作家でごはん!鍛練場

『ジ・エンカウント』

adelie著

思いつくままに書き終えたものをあとで見やすいように推敲しました。
推敲前のものを同じタイトルで「小説家になろう」投稿しています。
ごく短い内容ですが、感想がいただければ幸いです。

 斉藤よしみが高校の同級生を八人と警官を二人、そして同級生の内一人の母親をぺしゃんこにして殺したのはやはり隕石の落下が関係していた。
 事をざっと説明すると、一ヶ月前に、大阪府の南の方に隕石が落ちた。大きさはだいたい野球ボールくらいだったのだが、落ちたのが住宅街でしかも斉藤よしみの家だった。斉藤家の天井を破り、床に大穴を開けた隕石は幸運にも誰を傷つけるような軌道を描くことはなかった。誰にも直撃せずに、床をぶち抜いてそして大地に受け止められて落下を終えた。それを目の前で見ていたのが斉藤よしみだった。大気圏を通過する際に激しい摩擦を受け、超高温になった隕石から出てきたのは昆虫のような生物だった。
流線形をしていて、あまり尖ったところはない。それは言葉を発することもなく、鳴き声を響かせることもなかった。よしみを食い殺すことも、彼女に卵を産み付けることもしない。素早い動きで逃げ出すこともない。ただ、その生物は斉藤よしみに飛びつくと彼女の口の中に潜り込んで食道を通過し、胃の中に収まった。そうして、斉藤よしみは十五歳にして神がかり的な超能力を得ることとなった。斉藤よしみはもう眠らなくてもいいし、物を食べなくともいい。それでも命を継続させられた。そして彼女はとても強力な念動力を備えるようになっていて、それは銃火器の類による襲撃でさえものともしないほどの力だった。彼女はその力に気付いた後、かつて自分をいじめていた同級生たちを片っ端から皆殺しにした。彼女はその戦力のおかげで今もなお、警察に逮捕されることなく平然としている。
 八人のいじめっこを殺害した斉藤よしみは今、和歌山は高野山の薄暗い自然洞窟に住み着いている。世界中が彼女に注目していた。彼女は八人のいじめっこを殺して、
それで一応の満足を得た。それ以上は積極的に殺人を犯そうとはしない。それでも彼女に対して発砲した二人の警官と、包丁で切りかかったいじめっこのうち一人の母親は無残にも殺された。しかしそれら一連の殺害によって「彼女に危害を加えない限りは、殺されることはない」ということが分かった。とにかく一応、斉藤よしみが山にこもることで一連の騒動は収束しつつあった。
 そして朝のニュースには「今日の斉藤よしみ」という斉藤よしみの今朝の様子を知らせるというコーナーが生まれた。彼女が毎朝八時に洞窟から出てきて、
太陽に向かってうんと伸びをする映像が流れる。日本中の朝、テレビを見る人間が、斉藤よしみの健在を確認してから家を出る。あるいは、出先でそれを確認する。僕もそのうちの一人だった。


 その日、僕は朝から父親の車を勝手に借りて高速道路を走っていた。向かう先はもちろん和歌山県高野山である。カーナビに住所を打ち込んでそいつの言いなりになって走る。今なんて名前の道路を走っているのかなんて僕は知らない。
三時間くらい走ってようやく高野山に到着した。曲がりくねった山道を走って高野山金剛峯寺の駐車場にたどり着いて、車から降りた。目立つところに大きな看板がある。

