作家でごはん!鍛練場

『あめあがり』

藤光著

少し投稿の間が開いてしまいました。
最近は短いものばかり書いています。

今回のは、以前も上げさせてもらった二千字小説です。お題は「上司」。みなさんなら二千字で上司をどう料理されますか。

ご意見、感想をよろしくお願いします。

 ぼくは何者でもなかった。
 自分の職業に警察官を選んだのも、犯人を捕まえたいとか、町の平和を守りたいとかといった積極的な理由からではなく、単に「採用してもらえたから」だった。やりたい仕事を見つけようともせず、たまたま採用してもらえた警察に就職しただなんて失礼なこと同僚にも話したことはなかった。そのことが一層ぼくの孤独を深めていたのかもしれない。とにかくぼくは鬱屈していた。
 ぼくにとって仕事は、世間体をとり繕い、食っていく収入を得るための手段でしかなかった。事あるごとにぼくは「警察に自分の人生を売って給料をもらってる」と自嘲していた。高坂さんに会うまでは――。
 警察官となって三年目、ぼくは警察署から機動隊へと転属になった。機動隊は治安警備の実働部隊だ。でも、昭和の時代、学生運動が盛んだった頃と違って、デモやストのなくなった現代の日本には「実戦」を経験した機動隊員はいない。デモがないので、もちろん出動命令も下されない。来る日も来る日もヘルメットと防護装備に身を固め、ジュラルミン製の大楯を抱えて訓練と体力錬成に明け暮れる。無用の長物と言っていい存在だ。無用の――ぼくに似合いの仕事に思えた。
 高坂さんはぼくが配属になった部隊の上官――小隊長だった。強面で親分肌の幹部が多い機動隊にあって、物静かで飄々とした高坂さんはどこか異質で、隊員の間では「頼りない小隊長」と半ば馬鹿にされていた。
 その日は雨の降る中、田んぼのようになったグラウンドで小隊訓練が行われた。訓練が終わった後は頭からつま先まで泥だらけ。シャワーを浴びて後片付けに戻ってみると、外はまだ雨が降っていて、車庫の隅にひとり、泥だらけのまま積み上げられた大楯を拭っている隊員がいた。高坂さんだった。小隊装備の手入れは新入隊員であるぼくの役割だ。小隊長に手伝わせたなどと古参隊員に知られれば大変なことになる。
「ぼくがやりますから」
「ふたりでした方が早く終わるよ」
 あわてて交代しようとしても高坂さんは取り合わなかった。手でぼくを制して大楯を拭い続ける。仕方がないので高坂さんとふたり大楯の手入れをするはめになった。「おれさ」しばらくすると高坂さんが話し始めた。
「こうして楯の手入れをするの好きなんだよな。楯っておれたちを象徴してるっていうかさ……」
 機動隊員が携行する大楯は、暴徒化した市民による石や空缶、空瓶などの投擲から身の守るための装備だ。身体の半ばを覆う大きな楯は機動隊の象徴である。
「この楯が守ってるものは、自分の身体なんかじゃねえの。おれたちはこの楯で街の平穏を守ってんの。市民の自由を守ってんの。この国の未来を守ってんの」
 驚いて高坂さんを見ると、脇目も振らずに大楯を拭っている。
「機動隊は軍隊と違って、銃を持たず、楯を持つ部隊だろ。これってとても象徴的だと思う。市民を傷つける存在ではないって。どこまでも市民を守ってゆく部隊なんだって」
「暴徒化したデモ隊が相手でも、ですか」
「デモの参加者だって、市民だよ。おれたちの任務は、暴徒化した市民に制裁を加えることじゃない。過激化したデモの混乱から秩序を取り戻すことさ。デモから社会機能を守ることなんだ」
 高坂さんの言葉に含まれた何かが、ぼくの心の奥の固いものに触れてちんと音を立てた。
「おれはこの楯を誇りに思ってる。だから、いつもきれいしていてあげたいし、手入れすることは苦じゃないんだ」
 高坂さんは手を止めることなく、楯を拭い続けた。一枚一枚慈しむように。
 やがて、泥だらけだった大楯の手入れが終わった。磨き上げられた大楯を見渡して満足そうに高坂さんは頷いた。外は雨が上がり、グラウンドにできたいくつもの水溜りが、雲間から顔を出した太陽を映してきらきらと光っていた。
「お疲れ様でした……。でも、どうして、ぼくにさっき話を?」
「おまえとおれは似てるから。仕事、楽しくないんだろ」
 はっとして高坂さんを見ると今までに見たことない厳しい表情でぼくを見ていた。
「やりたいことがない? 仕方なくこの仕事をしてる? そんな訳ない。この仕事を選んだのはお前だよ。お前は甘えてるのさ、うまくいかない時の言い訳を探してる。だから自分が選んだ仕事にも夢中になれないんだ。自分が失敗するかもしれないことが恐ろしいんだ」
 すると、高坂さんは表情を緩めた。
「なんてな。今のはおれの話だ。おれはそうだったってだけさ」
 ぽんと、僕の肩を叩いて高坂さんは車庫を後にし、隊舎へ引き上げていった。その隊服の背中には訓練で跳ねた泥染みがいくつもついたままだった。
 その日から、ぼくは訓練が終われば真っ先に大楯の手入れに取り掛かるようになった。ただそうすることにした。そうすれば、

