作家でごはん!鍛練場
垂氷観寒

RogueUnion.

 暑い空気ッ!群れる人ッ!聳える楼閣ッ!私立電脳高等学園2年、明星《ミョウジョウ》熾織《シオリ》!今……居眠り真っ最中!

ガタッ

 頬杖をし、頭を支えていた右手が滑り、突然頭が宙吊りになった。幸い、隣は居ない。─一番後ろの席でよかった─そう心の中で呟いた。そして、さらに幸運なことに担任らしき人物もいない。
 視界のすぐ左は窓。窓をちらと見て、ざわめく教室をぐるんと見回した。

 白を基調に、洗礼された部屋。男女交じる教室の中、皆が座っているのは、白いチェア。前に置かれているのはそれにセットになっているデスク。デスクに引き出しはなく、机上は薄いカバーの貼られた液晶パネル。デスク、チェアとも細見のデザインで、体が大きい人は窮屈に感じるかもしれない。
 視点を前にやると、大きな電子黒板。去年と何一つ変わらない光景だ。

 また幾秒か部屋を見回したが、まだ担任の教師が入ってこない。煩い教室の中、喧騒を破るように、勢いよくドアが開かれた。

「皆さんこんにちは、今日からここを受けもつ……皆月《ミナヅキ》薫《カオル》です!」

 律儀に白いワイシャツに黒いスーツ、黒のネクタイをきっちり締めている。肩までかかるであろう長めの黒髪を頭の後ろで簡素に束ねている。エッジの丸い黒縁メガネも相まって、全身黒々しい。

 おそらく新任だろう。前の年では見たことがない。
慣れない手つきで電子黒板に指で字を書く。ペンを忘れたのか。
 皆からの視線を一斉に浴び、慌てふためいている。真面目そうな人でよかった。そう心底安堵した。
 彼女は軽く自己紹介をして、話を切った。

「えっと……早速ですが、このクラスには転校生が……来る予定です……」

 ドアを少し開けて確認したが、反応から察するにまだ来ていないみたいだ。
 そんな教師の心配ともとれる行動をよそに、たちまちクラス中が喧騒に包まれた。

 ……7時57分。もう少しで遅刻だ。初日で遅刻したらどうなるか……

 そしてまた教室が静まり返る。廊下側から足音がする。バラバラな大きさの音が、不規則に聞こえてくる。

 ……7時58分。カチッと電子時計の音がなった瞬間、空いていた扉から、青い何かが、回りながら飛び込んできた……!
「皆さんこんにちは、郡《コオリ》零子《レイコ》です」

 静かながらも芯のある声。肩甲骨辺りまで伸ばした青い髪、少し釣り上がった鋭い目線、整ったスタイル。「かっかわこいい」という言葉が真っ先に浮かんだ。
 しばしの静寂のあと、歓声が起こる。あるものは「イケメン」だとか、またあるものは「かわいい」だとか、「ジャパニーズニンジャデスね」だとか、思い思いに声を上げている。
 先生の方をちらっと見ると、この状況をどうしようかと慌てふためいている。教師としては鎮めたほうが良さそうだが、楽しそうなのを抑えるのも野暮だ。……そんなところだろうか。

 思い出したように薫先生が呟く。

「あ、席は窓際の一番後ろの明星さんの席の横ね」

…………は?

鳴り出した予令をよそに、2-Eはまたざわめいた。

RogueUnion.

執筆の狙い

作者 垂氷観寒
124.86.218.169

 第一にアクションを書きたかったのと、能力者と非能力者、その均衡と、代わった社会のシステムを書きたかった。
 ありがちな学園モノにエッセンスを添えるような個性的なキャラクター、スタイリッシュな雰囲気と演出、読み終わったあとに海外映画を見たような感触が残ればいいな、と書き始めた一作です。

コメント

偏差値45
219.182.80.182

おそらく「伝わるか、伝わらないか」
その程度の質問なのかな、と思いました。
内容は分かるのですが、推敲が足りないのか、自然な感じではないです。

ストーリー的には起承転結の『起』のみ。
今のところ、興味はないですね。
このような文章、展開だと、、、たぶん、途中で挫折するような気がしますね。

垂氷観寒
124.86.218.169

確かに仰る通りですね。推敲が足りないのかもしれません。しかし荒削りでも伝わってるのなら良かったです。

まだ書き始めたばかりなので「起」しか書けませんが、進めればそのうち転なり承なり書けるので、そのときはまたよろしくお願いします。

一陽来復
219.100.84.36

「普通の文章」を「普通に書ける」ように、「気を配る練習」をしてくれ。。

>頬杖をし、頭を支えていた右手が滑り、突然頭が宙吊りになった。

↑ 宙吊り??

