作家でごはん!鍛練場
クリスピー

魔法の鳴き声

 吾輩は猫である。名前はすでにある。洋食店の店主には「チー」、蕎麦屋の店主には「ニャン太」、その隣にあるラーメン店には「次郎」と呼ばれている。
 腹が減ったな。今日の昼飯はどこにしようか。商店街では食べるものに困らない。俺は我が物顔で通りを闊歩しながら品定めをする。
 今日はかつお節にしよう。蕎麦屋の入り口に座り、一言「ニャー」と鳴く。すると店主のオッチャンが扉をガラリと開けてやってくる。
「おお、ニャン太か。ちょっと待ってろ、いまカツオやるからな」
 醤油皿の上に盛られたカツオ節を食べる。やはりカツオ節の芳醇な香りは格別だ。
ムシャムシャと食べていると人間たちが俺を見てたちまち寄ってくる。
「わあ、かわいい。猫がカツオ節食べてる!」
 スマホ片手に写真を撮りながら俺の体を撫で始める。
「たまにウチの店に来るんですよ。私はニャン太と呼んでるんです」
「そうなんですか。かわいいですね。そうだ、今日のお昼はこの店にしようかな。ちょうどお腹もすいていたから」
「いやー、それはありがたい。どうぞ中へ」
 このように俺は店から食べ物をもらいながらその店の集客に貢献している。まさに招き猫だ。俺は一言鳴くだけで食べ物をもらうことができる。店は一つまみのかつお節で店の売り上げが上がる。つまりお互いwinwinの関係なのである。
 さて、今度は何処に行こうか。そうだコンビニでも行ってみるか。なにか新しい食べ物に出会えるかもしれない。
 コンビニはとにかく品ぞろえが良いから様々な食べ物を食べることができる。コンビニの店員は何一つ食べ物をくれないケチだが、客は気前が良い。先日は好物の煮干しをくれた。まあ、ある客は熱々のはんぺんを出してきてその熱さに飛び上ってしまったときはその客の顔を引っ掻いてやろうかと思ったが。
 食べ物を恵んでくれそうな客を見つけると、その客に向かって「ニャー」と鳴く。立ち止まったら、足元に体を擦り付けて喉をゴロゴロと鳴らす。ここまでくればこっちのものだ。俺の体を擦り付けられた大抵の客は、なにかしらの食べ物をくれる。もっとも、飲食店と比べるとある程度の労力を必要とするが、高い確率でおもしろい味に出会うことができるのだ。
 この店では様々な味と様々な人間に出会う。速足で歩くスーツ姿の人間。スマホ片手にお菓子を買いに来る学生服姿の人間。泥のついた作業着姿の人間。まあ、どんな姿の人間だろうと俺にとっては食べ物をくれる人間がいい人間だ。
 そんな感じでいつものように「いい人間」を探していると、重い足取りで店を出る人間がいた。スーツ姿の若い女だ。人間なのに猫背で、うつむきながら歩いている。これはチャンスだ。歩く速度も遅い上、うつむいているから足元に近づく俺の存在にすぐ気が付いてくれるはずだ。俺はすかさずその女に向けて「ニャー」と甘い鳴き声を響かせながら女に近づき、ふくらはぎに体をスリスリと擦り付ける。
 女は立ち止まると、その場にしゃがみ込んで突然俺に語り始めた。
 「私、今日仕事で失敗しちゃったの」
 そうかそれは災難だったな。とりあえず食べ物をよこせ。俺はまた「ニャー」と鳴く。
 「うん。でね、そのことを彼氏に電話で話したら、どうでもいいような感じで流されちゃったの。」
 そうだ、彼氏さんの言う通り。そんなのことはどうでもいい。お前の愚痴なんて興味はない。俺が欲しいのは食べ物だ。
 「でも、君はこうして私を励ましてくれているんだよね」
 何を勘違いしているんだこの女は。いや、俺の鳴き方がおかしいのだろうか。俺は普段よりも1オクターブ高い声で「ニャー」と鳴いてみた。
 すると女は涙がこぼれそうな目で俺の頭を撫で始めた。
 「よしよし。ありがとうね。ありがとうね」
 俺はやれやれと思いながらも、その撫でる手からはこれまで感じたことのないやさしさと温かさを俺に覚えさせた。

