作家でごはん!鍛練場

『彩花』

水島麗亜著

この話は百合小説です。
半分くらい私の思いや体験談を交えています。
私は麻友と違って美術部でもないし、コンクールで賞を取ってもいません。でも、麻友は私であり、麻友でもある存在です。一種の自己投影小説だと思ってください。少しでもお楽しみいただけたのなら嬉しいです。

キュッキュという上靴のゴムが廊下を踏む音がしてから五秒。
扉がギイっと軋む音がしてから二秒。
七秒後に目線を上げれば、そこに白い足が浮かび上がっている。
ぴかぴかと輝く足は、蛍光灯の光のせいだけじゃなくて、その肌自体がぴかぴか音をたてるように輝いてるんだろうなって私は思う。そんな私の考えなど知らず、足は私に近づいてきた。
「麻友、まだ描いてるの?」
そう言い、私の前にそびえ立つキャンバスを覗き込もうとする彩花の肩を、軽く押す。
「完成するまで見ちゃだめだよ。」
「まだ完成しないの?コンクールの締め切りいつだっけ」
言いながら、彩花は近くにある箱椅子を引きずり、そこにどさどさと荷物を置く。
「十二月十八日」
「あと二週間か。麻友もそれで、引退だね」
その言葉に、私はうんと頷いた。
「でも、そんな部活に必死になることもなくない?麻友美大行くわけでもないんでしょ?」
「うーん、どうかな。まだ迷ってるの。顧問に、勧められてるし。」
「この時期にそんな悠長なこと言ってて全く。麻友は相変わらずのんびりしてるなぁ。でもセンター受けるでしょ?」
呆れ顔の彩花に私はいつもと同じように苦笑する。
「うん。行き先も決まってないし。親も、好きなこと最後までやっておけって言ってくれてる。一浪してもいいって」
「いいな。うちの親は絶対現役で行け、ってもううるさくって。受験生は金がかかるってさ。ほら、もう帰ろう」
そういい私の横にある水入れとパレットを手に取った。
「これ、私片付けちゃうから麻友は絵の具戻しておいでよ」
そういい水道の方に彩花は小走りでかけて行った。


美術室の鍵を職員室に返したのは最終下校時刻を過ぎていた。いつも一番最後まで練習している野球部ももういない。
「『目指せ甲子園』って、頑張ってるよね、野球部」
誰もいなくなったグラウンドを見てぽつりと彩花が呟いた。
「うん。そうだね」
気の無い返事にも彩花は気にしていないように話を続ける。
「一年生の佐野くん?だったかな。その子がすごくうまいらしくてさ、期待されてるんだって」
「そうなんだ。すごい一年生入るなんて野球部はラッキーだったよね」
廃部決定の、美術部と違って。
喉元まで出かかった言葉を飲み込んで私は彩花の背中を見つめた。
彩花の黒い髪は首の半分くらいの位置で切りそろえられていて、足とお揃いのぴかぴか光るうなじが見え隠れしていて色っぽい。
「美術部が廃部なんて校長のインボーだよ。インボー」
「彩花陰謀って漢字で書けるの?」
明らかに片言になった彩花にそう聞けばギクリとした調子で平気だし。と彩花は言う。
「私理系だし、センターはマークだから多少かけなくてもなんとかなるの。」
そういいながら、彩花はマフラーを巻いてコートを着た。
彩花の紺色のセーラー服がすっぽりとキャラメル色に包まれる。彩花は何を着ても、よく似合う。
彩花くらい、うちのセーラー服が似合う人はきっといない。
「何してんの、麻友。電車乗り遅れちゃうよ」
そう言う彩花に、ごめんごめんと言って、私は硬いコンクリートを蹴飛ばした。