>洗礼された部屋。男女交じる教室の中、

↑ 洗練。 は単なる誤字としても、その直後の「交じる」はああた、アリエねぇを通り越して、「大問題」でしょう??

>鳴り出した予令をよそに、

↑ 予鈴。



あと・・ 赴任1日目教師の、教壇での自己紹介は、通常「こんにちは」じゃない・・と思うんだ。
(自分、一応教職経験者)

一陽来復
219.100.84.36

↑ ええと、、、訂正。

(こんな時間に、本まぐろの刺身食べながら、飲んでるもんで〜)


この場合の「交じる」は、「交じる」で無問題。

なんだけども、ここのサイト、「無駄に悪趣味でエロいバカ原稿が多すぎ!」で、

なんかもう目が「交わる」と混同しちゃう状況だった。。

垂氷観寒
124.86.218.169

鋭い指摘、ありがとうございます気を配らずがーっと書いてしまうので、校閲させてるみたいで申し訳ないですね、これから推敲しまくります。普通の文章も書きたいですが、普通じゃない文章を違和感なく書きたくもあります。ぶっ飛んでないと読んでもらえませんよね。頑張ります!

氣多 ヒスイ
133.236.101.12

エブリスタにて拝見しました。以前投稿から変更はあまりされていないように思います。
私の以前の意見も見ていただけているか分からないので、改めて送ります。


>的を射た発言だけにかなり刺さったが
[的を射る]
的確に要点をとらえる
と定義されています。

>詰んだ。チェスで言うなら......逆チェックメイト?
単純に「チェックメイトされた」で十分です。別に言い換える必要はないでしょう。

> 零子は投げ捨てるような物言いで言った。

「じゃあ熾織も友達でいいや」
「いいやってなんだよいいやって」

これ以外にも言えることですが、全体的に表現が薄いです。また三人称と一人称が混在しています。
[修正案]
 零子はふと熾織の方に目をやる。熾織から「何か」を期待されている。彼女はそれがよく分かっていた。転校してから比較してみると彼女との時間が多くを占めていた。花穂ならば素直に言えたが、熾織に対してはどうしてもそのまま口に出す気がしない。零子が観察を続けると熾織の顔がさらに弛んでいく。
(仕方がない)
袋小路に入ってしまった零子は目線を熾織から外して口を開いた。
「じゃあ、熾織も友達でいいや」
「いいやってなんだよ、いいやって」


武器のデザインのイメージはできていますか。もう少し現実に近い短編で人物描写を練習した方がよいと思われます。


今回に関しては以下に述べます。

まず、確認したいのですが、これは「明星 熾織」の一人称視点ですか。一人称の場合はもう少し当人の心理描写を入れた方がよいと思います。

冒頭は「ッ!」を多用しています。これは知っている方はにやりとされるかもしれませんが、冒頭としては取っ付き難いと考えます。
> 白を基調に、洗礼された部屋。男女交じる教室の中、皆が座っているのは、白いチェア。前に置かれているのはそれにセットになっているデスク。デスクに引き出しはなく、机上は薄いカバーの貼られた液晶パネル。デスク、チェアとも細見のデザインで、体が大きい人は窮屈に感じるかもしれない。
状況描写としては悪くないかもしれません。気になったところは
> 白を基調に、洗礼された部屋。男女交じる教室の中、皆が座っているのは、白いチェア[白が被っている]。前に置かれているのはそれにセットになっているデスク[どういったところが"セット"なのか]。デスク[指示語が欲しい]に引き出しはなく、机上は薄いカバーの貼られた液晶パネル。デスク、チェアとも細見のデザインで、体が大きい人は窮屈に感じるかもしれない[デスクの詳細な説明のあとでは違和感がをある]。

>鳴り出した予令をよそに、2-Eはまたざわめいた。
 因果関係をはっきりとした方が良いと感じました。単に席を決定するだけなら、そこまでおおきな出来事ではありません。「郡 零子」が非常に美人で男子の注目を集めているためか。「明星 熾織」の隣というポジションがpeculiarであるのか。読者はあなたではありませんので、説明が必要になります。

まとめますと、読者により優しいともっとよくなると考えます。頑張ってください。

垂氷観寒
124.86.218.169

細かい指摘ありがとうございます。そう言われると視点がブレてるところが目立ちますし、表現が薄い、と言われると埋もれてしまうような気もしますね。アドバイスの通り、短編等で描写の練習をしてみようと思います。作者への気遣いをひしと感じます。染みます。ありがとうございました。

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