作家でごはん!鍛練場

『学童とスズメ』

hir著

 文章、文体の練習です。
 偽りだらけの持論と偏見をコラム調で書いてみました。

 夏の日照りがセミのわめきに呼応して揺らめく。限られた命で愛を叫んでいるのだが、そんなロマンに浸れない暑さだ。
 自然に逆らって発展した文明の、アスファルトとコンクリートの住宅街はしっかりと熱をため込んで逃がさない。科学と芸術の殻を被った人間に炎天下は地獄だろう。
 日差しに光沢が増すランドセルを背負って、二人の子供が並んで家路を歩いていた。
「暑い。何でこんなに暑いんだろうね」
 一人がまとわり付く熱気を紛らわす呪文をつぶやいた。それが口火になってもう一人が軽快なステップで前に出ると、宝くじを当てたときの緩みきった顔で振り返った。
 夏が暑い理由を知りたいでしょ。そんな抑えきれない衝動で見開いた目が訴える。急かされた相手がうなずくと、いよいよ足を弾ませて、手招きしながら近くの空き地へ向かう。
 更地の隣接する住宅の影で日差しを避けた二人はしゃがみ込む。ようやくの息継ぎであるように大きく息を吐くと、手ごろで先のとがった小石を手に取った。
「地球が太陽を回っているのは知ってるよね」
 そう前置きをして、白く乾いた砂地に石を突き立てて小さな丸を描いた。これが太陽。と念を押して、その丸を囲む大きなたまご型の楕円を描きたす。
「これが地球の回っているところ」「まん丸じゃないんだ」
 図を描いた子供は望んでいたとおりの返事を聞いて表情をほころばせた。
「そう、地球は太陽に近づいたり離れたりしながら回っているんだ。今は熱い太陽に近づいてるから夏なんだよ」
 熱いものに近づけば熱くなる。頭で考えなくても体が覚える、実に分かりやすく、疑いようのない根拠だ。
 だからこそ自信満々で、そして感心のリアクションが返ってくると思っていたはずだ。
「冬の寒いときより、どのくらい近づいているの」
 説明を聞いた子供が予想外の質問をしたので、腕を組んで頭を傾けている。得意気になっていた分、わからないとは言いづらいようで、その場を穏便に納めるためのウソをつく。だますのではなくごまかす。相手を傷つける気はないだろう。
「ここから学校くらいかな」
 そういうときは相手を見ないものだ。だからこそ回答に後ろめたさを感じた子供は木陰から小手をかざして、圧倒的な光を放つ太陽に見た。
「でも大きさは変わってないよね」
 悩ましい質問が続き、夏が暑いことの持論を説明した後悔が寄せてくる。
「ここからと学校から見る太陽も同じ大きさなんだから、変わらなくて当然さ」
 声を荒げた子供は額の汗をぬぐい、これ以上の質問は受け付けない。と足早に帰宅路へ戻っていく。もう一人の子供があわてて後を追いながら、今一度、夏も冬も変わらずに眩しい太陽を仰いだ。
 学業とは理解すること、「1+1=2」であることが理解できても、「1+1=2」になることを証明できるのは、クラスに一人いるかいないかだろう。
 道徳にしてもそうだ。法は弱い立場の人間を助けるように定められている。実際は助けるのではなく、残しているだけに過ぎない。今が辛い状況だろうとあなたはまだまだ恵まれている。そうして世の中の不満を下に向けさせる。
 昨日見たテレビ番組の中で、地球の公転は楕円軌道をしていると言っていた。子供はそれこそが春夏秋冬の原因と考えた。
 発見は誰かに教えたくなるものだ。あいにく家族には、暑いから夏なのよ。とはぐらかされ、そんなことより部屋の掃除をしなさい。と掛け合ってもらえない。
 満を持して今日、発表の機会を得たはずなのだが、穴だらけの理論はなにも伝えられずに沈んでいった。
 なにか怒らせること言っちゃったかな。ぶり返す熱さで思考に不安が焦げ付き、肩肘張って先を行く友人を追いかける。その背中が不意に止まった。
「なんかいる」興味なさそうな声が湿気によどむ。力なく伸ばした指先は、電柱の根元に向けられている。肩越しに覗き込むと影になった部分でうごめく物が見えた。
 スズメだ。どちらかがそう言って獲物に駆け寄る。
 羽をばたつかせて、飛ぼう、逃げようとしているが怪我を負った小さなスズメに、それはかなわない。狩猟民族の野蛮さを残す二人の幼い目が見下ろす。
 飛べなくなって地を這う鳥は、憧れの君が頼るものなく泣き崩れている妄想と重なって、どうにかしなければ、なにかしてあげたい。運命を感じたはずだ。
 狩であり保護である。そんなあいまいな感情がともない、動作はいたって慎重に、丁寧になる。スズメを見つけた子供はひざを付いて両手でスズメを包み込んだ。
 手の中でスズメが暴れる。こそばゆい感覚で落とさないようにしっかりと指の隙間をあわせる。
「どうするのそれ、汚くないの」
「飛べるようにして飼う」
 連れて帰れば両親が何とかしてくれる。親戚の家で見た手乗り文鳥をイメージし、このスズメが指から指へ飛び移る姿を確信していた。
 そんな明日の予定が組めれば、もう居ても立ってもいられない。先に帰るね。と別れを切り出し、もぞもぞとしたうごめきを手のひらに感じながら子供は駆け出していった。
 セミの声が耳に付く。呼び止めることも追いかけることも出来ず、取り残された子供はとぼとぼ歩き始めた。道中で夏と冬で太陽の高さが違うことに気づくけど、そこから夏の暑さを理解するのは、まだ先になる。

