LEAVE IT TO JEEVESをモソモソと訳すスレッド 「なぜ、そのお若い女性は薄い本を書かれないのでしょう……例えば……『アメリカの鳥達に関する子供達の本』と題されるような。そして、ウォープル氏に謹呈する! 限定版をあなたのご費用で出版出来ますでしょう。もちろん、その本の中の多くを同じ主題であるウォープル氏の大論文に関する称賛に費やすのです。出版後すぐに、ウォープル氏への献本送付をお勧めします。その若い女性が非常に恩義になっている方と知り合いになって頂きたいとの旨のお手紙を同封して。私が想いますには、これで、その望まれる結果を生み出せるでしょう。しかし、先に述べました通り、関連費用は考慮に入れるべきです」
ジーヴズは背の高い男で、ああいう暗く、鋭い顔をしている。彼の目は純粋な知性の光を点している。
「ジーヴズ、我々はお前の助言が必要だ」
「畏まりました」
僕はコーキーの胸の痛む事件を言葉をよく選んで煮詰めた。
「つまりどういう事だと思う、ジーヴズ。僕達はお前に教えてほしい。どうしてウォープル氏が、コーコラン氏がシンガーさんと知り合いだと気付かずに面識を持てたか。理解出来たか?」
「完璧に、御主人様」
「そうか、何か考えてみてくれ」
「すでに考えが御座います」
「あるのか!」