作家でごはん!鍛練場

『[怪談]呪われた絵画』

白鳥雪菜著

初ホラーです。
正直そこまで怖くないと思いますが、感情のゆらぎを丁寧に描写したいと思い、執筆しました。

※怪談です※
※怖い話が苦手な方はブラウザバック推奨です※





 足を鎖に繋がれて、下を向いて歩く奴隷の絵を見たことがある。その病院は、周りには草や木ばかりの、他の建物が一軒もない場所に建っていた。重いドアをぎいと押すと、病院特有の、消毒薬に似たつんとするにおいが僕の鼻に飛び込んできた。その瞬間、僕は自分の足が、何やら見えない鎖に繋がれているような感覚を覚えた。振り切れない鎖。人には見えないけれど、鎖はしっかりと僕を掴んで離さない。
 問診票を手に取り、待合室の椅子に腰かけた時感じた居心地の悪さを、どんな風に表現したら良いのだろう。
「精神疾患に対して、僕は一切偏見ないよ。いつ誰がなってもおかしくないみたいだし」
 以前、僕は何度もそう言っていた。それでも心のどこかで、自分はこの手の病気にならないだろうと、安易に思い込んでいたのかもしれない。
「夜中に目を覚ましてしまうんだって?」
 やっと案内された診察室で、医者が貧乏ゆすりをし、ボールペンを器用にくるくる回しながら僕に尋ねた。この時既に僕は、この病院を選んだことを後悔し始めていた。
「えぇ、なにやら恐ろしいような気がして、目を覚ましてしまうんです。何かに追いかけられているような。あるいは何か取り返しのつかないことをしでかしてしまったかのような……」
「いいから。それで? その、目を覚ましてしまうってのはどれくらいの頻度で起こるんです?」
 医者の顔を見ながら、僕は、昔庭で拾った虫のことを思い出していた。ギーギーと鳴くくせに、中身は空っぽ。あれこれと喋る医者の声は、まるで虫の鳴き声のように意味を持たず、ただ僕の耳をすり抜けていった。
 今年の春から、今日までの4ヶ月間僕が感じ続けてきた恐怖を、どんな風に表現したら良いのだろうか。白いハンカチに垂らされた黒いインクがじわじわと浸食するように、恐怖は僕の心の中の、急所に至る部分にまでじわじわと浸食していった。
 僕は、僕自身の心の奥に貼り付いた恐怖を、何とか引き剝がそうとした。僕は、僕自身をこの恐怖から切り離してくれる何かを欲していた。けれども恐怖は自分自身の影のように、つねに僕の足元につきまとっていた。そして、ふとした瞬間に足元を見た僕は、この恐怖から逃れられない事に気づいて絶望するのだ。
 恐怖の原因は明らかだった。――あの絵だ。
 あの絵について思い出すたびに、僕は、胃の中で何かが蠕動するような心地を味わう。一人の女性を描いた、一枚の絵。額縁の中で真っ直ぐに僕を見つめるその瞳。そしてその絵を必死で守ろうとする、かつての友人ハロルドの血走った目を思い出すたび、僕の心は、言葉に表せないような恐怖に囚われてしまうのだ。



 24歳の春、僕は都心の狭いアパートを離れ、地方の一軒家へと引っ越した。引っ越し先はまさに「田舎」という言葉がぴったりの田舎で、目を惹く建物は何もなく、家の周りは木々に囲まれていた。家の中は家の中で老朽化が進んでいた。床は踏めばみしみしと音が鳴り、壁には薄茶色の染みがいくつも出来ていた。
 とは言え当時の僕は、家に見栄えの良さも居心地の良さも望んでいなかった。何よりもあの家には、広いアトリエがあった。絵を描くために必要な画材もカンバスも、全てあのアトリエの中に用意されてあった。――要するに、駆け出しの画家である僕にとっては、申し分のない素晴らしい家だったわけである。
 僕があの家に住むことを提案してくれたのは、僕の同業者であり、友人だったハロルドだった。あの家はもともと彼の祖父の持ち物だったけれど、彼の亡き後、家はハロルドのものになった。絵の専門学校を卒業し、今後どこに住むか迷っていた当時の僕に、あの家でルームシェアをしないかと彼は誘ってくれた。画家としての収入が全く当てにならない状態だったため、当時の僕はありがたくその申し出を受け入れた。
 ハロルドとの共同生活は順調だった。寝る時間も起きる時間も一緒だったし、特に騒音に悩まされることも無かった。同業者同士、創作について意見交換できたのも良かった。
こうして何事もないまま3年間が過ぎていった。



