- そうげん
2022/09/24 07:27
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きょうの気付き 3枚目 ●島田雅彦『君が異端だった頃』(集英社文庫)
島田雅彦さんの『君が異端だった頃』(集英社文庫)を読んでいます。一昨日の夕方から読み始め、夜勤を挟んでまた昨日のお昼からつづきを読みました。「第一部 縄文時代」「第二部 南北戦争」と全四部中二部分、全体のちょうど半分まで来ました。
島田さんとは年代が異なりますし、作中に主人公の「きみ」が意識することになる、反抗することで自由を獲得するという考えは、わたしにとってそのまま甘受することはできないものでした。とはいえ、やはり思春期は万人共通の悩みを悩ませるのだと感じました。というのも、「きみ」が体験する事柄に面前するたびに、こちらの過去の体験と常に重ね合わされて、当時考えていたこと、いまそれについて自分はどのように考えるかと一々立ち止まって捉え直すことを余儀なくされる。ただの私小説として読み過ごすことができず、読むのに馬力が要る作品だとひとり思っています。
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- そうげん
2022/09/24 07:13
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きょうの気付き 3枚目 具体的に何をどう思いだし、そこから何を引き上げていたかは書きません。固有名詞を出すのはふさわしくないし、それは自分の創作物にそのままの形ではなく、アレンジした形で影を及ぼすものになると考えます。しかしなぜ自分は周りに溶けこめなかったのか、一緒に歩む人を求めていながらなぜ一人でいることをよしとしてきたのか、自分の好きなものについてひとに触れさせることを極度に嫌ってきたのは、そのものを大切に感じることその感情を人は理解しないと諦めていたからではないか、高校時代に部活をサボって帰宅し、聴いていたラジオから流れる音楽にどれだけ慰められてきたか、そしていまでもどうしようもなくそれらのコンテンツを愛している自分がいる……。
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- そうげん
2022/09/24 07:24
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きょうの気付き 3枚目 いけないな。人の著作を見てよく書けていると、自分でも真似をして自分のバージョンで書き記したくなってしまう。きわめて二次創作的衝動に駆られてます。自分はずっと95年に着目していて、その前と後の変質についてなにか書きたいと考えている。ピングドラムは幾原さんの世代から見たコンテンツという判断を下さざるを得ない。80年代90年代に多く子供時代を過ごした自分として、そして平成の三十年、令和のいまと見てきて、何がどう変質してきたか、それをどういった構図で描くべきか。ときおり思いだしたように夢想している。書いたところで何かが変わるのか、変わらないのか。それでも書きたい気持ちはある。
フィクションとノンフィクションをないまぜにした内容にするか、まったくちがう舞台を設定してコンセプトで語らせるか。でも、95年は明確に自分の中でなにかの線引きになったことは確か。それ以降の社会の流れには一切乗れなかった自分がいましたし。
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- ウオッチャー
2022/09/24 10:47
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きょうの気付き 3枚目 書きたいもの
>95年、バブルがはじけた後に発生したサリン事件と阪神大震災です。
意外ですね。旧統一教会の問題には全く無関心なそうげんさんが、オウムには関心有るんですか? カルトに対する考え方が、ある程度深くなければ書けないテーマと思います。 どう違うのかと言う見解も含めて、是非拝見したいものですね。なるべく早く鍛練場に掲載して下さい。期待しています。
と言ってもすぐには無理でしょう。しかし、本当に構想を持っているなら、その前に簡単なプロットで結構ですから、構想をこの欄で提示して頂けたらと思います。
イエスですかノーですか?
