作家でごはん!鍛練場

『Jumping Frog―鼬が来た日』

端月著

寓話の設定を借りて、はじまりとおわり、おわりとはじまりをかいてみました。完全な便乗ですスミマセン。
作中、人殺すと話は転がるのだなーと思いました。私は3人殺したので。
次作は殺さない設定で書きたいものだなーと思いました。
1万文字チョットです。
よろしくお願いします。

           
 イタチに会った。
 十センチの蛙を咥え、ゆっくりと歩いていた。
 昼間にイタチを見るのは初めてだった。
 最初はやせた子猫かと思った。
 猫を細長くした体形で、脚は短く、長くてまっすぐなふさふさとした尻尾。小さな耳が小刻みに動き、ビロード調の茶褐色の体毛は夏の日差しを受け、輝いていた。
 驚いたわたしが立ち止まると、イタチは「暑いよね」と言って、黒くて丸い目でわたしを見上げた。
「子供が三匹いるの。これお食事なの」蛙を咥えたままでも喋れるのか、イタチはそう言った。
「亭主はまったく子育てなんかしないしさ。私の倍くらいの図体があるんだから、猟だって簡単だろうに。今はほかの雌追っかけ廻していて、子供の所なんか寄り付きゃあしないんだから。あなたの旦那は優しいからいいよね」わたしを見上げる。
「でもしょうがないよね。男には母性本能、希薄らしいから」笑った。
「ほんと、お互い女は大変なんだよね」わたしに同意を求める。
「あら、引止めてごめん。和美さんこれからお仕事でしょう。今日からは遅番だよね。暑いから体に気を付けて」
 言い残し、イタチは槇囲いの隙間から隣の水田の畦道に出ていった。

 次の日もイタチに会った。
 わたしが玄関から出るのを待っていた。
 今日も十センチの蛙を咥えていた。
「暑いよね」イタチは言った。
「今日の獲物は昨日のより少し大きいでしょ。子供たちの喜ぶ顔が目に浮かぶ。もう少ししたら巣立ちなの。ほんと可愛い盛りなんだから。和美さんにもわかるよね」イタチは首を傾げ、わたしの顔を見た。
「……」わたしは無言でイタチを見返した。
「いけない、ごめんなさい」イタチは慌てて謝った。
 わたしの表情に翳をみたのかもしれない。
「それじゃあ、お仕事頑張ってね。いってらっしゃい。また明日」
 昨日と同じように槇囲いの根元の隙間からイタチは消えた。

「あなた、イタチって見たことある?」
 わたしは朝食をテーブルに揃えながら、朝刊をひろげる夫の直樹に言う。
「……ん。いたち?」
 直樹はいぶかし気な目を上げわたしを見る。
「いたちって、あのイタチ?」
「あのイタチ」 
 直樹は質問の意図が理解できないという風な表情でわたしを見る。
「年に四、五回は見るかなあ」それでも律義にそう言い、わたしの言葉の裏に何があるのかを探るように言葉をつなぐ。
「俺、月末は忙しくて残業多いだろ。だからいつも見るのは深夜の帰り道なんだけどね。ほら、市道の側溝に配水溝があるだろ。イタチがね、一方の蓋の穴から飛び出して、もう一方の穴に走り込む。いつも夜間なので車のライトに照らされるんだけど、凄いスピードで道路を横断するんだ。何が飛び出してきたのかと思ってびっくりする」
 直樹はイタチがどうかしたの? というように、わたしの顔に視線を置き首を傾げる。
「昨日と今日、家の庭にイタチがいたの。大きな蛙を咥えていた」
「昼間?」
「そう。わたしが出勤しようと玄関を開けたら」
「ものすごいスピードで逃げて行ったろう」
「それが、ゆっくりと歩いていた。わたしを見ても驚かないのよ。暫くは立ち止まってわたしの顔を見ていた」
「そのイタチよほど人に馴れているのか――」直樹は腑に落ちないという顔をする。
「蛙はね、子供の餌だって」
 夫の目の色が急激に憐憫に変わるのをわたしはみる。そしてその憐憫の片隅に怒りが含まれていることをわたしは知っているが、それが憐みのように、わたしだけに向けられたものなのか、彼自身の心に帰っていくものなのか、あるいはその両方なのかは、わたしにはわからない。
「もうすぐ三年になるんだ。いいかげんに――」
 やり場のない悲しい怒りを含んだ夫の言葉は小さな音量だったが、わたしの心には大きく響いた。
 それは私達ふたりとって、今までもこれからも続く悲しみに違いなかった。
 時間がゆっくり流れた。
 居間のTVから少し大きめに設定したヴォリュームで朝のニュースが聞こえていた。
「君のせいじゃない……」直樹はぽつりと言う。わたしの顔を見る。
 夫の目はいつもの優しいものへと変わっていた。
 その優しさがたとえ瞬時に取り繕ったものだとしても、憐みが、怒りが、その中に数パーセントこそ残っているとしても、それは夫の紛れもないわたしに対する優しさであり、とりもなおさず夫自身の温かい心遣いであることをわたしは知っている。
「おっ、もうこんな時間かよ。よっしゃー! 今日も社畜の一日が始まるぞ」
 直樹は窮屈な笑いを片頬に浮かべ、無理筋だとわたしにでもわかる明るい声をあげた。

 三日目もイタチは玄関を出るわたしを待っていた。
「暑いよね」十センチの蛙を咥えたまま、いつもの挨拶をした。
「少し大きいの狙ったから、今日は獲るの手間取っちゃった。食べ盛りを三匹も抱えていると大変だよ。でも、母親だから――」
 庭の木のどこかで蝉が鳴いていた。
 私はイタチを無視して、庭の脇に止めた軽自動車のドアに手をかけた。
 イタチはわたしを追いかけてきて、慌てて言った。
「もうすぐ巣立ちなの。一度、見にきてくれない」
 小さな耳と細いひげが小刻みに動いた。
 私はエンジンのスターターを廻した。
 
 そして次の日も、その次の日もイタチは私に「暑いよね」と、言った。
 十センチの蛙を咥えていた。
 仕事の遅番が終わるその日も、玄関を出たわたしにイタチは「暑いよね」と言った。
「あと、三日で子供達ともお別れ。和美さん明日はお休みでしょう。見にきてよ」
 丸く黒い目をくりくりさせた。

 夫を仕事に送り出したわたしはダイニングで新聞を読んでいた。
 来客を告げるチャイムが鳴った。
 わたしはモニターをオンにする。
 液晶画面には狐が映っていた。
 玄関の引き戸を開けると「お忙しいところ失礼致します」と、狐は慇懃に頭を下げた。
「決して怪しいものでは御座いません。私こういうものです」
 名刺を差し出す。名刺には、

       鼬撲滅推進協会会長
        狐

 と、明朝体でプリントされていた。
「奥様、鼬(いたち)と知り合いでございますね」
 わたしは黙って狐を見た。
「いやいや、お気持ちは十分承知いたしております、はい。奥様だって人の子の母親でございました。私共の活動に対し、心情的に危惧の念をお持ちだということはよくわかります。でも、奥様の心の深い部分に鼬の母親に対する、なんといいますか、嫉妬じみた感情が微かにございます。最近、鼬をウザイと思っていらっしゃる。おっと、これは失礼、ちと言葉が今風になってしまいました」
 狐は雄弁であった。
 わたしは無言だった。
「こういたしましょう。二、三質問をさせていただきますので、YesかNoでお答え願えませんでしょうか。さすれば奥様の心に負担はかからないとは存じますが」
 わたしはかすかに頷いた。狐が言うように、イタチに対する負の感情はあった。それは私自身に向けた感情だったかも知れない。
 狐は質問を終えると満足げに頷き、最初と同じように慇懃に謝辞を述べ、「暑さ厳しき折ゆえ、御身ご自愛召されますよう」と、頭を下げた。

 次の日も休みだった。
 昼過ぎにイタチに会った。
 十センチの蛙は咥えていなかった。
 イタチはわたしを見て、「あーあ、クッソ暑いよね」と言った。
「子供、三匹とも狐の野郎に獲られた」
 悲し気な眼をわたしに向けた。少なくともわたしはそのように解釈した。
「三匹全部だよ。嫌になっちゃう。巣立ち前だというのに、ちょっと目を離している隙にやられちゃった」
 言葉の端に悲しみと怒りと、それらよりも重い後悔が乗っかっていた。それはわたし自身の気持ちに違いなかった。
「子供を失った悲しみ、あなたにもわかるよね」イタチは言葉をつないだ。
 わたしは無言で頷いた。

       〇 〇 〇

 わたしは三年前に子供を亡くした。自分のせいで。
 三年前の夏だった。
 息子は一歳と八カ月だった。
 夕方からぐずっていた。体温を計ったが平熱だった。
「心配ないだろう。様子をみて、なんだったら明日、病院に行ったら」夫の直樹は心配するわたしに言った。
「俺、明日は大事な会議があって休めないし。親父はあした非番だと言っていたから、一緒に行ってもらったらいいよ。俺からも頼んでおく」
 直樹はそう言って義父の居室がある二階へあがって行った。
 私たちは直樹の父親と同居していた。
 それが、結婚に際して直樹がわたしに示した、一人っ子である彼の唯一のお願いだった。
 わたしは彼の申し出に頷いた。
 義母は私たちが結婚する前に亡くなっていた。
 義父は警察官だったが、その時は定年退職をしていて、県庁所在地にある大手生命保険会社の地区支社のお客様相談室という部署に嘱託として週四回ほど勤務していた。
 義父は警察官というイメージからは少し外れた温厚な性格の人だった。もっとも警官に対するイメージは、警察官に知り合いなどいないわたしが勝手につくりあげたものであったのだが。
 結婚当初から、義父はあからさまには言わないものの、早く孫の顔が見たいというようなニュアンスの言葉を私たち夫婦に投げかけた。
 夫の心内まではわからなかったが、わたし自身は授かりものだからあわてる必要はないという考えだった。だから、その時がくればできるものはできるのだから自然に任せていますからと、義父には笑って答えていた。
 しかし、なかなか子供は授からなかった。
 時の経過とともに義父の言葉は、病院で調べてみたらどうだろうというような具体的な提案になっていった。わたしにとって、それがだんだんとプレッシャーになった。
 義父に悪気があるわけではない。言葉の端に嫌味を含んでいるわけでもない。義父の素直な心情が単にそんな台詞になっただけなのであろう。それとも、自分の遺伝子を後世に残したいという、意識下にある動物本来の根源から、自然に形成された言葉だったのかもしれない。
 結婚したのはわたしが二十六歳の時だった。直樹はわたしより三歳年上だった。
 結婚を期に退職するという選択肢もあったのだが、わたしは会社を辞めずにいた。
 いずれ妊娠すれば辞める心づもりでいて、直樹も賛成してくれた。
 しかし、子宝には恵まれなかった。別にコントロールしていたわけではなかった。コウノトリは私達に宝物を運んできてはくれなかった。
 夫婦間のセックスは普通だった。
 何を基準に普通というのかはわからないし、そのことに関して基準などというものがあるのかどうかさえもわからなかった。
 美容室でみる女性週刊誌の記事に照らし合わせても、やはり普通だった。
 わたしには若い頃つきあった男がいたのだが、その時と比べても、わたしと直樹は普通だった。

 その男とのことで、わたしは誰にも言えない秘密をもっていた。
 男とは同じゼミで知りあった。大学三年の夏からつきあい始め、お互いに別の会社に就職し、社会人生活も一年目が終わる頃に別れた。
 原因はわたしが妊娠したことだった。
 わたしは男に産むと、言った。
 男はわたしに堕ろしてくれと、言った。
 最終的には――君とは絶対に結婚するのだから、今回だけは僕の言うとおりにしてくれという男の言葉を聞き入れた。
 妊娠は十二週目に入っていた。
 病院へは男も付いて来た。
 二日間入院した。
 退院の時、白い紙製の小さな棺に入った胎児と、死産証明書と書かれた一枚の書類を渡された。
「もう三日早ければ病院側で処理ができたのだけれど。うちの先生、堅物だから融通が利かないのよ。でも、法律は法律だから。あなたも悩んだんだよね」年寄りの看護師は死産届の手続き方法をわたしに教えたあと、そう言った。
 役所の手続きは一人でおこなった。
 翌日の二時に火葬場の予約をとることができた。
 男に電話した。
「ええっ、火葬にしなきゃあいけないのかよ」携帯から男の狼狽えた声が聞こえた。
「私たちの赤ちゃんよ。二人で見送りたい」わたしは言った。
 男は不承不承それを了承した。
 翌朝、男からメールが入った。
 ――急な仕事が入ったので行けない――最小限の文字が液晶画面に並んでいた。
 男に電話をした。
 電源は切られていた。
 わたしは小さな棺を抱え、独りで火葬場に行った。
 係員は棺が載った台車を炉の中に移動し、壁のスイッチを押した。
「合掌」と言って、自ら掌を合わせた。
 わたしと私の子供を隔てる機械音がした。
 わたしは合掌を解き、目を開いた。
 かすかにバーナーの音が聞こえた。
「ご遺体のお骨は全く残らないと思います」係員は言った。
「もしよろしければ、私どものほうで手厚く処理いたしますが、どうなさいます」
 骨の欠片すら残らないのかと、思った。
 係員は「手厚く」とは言ったが、「処理」という言葉が含まれていた。
 いたたまれなかった。
「よろしくお願いします」わたしは頭を下げ、逃げるように火葬場の外に出た。
 建物を振り返った。
 煙に別れを告げようと思った。
 煙突らしきものすら見つからなかった。
 男とは別れるだろうなあと、その時思った。