 その絵がやってきたのは、今年の春の事だった。用事が何もない日の昼下がり、共同部屋のソファーに座ってコーヒーを飲んでいる時、ハロルドはその絵を持ってきた。
「僕の友達が描いてくれたんだ! 素晴らしいと思わないかい?」
 ハロルドがそう言って、白い布を取り去って絵を見せた瞬間、僕の身体が少しだけ、芯をもって温まるのを感じた。
 その絵には、ブラウンのガウンに身を包み、控えめに微笑む一人の女性が描かれてあった。ブリュネット色のたっぷりとした髪を胸まで垂らし、頬は薄紅色に染まっていた。まるで本当に意思を持っているかのような琥珀色の瞳が、まっすぐに僕を射抜いた。
 彼女の琥珀色の目に見つめられながら、僕は動けなくなっていた。自分の心の中の一番深いところにぐいっと踏み込まれたような、奇妙な感覚を覚えていた。
「素晴らしいだろう。綺麗だと思わないか?」
 ハロルドが何か話しかけてきたけれど、僕の耳にはほとんど入ってこなかった。僕はただ、目の前の絵に見惚れたまま、ぼんやりと立ちつくしていた。
 ハロルドは、その絵がいたく気に入ったらしかった。その絵は、共同部屋の、一番目立つところに置かれた。僕らが2人で夕食を食べる様子を、彼女は2つの瞳でじっと見つめていた。
 ハロルドが床についてから、僕はひっそりと自室を抜け出して、共同部屋に置いてある絵を見に行った。既にあの絵が、僕の頭から離れなくなっていたのだ。
 何一つも見逃すまいとするように、僕は目の前の女性を見つめた。彼女の肌は、ミルクティーのように透き通っているのに、象牙のように滑らかだった。僕の好物の、ラム酒のかかったアイスクリームにも似ているように思われて、思わず喉をごくりと鳴らした。
 彼女の眼を縁取る黒色の睫毛を、たっぷりとした長い髪を、透き通った肌を見つめれば見つめるほど、彼女は自分とは違う性の人間なのだと実感せずにはいられなかった。道端に咲いた青い花のような清廉な色香が、彼女の全身から放たれているような気がした。
 よく、人物画の美しさを称える表現として『まるで本物の人間にように美しい』と言う人がいるが、僕にとってこのたとえは間違いだった。この絵の女性は、現実世界の女性の美しさを凌駕していた。むしろ絵でしか表現できない類の美を、この絵の女性は兼ね揃えていた。
 特に、彼女の眼が僕を惹きつけた。琥珀色の瞳は、まるで女王の宝石のように輝いているというのに、宝石には決して宿らない生命の輝きを兼ね揃えているように見えた。あの目はある種の魔力を帯びているんじゃないかとすら思うことがある。あの目に見つめられていると、自分の中の、何か見られたくない部分までも、見透かされているような気持ちになってしまうのだ。



 ハロルドは、僕よりさらにあの絵が気に入っていたようだった。それ以来、僕とハロルドの共同生活は、あの絵中心になっていった。
 まず、あの絵の半径50cm以内で、何かを飲み食いするのは禁止になった。万が一、食器を倒して食品が跳ねたりなんかして、絵に汚れが付くのを避けるためだった。また、あの日以来、昼間は常に共同部屋のカーテンを閉めるようにしていた。直射日光による紫外線は、どうしても絵の劣化を速めてしまうからだった。
 正直なところ、僕はそこまでしなくてもよいのではないかと思っていたのだが、ハロルドはどうしてもあの絵を保護したがった。
 あの絵を見つめるハロルドの瞳は、ただ大好きな絵画を見つめる瞳ではなくなっていた。最愛の恋人を見つめるかのように、あるいは生き別れになった家族と再会しているかのように、彼はその絵の女性を見つめ続けた。あの絵は、彼の中の感覚という感覚をぎゅうっと握りつぶすような、そんな絵だったのだ。そして絵の中の女性は、魔力を帯びた琥珀色の瞳で、彼の事を見つめ返すのだ。
 以前、こんなことがあった。親戚から、ハロルドのところへ、とある有名な画家の個展の案内が送られてきたのだ。その画家の絵を生で見る機会は滅多になく、ハロルドにとっても私にとっても、またとないチャンスだったのだ。
 しかし、ハロルドは「行かない」と言った。
「どうして!? この画家の絵が生で見られる事なんて、もう一生無いかもしれないんだぞ!?」
「いいや、それでもやっぱり、僕はこの個展には行かないよ」
「何故!」
「だって、この個展って隣町で開催されるんだろう。――汽車で2時間だね。そしたら半日はこの家を留守にせざるを得なくなるだろう。その間、僕はこの絵から離れなくてはならなくなるじゃないか」
「……」
 その時の僕の気持ちを、一体どう表現したら良いのだろう。治療不可能になった末期がん患者を見つめるような気持ちで、僕はハロルドを見つめていたのかもしれない。



