作家でごはん!鍛練場

『決まりのない国』

桜川藍己著

ルールを守らせるためにルールを重ねて厳しくする人達が嫌だったので書いてみました。
感想を是非お願いします!

 あるところに決まりのない国がありました。ルールがないところにこそ自由があるという考え方から国に住んでいる人々はあえて決めないでいたのです。しかし、その事を風の噂で聞いた悪党共がこぞって集まってきてみるみるうちに治安は悪くなっていきました。
 困りきってしまった国民は広場に集まり、長い長い話し合いの末、泣く泣く決まり事を作ることを決意しました。
「さて、まずはなにを禁止するか、」
 誰かが言いました。
「人を殺してしまうのはいけない事だ、人を殺したものは同じように死なないといけないと思う。」
 また誰かが言いました。
「人の持ち物を取るのはいけない事だ、人の物を取ったものは同じように自分の物を取られないといけないと思う。」
 またまた誰かが言いました。
「喧嘩はいけない事だ、こういうものは正々堂々決闘(どちらかが死ぬまで続くのがこの辺りの主流であった)で決めることにするべきだ。」
 最後に誰かが言いました。
「ルールを守れない事はいけない事だ、今まで出た決まりを守れなかったものは死刑にした方がいいと思う。」
 人々はこれで安心して暮らせると胸を撫で下ろしながら家路につきました。
 その日の夜、人が殺されました。まあ、そもそも悪党共が入り込んで治安が悪くなっていたのでなにもおかしいことはありません。
 それを知った国民は犯人探しをして捕まえたあと、もう一度広場に集まりました。
「さて、ルールを決めたその日のうちにルールを破るものが出た。なにか対策として案のあるものはないか?」
 誰かが手を上げながら言いました。
「そもそも外で凶器を持ち歩くものは人を殺すために持っているようなものだと思う。狩りに出かけるというもの以外が外で凶器を持ち歩いていた場合は人を殺したときと同じ罰を受けるべきだ。」
 それは紛れもない暴論というものでした。しかし人を殺した犯人が張りつけにされていて、しかも犯人を見つけたという達成感に満ち溢れていた国民たちは全面的に賛成、それどころか過剰に盛り上がって過激な意見が泡のように出されていきます。冷静だったものもすぐに熱に飲み込まれてしまいました。この場に集まっているものはこの瞬間全員が狂っていたのです。
「そもそも夜遅くに出歩いていたものが悪いのだ、暗くなってから外に出るのを禁止しよう。」「国民以外のものが沢山入り込んでいるのが悪いのだ、国民以外のものは全員悪党だ、処刑してしまおう。」「どんな形でも人を殺す事に関与したものは悪だ、関与したと分かったものは処刑してしまおう。」
 そして、半年も経たない内にこの国は滅びてしまいました。なんでかって? 決まっているじゃないですか。ルールを守れてるものが最初から誰一人としていなかったからですよ。

決まりのない国 ©桜川藍己

執筆の狙い

ルールを守らせるためにルールを重ねて厳しくする人達が嫌だったので書いてみました。
感想を是非お願いします!

桜川藍己

126.212.153.57

感想と意見

偏差値45

主張したい内容は理解できます。
しかし、最後のオチがすっきりしないのが、残念です。
何か工夫した方が良いかもしれません。

2017-10-11 20:44

219.182.80.182

岡田寄良

拝読しました。
面白かったです。
キノの旅という現在アニメも放送されているライトノベルがあるんですが、
御作の雰囲気はそのキノの旅にとてもよく似ているように思いました。
執筆の狙いにルールを守らせるためにルールを重ねて厳しくする人達が嫌だったとありますが、
僕もルールを押し付ける人はそれほど好きではないので共感する部分もありました。
人間が本当に善良であれば本来ルールなんてものはいらないんですけどね。
でもそれはあまりにも理想主義というものでしょうか。
ふと中学校の教師にこんなこと言う教師がいたこと思い出しました。
「君達は自分で自分の首を絞めているんだぞ」