 わたしには妊娠の経験があるので、子供ができないのは夫のほうに原因があるのだろうと思っていた。
 しかし、それは直樹に言えることではなかった。
 二人そろって複数の病院を訪ねたが、どちらにも欠陥らしきものは見つからなかった。

 妊娠がわかったのは結婚して五年目だった。
 夫も義父も喜んだ。
 わたしは実家に帰って産むつもりだったのだが、直樹は出産に立ち会いたいので、ここでと言った。
 実家の母にそれを電話で告げると、母は安堵したような声で、そのほうがいいと言った。そして、兄嫁に対する愚痴を付け加えた。
 わたしには兄と姉がいて、父母には三人の内孫と二人の外孫がいた。兄は父母と同居ではなかったが、実家の近くに住んでいた。嫁姑の微妙な関係など、遠く離れて暮らすわたしには推し量ることなどできなかったが、そんなものもあるのだろうと思った。
 義父は妊娠がわかってからは、いままでだって優しくて気遣いの人なのだが、それがいっそう顕著になった。
 何くれと気を遣ってくれた。
 それは直樹のそれとは別種のものだとはわかっていた。
 しかし、時にはその気遣いを鬱陶しく思うわたしがいた。
 義父は意識していないだろうが、わたしはその気遣いに、ある種の軽さを、本人は意識すらしていない無責任さをみるのだった。
 こんなことを考えるのも妊娠期の心の不安定が生んだものだろうと、義父にはすみませんと心の中で謝りながら、わたしは妊娠期間をやり過ごした。
 
 産まれたのは体重三千百グラム、身長四十八センチの男の子だった。
 子供が男児であることは、初めての子ということもあるのだろうか、医者から前もって知らされていた。 
 名前は二人から一文字ずつとって和樹と名付けた。
 義父は命名は儂がと張り切り、姓名判断の本を何冊も買い込み、何カ月も前から首を捻り唸っていたが、命名権の指名争いは直樹にあっさりと一蹴された。
 和樹の体重は生後一か月で一キログラムも増えた。
 二か月目の後半には、手を目の前に持ってきて不思議そうな顔で自分の手を見た。時々笑った。
 四カ月目には首がすわり、おもちゃを掴んだ。
 五カ月目にはブーブーとかバーバーなどの簡単な言葉を喋った。義父は「じぃじぃ」と言ってくれたと喜んだ。
 五カ月目が過ぎるころから柔らかいペースト状の離乳食を与え、七カ月目には日に二回のそれは、おかゆやうどん、豆腐、ゆで卵、白身魚などに変わった。
 寝返りができるようになり、やがてお座りができるようになり、八カ月目にはハイハイをした。
 歯が生えてきた。盛んにおもちゃを噛むようになり、離乳食も自分でスプーンを掴み口へ運ぼうとした。
 その頃から外に出るのを喜ぶようになった。
 天気の良い日にはベビーカーで散歩に出た。和樹は景色に興味をしめしキャッキャッと笑った。
 少しだけ夜泣きをするようになったこと以外は、わたしを悩ませるものはなかった。
 出産の時、同じ病院だった人とか、市の集団乳児検診で顔を会す人などとママ友になっていた。
 LINEで情報を交換しあった。なかでも二人目を出産したお母さん、母親と同居しているお母さんの情報は役に立った。
 十カ月目には伝い歩きをはじめ、すぐに独り歩きに移った。目が離せなかった。
 一歳半の頃には、ぽっちゃりとした体型が、スリムな幼児体型に変わった。検診では身長八十二センチメートル、体重九・八キログラムだった。
 ゆっくりとなら走れるようになり、外での遊びを好んだ。
 家には六十坪ほどの庭があった。
 一部を駐車場として使い、その他の場所は、つつじや柘植、椿、山茶花などの低木を植樹し、花崗岩でできた灯篭、手水鉢などを配した和風庭園だった。
 和樹と義父はその庭でよく遊んでいた。
 ある日、庭から帰ってきた義父が言った。
「和美さん、和樹が蛙を捕まえようとした」
 家の三方は槇囲いが施してあり、その向こうは畑か田んぼだった。庭にもたくさんの植物があるので、蛙とか、蜥蜴、たまに蛇を見ることがあった。秋にはバッタ、カマキリ、コウロギなどの昆虫類が多くいた。
「和樹、蛙に興味があるみたいで、一生懸命追いかけていた。本物の蛙は無理だが、蛙のおもちゃでも買ってやるかな」義父は嬉しそうに笑った。
 義父は蛙のおもちゃを買った。
 ジャンピング・フロッグという名の北欧製のものだった。
 お尻を触ると四本の脚が伸縮し、おもちゃは跳ねた。
 和樹はそれを気にいっていた。
 いつも遊んでいた。
 一年八カ月の短い命が消えるまで。

 その日。
 夫を送り出したわたしは和樹のようすをみた。ぐったりという言葉が当てはまった。急いで体温を計った。四十度あった。
 朝方は昨晩と同じように幾分ぐずってはいたが、体温も平熱だった。幼児の容態は急変するという言葉を思い出した。
 わたしは二階の義父を呼んだ。
「どうかしたか」義父は和樹を目の端で捉え、わたしを見た。
「救急車呼びます」私は言った。
「いや、待て。車で行こう。救急車を呼ぶより速く着けるだろう」
 病院は車なら十分とかからない場所だった。
「じゃあ、私が運転します。お義父さん和樹を抱いて乗ってください」わたしは言った。
 義父の通勤用のセダン車に乗り込んだ。義父が和樹を抱き助手席に座った。
 事故は病院まであと五百メートルの交差点で起こった。
 わたしはいらいらしながら、信号が青に変わるのを待った。
 信号が変わった。
 わたしはすぐさまアクセルを踏み込んだ。
 左からトラックが猛スピードで突っ込んできた。
 わたしは衝撃で、頭をフロントガラスに打ちつけ意識を失った。
 そして、我が子と義父を喪った。
 
 わたしは自分の子供の葬儀に出ることができなかった。
 医師に哀願した。
 医師は駄目ですと言った。お気持ちは十分わかりますと、付け加えた。
 頭の傷は軽傷だったが、肋骨にひびが入っていた。
 痛みよりも悲しみがわたしの心を侵食した。
 眠れなかった。
 自然と涙が溢れた。わたしはベッドの上で声をころして泣いた。
 時間の経過とともに、いつか涙は枯れるだろうと思った。
 でも、そうじゃなかった。
 治りかけた切傷から何かの拍子に血が滲み出るように、涙はあとからあとからわたしの心から滲み出た。
 まるですべてが夢の中での出来事のように感じた。
 わたしはわたしじゃないと思った。
 同時にわたしの心を襲ったのは後悔だった。
 あの時、救急車を呼んでいれば……。
 あの時、義父に運転をしてもらっていれば……。
 あの時、もっとゆっくり発進していれば……。
 あの時、別の病院へ向かっていれば……。
 あの時……。
 多くの人がお見舞いに来てくれた。
 実家の父母、直樹の親類の人たち、わたしがかつて勤めていた会社の人、直樹が勤める会社の人、近所の人。
 全員がわたしに対する見舞いの言葉を少しばかり述べ、亡くなった二人に対する悔やみの言葉に多くを費やした。
 わたしは力なく頭を下げるだけだった。
 ママ友の何人かが来てくれた。
 わたしが一番親しいと思っていた若いお母さんも来てくれた。
 彼女の子供は生まれた日が和樹とは三日違いだった。
 同じ病院で出産した。
 彼女の子供も男の子だった。
 帰り際にその若いママ友は、さも思い出したように、スマホの画面をわたしに示した。
「うちの子、歩くのが遅くて心配したんだけど、二か月前にやっと独り歩きができるようになってね。でも、その後は早いよねえ。昨日なんか走り出しちゃって。私はらはらしちゃった」
 画面には正面から撮ったショットがあった。
「あら、ごめんなさい。そういうつもりじゃないからね」ママ友は慌てた風に言った。
 彼女の眼が嗤っているのを、わたしは確かにみた。

 わたしは二か月で退院した。
 家に帰っても、なにも手を付けることができなかった。
 これではだめだと思った。でも、できなかった。
 わたしは毎日、尺度のない長くて短い時間の中にいた。
 四十九日も終え、仏壇には義母の遺影と共に義父と和樹の写真があった。
 不思議な感覚だった。居るべき人間が二人そろって居るべきところに居なかった。
 ジグソーパズルの二つのピースを失くしてしまった。そしてそれは永遠に見つからない。わたしや夫や家や家具や庭の木や隣の田んぼや畑や家の前の道やどこかで鳴く蛙の声や
秋の空や白い雲や吹く風や――そういったピースは今までと同じように存在するのに、ただ、和樹と義父というピースが消え、ジグソーの絵は永遠に完成することはないのだと思った。
 そんなわたしを夫は気遣った。
 彼にしても血のつながった親と子を同時に亡くしたのだ。平常な心でいられるわけがないと、わたしは思った。
 でも彼は、君のせいじゃないと言った。
「悪いのはトラックのほう。警察の話では明らかに信号無視だった。目撃者も大勢いたそうだ。和美は被害者なんだ」
「でも、和樹とお義父さんが……」
「亡くなったことは俺も無念に思う。叶うものなら、二人がかえってきてくれればと思う。しかし、いくら考えてもそれは無理なことなんだ。気に病むなというのは和美にとっては酷な話かもしれない。でも俺が今言えるのは、二人が亡くなったのは和美のせいじゃない。君はこれ以上、苦しむことはない」
 しかし、そのような心遣いがわたしにとっては重荷となるのだった。
 それがわたしの一方的なわがままだとはわかっていた。
 夫がわたしには悟られないように泣いていたことを、わたしは知っている。
 夜中に目を覚ますと、隣に寝ている夫の背中が小刻みに震えるのを、薄闇の中でわたしはみている。押し殺した嗚咽を、わたしは聞いている。
 義父の居室に籠ってなかなか降りてこない夫に、ごはんですよと告げにいった時、笑顔をつくって慌てて出てきた夫の頬に涙の跡があったのを、わたしはみている。
 直樹はわたしを罵倒してくれても良かった。お前のせいで父親と息子は死んだのだと、言ってくれるほうが心が休まったかもしれない。
 でも、彼はそうはしなかった。
 その優しさがわたしにとっては重荷となり、わたしが重荷と考えることこそが直樹にとっては、わたしの不安定な心に対する憂慮となったのだと思う。
 一周忌が終わるまでは、わたしの心はやはり不安定だった。
 病院を訪れた。
 医師は何種類かの薬を処方し、大丈夫ですよ。あなたの気持ち次第ですよ。一緒に頑張りましょうと、優しく言った。
 薬の効果があったのか、時の経過が薬として作用したのか、徐々にかつてのわたしが帰ってきた。
 しかし、夫とのセックスだけはできなかった。
 わたしには子を産む資格などないと思ってしまうのだ。
 子供をつくっても、また、わたしのせいで子を死に追いやってしまうのではないかという恐怖があった。
 一周忌を終えしばらくして、私は今の会社に就職をした。仕事の形態は違ったが、前職の知識と経験が生かせる職場だった。
 家に独りでいるのが辛かったのだ。
 和樹の思い出は、この家や庭や近所の道路や小さな公園やよく行った神社や、和樹がかつて存在したことがある全ての空間に、時間を隔てて濃く滲みついていた。
 就職することは夫も賛成してくれた。俺もその方が良いと思う。直樹はやはり優しかった。
 通勤用に軽自動車を買った。
 最初の二週間ほどは車を運転するのが怖かったが、徐々に慣れた。

       〇 〇 〇

「和美さんと同じで、私だってさ、子供を狐の野郎に獲られたのは悔しいよ。だって、あと数日で独り立ちだったんだよ」イタチは言った。
「ごめんなさい、狐にあなたの情報を教えた。だって、あなたが子供を自慢するのが悔しかった。わたしは、あなたみたいに子供を自慢することもできないのだと思った」わたしは言った。
「和美さん、狐のことはもういいよ。狐には狐の生活がある。私だって子供のために蛙を捕まえていた」イタチは言った。
「狐を憎いとは思わないの?」
「そりゃあ、憎いわよ。でも、いくら憎んでも三匹の子供は還ってこない。いくら過去を振り返っても失ったものは絶対にかえってこないの。過去は元へは戻らないの。それよりもこれからどうするかだよ。未来はまだ真っ白のまんまなんだよ。未来をどんな色に染めるかは私次第。そして和美さん、あなた自身なのよ」
「あなたは、これからどうするの?」
「私は子供を産もうと思っている。イタチは年三回、産むことができるんだよ。子供ができたら、また和美さんに会いに来るよ。今度は五、六匹産まれたらいいんだけどね」イタチの目は未来をみていた。
「たくましいね」
「女はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」イタチはハードボイルド風に低音の声をつくった。
「それ、どこかで聞いた台詞よね」わたしは言った。
「あれ、ばれてた?」イタチはテヘッと笑った。
「和美さんも未来をみたほうがいいと思う」イタチはわたしを励ますように言った。
 わたしは頷いた。
「じゃあ、私もう行くわ」イタチは言った。「ほんとクッソ暑いよね」と、つけ加え、槇囲いの隙間から田んぼへ出ていった。
 鳴き止んでいた蝉がまた鳴きだした。
「みらい……。そうかも……」
 わたしは、イタチが出ていった槇の木の根元を見て呟いた。