 ――ぼくも何者かになれるかもしれない。

あめあがり ©藤光

執筆の狙い

少し投稿の間が開いてしまいました。
最近は短いものばかり書いています。

今回のは、以前も上げさせてもらった二千字小説です。お題は「上司」。みなさんなら二千字で上司をどう料理されますか。

ご意見、感想をよろしくお願いします。

藤光

182.251.255.46

感想と意見

偏差値45

>ぼくは何者でもなかった。
ここは、ひらがな、だからいいね。

>警察官となって三年目、ぼくは警察署から機動隊へと転属になった。
なんとなくリアル感がいい。

>小隊装備の手入れは新入隊員であるぼくの役割だ。小隊長に手伝わせたなどと古参隊員に知られれば大変なことになる。
ふーん、そうなんかなぁ、という感じです。いい意味でリアルぽい。

>「こうして楯の手入れをするの好きなんだよな。楯っておれたちを象徴してるっていうかさ……」
ここは核心的な台詞ですね。素直に受け止めれば良いのだけれど、、、
キザな野郎というイメージ、と、うがった見方をしてしまうね。


>「機動隊は軍隊と違って、銃を持たず、楯を持つ部隊だろ。これってとても象徴的だと思う。
市民を傷つける存在ではないって。どこまでも市民を守ってゆく部隊なんだって」
むしろ、こちらの方がより自衛隊というw

>「おまえとおれは似てるから。仕事、楽しくないんだろ」
同類憐れみの令です。…別に意味はないです。ただ言ってみただけ。

全体的には理路整然としている。分かりやすい内容です。
言っている事は素晴らしいのだけれど、邪心を持っている吾輩には、
「ええかっこしい」という印象です。

その意味で、
>「なんてな。今のはおれの話だ。おれはそうだったってだけさ」
という台詞は意味があるね。

で、面白いか、問われれば、いい作品なんだけど、あんまり・・・・。

2017-10-10 12:39

219.182.80.182

青山りか子

 久方ぶりに感想を書きます。

 この種の雰囲気の小説は私個人は苦手で多分これが長編ならば買わないでしょうと思いました。短編だったから読めました。だから百田尚樹の本も最後まで読めませんでした。

 高坂さんという名字に親近感を覚ええと知人で似たような名字の方がいらしたので。

 これは何小説と呼ぶのですか!?

