作家でごはん!鍛練場

『【原稿用紙3枚分】闇夜の悲劇』

篝著

拝読有り難う御座いました。
お題「夜空の舞台」で書いた作品。
友人に、星新一みたいだと言われたのだけれど、理解出来ていません。

「やぁ、親友。久し振り。」
開け放たれた窓から、ふわりと緩く流れる風と充満する消毒液の匂い。
そして、微かに薫る月下美人の甘い匂い。
真っ白に埋め尽くされ、所々チューブが僕の視界にちらつく殺風景な病室。
その中に埋もれるように真っ白なベッドに横たわる君はいつもと変わらず微笑みながら、僕に向けてゆるりと手を振っている。
しかし、かつて空のように蒼く澄んでいた僕の大好きな君の瞳はまるで――何も映すことの無い虚ろで深夜のような闇に変わり果てていた。
変わり果ててしまった原因を僕は知っている。
それなのに、僕は無力で何も出来なかった。
今でも君を見ると僕の目元から塩辛い雫が零れ落ちそうになる。
そう今、この瞬間でさえも泣きそうな僕。
一言も喋らず、眉毛をハの字にして眉間に皺を寄せている僕に君はとても穏やかに
「親友、悲しむことは何も無いよ。視え方が変わっただけさ。」
楽しげに語る君の闇夜の瞳に微かに瞬く星々を僕はみた。
嗚呼、君はいつだってそうだ。
いつ何処でだって輝いていて、僕等に柔らかく暖かい光を与えて魅了しつ続ける。
遠い日の君を想い、今の君から目を背けているのは我が儘で子供な僕だ。
ふわりと、また風がゆるりと流れ込み、戯れる様にカーテンが舞う。
まるで、君の言葉を遮りたいと思った僕の気持ちを汲んでくれたかのように。
乾ききった僕の唇を微かに振るわせて、
「君はそれで満足しているのかい?僕は……」
「新しく視える世界もなかなかに素晴らしいものだよ。」
君は僕の言葉を遮り、苦笑しながら窓の方へと顔を向ける。
君は僕のことを視ていない。
君に視てもらえる世界が羨ましくて、憎くて憎くて――僕は君の生命に繋がっているチューブを思いっきり引きちぎった。
刻一刻と死へと向かっている君は相も変わらず微笑み、僕の耳元で最期の独白を残した。
「ぇっ……?」
呆然と君の目の間に立ち尽くし、君の最期の言葉さえも聞き取れなかった。
ゆっくりと倒れ込む君を慌てて支え、ナースコールを押した。
バタバタと慌ただしく時間が過ぎ去っていった。
僕は、君を殺した事を認められず、逃げた。
逃げて逃げて、逃げた果てに僕を知る人は誰も居なくなってしまうくらいに時間が流れてしまった。
長い間使われなくなった劇場は、酷く気味の悪い廃屋となっていた。
腐って穴だらけの床をギシギシときしませながら、舞台の中央へと僕は向かった。
舞台の中央は、穴の開いた屋根から柔らかな月光が差し、淡く輝いていた。
何処からともなく君の澄んだ歌声が聞こえてくる。
君にの歌を子守唄にして僕は蹲り眠りにつく。
月光の下で鈍く輝くナイフが僕等を嘲笑いながら見守る。
鮮やかによみがえったワインレッドが、僕等の悲劇に幕を無遠慮に下ろした。

【原稿用紙3枚分】闇夜の悲劇 ©篝

執筆の狙い

拝読有り難う御座いました。
お題「夜空の舞台」で書いた作品。
友人に、星新一みたいだと言われたのだけれど、理解出来ていません。

153.204.250.4

感想と意見

アフリカ

拝読しました

ん~!Σ(×_×;)!

僕が親友を殺したのは解ったのですが……その他の事があまりにも作者だけの中で熟成されていて読める部分からは伝わってこないと言うか……解りにくいと言うか……

書くテーマは決まっていたのだと思うのですが「僕」が知っている親友がベッドで死ぬしかない理由や「僕」が親友の何かを守りたい一心で殺してしまうことについての説明を入れるべきだったと感じました。

星新一はssだからそう感じられたのでは? と思います。スパッと出してズバッと切り捨てる星新一のssは、これから小説を書かれる上でとても大切だと思うので沢山読まれた方が良いのかも知れません。

後……御作法的な乱れが数ヵ所あるように思いました……

文章的な破綻は感じられなかったです
次の作品
待ってます

ありがとうございました

2017-09-07 12:12

49.104.21.240

蠟燭

拝読しました。

冒頭、消毒液の匂いと月下美人の匂いを同時に嗅ぎ分ける能力は凄いと思いました。消毒液の匂いが強すぎて他がかき消されそうに思いましたが、僕は無知なので月下美人の匂いを嗅いだことがありません。どんな強烈な匂いなんでしょうか?

塩辛い雫
涙のことだと思いますが言い換え表現をよくこの場で目にしますが、こんな表現する意味があるのかどうか文盲の僕にはわかりませんのでどうか、どうゆう効果があるのか教えてください。勉強しますので。

全体的な感想はアニメかな?と思いました。

2017-09-08 00:23

180.31.191.27

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