'."\n" ?>
新潮社の『小説新潮』が募集する新人賞。ユニークなのは「現代小説、時代小説ともに可」となっていることだ。そしてノンジャンル。だからミステリだろうが日常の出来事を描こうが、なんでもござれという懐の深い賞なのである。
その主催者の意志の現れが審査員の人選にも出ている。井上ひさし、北方謙三、北原亞以子、林真理子の四氏である。なるほど、どのジャンルでも受けて立つだけの豪華な顔ぶれだ。
受賞作はまず『小説新潮』に掲載され、その後単行本として出版されることが約束されている。媒体を持った賞は書き続けたいと願う書き手にとっては魅力的に映ることだろう。
現在は休止中。新しい賞として生まれ変わるという。