魔法の鳴き声

執筆の狙い

作者 クリスピー
111.110.43.105

初投稿です。コンビニにたむろする猫を見て思いついたものを猫目線で書いてみました。
初めて小説を書きましたが想像を文章に落とし込むのはこんなにも難しいことだったのですね。
冒頭はちょっとふざけてみました。日本語として不自然な部分がありましたら教えていただけると助かります。

コメント

あのにます
111.239.181.118

動物目線とか好きー
たまに見かける、猫がドアの前でにゃーっていったら
おばさんそのままドア開けて中入れちゃう関係性
猫って愛される為に生まれてきた生き物なのかな
みたいな

けど
野良猫にエサあげるのって抵抗あるんすよ
むやみに可愛がって増やしてもだめかなって
糞とか 猫はうまいこと土に埋めるから 大丈夫なんだけど
衛生面で野良は触るのちょっと抵抗
見てるだけで癒される
そんなんでいいんかな もう少し仲良くなりたい

偏差値45
219.182.80.182

最初はありがちな展開かな、とは思いました。
とはいえ、悪い感じではありません。

飲食店の人達から食べ物をもらう、これもアリですよね。
皆から愛される猫。
この場合、猫のルックスが分かるといいかも。

そしてコンビニで食べ物をもらいに行くわけですが、
ここはちょっとリアルに欠けるイメージがありましたね。
コンビニで買い物をする人は、不特定多数なので猫にとって有害になる人も
いるでしょうからね。ある意味、危険地帯のような気がします。
野良猫ならば警戒心も強いから近づかないでしょうから、
元々人に飼われていた可能性もありますね。

ラスト、女との接触ですが、互いの世界観が違っている描写。
これもよくあるパターン。とはいえ、それなりに面白く読めると思います。

結末の
>その撫でる手からはこれまで感じたことのないやさしさと温かさを俺に覚えさせた。
これは、もう少し考えても良いかな。
これが悪いと言っているわけでもないのですが、
もっといいアイデアがありそうな気がしたからです。

面白いか? と言えば、
うーん。微妙かな。ラストが気持ちよく決まれば、という想いはしますね。

岡田寄良
106.130.12.64

拝読しました。
面白かったです。
自分本意な猫っぽい性格がそのまま描かれていたと思います。
悪く言うと想像の範囲内。紋切り型。
よく言うとスタンダードで安心する、でしょうか。
しかしよくよく考えてみるとコンビニの客が購入した物を猫にあげる確率はそれほど高いのだろうかと疑問に思いました。
商店街の顔見知りの人達ならわかるのですが。
動物は善い人間が見抜けると言う話もありますが、ラストはそういうことでしょうか。
彼女からは他の人のようにごはんも貰ってないのにそう感じたということは多分そうなのではないかと思いました。

夜の雨
60.42.120.4

面白いですね、初投稿で、こんなに面白い作品を書くとは。おまけに味があります。

この作品の面白さは猫が人間を食べ物のくれる者ぐらいにしか思っていないことです。(ラストでオチあり)。

3軒の店をまたにかけて餌を段取りしているのかと思うと、コンビニとかで買い物客まで声掛けをしています。
この猫の努力といったら、餌、餌、餌という感じで、他には何もないところが、笑えます。
人間イコール餌をくれる人。
ラストはオチがありました。
餌で引っ張っておいて、頭を撫でられたことによる、「優しさの心地よさ」で、落としています。
その優しさも、失恋した女性と偶然コンタクトをとったところの結果です。