 自宅が間近になり、両手を合わせたまま走り続けてきた子供ははやる気持ちと裏腹に足取りを緩めた。庭には車が二台ともなく両親の留守を示していた。
 遠足や運動会の当日に雨が降ったり、体調が悪くなる間の悪さ、そんな心持で玄関へ向かう。軒先で洗濯物を取り入れている祖母がいた。
 祖母には家族の中から一歩下がった印象があって会話の機会が少なく、どちらかと言えば苦手意識を持っていた。
 話しづらい相手というのは、自分がそういう立場でもあるのだ。つまりは公言するほど熱を上げている特技や趣味がなく、自分から話題を振れない。
 普段なら何も言わずに玄関から入るのだか、両手がふさがっていてはそうもいかない。声をかけるだけの話題もある。そのまま祖母の下へ向かう。
 孫の帰宅に気づいた祖母は、おや、おかえり。と表情を変えず静かに言った。
「おばあちゃん、カゴないかな。スズメを捕まえたんだ」
 子供が包んだ両手を伸ばして足踏みで急かせるけど、祖母は落ち着き払って、スズメを捕まえたのかい。それはすごいね。冗談を流すような返答だった。
「怪我して飛べなくなっていたんだよ」
 そこまで言って子供は手の中がおとなしくなっていたことに気づいた。スズメの感触はあるけれど、息遣いのようなものがない。そんな不安にかられて、そっと包んでいた手を開けた。
 手の上には、あらゆる身体機能が止まって艶を失ったスズメが横たわっていた。今までに見ることのなかったそれを死だと子供は理解した。証明するまでもないことだった。
 怖いとか悲しいとかの感情はなく、ただ空っぽになって身動きが取れなくなった子供はすがるように祖母を見た。
 祖母は孫の手の中で事切れたスズメをながめて、変わらない静かな口調で語った。
「人の手は暖かすぎるからねぇ」
 その言葉は子供の理解に及ぶものではなかったが、空っぽの部分にピッタリとはまり込んだ。それは目元を刺激する感情となってあふれ出す。
「埋めておやり。その後で手を洗うんだよ。冷蔵庫にブドウが入っているからお食べ」
 子供は無言でうなずくと庭隅の木陰に穴を掘ってスズメの遺体を埋葬した。宝物を隠す感覚だったかもしれない。
 祖母は洗濯物を片付けたようで軒先に姿がなかった。
 作業を済ませた疲労と後悔でぼんやりとしたまま、祖母に言われたとおり、手を洗って冷蔵庫のドアを引っ張った。
 電灯をつけるほどに暗くもない一人っきりの居間で、隣の席にランドセルを置いてヒンヤリとしたブドウの房を摘まむ。使い古された扇風機がぎこちない悲鳴を上げていた。
 死を希望と説いたのは誰であったか。生まれたときに与えられるもっとも身近なものだけど、芸術と科学が遠くへ追いやった。今では世界の果てと同じ位置にある。
 墓を立ててあげなきゃ。と子供は思い立った。
 死者の上に石を置き、積み重ねていく。弔いより恐れが作り上げたような巨大な墓もある。良くも悪くも印を付けたいのだろう。もういない人間なのだと名前を添えて線引きする。
 祖母が洗濯物を取り込んでいた縁側から、サンダルを履いて庭へ出た。両手にあまるほどの石を探して、スズメを埋めた場所へ急ぐ。
 木陰から警戒と威圧のぎらついた視線を感じて子供は足を止めた。
 一匹のネコが、掘り返したスズメの遺体を咥えて、子供を睨んでいた。生と死が隣り合わせになっている。子供の眼前にあるのは理論や法則で計れない摂理だ。
 近くでセミが飛び立つ。その羽音に子供が気をとられた瞬間、ネコは跳躍して塀の向こうへ消えていった。

