出せない。
結婚してからの約束なんてそんなに沢山している訳でもないし、それだけ大きな約束なら忘れる訳もなかった。

「どんな約束だっけ?」

「九年前。昔の家の近くにあった高級なホテル。そこのレストランで言った事」

 微かだがその時に情景が脳裏に浮かぶ。
確か今日と同じように雪の降る日に、二人で腕を組みながらホテルを眺めていたのは覚えている。
私は人生の内に一度でいいから高級なレストランで食事をしてみたいという夢はあったが、彼とそんな約束をした覚えは無かった。

「あそこのホテルは覚えてるよ? そこで約束なんてしたっけ?」

「結婚十年の記念日にはここに来ようって」

 あれは今から九年前。
私達がまだ新婚ホヤホヤで、お互い名前で呼び合っていた頃。
昔は1Kの小さな部屋に住んでおり、近くには大きな高級ホテルがあった。
デートに行くのにも、二人で仕事から帰るにも必ずそのホテルの前を通る。
その度、こんなホテルに泊まって食事でも出来たらいいな、と思いながら通勤していたのはよく覚えている。
今日のように雪が舞う中、私達は仕事終わりにホテルの前を通り、彼がふと足を止めた。

「どうしたの?」

 私が訊くと彼が「こんなとこに来れたらいいな」と呟く。
普段滅多にそんな事を言わない彼が、珍しくそんな事を言うので、ここの会話は凄く記憶に残っていた。
私も彼にそっと寄り添い「十年記念日にここで食事出来たら素敵だね」と返した事まで思い出せた。

「え? あれって約束っていうか、その場の雰囲気というか」

 まさかとは思ったが、彼の中でこの会話が「約束」した事になっていたのだろう。
そして今日一日の彼の謎がようやく解けてきた。
十年記念日に自宅で豪勢に振る舞おうとする私を見て困る彼。
約束の事をどう私に伝えたらいいか分からず、言われるがまま買い物に同行。
そして私が怒り自宅を飛び出し、再びパニックに。
少しでもホテルのようにもてなす為にプランを変更し、自宅でレストラン風におもてなしと言った所だろうか。

「俺の中では約束したから」

 彼は約束した事を頑なに譲らない。

「なら来年は一緒に行こうね」

 彼は何も言わずワインを飲み干し、照れくさそうにテレビの電源を入れた。
恥ずかしいとすぐにテレビに逃げる癖は今も変わってない。

 十年目の結婚記念日は焦げたお肉と薄味のスープが私を温めた。
ソファに座る彼の手は、冷え切った私の心奥底までぬくもりを届けてくれるようだった。

約束の日

執筆の狙い

作者 道端道草
49.238.27.11

当たり前の優しさを忘れないように。
結婚してからは忘れがちな事を思い出せるような、そんな作品にしたいと思って書きました。
最近短編に挑戦しているので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

コメント

一陽来復
219.100.84.36

つまらねぇー。

文章カビ臭い、
内容古臭い、
話がありきたりすぎて、見るべきものがない、
女房が幼稚すぎで、感情の流れが稚拙。

作者が女をバカにしているせいで、
「その年頃の女の人の想い」がまるで描けてなくて、
上すべり、だだすべり。


「短編」にするには、こういう、
手垢のつきまくったベタな作り事感満載エピじゃなくて、
血の通ったセリフと、丁寧な情景描写が必要。


だめだなー、これ。

一陽来復
219.100.84.36

作者、、、独身??




