作家でごはん!鍛練場
めっし

イグアナを飼いたかった話

 ほんとはイグアナを飼う文章を書きたかった。
 でも僕は残念なことに、イグアナについてほとんど何も知らないと言ってもよかった。とりあえずユーチューブでグリーンイグアナと検索してみると、グリーンイグアナが誰かしらの部屋の中を自由気ままに歩く映像がたくさん出てきた。

「やめたほうがいいよ」

 目の前に座る女の子が、タバコを吸いながら僕に言った。

「どうして」

「自分が気に入った女の子に対して、すぐに「かわいいね」なんて声をかけるあんたに、イグアナを飼う素質があるなんて思えない」

 あんたにはそもそも責任感が欠如しているんだから、と彼女は続けた。

「あれ、君に「かわいいね」なんて言ったことあったっけ」

 僕が自分の記憶を探っていると、彼女は僕に聞こえるように、見えるように大げさなため息をついてみせた。

「あんたは少なくとも、アタシには「かわいいね」って言うべきなのよ」

 礼儀として、ね。
 礼儀。
 その問題に関しては確かに多くの難点を僕が抱えていることを、僕は知っていた。

「そもそもなんでイグアナを飼いたいと思ったの」と、彼女が訊いてきた。
 僕たちは大手チェーン店のコーヒーショップの喫煙席で、友人主催の音楽ライブが開催されるのをそこで待っていた。今日はジョン・レノンの命日だったけど、それと今日のライブとはたぶん何の関係もないだろう。だから僕は別に「イマジン」の歌詞を覚えようともしなかった。
 想像してごらん。イグアナのいる生活を。
 もし現代にジョン・レノンが生きていて、ユーチューブを愛していたのなら、彼もそんな曲を書いたかもしれない。


 話が逸れた。
 そう、なぜイグアナを飼いたいか、だ。

 彼女は黙ったまま、2本目のタバコに火を点けた。彼女の良いところのひとつだ。彼女は自分が質問をすると、相手に考える時間をたっぷりと与えてくれた。そんな人はこれまで僕の周りにはあまりいなかった。大抵の女の子は、男の子も、自分のした質問の答えを待ちきれずに次の話題に移ってしまう。だから僕はあまり満足に質問に答えられたことがない。

「脱皮をするんだ」

「イグアナが?」

「そう」

 まあ爬虫類だから、脱皮のひとつもするだろうねと、彼女は言った。
 僕は生物学に詳しいわけじゃないからすべての爬虫類が脱皮をするのか、脱皮という行為が果たして爬虫類の特権なのかは知らなかったけど、イグアナが脱皮をするということは知っていた。

「脱皮をすると、かわいいの?」

「うーん」

 彼女は待った。
 待つことのできる女の子や男の子のことが、僕は好きだ。
 2本目のタバコは早くも短くなっていた。
 僕はタバコを吸ったことがないからわからないけど、少しペースが早いように思えた。彼女は独身で出産はまだ済ませていなかったから、そんなタバコを吸うのは良くないよと言おうかとも思ったけど、僕にそんな言葉を言う権利があるとは思えなかった。彼女には、吸いたいだけのタバコを吸う権利があるとも思った。

「ときどき脱皮の苦手なイグアナもいたりするらしいんだ」

「うん」

「僕はそのイグアナの脱皮を、手伝ってあげたいんだ」

「うん」

「すべてのイグアナがかわいいかどうかはわからないけど、脱皮をするイグアナはかわいいと僕は思ってる。だから、脱皮のできないイグアナをすごく不憫に思ってしまうし、なんていうか、不思議なんだけど、脱皮のできないイグアナは僕と似ている気がするんだ。そんなイグアナと、一緒に生活をしてみたい」

 ふぅ、と彼女は白い煙を吐いた。
 換気扇から流れてくる風に乗って、それはどこかへと消えてしまった。

「もしも」

「もしも、あんたの買うイグアナが脱皮のうまいイグアナだったら、どうするの」

 それでもそのイグアナを愛することができるの? と、彼女は言った。

「わからない、けど」

 僕はすべての女の子に「かわいいね」と声をかけるわけじゃないけど、「かわいいね」と声をかけない好きな女の子だって、僕にはいるんだ。

「そうなの?」

 彼女が驚いた目で言った。
 そうだよ。
 僕は彼女を見た。
 彼女が脱皮がうまいかどうかなんて、僕にはどうでもよかった。

 想像してごらん、彼女のいる生活を。
 ほんとはイグアナを飼う文章を書きたかったけど、少なくとも想像することはした。
 ジョン・レノンだって許してくれるかもしれない。