学童とスズメ ©hir

執筆の狙い

 文章、文体の練習です。
 偽りだらけの持論と偏見をコラム調で書いてみました。

hir

210.149.159.201

感想と意見

うし

 目的が文章、文体の練習だとしたら、それは上手くいっていると思います。
 独特な表現が面白かったです。

 しかし、言葉が多い。たぶん、多すぎるような気がします。そのせいで、テンポが悪い。
 この文章は、もっとテンポよく書かれてこそいい味が出てくると思います。
 もっと文字数を少なく、一つ一つの文章を洗練していけば、物凄くいいものが出来上がると思います

2017-08-10 00:04

153.178.5.36

山口 夕

『夏の日照りがセミのわめきに呼応して揺らめく。限られた命で愛を叫んでいるのだが、そんなロマンに浸れない暑さだ。』

始めの文の主語が「夏の日照り」であるため、次の文の主語が変わるときに省略されているため、わずかに違和感を覚えました。
ここは
『セミのわめきが降り注いでいた。日照りさえそれに呼応して揺らめいているように感じられた。ヒトから見ればはるかに短い命で彼らが愛を叫んでいるなどというロマンチックな話に浸るほどの余裕はこの暑さでは到底持たものではない。』
などとするのはいかがでしょう。

他にも文章の構築に気になる部分がありましたが、感性の違いもあると考えますので、冒頭部のみについて言及することとします。

次には事実と言いますか、定義についてです。
『学業とは理解すること、「1+1=2」であることが理解できても、「1+1=2」になることを証明できるのは、クラスに一人いるかいないかだろう。』
に関してですが、「1+1」は二進数では「10」です。もちろんこれは十進数では「2」を表します。十進数において「1+1=2」が成り立つのはそのように定義されているためであり、私たちはその概念を共有することで「1+1=2」を「正しい」としているのではないでしょうか。


私の拙い意見ですが、参考になったとすれば幸いです。
応援しております。

2017-08-10 00:19

124.240.230.118

地獄極楽丸

「これが地球の回っているところ」「まん丸じゃないんだ」
今は熱い太陽に近づいてるから夏なんだよ

>四季が生じる(夏が暑い)理由は、地軸が23.4度傾いているのが理由で
書きたいことを書いてるだけで子供だましにもなってない(笑)