なんつーかなー、

平成の世に、結婚9年目:子供なし夫婦で、奥さんがなんか専業主婦っぽいんだけどさ、

その状態だと、結婚記念日だ〜、10年目の約束だ〜、なんて

甘ちょろいことを、ひたすらうすっぺらく悩んでられる場合じゃなくてだなー、

「記念日」からめるにしたって、

「そこにあるだろう現実的な憂鬱」は、完全に取っ払えないだろうから、

書いとかないことには、読者の共感はまるで得られないし、

そこ(現実問題)一切書かないこの状態は、

「けっ!」であり「バっカじゃねぇの〜?」だ。



ど〜〜もここのサイト、稚拙な短編ほど、「女を主役(語り手)にすることで、ごまかそうとする」んだけど、

潔く「男を主人公にして、旦那視点で書けば??」って。


したら、少なくとも「どんなにクソつまらないこと書いてるか」はっきり自覚できるようになる、でしょう。

偏差値45
219.182.80.182

>白い雪が街を染め、カップル達は身を寄せ合い、白い言葉で楽しそうに会話をしている。
冒頭、出だしは良いと思います。

>リズミカルな包丁の音も次第に雑なメロディーに変わり、まな板を叩く音も大きくなる。
うまく感情が表現出来ていいですね。

読みやすい。分かりやすい。
ラストのまとめ方も良かったと思います。

しかし、ある種のパターンそのままなので、ストーリーとしてはありがち。
面白いか? と言えば、「いいえ」かな。
小説としては悪くはないと思うけれどね。
興味のない昼のドラマを観ているような感じかな。

大丘 忍
121.95.234.227

結婚して十年近くになるのに子供がいない夫婦は寂しいですね。どんなに仲がいい夫婦でも、
時には喧嘩することもあります。でも喧嘩の決着は夫婦が抱き合ってチョン。これが長持ち
する夫婦喧嘩のパターンです。私の経験によると喧嘩の後の〇〇は特別味が深いですね。

上松 煌
153.203.103.215

あははは、大丘 忍さん。
創作の世界にソレを持ち出されてもねwwww

道端道草さんは別次元を創作されているわけでwwww
ご老体のはるか昔のse○事情を、それが唯一のように言われてもね!
作者さんに失礼でしょうwwww
現代の家庭事情、男女関係はあなたの昔とは異なり、複雑化し多様化し、さらに高次元になっている。
単純で本能的な行為によって解消し、それで良しとするような低民度でもない。

ま、ご老体は黙って低俗スケベ小説でも書いて、出来もしない行為を夢想してオナっているが良い!!!!
古色蒼然たる団塊ジジイは無用だと5chでも言われているのを知らんワケでもないでしょう。

弥々丸朗
106.161.221.38

書き出しの一文で、あたしはいつもの道草とは違うと思いましたよ。
足下ら先はただただ祈るような読書だったことをおつたえしておきます。

まったく道草らしくない創作だと思うんですよ。
だからこそ、年の初めからあたしは清々とおめでとうと言いたい。

あたしはあなたのクソみっともなさ加減を結構知ってる。そんなつもりでいる。
多分初めてなんじゃないだろか。
あなたが自殺的におハナシをぶっ壊さなかった姿を見たのは。
あなたがあなたを離れて眺めようとする姿を見たのは。

お疲れさん。
よくやった。
あたしは悔しいけど、褒めるしか、この気持ちを表現する術を思いつけないです。
あなたにはとても苦しい挑戦だったのではないのか。
あたしは何の疑問もなく、真っ直ぐにそう感じています。


つまらないおハナシだろうか。
つまらないおハナシなのかもしれない。

でも道草、案外満更でもないかもよ。
あなたはあなたなりに執念深く憧れ続けた成果を、ちゃんと無意識のうちに手に入れていると思うんですよ、あたしは。


具体的に言って、反感煽ることになるかもしれない。
でも、あたしはつまんないから言っておこう、ちゃんと。


あなたは、案外文章をちゃんと書けているよ。
助詞はダサい。見通せてないと思う。
でも、終助詞、と言ってしまえばつまらないけれど、あなたはちゃんと文末を操れているから、書きたい世界を壊していないです。
つまり、最低限ちゃんとしてる。

ここ最近のここに掲載されているどの作品も、あたしは基本的に無自覚すぎると思っているんです。
それはものすごく基本的なことなんですけど、文章表現として、その世界の時制すらまともに操れていない、自覚できていない、そんなへたくそばっかにまみれてる。

あたしは、勝手に完全にそう思ってます。
決め付けてます。
見下してます。


つまんないおハナシなんだろか。
あたしは、あなたが女目線で書いたことについて、その深度のようなものを慮りながら、しかもそんなことを理由にどうせ見えてくるはずの齟齬のようなものについてちゃんとケチをつけてやろうと思いながら読み進めていました。

それはつまり、あたしが”書く”ということを仕出かす自分に対して何より叩き込みたい態度のような、観察のようなハナシのことです。
それがなければ、せっかくのこの作品、道草にとってのこの作品の意味はハンブンも満たせなくなってしまうのではにのかとあたしは思ったからです。