 あの日以来、ハロルドのあの絵に対する入れこみようはさらに増していった。いつの事だったか忘れたが、あの家に客が遊びに来たことがあった。その日、僕は用事で外出していて、家に帰った時には既に客が帰った後だった。そして僕は、頭を掻きむしりながら唸り声をあげるハロルドを見つけた。
「どうしたんだい、ハロルド」
「どうしたもこうしたもないよ! あの絵を見てみろ!」
 ハロルドに促されるままに、僕は視線をあの女性の絵に移した。けれど、絵の中の女性は、あいかわらず清廉な美しさを称えたまま、絵の中で微笑するばかりだった。特に変わった様子はひとつも見られなかった。
「その女性の右手の甲を見てみなよ! 傷が付いているじゃないか!」
 ハロルドがそう言うので、僕は仕方なく視線を右手の甲に移した。確かに、よく目を凝らしてみれば、見えるか見えないかくらいの小さな傷が、彼女の手に付いているのが見えた。最も、言われなければ気づかないくらいの小さな傷だったのだけれども。
「決して絵には触れるなと言った癖に、今日の客はこの絵に触りやがったんだ! しかもそいつは指輪をしていて、指輪と絵が擦れたためにこんな傷が付いてしまったんだ! ちくしょう! もうあいつとは絶縁してやる!」
 ハロルドは早々とそうまくし立て……そしてうっと喉をつまらせた。恐ろしい瞬間だった。大の大人が、一枚の絵に付けられた、見えるか見えないか程度の傷が原因で癇癪を起こす様子は、どう考えても滑稽だった。
 彼に対して、僕はなすすべもなく、ただその場に立ちつくしているしかなかった。そして、すっかり豹変しきったハロルドを見つめながら呆然とするしかなかった。なんでこんなことになったんだ? 以前はこんな人じゃなかった。金に困っていた僕を、この家に住まわせてくれた優しい人だったのに。
 墨を溶かしたみたいに黒い沼の中に、僕自身が引きずり込まれていくような感覚を覚えていた。底が見えない、光も見えない。振り払おうとしても、引きずり込まれる。夜の闇は、底が知れず、ただただ広大で、それに対してちっぽけな僕は、なすすべを持っていなかったのだ。



 あの日以来、僕はあの絵を疎ましく感じるようになっていた。あの絵の事をなるべく頭の中から追い出そうとして、今まで以上に仕事に打ち込んだ。けれども、いくら逃げまわっても、あの絵は足音も立てずに僕の心に忍び寄ってきた。そして、ふと気を抜いた拍子にひょっこりと現れて僕を絶望させるのだ。
 絵の中の彼女の眼は、いつだって僕を真っ直ぐにとらえた。琥珀色の2つの瞳に見つめられているうちに、僕はこの世の物以外の物に見つめられているような、あるいは禁忌に出会ってしまったかのような気持ちになってしまった。けれどいくら逃げようとしたところで、彼女の眼は、僕をがっちりと捉えて離さなかった。
 参ったことに、僕はあれ以来、絵を描くことに対して、ある種のスランプを感じるようになっていた。決して僕の画家としての腕が落ちたとは思わない。ただ、どんな絵を描いても、あの女性の絵と比べると見劣りしてしまうのだ。幾千もの絵の具で塗りたくられた絵。たっぷりとしたブリュネット色の髪の艶やかさ。まるでシルクのようにきめ細やかな肌。僕を見つめる大きな瞳。神の技とも呼べるその絵。そして僕の目の前には、あの女性の絵とはくらべものにならない程下手くそな僕の絵がある。そのたびに僕は絶望する。
 ある日の晩、奇妙な夢を見た。夢の中で、ハロルドが絵の中の女性と見つめ合っていた。驚いたのは次の瞬間だった。女性が、絵の中から浮かび上がってきたのだ。本物のようにリアルだった薄紅色の頬も艶のある髪も、今では本当に手で触れられる本物として、ハロルドの目の前に現れた。そして彼女は、あろうことか、ハロルドと唇を合わせたのだ。
 それはいわゆる口づけと言うものだと、頭では理解できていたのだけれども、僕の眼には、彼女がハロルドのことを食べているように見えて、内心狼狽していた。彼女がハロルドの唇の隙間に舌を差し入れ、彼の舌を舐めとるさまが、まるで氷砂糖をゆっくりと溶かして舐めているように見えた。滴る彼女の唾液は、まるで本物の砂糖のように甘そうだった。
 そうこうしているうちに、さらに衝撃的な出来事が起きた。彼女に吸われるハロルドの身体が、みるみるうちに透けていったのだ。まるで彼女が、ハロルドの全てを吸い尽くしているように見えて、僕の心は完全に混乱していた。
 どんどん透けていくハロルドを見つめながら、僕はそれでも何も出来ずにいた。足元から震えが駆け上がり、金縛りにでもあったかのように全身が締め付けられていった。
 結局のところ、僕はあの絵の彼女を恐れていたのだろうと思う。あれは決して常識の範疇の生き物ではない。そう心のどこかでそう感じていたのだろう。
 目が覚めても、僕を襲っていた恐怖感は消えなかった。心臓は嫌な具合に早鐘を打ち、背中には寝汗がべとりと貼り付いていた。



