受賞の告知

自身の実力で文芸・文学賞を受賞した作家の紹介です。

早月やたか(弥言)さん

第35回ファンタジア大賞羊太郎特別賞作
受賞作『もしもし?わたしスマホですがなにか?』

2017年-2018年の2年間、「弥言」という名で皆さまと交流しておりました。
遅ればせながらの報告ですが、昨年、KADOKAWA主催の公募にて賞をいただき、本を出版することができました。久しぶりに「作家でごはん」にきてみたところ、見覚えのあるHNがチラホラあり、とても懐かしく感じました。私が投稿した作品に必ず感想をつけ、応援してくださった方々もまだいらっしゃるようです。もう覚えていないかもしれませんが、その節は本当にありがとうございました。
どなたか忘れてしまいましたが、私が初めて小説らしきものを書きあげ、ここに投稿したとき、「なんとなく、あなたは作家になる予感がする」とコメントしてくださった方がいたことを覚えており、辛いときの支えになりました。ありがとうございました。
デビューするには運も必要だと思います。皆さまに感謝を伝えるとともに、素敵な幸運が訪れるよう願っております。

百壁ネロ(シラカベヒロ氏)さん

第16回BOX-AiR新人賞
受賞作『ごあけん アンレイテッド・エディション』

百壁ネロと申します。
2010年~2011年ごろにかけて、『シラカベヒロ氏』という名で鍛錬場を使わせて頂いておりました。
この度、『第16回BOX-AiR新人賞』という賞を受賞し、講談社BOXよりデビュー作『ごあけん アンレイテッド・エディション』が出版となりましたので、遅ればせながらご報告させて頂きたく、ご連絡した次第です。

自分は小説を書き始めたのは2010年で、書き始めてすぐぐらいに本サイトを見つけ、鍛錬場に短編を何度か投稿させて頂いておりました。
小説のあれこれも何もわかってなかった(今もあまりわかってないですが)自分に、お褒めの言葉や感想、アドバイス等々たくさん頂き、大いに励みと刺激になっていたことを思い出します。思い出しますというか、当時頂いたコメントはわりとテキストに保存していて、今でもたまに読み返しては一人でニヤニヤしています。

若輩者ながら作家としての道を歩み始めましたが、道中で野垂れ死ぬことのないよう、これからも日々鍛錬していきたいと思っております。で、いつの日か、作家「だけ」でごはんが食べられるようになりたいなーと思っております。頑張ります。
末筆となりましたが、運営者様と利用者の皆様へ、謹んでお礼申し上げます。ありがとうございました。

内藤了さん

第21回日本ホラー小説大賞
読者賞作『ON(おん)』

作家でごはん!運営様。そして利用者の皆様。
ようやく受賞の告知をさせていただけることになりました。
自分は、小説を書き始めたばかりの頃に三点リーダーを検索して『ごはんちゃん』に辿り着き、こちらの鍛錬場でお世話になりました。ペンネームは当時のままで、変わっていません。

私はこの度第21回日本ホラー小説大賞にて読者賞を頂戴しました。ようやく校了となりましたので、遅ればせながらご連絡させていただいた次第です。 受賞作は『猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子 ON』として、間もなく角川ホラー文庫より刊行となります。

当サイトに来たばかりの頃は、コメント数の多い作者さんを憧れと羨望の気持ちで見上げていたものでした。自身も投稿するようになってからは、有益な感想をたくさんいただきました。素人の拙い作品を読んで下さるばかりか、感想をいただけるシステムは、自分に書き続ける力をくれました。
二週間ごとに競って作品を投稿し合い、ともに切磋琢磨した仲間のことは忘れません。その後も鍛錬場をのぞくたび、あの人も書いている。この人も書いている。だから自分もがんばろうと、そう思って励まされ続けてきたのです。
これからも今までと何ら変わることなく、高みを見上げ首が痛くなって萎えるときは、足下を見て進もうと思います。常の仕事と同じように、実直に一生懸命書いていこうと思います。
いただいたご恩はこっそりと、感想でお返ししていくつもりです。
サイトで知り合ったすべての人に感謝しつつ、今後ともよろしくお願いします。