 最後の僕も何者かになれるかもしれないというのは好きです。結がしっかりしています。なので救われる短編だと思いました。まぁ人それぞれ好みはあるので仕方がありません。流し読みで読みました。最後迄読めて良かったと思います。また恋愛小説なぞ読みたいです。では!

2017-10-10 18:05

153.176.190.130

カジ・りん坊

 なぜ急に『おまえとおれは似てるから。仕事、楽しくないんだろ』なんて言い出したのだろう?何をきっかけにして?
 物語上の話しの発端が無いのに、作者の都合で話が始まり作り手が納得いくように進んでいるだけに思える。

2017-10-10 20:48

112.137.227.226

岡田寄良

拝読しました。
面白かったです。
仕事にひたむきになれない警察官の話でした。
あめあがりというタイトルは主人公の心の模様を表現していると思いましたが、
似たような感じの表現で「雨あがる」という映画がありまして、
こちらは浪人の侍がとある藩に剣術指南役として召し抱えられそうになって、すったもんだの末駄目になりかけて、最後にやっぱり仕事を得ることができたという話なんですが、
勝手に自分の中で話の仕掛けがちょっと似ているなと思ってしまいました。
でもよくよく考え直してみると話自体は全然似てないですね。

2017-10-10 21:06

182.250.248.234

藤光

偏差値45さま

>>ぼくは何者でもなかった。
ここは、ひらがな、だからいいね。

ありがとうございます、でいいのかな。

>なんとなくリアル感がいい。
>ふーん、そうなんかなぁ、という感じです。いい意味でリアルぽい。

そうですか。うれしいです。

>ここは核心的な台詞ですね。素直に受け止めれば良いのだけれど、、、キザな野郎というイメージ、と、うがった見方をしてしまうね。

そうなんでしょうねえ。
書いてる本人がそう思うくらいなので、読む人がそう感じるのも無理はない……か。ここをネガティヴに捉えられては、元も子もないところなのですが、私の筆が及ばなかったところです。

>全体的には理路整然としている。分かりやすい内容です。

小説は理路整然としていてはダメだと感じています。薄々そう思ってましたが、リロセーゼンもしてますか、そうですか……。残念だ。

>で、面白いか、問われれば、いい作品なんだけど、あんまり・・・・。

なるほど、残念ですが納得しました。
ありがとうございました。

2017-10-10 21:14

182.251.255.34

GM91

僕はこういうの好きですね。
続きとか書いて欲しいなと思いました。

2017-10-10 23:13

106.139.6.4

阿南沙希

はじめまして、読ませていただきました。すでに出されている感想とかぶる点もありますが、少し気になった点があります。

1:警察官になるのは大変
採用してもらえたからなった、とありますが、警察官や消防士はかなり厳しい体力テストをクリアしないとなれません。一般大学を卒業してるなら、警察学校にさらに通うようです。その時だけでもかなり強く「なりたい」と願わないとなれない仕事だと思います。はじめからやる気ナシ男ではなく、夢と現実の落差に意欲が…という流れのほうが違和感がないと思います。

2:思想的にはこれでいいのか?
高坂さんの言い分は(キザというより、こんな聖人いないと思いました…)一つの意見ではあります。が、人間の歴史を振り返れば、何かのためと言いながら、他のものを押しのけ、戦争をして、結果として多くのものを失ってきましたよね。だからこそ、最後の下り、「何者かになれる」は何になるんだろう? と、不安でした。
あえてそれを狙ったなら話は別ですが、そうは読めなかったので…

守るという表現は綺麗ですが、私には人間の醜さを美化しているとしか思えないんです。一番怖いのは高坂さんみたいな「疑わない人」ですよね。
現実には、美化に気づかず(または自覚をしながらも)本気で守ろうと叫ぶ人もたくさんいるのですが…作家は思想家でもあります。多面的な見方ができたほうが作品ははるかに深いものになると思います。
この題材でなくても、思想の深さはあらゆるテーマで生きることなので、鍛えておいて損はないかと。

