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文学・文芸に関して思うことなど
2020/06/28 23:15
そうげん   <sougen0202@gmail.com>
https://textsgn.web.fc2.com/index.html

純文学の雑誌に採用される作品が純文学、一般文芸の雑誌に採用される作品がエンタメ小説というのが純然たる区別であって、一般文芸誌には純文学作品が採用されることはないし、純文学の雑誌に一般文芸作品が採用されることもない。あとは読者ひとりひとりが純文学、エンタメ小説に対してどんな印象を抱いているかという細かな差異でしかない。それをこれはこうで、それはそうでというのは楽しいお喋りなのだろうけれど、実地に当たって自分の感覚で捉えればいいと感じています。誰もが納得できる部分で止めておいて、あとは個人個人好き勝手にどうぞという方が自由でいいと思ってます。語りたい人はお好きにどうぞでしかない。
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加茂ミイル
 2020/06/29 00:18

文学・文芸に関して思うことなど
>純文学の雑誌に採用される作品が純文学

これ、「文学というのは、文学全集に載っている作品のことです」って言ってるのと同じレベルの発想やで。
思考停止してるやん。

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そうげん
 2020/06/29 01:10

文学・文芸に関して思うことなど
上のコメントへ。
わたしのいうのは双方の「純然たる区別」の話でしかない。数学で集合(∈、⊂、∩、∪、Φ)習ったやろ。復習どうぞ。むしろここに書き込まないで。



小説の書き手はふだんどんな本を読んでいるだろう。手に取る作品は、書かれた年代も傾向もジャンルも人によってまちまちだろう。そのうえに何が好きで、何が苦手か。どんな内容が受け止めやすくて、どんな内容が受け止めにくいか、それぞれの経験によっても体験によっても本に対する受容態度は変わってくる。

推理小説ならとにかく読んでみるという人もあれば、歴史小説の中でも特に中国の古代史を扱ったものがいいという人もあるし、一貫した筋よりも錯雑としたなかで迷いながら読み進める作品を読みたいという人もいる。あまり頭を疲れさせることなく気軽に楽しめるものがいいという人もいる。またあるときは軽いものを、あるときは深刻なテーマを扱ったものを、とそのときどきで読む物を変えることも普通にありえる。

書かれた作品と、それを読む人の現在の状況がしっかりかみ合わない限り、有効な感想は出てこないだろう。このサイトの利用者の感想を拝見しながら、誰がどんな作品をふだん愛読しているか、興味の主体はなにかといったことが簡単にわかるようなプロフィールページでもあればよいのにと思うことがあります。

せめてこれまでの読書遍歴のあらましでもわかれば、その人がつける感想の内容と呼応して、より参考になるだろうにと思うからです。

匿名希望★
 2020/06/29 02:13

文学・文芸に関して思うことなど
使い古された表現ですが、エンタメはハラハラドキドキ。
純文学は……ポカーンでしょう。

一言で表せるオノマトペがあると面白いと思います。

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新人教育係
 2020/06/29 14:33

文学・文芸に関して思うことなど
ほー

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そうげん
 2020/06/30 05:18

文学・文芸に関して思うことなど
>匿名希望★さまへ

オノマトペですか。純文学はわたしにとっては「じりじり」です。焦れるという意味で「焦り焦り(じりじり)」。息が詰まって焦れてくるし、体温の上がることもあります、精神が黒焦げになることは――まだないけど、いまだに根詰めて、知恵熱が出るように頭がぼうっとすることがあります。そういう感覚を味わいたいから、純文誌を買ったり、文学作品に手を出すんだと思います。

一般文芸はいまでは国内のものを読まなくなりました。以前は半村良さんや清水義範さん、吉川英治さん、あとファンタジーですが田中芳樹さんや、菊池秀行さん、藤川桂介さんの作品など読んでました。あとは海外ファンタジーとSFを翻訳で読むことがあります。エンタメといわれると、娯楽でありますから、気分転換、遊び、息抜きに供するものですが、たしかに上記の作品を手に取るときは息抜きという意味合いが大きいです。とすると、エンタメはわたしにとっては、「ほっ」という安心したときに出る溜息みたいなものかもしれません。

息抜きのために芥川龍之介や中島敦や村上春樹さんの作品を手にすることもあるので、文学作品も娯楽として読む場合があります。なにが面白いのかは人によってちがっているので、一概にはいえませんね。難しいのが面白いという人もいますし。

ということで、

純文学はじりじり、
エンタメは、ほっ、

がわたしのこたえになります。
でもたしかにわたしも、ぽかーん、ってなった作品過去にありました。
ぽかーん、という表現も面白いですね。

匿名希望★
 2020/06/30 16:43

文学・文芸に関して思うことなど
素敵なお返事をありがとうございます。

純文学といえば、青空文庫に載っている作品などしか読まないので、お話をうかがえて新鮮な驚きでした。
お名前がわかる作家さんは半分くらいでした。うーん、疎いです。

ぽかーんといえば、今思い浮かぶのは、「トカトントン」です。
そうげん様のあの作品についてのご感想を聞いてみたいです。
逸話とか知らないので、深い意味があるのでしょうか。創作か実話か?