                    おわり

イグアナを飼いたかった話

執筆の狙い

作者 めっし
126.94.203.235

初めて書いてみました。
いろいろ下手くそでしょうが、ご感想いただけたらうれしいです。

コメント

偏差値45
219.182.80.182

イグアナを飼ってもいいし、彼女と同棲してもいい。
好きにすればええやん。という感じかな。
内容は読みやすいけれど、それで面白いか? 
と言えば、うーん、という感じだね。
そこに新たな発見や面白い情報があればいいかな。
例えば、椎名誠だったかな。アザラシの腹を切って、そこに両手を突っ込んで
手を温めるエスキモーの話は面白かったですね。極寒の地でのアイデアらしい。
そのようなものです。

カルネ
133.232.243.157

「初めて」でこれだけ描けたら充分、大したものなのでは?
イグアナというアイテムは巧いですね。それに「飼いたかった」というのも効いています。
そして「転」でちゃんと彼女への告白に不自然なくもっていけています。
ジョン・レノンも上手く使っていると思います。
タバコもそうだし。
基本、小道具の使い方が上手な方なんだなって思いました。
良かったです。

アフリカ
49.104.47.173

拝読しました

ガラパゴス諸島の海と陸の奴等をYouTubeで眺めてるとカッコいいわ~と思う。同時に、ゴツゴツとした愛くるしい顔面はなんだか可愛い気もする。
飼いたい。って程ではなくてもずっと観てたい。とは思う。
それに全く同じ造りの生き物が、全く違う環境に適応していく姿は進化の過程を観ているようでワクワクする。

って、脱線してしまいましたが、御作。上にも出てましたがとても良いと感じました。

会話メインのうごきの少ない話なんだけど、飽きさせないようにキチンと小道具が効いてると感じました。
間と言うか、テンポが僕はとても心地よくてこのままの間合いで長いのを描写的には濃密に書いたらもっと悶絶して読むかも知れません。

また書いて下さい

ありがとうございました

めっし
126.74.66.3

偏差値45さん

椎名誠さんの文章は素晴らしいですよね。『白い手』とか『犬の系譜』、大好きです。
勉強になりました。

コメント、ありがとうございます。

めっし
126.74.66.3

カルネさん

受け入れてくださる人がいて、ホッとしました。
特に意識したわけではありませんが、小道具の使い方、うーん、やっぱり皆さんそういったことをちゃんと考えられてるんですね。逆にあまり考えてない自分を反省しなくちゃ。

コメント、ありがとうございます。

めっし
126.74.66.3

アフリカさん

ゾウガメとか、あのゴツっとしたフォルムが愛しいと感じてしまう僕です。ガラパゴス諸島に行ったことのある友人の話を聞くと、行くまでに何度も乗り物を乗り換えなきゃいけない大変な場所らしいですね。憧れます。

文章に関して、とても励みになりました。
会話メインとかを意識したわけではないですが、これからも何か思いつけたら書き続けようと思います(ここに掲載するかどうかはわかりませんが)。

コメント、ありがとうございます。

弥々丸
106.161.217.227

言質のひねくれ具合とかネタの扱いに透ける企みとか、なんだろ、情報番組でコメンテーターやる芸人っぽいんですよね、見る人に対してよりも、差し出す自分への集中力ばっか高くないですか。

ヘタより上手の方がいいに決まってるんだし、近頃の中ではセンスよくまとまってる作品だと思います。
でも、読者を小馬鹿にしたような性格の悪さが透けてるし、こういうの動機から無粋な感じのって個人的には腹一杯だなと。

ゴースト向けっていうか、自立する能力に触れた気がしないです。
ムカつかれても、それはあなたが自信家でナメてかかったくせにこの作品だけを桁に何か言われてナメられたような不機嫌思いついてるだけなんだし、あたし自身も小手先で書くことくらい簡単だからこういうの、全然褒めたい気にならないです。