何気なく始まった猫のお笑いドラマでしたが、ラストはよかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちなみに導入部の猫の名前のエピソードですけれど、ここは、もっと面白くする方法があります。

>吾輩は猫である。名前はすでにある。洋食店の店主には「チー」、蕎麦屋の店主には「ニャン太」、その隣にあるラーメン店には「次郎」と呼ばれている。<

この名前の3連発は普通ですので、こうやります。

>洋食店の店主には「チー」、蕎麦屋の店主には「ニャン太」<
ここまでは、御作通りです、この後です。
●その隣にあるラーメン店には「ラー油」と呼ばれている。

すなわち、最初の洋食店と蕎麦屋の店主につけられた名前は平凡にしておいて、三番目のラーメン店では「次郎」はありふれているので、ラーメンにちなんで「ラー油」という名前にして笑いを取る。
読んでいる者は、思わず吹き出すという寸法です。
「ラー油」のほかに「チャーシュー」とかもいけますね。

――――――――――――――――――――――――――――――
そのほか

猫が公園とか駐車場の車のボンネットでくつろいでいるエピソードを描いておくと話に厚みが出ると思います。



それでは、次回も期待しています。

クリスピー
111.110.43.105

あにのます様

ご感想ありがとうございます。
野良猫は野生動物のなかでもやっぱり一番愛される存在なのではないかと思います。私の場合猫が大好きなので、遭遇したらラッキーとさえ思ってしまいます。
でも確かにエサをあげることが良いことなのかどうかは私も考えてしまいますね。それでも猫を目の前にするとエサでおびき寄せてたくなってしまうのですから猫って本当に罪作りな存在ですよね。

クリスピー
111.110.43.105

偏差値45様

ご感想ありがとうございます。

>コンビニで食べ物をもらいに行くわけですが、ここはちょっとリアルに欠けるイメージがありましたね。

コンビニにたむろしている猫を見て書いたのですが学習能力のある賢い猫なら別の手段を使っていたかもしれせんね。
実際作中の猫も悪意ある客から熱々はんぺん攻撃を受けたわけですからね。


ラストに関しましては私自身完全に納得のいく表現ができなかったと認識しておりました。
やはりラストって難しいですね。
これから頑張ります。
ご指摘ありがとうございました。

クリスピー
111.110.43.105

岡田寄良様

ご感想ありがとうございます。

>悪く言うと想像の範囲内。紋切り型。
わかりやすい展開は味気の無さやパンチ不足になってしまうのですね。もう少し大胆にもなってみようと思います。

>動物は善い人間が見抜けると言う話もありますが、ラストはそういうことでしょうか。
そのお話はよく聞きますよね。私も猫を飼っていてよく撫でているのですが、家族の中で一番甘えてきます。
善い人間と見抜いてくれているのか、それとも単に撫でるのが上手いだけなのかはわかりませんが・・・

クリスピー
111.110.43.105

夜の雨様

ご感想ありがとうございます。

書き直しまでして頂けるとは・・・本当にありがとうございます。

>●その隣にあるラーメン店には「ラー油」と呼ばれている。
思わず吹き出してしまいました。少し捻るだけでこんなにもインパクトのある表現ができるとは驚きました。一、二番めはそのままに、三番目で変えるという所にも文章のリズムや順序の重要性を実感することができました。

ご指摘ありがとうございました。

満月ケチャップライス
219.100.84.36

これ、【話はここから】だと思うんですよ。

現状だと、ぶっつり尻切れ。


ピクシヴの無料連載の「初回」とか見てみるといいんじゃないでしょうか?