2017-08-10 11:54

1.0.88.18

山口 夕

地獄極楽丸さま

私は一度スルーしていました。
「そう、地球は太陽に近づいたり離れたりしながら回っているんだ。今は熱い太陽に近づいてるから夏なんだよ」

「そう、(地軸が傾いてて僕らの住んでいるところが)地球は太陽に近づいたり離れたりしながら回っているんだ。今は(僕らの地域が)熱い太陽に近づいてるから夏なんだよ」
と読む中で勝手に付け加えていたからかもしれません。しかしながら、おそらくは気にしなかっただけでしょう。文脈に従えばやはり地獄極楽丸さまのようになると思います。

勉強になりました。
ありがとうございます。

2017-08-10 12:52

124.240.230.118

地獄極楽丸

だますのではなくごまかす。相手を傷つける気はないだろう。
「ここから学校くらいかな」

ファクトを書くと辻褄が合わなくなるからねえ
どこまで創作が許されるんだろうねとは思います(笑)
やりすぎるとギャグ漫画でもない限り、作者のおつむを疑われだして
説得力がなくなつからねえ

2017-08-10 16:20

1.0.88.18

hir

 うしさん、感想ありがとうございます。

 もっと多くの言葉で屁理屈をこねるつもりだったのですが、持ち合わせの知識と語彙ではこれが限界でした。
 字数を減らすと今までの書き方に戻ってしまいそうです。
 文量は増やしながらも、テンポを損なわない書き方、日記より狂言回しをイメージした構成や配分を考えてみます。

2017-08-10 21:25

203.180.199.219

hir

 山口 夕さん、感想ありがとうございます。

 夏といえばセミと短絡的に書いてしまいました。主語の省くクセがあって、修正してもらった文を参考にさせてもらいます。
「正しい」を理解すれば平和ですが、「正しい」を証明すれば戦争になる。
 生存を「1」死亡を「0」として足すも引くも出来ないのが自然の摂理だ。みたいなことを書けずにいたのですが、二進数は盲点でした。

2017-08-10 22:04

203.180.199.219

hir

 地獄極楽丸さん、感想ありがとうございます。

 面と向かって言われると気まずいものがありますけど、コラム調で書いたことが伝わってうれしいです。

2017-08-10 22:08

203.180.199.219

オステン工房

うーん、複雑な読後感でした。いい意味で、です。
おばあちゃん子だったもので子供の頃を思い出させるような、温かく懐かしいものを感じたんですが、最後の猫とか、随所に置いてある皮肉が哲学的にも感じます。
世界、自然、人、子供、大人。偽りだらけの持論と偏見。
ひっかかるんですけど、届かない。そんなもどかしさがあります。まあ、そこは作品の意図・目的ではないのでしょうけれど。

文体は確かにこういうものを書くならこの文体が合ってると思います。
でも文章そのものにはひっかかりを感じました。好みの問題でしょうか。
一文、一文を素直に飲み下せない。テンポがつまずく気がします。
偉そうにすみません。じゃあどうすればいいのか、という事も分かりません。他人様の文体について語れるほどの技量はなく、とにかく感じた事を挙げました。

「~熱気を紛らわす呪文」など、表現はhirさんらしく独特で面白かったです。

2017-08-11 00:12

42.146.43.14

加茂ミイル

>一匹のネコが、掘り返したスズメの遺体を咥えて、子供を睨んでいた。生と死が隣り合わせになっている。子供の眼前にあるのは理論や法則で計れない摂理だ。

私は猫が好きですが、こういう自然界の厳しさってものもあるんだろうなって思いました。

2017-08-11 00:35

60.34.120.167

ポキ星人

 大沢在昌が、日本語に神視点はそぐわない、自分が選考委員の公募では神視点の作品は落とすと公言していることは有名です。私は視点にかなり鈍感な読者だと思いますが、この作品を読むとやっぱり神視点ってのはよくないんだろうと思いました。どうも作者が解説している感じで創作というより主張の文章に見えます。