 イタチはなかなか現れなかった。
 次に私が彼女に会ったのは、その年の十二月の末だった。
 庭に植えたドウダンツツジは紅葉の時期を過ぎ、一部の紅を残し、おおかたの葉を落としていた。
 手水鉢の傍に植えたナツハゼは春先にみせる鮮やかな赤とは違い、真夏の濃い緑を経て、少し遠慮がちの赤に変わっていた。
 寒い朝だった。
 イタチは出社するわたしを玄関で待っていた。
「寒いよね」イタチは言った。「お久しぶりね」と、続けた。
 十センチの蛙は咥えていなかった。
「どうしていたの。子供はできた?」わたしは言った。
「六匹産まれた。昨日、巣立った」イタチは喜びと安堵が混じった顔をわたしに向けた。
「子供ができたら、わたしに会いに来ると言っていたよね」わたしは聞いた。
「ごめんね。今回は子育てに専念していたのよ。また、狐の野郎に狙われないとも限らないでしょ。私、過去の失敗から学ぶ主義だから」
 イタチは少し得意げな顔をした。そして、わたしの目を見て言葉をつないだ。
「和美さんに会いにこようとは思ったんだけどさ。でも、夏に会った時、私は多分あなたは大丈夫だろうなと思った。私が会いに来なくても、もう心配ないと思ったの。――そうだよね」
 イタチは深い漆黒の眼でわたしを見上げた。
 わたしは頷いた。
「明日クリスマスだよね。和美さんにプレゼントがあるの。明日持ってくるから楽しみにしてて」イタチは言った。
「あら、何かしら?」
 わたしの質問には答えず「いってらっしゃい」と笑って、槇囲いの隙間から隣の畑へ出ていった。

 次の日も同じ時間にイタチは来た。
 十センチの蛙を咥えていた。
「寒いよね」と言った。
「はい、クリスマスプレゼント」イタチは言った。
 咥えている蛙は本物ではなかった。おもちゃの蛙だった。
「ありがとう」わたしは言った。
「良かった、やっぱり大丈夫だった。この蛙を見てパニクるんじゃないかと、ちょっと心配していたんだ。和美さん強くなったね」
 イタチからのプレゼントは、和樹とお義父さんが生前よく遊んでいたおもちゃの蛙だった。
「それじゃあ、メリークリスマス」
 イタチはそう言って槇の根元から出ていこうとした。
「また会えるよね」わたしはイタチに声をかけた。
「もう会わないつもり」イタチは振り返って答えた。
「でも、気が向いたらまた会いに来るかもね。あなた次第」と、笑顔で付け足した。

 その日の夜、会社から帰って夕食の準備をし、夫の帰りを待った。
 夫は仕事の関係上、月末はいつも帰宅が遅くなる。
 ダイニングテーブルの隅にはイタチからのプレゼントがあった。
 緑色の蛙のおもちゃ、ジャンピング・フロッグ。
 帰宅した直樹は着替えもそこそこに「ああ、腹減った」と、席に着いた。
 テーブルの隅の緑のおもちゃに目がいった。
「これ、どこにあったの?」目を瞬かせながらわたしに言った。
「お義父さんの部屋でみつけたの」
 イタチからのプレゼントだとは言わなかった。
「そうなんだ――」直樹は首を傾げた。
「葬儀の時、お棺に入れてやろうと思って探したんだけど、このグリーンの蛙だけ見つからなかった。他の青と黄色の蛙は見つかったんだけど……」
 お義父さんは最初、黄色のジャンピング・フロッグを買ってきた。
 ことのほか和樹が喜んだのに気を良くし、青と緑を買い足したのだった。
「壊れた時の予備だよ。それに儂も一緒に遊んでやれるし」義父は少し照れたように言った。
「和樹と親父、このおもちゃでよく遊んでいたよな」夫はしんみりとした声で言った。
 イタチと話したあの夏の日以降、徐々にではあるが、わたしはこういった話題になっても、心を締め付けられるような、そんな苦しさを味わうことはなくなっていた。
「葬儀の時――」夫は言った。
「和樹が遊んでいたおもちゃを棺桶にできるだけ入れてやろうと思った。天国でも遊べるように」言葉をきってわたしを見た。
「でも、葬祭場の係員の話では金属とか可燃物は規則で入れることができないと言うんだ。俺は彼にお願いした。天国で遊べるようにって。係員は困った顔で、最小限のものにして下さいね、こんなちっちゃな子供から遊び道具を取りあげるのは忍びないですよねって言って、目をつぶってくれた。俺は和樹の棺に黄色の蛙を、親父のそれには青の蛙を入れた。親父も一緒に遊べるように……」
 少しの時間、二人の間に沈黙が訪れた。
「ごめん、こんな話をして。和美を苦しめたかもしれない」夫は湿った声で言った。
「あなた気にしなくていいよ。もうわたしは大丈夫だから」わたしは明るい声で言った。
「それよりあなた、早くご飯にしよ。お腹すいているのでしょ」
「おお! 腹ぺこだ」
 わたしはダイニングテーブルの真ん中に置いた土鍋の蓋をとった。
 お義父さんがいたときにはちょうどよい大きさだったが、今では少し大きすぎるサイズだった。
 水炊きの匂いと温かい湯気が辺りをふわりと包んだ。
 緑のおもちゃに目を向ける。
 湯気の中で「ぴょこっ」と跳ねたような気がした。

 イタチはもう来なかった。

              (了)

Jumping Frog―鼬が来た日 ©端月

執筆の狙い

寓話の設定を借りて、はじまりとおわり、おわりとはじまりをかいてみました。完全な便乗ですスミマセン。
作中、人殺すと話は転がるのだなーと思いました。私は3人殺したので。
次作は殺さない設定で書きたいものだなーと思いました。
1万文字チョットです。
よろしくお願いします。

端月

183.176.74.78

感想と意見

岡田寄良

拝読しました。
いやあ、面白かったです。
読んでいて最初の方は川上弘美みたいな雰囲気で面白いなあと思っていたら、
徐々に話が重くなりイタチの正体がわかってくる。
全体的には心の再生の物語だと思いました。
作中命を失うことを一方向から見ていないのも深いなと思いました。
レイモンド・チャンドラーの小説の台詞も小ネタとしてクスリときます。

2017-10-11 20:42

182.250.248.233

底辺

面白かったです。
感想を書くのが下手で、何ともうまく表現できないのですが、
心に染みました。

おとぎ話要素の効果的な配置と、印象的な小物の使い方が
物語をより深くしていると思いました。

筆者様の、他のお話も読んでみたいです。
ぜひ、誰も死なない話も。

2017-10-11 21:44

126.149.125.61

偏差値45

>十センチの蛙

かえるにしては大きい。
しかも毎回という『謎』がいいですね。
それが後になって活きてくるわけなんですね。

途中でキツネが登場するのですが、キツネは日本では一部の地域しかいないので、
タヌキの方がよりリアルに感じますね。
イタチは滅多に遭遇しませんが、タヌキは多いです。余談でした。

全体的としては普通に面白いです。
お母さんイタチの寛容さに脱帽です。むしろ主役はこっちですね(冗談)

2017-10-11 22:25

219.182.80.182

阿南沙希

面白かったです! 最初が少し長く感じましたが、三年前の出来事から先は一気に読めました。

気になった点としては、3点だけ。

1:狐はいらなかったかも?
ちょい役程度の方がメイン+イタチが際立ったと思います。また、狐のくだりがあるために導入が不必要に長かった気もします。狐を気に入ってらしたらすみません…

2:盛り上がり
淡々と書かれているのがこのお話では生きていますが、欲を言えば蛙とイタチという効果的な素材があるので、それらを使ってもう少し気持ちに弾みがつく展開があっても良かったかも? と思います。旦那さんなどを絡めたり…

3:タイトル
短くて象徴的なタイトルの方が合っているかも?と思いました。作中の時間経過はわりと長いスパンで、メインは主人公の心なので、『イタチが来た「日」』となると少し違和感があります。

素敵な作品をありがとうございました。読んでいて、他の題材でお描きになられたものも読んでみたい気持ちになりました。(この話だからかもしれませんが、終始淡々としていて、他の題材の場合にはこのトーンを題材に合わせて操作できたりするのかな?とも思ったので…)
創作の時間を捻出するのは大変かと思いますが、次作を楽しみにしています! これからも頑張ってください。私も頑張ります。

2017-10-11 22:49

126.161.173.162

なかがわ

拝読しました。

気になったことから。

狐とママ友。
ママ友への根強いマイナス感情が狐への情報提供につながるのだろう思いますが、弱いと思います。
一読した時は、このママ友さすがに無いだろうと突っ込んでいました。現実にはいるのかもしれないけれど、作品内ではあまりに唐突な棘でした。読み直してみて、イタチを裏切るの動機になるのかなとぼんやり察した次第です。

過去の堕胎。
形は違えど二度までも子供を喪い、だから自分には資格がないと主人公は考えている。
という、エピソードの意義は分かるのですが、単純に形だけ見ると全体のバランスは悪く、ここは冗長だと感じました。
子供を堕ろした経験があると数行で済ませても良かったのでは……でも主人公の不幸が重なることに意味があるのなら書き込みは必要なのか。どうなんでしょうか。分かりませんが。

上記いずれも、この文章量と雰囲気では無理があった部分ではないかと思います。

さて、読み進めていって、未来云々という件に差し掛かり。
私はなんだか性格の悪い読者ですので、ハイ来ましたとか内心で思い、ちらっとスクロールバーを見る。このままさっと幕が引かれるわけではないらしい……
ときてからの、過去の象徴であるジャンピングフロッグ再登場でした。
なるほどと思いました。
そして明らかにされる、黄色と青の存在と行方、緑が行方不明だった事実。
これらが、複雑で繊細な光を帯びた円環を描き、すっと心に落ちるラストでした。拍手ー、でした。

> お義父さんがいたときにはちょうどよい大きさだったが、今では少し大きすぎるサイズだった。
 水炊きの匂いと温かい湯気が辺りをふわりと包んだ。

なんてことない文章ですが、そのような流れがあるから、受容しましたというのが伝わってきました。
執筆の狙いを読む限り、私はその企画は詳しく知りませんが、条件をうまく活かされたのでしょうか。


私事ですが公募で完全に行き詰まっている今日この頃、求むモチベという名目の実質現実逃避で鍛錬場を訪れ、このようにサラリと読めてかつ「良いな」と思える作品に出会え幸いでした。
ありがとうございました。

2017-10-11 23:57

119.175.253.201

迫太郎

読ませていただきました。

話に起伏がありスラスラと読めるいいお話だったと思います。

その中で気になったのは二点、
子供の成長の過程を書いたところが長く、そこに書かれている内容が想像できる範囲のことであるということ。

それから
いくら急いでいても子供を抱いて助手席に乗るなんてことはしないということです。
動転していたといえばあり得る話かな?と考えましたがやっぱりダメです。
子供を可愛がっていた親だからこそ、そこが引っかかりました。
チャイルドに乗せないならせめて後部座席を選択してください。

ありがとうございました!

2017-10-12 07:58

49.96.17.73

カジ・りん坊

 とても面白いお話でした。カエルが『帰る』に引っ掛けてあるかのようにも思えて、興味深かったです。
 最後ですが、クリスマスにする必要があったのでしょうか?クリスマスにするのであれば、もう少し町のにぎやかな雰囲気と、この家庭の静かなメリハリ感を書いたほうがいいと思うし、こだわりが無いのであれば、普通にお別れに鼬が持ってきた感じでもいいのかな?と思いました。

 今のままでは『どっちつかず』な感じで、この日の出来事が薄い感じになっていると思いました。

 意味わかるかな?