野良猫が主人公の漫画っつーと、
『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』の1巻目とかが参考になるでしょう。
(まだピクシヴにありますし)

ショナ
133.232.246.2

かなり面白かったです(笑)。
読みながら、ああ、私も猫にすり寄られたら、何かしらあげちゃうなあ、とか、そうそう、分かる分かる、食べ物くれる人、みんな良い人だよね、とか思いながら読んでしまったわ(笑)。

惜しむらくはラストにもう少しひねりのある「オチ」がついた方がショートショートとしては体裁が整うような気がします。
まあ、この猫ちゃん、とても愛らしいのでオチでぎゃふんと言わせちゃうのは忍びないような気もしますけど、ショートショートとして、読者にラストで「おっ」と思わせるのであればどんでん返しのオチの方がよろしかろ、です。
もし、ひょうひょうとして進めてきた話をラストで、ちょっとほろっとさせる情感ある人情噺のようにするのであれば、
「俺はやれやれと思いながらも、その撫でる手からはこれまで感じたことのないやさしさと温かさを俺に覚えさせた」
この1行をもう一工夫欲しいような気がします。
そのちょっと前、失恋女が猫の頭をなでるまでにちょっと溜めがあると良いような気がします。思いがけず撫でられてしまった感がもう少し欲しいかな。
その上で、感じる優しさと温かさが来た方が良いような。
あとタイトルももう一工夫欲しいような(笑)。
今回の物語はタイトルも結構、大事になるんじゃないかなあって思わされましたので。

でも読んでいて本当に楽しめましたよー。

おそろしいでしょ
114.146.225.252

すし屋の次は野良猫ですか。

初めて書いたらしい書き手さんをいじめるつもりはないから勘違いしないこと。

あのですね、おハナシどうでもいいです。面白いこと何も書いてないし、オチも優しくぼやけてるし。ネコひねくれてるのはスジだけど、作りの弱さ見れば書き手の企みとしては多分薄いでしょ?
でもいいや、初めてでコンパクトに書き上げられたことは価値あるから頑張って。


っていうか、読み手。
おまえらアホか相変わらず。初心者に同調して面白がってなんぼなら偏差値なんとかって中途半端寝ぼけ馬鹿と戯れてた方がいいんじゃないの高が知れてるよね。

あのね、これって人称どうなってんの?
読んでて気持ち悪くないの?
誰が喋ってんの? 何処から見てんの?
読んでる立場の目線でしか読めないなら、"書く"なんてムリだよ諦めろ。
いくら読んでも無駄ムダ。

何しに来てんの? ってハナシだよね。

GM91
133.155.154.156

面白かった!というには少々物足りなさがあるけど、着想とストーリーは良いと思います。
流れはこのままでもいいので、もっと色々書き込んでみたらどうかなと。

現状は、なんか四コマ漫画的というか、特にラストが超あっさりすぎてもったいない気がする。
もちろん、書き足したら推敲もしないといけないですが。
あるいはこの尺で勝負する!・・・ってことはないと思うけどそういう前提だとしたら、前半もっとバッサリ切り捨ててバランス調整いるかもね。

文法の話はあんま興味ないってか作文教室する気はないので他の方にお任せしまする。
めんご。

おそろしいでしょ
106.161.221.198

文法じゃないよ?
書く上での"目"と"アンテナ"のハナシしてんですあたしは。

GM91
133.155.154.156

別にでしょ氏のツッコミの話はしとらん。
自分の意見は自分で言葉にしてくれベイベ

満月ケチャップライス
219.100.84.36

↑ GM、「自分の意見は、自分で言葉にする」ようにしてくれ。


他人が先につけた「コメント」の

言葉尻捉えて、

それに「反論のための反論」とかゆー、

姑息でみっともない真似はせずに。

満月ケチャップライス
219.100.84.36

ってか、【GMに自分の言葉などない】のだったな。

GM91
133.155.154.156

しらんがな

おそろしいでしょ
106.161.221.198

知らなくてもいいけど、そんな論調がデフォと思われてるのはやっぱ損だと思うけどなあ。

GM91
133.155.154.156

別に損得じゃねえし。
つーか言葉尻がどうとか、ケチャップさんの100%妄想じゃん?