小松剛生(しまうま)さん

小説現代2014年7月号 ショートショート・コンテスト
優秀賞作『忘れまじた』

このたびは小説現代14年7月号に、『忘れまじた』が掲載される運びとなりました。兼ねてより憧れておりました阿刀田高先生の目に触れたことに、何より喜びを感じております。皆様にはいつも大変お世話になっております故、少しでもどなたかの励ましになれば幸いです。
この場をお借りしまして、謹んで皆様にお礼申し上げます。ありがとうございます

霧島兵庫(朝倉浮羽)さん

第20回歴史群像大賞
優秀賞作『英雄伝フリードリヒ』

この度、第20回歴史群像大賞の優秀賞を拙作「英雄伝フリードリヒ」に頂きました。一言、このサイト運営者様及び利用者の方々へ御礼申し上げたくメールした次第です。
思えば2年前、漠然と小説家への憧れを感じていた私の想いに、明確な形を与えてくれたのがこのサイト、そして利用者の皆様でした。私が「朝倉浮羽」の名でサイトを利用していたのは2012年の約1年間。毎月1回ペースでこのサイトに作品を投稿していたことが懐かしく思い出されます。そして、その都度頂いた適切なアドバイスは、私に小説世界の奥深さを教えてくれたのと同時に、その楽しさをも気づかせてくれました。時に優しく、時に厳しく私を叱咤激励してくれたこのサイトとの出会いがなければ、私の受賞もなかったものと確信しています。
今回受賞した作品は、序章だけサイトに投稿した作品を改稿+完成させて応募したものです。サイト投稿時「続きを読んでみたい」と言ってくれた利用者の方には、是非こう申し上げたいと思います。「長らくお待たせしました。『読んでみたい』というその言葉を支えに、歯を食いしばってついに完成させました。ようやく胸を張ってお見せできます。出版しましたら、またあの頃のような忌憚なきご意見をお願いします」と。
デビューしても消えゆく作家が多いこの時代、皆様の良き先鞭たらんと、不退転の決意で臨む所存です。どうかこれまでと変わらぬご指導を賜りませんことをお願い申し上げます。

桂修司(土曜)さん

第6回『このミステリーがすごい!』大賞
優秀賞作『明治二十四年のオウガア』

このたび、幸運にも優秀賞を受賞することができました。
30歳になったある日、ふと小説でも書いてみようと思いつき、ネット上に『小説の書き方サイト』でもないかと検索したのが、このサイトとの縁でした。
その頃は「」の後、改行することも知らない素人でしたので、執筆の基礎の『ごはんちゃん』を隅々まで読んで、おおいに参考にしたことを覚えています。
今思えば、あれが第一歩でした。
参考までに記せば、ここまでにかかった時間が約二年。毎日夜11時から12時まで、一日一時間を執筆に当てました。書いた枚数がのべ1200枚になり、そのうち8割が公募用原稿です。大小、計三回の公募を経験しました。
よく参考にした資料は、中村明氏の書いた『感情表現辞典』のシリーズ。公募原稿の体裁は、渡瀬草一郎先生のサイトを見て、そのまま真似しました。
未熟者ですが、根気良く頑張っていこうと思います。運営の方々、利用者の皆様、今後とも宜しくお願いします。

山名良介さん

第29回 小説推理新人賞
選考委員特別賞作『パーティー』

2005年10月、小説を書こうと思い立った時に「作家でごはん!」を知り、原稿用紙5枚ほどの作品を投稿させていただいたのが始まりでした。以来、頂いたコメントを参考にしながら小説を書き続けて1年半ちょっと、ここまで順調に行くとは思いませんでした。まだまだ半人前ですが、いっそう真摯に小説に向き合っていきたいと思います。
最後に、この場を提供してくださった運営者様に感謝するとともに、サイトのますますのご発展をお祈りしております。

月島総記さん

第3回 スクウェア・エニックス小説大賞
入選作『emeth~人形遣いの島~』

こんにちは、月島総記と申します。
2003年から2006年にかけて、『魚雷堂』の名前で鍛錬場を使わせて頂いておりました。
このたび賞を頂き、作家としての第一歩を踏み出せたのも、共に鍛錬を重ねた皆様のおかげです。
お褒めの言葉に何度元気付けられたか、また厳しい批評に何度身を引き締められた事か。今ではその全てが私の財産となっております。
コメントを付けてくださった皆様、本当にありがとうございました。
今後はそのご恩に報いるためにも、小説を書き続けようと思います。よりよい物書きになる事を目指して、生涯鍛錬です。

