作家でごはん!鍛練場

『横断歩道』

香西淳之介著

昔書いてた時期あったのですが、久しぶりに書こうと思い投稿しました。

感覚重視で書いてみました。

どう思われるのか知りたいので、よかったらコメントお願いします。

 視界が悪い。雑踏に紛れた中、行き場を失いそうになる。都会の横断歩道。せわしなく行き交う人々。冷たい匂いがする。そういえばどこに行こうとしていたのだろうか。信号機の点滅を視界の片隅に捉えながら、頭の片隅で思い出そうとする。ポケットが振動した。取り出して中を確認すると今どこ?の文字が表示されていた。友達との待ち合わせ。腕時計を確認すると、9時を過ぎたあたり。あ、遅れてしまっている。
急ごうとするが、視界には赤い信号が映っている。太陽が昇って照りつけている。ポケットからハンカチを取り出し、額に溢れてきた汗をぬぐって消した。
 雑踏が騒がしい。すれすれに行き交う人々。肩がぶつかる。何か言おうと後ろを振り返っても見失っていた。そういえば今までもこんな感じだったんだなと、思い出した。向こうからやってきても振り向いたときには見失っていた。誰かは居るのにそれは僕が求める誰かではなかった。何度もその誰かに勘違いもした。
 周囲から不審な目で見られていることに気づいた。前に向きなおる。うつむくと、そこには人々の足が忙しく動き出していた。間に見えるかすかな白線。その白と黒のゼブラがせまって来る。左右に揺れる白黒。それは踏みつけられて悲鳴を上げているようにも見える。聞き取ろうと耳を立てても雑踏が聞こえて来るばかりであった。いくつもの彼らが広がっていく。そこには雑踏の足音はない。上に向かって伸びていく。音も立てずに。
 急に孤独感を感じた。今そこに行かないと追いつけないと思った。なぜ追いつこうとしているのか。それは振動し出して、蝶のようにひらひらと舞い上がっていく。白の線が太くなり、また細くなったりして揺れ動くのである。時には絡まり、離れ、最終的には結ばれていく。少しづつ薄くなっていくのに気づいた。透明に近づいていく。向こう側にあるビル群がこちらを見下していくことに気づく。それは動かない。透明にもならない。その色は黒く染まっていた。
 そこにあるはずのものを見続けて、気づくと周囲は暗くなっていた。時間の確認の為、携帯を取り出して確認する。何十件ものメールが表示されていた。焦った僕はさらに夜を深くさせる。何十回も点滅を繰り返したであろうそれを視界の片隅に捉えながら、僕はそれを踏みつけていくのである。

横断歩道 ©香西淳之介

執筆の狙い

昔書いてた時期あったのですが、久しぶりに書こうと思い投稿しました。

感覚重視で書いてみました。

どう思われるのか知りたいので、よかったらコメントお願いします。

香西淳之介

126.81.46.39

感想と意見

胃酸

 感覚で書いたんだろうな、とは思いますし、実際にもそのようですね。
 横断歩道、という着眼点は素敵です。それで一日を過ごしてしまう僕は横断歩道の一つきりで周囲のあらゆる物事の原理について考えたのですね。糸口にしたのでしょうか。それから横断歩道の白線を人のように描写しているのはおもしろかった。

> 時には絡まり、離れ、最終的には結ばれていく。少しづつ薄くなっていくのに気づいた。透明に近づいていく。

 人の一生みたいだなあというのは考えすぎでしょうか。素晴らしいと思いました。透明に近づいていく、の部分で あれ?と不思議に思いましたが、ビル郡の見下しで解消されていて、感覚でも考えられていると思います。

 疑問に思った点は、

>冷たい匂い

と書かれてあるのに、

>太陽が昇って照りつけている。ポケットからハンカチを取り出し、額に溢れてきた汗をぬぐって消した。

まるで夏。冬なのかしら、と思えば夏なのかもしれない。よくわからないですね。けれど後半に、

>左右に揺れる白黒

とありますから、陽炎で揺れている、として、夏だと固めてしまってはいかがでしょう。勿論不安定さも良いところではありますが。

>何十回も点滅を繰り返したであろうそれを視界の片隅に捉えながら、僕はそれを踏みつけていくのである。

 それを、それを、どれを?それをは一文に一個くらいが良いなぁというのは読者として感じることです。しかもこの場合はそれをの意味合いが一回目と二回目で違いますね。
 一回目は信号? 二回目は横断歩道ですか。どちらかを表記してほしいところですが、どちらも不思議なままに終わってほしいような気もする。横断歩道とだけは絶対に書かないでほしいです。

 そんなことよりも、僕は一日中横断歩道の上で過ごしたんですね。よく引かれなかったなぁ。生きていてよかったですね。もしかして、死んでいたりして?