それとも、わしが思ったコトを書くのに、先に書かれたコメに忖度せねばならん理由でもあるの。
否定されて、相手を罵倒するほど顔真っ赤にするようなことなら最初から書かなきゃいいのよ。
覚悟完了してねえのを、オラのせいにされても、しらんがな。
って話さね。

ケチャップさんの妄想を真に受けたい人はそうしたらいいし、その手の人にワシは特に用はないけどな・・・。

満月ケチャップライス
219.100.84.36

↑ ああやだやだ。

負けられません、勝つまでは〜 のGM。

でも、感想は「勝ち負け」じゃあ ないです。

おそろしいでしょ
106.161.221.198

でもね、やっぱあなたは他人からきっかけ漁ってばっかに見えるんだよ。
あなたにそのつもりがあるかないかなんて関係ないの。
馬鹿ばっかの集まりなんだけど、所詮感じちゃうとこはやっぱあるんだからあちこちで悶着起こるんだし、そういう意味でも忖度はやっぱないよりあるだし、それってなによりあなた自身の為のことなんだと思うんだよね。

あなたは何だかやっぱり格好良くないよ。

GM91
133.155.154.156

>でも、感想は「勝ち負け」じゃあ ないです。

その通りです。

GM91
133.155.154.156

>他人からきっかけ漁ってばっかに見えるんだよ。

うむ、それは認める。(見える、ってとこも含めて)
が、それの何が悪いのかわからないな。

いや、一からモノ作るのはそれなりに労力がいるのは理解してるし、
ワシがその手のシゴトについて人並み以上に手が遅いってことも自覚してる。
だからまあ、僕の創出するものについて、あるいはその過程についての批判は甘受する。

ただそのことと、オカシイものを見てオカシイという話は全く別のものじゃねえの?

気にはなったが自分の書き物がまだ世に示せないから遠慮する、なんてショボい思考こそ唾棄したくなる俺の敵なんですよ。
無理にわかれとは思わんし、同意が欲しいわけでもなし、そーいうのが格好いいかどうかはしらんよマジで。 >でしょ氏

GM91
133.155.154.156

脱線大変失礼しました。続きが発生するようなら他所でやりますので何卒ご容赦ください。 >クリスピー 氏

満月ケチャップライス
219.100.84.36

↑ 神のものは神に

カエサルものはカエサルに〜

【感想欄の悶着は、感想欄で】

おそろしいでしょ
106.161.221.198

じゃあ、好きにしたらいいよ。

って言われたらもう終わりじゃん、ってあたしは考えるんですよ。
あたしも、もう言うことないんだし。

じゃあな。

GM91
133.155.154.156

それで終わりだとも微塵も思わないけどな。忠告には感謝してるしそうしたければそれでいいよ。>でしょ氏 

満月ケチャップライス
219.100.84.36

↑ クリスピーさんの方、一旦「やめた」んなら、

下の「久方さんスレ」も、

矛を収めてやめたらどうだね?? GMくん。


まあ「できない」んだろうね。

「負けられません言い勝つまでは〜」の口先だけのGM。

ためいき
106.130.2.109

拝読しました。そして、楽しませていただきました。

猫ちゃんのキャラクターもしっかり肉づけされてからのオチが心地よかったです。

上の感想では、オチが物足りないとありますが、私としてはこのくらいサラリとしているのがよかったです。


ありがとうごとうございました。



あと、感想欄の変な人たちいい加減にしてください。

作者に失礼だし、作品まで汚していることに気づきませんか。

本当に想像力がたりないし、射程も短かすぎるよ。

おっかないでしょ
106.161.219.5

↑ ああ正しい。
その態度と行動を、ここで有り余るこんな場面で逐一貫けるならね。

表裏透けてんだよそういうの、なんて言われたくなければこれから先も自警よろしくためいきとか知らないけどちゃんと常識だか想像力のお手本だか振舞って見せてよね足りないモンにはわかんないから逐一よろしく。