このお話は小品のつもりで書かれていると思いますが、急に現れて色々言ってすみません。今後の参考になれば幸いです。

2017-10-10 23:32

126.161.190.148

藤光

青山りか子さん

しばらくぶりです。
感想ありがとうございます。

>この種の雰囲気の小説は私個人は苦手で多分これが長編ならば買わないでしょうと思いました。短編だったから読めました。だから百田尚樹の本も最後まで読めませんでした。

あー、なんとなくわかるような気がします。百田尚樹の本、私もなかなか手が出ません。眉に唾しないと読んではいけないような気がしますね。
自分で書きながら、こういうのもなんなのですが、私は心の底から今作のようなことを信じきれていないのだろうと思う。それが良い悪いではなくて。

>最後の僕も何者かになれるかもしれないというのは好きです。結がしっかりしています。なので救われる短編だと思いました。

私はこういう形でしか書けなかった(思いつけなかったし、それはある意味これでよかったと思っている)のですが、この話で、人は「自分が何者である」かと考えるより、「自分は何者になるか」を考えた方が良いということを形にできてよかったと思ってます。私のためによかったと。

>また恋愛小説なぞ読みたいです。では!

ええっ!
レンアイですか……。ちょっと検討します、時間ください。

読んでいただき、ありがとうございました。

2017-10-11 03:16

182.251.255.35

藤光

カジ・りん坊さま

毎度ありがとうございます。

>物語上の話しの発端が無いのに、作者の都合で話が始まり作り手が納得いくように進んでいるだけに思える。

二千字小説を言い訳にしたくないですけど、もっと書き込んでいけるテーマと内容ですよね。
私、短い小説を書くと、より長い小説の梗概のようなものばかりできるんです。根本的に短い小説が分かってないのかもしれません。
やる気と時間があれば、追記・補足したものを書きたいと思います。

ありがとうございました。

2017-10-11 03:25

182.251.255.35

藤光

岡田寄良さま

>面白かったです。

ありがとうございます。

>「雨あがる」という映画がありまして、こちらは浪人の侍がとある藩に剣術指南役として召し抱えられそうになって、すったもんだの末駄目になりかけて、最後にやっぱり仕事を得ることができたという話なんですが、勝手に自分の中で話の仕掛けがちょっと似ているなと思ってしまいました。

感想を読み、検索してみました。
面白そうですね。
今度、DVDを借りてみます。

>でもよくよく考え直してみると話自体は全然似てないですね。

いえいえ、感想ありがとうございました。

2017-10-11 08:09

182.251.255.38

藤光

GM91さま

>僕はこういうの好きですね。
続きとか書いて欲しいなと思いました。

ありがとうございます。
続き……ですか、ちょっと考えてみます。

2017-10-11 08:28

182.251.255.38

藤光

阿南沙希さま

感想ありがとうございます。

>はじめからやる気ナシ男ではなく、夢と現実の落差に意欲が…という流れのほうが違和感がないと思います。

「警察官になるのは大変」と。
なるほど、その方がよさそうです。

>2:思想的にはこれでいいのか?

この辺りについては、確信犯的に書いているつもりです。その意味で阿南さんのご指摘は「狙いどおり」でした。

自衛隊や警察など、市民の自由を規制する側の人間の職責を肯定的に描くと、「それでいいの?」という意見をいただくことは多いです。

>守るという表現は綺麗ですが、私には人間の醜さを美化しているとしか思えないんです。一番怖いのは高坂さんみたいな「疑わない人」ですよね。

といった感想は、正直であると思うし、間違っているとは言えません。

ただ、何が「怖い」のでしょう?
「人間の醜さ」とはなんでしょう?

