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優れた小説とそうでない小説の違いを考える
2019/01/12 12:08
徳明先生

題名の通りです。徒然なるままに呟きます。
皆さんもお好きにどうぞ。
意図的なのか、意見室の表示バグってるせいでスレッド立てるのも一苦労ですな。
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徳明先生
 2019/01/13 11:29

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
では、ここまでくれば、優れた作品とそうでない作品の違いも分かってきましたね。
優れた作品とは、多くの人達に、この意識下でつけている点数を高得点にするような工夫がなされているか、どうかになるのです。

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徳明先生
 2019/01/13 11:32

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
当然、人によって面白いと思う場所は違ってきます。
また、面白いと思われる要素をなるべく多くと無理やり詰め込んでも、総合的にみてアンバランスになっていると、本来プラスに傾く筈の要素がマイナスに働くことさえあるのです。

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徳明先生
 2019/01/13 11:36

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
作品にはジャンルというものが存在するように、面白さには方向性(ベクトル)が存在し、ものによっては組み合わせると足を引っ張ることもあるようです。
また、意外な組み合わせによるギャップが化学反応を生み、爆発的な魅力に変わることもあるので、本当に一概にこうすれば面白くなるとは簡単に説明できないのが難点です。

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徳明先生
 2019/01/13 11:42

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
しかし、人間が面白いと感じることは案外限られています。音楽にコード理論があるように、物語にも面白い物語のパターンというのは案外型に嵌まっています。
それを分析し、分解し、自分なりに組み換えてああでもない、こうでもないと、しっかりと皆さんは物語を作っていますでしょうか。本能と自分の才能を信じ、即興曲ばかり産み出していませんでしょうか。

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徳明先生
 2019/01/13 11:45

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
ベクトルと組合せ、また減点対象となり得る点の排除。これを意識して物語を形成すれば、あくまで理論上ですが優れた作品は意図的に作れるということです。
プラモデルと同じで、才能なんざなくても、ゆっくりと熟考すれば誰でもです。

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徳明先生
 2019/01/13 11:49

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
プロが作品を出し続けて、生計を立てているのは、一定ファンの期待値にだけ依存しているわけではなく、この優れた作品を生み出すノウハウを確立しているからだと、僕は分析します。
では、話を小川先生の作品に戻します。戻す前に休憩入ります。

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底辺サラリーマン
 2019/01/13 11:53

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
この人って加茂ミイルを非難しておきながら、自分はもっとひどいことやってるよね。

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徳明先生
 2019/01/13 12:55

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
再開します。
イラスト上手か下手かを判断する材料は構図にありません。この構図は小説に置き換えるとストーリーに当たります。どれだけ精密に書かれていても構図がありふれていれば、退屈な絵になります。が、どれだけ構図がユーモアに溢れていてもデッサンが狂っていては、本来その構図がもたらす効果を発揮しません。

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徳明先生
 2019/01/13 13:04

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
また、例えば油絵で漫画を書いたとして、その絵がどれだけ精密でいても、このようなミスマッチな組合せであれば、それは魅力的なものにはなりえないと思われます。逆に、お世辞にも上手とはいえない絵なのに、それが構図によってはひとつの味になるという例も非常に多くあります。

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徳明先生
 2019/01/13 13:10

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
イラストでも分かるように、芸術には表現するものとその手法の組合せ、またはその技術力の高さによって、見え方が変わります。
小川先生の場合、持っている優れた文章力(技術力)を基軸にし、構図(ストーリー)を変化させ、短編の作品を数多く産み出している印象を僕は受けます。

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徳明先生
 2019/01/13 13:17

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
では、どうやって小川先生は数多くの物語を生みながら、それぞれの作品に個性を出しているのでしょうか。
それを今からお話します。

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徳明先生
 2019/01/13 13:25

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
小説に話は戻りまして、温泉から上がった主人公は女主人から紹介された川沿いの道を浴衣に草履で散歩に出かけます。空は徐々に暗くなっていき、旅館は遠く、小さくなっていきます。
主人公はその道の先で、何もかもが苔に覆われている一帯にたどり着きます。辺りは木々に遮られており、明らかに雰囲気が普通の場所ではありません。

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底辺サラリーマン
 2019/01/13 13:33

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
徳明先生つぶやきのスレッドていうタイトルにした方がいいのでは

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底辺サラリーマン
 2019/01/13 13:35

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
優れた小説というのは、文章が論理的に書かれている小説でしょうね。

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徳明先生
 2019/01/13 13:37

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
その一帯で主人公は木造の平屋をみとめます。そこには表札に『苔料理専門店』とあります。その玄関から老女が現れ、主人公を「お料理はご用意しております」と招きます。勿論、主人公はここに来るつもりで散歩に出向いた訳ではないので狼狽します。
しかし、老女から『あの旅館の別館のようなもの』と説明を受け、なしくずし的に入店します。

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徳明先生
 2019/01/13 13:56

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
その際、老女の顔が、確かに老婆の顔であるのに、そっくりそのまま、旅館の女主人と同じ顔であることに驚きます。(背筋がぞくぞくするような不気味なエピソードです。これがまた、ひとつの物語の点数を上げる付加価値になっています)