 水炊きの匂いと温かい湯気が辺りをふわりと包んだ。←湯気がポイントで→湯気の中で「ぴょこっ」と跳ねたような気がした。にしたいのに、その日はクリスマス。

 途中の描写に凝る(最初の男・ママ友=必要がないと言ってるわけではありません)のであれば、最後の仕上げ部分をもう少し考えてもよかったかな?と思いました。

2017-10-12 13:08

124.110.104.4

端月

岡田寄良 様
お読みいただきありがとうございます。
面白かったです、と言っていただきまして、書いたかいがあったと喜んでいます。その一言が今後の糧となります。

>全体的には心の再生の物語だと思いました。
おっしゃるとおりで主人公の心の自己治癒の過程を寓話設定でをかいたつもりです。

>作中命を失うことを一方向から見ていないのも深いなと思いました。
物事って、正面から見るか、裏から見るか、上から見るか、下から見るか、斜めから見るか、見る角度によって全く違った様相を呈してくると思います。
深いなと、お褒め頂きましたが私自身はまだまだ甘い、浅い、と思っています。もう少し書き込めば良かったかなーとは思っています。
ただ本作はお話自体がシリアルじゃあなくてシリアス(笑 かなり重かったので、このようになりました。

>レイモンド・チャンドラーの小説の台詞も小ネタとしてクスリときます。
この部分は中盤の重い話が終わって、次に主人公が立ち直っていくスタートの場面なので骨休みも兼ねて意識的に入れました。ただ「女はタフでなければ――」にしようか、「イタチはタフでなければ――」にしようか50分くらい悩みました(笑

岡田寄良さんの「隻手音声」を一昨日辺りから読ませていただいているのですが、長いので読了後に感想入れさせていただきます。
ありがとうございました。

「隻手音声」

2017-10-12 18:39

183.176.74.78

両津

端月様
ポキさんが書いた素晴らしい作品の発想元になっているという作品を書かれた
作者さんが、どんな小説を書かれる方なのかに興味がありました。
そして、私の想像通り素晴らしい小説を書かれる方だと分かって、いやあ嬉しい
というか安心したというか。
イタチの出現も蛙もいいし構成も良い。全体的に饒舌に過ぎるような気もしますが、
それが端月さんの作風ならそれでもいいと思います。
端々にリアリティーがあって、浮きそうになる話にアンカーの役目を果たしています。
私は小説の雰囲気で読んでいくタイプですから、文章の細部は気にならないんですが、
それでも、妻との会話で「俺、月末は忙しくて残業多いだろ」とか「いつも夜間なので」
とかの説明は、少し気になります。

『わたしはかすかに頷いた。狐が言うように、イタチに対する負の感情はあった。
それは私自身に向けた感情だったかも知れない』

は、キツネが説明済みだし、読者が読み取るべきところかなと思うのですがどうなんでしょ。

『夜中に目を覚ますと、隣に寝ている夫の背中が小刻みに震えるのを、薄闇の中でわたしは
みている。押し殺した嗚咽を、わたしは聞いている』

は、少々書き過ぎで、義父の部屋から下りてきた夫の目に涙の跡があっただけにした方が、
読者の想像をかき立てると思います。
それにしても、よくこんな小説を書けるものです。イタチも蛙もよくぞ登場させてくれました。

『イタチはもう来なかった。』

のラストも良いですね。私としては、

「お義父さんの部屋でみつけたの」
 イタチからのプレゼントだとは言わなかった。

辺りで終わらせて欲しかったのですが、この一行で、色んな読み方が出来るなあと納得しました。
時折、こういう素晴らしい作品が投下されるから、鍛練場から目が離せないんです。
端月さんも参加すれば良かったのに。

2017-10-12 19:34

121.105.230.251

十月はたそがれの国

タイトルが・・ 悪い。

短編なのにサブタイまで付いている状態が、個人的に好きじゃないです。
「表題で語ろうとし過ぎ」な蛇足感がある感じで。


表題が『ジャンピングフロッグ』とカナ表記なのならまだしも、大文字・小文字まじりの英字〜〜。(縦表記にした場合、字面が美しくない!)

+サブタイが、『鼬が来た日』。。←わざわざ読みにくい画数多い漢字だし、『カモメがとんだ日』みたいだし??

本文、「イタチが来た特定の1日」を描いている訳じゃないんで、内容的にも「イマイチ合ってない」気がする。



川上弘美のデビュー作?、隣の部屋に住んでる熊がヒロイン宅にやってくる短編のタイトルは、『神様』だ。
そのタイトル付けは「さすがに巧い」んで・・
その「シンプルにして巧い」加減を見習った方がいいと思う。

2017-10-12 19:57

219.100.86.89

端月

底辺 様
お読みいただきましてありがとうございます。

>面白かったです。
これ私にとって、最上級のお褒めの言葉です。私はエンタメ指向なので面白い小説が好きですし、書きたいと思っています。
ましてや >心に染みました。などと言って頂けるなんて(涙

>印象的な小物の使い方が物語をより深くしていると思いました。
「小物」はかなり意識して設定したつもりですし、定石に基づいて話の中に入れたつもりですので、そこを汲み取っていただければまたまた(涙

励みになります。有難うございました。
誰も死なない話も書いてみたいと思います。

2017-10-12 20:18

183.176.74.78

十月はたそがれの国

ナナメ読みだったんで・・
「時系列」だけ、いま一度さっと確認した。


 ・現在、イタチとの交流開始。
 ・3年前、主人公は子供を亡くしている。

 ・さらに過去に遡る、学生時代のエピ……中絶?〜略葬。馬鹿男との別れ。

 ・子供の誕生からの短い日々と事故。
 ・事故後〜一周忌らへん。

 ・現在……クリスマス。

↑ これだけの紙幅の中で、行きつ戻りつする。。
その中で、「中絶エピ〜葬儀が重たい」し、過去男のハナシはなくても進行に支障ないんで、ここの部分【過去の中絶エピ、完全割愛】してもいいんじゃないのかなー??

過去男がサイテーなのは分かるけど、そんなサイテー男の子供、迂闊に妊娠してる主人公にも、共感できませんし〜〜。
「この女、馬鹿なんだなー…」って思っちまったもんで、その後に続く「幼子と舅の交通事故急逝」も、“ヒロインが馬鹿なのが悪い”(ごめんなさいごめんなさい…)
風に見えちゃって、共感浅くなった感じだったし。。



私、中絶エピはまだ書いた事ないけど、“処置で死産にせざるをえなかった”エピは去年書いている。↓


□ が……神様はひとつ意地悪をしていた。
 (略) 千分の一ほどの確率で起こり、八割方は生まれて来ない。誕生しても一週間以上生きる事は稀だという。
 陣痛促進剤の投与で産んだ、てのひらに乗るほどの女児は、保育器の中でひと時か細い呼吸(いき)をして、儚い生を終えた。握られていた拳の、あまりに小さな小さな指の先に、桜貝から削りだしたかの極薄で微細な爪が嵌っている様に、たまらず嗚咽した。
 五カ月を過ぎていたため出生届が必要で、晶は「ましろ」と名付けた。小さな棺を、夫と二人だけで火葬に付して……僅かばかりの白い灰だけが残った。□


本作の場合、
 >「ご遺体のお骨は全く残らないと思います」係員は言った。
で、骨壺にもおさめてない。。

“火葬場で相手男に愛想尽かして別れを決める”は納得だったけど、子供の扱いがぞんざいで、、、

このヒロインは・・嫌い。

2017-10-12 20:29

219.100.86.89

アトム

よませていただきました。

相変わらずの辛口で申し訳ないのですが・・・。

>「もうすぐ三年になるんだ。いいかげんに――」
 やり場のない悲しい怒りを含んだ夫の言葉は小さな音量だったが、わたしの心には大きく響いた。
 それは私達ふたりとって、今までもこれからも続く悲しみに違いなかった。
 時間がゆっくり流れた。

・最初ファンタジーと思っていたのですが、上の台詞からイタチは彼女の幻想、妄想だとわかるわりました。そして夫の『いいかげんに―』のあとに続く言葉は”忘れてくれ”なのか、それとも”忘れさせてくれ”なのかーー自分は忘れさせてくれのニュアンスが強いと思うのですが、作者さんは?
そして上の台詞で分かるように、イタチが現れたのは事故死から三年経った後ということに違和感を覚えます。何故なら『時の経過が薬として作用したのか、徐々にかつてのわたしが帰ってきた』と語っているのが一年後です。精神不安定だった一周忌が終わるまででなく、幻想・妄想が三年経ってからというののが解せません。精神不安がぶり返したのなら、それを書くべきだと思いますが。

> 一周忌が終わるまでは、わたしの心はやはり不安定だった。
 病院を訪れた。
 医師は何種類かの薬を処方し、大丈夫ですよ。あなたの気持ち次第ですよ。一緒に頑張りましょうと、優しく言った。
 薬の効果があったのか、時の経過が薬として作用したのか、徐々にかつてのわたしが帰ってきた


・ 上の方も仰っていますが、学生時代の体験は蛇足だと思います。必然性がなく、コンセプトの邪魔をしているだけと思います。


>はい、クリスマスプレゼント」イタチは言った。
 咥えている蛙は本物ではなかった。おもちゃの蛙だった。
「ありがとう」わたしは言った。
「良かった、やっぱり大丈夫だった。この蛙を見てパニクるんじゃないかと、ちょっと心配していたんだ。和美さん強くなったね」
 イタチからのプレゼントは、和樹とお義父さんが生前よく遊んでいたおもちゃの

・↑ 違和感というか矛盾にとらわれたままなので、受け入れることができませんでした。--彼女が回復しているならイタチ(幻想)は現れないと思うからです。ーー許容し受け入れるとして( 咥えている蛙は本物ではなかった。おもちゃの蛙だった。)ああ、それで・・・と思わせる伏線になるものが先に書いてあれば、より効果があったのではないかと。


文章はスッキリとわかりやすく、羨ましい限りです。
イタチ・キツネ・カエルというアイテムのせいか作品全体が明るい空気に包まれているのにも好感をもちました。

辛口は読みが浅いからかも・・・。

ありがとうございました。

2017-10-12 20:46

126.24.187.23

端月

偏差値45 様
お読みいただきありがとうございます。

「10センチの蛙」は偏差値45さんがおっしゃる通り重要なアイテムです。

>途中でキツネが登場するのですが、キツネは日本では一部の地域しかいないので、タヌキの方がよりリアルに感じますね。
ここなんですけど、多分おっしゃるとおりで私の住んでる所にも狐はいないかも。猪、猿、鹿なんかは何回か実際に見ていますし、狸は完全な夜行性動物と思います。で、実際には見ていないのですが、私の周辺にもいるみたいでして(狸おやじじゃあ無いですよ)、糞を決まった1か所にするみたい。

それでですねえ。狸にする発想はなかったです。なんか狸って、わたしの中ではユーモア、愛せるキャラ的なイメージ。逆に狐は狡賢いミタイナ。
お話の中、狐は書こうかどうか迷いました。でも、やはり必要かなーと思ったわけでした。
鼬は近くに巣でもあるのか頻繁に見ます。さすがに真っ昼間は無いのですが。

>お母さんイタチの寛容さに脱帽です。むしろ主役はこっちですね(冗談)
私もイタチママを愛しています。
ありがとうございました。

2017-10-12 21:05

183.176.74.78

野足夏南

はじめまして。拝読しました。他の方の感想等は未読です。かぶってしまっていたらすみません。

導入部、良いですね。川上弘美的な唐突に不思議な世界に巻き込まれるわくわく感がありました。ただ中盤の三年前の出来事のあたり、ちょっと説明的すぎるかなぁと思いました。書き方も平板ですし(あえて淡々と書かれているのかもしれませんが)、中絶のくだりは無くてもよい気がしましたし、冗長に感じました。
そして終盤、主人公の心の再生へと話は向かっていく。このあたり私の読み落とし、読み間違いであったら申し訳ないのですが、再生へ向かうきっかけは結局なんだったのでしょう(鼬の台詞は抜きとして)? 三年という月日の流れなのでしょうか。だとすれば逆になぜいまになって鼬が出てきたのだろう、再生の過程にあるとすれば、なぜ狐に鼬の住処を教えてしまったのだろうと思ってしまいました。
なんとなく作者都合に登場人物が動いているような気がしてしまいます。これは私自身も、よく指摘されることなのですが。
とにかく感じたのは導入部の良さでしたので、説明し過ぎずに中盤以降も進めるよう直されてもよいのかなと思いました。

あまり読めもしないのにずけずけ書いてしまいました。ご容赦ください。

2017-10-12 21:23

114.145.44.67

端月

阿南沙希 様
お読みいただきありがとうございます。

>1:狐はいらなかったかも? ちょい役程度の方がメイン+イタチが際立ったと思います。また、狐のくだりがあるために導入が不必要に長かった気もします。狐を気に入ってらしたらすみません…
ご指摘のとおり導入部分が長くなったのは否めないかも。
最初、狐を出すかどうかは私も迷ったんです。でも、やはり対局として出すべきかなーと登場させたのですが、難しいところです。

>2:盛り上がり 淡々と書かれているのがこのお話では生きていますが、欲を言えば蛙とイタチという効果的な素材があるので、それらを使ってもう少し気持ちに弾みがつく展開があっても良かったかも? と思います。旦那さんなどを絡めたり…
ここは同じく難しい。おっしゃることは分かりますし――私自身に覚悟がないのか、技術的には筆力が無いのか、感性的にはセンスがないのか。やはり難しい! 「淡々と」は本作に限り意識して書いています。

>3:タイトル 短くて象徴的なタイトルの方が合っているかも?と思いました。作中の時間経過はわりと長いスパンで、メインは主人公の心なので、『イタチが来た「日」』となると少し違和感があります。
阿南沙希さん、お目が高い。もともとのタイトルは「ジャンピング・フロッグ」です。ここにあげるために横書きにあうように「Jumping Frog」にしたのですが、なんか「鼬」という漢字が気になり、なんか漢字に魅力を感じちゃってタイトルに「鼬」を入れたくなって。この漢字知らないし、読めないし、書けないし、形がイタチっぽいし。って思うのは私だけでしょうか(笑

阿南沙希さんの作このサイトの7面までにございます? あれば読ませていただきます。執筆も頑張ってくださいね。
ありがとうございました。

2017-10-12 22:03

183.176.74.78

叶こうえ

端月さま

 拝読いたしました。

 読みやすい文章で、さらっと読んでいって、あっという間に終わった感じです。
 好みの問題なのですが、もう少し主人公の濃い心理描写が読みたかったです。全体的に、抑え気味だなと感じました。

 皆さまも仰っていますが、堕胎の件は必要なかったかな、と思います。この箇所に来て、躓いたというか、自分が読み手として脇道に逸れてしまった気がします。というのも、堕胎は、やはりデリケートな話だし、重い要素だと思うからです。堕胎というだけで、それこそ短編~中編が書けるほど深刻なテーマです。
 で、私個人としては、子供を亡くした母親が立ち直るまでの話(ファンジー要素あり)より、堕胎した過去を夫に言えないままきた妻の心情(夫に対する罪悪感は相当のもの)とか、過去妊娠したことがあるのだから、自分に問題はないと自分を過信してしまう心理等が気になってそっちが読みたくなったのです。あと、元カレとはあっさり別れたようですが、実際はそう簡単に別れらないというか、葛藤があるはず。そういう無駄に読者が気にかかってしまうエピソードは、やはり不要なんじゃないかと思うのです。堕胎エピソードを全てカットして、代わりに鼬の子供を見に行くエピソードがあったほうが、主人公の再生の話に深みが出たんじゃないかと思います。
 あと、他の方も仰ってますが、事故のシーンで、チャイルドシートに子供を乗せないのも「なんで?」と疑問に感じました。それも助手席にじいちゃんが抱っこ……すごい危険ですよね。いくら40度の熱でてんぱってても、わが子をそんな危険に晒すものかな?
 狐に鼬の情報を流す→鼬の子供が盗まれる、この展開は良いと思いました。主人公に血が通っていると感じました。
 
 かなり主観が入った感想になってますので、流していただいても構いません。
 なんだかんだで、主人公に同情したり、主人公を痛ましく感じている自分がいました。感情移入して読んでいたということだと思います。
 読ませていただきありがとうございました。
 
 

2017-10-12 23:43

114.149.176.233

端月

なかがわ 様
お読みいただきありがとうございます。

>狐とママ友。ママ友への根強いマイナス感情が狐への情報提供につながるのだろう思いますが、弱いと思います。一読した時は、このママ友さすがに無いだろうと突っ込んでいました。現実にはいるのかもしれないけれど、作品内ではあまりに唐突な棘でした。読み直してみて、イタチを裏切るの動機になるのかなとぼんやり察した次第です。
お見立てに近い感じでママ友入れました。弱いですかねー? こんな人マアいませんよね。でも、これに近い人はいると思います。>作品内ではあまりに唐突な棘でした。これって、狐とママ友が余り繋がってないのかもしれないかな?

