書こうとしていることを俯瞰するには小説と随筆の差のひとつに、読者の介在を想定できるかどうか があると思います。小説内で動くのは著者ではなく著者が創り出した人物たちで、容姿も年齢も生い立ちも著者が与えなければなりません。それがないと薄っぺらい影になり、読み手の心に命を持って立ち上がってこない。命のないものに感情移入はできないので、読者は深く作品に触れることもできません。どんな作品にも主観(作者本位の価値観や温度など)と客観(世間一般の価値観や常識)が書き込まれますが、どちらに寄りすぎても読者の心に響きにくい。表題にある俯瞰はこの客観のことかと思います。・ネタをぼやぁっとしか理解していなくて、内容を自覚していないそうなのでしょう。アイデアを整理する方法としてはプロットがあります。作品を書く前の設計図ですね。プロットはとても重要ですが、書き始めたばかりの頃はなぜ重要なのかがわからないかもしれない。でも、必要を感じたならばやってみてはいかがでしょうか。やり方はいろいろありますが、おおまかには以下程度から始めるといいかと。・起承転結をつくる・登場人物を設定する・起承転結を読み手に伝えるエピソードを選ぶ・各シーンで主人公(登場人物たち)の心の変化をメモしておく本編を書くのと同じくらいの労力を使いますが、書き終えた作品を無駄にすることが減ります。プロット、本編(初稿)、推敲、改稿、また推敲と、何度も作品を書くことで見知らぬ読者の心にあなたの世界を移行できます。大変で面倒と思うなら楽しんで自分のために書けばいい。でも、誰かの心に響かせたいならがんばる価値はあると思う。作品を創り出すのは別の人生を創り出すこと。応援しています。
書こうとしていることを俯瞰するにはこれはひとつの提案で参考になればとおもった一人称ではなく三人称で書くことになるが身の回り事や自分の過去について直接書くのではなく自分とは別に「語り手」という人格を作り自分が語るのではなくその語り手たる人物にある一つの世界について語らせるというつもりで書いてみてはいかがそれが難しければ語り手イコール自分でもいいかそして書くとき物語の中に存在するのは語り手(もしくは自分)が見ている物、風景。語り手のまえで動き回る人物たちです彼らは物語内に実在するその語り手は物語の中には存在しない語り手は人格を持つだが物語内では透明人間です
作家でごはん!
その方の指摘からふと疑問に思い、投稿させていただきました。
さて、本題に移りたいと思います。
僕は、身の回り事や自分の過去について直接書くのであれば、文の出来には自信があります。
(むろん、売れたものではありませんが)その職員さんにもかなり褒められました。
ところが、それを小説にするとめっぽう弱くて、中身がスカスカになるのです。唯一の救いと言えば、物語がクライマックスに入ると、筆の走りも、表現のパターンもぐっと精彩が増すことでしょうか。ですが、それ以外はからっきしでして……。
その職員さんによれば、「随筆でここまで書けるのなら、小説に生かせるはず。
随筆でしか描写が活きないのは、おそらくネタをぼやぁっとしか理解していなくて、内容を自覚していないから、だとおもう」
だそうです。
皆さんには、こういったはっきりと頭に浮かぶ前のアイディアを整理する方法をお伺いしたいと思います。
追記。
「丹精込めて作った初めての小説が、想定していた出来栄えじゃないんです」という質問をしました。
その質問させていただいたことがようやく解決しました。
最初はそんなもんだよね、と吹っ切れました。
また、新しく書いた短編がなかなかの出来で、(あまり人からのウケはよくありませんが)自分でも満足しています。
皆様のおかげです。その節はどうもありがとうございました。