作家でごはん!鍛練場

『秘密(短編)』

ポップ著

初めて小説を書かせて頂きました。皆様に楽しんで頂けたら幸いです。

「…好きだ。俺と付き合え。」
それはいきなりの告白だった。隣のクラスのイケメンで有名な涼宮蒼という男である。私は話したことも無い男に告白されたーーーー

ふと、近くにあった雑誌に目を向けた。
《 遠山茜と言えば誰でも知っている世界的なモデルである。小学生からモデル業界に入った。可愛らしい容姿は年が経つにつれ今では高校三年生とは思えない大人びた雰囲気をしている。テレビを付ければいつも見かけるだろう。しかし、そんな彼女の住んでいる所は明かされてなく、通っている学校も知っている人はいない。そん遠山茜の正体に迫るーー》
「大人びた雰囲気、か。」
私、遠山茜は自分の背の何倍もある鏡にうつる自分を見て言った。鏡の私は雑誌とは違い、わざとボサボサなウィッグにダサめな眼鏡、マスク、膝下の制服のスカート。誰が見てもダサいと言うだろう。
「行ってきます。」
家族3人で住むには広すぎる家から出た。私の声は誰にも聞こえなかっただろう。 家からだいぶ離れた高校の制服には旧姓の遠山では無く佐藤と書かれていた。

3時間ほど電車に乗り、着いたのは城ヶ崎高校だ。一か月ぶりの登校である。校門をくぐると
「また来たの〜?死んだかと思った!」そんな女子達の声。悪口だ。そもそも休んでたのはモデルの仕事で海外に行っていたからなのだが、私があの遠山茜だと言うと厄介な事になるので生徒は愚か先生にも教えてない。唯一学校長だけが知っている。
毎回懲りずに女子達が仕掛けてくるイタズラに一度も当たらず教室に向かう。モデルをしながら女優などもやっていてアクションもこなしているので運動神経はとてもいい。

今日もいつもと変わらない1日が過ぎると思っていた。

放課後、隣のクラスの男子に呼び出された。私の正体はバレていないはずだ。
校舎の裏に行くととても整った顔の男がいた。涼宮蒼といい、学校では有名な人だ。
「私になんの用ですか。」
いつもとは別の低めな声で話した。呼び出される理由が分からなかった。
「…好きだ。俺と付き合え。」
「は?」
言っている意味が理解できなかった。
「何かの罰ゲーム?」
私の問いに男は首を振った。どうやら嘘では無いらしい。私が答えを出すのに戸惑っていると、
「付き合えないってんだったらせめて眼鏡外せ。」
さすがに眼鏡外しただけじゃバレないと思い、私は眼鏡を外したーーその途端、強い風が吹いて私のウィッグが飛ばされた。
私も彼も一瞬固まって、気が付いたら彼がウィッグを取りに行ってくれた。
「あ、りがとう。涼宮君。」
絶対に正体がばれたと思った。案の定、
「遠山、茜!?」
「この事は誰にも言わないで!」
私は口止めをしようと思ったが少し遅かった。
「茜の秘密発見。口止めしたければ付き合え。」
これには「はい」と返事するしか無かった。


それから弱みを握られているので何度もデートを繰り返した。最初はつまらなかったのにいつしか楽しくなった。一番変わったのは好きと言う感情が芽生えたこと。この時間が永遠に続けばいいのに、そう思ってた。

付き合い始めて3か月がたった時、蒼加から大事な話があると呼ばれた。

「別れよう。茜、嫌だろ。こんな関係。大丈夫、秘密バラさないし。」
意外な言葉だった。以前だったらなんとも思わなかっただろう。でも今はーー
体が勝手に動いた。
「蒼に言いたい事がある。私ね、蒼が好き。弱みとか関係無く。だから、振られた後に言う事じゃないけど、付き合ってください。」
なんて返ってくるか分かららなくて怖くて目を閉じた。

ふと唇に柔らかい感触。目を開けると
「よろしく。」
少し顔を赤らめて蒼が言ったーー。


それから、仕事の間にデートを繰り返した。
今では大学生三年生にもなった。私が遠山茜だということ、蒼と付き合っていること、それから、お腹に新たな命を授かったこと。たくさんの秘密を隠さなきゃいけないけどこんな日々は私に新たな刺激を与えてくれるーー。

秘密(短編) ©ポップ

執筆の狙い

初めて小説を書かせて頂きました。皆様に楽しんで頂けたら幸いです。

ポップ

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感想と意見

加茂ミイル

淡いトキメキのようなものを感じました。

2017-08-13 22:50

60.34.120.167

ポップ

加茂ミイル様
感想ありがとうございます。
トキメキを感じてもらえて嬉しいです。

2017-08-13 22:59

126.212.209.170

いけだうし

「…好きだ。俺と付き合え。」

 一文目ですが、ここで三点リーダ(……)を使う必要性が感じられません。
 そして三点リーダは、基本的に2つだけ使うようにしましょう。
 また、鉤括弧の中の会話文で、終わりに句点(。)は打たないのが主流です。

 あと、改行したら一文字分スペースを開けましょう。

 これらは小説を書く上での作法とされています。こういうものがある理由は、「そっちの方が読みやすいから」という点に尽きます。意識して書いてみましょう。

2017-08-14 13:50

49.106.200.177

ポップ

いけだうし様
貴重な意見ありがとうございます。
次に小説を書くときは、読みやすさを意識したいと思います。

2017-08-14 16:31

126.212.209.170

恋愛小説というより、少女マンガのノベライズってかんじかな。
容姿や表情の具体的な描写がほとんどないので、双方どんなキャラクターか全く分からん。


>「…好きだ。俺と付き合え。」
 それはいきなりの告白だった。


これだと三点リーダーといきなりで間が違って微妙に矛盾してしまうので、


「…好きだ。俺と付き合え。」
 それはちょっとした静寂からいきなりの告白だった。


などして…分の間を確保しましょう。

2017-08-16 16:50

153.193.108.229

ポップ

熊様
貴重な意見をありがとうございます。
意見を貰った後に自分で作品を読んでみましたが、確かにキャラクター性も分からず細かさが無いので、次に書くときは気を付けたいと思います。

2017-08-17 22:38

175.131.218.240

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