>過去の堕胎。形は違えど二度までも子供を喪い、だから自分には資格がないと主人公は考えている。という、エピソードの意義は分かるのですが、単純に形だけ見ると全体のバランスは悪く、ここは冗長だと感じました。子供を堕ろした経験があると数行で済ませても良かったのでは……でも主人公の不幸が重なることに意味があるのなら書き込みは必要なのか。どうなんでしょうか。分かりませんが。
この部分はおっしゃる通り冗長の感は否めないかもですが、主人公は3年前に交通事故で義父と我が子を亡くし、その傷が少なからず今も残っている。その心の傷(子供を失った)が、永らく尾を引くのは過去の堕胎も心の深いところで影響しているという事を描きたかったので入れました。

>過去の象徴であるジャンピングフロッグ再登場でした。なるほどと思いました。そして明らかにされる、黄色と青の存在と行方、緑が行方不明だった事実。これらが、複雑で繊細な光を帯びた円環を描き、すっと心に落ちるラストでした。拍手ー、でした。
ありがとうございます。蛙は本作の重要なアイテムでして、そこのところをお褒め頂き嬉しいです。

ところで、なかがわさん当サイトになんかUpして下さいよ。
以前2作ほど読ませて頂いて感想も付けたと思うのですが。

私の作品に対しても2回程感想頂いたとの記憶はあるのですが、なんせ1年前だし、わたしデータ残さないもので記憶違いかもしれないのですが。

この度は感想をおよせいただきありがとうございました。

2017-10-12 23:53

183.176.74.78

上松 煌

拝見しましたあ。
純文学とあったので、イントロがファンタジーなのは「へえ~?」と思いました。

無垢で純粋な母性の象徴である「イタチ」との邂逅により、主人公の女性が人間性に目覚めていく物語ですよね。
静かな語り口がなかなか心地よく、「それで?それで?」と後を引いて、一気に読めました。
ただ、オレは前にも言った通り、厨房以来、小説を読んだことがないので、この物語は少しコワかったです。
ついでに腹が立つ話でした。

なにがコワイって?
主人公の女性です。
「イタチ」のほうがずっと人間味があって、他人を気遣える。
主人公にはそれがなく「イタチ」にすら、どす黒く嫉妬する。
それを「キツネ」がやってきて代弁するんだけどね。

過去に安易に子供を降ろしたことのあるアバズレのくせに、ダンナに対する謝罪も後ろめたさもない。

   >子供ができないのは夫のほうに原因があるのだろうと思っていた

はぁ????
産めるはずの子をぶち殺しておきながら、この上から目線。

義父への感情もそう。

   >義父は意識していないだろうが、わたしはその気遣いに、ある種の軽さを、本人は意識すらしていない無責任さをみるのだ

おいおい、無責任さは当然だろ。
ちかごろ、それがなく、祖父母が母親と同党の責任を担おうとあれこれ口出しし、結果、嫁と勢力争いになる家庭もあるのに、この
義父さんはキチンと分をわきまえてるぜ。

子供を失って葬儀も欠席ってなによ。

   > 頭の傷は軽傷だったが、肋骨にひびが入っていた。

十分、出席の資格あり。

   >「あら、ごめんなさい。そういうつもりじゃないからね」ママ友は慌てた風に言った。
   彼女の眼が嗤っているのを、わたしは確かにみた。

一番親しい友人だよな。
それがそんな態度をとるのは、主人公がそれだけの価値しかない人間を友達認定するしかない低人格だったということ。
このオンナ、なんでも他人のせい。

一番腹立つのが、肉親を亡くした夫への態度。

  >隣に寝ている夫の背中が小刻みに震えるのを、薄闇の中でわたしはみている。押し殺した嗚咽を、わたしは聞いている。

それが負担ってなんだよ?
夫婦だろ。
おまえから歩み寄って、夫の悲しみに同苦するのが人としてのフツーの心情だ。


人格者の「イタチ」に対し、

   >狐にあなたの情報を教えた。だって、あなたが子供を自慢するのが悔しかった

あ~~~~、ぶち殺してやりたい。
人の皮をかぶったガイジめ!
万物の霊長たる人間様が、ただ単に人間に子供を見てくれと望んだだけの動物に、同じ土俵で仇を返した。
ひでえ話しで、まったく共感できない。
感情が常にご都合主義だ。

ま、フィクションだからいいけど、これに感情移入できる人がいたら、よっぽど底辺の人生と人間味のない家庭、表面だけの友人や
人間関係に囲まれているのだろうよ。
ま、酔っているとはいえ、オレをここまで怒らせたのは、端月さまの筆致とテーマですよwwww
ったく、ぶち切れたぜ。

ありがとうございました

2017-10-13 00:08

153.204.129.199

叶こうえ

 すみません。追記です。

 ママ友の態度には私も引っ掛かりました。あまりにも露悪的だし、作風に合わない。それに、「こんなにひどいひといるか?」とリアリティのなさを感じました。
 でも一番引っ掛かったのは、
>>彼女の眼が嗤っているのを、わたしは確かにみた。
 やけに冷静に見ているなと。ママ友の態度の裏を読み取れるほど、主人公に冷静さや余裕があったのか。ないと思うんですが……

 あと、主人公が人格者である必要はないと思うんですよね。善の部分がありつつも、負の部分、弱さ、残酷さがあってこそ人間だし、リアリティが出てくると思うので。
 私は鼬が性格良いとは思わなかったです。

2017-10-13 09:44

114.149.176.233

長門

率直な感想を書かせていただきます(率直さ重視なので失礼です。すいません)。
巧みな小説だと感じました。
テーマは挫折による心の傷からの回復といったところでしょうか。
多くの人が共感するテーマだと思います。
動物が可愛らしく、ユーモラスでした。
構成は安定感があり、無駄がなく、プロはだしだと感じました。

○気になった点
肩の力を抜いて書かれた印象で、文章が素朴過ぎるところ。
プロットの消化作業という感じを抱かせた。
シンプルなスタイルを採用していても描写の細部に否応なく顔を覗かせるはずの作者の観察眼や洞察力の鋭さ、見識の深さといったものが残念ながらあまり感じられなかった。終始平板で、通俗的発想の域を出ていないと感じた。
文章に審美的意図が見られなかった。文章による創作や表現が必ず美的である必要はなく、通俗小説を志向されるなら尚更であるかもしれないが、そういった要素があって損になるということはないと思います。本作はあまりにも淡泊過ぎるように感じました。

○提案(率直に書きたいので失礼を承知の上で)
シンプルに感じられる欠点は作品に傾ける時間、労力を物理的に増やすことで難なくクリアできるのではないでしょうか。構成力があり、プロットが複雑になっても破綻なくまとめ切る力がおありになると感じるからです。
作品全体に漲る通俗性は公募のジャンルを間違わなければ問題ないのではないでしょうか。
長い物を書く力があり、同工異曲の作品を量産する力があれば、作者様がプロになれない道理はないと感じますが……。

2017-10-13 11:13

126.83.126.234

あでゅー

イタチは和美さんの幻覚のようですね。
また、童話のようでもあり、不思議と引き付けられました。

ただ、人が死に過ぎたのがどうも頂けない。
子供一人だけにした方がよかったように思えます。

それと、病院へ急いでいた時は、多少はスピード違反してしまうことが多いでしょうから、過失はこちらにあるとした方がよかったかも知れません。
また、元警察官の義父が子供を手に抱いて車に乗るのも考えられませんね。これではエアバックではなくてチャイルドバッグです。

2017-10-13 21:28

106.181.76.121

端月

迫太郎 様
お読みいただきありがとうございます。

>子供の成長の過程を書いたところが長く、そこに書かれている内容が想像できる範囲のことであるということ。
少し長すぎましたかね。1年8カ月の短い命なので、詳細に書きました。内容が想像できる範囲にとどまっているというのはおっしゃる通りです。

>いくら急いでいても子供を抱いて助手席に乗るなんてことはしないということです。動転していたといえばあり得る話かな?と考えましたがやっぱりダメです。子供を可愛がっていた親だからこそ、そこが引っかかりました。チャイルドに乗せないならせめて後部座席を選択してください。
この部分は完全に私の失敗です。殺さなければならないので、抱っこで助手席と考えたのです。チャイルドor後部座席でも殺すことはできたのですが、その場合主人公もこれぐらいの怪我では済まないのではないかと思い採用したわけですが。
本作を書き換えるときの参考になりました。

迫太郎さんの作7面までにあります? あれば読ませていただきます。
ありがとうございました。

2017-10-14 05:21

183.176.74.78

端月

カジ・りん坊 様
お読みいただきましてありがとうございます。

>カエルが『帰る』に引っ掛けてあるかのようにも思えて、興味深かったです。
スミマセン。引っかけてないです(笑

>クリスマスにする必要があったのでしょうか?
その必要は全く無かったと思います。イタチに会ったのが夏。イタチはもう1回子供を産むと言っていたので、習性から考えて12月の末くらいが再会の時期だろうと朧に考えました。おっしゃる通りクリスマスにする必要はありませんでした。

>クリスマスにするのであれば、もう少し町のにぎやかな雰囲気と、この家庭の静かなメリハリ感を書いたほうがいいと思うし、こだわりが無いのであれば、普通にお別れに鼬が持ってきた感じでもいいのかな?と思いました。
成程。にぎやかさと静けさの対比ですね。いいかもしれない。

>水炊きの匂いと温かい湯気が辺りをふわりと包んだ。←湯気がポイントで→湯気の中で「ぴょこっ」と跳ねたような気がした。にしたいのに、その日はクリスマス。
カジ・りん坊さんわかりませーん。もしよろしかったら後学のため教えてください。

あと、御作の「伏線殺人事件」以前読みました。

ありがとうございました。

2017-10-14 05:43

183.176.74.78

端月

両津 様
お読みいただきましてありがとうございます。

過分なお褒めの言葉。素直に嬉しいです。

>全体的に饒舌に過ぎるような気もしますが
確かにそのような傾向は他の作品にもありまして、本作は題材が題材だけに抑えたほうなんです(笑

>それでも、妻との会話で「俺、月末は忙しくて残業多いだろ」とか「いつも夜間なので」とかの説明は、少し気になります。
本作の第1稿というかプロトタイプは8月の末までに書き上げていました。その時読んでもらった方から夫婦間の会話が上滑りしている。シリアスなテーマなのに会話が饒舌だし軽すぎるとの指摘を頂きました。
9月末まで置いておいて、推敲をして特に会話部分はかなり削りました。それでも両津さんご指摘のように、まだまだ私覚悟が足らないのでしょう。細心の注意が必要なのでしょうね。

>『わたしはかすかに頷いた。狐が言うように、イタチに対する負の感情はあった。それは私自身に向けた感情だったかも知れない』は、キツネが説明済みだし、読者が読み取るべきところかなと思うのですがどうなんでしょ。
>『夜中に目を覚ますと、隣に寝ている夫の背中が小刻みに震えるのを、薄闇の中でわたしはみている。押し殺した嗚咽を、わたしは聞いている』は、少々書き過ぎで、
この2か所も私の饒舌さが出ている個所だと思います。
普段ミステリー系のエンタメを書いているので、そういう癖が出るんだなーと思います。

>『イタチはもう来なかった。』のラストも良いですね。
この最後の文言の前に具体的な2行があったのですが、推敲の時に削りました。
こちらの方が余韻が残ると思いました。

>端月さんも参加すれば良かったのに。
私、少しこのサイトから離れていまして、企画を知ったのはポキさんから設定をお借りしたいとの申し出があって知りました。面白い企画だったので参加者の方へ感想つけました。
ちなみにポキさんの作品は100%ポキさんの小説です。1年前に私の作品へ感想頂いたのですが、ポキさんのその時の感想内容が小説として昇華されているのだろうと思います。(ポキさんスミマセン。かってにお名前出しちゃって)