自殺ごっこなんですかね、古い遊び方ですよね。
”ここに掲載するかはわからない”とか、所詮性格悪いんですよ多分。アニメキャラとかによくいるやつみたい。

だから文章もヘラヘラしてて臭いんですよ。
よくいるへそ曲がりタイプなんだな多分なんだけど。

夏端月
220.208.27.39

読みました。
軽い感じ良いです。最初、レイモンドカーヴァみたい? 思ったんですけど、チョットちゃうなー? カヴァより書き込んでるし。そんなら春樹か(笑。
とにかく(初めて書いてみました。)なんでしょ。こんだけかければ将来楽しみヤン。
下手ではないです(笑。

hir
210.133.221.191

 上手下手の技術的なことはわかりませんが、面白い。
 頭の良い人が頭の悪いフリをしているような、まじめにふざけているような。万人に受けそうな言葉選び。
 感性とかセンスとか、良い物を持っている。と嫉妬しています。

 中学生でデビューして、トッププロと互角に渡り合っている。
 数十年の努力や鍛錬じゃ身につかない。生まれ持っての才能には敵わないことが証明された感じです。

めっし
126.225.109.199

弥々丸さん

たぶん僕は「読んでくれる人のため」じゃなくて、「これを書いている自分のため」に書いてしまっているのかもしれません。後者の心境に至る覚悟が必要なのだなと思うと、改めて普段からそういったものを書いている人へのリスペクトを感じます。

コメント、ありがとうございます。

めっし
126.225.109.199

夏端月さん

レイモンド・カーヴァーさんも村上春樹さんも、憧れる書き手さんたちです。
ほんとは「好き」と言いたいのですが、そう言えるほど作品を読み込んでもないので、まだ言えません。

でも、そんなおふた方の名前を出してくださって、とてもうれしいです。

コメント、ありがとうございます。

めっし
126.225.109.199

hirさん

なんだか恐縮です。
僕は決して頭が良いほうではないので(なにせ、フランスの場所さえわかりません)、でもやっぱり悪い気持ちはしません。

励みにさせていただきます。

コメント、ありがとうございます。

迫太郎
49.98.54.101

短い中によく纏まっていたと思います。
話も、彼女とイグアナとがよく絡んでいて僕と彼女の人柄がよく伝わってくるし、タバコとかジョンレノンとか、出し方が上手いなと思いました。
私は好きな作品でした。

愛にすべてを
111.107.161.186

拝読しました。

「イグアナを飼いたかった話」
↑どういう発想をすれば、このようなアイディアを出せるんですか?と驚嘆しました。

>目の前に座る女の子が、タバコを吸いながら僕に言った。

描写が巧みですね。女の子が、どのような人柄なのか、タバコという小道具によって想像が掻き立てれます。

またぜひ投稿してください。
一緒にがんばりましょう。

藤光
182.251.189.193

読ませていただきました。

とても魅力的な文章です。
だから、感想も集まっているのだと思います。

私もこんな風な小洒落た文章が書いてみたいのですが、書けば書くほど泥臭くなるばかりのでとても羨ましい。

内容も、私が書くとなったらこっぱずかしくて手が震えてしまうような素敵な話ですね。書きぶりとの相性もばっちりだと思います。

「イグアナ」「ジョン・レノン」「女の子」は私の中では繋がりません。いいものを読ませてもらいました。ありがとうございました。

めっし
126.209.247.153

迫太郎さん

ふたりの人柄が伝わったようで何よりです。出し方…ごめんなさい、特に考えてませんでしたが、気に入ってもらえたようでよかった。

コメント、ありがとうございます。

めっし
126.209.247.153

愛にすべてをさん

イグアナを飼いたいという発想は、僕がただほんとに飼いたいくせに行動に移せないだけで思いついたものなので、発想というよりも事実を書いただけかもしれません。

ただ残念ながら、僕は「頑張る」ということが基本できない性質なので、ご一緒できるか自信はありませんが、えーと、うん。

お褒めの言葉、うれしいです。
コメントありがとうございます。

めっし
126.209.247.153

藤光さん

そんな褒めてくださって恐縮ですが、僕は自分の好きな作家さんの文章を真似しているにすぎないかもしれません。ほかのどなたかにもご指摘いただいてハッとさせられてのですが、そういう意味では「自分のために書いた」文章にすぎないかもしれません。