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- そうげん
2022/09/24 16:06
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きょうの気付き 3枚目 答えはノーです。 オウム事件直後、テレビでは半年以上にわたりコメンテーターたちが侃々諤々やってました。その結果、本質は変わることなく臭いものにふたをしただけにおわった。そういった印象を持ってます。テレビは騒ぎ立てるだけで、それを見ている側もなんら解決策を出すことなくその話題を世間話のように伝播して拡散してあとは放置です。それがあるから、旧統一教会問題も一緒だと思ってます。破壊衝動はどこから来るのか、社会情勢や個人が陥っている状況からその関連性を紡いでいければと考えてます。プロットは出しません。またここに掲載するかどうかもわかりません。
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- ウオッチャー
2022/09/25 01:15
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きょうの気付き 3枚目 >臭いものにふたをしただけにおわった。そういった印象を持ってます。テレビは騒ぎ立てるだけで、それを見ている側もなんら解決策を出すことなくその話題を世間話のように伝播して拡散してあとは放置です。
麻原始め犯人達が死刑を執行され、亜流が生き残っているとはいえ、教団は解散させられました。貴方は何を的外れな事を繰り返しているのですか? じゃあ、どうすれば良かったと言うんですか? 的外れな皮肉を言うばかりで、何一つ具体的な事を言わないじゃないですか?
最早、「アホか!」としか言いようがありません。
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- そうげん
2022/09/25 04:28
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きょうの気付き 3枚目 なぜ人は妄信するのか。いったん始めてしまったらやめる決断ができないのか。自分たちと相いれない存在は取り除くべきだといってテロを起こしました。なぜひとつを妄信することで他者を害する行為へ容易に踏み切ってしまえるのか。宗教というものをひとりひとりがちゃんと自分の頭で考えるきっかけを失わせた事件だと思っています。それは大東亜戦争に踏み切ったあとの、当時の日本社会の暴走とも一致しています。自制が利かない。問題が起こればトップを挿げ替える。しかし病巣は残したままだから形を変えて同じことがまた起こる。また他者を信頼する心を失わせた事件でもあると思います。それはオウム事件だけではなくもっと前からでしょうけれど、団塊の世代以降、他人を信用してはならんという人たちの割合が特に多くなったと感じています。というのも、戦前戦中生まれの方がまだ現役だったころ、他人を慈しみ、思いやる行動を自然に取れる人がいまよりも割合的にもっと多かったと実感します。いまは基本他者を信用しない社会ですよね。利得で動いている。人を信用できないから、信用できるのは金だけ。自分の得になることだけを求めていく。教団が制裁されたというけれど、簡単に似非宗教に騙される啓かれていない民心はそのままにされているんですよ。当時から、本質に切り込んでいるとは思えない。結局どこか一部をスケープゴートにして言いたい放題いっているだけ。
>最早、「アホか!」としか言いようがありません。
容易に他者を「アホ」といえる人なんですよね。ウオッチャーさんは。 わたしはそういうことをいいませんから、生き方がちがうんです。いまいる人は生きている途中だから、その先にまた視野の拓けるときもあるんだろうなと思ってます。
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- ウオッチャー
2022/09/25 09:35
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きょうの気付き 3枚目 何回指摘しても、
>しかし病巣は残したままだから形を変えて同じことがまた起こる。
などと能書き垂れるだけで提案を含めて、じゃどうしたらいいと思うのか、それを全く言わない。だから、アホと言った。では、あんたが考える根本的対策ってなんなんだ? どう対処すれば良いと思っているのか?
