作家でごはん!鍛練場

『限りなく透明に近い青い脂』

ラム著

ソローキンの『青い脂』パロディです。元ネタ知らなくてもたぶん大丈夫です。
書きたかったのは文体模写とシニカルな話?
読みづらい部分もあるかもしれませんが、よろしくお願いします^^

 信愛なる他妈的混蛋、マホロバくん。いつも試金(ため)しているか? 私は《箱工場》の中で延々と仕業務事に打ちこんでいるが、时折、君への寂しさから下腹部にたゆたう海をのぞいて、ボックスボイテルのように丸く美しい、君の《Mond(月)》が土用波と一緒に押し寄せるのをfreudenし(喜び)ながら潜り、女性的猛りに顎骨を燃やし、それから冷凍ラビ=オリにトスカーナの火山灰と橄榄油を撒き注いで、私のいじらしいトリップV1をおちつかせている。
 近顷、地下の雨要塞でも中華人を見かける。奴ら他妈的家伙の肌は皆テストステロン=ジェルの過多で黄金色に輝き、アノクタミンL7を活性化させ、Wunderschmerzen(信じられない痛み)を凌駕することを可能としている。这是正、奴らに敵なしというところか! 奴らがウスリー川を越え、我が郷土を手にし、天延元帥一家の世が終わってから久しく、まったくScheisse(くそったれ)な現状だが、私達にはまだ《文化的遺物》がある。何百人のObjekt(個体)から生まれた超偉大的文士たちの複製物は異常な形状をしながらも、私達の国を動かす濃厚な例の脂を抽萃取させてくれるだろう。それでは今回のReport(報告)だ。幸运的パライゾ、私の内側にキスを!

 ホシシンイチ43号。オリジナルとの相間率は76パーセント。手に水かきがついていて、皮膚が緑色という以外は我々世人のObjektと近い。片目は発作時に暴れたのを鎮めるため、くり抜かれている。指を噛み切った血文字で有活力に執筆する。そのせいでお気に入りらしい白い服にはいつも討厭的染みがついている。


『コミュニケーション・ツール』   ホシシンイチ43号

 エヌ氏は車を停めて、少し遅めの昼食をとるため、町角の喫茶店へ入った。少し薄暗い店内にはコーヒーの香りが立ち込め、客達はおしゃべりをしたり通信機器を弄ったりしている。
 さて何を食べようか。あまりお腹いっぱい食べて夕飯を用意してくれる妻をかなしませてはいけない、とエヌ氏は思いながらも、てごろな値段の大盛カレー飯に惹かれてしまった。
 そうだ、妻に夕食は何かたずねてみよう。エヌ氏は自身の通信機器をとりだすと、妻にメッセージをしたためた。しかし送ろうにも喫茶店内には電波がたりないのか、何度試してもエラーが出てしまう。エヌ氏はさきほどまで仕事で使用していた、またべつの通信機器を起動させた。けれども、さきほどまで使われていたはずの通信機器はしんとして、動くけはいがない。店の外に出て試しみても、結果はおなじである。
 エヌ氏は喫茶店のボウイを呼びつけ、店内の電話を貸してもらいたいと頼んだ。ボウイはうやうやしく言った。
「申し訳ありません、お客さま。当店は電話を置いていないんです。通信機器ならあるのですが」
「それでいい。貸してくれ、いくらだ」
 ウェイトレスはなかなかの値段を申し出たが、エヌ氏はうなずいた。彼女は店内の奥に引っこんでから通信機器を持ってきた。
「また繋がらん。近頃の機械はヤワだな」
「申し訳ありません」
 しだいに、エヌ氏は妻と連絡がとれないのがどうしようもなく不安になってきた。
 エヌ氏が通信機器を外に持ち出すと、それは太陽の光の前にとろりと溶けだした。彼の手の中からするりと落ちて、びちゃりと地面に墜落した。
「なんてことだ。高かったのに」
 エヌ氏は這いつくばり、地面に墜落した通信機器の残骸に舌をそえた。アスファルトの風味と機器の苦味を噛みしめ、額に汗を浮かべながらそれらをすすり続けた。すべてを腹に収めたエヌ氏は立ち上がり、ズボンの埃を丁寧にはらった。
「お客様、口元……」
 女性店員に言われてエヌ氏はさっと口を拭おうとしたが、女性は繊細な指でそっとそれを制した。生々しい音をたてて、通信機器の残骸を吸う。
「ふふ、夢中でしたのね、シャツやズボン……靴にも飛びちっていますわ」
「ああ、お恥ずかしい。別料金かね?」
 エヌ氏が尋ねると、店員は頷いて、法外な額を申し出た。
「でもわたくし、通信機器は大好物ですの。無料(ただ)でしてさしあげますわ」
 女店員はエヌ氏の足元にひざまずき、エヌ氏の靴についた通信機器の残骸をぺろぺろとなめだした。
「上にまいりましょう」彼女は口元をぬぐいながらほほえんだ。