これから「読む人のために」文章を書けるようになりたいです。なる。

コメント、ありがとうございます。

藤光
119.104.17.26

再訪、すみません。

>僕は自分の好きな作家さんの文章を真似しているにすぎないかもしれません。

いいことと思います。私は、好きな作家の文章を真似るということができません。「俺が俺が」という文章になっていて、それこそ

>「読む人のために」

なれないでいます。

また、ひと真似であっても、センスのない人には手に余るのが普通です。御作はとても人を惹きつけるよい文章だと思うので、もっと書いて欲しいと思います。

めっし
126.209.236.118

藤光さん

僕は自分で書いてみて「ああ、僕は翻訳作業をしているんだな」という感覚を覚えました。
これまでに読んだたくさんの素晴らしい文章たちを、自分の頭と手を通して伝えた結果が、今作なのかもしれません。だから僕にとって「書く」ということは「翻訳」であって、もしかしたら「真似」でいいし、「真似」することこそ、僕にとって正義なのかもしれませんね。

再訪、ありがとうございます。

弥々丸
153.140.203.115

あれえ? 何かなあ、ってやっぱムズムズしていたんですよ。
でも、もういいです。
勝手にスッキリした気がしてるので。


あれですよ、そんなに紛らわしいほど人って、器用なものでもないんじゃないのか、って個人的には思っているので、これまた勝手に決め付けてお話しさせていただいちゃうんですけど、日頃から個人的に思っていること。これまた勝手にってことなんですけど、何だろ? 裏付けみたいなもの、感じさせてもらった気がして何だか、むしろ人間っぽい気分にさせてもらいました。
イヤミとかそういうんじゃなくて、ってことです。

やっぱり、自分が思うこと目指すしかないんだないなあ、ってつくづく。
あたしらみたいのは、よほど誤解したものなのだなあ、ってつくづく。
あたしは、そのつもりはねえ、ってずっと意地張ってるつもりなんですけど、だから嫌われるってことなら、尚のことこのまま行こうかなとか。

意味わかんなかったらすみません。
言ってること、わかった気がしてます。これまた意味わかんなかったらすみません。

大好きな文章を死にたいような気分で、ほとんどストーカーみたいな目つきで読んでるつもりなんです日々。
つまりあたしが思うのはたまたまこういうのじゃないだけだから、とりあえず下卑たようなこと書かなかったことはやっぱり良かったって自分のとこ褒めときます。アホかですけど。
所詮腹割るタイプではないんだろうし。ってこれまた意味わかんなかったらすみません、ってもういっか。
わかってますけどやっぱ。


何にもわかってないですから、こんなとこ。

勝手に人間のハナシでした。
わかんないならあたしの馬鹿ということで。

録画予約
61.215.1.97

安定した文章力、加えて非凡な言語感覚をお持ちだと思います。小説としては
展開の起伏をやや欠いているため作品そのものを面白いと評価する気になれな
かったのですが、作家に求められる資質の中でも大きな要素である「読ませる」
力には驚きと将来性を感じました。

以下は雑感です。

・有名な曲を小道具に使うのは手法として安易で、おそらく経験として次に続き
ません。ざっくり言ってしまうと、題材がどんな物であっても「イマジン」を絡め
れば短編としてある程度の体裁が整ってしまいます。
ちょっと気になりました。

・グリーンイグアナは一時期、次世代の食材として話題になりました。ニワトリ
よりも飼料と生育の費用対効果が大きく、地球環境に与える影響が小さくて済み、
しかも丈夫で飼いやすいとか。うろ覚えなのですが、当時に見た映像では脱皮の
様態は「ずっぽり」と脱ぐ感じではなく、人間の日焼け肌のように「ぽろぽろ」と
小片が剥がれていくイメージだったように記憶しています。

・最終段落に、少しだけ作為としての「無駄・じらし」が欲しい感じです。店内の
様子でも外の天気でも、締めくくりの前段として情景描写などをある程度書き入れ
てもいいかもしれません。


