作家でごはん!鍛練場

『ゴキブリ』

昼野陽平著

ありがとうございます。
よろしくお願いします。

 ゴキブリの雌とセックスをしている。
 生殖器を、ゴキブリの雌の生殖器に挿入して、腰を打ち付けている。そして射精をした。そして彼女もまた「アッー!」と声をあげて、オルガスムを迎えた。
 射精後の倦怠感にかられて、ベッドで彼女と並んで仰向きになって、ぼんやりと木目の入った天井を眺めた。木目はぐにゃぐにゃしている。
 それを見ながら、僕はなぜゴキブリのメスとセックスしたのだろうと考え始めた。人間の女に相手にされないからだな、などと思った。要するに、僕もまたゴキブリなのだった。よく考えたら、なぜか僕には足が6本あり、生ごみを漁り、汚濁を好んだ生だった。
 この姿で人間の世界を生きてきたが、いい加減に疲れたのだ。そして分相応にゴキブリの雌とセックスをしたのだった。
「僕はゴキブリか?」
 と独りごちた。
「そうよ、あなたはゴキブリよ」
 と彼女はぼんやり天井を眺めながら、言った。
「チャバネゴキブリかな?」
 冗談めかしてそう言うと、
「マダガスカルゴキブリよ」
 彼女は笑いながら言った。
 なるほど僕はゴキブリかと思うと、諦念とともに妙なエネルギーに満ち溢れた。
 高揚した僕は彼女をおいて、夜の街に出た。

 外はさっきまで降っていた雨の湿気で、むっとしていて、悪臭がたちこめていた。そういった有機的な湿気や悪臭とは対照的に、建物の群れや街灯などからは、無機質なピカピカした光を放っていた。
 ぶらぶらと歩いていると、やがて建物の暗い裏で、スマホをいじっている人間の女をみつけた。白いティーシャツに臙脂色のスカートを着ていた。スカートからは長く青白い足がのびている。それはゴキブリの光沢とはまた別種の光沢を放っているように思った。彼女はスマホから顔をあげて、僕の姿を認めると、不安げな表情を浮かべた。
 彼女の短いスカートに手を突っ込み、下着をおろすと彼女はかすれたような高い悲鳴をあげた。彼女の背後から、勃起した生殖器を挿入した。そして激しく腰をふって性器をこすりつけ、やがて膣内に、どくどくと射精をした。
 ゴキブリに強姦された女の、絶望的な気分が、その暗澹たる表情に現れていた。それを見ているとまた興奮してきて、自身の性器をしごいて、彼女の顔面にむけて、ふたたび射精をした。精液と涙と鼻水で、グチャグチャになった彼女の顔面は、美しかった。

ゴキブリ ©昼野陽平

執筆の狙い

ありがとうございます。
よろしくお願いします。

昼野陽平

60.71.229.31

感想と意見

まったくナンセンスな内容だけど描写は悪くない。この雰囲気のままでもっと話を膨らませて、そしてそこになんらかの信念や哲学のようなものを織り込めることができていれば、この小説は光るものになっていたかもしれない。
こういう、非常に短い文章だけだと悪ふざけにしか見えなくなってしまっている。そこがもったいない。もし悪ふざけで書いたものであったとしてもこの内容になったことには筆者の中で意味があったはずである(それはメタファーとして示されている)。そう思いたい。
とにかく、頭ごなしに批判を受けるような作品ではない。過激かつ悪趣味な内容は人の目を誤魔化したり、霞ませることになるが、表現することを選んだ以上は、そこには「努める」義務があると考えてほしい。筆者にはこの視覚的に下劣なだけの物語で満足してほしくない。つまりこれは激励文である。

2017-09-14 00:46

61.46.156.132

カジ・りん坊

 もうちょっと丁寧に書けなかったのかな?と思いました。雌なのかメスなのかもハッキリしないし、なるほど僕はゴキブリかと思うと、諦念とともに妙なエネルギーに満ち溢れたの部分も、なるほど!と思えなかった。

『要するに、僕もまたゴキブリなのだった』の部分で書き込みが甘く『人間の女に相手にされないから』よりも、むしろ嫌われている感じなのではないかと思った。

 哲学的だ!と解釈する人がいるかも知れませんが、なんかちょっと覚えた『独りごちた』などゴキブリが使うのか微妙な言い回しを使いたくて書いちゃった♪的にしか見えませんでした。

 これだと中途半端すぎて、無理やり引き出されたゴキブリが可哀想に思えました。

 

2017-09-14 11:42

124.110.104.4

夜の雨

『ゴキブリ』拝読しました。


 >生殖器を、ゴキブリの雌の生殖器に挿入して、腰を打ち付けている。そして射精をした。そして彼女もまた「アッー!」と声をあげて、オルガスムを迎えた。<

ゴキブリの雌が「アッー!」と声をあげるのか?
昆虫のゴキブリにオルガスムがあるのか?
「オルガスム」があるとすれば、人間のそれとは違うので描写するべきではないのか。
ゴキブリのオルガスムの描写は珍しいので、ファーブルの昆虫記と比較され、世界昆虫学会に呼ばれて、記念講演をすることになれば、昼野陽平ここにあり、ということでメディアはおろか文部科学省から文部科学大臣賞の受賞という可能性も出てくる。
ゴキブリのオルガスムで文部科学大臣賞となれば、黒柳徹子の「徹子の部屋」に出演という可能性もあり。
そこで昼野さんは絵も描けるので、持ち味であるシュルレアリスム(超現実主義)で黒柳徹子を描いて持参すれば、彼女は喜ぶ。
演出が入り、黒柳徹子がプレゼントされた絵を逆さまに持っているところを昼野陽平が指摘すれば、受ける。
そうなればNHKが「昼野陽平、又吉 直樹と文学を語る」と視聴率を狙った番組を制作する可能性も出てくる。
NHKが昼野陽平と又吉 直樹で視聴率が取れれば、民放が放っておかない。
バラエティー番組から依頼が来て、昼野陽平引っ張りだこ。
彼の一言、一言がメディアから流され、2018年の流行語大賞受賞、そして週刊誌に付け狙われて、「昼野陽平、繁華街の裏通りで深夜にゴキブリと〇○」とか写真付きで書かれて、記者会見しなければならなくなる。
昼野陽平の一挙手一投足に世間が注目。
あちらこちらから声がかかり年収1億円。
税金対策に頭を使わなくてはならなくなり、個人事務所を設立。