その程度の考えでオウムを小説に出来るような事を平気で言うからアホたと言ったんですよ。 >>本質に切り込んでいるとは思えない。
などと気取った言い方をしながら、自分の考えは何一つ提示出来ない。
言われて腹が立ったら、こうすべきだ、こうしたら良、いと言うことを具体的に書いて下さい。それも出来ずに小説にするなんて言わないことです。
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- ウオッチャー
2022/09/25 10:18
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きょうの気付き 3枚目 違う考え方を攻撃している訳ではなく、何一つ具体的な考えを持っていないにも関わらず、分かったような振りをして、世間を馬鹿にしたような態度を取ることに本当に腹が立ったんですね。
でも、議論が成り立つ相手ではないことが分かってきたのでもうやめます。
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- そうげん
2022/09/25 11:28
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きょうの気付き 3枚目 高橋和巳の『邪宗門』を読まれたことはありますか? 大江健三郎さんの『燃えあがる緑の木』は? 埴谷雄高の『死霊』でもいい。
分かりやすい言葉では誤読されるから、作品として形にするまでは具体的に書くわけにはいきません。また具体的な書き方でどうにかなるなら小説という形態をとる必要はありません。
道徳心とか利他心とかいっても通じる相手には通じるけれど通じない相手にはまったく通じないどころか誤解されるのが関の山です。
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- ウオッチャー
2022/09/26 17:47
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きょうの気付き 3枚目 言い訳たらたら。うそげんの面目躍如です。 読書量多くても引用するしか能が無く、身に付いている様子は全く有りません。 普通、読書量の多い人は、自然と見識が身に付いてにじみ出て来るくものなんですが、例外も有るんですね。
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- そうげん
2022/09/27 04:11
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きょうの気付き 3枚目 ●島田雅彦『君が異端だった頃』(集英社文庫) 「第三部 東西冷戦」まで読了済み。
プロデビューしてからのことが描かれてます。中上健次さんとの関係がユニークでした。「島田を殴る」。風のうわさで中上氏がそのように言っていると知った主人公は、遭遇しないように気をつけて夜の街を飲み歩く。文壇バーでのこと。山田詠美さんとのこと。
わたしは新潮文庫に入っている著作しか読んだことはなかったのですが、『〜嬉遊曲』が仕上がった経緯だとか、芥川賞に何度も選ばれながら受賞をとり逃した真相が描かれていたり、とても面白い。
そして文筆家でありながら、なかなかのプレイボーイぶり。村上春樹さんや大江健三郎さんを横目に観ながら、同じようであってはいけないと思い定めて自分の書き方を追及されていく箇所などもよかった。
文壇バーで広がっていく横のつながりも面白く。
一応、新聞連載の『パンとサーカス』を買ったので、これを読んだ後に余裕があれば読もうと思ってます。団塊の世代に対するアンチ、左翼運動をしていた同級生たちから意識的に距離をとっていたところなども第一部・第二部で書かれていたけれど、世代というものに何度も立ち返らされる読書です。あとは第四部だけ。きょうか明日には読み終わりそう。
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- そうげん
2022/10/06 10:38
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きょうの気付き 3枚目 ●漫画『ノケモノと花嫁 完全版』第二巻、感想
愛されてこなかった親が子に対してモンスター化する。親は自分のやっていることを止められない。子はこの運命を受け入れるしかない。自分の幸せを犠牲にして。むしろ幸せについて抱き得る理想の形態がないからこそ、現状あるもので自身を満たすしかなくなってしまう。それが兎河ギンとその母の物語に接して得た感想だった。
親と子の呪われた問題。心を打つ作品の多くにこのことが扱われている。去年見た映画『ナイトメアアリー』がそうだったし、クラスメイトからもらったラブレターを母親に破られるという経験をしたという共通の体験を持つ漫画『血の轍』の主人公もそう。毒親問題といわれる例のあれ。
父親が頼りにならなくて、母親は自身の子供を溺愛する。溺愛というよりも依存に近い症状に陥る。子供はそこからどのように抜け出すのか。ギンは家を飛び出すことを考えなかった。母を護り、家を護らなければならないと自身に言い聞かせていた。いずれ母親に取り殺されるかもしれない恐怖を甘んじて受け入れながら。
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- そうげん
2022/10/06 10:49
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きょうの気付き 3枚目 (つづき)
この漫画の主人公である世羅ヒツジもまた親子問題の犠牲者といっていい。彼女は父親に溺愛される。その溺愛は近親相姦的なものであったようだ。ギンと違ってヒツジは家からも親からも逃げ出そうとする。どうやってか。別の男と結婚することによって。
