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LEAVE IT TO JEEVESをモソモソと訳すスレッド
2021/03/24 17:10
パスタ🍝

そこに立つ男、尊敬すべき注目をさせる、僕の心をふっ飛ばしてしまいそうな重み、を見たその瞬間。沖に父親が浮いている迷子の子供のような気持ちがした。彼には僕に自信を与える何かがあった。

ジーヴズは背の高い男で、ああいう暗く、鋭い顔をしている。彼の目は純粋な知性の光を点している。

「ジーヴズ、我々はお前の助言が必要だ」

「畏まりました」

僕はコーキーの胸の痛む事件を言葉をよく選んで煮詰めた。

「つまりどういう事だと思う、ジーヴズ。僕達はお前に教えてほしい。どうしてウォープル氏が、コーコラン氏がシンガーさんと知り合いだと気付かずに面識を持てたか。理解出来たか?」

「完璧に、御主人様」

「そうか、何か考えてみてくれ」

「すでに考えが御座います」

「あるのか!」
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パスタ🍝
 2021/03/24 17:20

LEAVE IT TO JEEVESをモソモソと訳すスレッド
「御提案させて頂く計画は必ず成功致します。しかし、欠点が御座います。御主人様。確実に経済的支出が必要となります」

「彼が言っているのは」コーキーに通訳する。「彼は素晴らしい案を思い付いた。でも、それには少しだけ経費が掛かる」

当然、哀れな男の表情は曇った。全て終わりのようだった。しかし、僕は今でもこの少女の心を溶かす眼差し支配下にある。そして僕は悟る。これこそが僕をドン・キホーテに陥らせている原因だと。

「何だって僕に頼ってくれていいんだよ、コーキー」僕は言う。「嬉しすぎるくらいだ。続けろ、ジーヴズ」

「私が提案致しますのは、御主人様、コーコラン氏がウォープル氏の鳥類への愛着を利用すれば良いという事です」

「どうしてまたお前は彼が鳥を好きだと知っているんだ?」

「ニューヨークのアパートメントはそんな風に出来ております、御主人様。故郷のロンドンの家々とは全く違います。部屋の仕切りは薄っぺらいのが普通なのです。立ち聞きしようと思っていなくても、コーコラン氏のお一人言を聞いてしまったことが何度かあります。私が述べて参りました事柄と密接に関係しております」

「え! 本当に?」

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パスタ
 2021/04/05 14:55

LEAVE IT TO JEEVESをモソモソと訳すスレッド
「なぜ、そのお若い女性は薄い本を書かれないのでしょう……例えば……『アメリカの鳥達に関する子供達の本』と題されるような。そして、ウォープル氏に謹呈する! 限定版をあなたのご費用で出版出来ますでしょう。もちろん、その本の中の多くを同じ主題であるウォープル氏の大論文に関する称賛に費やすのです。出版後すぐに、ウォープル氏への献本送付をお勧めします。その若い女性が非常に恩義になっている方と知り合いになって頂きたいとの旨のお手紙を同封して。私が想いますには、これで、その望まれる結果を生み出せるでしょう。しかし、先に述べました通り、関連費用は考慮に入れるべきです」

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 2021/06/14 08:53

LEAVE IT TO JEEVESをモソモソと訳すスレッド
この田舎者が、何の引っ掛かりも無く、彼の罠をまんまと引っ張り出した時、僕はヴォードビルの舞台上で演技する犬の所有者になった気分になったのだ。ずうっと、ジーヴズに賭けてきた。そうして、彼が僕を落胆させない事を知ってきた。なぜ、天賦の才を持つ一人の男が、僕の衣類や何やらにアイロンを掛けながらウロウロする事に満足しているのか、という事が時々、僕を打つのだ。もし、僕がジーヴズの半分の脳ミソを持っていたら、首相か何かになろうとしたんじゃないかな。

「ジーヴズ」僕は言った。「それは全くご機嫌だ! まさに最高の尽力だよ」

「有り難う御座います」

少女が異議を唱えた。

「でも、私、本なんて何にも書けないに違いませんわ。私、手紙すら上手く書けないんですもの」

「マリエルの才能はね」コーキーが言った。小さな咳払いをしながら。「演劇の方面により伸びているんだよ、バーティー。今まで言った事なかったけれど、僕達がちょっぴり神経質になる理由の一つは、どんな風にアレキサンダー叔父さんがマリエルがマンハッタンで上演中の『Choose your Exit(お前の出口を選べ)』のコーラスの一人だというニュースを受けとるかという事なんだ。そんな事は、馬鹿馬鹿しいくらい理不尽なんだ。だけど、僕達二人は、その事実が、アレキサンダー叔父さんの生粋の牡牛みたいに蹴っ飛ばす気性を刺激するだろうと感じているんだ」

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 2021/06/15 23:01

LEAVE IT TO JEEVESをモソモソと訳すスレッド
「私が夢想しますに、それは単純な問題なのであります、御主人様、少額の対価でその本の具体的な構成を喜んで行うような金欠のの作家を誰か見つけるのです。唯一必要なのは、その若い御婦人のお名前がタイトルページに書き記されなければならないという事です」

「それは本当だな」コーキーが言った。「サム=パターソンが百ドルでするだろう。彼は、毎月、別名義で、全作フィクションの雑誌の一つに、ノヴェレッテ、三本の短編小説、そして、一万語の連載物を一本、書いている。彼にはどうって事ない事だよ。すぐに彼をつかまえるよ」

「良いぞ!」

「それで全部でしょうか、御主人様?」ジーヴズが言った。「大変、よろしゅう御座います。有り難う御座います」

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 2021/06/15 23:21

LEAVE IT TO JEEVESをモソモソと訳すスレッド
『金欠のの』!……orz

一旦休憩します。
続きが気になる方は、“Project Gutenberg”の‘My Man Jeeves‘で!
アメリカ合衆国の『青空文庫』のような……。

https://www.gutenberg.org

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