両津さんスミマセン話が横道にそれてしまいました。
作品またあげてください。楽しみにしていますから。
この度は有難うございました。

2017-10-14 06:27

183.176.74.78

端月

十月はたそがれの国 様
お読みいただきましてありがとうございます。

タイトルなのですが元々は「ジャンピング・フロッグ」です。
ほとんど同じ内容の感想を阿南沙希さんからもいただいておりまして、重複になるのですがコピペ致します。

もともとのタイトルは「ジャンピング・フロッグ」です。ここにあげるために横書きにあうように「Jumping Frog」にしたのですが、なんか「鼬」という漢字が気になり、なんか漢字に魅力を感じちゃってタイトルに「鼬」を入れたくなって。この漢字知らないし、読めないし、書けないし、形がイタチっぽいし。って思うのは私だけでしょうか(笑

ありがとうございました。

2017-10-14 06:46

183.176.74.78

ポキ星人

 企画の件ではまことにありがとうございました。私には想像力なんてありませんから、あのような優れた作品がなければ作品を仕上げることなどできなかったと思います。
 
 さて、私がこのサイトに感想を書き始めて丸2年、その間に何度か使った私製の言葉に「素人猫小説」ってのがあります。これは、このサイトで猫を書く人の作品にかなりの共通性がある、しかもそれがプロが書く猫の話とだいぶ違う、ということを言ったものです。
 素人猫小説では、孤独な主人公のもとに猫がさしたる理由もなく現れ、しばらく主人公と時を過ごします。猫は誰にでもなつくものではないのですから、猫が向こうから寄ってくるそんな主人公はきっと特別な存在なのです。主人公が癒やされると猫はさしたるきっかけもなく去ります。猫が気まぐれだから去っていくだけで、主人公が悪いわけではありませんから、主人公は反省などしません。猫は都合よくやってきて後腐れなく去っていき、その間かわいい猫にもてなされるばかりの主人公には、成長というものはありません(癒されたのでこころが落ち着いた、という変化はあるかもしれません)。一方的に主人公がもてなされるのが心地よい、というような小説です。しかし公平に見て、万物の霊長である人の方が、猫のような小動物を愛護してやるのが筋なんじゃないかと、異星人としては考えるわけです。
 プロも猫をいっぱい書いているんですが、そこでは猫の魅力に人が振り回されたり、小さな野生として意思疎通が困難でこちらの思いが伝わらない存在として書かれたりするのが普通だと思います。猫は魅力的ではあっても都合の良い存在ではないし、そこで書かれるのは猫の可愛さよりは人の執着の愚かさだったり、人の癒やしより畜生の不気味さだったりするのです。
 素人猫小説には猫以外の変種もあります。私はこのサイトで、パンダとか人の赤ちゃんとか、発見しました。
 もう私は小動物が最初に出てくると捕獲のために身構える癖さえついているのですが、やっぱりイタチもこの変種だと言わざるを得ない、と今のところ思っています。
 大方の好評はそう間違ってはいないのでしょうが、油断ならないのは、素人猫小説はただ猫大好き言いたいだけちゃうんかという下手な愛猫家のみならず、案外上手い人が書きがちだということです。
 この作品で主人公がイタチに何かしてやって、そこから気づきを得たとか、イタチと戦って何かを失って何かを得たとか、そうなってれば別にこんなことはいいません。でもイタチから何かしてもらったので夫とのことがどうにかできた、というのが基本に感じますから、やっぱり主人公がもてなされている話だと思います。
 
 ただ私が今まで見た素人猫小説に比べると、一つ脱出口が見えるように思います。キツネです。ここから戦いとか対立とか、何か不穏なものが見えると思うのです。
 ここから私の手にあまるので投げ出すようで申し訳ないのですが、キツネをみてばくぜんと想起したことがあります。河合隼雄が物語について、とくに村上春樹のそれについて、よく言及していた、「悪」というものです。イタチを出す一方で、「悪」を本作のキツネのような存在に仮託して話を作っていく、という手法について、よく語っていた印象があります。
 本作みたいな、狐さんに同調して主人公が意地悪をしました、でもそれは主人公のつらい過去からすればしかたがないことですから、イタチさんは別に恨みません、みたいな方向がまずいので、ここから考え直していけば猫小説から抜け出す方向はありそうに思います。 

2017-10-14 17:47

180.12.49.217

端月

でしょのクサレちんこに返信しようとしたら、なんか削除されてる。なんで? 朝見たんだがこんかいは「死ね!」とか多分無かった。
足クサでしょ、てめえで削除申請したんかい? 落ち目を恥じて。
それともA飼い犬が削除申請だしたのか? 落ち目を憐れんで。
短足でしょ。も一回こいやー! 気分悪❕  もう寝る!  by卯月

2017-10-14 21:36

183.176.74.78

でしょ

あたしが削除申請するとかそういうせこいこと考えつくばっかの所詮クズが偉そうなこと言ってんなつうの死ねコジキ

2017-10-15 01:07

221.22.130.5

でしょ

所詮コジキがこんなヘタクソ自ら晒しといてムナクソとかまじで馬鹿かと
それを面白いとか言ってる連中まとめて文盲じゃないの馬鹿なんじゃないのって正直に言っただけです
おまえはヘタクソ人間性も最悪
ムカつくからあたしに関わるな便乗とかてめえで恥晒したやつがあたしにムナクソとかどういう了見かっつうことなんですよ当たり屋かよ所詮一人じゃ立てもしない貧弱がまんまと他人ダシにしたがりやがって甘ったれが死ね
あたしに関わるなゴミクズ

2017-10-15 01:23

221.22.130.5

卯月

たんそくでしょてめーから関わってきたんだろーがボケが。
あたしがあたしがってあたししかしゃべれんのか。
便乗? ヘッ何様のつもりだよ。笑わせんな。お前なんぞにのるか! ヴォケー!

2017-10-15 05:33

183.176.74.78

端月

十月はたそがれの国 様
再び。

>その中で、「中絶エピ〜葬儀が重たい」し、過去男のハナシはなくても進行に支障ないんで、ここの部分【過去の中絶エピ、完全割愛】してもいいんじゃないのかなー??
この「中絶エピ」人気ないですね。私としてはイタチとかキツネとかが出るので、この部分を詳しく書いてリアリティを出すつもりでした。話が重たくなるのはしょうがないと思いました。

「時系列」行きつ戻りつは読みにくかったでしょうか? 「時系列」スンナリのほうがいいのかもしれない。

>主人公にも、共感できませんし〜〜。「この女、馬鹿なんだなー…」って思っちまったもんで、その後に続く「幼子と舅の交通事故急逝」も、“ヒロインが馬鹿なのが悪い”(ごめんなさいごめんなさい…)
風に見えちゃって、共感浅くなった感じだったし。
>このヒロインは・・嫌い。
毒のある話がなかなか書けないんです。本作も最後は毒抜けてしまったし。
それで、十月はたそがれの国さんに主人公が嫌われたのだったら、逆に何パーセントかは良かったかなーと思います。マア毒のある話と「主人公嫌い共感できない」というのは別の話ではありますが。
ありがとうございました。

2017-10-15 07:58

183.176.74.78

端月

アトム 様
いつもお読みいただきありがとうございます。

>夫の『いいかげんに―』のあとに続く言葉は”忘れてくれ”なのか、それとも”忘れさせてくれ”なのかーー自分は忘れさせてくれのニュアンスが強いと思うのですが、作者さんは?
私はアトムさんと違って「いいかげんに忘れてくれ」のつもりで書きました。ただ、アトムさんがそのように読まれたのであれば、それもアリではないかと思います。書き終えた時点で私の手を離れています。

>幻想・妄想が三年経ってからというののが解せません。精神不安がぶり返したのなら、それを書くべきだと思いますが。
かっての主人公が少しは戻ってきてはいるのですが、完全にではなく、常に心に不安がある。夫とのセックスだけはどうしてもできない状態。「もうすぐ3年。いいかげんに忘れてくれ」との夫の言葉となる訳ですが、描き方が拙かったかもしれません。

>学生時代の体験は蛇足だと思います。必然性がなく、コンセプトの邪魔をしているだけと思います。
このエピほんと人気がないです。子供と義父を亡くしただけでは主人公のいつまでも続く心の不安定を説明するには弱いと思い補強エピソードとしてぜひ入れたかったのですが。

>違和感というか矛盾にとらわれたままなので、受け入れることができませんでした。--彼女が回復しているならイタチ(幻想)は現れないと思うからです。ーー許容し受け入れるとして( 咥えている蛙は本物ではなかった。おもちゃの蛙だった。)ああ、それで・・・と思わせる伏線になるものが先に書いてあれば、より効果があったのではないかと。
小説は書かれてあることが全てですので、後付けであれこれ説明しても仕方がないのでしませんが、アトムさんがそう読まれたのであれば、それはそれで正解であろうかと思います。やはり、細心の注意、強い覚悟で書かなければならないのだろうと思います。私にはそれが未だ足りないのではないかと思います。

いつも感想頂いてありがとうございます。辛口ですけど(笑
アトムさんもまたupして下さいよ。前回の面白かったです。でわ。

2017-10-15 08:32

183.176.74.78

端月

野足夏南 様
お読みいただきありがとうございます。

導入部お褒めにあずかり恐縮です。川上弘美は未読ですが。

>中盤の三年前の出来事のあたり、ちょっと説明的すぎるかなぁと思いました。書き方も平板ですし(あえて淡々と書かれているのかもしれませんが)、中絶のくだりは無くてもよい気がしましたし、冗長に感じました。
スミマセン。下手なのでどうしても一生懸命説明したがるんです。あえて淡々とは書きましたが、平板と読まれたならやはり下手ゆえ。
中絶エピほんと人気ないですね。ここは様々な理由から描きたかった部分なのですが。

>再生へ向かうきっかけは結局なんだったのでしょう
私の中では主人公は3年間ずっとあやふやな状態だったので、イタチはいつ出てきてもよかった。そして狐もイタチも主人公の一部という感じでイタチと狐は対局。
のたりさんがそのように読まれたならそれは私の拙さであると思います。

作者都合に関してはそうだよなあ、行き当たりバッタリ。です。

あ、のたりさんの作品すべて読んでいます。感想は入れないけど(笑 またあげてください。楽しみにしています。
ありがとうございました。

2017-10-15 09:01

183.176.74.78

端月

叶こうえ 様
お読みいただきありがとうございます。

主人公の濃い心理描写はご指摘のように少ないですね。自分でもそう思います。淡々と書き過ぎたというより下手なんです。

>堕胎の件は必要なかったかな、と思います
この件は多くの方から反対意見貰っています。叶さんがおっしゃるように重いテーマだと思います。
入れたの失敗だったのか? なんか自信なくなってきます。

>無駄に読者が気にかかってしまうエピソードは、やはり不要なんじゃないかと思うのです。堕胎エピソードを全てカットして、代わりに鼬の子供を見に行くエピソードがあったほうが、主人公の再生の話に深みが出たんじゃないかと思います。
なるほど、それもいいかもしれません。でも私この話いい話にするつもりはあんまりなかったわけなんです。最終的には良い話になっちゃったけど(笑

事故のシーンチャイルドシートの件。これはご指摘通りで完全に私の失敗でした。

>主人公に同情したり、主人公を痛ましく感じている自分がいました。感情移入して読んでいたということだと思います。
このお言葉嬉しい!

あと、ママ友の件なんですが、そんな奴おらんやろーとわたしも思いましたがチョット強調して書きました。狐に繋がるので。
>やけに冷静に見ているなと。ママ友の態度の裏を読み取れるほど、主人公に冷静さや余裕があったのか。ないと思うんですが……
子供を亡くした直後ですので、こと子供に関しては神経が敏感になっていて即座に反応したミタイナつもりで書いたのですが、どうなんでしょうね。

>私は鼬が性格良いとは思わなかったです。
イタチもキツネも主人公です。

叶さん、またミステリーUpして下さい。私も普段書くものはミステリー(風)ですので楽しみにしています。
ありがとうございました。

2017-10-15 09:32

183.176.74.78

端月

上松 煌 様
お読みいただきありがとうございます。

>この物語は少しコワかったです。ついでに腹が立つ話でした。
>オレをここまで怒らせたのは、端月さまの筆致とテーマですよwwww ったく、ぶち切れたぜ。
スミマセン。怒らしてしまいました。

私、上松さんの、(一部の)小説のような毒のある話が書きたいのですが、なかなか書けないのです。
ですから今回上松さんが
>はぁ???? 産めるはずの子をぶち殺しておきながら、この上から目線。
>この義父さんはキチンと分をわきまえてるぜ。
>子供を失って葬儀も欠席ってなによ。
>一番親しい友人だよな。それがそんな態度をとるのは、主人公がそれだけの価値しかない人間を友達認定するしかない低人格だったということ。
>このオンナ、なんでも他人のせい。
>あ~~~~、ぶち殺してやりたい。人の皮をかぶったガイジめ!
などなどと怒ってくれたこと自体は有難いなーと思っています。少しだけ毒が書けたんではないかと思います。怒らせてしまったのは謝りますが。
マア上の十月さんにも書いたのですが毒のある話と主人公が嫌われるというのは別次元の話ではある訳ですが。

上松煌様元気やん。いきのいいコメントありがとうございました。嫌わず今度ともよろしくお願いします。
また、あげてくださいね。
ありがとうございました。

2017-10-15 09:57

183.176.74.78

端月

長門 様
お読みいただきありがとうございます。

褒めすぎです。でも素直に嬉しいです。

>シンプルなスタイルを採用していても描写の細部に否応なく顔を覗かせるはずの作者の観察眼や洞察力の鋭さ、見識の深さといったものが残念ながらあまり感じられなかった。終始平板で、通俗的発想の域を出ていないと感じた。
文章に審美的意図が見られなかった。文章による創作や表現が必ず美的である必要はなく、通俗小説を志向されるなら尚更であるかもしれないが、そういった要素があって損になるということはないと思います。本作はあまりにも淡泊過ぎるように感じました。
おっしゃる通りです。特に作者の観察眼や洞察力の鋭さ、見識の深さといったものが残念ながらあまり感じられなかったというのは大当たりでして、私まだまだです。