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徳明先生
 2019/01/13 14:09

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
店内では表札にある通り、様々な苔料理が出てきます。
苔料理に舌鼓をうちながら、老女から様々な苔の特徴や特性の説明を受けます。
老女の計らいで、ルーペでシャーレに入った苔を観察するシーンもあります。
この苔こそが、この物語の個性(色)になっているのだと分析します。

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徳明先生
 2019/01/13 14:29

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
小川先生の短編集のなかに、『いつも彼らはどこかに』という動物(蝸牛と竜が含まれるので生物というのが的確かもですが)に因んだ8つのお話の収録された作品があります。これらが、分かりやすい例で、小川先生の作品は何らかの蘊蓄的な知識が物語の中心(又はテーマやメタファー)になっているものが多く存在します。

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徳明先生
 2019/01/13 14:44

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
物語を作成する上で、物語の主軸を設定することは有力な手段です。
『あるテーマから連想される物語』は、案外取っ掛かり易い割には個性が出て作者ごとによって、テイストのバラツキがでますし、また、蘊蓄を織り込めば、それは一つの付加価値(見所)にもなるからです。

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徳明先生
 2019/01/13 14:52

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
作品の話に戻りますが、食事を終えたあと主人公は旅館に戻ります。怪談めいたオチは用意されていますが、それは自分の目でお確かめください。
次は小川先生が具体的にどういった技術を使って物語に付加価値を与えているかを、一部例をあげて考えていきます。そして、休憩に入ります。

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徳明先生
 2019/01/13 21:57

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
最後から二番目の講義。適当に始めます。
まず、僕の印象ですが、小川先生は間に小さい『つ』の入る副詞を使いがちというイメージがあります。
たっぷり、しっとり、じっとりなど。
後は、既に何度もいっていますが、名詞選びのセンスが絶妙です。

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徳明先生
 2019/01/13 22:05

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
もうひとつ、情景描写が多いのも上述していますが、その際によく列挙法が用いられているのも特徴のように思います。
で、上述した、当作品『九月のある日(金)』ですが、この作品数ある小川作品の中でも(僕の中でですが)執筆方法に規則性があるように感じるんですね。それについて、いまから申し上げやす。

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徳明先生
 2019/01/13 22:14

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
まず、当作品の特徴として挙げられるのが、途中まで主人公が移動し、視点が目まぐるしいということなんですね。タクシー→旅館→川沿いの道→苔料理専門店といった順です。この移動の際、それぞれの場面を描く際、@現在の状況、A見える景色(聞こえる音)、BAに対しての主人公の所感、C景色の動き(または、普通は目に入らないようなもの)です。

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徳明先生
 2019/01/13 22:18

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
上記、@ABCを繰り返して、ワンシーンずつ進むと、すごく純文学っぽくなることを小川先生は僕に教えてくれました。小川先生の作品をそのまま引用してもいいんですが、長いので適当に例文を作ります。

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徳明先生
 2019/01/13 22:30

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
@教室の隅っこで突っ伏して寝た振りをしている。
A闇に覆われた世界で、クラスメイトたちの嬌声だけが聞こえていた。
B私はただ、神にも祈る気持ちでその声が自分に襲いかからないことだけを一心に願っている。
C上着の袖に染み付いてる黴の臭いが鼻をついて苦しいのを、私は我慢していた。(トラウマの一頁より抜粋)

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徳明先生
 2019/01/13 22:33

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
なんか違う感が半端ないですが、まあこういうことですよ!(半ギレ)
あとは、皆さん、修辞法でも勉強して多用すれば、きっとそれっぽくなりますから。はい、終わり。
最後にこのまま、まとめに入ります。

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徳明先生
 2019/01/13 22:42

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
詰まるところ、優れた小説とは、大衆が高く評価するものということです。
誰かが心底面白いと感じた作品は、他の誰かも面白いと感じるものです。それは、DNAが、文化が、歴史がそうさせているんです。
かわいいは作れますが、面白いも作れます。作り方は各々勉強しやがり下さい。以上で僕の二日に渡る講義(壁への演説)を終了します。ありがとうございますた。

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底辺サラリーマン
 2019/01/14 13:51

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
100までいっちゃうと過去ログに収納されちまうよ。

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徳明先生
 2019/01/14 14:26

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
鴨先生のせいで、俺怒られてる気がするんだけど、気のせいかな。

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弥々丸朗
 2019/01/14 16:29

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
あまり気にしてなかったので馬鹿にだまされました馬鹿です。
油断してました。
これからもそんな態度は変わりませんので、どうかお気をつけ下さい。


ご迷惑お掛けしちゃってすみませんでした。




《あたしが勝手に釈明 〜逆らったら地獄〜》


>徳明生徒
 2019/01/14 11:31

[破廉恥スペクトラム]中の人板
ごはんを荒らさないでください

(注:書き込み当初はあたしに言っても一番意味ないいちゃもん感想がたらたら書かれていましたが、すぐ上記の有り様にポケモン退化。何が書かれていたかはあたしの返信からご想像下さい。それ正解。だまされたあたしめっちゃ格好悪い&馬鹿のあたしへの苦手さ透けてめっちゃ気持ちよかった)



↑は、徳明先生氏ではありませんでした。

誰によるものかは、見ているあなたの想像通りですが、あたしがそんなこというまでもなくそのうち余計なこと仕出かすので、そいつだと思って100パー正解です。
おもしろいですね。



馬鹿でいろいろすみませんでした。

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