駅までの道を歩きながら、私はふと思いついたことを口にした。
「なんで野球部の一年の話なんて彩花知ってたの?」
その言葉に彩花はふにゃっと笑った。
「康信が話してたの。知ってるでしょ?向井康信。」
野球部なんて正直どれも同じに見える。みんな部活を引退してから髪を伸ばし始めたから、毛が生え始めたばかりのまん丸の坊主頭で、違いといえば身長くらいだ。
「えぇと、どの人だっけ?」
その言葉に彩花はあんたねぇ去年から同じクラスじゃんか。といいながら一番顔のいい坊主。と教えてくれた。
「一番顔がいいって…あぁ、眉毛のキリッとした人?」
「そうそう。それ。康信と私志望校が同じ県でさ。そんで話すようになったんだ。」
「だから知ってたんだ」
彩花はうんと頷いてから、そんでね、と言葉を紡いだ。
「康信がさ、私のこと好きなんだって」
時間が、私を置き去りにしたのかと思った。
音も、光も、時間も、みんな止まったみたいに思えた。目の前が真っ暗になっても、彩花はぴかぴかしてるんだなって、頭の奥の冷静な私が呟いた。
「…なんて答えたの?」
知るのが怖かったけど、知らない方が、もっと怖い。
私の震え声など、彩花は当然気がついてなかったんだろう。
「そうなんだって言った」
拍子抜けする答えにそれだけ?と聞き返すと、うっすら彩花は頬を染める。
「なら、付き合おうかって、そう言ったの」
世界から、音と色がどんどんなくなっていく気がした。彩花のぴかぴかがどんどん力を増して、その光だけが私の視界に映る。あとのものは、すべて音も、色も、温度さえないみたいに、私の視界から滑り落ちていく気がした。
息が詰まって、声が出なくて、それでもなんとか私は声帯を震わした。
「…なら、明日から、私と帰るとか、もうできない、の?」
その言葉に彩花は申し訳なさそうに眉毛をハの字にした。
「そうなっちゃうかな。康信が嫌がるだろし」
「いいよ。わかってる。おめでとう」
そう言って微笑むので精一杯で、私はそのあと彩花が何を言っていたのか、よく覚えていなかった。



彩花と初めて会ったのは、一年生の文化祭だった。
その頃は先輩がまだたくさん美術部にいて、文化祭で作品展示ができた。文化祭の日は、今にも泣きだしそうな空模様で、外で行われるはずのダンス公演が中止になった。だから彩花は、美術部の展示なんていう、つまらない出し物をを一人で見に来てくれたんだろう。彩花はぶらぶらといろいろな絵を見て、最後に入口近くにあった私の絵の前で立ち止まった。そして、そばにいた私の名札と、絵につけてある名札をじっと見てから、私に向かって「私この絵いいと思う」と笑ってくれた。彩花がそう言って笑った時、太陽が顔を出した。その顔を出した太陽くらい、彩花の笑顔は眩しくて、もう二年も私の心臓を縛り付けている。
「彩花に、一度でいいから、私の絵を好きって言ってほしかったなぁ」
涙が頬をつたる。
彩花に彼氏ができるのは、これが初めてじゃない。でも、彩花があんな風に笑う顔を見たのは、初めてだ。彩花は、向井くんが好きなんだ。
そう思うとどんどんと目頭が熱くなり涙が頬を伝い落ちた。
私は、彩花が好きだ。
「私、この絵いいと思う」
あの一言で、私は彩花に恋をして、ずっと彩花のあの言葉のおかげで絵を描き続けられた。いつか彩花に好きって言ってもらえる絵を描くようになるって誓ってた。
でも、彩花はきっと私のコンクール用の絵を見に美術室に来ることはない。
彩花はこれから私じゃなくて向井くんと帰る。もう、美術室には来ない。彩花は、いなくなってしまう。そう思うと、全身の骨が砕けるみたいに、体も心も痛くなった。