 あの絵に対するハロルドの入れ込みようは、いよいよ異常なものとなっていった。かつて共同部屋に飾られていたあの絵は、ハロルドの部屋へと移された。部屋には鍵が掛けられ、決して彼以外は入れなくなっていた。また、家の中に客を招き入れるのも、この頃から禁止になった。
 彼は一日のほとんどを、あの絵を眺めることに費やしていた。そのせいで、仕事もままならない状態だった。これにはさすがの僕も、黙っているわけにはいかなかった。
 僕はこっそりと、昔からの友人のバーナードに相談した。
「そんな絵、燃やすか捨てるかしてしまえばいいじゃないか」
「何てことを!」
 淡々と告げられた彼の答えに、僕は悲鳴をあげた。そんなことしたら、ハロルドにどんな目に遭わされるか分からない。あの血走った目で、何をされるか分からない。
 それに、あの絵を燃やすなんてとんでもなかった。あの絵を燃やすことを想像すると、例えるならば聖書を燃やすような気持ち悪さを感じた。あの絵は僕にとって、神や仏と同等の、人智の範囲を遥かに超越した存在だったのだ。
 しかし、友人は冷静だった。彼は落ち着いた様子で僕を宥めた。
「まあまあ、そう深刻になりなさんな。あの絵さえ無くなれば、お前さんの悩みの種は全て無くなるよ。ハロルドだって、そりゃ最初は取り乱したり落ち込んだりするだろうが、時間が全てを解決してくれるよ。そのうちハロルドも落ち着きを取り戻し、仕事もするようになり、やがてはあの絵が無くなったことに感謝もするようになるだろう。君は、あの絵を燃やす事で、ハロルドを救うんだよ」
 バーナードの言葉を聞きながら、僕は、自分自身の頭が、何かしら見えない繭で包まれたかのように、何も考えられなくなっていくのを感じていた。
 ここ数日の、あの絵にまつわるあれこれで、僕自身も軽いノイローゼ状態になっていた。あの絵のせいで、僕は足に纏足をされた女性みたいに、身動きが取れなくなっていくのを感じていたのだ。あの絵が無ければ、あの絵さえ無ければという言葉が、かわるがわる僕の頭の中で響き、僕の頭はがんがんと鳴り続けていた。朦朧としていく意識の中で、あの絵さえ無くなれば、全てが解決するのではないかという一縷の望みが、地獄でもがき苦しんでいる中天上から差し出された一本の蜘蛛の糸のように、僕の目の前にすうっと差し出されたのだ。
 結局、僕はバーナードの言う通り、あの絵を燃やしてしまう事にした。僕の決断を、バーナードはとても喜んでいた。そして、その後僕らが、この時の決断を死ぬほど後悔するはめになるなんて、当時の僕には知りようも無かったのだ。



 ひとつも音を立てないようにして、僕はハロルドの寝室に入った。ハロルドの寝室には鍵がかけられていたけれど、僕は彼が合鍵を、台所のジャガイモを入れていた籠の下に隠していたことを知っていた。
 バーナードが、僕の隣についていてくれた。
「あの絵を燃やすのは、僕がやるよ。多分君は、あの絵を燃やしたくはないのだろ?」
 そのバーナードの言葉を聞いた瞬間、僕は叫びたくなるほど嬉しくなった。全くもって、その通りだったのだ。それに僕は、この絵を処理するのを、ただひとりでやりたくはなかった。
 例の絵は、ハロルドの寝室の、ベッドの横の壁にかけてあった。あの絵に描かれた女性は、やはりはっとするほど美しい。長い髪の隙間から覗く白い首も、弓なりの茶色い眉も、まるで翡翠のように美しい瞳も、貰われてきたあの頃から全く変わらなかった。美の化身が、今まさに目の前で羽を休めているような、そんな錯覚がした。
 僕の横にいるバーナードでさえ、あの絵に心を奪われ、その場で身じろぎひとつ出来ずにいた。やはりあの絵は、人智を超えた何かを兼ね揃えていたのかもしれない。