やまもとはるみさん

第2回 Yahoo!JAPAN文学賞
受賞作『FUNFUNFUNを聴きながら』

作家でごはんをご利用の皆様。
この度わたしの作品がYahooJapan文学賞を受賞いたしました。
日頃から投稿作品に批評をしてくださっている方々、又ノミネートの段階であたたかいエールをおくってくださった皆様に一言お礼を申し上げたくてこの場で告知させていただくことにしました。特に受賞作品である『FUNFUNFUNを聴きながら』は別の題名で鍛錬場にも投稿した作品であり、様々なアドバイスをいただきました。又批評者の幾人かの方に公募を考える時期に来ているのでは?と言うお言葉をいただいた事もこの度作品を応募したきっかけになりました。心よりお礼を申し上げ、今後も実力をつけるべく創作に励んで行きたいと思っております。ありがとうございました。

ヴァシィ章絵さん

第1回 小説現代長編新人賞
受賞作『ワーホリ任侠伝』

私の投稿作品に、感想、アドバイスをくださった皆さま、本当にありがとうございました。鍛錬場に投稿することによって、自作を客観的に見る目を養うことができたと思います。また、納得のいくまで推敲、改稿し、完成度を高めることも大切さを教えていただきました。作家としてはまだまだ未熟ですが、こちらのサイトで学んだことを大切にしながら、一歩一歩前進していきたいと思います。

細音啓さん

第18回 ファンタジア長編小説大賞
佳作『イヴは夜明けに微笑んで』

最終選考まで残ったとき、その紹介として編集部からつけて頂いたうたい文句が『世代を超えて紡がれる、魔法と約束の物語』でした。拙作『イヴは夜明けに微笑んで』は確かにそのような雰囲気の物語だと思います。この原稿を手がけるにあたり、「時の流れの描写」・「人の絆と約束」という物に対してだけはどんな作品にも負けないという意気込みでのぞんだからです。(その成否はおいておいて(笑))。事実。今回僕は最終選考までの段階で運良く二作残していましたが、審査員の方に読まれる物として残されたのは「イヴ」の方でした。荒削りであろうとも主張すべき部分が明確であったという点を評価されたのだと思います。
──僕自身の事例で恐縮ですが。新人賞を目指される方、自分独自の「持ち味」を伸ばすことを意識するのが成長への最も確実な方法だと思います。他に二つと無い「あなただけの作品」がいつか書店に並ぶこと、心から応援し、そして信じています。

越後屋さん

第2回 幻冬舎アウトロー大賞
特別賞作『夜の飼育』

幻冬舎アウトロー大賞は、作家の持ち込みをシステム化した形の賞で、入賞しても賞金はありませんが、評価されれば即出版というところが嬉しいです。下読みと選考委員のダブル・スタンダードに悩まされることもありませんし。すでに献本が届けられていますが、書店に並んでいるところを見ていないのでまだ実感が湧きません。待ち遠しいです。

いつき朔夜さん

第12回 ディアプラス・チャレンジスクール
奨励賞作『コンティニュー?』

2003年ごろ、ほぼ一年にわたって「朔夜」の名で鍛錬場に作品を投稿したり感想を書いたりしていた者です。受賞後、雑誌掲載を重ねて、このたび初文庫を出していただくことになりました。「単行本が出たときに受賞告知」と思いこんでいたもので、報告が遅くなってしまいました。
商業誌で書くようになって、鍛錬場の皆様から指摘されたことが、身にしみてよくわかるようになりました。自分の未熟さを思い知らされることばかりですが、初心を忘れず、書き続けていきたいと思います。

野口卓也さん

第14回 ジャンプ小説大賞
佳作『日常転換期』

一年半ほど前まで『タク』名義で、投稿やコメントなどに参加させていただいていました。最近は書き込むことも少なかったのですが、ちょくちょく眺めています。
まだ若輩の身ながら、僕がみなさんに贈れる言葉があります。それは、「面白い作品の勝ちだ」ということです。これは、僕がいわゆる「書き方系」の本を何十冊も読んで得た結論です。誰がどこで「このようなやりかたでは絶対に受賞できない」ということを言っていても、それを乗り越えることのできるほど面白い作品が書ければ大丈夫です。好き勝手にやってみることが重要ではないでしょうか。そして最後に、何があっても絶対に揺るがない物書き大原則を。「死ぬほど読んで 死ぬほど書け」