イマジン抜きの次作、期待しています。頑張ってください。

水野
121.115.143.249

『イグアナを飼いたかった話』読みました。

全体を通しておしゃれな雰囲気で良かったと思います。既に時代遅れのものと私は独り合点していたのですが、読者の多くは大した拒絶反応もなく受け入れていますので、この手の文章が未だ通用しうるのか、それとも作者の書き方がよほど上手かったかのどちらかになりますね。短いですし、最後まで一貫して楽しめました。

ところで、冒頭において主人公は「イグアナを飼う文章を書きたかった」と独白しています。しかし、飼う文章を書きたいのであればわざわざ自分が飼う必要は必ずしもなく、想像であったり、ちょっと調べれば充分に書ける内容です。このことは結末の「少なくとも想像することはした」という文章の示す通りで、「イグアナを飼う文章を書きたかった」という独白自体が既に、イグアナを飼う文章であるという入れ子構造を成しています。
ただ本作の主人公は、イグアナを飼う文章を書くためには本当にイグアナを飼わなければならないと、少なくとも最初のうちは思い込んでいるようです。イグアナを飼いたいのか、それともそれについて書きたいのか、そのどちらなのかを女の子がどこまで把握しているかはわかりませんが、序盤の会話の内容を見てみると、女の子は主人公が、イグアナを飼いたいと望んでいる、という体で話を進めているようです。「イグアナを飼う素質があるなんて思えない」という文章は、あたかもイグアナを執筆そのものの譬喩として扱っているようで、個人的に昂りました。
しかしこの問題は最終的に、イグアナ≒女の子という線でどちらも話していたのだということがはっきりする。結局、イグアナにまつわる話は、女の子を落とすための口説き文句だということが明らかになります。この口説き文句は現代ではたぶん滑稽ですし、主人公の話にまんまと乗っかるこの女もどうかしていると思う。結びの部分のその滑稽さが、本作の入口と出口に立ち塞がる門番の役割を果たしており、この両門を同じ顔して通り抜けられるかどうかは、読者がどれだけ寛容であるかにかかっています。結局、その文化を受け入れられるかどうかなんですね。

言ってしまえばどうとでも取れる作品です。面白いと同時につまらない。上手いと同時に下手くそだ。優れていると同時に劣っている。勝負を仕掛けると同時にその勝負から立ち退いている。存在すると同時に存在しない……
個人的にはもう少し長いものを堪能してみたくはありました。

弥々丸
106.161.220.86

あなたの憂鬱、わかってもらえないね。

当たり前じゃん馬鹿げてる、ってあたしは普通に思ってるんですけどね。
まいっか。

もとより承知の上なんでしょうに なめやがってシアワセもんが。
だからこそってハナシしてんです個人的には。
どっかの馬鹿どもの邪推なんてあたしはどうでもいいのでつい言ってしまうんですけど、こういうの面白いとかって思いたがるの、男ばっかだと思うんですよ。
だからこそ、この世には"女流作家"なんてそれらしきがそれらしく存在するように扱われているんだと思うんですよ個人的には。
"なめやがって"っていう男の為ばっかのファンタジーが才能なら、もっとアホみたいに自惚れたほうが身の為なんじゃないですかー?
馬鹿女しか知らないみたいのは、割り切らないと。
あたしは所詮感心するつもりないですけど。

ちょっと馬鹿馬鹿しいの見かけて堪らずの再訪なんです厄介でしょ?
気まぐれでもそう言えないことが、所詮あなたの今ってことなんだと、あたしは普通に思うんです。

あんまり言わないでおこっかね。
でも、あたしはそんな感じを結構信じて、馬鹿にしてんです。


こんなとこは、何にもわかってないですよ正気ですか?
古臭いんですよ、あなたこそ所詮。


憧れるには、やっぱり理由があるよね。
あたしはそういうものに負けた何かを、これに感じるんです。


せっかく来たんだから、早く何か言いなよ。
何でもないよ、こんなとこ。

終わっちゃうよ?