 けれども、いつまでもそうしているわけにもいかなかった。今日この絵を取り壊さなければ、僕はいつまでもこの絵に雁字搦めにされたままだ。僕とバーナードは互いに目を合わせ、無言で頷きあった。これだけでもう、お互い何を考えているか、十分すぎるくらい伝わった。
 バーナードは、胸ポケットからおもむろにマッチ箱を取り出した。そしてそこからマッチを取り出し、まさに擦ろうとした瞬間、後ろから声がした。僕は慌てて後ろを振り向いて――そしてその瞬間凍り付いた。
 ハロルドがそこに立っていた。その瞳は虚ろなのにもかかわらず、その目の奥には底知れない殺意が沸いていて、それが僕の心を竦ませた。
 不意に、ハロルドはつかつかとこちらに詰め寄った。そして手に持っていた鉛筆立てを、バーナードの頭めがけて振り下ろした。
 その瞬間、僕の周りの世界が、すっかり色を変えてしまった。真っ白だった筈の世界が、血のような赤へ、そして最後はどす黒い黒へ。原稿用紙にインクがぶちまけられていくように、恐怖がみるみるうちに僕の中へ浸透していった。
 部屋中に血の匂いが充満していった。鉄さびみたいなその匂いが、僕の全身に纏わりつき、僕は息が出来なくなっていた。叫びたかったのに、全身が鉛みたいに重くなって、動くことも叫ぶこともかなわなくなった。まるで悪夢の中にいるみたいだった。――いや、いっそ本物の悪夢だったらどれほど良かっただろう。



 結局その後のことはよく覚えていない。バーナードは、その日のうちに亡くなってしまった。ハロルドは、殺人罪で逮捕された。刑務所に入れられる事よりも、あの絵と別れることの方が辛かったらしく、泣き叫んでいたと伝え聞いた。
 僕はというと、知らないうちに意識を失っていたようだった。次に目を覚ました時、病院の白いベッドに寝かされていた。
 幸い、僕はほとんど怪我をしていなかったため、すぐに退院することができた。しかし、身体は元通りになっても、心は決して元の様には戻らなかった。僕の周りの世界は、もう以前のような優しい世界ではなくなってしまっていた。
 あの日以来、夜中に突然叫んで飛び起きるようになった。何か悪い夢を見ていたのかは、覚えていない。けれど、僕が飛び起きるときはいつも、全身に悪寒がして、背中には汗をぐっしょりとかいていた。
 一応、精神科にも行った。医者は、睡眠薬を沢山処方してくれた。けれども、肝心かなめの、僕の心の中を蝕んでいた恐怖を取り去ってくれることはなかった。
 僕を悩ませるものは、全て無くなったはずだった。奇妙な魅力を帯びたあの絵も、絵にうつつを抜かして遂に精神異常をきたしたハロルドも、もう僕の周りにはいないはずだった。けれども、あの絵がやってきてからの4ヶ月あまりの日々は、僕の心の大きな爪痕を残していった。血が止まっても、爪痕は断裂型の傷跡として刻まれ、ふとした瞬間に僕の心を疼かせた。失われた色彩が、今度は生々しく蘇り、そのたびに僕を雁字搦めにした。ぼくは、足を鎖で繋がれた奴隷のように、地面にうずくまるしかなくなった。
 僕は、なるべくあの日々の事を忘れて生きようとした。けれど、いくら忘れようとしても、あのおぞましい4ヶ月が無くなるわけでもなかったし、忘れられるはずもなかった。



 だから僕は、この日を迎えることを、死ぬほど嫌がっていた。
 僕の目の前に、馬車が停められた。中から、小太りの中年の男性が、ひょっこりと顔を出した。
 この人こそが、ハロルドの友人であり、かつてあの女性の絵を描きハロルドにプレゼントした張本人であった。あの絵を描いた当人とは思えないほど、凡庸で人の好い方であった。
 彼の馬車に乗せられて、僕はハロルドの家へと向かった。本当はあの家へなど、二度と入りたくはなかった。けれども、そういう訳にいかなかった。僕はこの友人と2人で、ハロルドの家の整理整頓をしなくてはならなかった。
 赤い屋根、茶色の壁――それは大きな一軒家。それは、半年ぶりのハロルドの家だった。これが、ハロルドの家か。かつて、僕も3年半あまり住んでいた家なのか。家は、当時僕らが住んでいた頃とは、すっかり様子が変わっていた。家の中は、まるで使い切って役目を果たしたジャムの空き瓶のようにがらんとしていた。家というのは、人が住んでこそ家になるのであり、そうでなければただの廃墟同然となってしまうのだと、この時初めて知った。
 みしり、みしりと軋る廊下を歩きながら、ハロルドの寝室へと向かった。震える手でドアを開けると、すぐに例の女性の絵が目に入った。
瞬間、僕の心臓がどきりと跳ねた。バーナードの返り血を浴びて、いくらか血の染みがついているけれど、あの絵の美しさはなんら損なわれていなかった。ミルクティーのように透き通っているのに、象牙のように滑らかな肌。薄紅色に染まった頬。整ったかんばせに浮かんだ微笑。そして僕を真っ直ぐに見つめる琥珀色の瞳。だが、この絵を見ながら、底知れない恐怖が僕の身体を駆け巡っていった。怖いけれど美しい、美しいけど怖い。相反する感情がかわるがわる浮かんでは消えていった。この家に住んでいた頃とはまた違った種類の恐怖だった。
 僕は視線を、絵描きの方に移した。そして驚いた。絵描きの顔には、僕のとは比べものにならない程の深い恐怖が刻まれていた。
 絵描きは、震える口元をこじ開け、そしてゆっくりと言葉を絞り出した。
「これは確かに僕が描いた絵だ。……しかし、僕は」
「ん?」
「僕は、目を閉じた女性の絵を描いたはずなのだが」
「――何だと!?」
 瞬間、僕の全身の血液が凍り付いた。僕らは、罠にかかったうさぎのように、彼と互いに目を合わせながら、がくがくと震えるしかなかった。きっと僕はその時ひどい顔をしていたのだろう。絵の中の女性は、微笑を浮かべながら、怯える僕らを、琥珀色の2つの眼でゆっくりと見つめていた。

