作家でごはん!鍛練場

『黎夜の燈火 』

秋夜月著

アドバイスを頂き改稿版。よくなっているのなら幸いです。ストーリーを考え直すとベタな方向へ走りましたが書ききってみたいと思います。続き物として書いています。
ご指摘いただいた本の題名ですが、私の乏しい語彙力で捻りました。恐らく私のネーミングの限界です。題名(黎夜の燈火)はまだ本編に繋がりませんがつながるように考えています。
アドバイス、感想お待ちしています。

 いつも通りの不純な理由で図書館まで来た。もう会いたくない、そう思っているのに心の隅であいつのすべてを切望する。有り得ないと頭でわかっていながら本棚の周りを本を眺めつつゆっくりと回るあいつの姿を探す。



 広い閲覧スペースの一角の机の端に、彼女はいた。閲覧室に入って全体を眺め、読書用の机がどれほど埋まっているかを確認した瞬間、目を奪われた。化粧っ気が無い顔は整っているのに生気が無い。本のページを捲っているから読んではいるのだろうが、本を読んでいるとは思えないような退屈そうな、見方によっては諦念が滲んでいるように見えるような表情だ。何を読んでいるのか、気になってさりげなく彼女の向かい側の席に座った。人の近くには普段座らないので動作が少し硬いかもしれない。持ってきた本を開きながらちらりと彼女が持っている本の背表紙を盗み見る。その本は一般的な文庫本サイズでカバーはない。一般的な、一般的な文庫本なのに表紙と裏表紙、背表紙は真っ黒。それにかなり薄い。100ページあるか無いかというところだ。裏表紙と表紙は灰色の文字がうっすらと浮かんでいたが何が書かれているのかここからでは認識することはできなかった。少し損をしたような気分になりながら自分が持っている本のページを捲る。
 どれくらいの時間がたっただろうか。
 彼女が立ち上がったのが空気の僅かな動きで分かった。顔を上げて彼女の顔を正視すると思ったより若く見えた。20代半ばくらいだろうか。彼女は気怠そうな表情を変えずに僕を見返して机の上で本を僕の方へ滑らせた。表情だけでなく動作にすら気怠さを感じさせるひとだ。
「気になってたんでしょ」
 思ったより低い彼女の声に首をすくめる。気になっていたことに気付かれているのは少し恥ずかしかった。恥ずかしいとき首をすくめるのは僕の癖だ。
「え、えっと、まあ・・・」
 言いつつ滑ってきた本を手に取った。一ページ目を捲って、吃驚した。普通は作者と著書名が書かれた紙があるはずのページは何も文字が無く、ただ藍色だった。思わず彼女を見上げると、彼女は窓の方に体を半分向けていた。光が差したから気が付いたのだろうか、彼女の目はページの藍色と同じ藍色をしていた。
 カラコンか。
まず考えたのはそれだったが何となくカラコンにしては美しすぎると思った。コンタクトを入れている眼は光が綺麗に反射しない(様に僕には見えている)。だが彼女の目は日差しを反射して美しく輝いていた。視線に気が付いたのか彼女はこちらを向いた。光が差して見えないと、目はただの黒に見えてしまう。その代り後ろから差す光に焦げ茶色の髪は反射して輝く。
「まぁ、つまらない人生よ」
 彼女は意味深な言葉を残して出口へ歩いて行った。彼女の長い髪が揺れるのを目で追いかけて姿が見えなくなって暫くしてからゆっくりと本のページを捲る。次のページにも文字はなく真っ白で、実は字が隠れているのではと疑って目を本に近づけたが意味は無かった。
白、白、白・・・・・・・・・・白、灰。濃灰。黒。黒。黒。黒・・・・・・・緋。黒、黒・・・・・・・黒。
 緋色を挟んで黒が続いた。残りが一枚になった。
 最後のページには意表を突かれた。
 桃色、黄色、黄緑色、水色などの淡い色がページ全体にちりばめられていて、美しい見開きページだった。暫し見入った後、裏表紙をゆっくりと閉じ、題名を確認した。
 「黎夜の燈火」
 僕はふらふらと席を立ち、気が付けば「黎夜の燈火」を持って歩き出していた。
 今増えたページは、淡い桃色に染まっていく。

黎夜の燈火  ©秋夜月

執筆の狙い

アドバイスを頂き改稿版。よくなっているのなら幸いです。ストーリーを考え直すとベタな方向へ走りましたが書ききってみたいと思います。続き物として書いています。
ご指摘いただいた本の題名ですが、私の乏しい語彙力で捻りました。恐らく私のネーミングの限界です。題名(黎夜の燈火)はまだ本編に繋がりませんがつながるように考えています。
アドバイス、感想お待ちしています。

秋夜月

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感想と意見

二月の丘

(中国製ばったもんバッテリー+中国製ばったもんコードで自己修理復活させた、2011年製骨董OS搭載MacBook の動作確認をしていました…)


ええと、、

【黎夜】って何??

字面から、“作者さんが言わんとしてるのだろう事”を最大限汲んで(拡大解釈と脳内補完で)、
「おそらくはこんなイメージ…なのだろうなー…」と思える部分も、うっすらシミュレートできはしたんですけど・・

日本語的にオカシイ造語だと思うんで、

見た印象としては、【黎夜= どこのホスト??】って。。
(キラキラネーム・当て字造語源氏名すぎて、、、 当惑)

2018-02-14 23:02

219.100.86.89

だみあんましこせ

まあご飯で長文さらすメリットなんてなんもないもんねえ 

2018-02-15 12:31

210.169.207.233

秋夜月

ホストってそんな感じなんですか・・・・

二月の丘様
黎夜、はい、確かに無理があるのは感じておりました。意味としては「黎い(くらい)夜」なんですけど変えても作品に支障が出ませんから考え直してみますが他の漢字が当たる可能性が低そうではあります。
アドバイスありがとうございました。
だみあんましこせ様
ごもっともでございます。続くとはいえどあと2回くらいで終わります。
アドバイスありがとうございました。

2018-02-15 17:45

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