>シンプルに感じられる欠点は作品に傾ける時間、労力を物理的に増やすことで難なくクリアできるのではないでしょうか。
御提案ありがとうございます。その通りだとは思いますが、時間労力はなんとかなるのですが、何分モチベーション維持が難しくて。半分趣味ですので何かのきっかけがないと気分が乗りません。でもまあこれを機会に長門さんの御提案を実践していこうかなーと思った次第です。

貴重なご意見有難うございました。

2017-10-15 10:18

183.176.74.78

端月

あでゅー 様
お久しぶりです。お読みいただきありがとうございます。

>人が死に過ぎたのがどうも頂けない。子供一人だけにした方がよかったように思えます。
そうですか。なんせ胎児も含め3人殺してますからね。
マア義父も死ぬことでこの話成り立っているようなところもありまして。

>病院へ急いでいた時は、多少はスピード違反してしまうことが多いでしょうから、過失はこちらにあるとした方がよかったかも知れません。
また、元警察官の義父が子供を手に抱いて車に乗るのも考えられませんね。これではエアバックではなくてチャイルドバッグです。
「チャイルドバッグ」笑えた! いやいや笑ってる場合じゃないですよね。スミマセン。
>過失はこちらにあるとした方がよかったかも知れません。ウーン難しいところですね。主人公に過失があるにしたら、もっともっと暗くなるし、旦那との関係もこれでは済まなくなる。そう思ってとった設定なのですが。
>元警察官の義父が子供を手に抱いて車に乗るのも考えられませんね。ここは完全に私のミスでした。他のかたにも多くご指摘いただきました。
義父が救急車呼ぶなといった理由を彼が元警官だったから、にしようと思ったのですが、採用しなかった。これを採用していればこのミスはなかったかもしれません。でも後の祭りですけど。

ありがとうございました。

2017-10-15 10:35

183.176.74.78

端月

ポキ星人 様
お読みいただきありがとうございます。
企画お疲れさんでした。

>この作品で主人公がイタチに何かしてやって、そこから気づきを得たとか、イタチと戦って何かを失って何かを得たとか、そうなってれば別にこんなことはいいません。でもイタチから何かしてもらったので夫とのことがどうにかできた、というのが基本に感じますから、やっぱり主人公がもてなされている話だと思います。
やはりくくりから抜け出せてないということですね。そうかも知れません。

>ただ私が今まで見た素人猫小説に比べると、一つ脱出口が見えるように思います。キツネです。ここから戦いとか対立とか、何か不穏なものが見えると思うのです。
キツネは出そうか出すまいか迷った部分なのです。でも、
>本作みたいな、狐さんに同調して主人公が意地悪をしました、でもそれは主人公のつらい過去からすればしかたがないことですから、イタチさんは別に恨みません、みたいな方向がまずいので、
ということはキツネが機能してないという事でまだまだ私は甘いんだなー。もう少し覚悟が必要かもです。

感想ありがとうございました。
ポキさんも2作目書いてくださいよ。

2017-10-15 10:47

183.176.74.78

ドリーマー

こんにちは。作品、拝読しました。

すでに多くの感想が付いているので、重複する部分も多いと思います。
寓話の形を取っているので、淡々とした筆致があっていると思いました。
たとえ作中で何人の人が亡くなっても、最後に救いのある話はいいですね。

読み終えて最初に思ったのは、なぜイタチとキツネなんだろうということでした。
役割的にキツネが主人公の暗の部分なら、イタチは明の部分ということになります。例えば子供の頃、フェレットを飼っていたとか、お気に入りのぬいぐるみがイタチだったとか、別れた元カレがキツネ顔だったとか、なんでもいいのですが、どちらも主人公の妄想の産物なので、何か理由があった方が面白いと思いました。

ところでイタチが現れるのも、キツネが現れたのも、主人公が一人でいた時ですから、そこは妄想で納得できます。でも、そうなると最後に出て来る緑のカエルは、本当はどこにあったんでしょうね。夫にも見える緑のカエルは妄想の産物ではないので、妄想という形でどこまでが許容範囲なのか気になりました。

主人公がイタチを初めて見たのが夏で、最後に見たのは同じ年の冬です(つまり冒頭で、主人公はもう前を向き始めているんですね)。
夏と冬の間に、中絶のエピソード、子供の出産と成長、子供と義父を失ったエピソードなど、十年分くらいのエピソードが挟まれていますが、主人公から見たら、すべて過去の出来事になります。
どれも大事なエピソードですが、それぞれのエピソードに、さらに付随するエピソードが加わるので、ちょっと詰め込み過ぎな気がしました。

その中で、中絶のエピソードは私もいらないと思いました。
自分の不注意で子供を失う(しかも義父まで)というのは、それだけでも天地がひっくり返るくらいショックなことなので、中絶のエピまで加える必要はないと思ったのです。
また、ただ中絶しただけでなく、火葬場のシーンまで入れた割には、その後、このエピソードに触れられることはありません。ということは、削っても支障はないんじゃないでしょうか。なんだか作者が火葬場のシーンを描きたくて、このエピを入れたように取れてしまうのです。

他に「主人公が運転し、義父が子供を抱いて助手席に座るのは無理がある」「こんなママ友はいない」という意見も同感でした。
あと、これは重箱の隅ですが、

>頭の傷は軽傷だったが、肋骨にひびが入っていた。

肋骨にひびが入ったくらいじゃ、入院はしないんじゃないでしょうか。
以前、家族が肋骨にひびが入って救急車で運ばれましたが、その日のうちに帰ってきました。治療法は湿布を貼って鎮痛剤を飲むくらいで、あとは自然治癒を待つしかないのだそうです。骨折でも症状によっては、入院しない場合もあるのだとか。

>金属とか可燃物は規則で入れることができないと言うんだ

可燃物 → 不燃物では?


>完全な便乗ですスミマセン。

とりあえず企画作品とは全く別物として読みました。
一応、作中で人は死んでいるけれど、三年前と十年くらい前に死んだ人も数にいれてOKだと、現在時制で死なせなきゃいけないと四苦八苦していた自分がバカみたいなので(笑)。

主人公が悪人なら別ですが、やっぱりハッピーエンドの話の方が、書き終えた後でホッとしますね。

自分のことは棚に上げて勝手なことを書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、失礼しました。

2017-10-18 00:28

118.238.101.200

端月

ドリーマー 様
お読みいただきありがとうございます。

>役割的にキツネが主人公の暗の部分なら、イタチは明の部分ということになります。例えば子供の頃、フェレットを飼っていたとか、お気に入りのぬいぐるみがイタチだったとか、別れた元カレがキツネ顔だったとか、なんでもいいのですが、どちらも主人公の妄想の産物なので、何か理由があった方が面白いと思いました。
おっしゃる通りかもしれません。ウーン、なんかそこまで考えていなかったというか、どうなんでしょう? 読者サービスは必要かもわかんないんですけど。

>イタチが現れるのも、キツネが現れたのも、主人公が一人でいた時ですから、そこは妄想で納得できます。でも、そうなると最後に出て来る緑のカエルは、本当はどこにあったんでしょうね。夫にも見える緑のカエルは妄想の産物ではないので、妄想という形でどこまでが許容範囲なのか気になりました。
ドリーマーさん鋭い。蛙のおもちゃは義父の部屋で見つけた多分ね。でも、主人公はイタチのプレゼントと思っているわけですけど、どちらなのか判然としないし、主人公がそんな状態なので、作者の私としてもどちらともいいようがないというか、作者にもわからないわけで、ドリーマーさん面目ない。

>どれも大事なエピソードですが、それぞれのエピソードに、さらに付随するエピソードが加わるので、ちょっと詰め込み過ぎな気がしました。
ここんところは現在→過去→過去→さらに過去ミタイな記述なのでおっしゃる通りかもしれません。

>その中で、中絶のエピソードは私もいらないと思いました。>中絶のエピまで加える必要はないと思ったのです。
また、ただ中絶しただけでなく、火葬場のシーンまで入れた割には、その後、このエピソードに触れられることはありません。ということは、削っても支障はないんじゃないでしょうか。なんだか作者が火葬場のシーンを描きたくて、このエピを入れたように取れてしまうのです。
スミマセン。このエピソードかなり評判悪い(笑 。  ただ、これは私としてはぜひ描きたかったエピでして、主人公は自分の子供の葬儀には行けなかった。しかし過去に独りで胎児を火葬した。そこら辺の対比を描きたかったわけなのですが、マア、筆者の実力不足は否めないかもしれません。

>「主人公が運転し、義父が子供を抱いて助手席に座るのは無理がある」
ここは他のかたにも多く指摘を受けましたが、完全に作者のミスです。面目ない(涙

>「こんなママ友はいない」
これは狐に繋がるのでかなりデフォルメです。

>肋骨にひびが入ったくらいじゃ、入院はしないんじゃないでしょうか。>骨折でも症状によっては、入院しない場合もあるのだとか。
ご指摘ありがとうございます。ググったらおっしゃる通りのようですね。ここは安易にかいてしまいました。注意が足りませんでした。

>可燃物 → 不燃物では?
この部分私の言葉の選択間違いです。不燃物(陶磁器・金属・ガラスetc)駄目! あと炉の中で激しく燃えるものNG。→おもちゃ→プラ→激しく燃える→可燃物。的な流れからこの言葉に至ったのです。ご指摘ありがとうございます。

ここにあげるのはドリーマーさんご指摘のように、誰かに読んでもらわなければ書いた本人では気付かない点。そういったところに気づかされることなんです。今回もあげてよかったと思っています。

>とりあえず企画作品とは全く別物として読みました。一応、作中で人は死んでいるけれど、三年前と十年くらい前に死んだ人も数にいれてOKだと、現在時制で死なせなきゃいけないと四苦八苦していた自分がバカみたいなので(笑)。
企画とは全く別物です。マア「始まりと終わり」なんて小説である以上どんなものにも当てはまる「くくり」でしょうし、「人殺す」だって安易なテーマではある訳ですし。
感想頂いている参加者のリョウツ(R)さんだったかポキ星人さんだったかに返信で書いたのですが、本作8月末にはできていました。後で企画進行中だと知って、出そろった後で投稿しました。
「完全な便乗ですスミマセン。」はあおり。「全米が泣いた、世界が泣いた」ミタイナ(笑 。それとツリね。おおよそ一匹釣れたんですけど。
ドリーマーさんも時間は区切られているし、殺さなければならないし大変だったでしょう(笑 。
次はじっくり自分のペース、ご自分の持ち味でお書きになったものを読みたいです。
ありがとうございました。

2017-10-18 22:59

183.176.74.78

端月

ドリーマーさん。
スミマセン。追加質問。
詳しくは私も把握していないので申し訳ないのですが、なんか点数つけるって言っていなかったっけ?
発表はいつですか?
私も大方の参加者に感想入れたので気になりますもんで。

2017-10-18 23:07

183.176.74.78

夜の雨

『Jumping Frog―鼬が来た日』拝読しました。

かなり面白かったです。
イタチの展開がどうなるのかと思っていると、主人公(和美)の赤ちゃんが結婚する前に一人亡くなり、結婚後に1歳8か月まで育った子供が亡くなりました。
義父も一緒に和美が運転していた車に乗っていて、交差点での事故で亡くなりました。
イタチの子供も亡くなったというか和美の密告(嫉妬)により、狐の餌食になったようです。
イタチはラスト近くで現れ、6匹の子供を巣立ちさせたという報告を和美にして、和美に未来志向の考えを伝えて、プレゼント(義父のカエルの玩具)までくれる太っ腹でした。

この作品、細かいところまでよく書かれていました。
夫婦間のことや、義父のこと。
それに実両親や兄夫婦との関係。
友人が赤ちゃんのことで自慢して、和美が嫉妬する空気まで伝わりました。
葬儀のことなども詳しいです。(一人目の赤ちゃんが亡くなった時の役所に出す書類のことなど。)あまりに詳しいので、驚きました。
だから、話がすごくリアルに感じました。
「御作の面白さは、このリアルな内容に説得力がある」からだと思うのです。

ただ一つの疑問があります。
イタチです。
このイタチは作品の中でどういった立ち位置にあるのかと思いました。
イタチは、かなり重要な役割をしています。
自分の子供が和美の密告による狐の餌食もわかっています。
それでも未来志向で、和美を元気づけています。

イタチ、なぜしゃべるのですか?
なぜ、主人公の前に出てきたのですか?
イタチは、作品にとってどういった位置づけなのですか?
ラストまで読んでみて、イタチの存在が不思議でした。

しゃべるイタチを出して、主人公の和美を励ましてもよいのですが、ラストまでにイタチの位置づけが必要だと思いました。
たとえば、主人公が子供の頃、イタチを助けていたとか。
ご先祖様とイタチに何らかの関連があるとか。

御作の場合、ほかの出来事はすべて首尾よく治まっています。
イタチだけ、首尾よく治まらないで終わっています。


以上が感想ですが、とても面白い作品だったことは、伝えておきます。



ありがとうございました。

2017-10-19 00:07

58.94.229.120

夜の雨

追加


ほかの方への感想返しに目を通して、気が付いたので書いておきます。


>元警察官の義父が子供を手に抱いて車に乗るのも考えられませんね。ここは完全に私のミスでした。他のかたにも多くご指摘いただきました。


義父が子供を膝(手)に抱いて車に乗るでしょう、普通は。

「病院は車なら十分とかからない場所」に行くのに、「事故を前提として」40度の高熱がある1歳8か月の幼子をチャイドルシートに一人座らせる」信じられません。
まさか、40度の高熱でぐったりしている幼子ですから、大人が膝に抱くと思いますよ。

いっときますが、「チャイドルシートに一人座らせる」のは、まさかの事故を前提にしているからです。
旅行などでしたら、車に乗る時間が長いので元気なお子さんの場合はチャイドルシートだと思います。
元気でない場合は、旅行自体行きません。


「40度の高熱を出している1歳8か月の幼い子供をチャイドルシートに一人座らせる」ときは、車に大人(運転手)が1人だけの場合でしょう。

義父が一緒に乗るのだから、当然義父が高熱を出している子供を膝に抱くと思います。


A>「事故を前提とするか」 ←幼い子供をチャイドルシートに一人座らせる。
B>現実に、今「40度の高熱がある1歳8か月の幼子」を「十分とかからない病院へ車で行く」場合、大人の膝の上か、チャイドルシートか?

