作家でごはん!鍛練場
榮倉

首吊り

 指先が鉛のように重い。頭はトンカチで打たれたかのような衝撃がずっと響いている。目の前の明かりが一瞬でぷつんと消え去りそうな感覚さえしてくる。肩こりも、酷くて動けたもんじゃない。
 それでも、やり遂げなくちゃ。やり遂げないといけない、こんな中途半端に生きてるのはもう嫌なんだ。縄に手を伸ばす。辺りは血の海だ。別に他人を殺してしまったわけではない。ただ、もうどうせ死ぬんだからと思い切りリスカをしたのだ。
 今の世の中、リスカでさえ好きにできない。あとが残れば社会に進出するときに困るだろうし残らなくても、した後しばらくは傷跡が残る。リスカの傷跡を残すことは自分の弱さを他人に見せていると同等らしい。こんな生きづらい世の中にどうして僕はいるのか。今まではそんな考えに蓋をして何も考えないように馬鹿になって生きてきたがもうごめんだ。もう我慢の限界だ。死にたい。
 そうは思っていたがやっぱり死ぬのを躊躇ってしまう。縄に手をかけてからもう15分も経っている。吐瀉物のような思考がずっとぐるぐる頭の中を流れ漂う。このまま何もせずに溶けていきたいがそういう訳にも行かない。こうして時間を無駄にしている間にも僕の中から生まれた赤いナメクジたちはフローリングを侵略して行く。もう部屋の四分の一は血飛沫で汚れてしまっている。貧血になって体に力が入らなくなる前に早い所自殺を完遂させなきゃ。
 縄がちゃんと天井に引っかかってるかを確認し、舞台に乗って、大きく開けた口に首を通す。これは僕の人生で最初で最後の舞台。誰の目にも触れない僕だけの舞台。誰に見せるわけでもない舞台。
 大きく足を踏み出し、手足をめちゃくちゃに動かす。滑稽な舞踏を披露する。回転を少し加えながら、ひたすらにもがく。ぐるぐる回転する世界を眺める。顔が痛くなってきた。

首吊り

執筆の狙い

作者 榮倉
111.87.58.231

学校で自殺したくなったのでそれについて小説を書いてみました。首吊り自殺がどんなものかを表現したかったです。

コメント

北野一徳
126.33.80.35

榮倉様

拝読しました。
私も時折死にたくなることあります。

自殺したくなる背景、そういうものが垣間見えたら…と思いました。

拙い感想で、申し訳ございません。

岡田寄良
106.130.5.111

拝読しました。
面白かったです。
恐縮ですが気になった点を書いてみます。
二点あります。
一点目はリスカ程度で血の海と表現するほどの血液が流れ出るかということ。
二点目は縄がちゃんと天井に引っかかっているかを確認しのところです。
どのような状態なのか想像しづらかったです。
自殺をモチーフにした作品は僕もよく書きます。僕も結構鬱になる時があるので心情が理解しやすいというのが理由です。
生きていると色々ありますがその気持ちは全部小説に注ぎ込んで作品に昇華しましょう。
そうすれば心の健康を保つこともでき、良い作品も書けて、一石二鳥です。

榮倉
111.87.58.88

北野一徳様
ありがとうございます。感想をいただけるだけでも嬉しいです。お互い頑張りましょう。

榮倉
111.87.58.88

岡田寄良様
感想ありがとうございます。
そうですね、もうちょっとちゃんと想像してから書いたほうがよかったですね。ご指摘ありがとうございます。
頑張ろうと思います。

モストラダモス
114.145.235.88

赤いナメクジがいい。
赤いナメクジを僕の中に戻し、卵を産ませ増殖させ、ある日、女の子に見せてみたら?

上松 煌
220.104.105.3

 う~ん、これ、小説????
まぁ、作者もコメントを書いている連中も小坊・中坊なんだろ~けどな。
チラ裏にもなっていない駄文だぜ。

 >>こんな中途半端に生きてるのはもう嫌なんだ<<

甘ったれで浅いこのセリフ、読み飽きたぜよwwww
だったら、その苦悩・葛藤を克明に描くのが小説だろ。
自殺反対者や自殺小説キライって人すら「う~ん、コレじゃ無理ないかぁ」と思わせ、共感させ、引き込み、読了させるのが筆力だろ。

な~んも考えない空っぽな人生しか生きてね~から、こんなありきたりで誰もが書く恥ずかしい文章書いて、得々と

 >>今まではそんな考えに蓋をして何も考えないように馬鹿になって生きてきたがもうごめんだ。もう我慢の限界だ<<

って、モノホンのバカのセリフだぜ!
途中で足をつけてもいいから、我慢の限界まで首をつってみてから書け!!
もっと生き生きとした、多くの人に共感される文章が書けるぜ。
安易な空想だけの自己満足の日記は、小説とは言わん。

 >>首吊り自殺がどんなものかを表現したかったです<<

はぁ????
表現にもなっとらんワ。

氣多 ヒスイ
124.240.230.118

【修正案】
指先が鉛のように重い。頭には玄能で打たれたかのような衝撃が絶え間なく襲う。そのまま頭が割れてしまい、眼が光を失う、そんな気がさえした。肩に意識を向ければ肩こりが、膝に目をやれば関節痛があるように感じた。身体が言うことを聞かないとはこのことだ。しかしながら、自分にはやることがあった。これまでは自分は努めて"普通"に生きてきた。挨拶をされればそれを返す。特別秀でたものがあるわけでもなく、与えられた仕事をこなす。複数人と親密な関係となり、喜怒哀楽を共にする。この世に"ありふれた"人生である。"それ"に不自由を感じたわけではなかった。いつからか"それ"に対する嫌悪が積み重なっていた。自然と縄に手が伸びる。自分の周りには汚ならしい赤があった。血液の緋色。これは他人を傷つけたわけではない。かつて自分のものだった液体である。刃物を用いて手首を傷つける自傷行為、いわゆる"リストカット"を自分は実行した。記憶が曖昧だが、"リストカット"の傷痕を残すことは自分の弱さを他人に見せていると同じだと聞いた。"リストカット"は一般的ではないが、"多くの人が経験した"ことである。そうした傷痕により苦労した話も耳にした。ここでも自分は埋もれている。先ほど"普通"に生きてきたと書いたが、改めて考えると違和感を覚え始めものだ。"普通"に生かされているのだと今の自分は思う。社会を回す歯車の一つではあることには慣れた。けれども、その歯車は代替品・類似品が大量あると気づいたあとには脆くなるばかりであった。来るところまで来てしまったのだ。あともう少しというところで自分を阻む者がいた。"自分"である。縄に手をかけてからもう十五分経過してある。思考が頭の中を流れ漂う。それは悪臭漂う汚物に近かった。生産性もなくただ無益なだけだった。時間が流れても自分が動かない限りは"これ"に終わりは来ない。浪費した時間の分だけ赤が広がる。体力も同時に奪われていく。自分に残された時間はなかった。縄が荷重に耐えることを確認し、頸部に縄をかけた。身体が宙に浮き、体重が縄へと伝わる。そのさきには"これ"の終わりが待っていた。



流れが気になりましたが、自分はよく書けていると感じました。

榮倉
111.87.58.51

モストラダモス様
コメントありがとうございます。面白そうな結果になりそうですね!よろしければメモに書き留めておこうと思っております。

榮倉
111.87.58.51

上松 煌様
コメントありがとうございます。たくさんのご指摘、ありがとうございます! 出直してきます!

榮倉
111.87.58.51

氣多 ヒスイ様
改善案ありがとうございます! 後ほどゆっくり読ませていただこうと思っております。

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