彩花と一緒に帰らなくなり、一週間が経過し、私の絵は、やっと完成した。
よく考えたら、この絵を彩花に見せなくてよかったと思う。
私が描いていたのは、彩花だった。
極上の微笑みを浮かべる彩花を私はキャンバスに描いていた。
「好きだなぁ」
そうぽつりと呟いた言葉は独り言のつもりだった。なのに
「誰が好きなの?」
と背後で凛とした声が響いた。
「…彩花?」
振り向けばそこには、彩花が立っていた。
「絵が完成したのかなって思って。見に来たんだけどさ、何?私麻友の恋全然知らなかったんだけど」
「こ、恋とかじゃないよ!」
「嘘だぁ。その顔は恋してるでしょ?で、完成したの?」
「それは、まあ完成したよ」
そういいつつ、キャンパスを隠そうとする、が彩花はそれを許さず、強引に私のキャンバスを覗き込んで来た。
「これ、私?」
まじまじと私の絵を見て彩花が言った。
「…そう、だよ。ごめんね、勝手にモデルにして。気持ち悪いよね…」
「何言ってんの。ね、そんなことよりさ、私、麻友から見たらこんなにきらきらして見えるの?」
信じられない、というように彩花は言う。私は、うんと頷いた。
きらきらって言うより、彩花はぴかぴかって言葉の方が似合ってるけど、それは言わない。きっと彩花がほしいのは“ぴかぴか”じゃなくて、“きらきら”だから。
「そっか、そっかぁ」
彩花はそう言って心から嬉しそうに微笑む。
「これ絶対最優秀賞取れるよ。私が保証する。私、この絵、今まで麻友が描いた絵の中で一番好きだよ」
彩花の紡いだ好きは、真っ直ぐな白い光になって、私の心の靄を晴らした。
「ありがとう」
私はそう言うと彩花を見つめた。
「彩花、職員室付いて来て。私、決めたから」
決めたって何を?という彩花の手を無理やり引っ張って私は美術室を出た。
彩花の温かい感触が私の神経を震わせる。
やっと私は、進路を決めた。



太陽は、私たちの門出を見送るのを恥ずかしがって雲の後ろに隠れてしまった。もちろんそんな憂鬱な空模様など誰も気にしてなんていない。みんなそんなこと関係ないって風に気にせず別れをお視点でそんな涙を流している。私は、そんな雰囲気が嫌で逃げ出した。
軋む扉を開けて、特別校舎に入り廊下を突き進む。三年間通いつめたその教室で最初に出迎えるのは、むっとした絵の具の匂いだ。
美術室は、相変わらずガランとしていた。
涙に包まれた教室や、仰げば尊しの残りカスが転がっている体育館みたいに、卒業の色に飲み込まれていない美術室は、そこだけ学校という空間から切り離されたみたいだ。
だから、安心する。
私は胸いっぱいにもう一度美術室を吸い込んで、歩みを進めた。
三年間はいた私の上靴のゴムが、キュッキュッと音を立てる。私は黒板に向かい、淵に立てかけてあったキャンバスを手にとった。顧問に頼み込まれて今日まで貸し出しをしていた私の作品。
全国区の大会で最優秀賞をとった彩花の絵。
私の美大の合格の決め手になってくれた絵。
私の、心の決め手になった絵。
残りの私の作品は、賞をとった物を含め全部学校に寄付した。だけど、これだけは手元に残しておきたい。
もうすっかり乾いてしまった絵の具をそっと指でなぞり、私はキャンバスを抱きしめた。
そんな私の耳に聞きなれたゴムのなる音が飛び込んで来た。
廊下を踏む音が聞こえてから五秒。
扉が軋んでから二秒。
七秒心の中で数えて、私が振り向けば、彩花がそこには立っていた。
「麻友。やっぱりここにいた。教室にいてよねー結構探したんだよ」
「ごめんね。」
「もういいけどさ。あ、それ」
彩花は私が手に持っている絵を見て表情を緩めた。
「先生が麻友は全部絵を置いてってくれるとか言ってたけど、その絵は持ってくんだね」
私はキャンバスに視線を落とした。
「これは、大事な絵だから」
そういうと彩花は嬉しそうに笑う。絵の中の彩花と同じ微笑みだ。
「私もそうしてくれると嬉しいよ。モデルになった身としてはね、やっぱり大事にされたいもんだよ」
「うん。そうだよね…あとの絵には、悪いことしちゃったかなぁ。でも、持って帰ってもかさばるし、ここの方が大勢の人に見てもらえるからいいかなって。それに、絵はまた、大学でも描くから」
その言葉に彩花はうんうんと頷いた。
「麻友がまさか東京の美大に行くなんて思わなかった」
「私も。似合わないよ、私に東京なんて」
その言葉に彩花はそんなことないって笑う。
彩花は四月から九州の大学に行く。
今は、一歩進めば触れ合える距離にいるのに、これからは何時間もかかるところに彩花は行ってしまう。
「彩花。もうこれが、会うのは最後だと思うの」
その言葉に彩花は何言ってんの、の訝しげにこちらを見つめた。
「私は麻友に会いに東京に行くし、麻友も私のところくればいいじゃん。地元にだって帰ってくるでしょ?」
「そうかもしれないけど、こうしてここで会うのはもう最後だよ。私たちは制服を脱ぐし変わっちゃうから。だから、ここが始まりの場所だから。言わせてほしいの。最後のお願いだから、聞いて」
彩花は私の真剣な顔をじっと見つめて、分かったと言った。
私は彩花の瞳を見つめた。
彩花は相変わらずぴかぴか光っている。
でも、きっと今、私も彩花と同じくらいにぴかぴかしてる。
吸い込まれるような彩花の黒い瞳に向かって私は口を開けた。
「ありがとう、彩花。私の絵を、好きだって、いい絵だって言ってくれて」
頬を熱い涙がかける。
ありがとう、ありがとう、大好き、大好き。
彩花が大好き。
泣いている私の顔を、ようやく顔を出した太陽が照らす。
美術室全体が、あの文化祭の日みたいに、明るくなった。
「私は、彩花が、大好き」
私の声は、三月の青空に吸い込まれた。