めっし
126.209.61.74

録画予約さん

いろいろと書いてくださり、うれしいです。
今回書いたやつがなんだかいい感じに思えるのも、なにぶん「イマジン」のパワーが強いような気がします。困った時は「イマジン」さえ流しておけばどうにかなるんじゃないかと思うくらいです。ジョン・レノンの凄さを改めて思い知らされました。

グリーンイグアナの脱皮はボールパイソンなどの蛇とちがって、おっしゃるとおり、なかなかスッポリ脱皮することはありません。自分で脱皮するときは木の幹などに身体をこすりつけて行いますが、なかにはそれがうまくできないイグアナもいて、そういうのを脱皮不全といいます。人が飼う場合は紫外線の照射量などが少なかったりすると、どうしても脱皮不全になってしまったりします。彼が手伝いたいのは、おそらく、そんなイグアナたちの脱皮なのでしょうね。

次はアドバイスを生かして、最後に「じらし」なども入れられたらいいなあ。

コメント、ありがとうございます。

めっし
126.209.61.74

水野さん

すごい、僕よりもなんだか全然物事を深くまで考えられていることに、びっくりしてしまいました。
全部読ませていただきましたが、残念ながら僕にちゃんと理解できたかどうか。うーん、ごめんなさい。

どなたかにも返事にて書かせていただきましたが、実はあんまり何も考えずに、とりあえず書いてみたのが今回の文章です。というか、自分の話ですね。僕は知り合いや友人の女の子にはついつい「かわいいね」と声をかけてしまう厄介な癖があるので、そういう恥ずかしさも含めて、書きたくなっただけなのです。

「門番の役割」という考察、とても興味深いです。
今度はその門番に声をかけられるくらいの文章になればいいなと、おこがましいですが思ったりしました。

コメント、ありがとうございます。

九七式中戦車・改
119.104.100.220

「イグアナを飼いたかった話」拝読しました。

正直言うと、なんでこんなに好意的な感想が集まるんだろう?? と不思議だったのです。
というのも私の場合感じたのは「ちょっとした不快感」だったからなんですね。
で、じゃあ、それはなんでなんだろう? と思っていたのですが、水野さんの感想で氷解しました。

たぶん、センテンス単位での美しさや巧みさは優れているのでしょう。
でもストーリー全体を俯瞰するとメタファーの入れ子構造になっていて、それが私にとって「何か変」と無自覚に思わせていたのだと思います。

イグアナが女性のメタファーである、と私はすぐに感じ取りました。
主人公はその脱皮を手伝いたいという。
当然脱皮もメタファーなのですが、ではそれは「服を脱ぐ」ことか?
と考えましたが、どうも違うみたい。
じゃあ「少女」⇒「大人」への不可逆的相転移か? そう考えると、しっくりくる。
ああ、初めての性行為を手伝う事ですか。なるほど。男のロマンっすね。
で、彼女がこう返す。
>「もしも、あんたの買うイグアナが脱皮のうまいイグアナだったら、どうするの」
ふーん、なるほどね。お上手なのね。

まるでフランス人が隠語を使って猥談しているような、そんな感じに取れました。

で、最終結論としては(冒頭にもあるけど)、「イグアナを飼う文章を書きたかった」。イグアナを飼いたかった話ではない。

え? それはつまり、少女をさらって監禁するストーリーのメタファーなの? そういうのを書きたいの?

私の脳内で展開された思想を言語化すると、そうなります。

さて結論。
御作って、一種のロールシャッハテストみたいなものなのだろう、と思います。
つまり私が「猥談展開」を想像したのは、「そういう人間だから」なのでしょう。
綺麗な文章だ、と評した方々はきっと「心が綺麗」なんだろうな、と思います。ウラヤマス。

ただ作者さん、あんまり考えずに書いた、とおっしゃっているので、もしかしたら無意識下の欲望が首をもたげてるのかもしれませんね。こわいこわい。

秋草
66.133.76.9

なんとなく、これ思い出した。笑

村上春樹が書いたおいしいカップ焼きそばの作り方

①きみがカップ焼きそばを作ろうとしている
事実について、僕は何も興味を持っていな
いし、何かを言う権利もない。
②勝手に液体ソースとかやくを取り出せばい
いし、容器にお湯を入れて三分待てばいい。
その間、きみが何をしようが自由だ。
③読みかけの本を開いてもいいし、
買ったばかりのレコードを聞いてもいい。
同居人の退屈な話に耳を傾けたっていい。悪くない選択だ。
④ただ、一つだけ言いたい。
⑤完璧な湯切りは存在しない。
完璧な絶望が
存在しないようにね。