2018-02-13 00:23

58.158.78.120

だみあんましこせ

みじけえええ なんもいえねえええ 描写力ほめろってこと??

暇つぶしだよねえ 僕も同じです

2018-02-13 11:37

210.169.207.233

アトム

「アイデアがあり、それを活かした印象的な結末のある物語」としている。
上をショートショートの仮定とすれば、御作は小説の体をなしていないと思います。
印象的な結末ーーすなわちオチがないからです。
一つの塊(物語)があって、それを感覚的に表現したいというならわかるのですが、その塊がないので読者は、意味のわからない自閉界を覗かされたようなものですーー意味のわからない感覚だけを読んでもしょうがありません。--なに、これ? だけの読後。

ごはんにはこの手の作品が多いのですが、ショートショートを理解していないのでは、と思われます。

着地ができていない。決まっていないではショートショート小説といえないし、意味もわからないので当然もおもしろくありません。

ちなみに私はオチ(アイデア)を先に掴めなければ、ショートショートは書けませんね。意外性などオチを思い付いたら、そのオチが映える物語を構築するという創作法です。漠然と書いていてオチが降りて来るというのは稀なことなので。

例えば謎掛けなど、その端的な例になります。
スナックのママに(ママと掛けて、夜空にきらめく星ととく、その心は、昼間はみられない)揶揄ですがオチ(着地)が決まっています。これを素にすればショートショートを書くのは容易ですね。シリアスな内容にもできます。

結末の妙、鮮やかさがショートショートです。何たるかの指標をもって創作されることを勧めます。

辛口にて御免。

2018-02-13 12:36

126.124.228.165

香西淳之介

胃酸さん

感想ありがとうございます。

褒めてもらえて光栄に思います。

>冷たい匂い
は都会に対しての感覚

>太陽が昇って照りつけている。
は現実の描写で書きました。

>左右に見える白黒
は横断歩道の白と黒を揺らがせて書いていました。

>何十回も点滅を繰り返したであろうそれを視界の片隅に捉えながら、僕はそれを踏みつけていくのである。
信号と横断歩道です。それは何回もいらないてことですね。

主人公は動いてないですw
物語除けて感覚の世界を書いたんで汗

2018-02-13 21:07

126.81.46.39

香西淳之介

だみあんましこせさん

感想ありがとうございます。

どのレベルか知りたいってことですかね。

暇つぶし、、たまに書きたくなります。

2018-02-13 21:09

126.81.46.39

香西淳之介

アトムさん

感想ありがとうございます。

そうですね、起承転結がないただの自慰小説になっていますね。

自分で読み返すと面白くはあるのですが。読み手側は面白くはなさそうですね。

何を書こうとは決めてなくて、横断歩道から感覚を派生させていった感じです。

純文学にストーリー性(アイデア)が重要なのか知りたいところです。

ショートショートとかあまり深く考えないで書きました。

貴重な場で意見をもらえてありがたく思います。

2018-02-13 21:19

126.81.46.39

アトム

再訪しました。

これが純文小説?
小説読んでいますか?

香西さんは何をもって純文と定義されているのか、後学のため教えていただけますか。

夏目漱石・芥川・川端・など諸々の文豪が書いたエンタメが今は純文にされていますがーー。

>自分で読み返すと面白くはあるのですが。
・小説であれ、なんであれ文章も内容も客体で書くものです。でなければ小説どころか他人に読ませる読み物になっていないということです。日記なら他人 に意味が通じなくても構いませんが。

>純文学にストーリー性(アイデア)が重要なのか知りたいところです。

・私も過去現在純文という枠にはめられた小説は多く読んできましたが、こんな実(核)ない小説を(なにを云いたいのかわからない)読んだことがありません。詩にもできない内容だと思います。詩なら思惟や感応も伝わってきますがそれもありませんので。