「当山と斉藤よしみさんには一切の関係がありません」

 僕はその看板を背に歩き出す。
 斉藤よしみは金剛峯寺とは一切関係がない。だから、彼女の居場所を金剛峯寺の人に聞いても教えてはくれない。知ってはいるのだろうけど、関わりを持たないようにしているようだ。とはいえ、今日の情報社会では本気で調べてわからないことなどそうそうない。だから、斉藤よしみの居場所なんてもう既に割れている。そもそも、テレビクルーが毎朝、ドローンを飛ばして件の洞窟を撮影しているのだ。高野山の観光街は山の中にある。だから少し歩けばすぐに森に入る。そこから一時間ほど歩けば、斉藤よしみの洞窟にたどり着く。もう何百人という人が彼女に会いに行っているから、その道は下草が踏み倒されて、獣道にようになっている。歩きやすいところを歩けば、自然と彼女のところへ行くことができた。
 僕がその道を歩いていると、次第に遠くにある人の背中が見え始めた。なんだろう、と思いながら近づくと、どうやら人の列ができているようだった。数十メートルに渡って、人々が連なり並んでいる。列の行く先は入り口の大きな洞窟に飲み込まれていて、そこには数人のテレビクルーと思しき人間もいた。僕が列の最後のところまで来ると、
それに気づいた最後尾の男性が振り向いて言った。「斉藤よしみに会いたいなら、この列だよ」僕は頷いて、その列に並んだ。
「僕は宮本っていうんだ。君はどうして斉藤よしみに会いに来たんだい?」
 綺麗な標準語を喋る彼に幾分の警戒を示しながら、僕は答えた。「さぁ、なんとなく。会ってみたくなって」
 だよねぇ。と人懐っこく笑うと宮本は僕にたばこを一本差し出した。僕はそれを断って、ポケットから取り出したミントタブレットを自分の口の中に放り込んだ。口の中が暴力的にミントの香りと清涼感で埋め尽くされる。宮本はたばこを口にくわえて火をつけると、とろりとした目で煙を吐き出して、そのあと彼のもじゃもじゃの頭髪を掻いて笑った。
「僕はねぇ。テレビで斉藤よしみを見たとき、びびっときたんだよねぇ。『ああ、この子はすごい。この子なら僕の抱える問題や閉塞感をきっと打ち破ってくれる』ってさ。
あの子がいじめっ子を復讐で殺して、それでも捕まらずにここで自由に暮らしてるの知ってるだろ?人間ってあああるべきなんだと僕は思ったんだ。彼女こそ自由だよ。自由の女神さ。ふふ」気味悪く笑う宮本。
 僕は彼に適当な相槌を打っていなすことにした。僕たちは謁見の順番が回ってくるまで話を続けた。それで、どうやら僕と宮本は同い年で、彼は今は浪人生ということらしい。東京大学を目指していると彼は息まいていたが、僕たちの年齢から計算すれば彼は六回浪人をしていることになる。僕が大阪の私立大学の出身であることを知ると、彼は少しばかり尊大な態度になった。腹が立ったから、彼が嬉しそうに語っている世迷言の矛盾をひとつひとつ突き詰めて、いじめてやろうかと思ったけど僕はそうはしなかった。
 斉藤よしみに会いに来ている時点で僕らは同レベルでしかない。現実に耐えるだけの精神がうまく養えなかった人間なんだ。そう思うと、僕は不思議とこの宮本という男に親しみを覚えた。

 僕たちはうまく馴染めない人間なんだ。

 声には出さずに、そう思った。
 宮本には伝わっていないはずだが、なぜか僕たちは驚くほど早くに、親友のように仲良くなった。二時間ほど、宮本と話しながら列に並んでいた。僕らはともに性行為をまだ経験していないことが分かった。そしてまた、僕らは同じように高校まではそこそこ頭のいい少年だった。でもそれは学問に限定されただけの頭の良さだった。彼は学歴という呪いに人生を縛られ、僕は人間関係が生み出す幻影を恐れスポイルされた人生を送っていた。行列はゆっくりと消化されていって、僕らは少しずつ、洞窟の方へと歩みを進めた。既に僕の後ろにも、数十人の人間が列をなしていた。斉藤よしみに会いたがる人間は少なくないようだ。
 洞窟の近くにまで来ると、列が進むたびに、洞窟の奥から一人ずつ出てきてはどこかへ消えていく人々がいた。彼らは泣いていたり、激昂していたり、つまらなさそうにしていたりと、思い思いの表情をしていた。斉藤よしみとの対面を終えた人々なのだろうか。彼らは斉藤よしみに何を言ったんだろう。何を言われたのだろうか。僕は彼らに声をかける気にはなれなかった。