文体模倣の模倣文みたいな。その程度が是か非かってのは言うまでもない。

めっし
126.241.233.25

九七式中戦車・改さん

無意識下の欲望、たしかにちょっとゾッとする話ですね。
僕はとにかく女の子が大好きだし、セックスはスポーツだと考えてるので、そんな自分が現世で表面化しないことを祈るばかりです。

おっしゃるとおり、メタファー云々に関しては何も考えず、ただ「イグアナを飼いたい自分」がいただけにすぎませんが、興味深く考察を読ませていただきました。

コメント、ありがとうございます。

めっし
126.241.233.25

秋草さん

僕もそれ、どこかで見た覚えがあります。
村上春樹さんの文体を真似して書いてみた、的なやつですよね。

未だに「完璧な文章など存在しない。完璧な絶望が存在しないのと同じように」
という『風の歌を聴け』の冒頭に救われる自分がいます。

コメント、ありがとうございます。

りょうすけ
126.117.173.120

読みました。
既存作家に影響を受けるのは仕方ないことなのかもしれませんが、それがわからなくなるまで薄めないといけませんね。
冒頭から春樹のおじちゃんの顔が浮かんできてしまいました。
何年か前の文藝賞の選評で山田詠美氏が「村上春樹と舞城王太郎の席はもう新人には用意されていない」的な発言をしていたと思います。
自分なりの文体で書く。難しいですがそれを求めないといけないのかもしれませんね。

めっし
126.241.218.14

りょうすけさん

難しいですね。僕が「自分の文体」を持てるようになる日が来るとは到底思えません。先のかたへの返事にも書きましたが、僕は書いている時、「翻訳」をしているという感覚がいちばん近いなと思いました。

今後、僕はより「良い翻訳」ができるよう、そんな文章を目指すことになるかもしれません。

コメント、ありがとうございます。

かろ
223.132.253.113

読みました。

僕も村上春樹さん好きです。書き始めてここに投稿した時も、僕も村上春樹さんって言われて。ぜんぜん及びませんし、似てもなかったと思います。~と僕は言った。ってだけでそう言われた気がしてます。僕は、その時すごい嫌だったのを今でもおぼえています。
その点、めっしさんは雰囲気似てると思います。嫌かうれしいかはそれぞれなんで。
真似から入るって言いますが、いつかはオリジナリティーっていうんですか、出したいと考えます。

めっし
126.161.169.85

かろさん

一口に「文章を書く」といってもいろんな目的があるんですね。
僕の話は置いておくとして、今現在、日本で最も販売数の多い小説を書いているのが村上春樹さんだとは思うので(違ったらすみません、でも販売数が多いというのは間違いないはずですよね)、ってことは多くの人が単純に「知っている」から、似ていると指摘されることも多いとは思われます。

感覚的にですが、ロック・ミュージックが「ビートルズに似てる」と言われるのと、そんな大差ないような気はします。僕はどちらかというと、村上春樹さんの目指す道を自分も歩きたいと考えるので、似ていると言われるのは嬉しいことですが、かろさんみたいに不愉快な思いをされるかたがいるのは当然ですね。僕みたいな者が言うのはおこがましいかもしれませんが、あまりお気になさらないでいいような気はします。

僕は「オリジナリティーなんて存在しない」と考えてしまうタイプなので、かろさんと目指す方向は違うかと思われますが、うまくいけばいいなと、勝手ながら思います。

加茂川乱歩
223.217.150.155

爬虫類はじっとしていてかわいいと思います

めっし
126.241.202.4

加茂川乱歩さん

じっとして動かないイグアナ、かわいいですよね。あの目と短い足、それに寝ているときの表情もたまりません。飼いたいなあ。

ほな
106.174.89.31

おもしろかったです。

歌詞のなかの言葉やタバコ=待つ時間など、その人なりに気になる部分が集まってひとつの結論に結びつき、世界を作りだしている気がします。

物語は読み手しだいで解釈や感じとる意味が違い、それがどういう方向にせよ感じた人には影響を与えているのだと感じました。

「小説」は特にそういう部分が大きいですよね。

めっし
126.225.118.25

ほなさん

僕もそういう意味で、たくさんの素敵な文章に影響を受けました。その受け手として、先人たちの書いた何かを、少しでも書くことができたのかなと、ほなさんのお言葉を受け、励まされました。

次は何を書こうかな。

コメント、ありがとうございます。

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