 最初の2文はそういう意味でも内容(出来事)から遠いという意味でも不要で、>日差しに光沢が増すランドセルを背負って、二人の子供が並んで家路を歩いていた。 から始めればいいと思います。私はこういう文は好きです。まず、日差しに光沢が増す、というのは描写として正確(多くの人が感じているとおりのことが簡潔に言葉にされている)です。それに光沢が増すのは、まだランドセルが物質として新しいということで、それを背負っている子どもも小学校の低学年だと(直接書いてないのに)わかります。日差しに光沢が増す、のはランドセルであると同時に、元気な幼い子どもという存在自体がそうなので、換喩的な効果もあってよいと思います。

 ただ、ほかにめぼしい文はなく、どうも作者の解釈が書かれているもの、対象の描写として素直でないものが目立ちます。
 事実の描写でいえば例えば>更地の隣接する住宅の影で日差しを避けた二人 がしゃがみこんでいる場所は、冒頭の「更地」でしょう。読者としてはこの句を頭から読んでいくと更地じゃなくて住宅に誘導されていったら結局更地の話になるわけで、よくないと思います。>たまご型の楕円 といいますが、たまご型は楕円ではありません。このように内容が不正確だったり、形式が不合理な論述が散見されます。
 また小学生を題材にしているのにそれにそぐわない表現も多いです。私は宝くじに当たった小学生の顔というのは想像できませんし、>話しづらい相手というのは、自分がそういう立場でもあるのだ。つまりは公言するほど熱を上げている特技や趣味がなく、自分から話題を振れない。 という「人付き合い」の気配りみたいなのはどうも小学生じゃないです。表現が大人っぽいのではなくて、内容が小学生じゃないので、そこがよくないと思います。

 夏が暑くて冬寒いのはなぜかを地球の自転軸や公転と合わせて理解するというのは小学4年生の理科でやるようです。地球と太陽の距離の遠近によるのではないかという考えは「やられ役」の考え方として教科書などでも出ていたはずで、これはとくに問題ない(しすごく独創的とか荒唐無稽というわけでもない)と思います。

2017-08-11 13:00

180.12.49.217

ポキ星人

 考えてみれば>日差しに光沢が増すランドセルを背負って、二人の子供が並んで家路を歩いていた。 自体は神視点ですね。冒頭をこの文にしてすぐ小学生の見方に入ればよい、ということです。この2人は描写上区別されていないので、ランドセルの色とか背格好とかで一言区別をつけた方がよいと思いました。

2017-08-11 13:06

180.12.49.217

hir

 オステン工房さん、感想ありがとうございます。

 文体を変えるための文章の練習がメインですが、
「雪が解けたら春になる」「海の水が辛いのは、甘いとみんな飲んじゃうから」
 間違っていても強く否定できない。むしろ大人を感心させるようなものを求めていました。
 結局は思い込みが激しいだけの大人を困らせる子供になってしまい、もどかしさがありました。
 情景や心理描写は苦手なので、それ以外で文量を増やす方法として今作を書きました。
 物語に沿わせた主張を選んだつもりですが、まだまだ調整不足のようです。
 呪文の件は「暑いって口にすると暑さが少し和らぐよ」そんな屁理屈で文字数を稼ぐ予定でした。
 短くまとめるほうが良いのか、以前の書き方のほうが良いのか、迷うところです。

2017-08-11 23:41

210.148.63.155

hir

 加茂ミイルさん、感想ありがとうございます。

 猫が嫌いだから厳しくした、わけではないので安心してください。

2017-08-11 23:54

210.148.63.155

オステン工房

私としては以前の文体が好きです。
そういう文体がピタリとはまる作品・視点もあるわけですが、だからといっていつも同じ文体で書かなければいけないわけではないので、
結局の所、作品に合わせて作者が関わり方を適宜変えていくのがいいのではないでしょうか。
作品が文体の変更を迫るようなら、練習するというのはまっとうな手段だと思います。