 やがて僕らは洞窟の中へと入って行った。宮本と他愛もない話をしながら、湿っぽい空気の中を進んでいく。一つ列が進むと、奥から一人出てくる。出てくる人々は老若男女を問わない構成だった。稀に、明らかに日本人ではない人も混じっていた。ついに僕は洞窟の奥に斉藤よしみの姿を見つけた。セーラー服を着ている普通の女の子だった。洞窟の土の上に直に一人がけのソファが置かれていて、彼女はそこに座っていた。つまらなさそうな顔をしていた。向かい合う中年のやせ型の女は必死に何かをまくしたてていた。それはどうやら、斉藤よしみを説得しようとしているようだった。話の具体的な内容な聞き取れない。距離を考えれば、声が聞こえてもおかしくはないはずなのだが、なぜかくぐもった音になっていて、彼女たちの会話を理解することはできなかった。
 次に宮本の順番が来ることになる。斉藤よしみとの面談を終えた女は憤然とした様子で僕たちの横を通り過ぎていった。なにかがうまくいかなかったのだろう。そもそも、こんなところに来る人間の人生はうまくいかないことだらけではあるだろうけど。

「僕はね、本当は東大にいけないことくらいわかってるんだよ」宮本がぼそりとこぼした。僕は宮本の言葉に驚いていた。
 彼は控えめに言って十分に高慢な人間だったと言えたから、彼の口からそんな言葉が出てくるとは思いもよらなかった。
 そんな僕を見て、宮本は笑って言った。
「君と話せてよかったよ」宮本はそう言って、僕の返事を待たずに斉藤よしみの前に立った。僕からはもう彼の背中しか見えない。
 
 宮本が彼女に何かを話し始めた。宮本はしばらく話しているうちに肩を震わせ始めた。おそらく泣いているのだろう。斉藤よしみはそれを黙って聞いている。やはり僕には彼らの会話を聞き取ることはできない。三十分くらい話して、そこで宮本の話はいったん終わった。そこで斉藤よしみが、一言二言、彼に何か言った。感想のようなものを言っているように見えた。斉藤よしみと、宮本は何度か言葉を交わした。それが終わると宮本は斉藤よしみに黙って一礼して、振り返って僕の方に戻って来た。
 僕は彼には尋ねることが出来た。「何を言ったんだ?」
 宮本は泣いて腫れた目を伏せながら、「先に彼女と話してきなよ」と僕に言った。
 そしてふらふらと洞窟を出ていった。彼は家に帰るのだろうか。僕は、彼に洞窟を出たところで待っていて欲しいと思った。

 目の前では斉藤よしみが僕を見ていた。特に具体的な感情があるようには見えない。彼女にとっては僕はたくさんやって来る野次馬の内の一人にすぎない。僕は彼女の前まで行って、こんにちは、と声をかけた。彼女はそれに反応しなかった。黙って僕の顔を見つめている。
「そんなに見つめられると照れちゃうなぁ」僕は普段絶対に言わないような事を言った。自分が何がしたいのかわからない。
「えっと、君が同級生を殺したのって本当なの?」彼女はやはり黙ったままだった。僕を無視しているわけではないけど、僕の言葉には応じようとしない。僕は焦りを感じた。
 彼女がどこまでも僕のことを見透かしているような感覚に陥ってしまった。何か喋りたいけれど、言葉は出ない。ただ見つめあうだけの時間が過ぎていった。彼女は僕のことをどう思っているのか。僕は今何をしているのだろう。僕にはもっとすべきことがあるんじゃないだろうか。
 そう思うと自然に口が動き始めた。

「僕には友達がいません。本当に一人もいません。高校生の頃から人付き合いが苦手になってしまいました。でも、さっき僕の前に並んでいた人と少し仲良くなれました。
人と仲良くなれたのは本当に久しぶりのことです。彼がどこかに行ってしまう前に、もう一度彼に会って、彼と友達になりたいと思います。だから、行っていいですか」

 早口で、一気にまくしたてた。僕は今にも飛び出して宮本のところへ行きたかった。
 僕の半生は孤独とともにあった。僕が孤独を望んだわけではないのに、それはいつも僕の傍にあった。抜け出すなら今なのだと、僕は激しく感じていた。