[怪談]呪われた絵画 ©白鳥雪菜

執筆の狙い

初ホラーです。
正直そこまで怖くないと思いますが、感情のゆらぎを丁寧に描写したいと思い、執筆しました。

白鳥雪菜

121.107.56.193

感想と意見

八月の鯨

とりあえず・・目についた範囲の形容ヘンな箇所と、誤字。(面倒だったんで、全部じゃありません)

・ブリュネット色の
・ミルクティーのように透き通っているのに、象牙のように滑らか
・この絵の女性は兼ね揃えていた。
・清廉な美しさを称えたまま、
・最も、言われなければ気づかないくらいの
・弓なりの茶色い眉も、まるで翡翠のように美しい瞳も、
・原稿用紙にインクがぶちまけられていくように、恐怖がみるみるうちに
・僕の心の大きな爪痕を


「ごはん」、絵画がモチーフだったり、絵描きがメインキャラだったりする作品は多い訳なんですけど、
どの原稿も・・

【肝心の絵の説明が、ほとんどなされていないから、その絵の“画面”が見えて来ない】(イメージがすんなり立ち上がって来ない)んです。

毎回毎回「そう書いている」んですけど、、、

“ごはん鍛錬場に出て来る絵画モチーフ作品がほとんどそう”って事は、“そこは克明描写に励んでしまうワタシがマイノリティー”なんだと思いました〜〜。。
(キャンバスの号数、構図、モデルの衣装、ポーズ、色調……は、描いちゃいますねー、ワタシなら)


オチは、読みながら予想してたもの(一読者の脳内シミュレート)と違ってて、
若干拍子抜け。


全体的にはまとまってるし、文章はお上手です。ワタシより書ける人だと思う。

思うんだけど、、、タイトルが悪い。

2017-08-11 22:43

219.100.84.60

八月の鯨

バーナード君が、“寝室で絵に着火しようとしていた”場面が、「?? なんで??」って。

“外に持ち出して、たき火にでも投入する計画”の方が、自然だし、確実だったのじゃないでしょうか??

どうしても屋内で焼きたかったのなら、西洋のお邸には「暖炉」って便利なものがありますし〜。。


で、オチはやっぱり弱すぎる気がする。

作者自身が“なんとなく”それでおさめてて……「これだ!」ってオチに辿り着けてはいない状態?

2017-08-11 23:03

219.100.84.60

白鳥雪菜

八月の鯨 様

早速の感想ありがとうございます。良い勉強になりました。



>【肝心の絵の説明が、ほとんどなされていないから、その絵の“画面”が見えて来ない】

絵は、今作における重要なモチーフのひとつなので、そこがきっちり描写できてないのは、やはり問題だと思います。
髪色、ブラウンのガウン……等々、色々描写したつもりでいましたが、
もっと、情景を的確に伝えられる、分かりやすい表現があったのだと思います。
そこら辺に関してやはり勉強不足だったと思うので、引き続き他作家の作品を読みながら、文章表現のストックを増やしたいと思います。
ちなみに、このサイトを知ったのが最近であるため、鍛錬場内の他作家の作品(絵画をモチーフにした作品、画家がメインキャラクターの作品)は、まだ一度も読んでないです。



>で、オチはやっぱり弱すぎる気がする。
>作者自身が“なんとなく”それでおさめてて……「これだ!」ってオチに辿り着けてはいない状態?

オチに関して、書いてた当時の私自身は
「ものすごく良いオチでは無いけれども、悪いオチでもないかな」って感覚で書いてました。
ですから「作者自身が“なんとなく”それでおさめてて……「これだ!」ってオチに辿り着けてはいない状態?」という指摘を頂いたとき、
言い得て妙といいますか、
まだまだ理想には程遠い状態なのだろうなあと、妙に腑に落ちる感覚がありました。
私的に、今作は、とても怖いオチを用意して怖がらせるというよりは、
序盤~終盤までで、ハロルド(主人公の友人)が次第に狂気にとりつかれていくさまですとか、
主人公が次第に恐怖を覚えていくさまによって、
怖いというよりは不気味さを与えつつじわじわ怖がらせていく……というのが狙いでした。
今作に関しては、オチを変えてしまうと物語の主軸が変わってしまいますので、変えることはあえてしませんが、
的確なオチを付けることに関しては次回以降の目標にしたいと思います。