……文体ってなんなんでしょうね。
私は日本が舞台のものとファンタジー的な舞台のものは書き方を変えているつもりですが、文体なんていうものが確立していない以上何ら変わっていないのかもしれません。

2017-08-12 00:37

42.146.43.14

hir

 ポキ星人さん、感想ありがとうございます。

 今回の話を書くに当たって参考にしたのが海外新聞の記事(翻訳されたものですが)なので小説の体をしていないかもしれません。
 作中には出てこない偏屈な観測者の一人称をイメージして書いていました。
 読み取っていただいたとおりの意図で書いた「日差しに光沢が増すランドセル」が今作の文体では異質で、そぐわないと感じています。
 楕円は間違えてはいけない行だったので、恥ずかしい限りです。
 宝くじ、お菓子の景品をイメージしていました。当たりくじとしたほうが子供らしくなりそうです。
「人付き合い」の件は観測者の視点なので年齢は上がっています。
 作中の子供と偏屈な観測者の主張が混同してしまっては問題なので、解決策を探します。
 近日点が夏、遠日点が冬という解釈は、
 間違いだと指摘する。学のなさを鼻で笑う。嘆く。どんな反応があるか楽しんで書いていました。

2017-08-12 01:01

210.148.63.155

料簡

読ませていただきました。
文体への挑戦すばらしいです。

情景描写に対する比喩が多彩で、表現がとても面白かったです。いい意味で皮肉めいていて、ウィットに富んでいるというのはこのような感じなのかなと感じました。

2017-08-12 08:49

182.250.246.240

hir

 オステン工房さんへ。

 文体の変更を余儀なくされるほど深刻なものではなく、
 批判や皮肉がいっぱいなのに愛嬌を感じる海外新聞のコラムを読んで、こんな風に小説を書いたら面白くなりそう。そんな軽い気持ちでした。
 日本語の文体だと「オツベルと象」に憧れています。文学に興味を持った作品で暗唱していました。
 そっちを第二稿にして読み比べてもらおうと思っていたのですが、投稿分で力尽きました。
 文体など気にせず、無理をせず、書きやすいように書くのが一番だと気づきました。

2017-08-13 17:23

210.148.62.146

hir

 料簡さん、感想ありがとうございます。

 参考した文体がまさに、ウィットに富んでいる。ので同じ評価をいただけたことうれしく思います。

2017-08-13 17:52

210.148.62.146

アフリカ

拝読しました

ん~

難しくて、優しい
硬度が強そうで、柔らかい

飲み込み易いのに、飲み込み辛い

そんな半々な……

ん~

ライスバーガーのような?

不思議な感覚。

書き手の狙い通りの感覚かも知れないし
そうでないのかも知れない。

これは、終始この感覚を意識して書くのはかなりキツいのでは?と感じました。

僕的には、hirさんの文章はかなり完成形に近いのだと感じている派なので
文体の探究も素敵な事だけど
物語に注意を向けて書いてるものが好きです

また読ませて下さい

ありがとうございました

2017-08-15 21:36

122.131.159.98

hir

 アフリカさん、感想ありがとうございます。

 簡単なことを難しそうに説明する。
 近道を知っているけど、それは甘やかしだとあえて遠回りさせる意地悪な感覚があったかもしれません。
  
 物語を考えるのは楽しいけど、その想像を文章に落とし込む作業がキツいので、今までと変わらないペースでした。
「ここ、面白い場面なので笑ってください」「ここからは感動のシーンです。涙してください」みたく書き手の意図をそのまま書いてしまいたい。
 今回の文体が上手く機能したら、そういうことが出来そうな気がしていました。
 小説の形式から外れては本末転倒なので、折り合いを探します。

2017-08-18 00:28

210.148.63.30

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