彩花 ©水島麗亜

執筆の狙い

この話は百合小説です。
半分くらい私の思いや体験談を交えています。
私は麻友と違って美術部でもないし、コンクールで賞を取ってもいません。でも、麻友は私であり、麻友でもある存在です。一種の自己投影小説だと思ってください。少しでもお楽しみいただけたのなら嬉しいです。

水島麗亜

210.128.118.167

感想と意見

偏差値45

>百合
女性同士の同性愛を題材とした作品ジャンル。

読む前から共感はできないんだろうと思う。

>キュッキュという上靴のゴムが廊下を踏む音がしてから五秒。
>扉がギイっと軋む音がしてから二秒。
>七秒後に目線を上げれば、そこに白い足が浮かび上がっている。
>ぴかぴかと輝く足は、蛍光灯の光のせいだけじゃなくて、その肌自体がぴかぴか音をたてるように輝いてるんだろうなって私は思う。そんな私の考えなど知>らず、足は私に近づいてきた。
足フェチかな。

>彩花 
さいか? あやか? たぶん、後者かな。

>箱椅子
ミスリードしそう。

>でもセンター受けるでしょ?
センター試験? そこそこ勉強は出来る子かな。

>康信と私志望校が同じ県でさ
しっくりこない。

>つまらない出し物をを一人で見に来てくれたんだろう。
しっくりこない。

>そういいつつ
なんでひらがな?

>みんなそんなこと関係ないって風に気にせず別れをお視点でそんな涙を流している。
しっくりこない。

>全国区の大会で最優秀賞をとった彩花の絵。
>私の美大の合格の決め手になってくれた絵。
>私の、心の決め手になった絵。

これは三枚の絵なのか、
同じ一枚の絵なのか、ちょっと分からなかったですね。


小説の書き方云々は別にして。
思っていた以上に良かったと思います。
しかしながら、内容的にはベタなのかもしれない。
正直、この種の小説は読んだ事がないので、分からないです。
しかしながら、甘酸っぱい恋愛のような感触があって好感が持てますね。
推敲を重ねて欲しいと思います。

2017-11-14 00:27

219.182.80.182

水島麗亜

偏差値45様感想ありがとうございます。
しっくりこない点や至らぬ点がたくさんあり申し訳なかったです。
推敲をしっかり重ねてこれから書いていきますね。

2017-11-14 12:52

182.250.251.199

ペンニードル

水島麗亜 様 はじめまして。
うまいなー、と思いました。
>>キュッキュという上靴のゴムが廊下を踏む音がしてから五秒。扉がギイっと軋む音がしてから二秒。七秒後に目線を上げれば、そこに白い足が浮かび上がっている。

音と秒数と上靴と廊下のみで、舞台と映像を想起させて、一気に物語の世界に引きずり込んでいるのが上手でした。
7秒後にというのは、5秒と2秒の合計を指しているのだと思いますが、5秒と2秒を直前で想像している読者は次の7秒後の表記にも条件反射で応えてしまい混乱してしまうかも?