「勝手にしたら?」初めて斉藤よしみが言葉を発した。そうします。ありがとうございました。僕はそう言って駆け出した。


 洞窟を出たところであたりを見回した。彼はきっとまだこの辺りにいるはずなんだ。
 宮本、と僕は彼の名を呼んだ。返事はない。未だ続いている行列に沿って歩くと、そのうち宮本の丸っこい背中が見えた。僕は再び走った。宮本は僕の足音に気が付いて、振り返った。彼は立ち止まって僕を見ていた。

「なぁ。め……、めしでも行かないか」僕はそう言った。
 宮本は少し困ったような表情をしてから、じゃあ行こうと言った。
 行列に並んで僕らを見ていた少女の一人が言った。
「ホモなの?」
 僕らは彼女には答えずに、二人並んで歩き始めた。僕はホモじゃないが、宮本はホモかもしれない。

ジ・エンカウント ©adelie

執筆の狙い

思いつくままに書き終えたものをあとで見やすいように推敲しました。
推敲前のものを同じタイトルで「小説家になろう」投稿しています。
ごく短い内容ですが、感想がいただければ幸いです。

adelie

61.46.156.132

感想と意見

ひとり

拝読しました。
思いつくままに書いたものにしては非常に読みやすく、最後も綺麗に着地しており、なにより内容に切実さを感じました。
斎藤よしみの洞窟に並ぶ人々に大した理由が無い、というのがとても良かったです。大した理由はないが最後には何かを言わなくてはならない。
主人公や宮本の「中身の無さ」がそのままよしみとのやりとりに昇華されているようで。よしみの「勝手にすれば」が良い。やさしい。

以前に同じものを投稿されたとのことですが、私は読んだことがありませんでした。面白かったです。

2017-09-04 22:38

124.208.166.115

ひとり

訂正。
「勝手にすれば」ではなく「勝手にしたら」ですね。
失礼しました。

2017-09-04 22:40

124.208.166.115

adelie

ひとりさんへ

感想ありがとうございます。
ひとりさんの感想でおかげで改めてこの物語を見つめなおす機会を得られました。

これからも精進していきます。
ありがとうございました。

2017-09-04 23:51

61.46.156.132

九月が永遠に続けば

表題が・・

英語としたら「エンカウンター」じゃないのかい?? と引っかかった。

(ゲーム一切やらない人間なんで)


本文ざっと読んでみて、

内容的にも、(心理用語の)「エンカウンターじゃないのかい??」と。

(ゲームやらないもんで、、、ゲームにおける「エンカウント」の意味が分からん)

2017-09-05 20:44

219.100.86.89

adelie

九月が永遠に続けばさんへ

encounterが意味として正しい英語でした。
完全に私のミスです。ご指摘ありがとうございます。

2017-09-05 22:33

61.46.156.132

摩擦による熱じゃないよ圧縮による熱(断熱圧縮)だよ。

2017-09-08 21:01

153.193.108.229

長谷川

最後まで読ませていただきました

久しぶりにここで人の作品を最後まで読みきった気がします
私と肌があったというのか笑
とても好きな作品です

全体から漂う停滞感というのか、
何かを成したいけれど、そんな度胸も境遇もない。
ので、成した人に茶化し半分で接触してみたり。
そこで出会うひと。なにか劇的なことが起きたわけではないけれど、何かがかわって、それはやはり冷やかし半分でも自分が動いた結果であって、
停滞の中でうずうずもぞもぞしていたものに、なにか予感を感じさせるラスト。
私の心の中でもなにか蠢いたような気がします。

ひとつ申していいのなら、
舞台設定というのか、実際の地名を出したのに、広げからというのか、生かしきれていない気がします。
私の読解力のなさからくるものだとしたら大変失礼ですが、由緒正しい地の名を出したのですから、もう少しそれにまつわるようなエピソードがあれば、作品の世界がもっと広がったように思います。