山原正義さん

第10回 角川スニーカー大賞
優秀賞作『Mind Parasite』

作家になろう、と思ったのは19歳の春でした。石にかじりついても作家になってやると決めました。一歩一歩、一語一語、じりじりと書き続けました。絶望した日も挫折した日もやめませんでした。
あれから早6年。「ごはん!」にはいろいろとお世話になりました。鍛錬場で感想・批評を書き合った日々のことはきっといつまでも忘れません。掲示板で愚痴を吐いたりしたことは水に流してやってください。みんな、ごめん。
ところで僕は、かつて久保田弥代先生が「ごはん!」の後輩たちへ寄せられた言葉をよく覚えています。「わたしは一歩先に行かせてもらうけれど――待っているよ。」先輩、ちょっともたもたしましたが、ようやくスタートラインに立てそうです。この険しく楽しき道は、まだまだ先へと続いています。
それから、やがて追いかけてくるはずのライバルたちへ。「俺は待っててあげるほど優しくないから、来るなら必死で走ってこいよ」

宮崎柊羽さん

第8回 角川学園小説大賞
奨励賞作『晴れ時どき正義の乙女』

とにかくずっと小説家になりたいと思い、とにかく書き続けていればなれるのではないか、と思い込んできた結果がようやくでました。『思い込み力』これは存外強力なようです。とにかく受賞はスタート地点だということを繰り返し自分にいいきかせています。少しでも面白い、楽しいと思って貰える小説が書けるようこれからも精進して参りますので、拙作が世に出た際は皆様なにとぞご贔屓に。そして同じ志をもつ皆さんも頑張って下さい。

なつめさん

第10回 ティーンズハート大賞
佳作『静夜想』

一次予選すら通ったことがなかっただけに、おろおろするばかりです。書けるものを書くのではなく、書きたいものを書いたのがよかったのかな、と思います。どうぞごひいきに。

時海結以さん

第2回 富士見ヤングミステリー大賞
準入選作『業多姫』

同じ志をお持ちの皆様に申し上げられるのは、夢はあきらめなければ賞味期限は案外長い、ということです。私はミステリーの賞に、捕物帖ではない時代劇で、しかも主人公は超能力者というファンタジー設定の作品を応募して、入賞しました。だから、カテゴリーエラーは気になさらず、書きたい物を遠慮せずに応募なさってはいかがでしょうか。

天海美冬さん

第32回 花丸大賞
奨励賞作『ファーストフラッシュはいらない』

自分でも無我夢中で目の前のハードルを一つ一つ飛び越している状態です。先はまだまだ長いですが、気を引き締めて創作活動をして行きたいと思います。でもやっぱり夢は絶対諦めちゃいけないです! いくつになっても(笑)人生まだまだ何があるかわかりません。ほんとです。

渡瀬草一郎さん

第7回 電撃ゲーム小説大賞
金賞作『平安京八卦』

受賞者の多くが「二作目」を出せないで沈んでいく昨今……大事なのは「これから」と、覚悟を決めて頑張りたいと思います。
それと今書いている皆さんへ──作品はたくさん、書き溜めておいた方がいいですよ♪ それで後悔している私が言うのもなんですが(^^;)

雁野航さん

第20回 ウィングス小説大賞
佳作『洪水前夜(あふるるみづの よせぬまに)』

驚きのあまり、書店の前で「うそーっ!!」と叫んで以来、腰が抜けたままです。不安もありますが、これから悔いのないよう全力で頑張りたいと思います。そして、つぎに「うそーっ!!」と絶叫するのは、あなたかも。

久保田弥代さん

第3回 ソノラマ大賞
佳作『URBAN HERCURES』

時は二十一世紀中庸――情報屋を営む九条隼人は、公認の《賞金稼ぎ》という一面も持っていた。政府から手配された《手配人》を追い、捕らえて賞金を得る――それが賞金稼ぎだ。ハロウィーンの夜、彼の元に旧知の警察官が訪れる。テロリストが街に仕掛けると予告した爆弾を、九条に発見、解体せよというのだった。URBAN HERCULES――九条隼人の疾走が始まる。

新人賞相当の文学・文芸賞を受賞されましたら、作家でごはん!運営までお知らせ下さい。
当コーナーにて紹介させて頂きたく存じます。

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