”進路選択”というメインプロットの存在を序盤で示したので、この物語が何処に向かう話なのかがわかりやすいのもいいです。
そこに、タイトルでもある彩花 ”彩花との関係性” というサブプロットも同時に走っていて、別々のプロットが”彩花による絵への感想”(一番好きだよ)でしっかり一つにまとまっているのでこれも物語としてうまいなぁと思いました。


>>仰げば尊しの残りカスが転がっている体育館みたいに

素敵な表現だと思います。こういうの私は思いついてもあまりやりすぎると作者のドヤ顔が読者にチラつくかな? と自己評価してしまいがちですが、他人の文章だと素直に受け入れられるのでやるべきなのでしょうね。


>>「私たちは制服を脱ぐし変わっちゃうから」
こういうのをセリフで一つ入れられると作品がしまりますよね^ ^ 多分この作品の内容を忘れてしまっても、この一文だけは誰かの胸に刻み込まれると思います。
小スバあたりを意識して書いたのかな?と感じました。この子たち世代の子に読んでもらいたいですね^ ^


気になったのは、麻友の心の変遷です。
前提として百合小説とありましたが、麻友が彩花を見る目は憧れや尊敬ではないか? この路線で百合を自覚しているのならそれは”依存”ではないか?と思いました。
麻友は彩花を性的な目で見ていない、支配や独占を目論んではいない。彩花を肯定し、尊重している様に読み取れました。

”彩花に認められた”=”美大目指せる!”の図式なら依存は継続中。麻友のその後が不安視されるラストの様に思いました(^_^;)

2017-11-14 19:49

27.93.162.58

水島麗亜

ペンニードル様感想ありがとうございます。
うまいなぁと思ってくれるなんて恐縮です。
表現の仕方や、心情がまだまだ未熟なので、混乱させないように腕を上げて来ます!
彩花に対する麻友の思いは恋でなく、依存…確かにその通りかもしれませんね。
ペンニードル様が気にしてくださった麻友がこの後どうなるかは、私にもわからないですけど、きっと彼女は彼女なりの思いを抱えて、美術の道を進むんだと思います。私が、麻友や彩花と同世代なので、それ以降は想像しかできませんが、次は未来の明るくなる主人公をかけるように頑張ります。

2017-11-14 20:37

210.128.118.167

ドリーマー

はじめまして。作品、拝読しました。

ここにアップされるBLやGLは、最初から同性愛ありきの設定という作品が少なくないので、「この話は百合小説です」の一文を見た時、正直あまり期待していませんでした。
でもちゃんと百合ものだから成り立つ話になっていて、いい意味で期待を裏切られました。
面白かったです。
百合ものといっても、設定は異性を好きになるのが前提の話なんですね。だから麻友がどんなに彩花を想っても、その気持ちは相手に伝わりません。伝わらないからこそ、麻友の切ない気持ちが読み手には伝わってくるような気がします。
ラストの「私は、彩花が、大好き」も、おそらく彩花は「親友として大好き」という意味に受け取るでしょう。でも、だからこそ、爽やかな余韻を感じました。

ただ“爽やか”な余韻を感じたのは、先様が仰るように、麻友の彩花への想いが恋愛感情とは異なるように思えたからかもしれません。もしかしたら最初は恋愛感情だったかもしれませんが、彩花の絵を描いているうちに別の想いに昇華したのかもしれませんね。
また、これも先様と重なりますが、所々に目を惹く文章表現があったのも良かったです。

一つ難点を挙げれば、美術関係の記述にリアリティがないことですね。ただリアリティを求めると、この話自体が成り立たなくなってしまうのですが。
美術部員ではなく、美大のことも知らない人が書くと、やりがちなミスですが、次回からは自分が少しでも知らないことは、一通り調べてから書くことをお勧めします。

自分のことは棚に上げて勝手なことを書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、失礼しました。

2017-11-15 19:21

118.238.101.200

水島麗亜

肯定的な意見ありがとうございます。面白いと言ってもらえるとすごく嬉しいです。
百合ものなのかなぁと勝手に思ってましたが友達に憧れれ小説でもいいですね。そして、ここでBL、百合ものが多いとは知らなかったです。勉強になりました。ありがとうございます。
私が美術部、美大に関して無知なのを御指摘されると全くその通りです。調べて書くようにしますね。お教えいただいて嬉しかったです。ありがとうございますす。

2017-11-15 22:30

210.128.118.167

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