しかし命に執着する父親の異常な執念によって、ヒツジは取り戻されようとする。父親と、ヒツジの母であったかつての大学のマドンナ、そして徳大寺の間にも深い因縁が横たわっているようだ。
狂った親世代のツケを、その子供たちが支払わされる。 そこにはどういった救済があり得るか。
幾原監督が作品において幾度となく取り上げてきたテーマだ。
完全版全四冊中二冊目を読み終えたところ。つづきも楽しみだ。
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- そうげん
2022/10/15 02:32
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きょうの気付き 3枚目 ○読書は高額な娯楽になったことを意識しよう【鈴木輝一郎の小説書き方講座ラジオ】2022年10月15日 https://www.youtube.com/watch?v=fGODe42cAR8
《君の妄想に金を払いたくないから、誰も》。至言だと思いました。書かれたものは書かれようによって価値が宿ると考えるけれど、自分自身が書いたもので人様にお金を支払ってもらうのは申し訳ないし、その資格はまずないように感じている。だからこそ、書きたいものを書いたら無料公開で読みたい人に読んでもらえればいいと思ってもいます。
そもそもネット黎明期には、無名の一般人が書いた文章を不特定多数の他者の目に触れるところに保管しておくことができる。それがイノベーションの本質だったように思います。しかし金儲けであったり、承認欲求であったり、人の営為の暗部にさらされて、資本主義の歯車の中に取り込まれて行った。もちろん無料を謳うものにもまた広告ビジネスという蛇足がついてくるわけですけれど、基本、自分の書いたものが他者に読まれる機会が開放されているというそのことですでに自分にとっては喜びでありますから、書きものによって自分の食い扶持を確保したいというわけでもないわたしとしては、このようにネットに文章をあげて誰かが目にすることがあるというそれだけでけっこう満足してしまってますよ。
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- くずた
2022/10/20 19:30
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きょうの気付き 3枚目 は?
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- くずた
2022/10/20 19:29
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きょうの気付き 3枚目 は?
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- そうげん
2022/10/19 12:33
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きょうの気付き 3枚目 貨幣の価値は使用者皆がその価値を認めることによって、正しい価値として通用するようになる。ファーストインプレッションとして子供が1000未満の数字と、1000以上の数字をわけて4を加算することを咎めることはできない。10000までの数字の場合を例示すれば、少なくとも1000以上10000未満までの数字に関しては、4を加算することで、いわゆる4を足した数字を答えることができるだろう。しかしこれが50000+4であったり、無限大+4というときに、一般の人が思うように答えるかどうかは、彼の個別の認識に関わる問題だと思うわけでもありました。
だれもがひとしく一つの公理を採用することで社会の安寧は保たれるかもしれない。しかし個人が、「わたしはこう思う」をそれぞれに尊重することができる世界。これが創作の世界のなかに開けているとわたしは考えます。世界中の誰が束になってそれは違うというにせよ、わたしのなかでは、これこそがわたしにとっての真実だ、という塊を提出することができる。それこそ、ガリレオガリレイの天動説にならないとは誰もいいきれない。
わたしは上記で人の書くものに価値があるかどうかわからないことを書いたけれど、それでも月に十冊くらいはコンスタントに本を購入しています。読みたいから買って読んでいます。
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- くずた
2022/10/20 19:29
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きょうの気付き 3枚目 は?
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- くずた
2022/10/20 19:28
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きょうの気付き 3枚目 は?
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- そうげん
2022/10/20 01:15
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きょうの気付き 3枚目 論理哲学論考 (岩波文庫)
わたしは解説本よりも大元を読みたい方なので、 いまこちらをAmazonさんで購入しました。 読む時間はあるかわかりませんが一応手許に持っておきます。
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- くずた
2022/10/20 19:28
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きょうの気付き 3枚目 は?