それが、”書く”という意味だと、勝手に思っているからです。


きみは、誰より何より、自分自身のことを許せないでいる人だということは、あたしは実はずっと前から気付いていました。
だから、さすがだと思った。この度は。

じゅうぶんではないと思う。
余計だとさえ思う。
でも、あたしが慮りたがったようなことは、あなたは現時点でのあなたらしく、ちゃんと感度を効かせていることが、あたしには何となくわかる。

あなたはあなたらしく、この作品について油断を許さなかった。

あたしはそれを何より感じています。
これは、あなたらしくないあなたこその挑戦の証だと、あたしは勝手に思ってます。


頑張ったな。おまえ。



あたしは嬉しい。
それだけは正直に言っとく。

きみの気持ちくらい、書きたがる人間のつもりならわかりたいと思うよ。
あたしにはわかんないけど、ただその輪郭のようなものくらいお節介のように支えてあげよう。


いまのきみのその気持ちを疑ったらだめですよ。
その充実を、ちゃんと許してあげてください。


いい年になれ。

一陽来復
219.100.84.36

この主婦の「心情描写」、矛盾だらけで、要所要所に「齟齬」ありまくるし、

「書けてない」と思うわ。


「ありがちなほっこり話」に持ってく気満々で、

主人公の彼女が、「作者都合でテキトーに動かされてる、陳腐なロボット」じゃん!

心情がうすっぺらい。上澄みだけ。




もっとこう・・

彼女自身の心情に、書き手が寄り添って・シミュレートして、掘り下げないことには、

ぺらいまんま終了だ。(実際、そうなってるもんなー)


鉤括弧セリフも、なんとも説明口調全開で、「わざとらしい」。

もう一歩、二歩、三歩、作者がその世界に「潜行」して、

【作者にしか書けない地の文】と、【そのキャラの生の声】を紡ぎ出さないとイカン。




主人公の「心情の推移」を、順序立ててノートに書き出して、チェックしてみればいいのじゃないか??

一陽来復
219.100.84.36

どうにもこうにも「閉鎖空間」なのがイカンのだと思う。

地の文のちょい登場でもいいから、

姑だの、義理姉と姪っ子だの、実母、実妹、かつての同級生、隣の奥さん、お向かいの小学生女児、旦那の会社の部下OL、等々、

「主人公以外の女」の影を配置しておくことで、

主人公の年齢、現在のお悩み、子供が欲しいのか欲しくないのか:不妊治療中なのかそうじゃないのか・・

といった、「その主婦の現実的な肉付け」が、簡単に入れ込める。


主人公はそうやって、肉付けがあり、作中世界で生きていないと、

何書いても、全部絵空事で、ただぺらいだけじゃん??



この「一見書けてそうな原稿」(それなりにいいところ、いいエピもちゃんとありながら、どうにもこうにもペラい)には、
つくづく、
「自分でも気をつけよう」と思わしてもらった。

無駄に短編書いてる年期が長くなると、「油断すると、キャラの肉付け忘れて、どうしてもペラく、予定調和に止まってしまう」からなー。

その意味では、ありがとう。

夜の雨
180.63.84.137

不器用な男の話ではなくて、不器用な女の話です。
で、この作品は、バランスよく構成しているのですが、「不器用な女の話」を描いているのだから、起承転結の「転」までは引っ張ってほしかったですね。

―――――――――――――――――――――――――――――
執筆の狙い

当たり前の優しさを忘れないように。
結婚してからは忘れがちな事を思い出せるような、そんな作品にしたいと思って書きました。
―――――――――――――――――――――――――――――
「執筆の狙い」に、あまりにも正攻法で作品を書き過ぎで、物語になっていないと思いました。
物語というのは、読み進むにつれてグイグイとその世界に惹き込まれるものだと思います。

●そんな彼を押し退け、私は家を飛び出した。●
ここまではよいのですよ、ぐいぐい来ています。
このあと、急激に彼の良さやら、想い出やらにのめり込んでいっています。
そして「まとめ」に入りました。
こうなると、物語としては面白くないと思いますね。
物語として面白くするには、ラストの際まで「不器用な女の話」で、描くべきです。
起承転結の「転」などは、御作の場合は、本当にラスト間際までやり、そのあと、光が見えたところで終わるようにすれば、物語としては締まると思います。