AとBを比較した場合、普通は、「事故を前提とはしない」ですよね。
交通事故は、たびたび起きません。
かたや、現実に今「40度の高熱がある1歳8か月の幼子」を楽にさせるには、どうするか?
そりゃ、10分とかからない場所なのだから、大人の膝の上でしょう。

みなさんは、「事故を前提」としているからチャイドルシートといっているにすぎません。
こちらの作品では交差点で事故を起こしている、結果を知っているので、チャイドルシートだと言っているのでしょう。



以上です。

2017-10-19 01:17

58.94.229.120

ドリーマー

>発表はいつですか?

いつなんでしょうね。

まず鍛練場で感想をくれた方の人数(一人一点)が点数になります。
でも、まだ感想欄が賑わっている作品もあるので、落ち着くまで集計はできません。
それとは別に、参加者が気に入った作品に投票する(投票先は外部サイト)、というのもありまして。
でも、まだ投票していない人がいるので、すべての人の投票が済むまで集計はできません。

一応、外部サイトでは中間発表がありました。この先、大きく変わることはないかもしれませんが、まだ多少の変動はあると思います。
そんなわけで、いつになるのか分からないんですよ。

2017-10-19 23:52

118.238.101.200

端月

夜の雨 様
いつもお読みいただきありがとうございます。返信遅れて申し訳ございません。

>この作品、細かいところまでよく書かれていました。夫婦間のことや、義父のこと。それに実両親や兄夫婦との関係。友人が赤ちゃんのことで自慢して、和美が嫉妬する空気まで伝わりました。
葬儀のことなども詳しいです。(一人目の赤ちゃんが亡くなった時の役所に出す書類のことなど。)あまりに詳しいので、驚きました。だから、話がすごくリアルに感じました。「御作の面白さは、このリアルな内容に説得力がある」からだと思うのです。
ありがとうございます。イタチやキツネが喋ったりで、それだけだとリアリティの欠片も無いものになってしまうので、ご指摘の部分などは私なりにリアルに描いたつもりです。こういう風に描かないとホンマの寓話になってしまいかねない本作ですので。ただ、主人公の堕胎エピソードはかなり評判悪いみたい(笑

>ただ一つの疑問があります。イタチです。このイタチは作品の中でどういった立ち位置にあるのかと思いました。
>イタチ、なぜしゃべるのですか?なぜ、主人公の前に出てきたのですか?イタチは、作品にとってどういった位置づけなのですか?ラストまで読んでみて、イタチの存在が不思議でした。
>しゃべるイタチを出して、主人公の和美を励ましてもよいのですが、ラストまでにイタチの位置づけが必要だと思いました。たとえば、主人公が子供の頃、イタチを助けていたとか。ご先祖様とイタチに何らかの関連があるとか。
このご指摘は難しいところでして、イタチもキツネも主人公自身なのですが、上のドリーマーさんにもご指摘いただいておりますが、夜の雨さんご指摘のように「主人公が子供の頃、イタチを助けていたとか。ご先祖様とイタチに何らかの関連があるとか」という、理由つけを入れた書き方もあったかもしれませんし、そういう書き方をした方がよかったかもしれません。
でもそうしなかったのは、私自身の最初からの目論見でして、冒頭でイタチに喋らせて、読者さんに「ああ、これはそういうお話なのね」と、ムリヤリ納得させることでした。
それで読み手が納得してくれれば続けて最後まで読んで頂けるだろうし、なんじゃこりゃ! あほらし。となればそこんとこで読むの止めるだろうし。そんな感じだったのです。だから話の持っていきかたは何種類かあったのかもしれませんね。

あと
>義父が子供を膝(手)に抱いて車に乗るでしょう、普通は。
私もそのつもりで描いたのですが、余りにもこの点ご指摘が多かったのでチョット間違った描き方だったかなあーと思っていました。書き換えるときにはなんか考えなければなーと思っていました(何分私素直)。

でも、夜の雨さんに的確な解説を頂き、(このエピ部分、私実体験なのです)「うん。私正しかった」と思いました。(ご指摘いただいた他の感想者の方々ほんとうに申し訳ございません。参考にはさせていただきたい。有難うございました)

夜の雨様ありがとうございました。

2017-10-20 22:15

183.176.74.78

端月

ドリーマー 様
ご丁寧にありがとうございます。

2017-10-20 22:16

183.176.74.78

夜の雨

「イタチの位置づけ」

>このご指摘は難しいところでして、イタチもキツネも主人公自身なのですが<
これを読んで「おおっ!」と、思いました。

『「イタチ(擬人化した女性)」が自立した生き方をしていた』という情報(童話、漫画、小説、映画、ドラマ)に「主人公の和美が思春期」のときに接していた、という伏線をエピソードで書きこんでおけば、御作でのイタチの位置づけになると思います。

「イタチの位置づけ」→ 『「イタチ(擬人化した女性)」が自立した生き方をしていた』→ 「主人公の和美が思春期」のときに接していた → 「現在の和美がイタチに助けられる」←「和美が自立した女性になる」。
この「イタチの位置づけ」は「和美が自立した女性になる」ための、主題に関係します。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なお、この『「イタチ(擬人化した女性)」が自立した生き方をしていた』という話は、下記の『第二の性』を背景にすると御作を改稿するときに、話を拡大することも可能だと思います。


「人は女に生まれない。女になるの」という、『第二の性』(だいにのせい、仏語: Le Deuxième Sexe)は、1949年6月に刊行された、フランスの実存主義者シモーヌ・ド・ボーヴォワールの著書。

わかりやすく書くと、「人は女に生まれない。女になるの」というのは、産まれてからの社会生活で他人(育った環境)から情報を刷り込まれて大人(女)になるというような内容(哲学)です。


御作、面白かったです、だから「イタチもキツネも主人公自身」ということを知り、それでは「イタチの位置づけ」は、こうすればよいのではないかと、すぐにイメージがわきました。


ありがとうございました。

2017-10-21 00:17

58.94.229.120

ドリーマー

再訪です。

>余りにもこの点ご指摘が多かったのでチョット間違った描き方だったかなあーと思っていました。書き換えるときにはなんか考えなければなーと思っていました。

すみません、ちょっとだけ。
私が引っかかったのは、元警察官の義父が助手席に乗ったということでした。
熱のある子供をチャイルドシートに座らせず、抱いて車に乗るのは珍しいことではありません。その時、何の気なしに助手席に乗ることもあるでしょう。
でも御作の義父は元警察官です。定年退職したとはいえ、子供を抱いて助手席に座るのは危険だと知っていたはずです。となれば、たとえ短い距離でも、後部座席に座るんじゃないでしょうか。
もし義父が元警察官でなければ、それほど気にならなかったと思います。
というわけで、差し出がましいですが、何かの参考になれば……。
失礼しました。

2017-10-21 00:23

118.238.101.200

端月

夜の雨 様
再訪ありがとうございます。

>『第二の性』を背景にすると御作を改稿するときに、話を拡大することも可能だと思います。
>「人は女に生まれない。女になるの」という、『第二の性』(だいにのせい、仏語: Le Deuxième Sexe)は、1949年6月に刊行された、フランスの実存主義者シモーヌ・ド・ボーヴォワールの著書。わかりやすく書くと、「人は女に生まれない。女になるの」というのは、産まれてからの社会生活で他人(育った環境)から情報を刷り込まれて大人(女)になるというような内容(哲学)です。

ボーヴォワールとかサルトルは名前ぐらいは知っていましたが、私不案内で。
少しググってみたのですが(実存主義)難しいですね。私みたいなパプリカ頭にはどうも理解しかねるのですが、夜の雨さんの解説「人は女に生まれない。女になるの」。これわかりやすいです。上手いこと言う。

少し置いておいて推敲をするつもりでいますので参考になるかも(?)しれません。
重ね重ねありがとうございました。
夜の雨さんもなにかあげてくださいね。では。

2017-10-21 20:34

183.176.74.78

端月

ドリーマー 様
再訪ありがとうございます。お手間を取らせます。
なんかスミマセン。

>私が引っかかったのは、元警察官の義父が助手席に乗ったということでした。熱のある子供をチャイルドシートに座らせず、抱いて車に乗るのは珍しいことではありません。その時、何の気なしに助手席に乗ることもあるでしょう。でも御作の義父は元警察官です。定年退職したとはいえ、子供を抱いて助手席に座るのは危険だと知っていたはずです。となれば、たとえ短い距離でも、後部座席に座るんじゃないでしょうか。
もし義父が元警察官でなければ、それほど気にならなかったと思います。

ドリーマーさん怒ってないよねー? 

義父が元警察官なのだから……というご指摘はあでゅーさんからもいただきまして返信でお答えしたのですが、具体的にいうと最初義父が救急車を拒否った理由を、彼が若い頃110番通報の受付係をやっていて、ショモない通報があり、できるだけ救急車etcの緊急車両を利用しない方がいいと義父は思っているミタイナ文章を入れていましたのですが、本筋とは関連ないかなあと思い削除したのです。(長くなるし)

ですから>もし義父が元警察官でなければ、それほど気にならなかったと思います。とのドリーマーさんのご指摘もわかります。
今更言っても仕方ないのですが、改稿するときに考えさせていただきます。

ありがとうございました。

2017-10-21 21:01

183.176.74.78

ちくわ

こんにちは作品読ませていただきました。

「なんかいるみたいなの」
「なにかって?」
「それは、わからないんだけど」

実はちくわの家にはイタチが通ってたことがあります。
パソコンのテンキーが連続でプッシュされていてじゃね、「2222222242222222」みたいのがある朝画面に表示されてました。酒の肴がなくなってたり。置いてあるものの場所がほんの少し変わってたり。
ちくわんちに来た子は喋れなかったみたいなので、パソコンを介して意思を伝えたかったのかもしれませんね。
その後足跡を確認して、初めてどうやらイタチなのだと判りました。
ある日仕事していますとね、イタチは開いていた勝手口からこっそり入ってきて、あたりをきょろきょろ見渡して、事務机に腰かけてるちくわの足元を気づかないまま通り過ぎました。そして「おやっ?」と振り返る、ふたり目が合いました(笑)
大慌てで急いで逃げていきました。かわええ。
お勝手の先に誰も住まない古屋があったので、そこから通って来てたのじゃろうね。

今回の作品を読んでちょっと思い出しました。

全体に好いお話じゃと思います。わかりやすい構造をしていますし、しょっぱなからイタチとの会話が成り立っています。動き出しのダイナミズムがとても楽し気ではありませんか。
その割には内容はけっこうディープで、ギャップも込みでとても面白かったです。
ただ、分かり易さに振りすぎてるようにも思います。

>「そりゃあ、憎いわよ。でも、いくら憎んでも三匹の子供は還ってこない。いくら過去を振り返っても失ったものは絶対にかえってこないの。過去は元へは戻らないの。それよりもこれからどうするかだよ。未来はまだ真っ白のまんまなんだよ。未来をどんな色に染めるかは私次第。そして和美さん、あなた自身なのよ」

作者が表に出すぎて教条的に過ぎる気がいたしました。
イタチにしゃべらせなくても全体でこの件が提示できているならば、触れないほうがじゃね、真の意味で読者に親切かもしれないなと思いました。
また、できるならばもう一度キツネに出てきてもらって、ことの顛末を彼自身に語ってもらう方が、主人公の気持ちにもっと寄り添えるんじゃないかしらと感じました。「あぶないところでした、あいつらはもう巣立つとこだったんです。もう少し遅かったら取り返しがつかなくなるところでした。ええ、きちんと始末することができました。ご協力に感謝いたします」
みたいなじゃな、慇懃でダークな味をもう少し加えたらもっと濃くなるように思ったというわけです。
彼にしゃべってしまったことを主人公が後悔する、という仕掛けが組めたように思うからじゃね。

ともあれ、とても面白かったす。
ピストンのメンバーの感想を書かなきゃいけないなあって思いながら、もう時間も経ってるし書けないものもあるんだからいいかな(ひどい)、などと思っていました。後ろめたさも感じつつここで感想書いています。
ちくわんちに来てたイタチなんですけれど、目が合った翌日、家の前の道路で轢かれてました。
彼はなにがいいたかったんだろう。

2017-10-24 11:26

220.221.36.196

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