詩歌や随筆などと別けられる小説の表現形式は何だと思われているのですか。 

物語性を考慮に入れず、ただ取りとめなく書いた文章とういうのなら、この作品はエッセーの類ではないでしょうか。まず純文云々の前に小説といえるところはこれこれだと説明してください。そしてこの作品を純文小説と定める澄んだ表現や言葉はこれだ、ここだと示し、その説明をもお願いします。

 >純文学にストーリー性(アイデア)が重要なのか知りたいところです。
・この尺だとショートショートに当たるから、そのような私見を述べたとわかるはずです。上の文言は感想の内容を糊塗しているように受け取れ、不愉快ですね。 物語性のないものは小説と言わないと断言しておきます。


 それでは返信を待っています。

2018-02-14 00:18

126.24.179.246

香川

読ませていただきました。

G.ガルシア=マルケスの使っていた魔術的リアリズムという手法に近い書き方をされているように思いました。

現実の中に非現実が入り込み、日常と非日常が融合するような書き方なのですが、
今回の横断歩道の縞模様が動き出すさまは、それと似ている気がします。
不可思議なことが当然のごとく起こるさまには迫力がありますし、ご作品でもそういう効果はとても良く出ていると思います。
それでも、これだけだとちょっと評価しにくいなと思ったのも事実です。

私はマルケスの作品は『百年の孤独』くらいしか読んだことがないのですが、その作品の中では幻想的な場面も一部分だけでは一体何を表現しようとしているか、分からないんです。
ですが、全編読み終えると、ひとつひとつの幻想性が、文明と自然の対立という壮大なテーマを描くためのものだったことが分かります。

おそらく、この手法で行くならば、いくつも同じような幻想性を積み重ねて、その先に大きな気づきとか、そういうものを与えていくといいのではないかなと思いました。
感覚で書かれている、ということなので、もしかしたらそういう方向にはあまりご興味はないのかもしれませんが…。

面白いものをお持ちの方だと思うので、僭越な言い方になりますがちょっともったいないように思ってしまいました。

ともあれ、面白かったです。
ありがとうございました。

2018-02-14 02:44

182.250.56.141

香川

何度もすみません。
上にお書きした感想が、ほとんど作品内容に触れていないなと気がつきました。
申し訳ないです。
作品から感じたことを、少し書かせていただこうと思います。
 
まず、初めにとても気持ちを掴まれた部分について。
 
「それは踏みつけられて悲鳴を上げているようにも見える。」
 
この表現と、その前の雑踏の隙間から見え隠れする横断歩道の縞模様の描写がとても良いと思いました。
横断歩道に人間的な感性というか感情と言うか、そういったものが与えられているように感じられるので、擬人化された「それ」への語り手の同情のようなものが伝わってきました。
でもそれは、何か不可思議な印象が生まれたということで、まだ、表現の域に留まっているわけですが、
続く「いくつもの彼らが広がっていく」という文が出てくると、一気に「表現の域」を飛び越えていく感じがして、非常にダイナミックに横断歩道の自我みたいなものを感じさせられました。
 
ひとつこの部分に文句をつけるとするなら、「いくつもの彼らが広がっていく」という一文の唐突さになると思います。
読み手にとっては起こりえないことが起こっている訳ですから、もう少し丁寧な描写を前に置いておき、「彼ら」が何を指し示しているのかを印象づけると、よりよかったのかなと思います。
 
その後の横断歩道がどんどん広がり立ち上がっていく様子は、たいへんな迫力で、魅せられました。
 
ただ、気になったのが横断歩道を指し示す指示語の「それ」と「彼ら」の使い方。
作中でどちらも使われていますが、効果的に使い分けられてはいない気がします。
まず、「それ」は「物」に対して使われる指示語ですから、横断歩道が動き出し、人の営みの中へ侵入してきているようなところでは、あまり相応しくないように思います。
ここで「彼ら」とか「彼」を使えば、より動き出す横断歩道の臨場感が増したと思います。
 
逆に「それ」を使うのだったら、横断歩道の動きがなかったり、語り手の意識へ「動いている」という状況が入りきっていない状態で使うといいかなと思いました。

なので、全体の「それ」と「彼ら(あるいは彼)」の変化としては、

動かなかったり動き始めのところは「それ」→はっきりと動き出したら「彼ら」→語り手が現実に立ち返ったあたりで「それ」
 
 みたいな感じにするといいのかなと、そんなことを考えました。
 
では、何度も失礼しました。
書かれていることはたいへん面白く興味深いものだと思います。
ありがとうございました。

2018-02-14 12:20

182.250.52.236

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