 屋上では、牛のように女の後ろを突いている若者がいた。エヌ氏はアベックをにらんだ。
「電波妨害は彼らのせいだな」
「収まるまで、お待ちになりますか?」
「いや、どうせなら電波を少し借りよう。今、僕も通信機器の端くれとなったのだから、原始的な方法だが何としても妻には連絡をとりたい」
 エヌ氏は若者の尻に申し訳でいどに引っかかっていたズボンをいきおい落とした。驚いた若者が振り返る間もなく、エヌ氏は勃起したペニスを相手の尻に突き刺した。女性店員は下へ潜り込み、男を挟みこんでいる女の蕾をなめた。アベックの発する電波がつよくなった。
 エヌ氏は痙攣する男の身を折らせると、眼のまえに広がった雲一つない空に向かって、妻の名前を叫んだ。
 なあにー? あなたー。
 あまりの早い返事にエヌ氏はおどろいたが、妻もちょうど通信機器になっていたのだろうと合点した。
 きょうのゆーはんはー。
 エヌ氏の声を、馬のような若者の泣き声がさえぎった。エヌ氏は男の髪を引き、ぽかりと開いた口にまっしろなおしぼりを突っ込んだ。男は頬を紅潮させ、くぐもった声を上げた。彼の発する電波は強くなった。
 きょうのゆーはんは、なんだーい?
 カ、レーよ、おぉっ。
 妻の声がとぎれとぎれに聞こえるので、少し電波が乱れているのかもしれない、とかんがえたエヌ氏は、男の口に突っ込んだおしぼりを上下にせわしなく抜差しした。女性店員に指示をして、男の下敷きになっている女の両の乳首をきつめに摘まませた。電波がぐんと強くなった。エヌ氏はまた空に向かった。
 うれしいなあ。きょうははやくかえるよーー。
 ええ、はやく、き、きて。ま、まってますわ。
 エヌ氏は悦びに満ちたため息をついた。彼女のカレーは天下一品。今日はもう一軒得意先をまわって、はやく帰ろう。そして僕らは今日の夜、だれよりもつよい電波を発する通信機器となるのだ。
 もう波動が微弱なものとなった下にいる電波発信者たちにとどめをさしながら、エヌ氏は心を弾ませた。
 見上げた青白い空はまるでカンヴァスのよう。どんなメッセージをしたためるのも自由なのだというたしかな開放感が広がっていた。

 ホシシンイチ43号の出した脂は13パーベルト。鼠くらいは殺せるが、テストステロンまみれの中華人には太刀打ちできんだろう。

 話補充をしておくと青脂は計器にて測定ができるものだが、Fastallesinvisible(目にはほとんど見えない)ので扱いが難しい。因此、まがい物がはばかり、「ない」のに「ある」ように唾棄的偽装ができる。空のバケツをもって、偽の計器をbereiten(準備)すれば事足りるのだ。然而、完全に透明ではないことを世に知らしめなくてはいけない。空に透かして、それは美しい美しい美しい、限りなく透明に近い光の粒が満ちていることを、君ならきっと気づけることだろう。
 Scheisser Kerl(くそったれ野郎)くん、君の最もやわこい内側に千のキスを送る。早々。これで、Knietsu(終わり)だ。

限りなく透明に近い青い脂 ©ラム

執筆の狙い

ソローキンの『青い脂』パロディです。元ネタ知らなくてもたぶん大丈夫です。
書きたかったのは文体模写とシニカルな話?
読みづらい部分もあるかもしれませんが、よろしくお願いします^^

ラム

111.239.32.47

感想と意見

November Rain

ロシア文学は読まないんで、ソローキンは知らん。

けど、この原稿を傍観するに「星新一」「N氏」・・だから、
ソローキンとか尤もらしく高尚っぽい事を掲げる前に、「そっち」にリスペクト示すべきなのでは??


中身は、読めない。
苦労して取り組む(読解を試みる)だけの「魅力」が感じられないんで、食指が動かない。

タイトルは・・ 反則技な上に、この紙幅なんで、どう贔屓目に見ても【表題負け】。

原稿用紙10枚ちょいのワケワカメ文章に『ノルウェイの林』とかつけられた日には、まず間違いなく「石投げたくなる」でしょう?
それと一緒!

2017-11-07 18:25

219.100.86.89

ラム

November Rainさま

コメントありがとうございます!
青い脂はドストエフスキー2号とか文豪のクローン達が出てきて、そっくりの文体でエログロの劇中劇展開するような話なので、はっきり言って高尚もくそもないです。なので作家へのリスペクト云々とは切り離してみてほしかったです。
ノルウェイの林、ちょっと読んでみたいですね。
ありがとうございました~^^

2017-11-07 18:47

111.239.32.47

偏差値45

>他妈的混蛋
意味不明

>いつも試金(ため)しているか? 
意味不明

>时折
意味不明

>君への寂しさから下腹部にたゆたう海をのぞいて、
意味不明

>ボックスボイテル
意味不明

>土用波
意味不明

>女性的猛りに顎骨を燃やし
意味不明

>冷凍ラビ
意味不明

>橄榄油
意味不明

>トリップV1
意味不明

うーん、これは読めないですね。次作に期待。

2017-11-08 20:58

219.182.80.182

岡田寄良

拝読しました。
面白かったです。
面白かったですが、どれだけ理解できたのかわかりません。
特に冒頭部分はかなり意味不明でした。
ソローキンは未読ですが、こんな感じの文体で書かれているのでしょうか。
だとしたらかなり読むのが大変そうだなという印象を受けました。
内容はよくわかりませんでした。
星新一の紛い物?を作って青脂を抽出するという物語の外側の話はわかりましたが、青脂は何のメタファーなんだろうとか考えると混乱してしまいます。
オリジナルとの相関率が76%であるという星新一43号の話はもう少しずれているような気がしました。

2017-11-08 21:10

182.250.248.229

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