あたしどうせ何かやらかしちゃうんだし。




失礼叱れるほどらしい作者さん、ずいぶん返信滞ってるみたいだけどな。
ヘンな人にはかかわりたくないってことなのかな。
正しいなあ、そっちのが。

ドリーマー
59.146.140.174

はじめまして、作品、拝読しました。

八割がた楽しませていただきました。
なぜ八割かというと、ラストが中途半端なまま終わったように思えたからです。

>俺は一言鳴くだけで食べ物をもらうことができる。店は一つまみのかつお節で店の売り上げが上がる。つまりお互いwinwinの関係なのである。
>どんな姿の人間だろうと俺にとっては食べ物をくれる人間がいい人間だ。

ラストで主人公は彼女の撫でる手から『これまで感じたことのないやさしさと温かさ』、おそらく感謝の気持ちを感じたのだと思います。見返り無しでも感謝されるというのは、嬉しいことだと思うのです。でも感謝でお腹は膨れません。
だから『やさしさと温かさを俺に覚えさせた』の後に、おそらく食べ物をくれなかったであろう彼女をどう思ったのか、さらに彼女を見送った後の行動を、猫の思考で書き加えてほしいと思いました。

>冒頭はちょっとふざけてみました。

有名な書き出しなので知っている人は多いです。でも猫は知らないと思うんですよ。主人公が漱石ファンの飼い猫という設定なら、知っているかもしれませんが、野良猫の彼が知っているとは考えにくいです。
そのため『吾輩は猫である。名前はもうある』だと、そこは作者視点になってしまうんですね。このお話は一人称猫視点なので、そこに作者視点が混じるのは拙いと思うのです。
書くとしたら『俺は猫である。名前はいっぱい(いろいろ)ある』でしょうか。『吾輩』でなくても作者の遊び心は読み手に伝わると思います。

>日本語として不自然な部分がありましたら教えていただけると助かります。

日本語としてなら不自然ではありませんが、文章として不自然な部分はありました。
視点には主観視点と客観視点があります。
主観視点は主人公(視点主)の目線から見た景色です。だから主人公は自分の顔や後ろ姿は見えませんし、景色も本人の目の届く範囲しか見えません。客観視点は登場人物を含めた物語全体を見渡した視点、要するに作者の視点ですね。

>醤油皿の上に盛られたカツオ節を食べる。やはりカツオ節の芳醇な香りは格別だ。← 主観視点

>ムシャムシャと食べていると人間たちが俺を見てたちまち寄ってくる。← 客観視点

いつものことなので、食べていると人間たちが寄って来るのを主人公は知っています。でもこの書き方だと、作者視点になってしまいます。もし書くのならこんな感じでしょうか。

ムシャムシャと食べていると、バタバタと複数の足音が聞こえる。顔を上げて見まわすまでもない、人間たちが寄ってきたのだ。← 主観視点

>スマホ片手に写真を撮りながら俺の体を撫で始める。← 客観視点

その中の一人が片手に四角い板を持ち、もう片方の手で俺の身体を撫で始めた。← 主観視点

そもそも猫が四角い板をスマホだと認識し、カメラ機能があることを知っているか疑問です。前述したように、漱石ファンの飼い主にスマホで写真を撮られ慣れている、という設定なら、知っていても不思議ではありません。