>人間の歴史を振り返れば、何かのためと言いながら、他のものを押しのけ、戦争をして、結果として多くのものを失ってきましたよね。

なぜそうしたことが起こったのでしょうか。軍隊があるから?武器があるから?それらをなくせば歴史上の不幸はなかったのでしょうか。

私にはそうは思えません。軍隊はあるしなくならない。武器はあるしなくならない。それを使って人は争い、人を殺すものです。正しいことではありません。みんながみんな、間違ったことと知りながら、なくすことができていないのです。

どうすればいいのでしょう?

私は、軍隊や警察を「信じるしかない」と思っていて、そのことを書いているつもりです。「醜い」と切り捨てず、「怖い」と避けない。そのことに建設的な意味はないですよ。彼らが市民生活を守っているのは一面の真実です。

人を信じるって、子供に教える良識のように単純で、道徳の教科書的ですが、結局はそうなんだと思う。だからこそ良識にも教科書にもなるのでしょう。

阿南さんの言われるとおり、小説には思想が表れると思います。
これからも頑張ります。ありがとうございました。

2017-10-11 10:32

182.251.255.34

あでゅー

誰かが言ってましたが、警察官は何となくなろうとしてなれるものではなくて、それなりに鍛錬したものがなるものだと。柔道とか、剣道をして、身体も精神も鍛えている者がなれるものだと。
もちろん、その他にも化学班とか管理職につく者はいるでしょうけど。

あと、警察官が市民を守るために戦っていると言うのは、違うと感じました。
警察組織でみると、命令を守るために、組織を守るために、または自分を守るために戦っているように感じます。
もちろん、市民を守るという気持ちでいる人もいるでしょうが。

そうでなければ、組織ぐるみで裏金をプールしたり、犯人から警察官を守るのにあれほど必死にならないでしょう。

2017-10-11 19:09

106.181.76.137

藤光

あでゅーさま

ご無沙汰しています。
感想ありがとうございます。

>誰かが言ってましたが、警察官は何となくなろうとしてなれるものではなくて、それなりに鍛錬したものがなるものだと。柔道とか、剣道をして、身体も精神も鍛えている者がなれるものだと。

先の感想でも指摘していただきましたが、みなさんのように「警察官になるのは大変」と考える方が結構いるということに気づけなかったのは、私の認識不足でした。

>警察官が市民を守るために戦っていると言うのは、違うと感じました。

>組織ぐるみで裏金をプールしたり、犯人から警察官を守るのにあれほど必死にならないでしょう。

組織の論理と個人の正義は、しばしば一致せず、対立することがあるようで、そこにドラマが生まれますよね(ハリウッド映画なんかに多い)。

組織は、それがどんな類の集団であれ、なんらかの闇や腐敗をその内に抱えているものだと思います(学校や会社にも……ありますよね)。警察も例外ではありえないですよね。

2017-10-11 22:20

182.251.255.35

喧々囂々

警察の勧誘ポスターのマンガかな?

2017-10-12 07:22

111.239.226.26

野足夏南

拝読しました。

この小説から醸される思想は私個人の思想とは違っています。ですが作品中の思想=作者様の思想ではないと思いますし、仮にそうでもここでそれについて議論を戦わせることにあまり意味はないと思うので割愛いたします。あくまで小説としての感想です。

私もよくやってしまうのですが、人物の気持ちを動かす上で、会話を用いるのはもっとも簡単な手段じゃないかなと思います。
もちろん、現実に誰かの言葉によって心が動くことは多々あるのですが、小説としての鍛練であるならば、そしてこれだけ主人公が劇的に変わるのであれば、エピソードによって心を動かす方が良いのではないかと思いました。上司が饒舌に語るのではなく行動によって示す。そうすることで主人公が自ら何かを悟る。その方が心情に余白が生まれ、余韻が残るのではないでしょうか。

もちろん大楯を一緒に磨くというのはひとつのエピソードではあるのですが。もう少し強く心に迫るものがほしい気がしました。

2017-10-12 08:05

1.72.1.146

藤光

喧々囂々さま

>警察の勧誘ポスターのマンガかな?