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- そうげん
2022/10/20 20:25
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きょうの気付き 3枚目 佐パールの兄=くずたさんということですね。 発言消し、おつかれさまです。 ウィトゲンシュタインは自分なりに読みますね。 ラカンのエクリも読めているから時間を掛ければなんとかなるかな。
さて、
https://www.eigofamily.com/archives/2977
個性について考えることがあります。みんなと同じでなければならない同調圧力に支配されている日本人の常識なんてどうでもいいと思ってしたいことをして、学びたいものだけ学んできたのですし、海外に行ってから日本に帰ってきて、このURLに書かれている通り、日本のありように違和感しか感じられなかった時期を経過して、いまだに個性を伸ばすを口にして個性を削ぐことに尽力する動きを見ていてへそが茶を沸かします。
コピーばかり作って想像力を働かす機会がないままに年を取るだけ。だから、見たいものを見る、したいことをする、というサブスク時代に青少年期を送っている若い世代のなかからどんな人が登場するのか楽しみだったりします。期待は裏切られるかもですけれども。
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- クスだ
2022/10/24 10:34
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きょうの気付き 3枚目 くずた氏が、自身の投稿したコメントを消して、"は?"とわざわざ書き換えた意図は何でしょう? みんなで考えてみたら……
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- そうげん
2022/10/24 18:15
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きょうの気付き 3枚目 その理由は考えなくてもすぐにわかりますよ。 人の行動・その心理に絞って考えたら単純なことです。
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- クスだ
2022/10/24 19:28
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きょうの気付き 3枚目 分かったようなことは言うが、決して具体的に答えないのがそうげん氏の特徴らしい。
考えなくても分かる単純な事なら、さっさと答えたら?
勿体ぶって、中身がカラなのを隠すつもり?
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- そうげん
2022/10/25 01:22
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きょうの気付き 3枚目 人に関心をもって自分にも関心を持って、 ちゃんと生きてきたそれなりの年齢の人間ならば、 書かれ方から行動から、その裏にちゃんと人がいること見えますよね。
言葉にして表出したらダメなことってあるんですよ。 見えるからこそ言わずにおくことって重要。
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- クスだ
2022/10/25 08:06
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きょうの気付き 3枚目 山際さん顔負けの詭弁!
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- クスだ
2022/10/25 08:40
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きょうの気付き 3枚目 >言葉にして表出したらダメなことってあるですよ。見えるからこそ言わずにおくことって重要
だったら、なんで >その理由は考えなくてもすぐにわかりますよ。人の行動・その心理に絞って考えたら単純なことです。
なんて余計な事を何故言うんですかね。 >言わずにおくことって重要 だったら、無視すりゃいいじゃない。“言わないけど私は分かってるんだ。“ と強調しないといられないって事?
自己顕示欲旺盛ですな。でも、外から見れば。クイズや大喜利で、ボタン早押ししたり手を上げては見たものの答えられなくて、“忘れた“と言ってるのとおなじですよね。、
普通考えれば、分からないのにわかった振りがしたかっただけと言うに過ぎないじゃないですか。
ここまで言われても、具体的な事はいいませんか?
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- クスだ
2022/10/25 09:49
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きょうの気付き 3枚目 そんな事を言わなくても良いのに、“分かっているけど言わない。それが大事なんだ“ってわざわざ言う人ってどんな人?
「私には未来が見える。だが、言ってしまうと未来を変えることになるから言えない。私は予知能力が有る。私は、そんな凄い霊能者なのだ」
なんて言って見ようかな。信用する人が一人でも居れば儲けだもんね。ひょっとしたら、信用する人が次々出て来て、いつの間にか教祖になっていたりして……
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それはさておき、井上靖さんの『しろばんば』・『夏草冬濤』を13、4年ほど前に読み、最後の『北の海』だけ読まないままでした(ずっと気になってたのですがなかなか読む機会がなくって)。
しかし、先日立ち寄った書店で新潮文庫の棚に書名を見かけていい加減読んでしまおうと購入し、おととい読み終わりました。
有名な三部作ですので読まれた方もかなりあることでしょう。作者の書きぶりが、どことなく漱石の『坊っちゃん』に似ている。先生、元同級生とのやり取り、柔道か勉強かのあいだで揺れる生活。避けては通れない恋の目覚め。そばで見ているとバカなことしかしていないようで一向に悩みはなく、浪人生活にあってごくらくとんぼのようにいつもふわふわふらふらしている。よく動き、よく食べる。
なんというか、明るくて快活でとても清々しい青春物語でした。
スレッド1枚目 https://sakka.org/opinion/thread/index.cgi?mode=past&no=1664
スレッド2枚目 https://sakka.org/opinion/thread/index.cgi?mode=past&no=1753