ちなみに主人公が人間なら、客観視点と主観視点が混じってもさほど気になりません。
このお話は猫の一人称なので、視点が混じらないように書いた方がいいように思います。

>まあ、ある客は熱々のはんぺんを出してきてその熱さに飛び上ってしまったときはその客の顔を引っ掻いてやろうかと思ったが。

ここは一文にしないで、二文にした方が読みやすいです。

ある客は熱々のはんぺんを出してきたので、その熱さに飛び上ってしまった。その時はそいつの顔を引っ掻いてやろうと思ったが。

>俺はやれやれと思いながらも、その撫でる手からはこれまで感じたことのないやさしさと温かさを俺に覚えさせた。

ここも二文に分けた方がいいかな。

俺はやれやれと思いながらも、そのまま撫でられてやった。するとその手からこれまで感じたことのないやさしさと温かさを覚えた。

元の文は彼女の手の方に重点が置かれているんですね。書き直した方は猫の方に重点を置いてみました。


いろいろと書きましたが、初心者でこれだけ書ければたいしたものだと思います。
結末についても、わたしが「もう一声!」と思っただけに過ぎません。この終わり方でいいという人もいるでしょうから、そこは好みの問題だと思います。
文章についても『不自然な部分がありましたら教えていただけると助かります』とあったので書きましたが、作者さんが趣味で楽しんで書いているなら、頭の隅に置いておくくらいでいいと思います(ただ公募だと曖昧な視点は減点対象になるそうです)。
私も一素人に過ぎないので、もし見当外れなことを書いていたらすみません(^^;
それでも少しでも参考になれば幸いに思います。

ドリーマー
59.146.140.174

訂正です

>そのため『吾輩は猫である。名前はもうある』だと、← そのため『吾輩は猫である。名前はすでにある』だと、

失礼しました。

クリスピー
111.110.43.105

ドリーマー様

ご感想ありがとうございます。

>やさしさと温かさを俺に覚えさせた』の後に、おそらく食べ物をくれなかったであろう彼女をどう思ったのか、
さらに彼女を見送った後の行動を、猫の思考で書き加えてほしいと思いました。

最後に彼女が食べ物を猫に与えたかどうかについては考えておりませんでした。完全に見落としていました。
今あえて補足を加えるとしたら、ご推察のとおりやはり彼女は食べ物を与えていなかったと思います。
その上で猫は彼女についてどう感じるのか。人間に対する印象の変化のようなものを描くことができたら
物語として引き締まる感じがしますね。


>主観視点と客観視点についてのご指摘

詳細に添削していただきありがとうございます。
大変参考になります。
視点についてはほとんど注意を払っていませんでした。
どこに視点を置くかで文章はこんなにも変わるのですね。
文章を書くときは矛盾が生まれないためにも常に視点を意識することが大切なのですね。


>俺はやれやれと思いながらも、その撫でる手からはこれまで感じたことのないやさしさと温かさを俺に覚えさせた。
ここも二文に分けた方がいいかな。
俺はやれやれと思いながらも、そのまま撫でられてやった。するとその手からこれまで感じたことのないやさしさと温かさを覚えた。元の文は彼女の手の方に重点が置かれているんですね。書き直した方は猫の方に重点を置いてみました。

同じ動作でも文章を分けるだけで重点がこんなにもかわることに驚きました。
撮影で例えるなら、対象をどの位置から撮影するかということでしょうか。
やはり小説作りは本当に奥が深いですね。


ありがとうございました。

骨なしフライドチキン
39.110.164.81

はじめまして、作品、拝読しました。

私は全くと言って良いほど、本を読まないのですが、知り合いに紹介していただき、この短編を読ませていただきました。

読みやすかったです。
心温まるエピソードでちょっとほっこりしました。
それに描いている人の優しさを感じて私は好きです。

ありがとうございました♡

あでゅー
106.154.103.230

うまい文章に、ほっとさせるストーリー。
この調子で頑張ってください。
それと、『小説の書き方』を検索して、読んでみるといいかもしれません。

只野
49.98.149.238

>さて、今度は何処に行こうか。そうだコンビニでも行ってみるか。なにか新しい食べ物に出会えるかもしれない。
 コンビニはとにかく品ぞろえが良いから様々な食べ物を食べることができる。コンビニの店員は何一つ食べ物をくれないケチだが、客は気前が良い。先日は好物の煮干しをくれた。まあ、ある客は熱々のはんぺんを出してきてその熱さに飛び上ってしまったときはその客の顔を引っ掻いてやろうかと思ったが。




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