一方「作家でごはん!」は、昼野陽平が投稿していたサイトということで、投稿者が殺到。
200作品まで掲載されていたが、一日で100作品ほどが投稿されるようになり、感想とか返信が事実上できなくなる。
そこで2000作品まで掲載されるようにするが、あまりにも数が多すぎて、目が通せない。
伝言板もすぐに流れてしまう。
だから、昼野陽平さんが、売れると困ることになるのでゴキブリの雌が「オルガスム」うんぬんの描写をしないほうがよい。
昼野陽平さん、埋もれていてください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

作品について。

ひとつひとつのエピソードを膨らますと、面白くなると思います。
現在のままだと「あらすじ(それも、削っている)」という感じですね。

「昼野陽平ワールド」は、感じられるので、どうして中途半端なまま投稿しているのかと思いました。
着眼点は、よいと思います。

御作、文章が荒いので、気を付けてください。


頑張ってください。

2017-09-14 17:39

58.94.229.120

アフリカ

拝読しました

あはは

THE昼野ワールド

良いんじゃない? と、思う反面。これに隠されてるメッセージは、なに? と、首を捻るのも事実で。昼野さんの書き物に共通して感じるのは、他の人にはない世界観への挑み方と……それと同時に、書けるのに書かない……って、勿体無さ。

僕は、昼野さんは書きたい方向に突き抜ける書き方をしても面白い何かを書き出せる人なんじゃないかな? と、感じてます。せくすに逃げて自分のヤりたい事を誤魔化すよりも素直に書いた方が昼野ワールドは絶対面白いとも感じます。

とは言え

他にはない雰囲気と言うか、文章体は。真似して出来るものではなくて所謂、悪癖(個性)こそ先ずは作家としての第一歩だと感じる僕にはいつでも刺激的で、あははと漏らしながら必死に昼野さんが描きたい世界観を考えてみたりするのでした。

次回も?
突き抜けた味わいを堪能させて下さい。

ありがとうございました

2017-09-14 23:16

122.131.159.98

香川

読ませていただきました。

私には「ゴキブリの話」ではなくて「人間のゴキブリ堕ちの話」というふうに読めました。

精神的にゴキブリである、という感覚は、「ゴキブリのような気持ち」と書かれても、なかなか伝わらないものです。
ですが、この作品のように、唐突に自分の体がゴキブリ的特徴を持っている、という描写を持ってこられると、例えば映画の『ザ・フライ』のような、自身の体がどんどん異物へと変化していく様を眺める恐怖に近いものを感じることができる気がします。
それは「精神的にゴキブリのような気分になる」という感覚の追体験のようなものではないかなと。

読み手にそういう感覚を抱かせる文章はそうそうあるものではないと思いますし、そういう意味で、やはりすごいなと思います。

後は、ゴキブリに堕ちたとしても、やはり人間の女性への憧憬というのはあるのだな、というのが、白い足に象徴されていたように思います。
やはりゴキブリを見るような目を向けられること、それで? ゴキブリとして彼女を強姦すること、そこにある制服感と背徳感が見どころのように感じました。

2017-09-15 08:15

121.102.47.95

昼野陽平

魚さん

感想をありがとうございます。返信遅くなって申し訳ないです。
僕としてはまんざらふざけて書いたわけではないですが、舌足らずみたいなところが多々あってそういう風に見える感じになってしまったと思います。
これで満足しません。頑張ります。
ありがとうございました。

2017-09-16 17:11

60.71.229.31

昼野陽平

カジ・りん坊さん

感想ありがとうございます。返信おそくなってすいません。
けっこう推敲したのですがこんな感じに……。
もうちょっと間をあけて読み返すとか必要だったと思います。
ありがとうございました。

2017-09-16 17:13

60.71.229.31

昼野陽平

夜の雨さん

感想ありがとうございます。返信おそくなってすいません。
ゴキブリとセックスするような内容なので、ゴキブリにオルガスムがあるかどうか、とか気にならないかなと思ってますが、やはり引っかかりますか……。
これはこれで頑張って書いたつもりでいたんですけどね……。
ありがとうございました。

2017-09-16 17:19

60.71.229.31

昼野陽平

アフリカさん

感想をありがとうございます。返信遅れてすいません……。
メッセージはないですね。基本的にただ出来事を書きたいという感じです。
せっかちなのとスタミナ不足でなんかこんなんなっちゃいます……。
なんか勇気付けられる感想でした。
ありがとうございました。

2017-09-16 17:29

60.71.229.31

昼野陽平

香川さん

感想ありがとうございます。
こちらが意図した通りに受け取っていただいたという感じです。
説明的な文章はかなりカットしているというかカットしすぎた感があるにもかかわらず。
>ゴキブリとして彼女を強姦すること、そこにある制服感と背徳感が見どころのように感じました。
ここが一番表現したいところでした。
ありがとうございました、

2017-09-16 17:38

60.71.229.31

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