マンガに見えるようなら、眼科の診察を受けた方がいいですよ。

勧誘に使えるほどの出来と評価していただけたのはうれしいです。

2017-10-12 09:58

182.251.255.47

藤光

野足夏南さま

感想ありがとうございます。

>私もよくやってしまうのですが、人物の気持ちを動かす上で、会話を用いるのはもっとも簡単な手段じゃないかなと思います。

同感です。
やってしまいがちですね。

>これだけ主人公が劇的に変わるのであれば、エピソードによって心を動かす方が良いのではないかと思いました。

なるほど、よくわかります。
今作、まず「言葉ありき」の状態から小説を書く作業に入ったので、そうした検討はしませんでした。二千字縛りがあるので、情景描写より台詞の方が都合がよかった面もありました。気づかせていただき、ありがとうございました。

>上司が饒舌に語るのではなく行動によって示す。そうすることで主人公が自ら何かを悟る。その方が心情に余白が生まれ、余韻が残るのではないでしょうか。

そう心がけるようにします。
ありがとうございました。

2017-10-12 14:08

182.251.255.35

かろ

 拝読しました。
短いからってのがあるとおもいますが。あと、僕警察系まったくわかんないけどですが。
高坂さん「頼りない小隊長」って呼ばれてるのを「〇〇小隊長」がいいなって思いました。なにがいいかわかりませんが。
あと、題名に反しますが、雨降り続けていたほうがいいなって。訓練終了後がいいなあ。お話変わっちゃうかもですが。
雨の中を歩いて行く隊長と、グラウンドと、主人公。
楯拭くのもいいですね。違うかもですが、野球部のボール磨きみたいな。

2017-10-16 22:28

218.221.94.74

空手マヨ

拝読しました。

先の感想でも触れられていますが、
説明的というか、書くべきことしか書いていないという印象を持ちました。
初読の感想としては道徳の教科書みたいだなと。
短くまとめるという意味では仕方ないとは思いますが、
やはり会話に頼りすぎていると感じます。
雨を物語に組み込むのであれば、
雨が上がる=状況の好転という使い古されたモチーフに留めるのではなく、
読み手の情景描写の手助けになるような使い方をする方がオリジナリティを出しやすいのではと思います。
例えば、二人の会話の場面で車庫の雨樋から流れる水の様子を一文挟むとか、
あるいは泥だらけの高坂さんの姿についての描写をもう少し詳細に書くとか、
伝えたいこととは関係がないけれど・・・という部分に力を入れると読み応えがでてくるのではないかなと思います。

たくさん羅列してすみません。
今後の一助となれば幸いです。

2017-10-17 18:10

58.108.224.69

藤光

かろさま

感想ありがとうございます。

>高坂さん「頼りない小隊長」って呼ばれてるのを「〇〇小隊長」がいいなって思いました。なにがいいかわかりませんが。

そうですか。いいですか。
ありがとうございます。

>雨の中を歩いて行く隊長と、グラウンドと、主人公。

そうですかね。
そうかもしれません。

ありがとうございました。
また、読んでください。

2017-10-18 12:30

182.251.255.47

夜の雨

『あめあがり』拝読しました。


『二千字小説です。お題は「上司」。』 ←お題、うまくこなしていますね、上司である高坂さんの人間性が見えました。そして、主人公の導入部とラストの変化が描かれていました。