じりじりする作品といえば梶井基次郎とか。

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匿名希望★
 2020/07/01 03:29

文学・文芸に関して思うことなど
『パルプ』 ムズい! 長い!
この作品はエンタメか……!?

ミステリーって、エンタメ? 文学もあるの? 特に、純文学は?
三大奇書は純文学かな……?

一応、三大と『匣の中の失楽』も読んだのですが……うろ覚え……。
あの頃、私は研究熱心だった(苦笑)

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そうげん
 2020/07/01 05:46

文学・文芸に関して思うことなど
匿名希望★さまへ

わたしは太宰治の小説がどうも好きになれなくて、成人したあとでようやく『人間失格』を読んだくらいでした。『トカトントン』は知ってはいるのですが、目を通したことがあるかどうかわからないくらいのものです。お薦めいただいたので、さっそく青空文庫で読んでみることにします!

ヤングアダルトジャンルでプロデビューした知人がいるのですが、その人は子供の頃、『人間失格』を読んで自分のことが書いてあると感じたそうです。わたしは太宰と同年に生まれた中島敦の、『かめれおん日記』と『狼疾記』(両方青空文庫で読めます)という小説の主人公の独白に、自分と同じことを悩んでいる人がいると感じたことがありました。『人間失格』よりまえに『かめれおん日記』『狼疾記』を読んだからそう感じただけなのかどうか、よくわかりません。当時、通勤電車の帰りに読んでいたのですが、その箇所に差しかかって、落雷を受けたような衝撃を受けました(落雷――受けたことないですけどね)。

梶井基次郎の小説はわたしも好きです。梶井さんは文章が整理されているから読んでいると情感が伝わりやすいです。文章がきれいなはずなんだけど、わからなくてもどかしいという気持ちになったのは原民喜さんでした。『夏の花・心願の国』を新潮文庫で読み始めた最初の頃、書かれていることをもっとしっかり受け止めたいのに、自分の読書の鍛錬が浅いから十分に味わえていないという能力の不足を感じました。何度も読むうちに、咀嚼し、味わい、感じ取り、作品に籠っている情念の深さに心が震えるようになりました(原民喜さんも青空文庫で読めます)。

そうげん
 2020/07/01 05:58

文学・文芸に関して思うことなど

先へ先へと読み進めたい気持ちを抑えながら、読む速度をゆっくりしたものに落として、噛みしめるようにじっくり味わってゆくと、文章の方から馥郁とした香りが立ち込めてくる。そこまでゆけば「じりじり」は収まるのですが、基本わたしは「いらち」なので、早く読みたいと思ってしまうほうです。慎重に読みたいと思うときほど、自分の読む速度を抑えにかかってます。そういう意味でも「じりじり」です。これってわたしの身体感覚の話ですね&#128166;

では、つぎのコメントにも返信したあとで、『トカトントン』を読みますね。ありがとうございました。


現代の書き手では、先ごろ亡くなられた古井由吉さんや、もう新作はないかもしれない大江健三郎さん、村上春樹さん、丸山健二さん、などは新刊が出れば読んでいました。西村賢太さん、中村文則さん、堀江敏幸さん、などの文章も好きな部類です。でも新刊は追いかけていません。新潮文庫で出れば買うくらいです(ごめんなさい)

そうげん
 2020/07/01 06:21

文学・文芸に関して思うことなど
この作品は純文学かエンタメかという問いかけは、混乱の元と思ってます。ある人にとってはエンタメと思えるものも、ある人にとっては純文学といいたくなるものが世間には山のように溢れてます。

純文学といえそうな要素とエンタメといえそうな要素が作品ごとに、両者の配分割合がまちまちの状態で分布しているからだと思います。ある人は村上春樹さんの作品はラノベだといいます。わたしの意見としては、中島敦の『悟浄歎異』はエンタメとして読んでも面白いかもしれません。また、人を描くという点において、生きる価値を示すという点において、半村良さんの『太陽の世界』はすぐれた小説のひとつだと思ってます。小学生の私でも読めていたくらいだから読みやすい文章です。でも人生の価値を教えてくれましたし、人の行為につきまとう善悪の判断や、本音と建て前の使い分け、仲間のために何を犠牲にするか、部族集団内における人間関係・政治判断、武力の優劣の果てに起こる悲惨など。ありきたりの文芸作と見たくない気持ちがあります。もちろん世間的にはエンタメ小説といわれるでしょうし、あるいは異世界ファンタジーかもしれません。ジャンル的には伝奇小説と呼ばれています。

三大奇書は『ドグラ・マグラ』しか読んでいません。探偵小説ですね。これは精神世界を覗かせてくれますが、百科全書的な『白鯨』などの小説と似た傾向――その世界のことを書けるだけ詰め込んでみたもの、みたいな捉え方をしても面白いと思います。黒死館は紙で読んでみたいと思いました(青空文庫を見ましたが、画面がうるさくて集中できなかった(汗))

いろいろ読まれてるのですね! 『ドグラ・マグラ』に肩を並べるとしたら埴谷雄高さんの『死霊』がぐっときました。あと古井さんの『仮往生伝試文』がわたしも途中ですが文章の密度がよいです。怪奇味はないですけどね。

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