ただ、御作は「よいお話」ということでは「バランスよくまとめてあります」。

道端道草
49.238.27.11

一陽来復さん。

厳しいコメントありがとうございます。
心情描写や沢山の課題を見つける事が出来ました。
私の経験不足が浮き張りになった作品だと気付かされます。
登場キャラの個性を生かしきれず、煮え切らないお話になってしまった事を反省し次回に生かしたいと思います。

この度は、貴重なお時間ありがとうございました。

道端道草
49.238.27.11

偏差値45さん

コメントありがとうございます。
全体の流れを意識せず、ただ無理やりゴールに持って行った結果、中身の無いお話になっていたかもしれません。
お話の核の部分が弱く、作品としてイマイチな事がよく分かりました。
起承転結の「転」の部分は昔から弱点と思っており、この弱点が私にとって一番ネックになっています。

色んな作品から刺激をもらい、これからの活動に役立てていきたいと思います。
この度は、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。

道端道草
49.238.27.11

大丘忍さん

コメントありがとうございます。
ご意見を参考にし、次回に役立てたいと思います。
今回は私のイメージ的にそのような行為は書きませんでしたが、今後は色んな方向性を視野に入れながら執筆に取り組んでいきたいと思います。

この度は、貴重なお時間頂きましてありがとうございました。

道端道草
49.238.27.11

上松煌さん


コメントありがとうございます。
今回、私の作品の主張を尊重して頂きありがとうございます。
色んな家庭があり、色んな人がいる。
上松煌さんの言うように形は人それぞれだと強く感じました。

私個人としては、色んな方からの意見もその形の一つだと思っています。

この度は、貴重なお時間ありがとうございました。

道端道草
49.238.27.11

弥々丸朗さん

力強く、勇気をもらえるコメントありがとうございます。
ダメなところはしっかりとご指導頂ける事を私は嬉しく思います。
それとは別に私個人の気持ちを考慮したコメントには胸を打たれました。

弥々丸朗さんのお陰で、私には「書く意味」があった。
そしてこの作品に命を吹き込んで頂けたのも、コメントを下さった皆様のお陰です。
まだまだ未熟ですが、これからも作品へ熱意込め、皆様に読んでもらえるよう精進致します。

この度は、貴重なお時間ありがとうございました。

道端道草
49.238.27.11

夜の雨さん

的確なコメントありがとうございます。
私の弱点を的確に指摘されたような気分です。
夜の雨さんの言う通り、「転」の部分は私の作品の中で一番の弱点になってます。
作品として一番の核な部分なのに、そこがどうしてお薄く、なぜかスピード感が増してサーっと流れてしまうような書き方になってしまい、出来上がると「結局何が言いたいのだろう?」と自分でも疑問に思う時があります。

作品自体のコンセプトも王道というか、ありきたりというか。
そのような作品を何の捻りもないままダラダラ書いた結末だと、深く反省しております。

今回ご指摘頂いた箇所も、今の状態では良いアイデアが思い浮かびません。
これは明らかに私の経験不足で未熟な部分だと痛感致しました。
他作品から色んな事を吸収し、勉強したいと思います。

この度は、貴重なお時間ありがとうございました。

カルネ
133.232.243.157

綺麗なお人形さんたちのオハナシ。

登場する女は男にとって都合の良い女だし、男の方も女にとって都合の良い男だったってオチ。

当たり前の優しさとは「女房に自分は家政婦なのかと誤解させ、しかし無口で無骨な男は女房の気まぐれに口にしたことだけは自らの約束としていつかそれを果たして誤解を解くこと」なんでしょうかね。

でもまあ、こういう自分勝手な思い込みで男の優しさとか思っている男は多いだろうし、高倉健さん的な男に惚れる女も多いんだろうし、サユリストに随喜の涙を流させるドラマや映画もくたばることなく健在なんだから、当然、そういう作品を描きたがる素人が多くても仕方ないんだろうね。

いるよね、実際。こっちが具合悪くて寝込んでいるとき、帰って来た夫は「あ、じゃあ、外で何か食って来るよ。おまえも食べたいもんあればついでに買って来るけど?」とか言うバカ夫って。
行ったついでに車に轢かれて死んで来いって思うよね。