まぁ何はともあれおもしろい作品でした。
ありがとうございました。

2017-09-10 01:36

180.4.6.163

adelie

熊さんへ

隕石のところですね。
科学的な事実も間違っていたみたいです。
反省します。ご指摘ありがとうございました。

2017-09-10 23:48

61.46.156.132

adelie

長谷川さんへ

楽しんでもらえたようで嬉しいです。
舞台に高野山を選んだのであれば……というご意見は参考になります。
ありがとうございました。

2017-09-10 23:51

61.46.156.132

ちくわ

はじめまして、作品読ませていただきました。

面白かったです。
とても面白かった。
とはいえじゃね、作品の辿る構成みたいなものには疑問があって、なんか釈然としなかったのじゃよね。
とてもキャッチ―な冒頭からすごく簡潔なというか単純な、斉藤よしみに関することが書かれています。これらは三人称ですわね。
そんでそのいささか長いプロローグを枕にして以下、本文というか「僕」を主人公にした一人称の物語が始まります。
その中では斉藤よしみというのはただの出汁というのか、添えられたグラッセやブロッコリーのような存在にしか過ぎないわね。
セリフも無いも同然だし、彼女の存在は前述した特異な事件に拠ってしか用を成していないわけじゃ。
もちろんそれに会いに行くことで主人公は変化を起こすし、その触媒としての意味はあるんだけど、枕としてはいささか大きすぎる感がどうしてもあってじゃね。(分量的にじゃね、内容もはっちゃけてるし、この路線で走るお話だとばかり思うじゃろ? 読者は)
そこが落ち着かないのじゃと思うのじゃね。
もしもこれが短編連作であればきっと大きすぎる枕とは感じないのじゃろうがじゃな。(このカタチならば連作は容易だろうなと思うと、なかなかすばらしいお話を創られたものだなって思います。彼女に会いに来る人々はそれこそいろんなものを抱えているじゃろうから)



出だしからしますと意外にもしょぼい終わりをむかえるわけですが、ギャップはありながら読後感はとてもいい。面白いものじゃなって思います。
タッチが軽いのも良い方に作用してるんだろうね、いろいろ勉強になりました。


個人的にいくつか気になったとこをあげておきます。

>セーラー服を着ている普通の女の子だった。洞窟の土の上に直に一人がけのソファが置かれていて、彼女はそこに座っていた。つまらなさそうな顔をしていた。
>目の前では斉藤よしみが僕を見ていた。特に具体的な感情があるようには見えない。彼女にとっては僕はたくさんやって来る野次馬の内の一人にすぎない。僕は彼女の前まで行って、こんにちは、と声をかけた。彼女はそれに反応しなかった。黙って僕の顔を見つめている。

斉藤よしみに関する一人称で観た初めての接点なのだけど、彼女の容姿に関する情報が完全に欠けてますよね。
簡単なものでいい、どちらかに提示した方が良かったように思いました。ひとつふたつあった方が自然なのじゃなかろうか。刃向かえば殺される「神」のような女の子を初めて目にするわけじゃものね。しかも主人公童貞だし。


もうひとつは終章じゃな。
>「なぁ。め……、めしでも行かないか」僕はそう言った。
 宮本は少し困ったような表情をしてから、じゃあ行こうと言った。
 行列に並んで僕らを見ていた少女の一人が言った。
「ホモなの?」
 僕らは彼女には答えずに、二人並んで歩き始めた。僕はホモじゃないが、宮本はホモかもしれない。

展開への切り返しがうまく作用していません。落としとしては嫌いじゃないんだけど、それだけに「溜め」が足りないのが惜しいと感じました。

僕はそう言った。顔が赤くなるのが自分でも分った。
宮本は少し困ったような表情をしてから、じゃあ行こうと言った。差し伸ばされた手を僕はしっかりと握った。

みたいな「ホモ要件」が足りないためにじゃな、「ホモなの?」って傍から見て発するセリフが活きてないのじゃな。
もったいない。
ちなみにちくわもホモではありません。


いろいろ書きましたがadelieさんは独自の世界を持っておられるようです、とても良いと思います、どんどん書いてください。
それではまた。

2017-09-11 12:21

114.191.143.197

adelie

ちくわさんへ

丁寧な感想とご意見、ありがとうございます。

たしかに本作は構成的にも稚拙な部分があります。
冒頭部分を書いてる間は「斎藤よしみ」の物語を描くつもりが書くうちに「僕」の物語になっていました。そのギャップを修正しきれていないのは僕の力の及ばない部分でした。

ご意見はこれからの創作に活かしていきます。
ありがとうございました。

2017-09-11 13:00

61.46.156.132

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