>上司である高坂さんの人間性が見えました。<
「隊員の間では「頼りない小隊長」と半ば馬鹿にされていた。」という、他人の頭で考えたイメージを主人公は刷り込まれていたわけですが、高坂さんと話す事で上司である高坂さんの人間性が見える。尊敬に値する人柄だった。
A>「この楯が守ってるものは、自分の身体なんかじゃねえの。おれたちはこの楯で街の平穏を守ってんの。市民の自由を守ってんの。この国の未来を守ってんの」
B>「機動隊は軍隊と違って、銃を持たず、楯を持つ部隊だろ。これってとても象徴的だと思う。市民を傷つける存在ではないって。どこまでも市民を守ってゆく部隊なんだって」
C>「デモの参加者だって、市民だよ。おれたちの任務は、暴徒化した市民に制裁を加えることじゃない。過激化したデモの混乱から秩序を取り戻すことさ。デモから社会機能を守ることなんだ」
D>「おれはこの楯を誇りに思ってる。だから、いつもきれいしていてあげたいし、手入れすることは苦じゃないんだ」

E>「やりたいことがない? 仕方なくこの仕事をしてる? そんな訳ない。この仕事を選んだのはお前だよ。お前は甘えてるのさ、うまくいかない時の言い訳を探してる。だから自分が選んだ仕事にも夢中になれないんだ。自分が失敗するかもしれないことが恐ろしいんだ」<

F>「なんてな。今のはおれの話だ。おれはそうだったってだけさ」<

ABCDときて、Eで主人公への言葉と見せかけてFで、「高坂」自身が思っていたという話。
これで、部下(主人公)の信頼を一気に背負うという展開で締めです。

>主人公の導入部とラストの変化が描かれていた。<
主人公は、警察官(機動隊)になったのは特別正義感が強いとか、市民のためとか社会に貢献するとか、そういった意識は持ち合わせていなかったのですが、上に書いた高坂さんの考えに触れて、導入部の考えからラストで変化しています。
これは小説における王道の展開(前向きに終わる)と言ってもよいと思います。
だから、読み終わって気持ちがよいのです。


G>ぽんと、僕の肩を叩いて高坂さんは車庫を後にし、隊舎へ引き上げていった。その隊服の背中には訓練で跳ねた泥染みがいくつもついたままだった。<

ラスト近くのGの描写が作品を締めています。

2000字なので、無理な話ですが、御作は「起承転結」(構成)の重要部分を会話文だけで展開させています。
小説は物語を創るものなので、上司(高坂)の話だけで構成を展開させるのではなくて、エピソードのなかで上司(高坂)の気持ちが主人公に伝わればよいと思います。

ただ、『今回のは、以前も上げさせてもらった二千字小説です。お題は「上司」。みなさんなら二千字で上司をどう料理されますか。』という、制約の中では、エピソードで、この内容を書くということには無理があるので、御作の書き方は、うまくまとめ上げたといったところだと思います。


よい作品でした。

2017-10-18 21:43

58.94.229.120

藤光

空手マヨさま

感想ありがとうございます。

>説明的というか、書くべきことしか書いていないという印象を持ちました。
>会話に頼りすぎていると感じます。

まったくそのとおりです。
物足りないことと思います。

>例えば、二人の会話の場面で車庫の雨樋から流れる水の様子を一文挟むとか、
>あるいは泥だらけの高坂さんの姿についての描写をもう少し詳細に書くとか、

なるほどそうですね。
そうした表現を思いつければよかったのですが……、「雨」も後付けなところがあって物語に雨を落とし込むのが、おざなりになっていたかもしれません。

読んでいただき、ありがとうございました。

2017-10-19 07:49

182.251.255.39

藤光

夜の雨さま

拙作の解説ありがとうございます。

書かれていること、ほぼ私の企図した通り読み解いていただいたようです。二千字の制限の中に、それなりに面白いネタ、お題、物語としての構成を押し込むと、現在の私の力では会話主体の小説になってしまうのです。もう少し表現の幅を広げたいと思います。

また、良い作品と書いていただいてますが、上記のような色々と小説に押し込める過程で良い話を作ろうと、あざとさが出てきているようで、そこが鼻に付くと感じられる人もいるようです。

いずれにしろ勉強になりました。
ありがとうございました。

2017-10-19 08:08

182.251.255.39

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