なので私がこの嫁なら、プロの料理人顔負けぐらいな料理を作れるようになり、夫を生活習慣病へ追い込み、40代のうちには必ずや脳梗塞なり心筋梗塞なりを起こして死なせてみせます、って心に誓うかな。

朱漣
210.170.105.157

 道端道草様

 拝読しました。
 いいと思います。こういうお話し、大好きです^^
 読んでいて突っかかる処がなくて、淀みなく読めます。トーンも統一されていて、いい感じです。

 鍛錬場なので、敢えていくつか指摘するとしたら、冒頭の部分だけ、ちょっと引っかかりがありました。

 >今日でちょうど結婚して十年が経つのだが、新婚の頃に比べるとお互い距離が遠くなった。

 この一文が説明っぽいかな、と思いました。
 一人称である主人公が「お互い」に距離が遠くなったと感じる、何らかの行動・現象から生じる心の動き……みたいな。

 この一文がもっと先に書かれていたら、それほど違和感はないと思うのですけど、冒頭はまだ読み手も入り込めていないので、ふと現実に戻らされてシラけちゃったりすることがあります。
 少しだけ気をつけるようにされたらいいかと思います。

百日百夜
61.197.152.253

道端道草さま

 初めまして。拝読しました。
 道端さんは独身かな、と直後の読後感。僅か紙一枚の契約でも、結婚とはこんなにすっきりしたものではないと感じました。拙作もリアリティがないと良くご指摘頂くし自覚もしていますが、この作品にもリアリティを感じられず、よって共感できずに終わりました。

 子どもの有無は各々の考えがあると思いますけど、それについてまったく言及がないのは(ありましたっけ? )違和感を感じます。結婚十年というより、三年くらいの感じしかしないかな? 女は確かに意味もなく不機嫌になったりしますからそういう不安定さはわかるんですけど、なんだか何が書きたいの、って思いました。当たり前の優しさを忘れないように、という狙いは残念ながら読み取れず。むしろこの状況なら殺意を抱くほうが自然な気もしますけど。愛憎は表裏ですから。

 少しでも参考になれば幸いです。では失礼します。ありがとうございました。

真奈美
122.30.239.78

拝読しました

って言うか、本当に道草さん???
正直、こんなに普通に、皆と同じ地平線にまで降りてきた道草さんて初めてみた。
ノブナガ君だかヒデヨシ君だかもいないし、向精神薬もないし、札幌の風俗もない。行き当たりばったりのアバンギャルド、怒りのデスロードのような作風だった道草さんが、これは一体……。
と言いますか、すごい進化です。あそこから、ここまで変われるというのは並大抵ではない努力があったはずです。

今作についての感想は保留させていただきます。もう一作、見せて欲しいです、できれば。以前は毎回ボロッカスに酷評させていただきました。今作は、すごいです、本当に。確かに道草文学を初見の方には「普通っぽい」作品に感じるでしょうが、この真面目っぽい書き手の裏にはとんでもないキャラが潜んでいるんですよ。だと思う(笑)

何はともあれ、すごいトライを見せて頂きました。頑張って!

みずほ
101.128.132.70

はじめまして。ふらりと来ました。はじめて作品読ませていただきました。
私も結婚して数年たちますが、子供がおりません。
すごく子供がほしかったわけじゃないけど、
周りからのプレッシャーもありましたし、一応病院に通ったりもしました。
友達に子供ができたと聞いては、「おめでとう」と言いながら、心はモヤモヤ……、
そういう日々を経て、夫とのふたり暮らしも悪くないかも、
と思いはじめたのです。

そんな私なので、この作品の主人公の奥様の気持ちも、よく分かります。
「彼を誘導するような言葉を吐き、つくづく性格の悪い女だなと感じたが、鈍感な彼にはこれぐらいがちょうどいいのかも知れない。」という部分とか。言いたいことをストレートに言えないもどかしさに、共感してしまいます。

ただ、物語は色々な方が読むので、主人公がそれまでどういう暮らしをしてきたか、
などが分かったら、もっと読者の心をつかめたのかもしれません。
文章は丁寧で読みやすく、書き慣れた方なんだろうなあと思いました。

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