長いので、一旦切ります。

2017-08-12 12:08

121.107.56.193

白鳥雪菜

八月の鯨 様


続きです。


>バーナード君が、“寝室で絵に着火しようとしていた”場面が、「?? なんで??」って。

これ、書いている間には全く気づきませんでした。本当にご指摘ありがとうございます。
家の中、しかも寝室で燃やすのは明らかに妙ですね。自然な形に書きかえてみます。


あと、これが一番の問題な気がしますが、誤植多いですね。
次の作品にとりかかる前に、一旦文法を勉強した方がいいかもしれないです。
とりあえず8個あげてくださった分が、参考になりました。


数々のご指摘、ありがとうございました。精進します。

2017-08-12 12:33

121.107.56.193

雪の真髄

確かに絵の描写はちょっと弱いかもですね。主人公が絵描きであるので、額縁から絵の具の種類、背景の雰囲気、そして主題である女性の描写と、スラスラ蘊蓄が出てくるだろうなと予想させてしまうのも
厳しいところでしょうか。まあググって十分ほど資料を見ればもっともらしいこと書けますし、その程度でもいいと思いますが、ちょっと好きな人にでもなるほど素晴らしい絵だと思わせられるほどの
描写が本来欲しいところかもしれません。そうなると図書館へ行けということになるかもしれませんが。

舞台と時代設定もちょっと難しかったかもしれませんね。馬車の時代に精神科なるものがそう簡単に受診できたのだろうかという微妙な疑問が湧きますし、読み進めて初めて発見する設定の類も多いですので
冒頭は完全に現代日本のお話かと思っていました。積み上げた妄想を一々書き換える作業はそれだけでエネルギーを必要としますので、仕掛けで驚かせてやろうというこういうお話の場合特にマイナスに
なるかもしれません。

構成もちょっと平坦過ぎる気がしました。
こういうお話ですと「なに(どこ)で怖がらせるか」といういわば山場の設定が重要になると思います。御作の場合、殺人の場面は動機がはっきりしすぎていてホラーよりスプラッタでありますので残りは
ちょっと弱い落ちとハロルドの変化ということになろうと思います。落ちはやっぱり落語的な軽いしめっっぽいことになっていてこれはこれで良いと思うので、やはりハロルド君の使用前使用後の比較に
なってくると思います。であるならばですが、ここにもっと分量と工夫と怖さを盛って欲しかったなと思います。
他の部分は出来るだけ簡素にわかりやすく、回想風説明でもかまわないので、ハロルド君はこんなにいい奴だったのに徐々に変化してこんなへんなことや、あんな乱暴なことをしだして怖くて怖くて!
とネチネチやるのがいいのではないかなあ、と思った次第です。

2017-08-13 12:08

222.159.154.43

かつての住人

拝読しました。私は怪談不感症なんで、少しだけ。

怪談とかブラウザバック推奨とか、自らハードル上げすぎな気がします。

辞書引いたほうがいいんじゃないかな、と思う箇所もいくつかありましたが、叙述は概ね読みやすかったです。

時代設定。ボールペンと馬車が日常的に使われてる時代はどこの国にもないんじゃないかと思います。

場所はどこなんでしょう。人物名からすると英語圏のどこかなんでしょうけど、「神や仏」とか言っちゃうし、何も描写がないんで、どんな風景を想像すればいいのか、糸口がみつかりません。なんで外国なんでしょう。必然性がわかりません。

私は美術家を主人公にした話を書くとき、美術手帳のバックナンバーを1年分ぐらい集めました。図書館で芸術家のバイオグラフィーをありったけ借りました。美大で教科書として使われてる本も買いました。市内のギャラリーに通って、いろんなアーティストにインタビューしました。まあ、それは公募用の作品だったからで、ごはん向けの習作にそこまでしろとは言いませんが、取材してない感じ、というか、絵についてあまり興味をお持ちでないのかな、という印象を受けてしまいました。画家の視点なのに、画家が何を大事にして、何に注目しているか、リアリティを担保するための大事な部分が欠け落ちている気がします。絵の専門学校を出て駆け出しの絵描きに、って経歴もなんだか、大雑把すぎるような気がします。実在の美大の名前でも出せばいいいのに、と私は思いますが。

描写の雑さ、といえば、

>赤い屋根、茶色の壁――それは大きな一軒家。

これ、何も見えて来ません。読者に印象づけたいことは何ですか?ここで読者に感じてほしいい感情は? 