2017-10-11 21:04

182.250.248.233

桜川藍己

岡田さん感想ありがとうございます!
キノの旅面白いですよね。キノの旅は旅人キノの目線から国をみるという感じでって、どっちも三人称は三人称でしたね。

「君たちは自分で自分の首を絞めているんだ」
でも、そもそもそのルールを定めたのは誰でしょうね? っていつも思っています。

2017-10-11 21:24

126.212.182.83

桜川藍己

偏差値45さん感想ありがとうございます!
ちょっと近代の作品を参考に書いたのでオチは微妙だったかもしれません。
でも、自分的に最後は気に入っているのです……。

2017-10-11 21:27

126.212.182.83

阿南沙希

はじめまして、読ませていただきました。私もキノの旅を思い出しました。面白いですよね。

近代の作品を参考になさったとのことですが、序盤読んでいて、古代メソポタミアのハンムラビ法典をすごく思い出します…すみません。

あと、オチは私も変えた方がいいと思います。ラストのまとめを丸々カットして最後まで議論で終わらせる、または、そこに至るまでの展開を既視感がないものに変えるなど。
案としては、あえて本歌取りして微妙に意味合いをずらし、違う読後感を与える等あります(京極夏彦のどすこいとか)
ただ、それもやり尽くされてるので新味は難しいかもしれません。

あまり提示できずすみません。お互いに頑張りましょう〜!

2017-10-11 23:03

126.161.159.179

桜川藍己

阿南さん感想ありがとうございます! さっき思い出したのですが、キノの旅の一巻の真ん中辺りに似たような話があったような気がします。民主主義の王様みたいな感じで。
そんなにオチが悪いですかね……? うーん、もうちょっと考えてみますね。

2017-10-11 23:40

126.212.182.83

阿南沙希

その後、その国は。
で、終わる話でしたっけ?私も記憶がおぼろげにあるような…

うーん、どれほど書き直してもこの形式はオリジナリティを出すのが難しい気がします。それだけやり尽くされてるので…
経験値としてとっておくか、同じテーマで普通の短編小説を書いてみると良いかもしれません。
重ねてのコメントで失礼しました。

2017-10-12 00:31

126.161.166.204

桜川藍己

いや、処刑されて最後に一人だけ残ってその人がこの国に入った者は国民としてカウントし、外に出ていこうとした者は処刑と決めてたためにキノがライフルで殺されかけるみたいな話だったような……。
まあ、今回とは舞台が似ているだけで伝えようとしている事はだいぶ違うと思います。

2017-10-12 01:50

126.212.182.83

カジ・りん坊

 最後のオチなんですが『決まっているじゃないですか。ルールを守れてるものが最初から誰一人としていなかったからですよ』だと説明不足というか、振りが死んでいる感じでした。その振りは何かというと冒頭の『ルールがないところにこそ自由があるという考え方から国に住んでいる人々はあえて決めないでいたのです』で、元々ルールなど無く自由に生きていた人たちです、ルールなど守れるはずも無かったのです的な感じなのかな?と思いました。

 

2017-10-12 17:04

124.110.104.4

桜川藍己

カジさん感想ありがとうございます! なるほど、自分的にはルールを知らない人達がルールを守らせるためにルールを重ねて無限に縛りを強くしてしまうみたいな話を作りたかったのですが、それを伝えるためにはもっと文字数が必要だった気がします……。

2017-10-12 17:19

126.212.182.83

十月はたそがれの国

ダメだな。。

>「人を殺してしまうのはいけない事だ、人を殺したものは同じように死なないといけないと思う。」

↑ あたりで、もう「これはダメだ〜〜」って思って、流し見。


どこがダメダメで、何がイカンかって、ああた、、、

『セビリアの理髪師』ってーハナシがあるじゃん??


これ、その劣化版にもなってないってか、【論理的に弱すぎる】んで、、、


もっと「冷静かつ客観的になって」、自作観察した方がいいと思うよ。。


『キノの旅』は録画未視聴なんで知らん。
けど、、、こんなに論理的に破綻しててトンチキな内容であるとは思えない。

2017-10-13 23:29

219.100.86.89

十月はたそがれの国

すんごい直球なヒント出してはみたんだけど、


そんでも 誤読〜曲解されたら「面倒」だし「厭」なんで、

答え(この国の決めごとの一番の問題点)をハッキリ書いておくと、


【殺人犯がいたとして、その死刑を執行した人間も、必ず死刑にされなければならない状況】になってて、

【1件の犯罪が起これば、玉突き式に処刑が連鎖し、『そして誰もいなくなった』状況になってゆく……事も、シミュレートできてしまう】んです。

それを回避するためには、【死刑執行人は、その都度、自殺してゆくしかない】。


↑ って状況は「小学生でも1分で推察できる」んで、、、


まあ、普通の国民はトンズラするな。。

2017-10-13 23:39

219.100.86.89

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