ごめんなさい、こんなに厳しいことばかり書くつもりはなかったのですが、正直な感想です。もっと細部を丁寧に。書き終わったあと、十分冷却期間を置いてから推敲を。
偉そうに言ってすいません。
おたがい頑張りましょう。

2017-08-13 13:30

153.220.108.4

かもみいる

無駄のない落ち着いた文体がかえってホラーな感じを引き立てていたと思います。

人物の特徴など、描写は凝っていて、細部まで写実的でした。

内容としては、ハロルドが狂うのがちょっと早いような気がして、じわじわ狂っていく様を描くともっと怖いかもと思いました。

2017-08-13 17:21

60.34.120.167

白鳥雪菜

雪の真髄 様


感想ありがとうございます。返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。


>確かに絵の描写はちょっと弱いかもですね。

ご指摘ありがとうございます。件の主人公が絵と初めて出会うシーンについて振り返ってみたのですが、やはり作りこみが少し甘かったのかなと思いました。
女性の絵で、瞳が琥珀色で微笑を浮かべててガウンを着てて……といった部分までは作っていましたが、確かに主人公が画家であるならば、その絵に対し、どうして魅力を感じたのか、より専門的な観点から話が出来なければおかしいしリアリティーに欠ける。それを書けなかったのは、やはり勉強不足だったのだなあと感じました。
と同時に、画家などの特殊な職業を小説の題材で取り扱うことの難しさというものもあらためて感じました。自分なりに下調べを行い、今作を作ったつもりではありましたが、実際に画家が登場する面白い小説を書かれるかたは、その何十倍も努力し、設定を作りこんだのだと思いました。それが分かっただけでも、今作を作って良かったです。


>冒頭は完全に現代日本のお話かと思っていました。

これ、完全に盲点でした。確かに冒頭だけだと、当時の時代背景を象徴するものが何もないので、現代だとも取れますね。
冒頭部分から時代背景が分かるものをいくつか書き込むべきでした。



>落ちはやっぱり落語的な軽いしめっぽいことになっていてこれはこれで良いと思うので、やはりハロルド君の使用前使用後の比較になってくると思います。
>であるならばですが、ここにもっと分量と工夫と怖さを盛って欲しかったなと思います。

ハロルド(主人公の友人)が絵と出会い、徐々におかしくなっていく恐怖を書きたかったのですが『絵と出会って発狂したハロルド』ばかりに目がいって『絵と出会う前の優しかったはずのハロルド』に関することは、ほとんど書いていませんでした。
仰るとおり、絵と出会う前ハロルドがいかに優しい人間だったかを細かく描写すれば、その分発狂後のハロルドと絵の怖さが効果的に描写できたと思います。
あとは私自身も、もっと怖い話を読んで、描写のストックを増やし、心理描写について試行錯誤を重ねたいと思います。


今後の改善点のみならず「もっとこうしたほうが良いんじゃないか」といった、具体的な改善点までいただけて、大変参考になりました。
良い勉強になりました。本当にありがとうございます。

2017-08-15 00:13

121.107.56.193

白鳥雪菜

かつての住人 様


感想ありがとうございます。返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。


[時代設定、場所について]
設定の作りこみの大切さに加え、舞台背景に合った文章表現にすることの大切さを感じました。
神と仏が同時に出てくるのはおかしいですね。書いている途中か、遅くとも推敲段階で気づくべきでした。
現代日本とは異なる時代・土地の作品を書こうとする場合、綿密な下調べと、それをもとにその舞台背景をリアルに想像する能力(経済状態、宗教、持ち物etc……)の両方が必要ですね。
あと、ボールペンは誤植でした。すみません。
今回は成功したとはとても言い難いですが、異なる時代・場所が舞台の小説も、いつかはきちんと書けるようにならなくてはだめだと思うので、下調べを十分にしてから、再トライしたいと思います。
余談ですが、ブラウザバック推奨に関しては、万が一不快な思いをされる方がいてはいけないと思い、つけさせていただきました。


>私は美術家を主人公にした話を書くとき、美術手帳のバックナンバーを1年分ぐらい集めました。
>図書館で芸術家のバイオグラフィーをありったけ借りました。美大で教科書として使われてる本も買いました。市内のギャラリーに通って、いろんなアーティストにインタビューしました。

実例を示して頂き、本当にありがとうございます。
綿密な下調べ、設定の作りこみは、次作での課題のひとつにしようと思います。

2017-08-15 00:48

121.107.56.193

白鳥雪菜

かもみいる 様


感想ありがとうございます。返事が遅くなってしまい、申し訳ございません。


描写が凝っていると言っていただけて嬉しいです。
理想には程遠いですが、より良い描写を目指して精進しようと思います。


>ハロルドが狂うのがちょっと早いような気がして、じわじわ狂っていく様を描くともっと怖いかもと思いました。


仰るとおり、大分早かったです。
前でも書いたのですが、もっと丹念に描写するべきでした。心理描写も、今後の課題にしたいと思います。

2017-08-15 00:53

121.107.56.193

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です(テクニカルサポート)。

:
:
:
3,000字以内