作家でごはん!鍛練場

『雨と、もなかと、甘いサヨナラ。』

香川著

少し前に他のサイトに投稿したものですが、より多くのご意見をいただきたいなと思って、こちらにも投稿してみました。

よろしくお願いいたします。

 傘を持ってきていなかった。
「鉛色」と言うんだろうか。ここのところずっとそんな空模様で、それが当たり前になっていた。だから朝から曇っていても気にならなかったし、天気予報なんてものは、見る習慣がない。そういうわけで、傘のことは完全に意識の外にあったんだ。

 学校からの帰り道、モノトーンだった周囲がさらに陰ったのを不思議に思って見上げると、鉛色だったはずの空はどんどんどんどん分厚い雨雲に侵食されていた。ヤバい、と思った時には遅かった。ぽつ、ぽつ、ぽつ、と大粒のしずくが落ちてきて、そのリズムが一気に上がり、あっという間にザーザーぶりになった。顔が雨に濡れてうるさい。エナメル製のショルダーバッグを頭上に掲げて、オレは走った。でも、走ると結局は雨が斜めに打ち付けてきて、顔はびしょびしょになってしまった。

 マンションに駆け込む。立ち止まって深く息をつくと、今まで土砂降りの雨のせいで気に留まらなかったいろんな感覚が戻ってきた。制服がいつもの倍くらい重く、ワイシャツやズボンが肌に貼りついて気持ち悪い。朝、ちゃんとセットしたはずの髪は、ぺしゃんこにつぶれて額や頬にくっついている。ああ、最悪だ。頭でそう言葉にすると、濡れそぼった体を引きずるようにして階段を上った。

 自宅のドアを開けると、部屋は昼とは思えないくらい真っ暗だった。雨で、且つ人の気配がない、というだけで、自分の家は他人のもののように冷たくなる。それは当たり前のことかもしれないけれど、オレにはちょっとショックだった。
 明かりをつけて、風呂場の脱衣所に行き、バスタオルで頭をわしわしと拭く。濡れた制服をハンガーにかけ、ワイシャツにパンツ一枚という姿で着替えはどこかと探し回る。しかも、パンツは母さんの謎の趣味によって買われてきてしまったナンセンスアニメのキャラクターがプリントされたブリーフパンツだ。うん、最悪に間抜けな格好だ。とにかく、そうしながらぐるぐるぐるぐる考えていた。制服は明日までに乾くのだろうか? 靴は? つーか、部屋着ってどこにあんだよ? 外出用の服は自分で管理していたけれど、家で着るようなどうでもいい服は、いつも母さんがどこからか出してきたものを着ていた。きっと、今母さんがいれば、ああだこうだと言いながら全部何とかしてくれただろう。

 母さんは死んだ。

 先週のことだ。いつもとおんなじ時間帯に、いつもとおんなじ風に買い物に出かけたらしい母さんは、行きつけのスーパーの前で、停車していたトラックの陰から飛び出して来たバイクにはねられたのだという。家を出て一時間後には、病院からの死亡告知の電話を留守番していた妹が取った。仲間とつるんで遊びに行っていたオレは、その日遅くに家に帰るまで、何も知らなかった。父さんと妹は、何とかオレに連絡を付けようとしていたらしいのだけど、みんなで楽しくやっている時に家族からの連絡なんて、気にしないんだ、オレは。

 あんまり突然だったから、葬儀場の手配も、遺影の作成も、親せきや友人への連絡も、なかなか進まなかった。一週間でやっと通夜から葬式まで終わり、落ち着いてきたところだ。でも、学校へ行けばみんなはれ物に触るようにオレに接してきたし、父さんはいまだにあいさつ回りをしているし、妹は二歳になったばかりの弟の世話に手を焼いて「少しは手伝え」と文句ばかり言ってくるし、ついでに天気は悪いし――。あの日を境に始まったいろんなことが、ずるずるずるずる続いていた。

 着替えを探しながら頭の中で鬱々と考えを巡らしていると、ふとあることに気がついた。腹が減っている。とんでもなく情けない格好だけど、どうせ見ている奴はいないんだ。オレは急きょ探し物を部屋着から食べ物に切り替えた。
 冷蔵庫、わけの分からない様々な戸棚、さらにわけの分からない台所下の物入れ――。探しても探しても見つからない。オレはこの家に十六年も住んでいるのに、何がどこにあるか全然知らない。それで何の不便もなかったのは、やっぱり母さんが家のことを全部やってくれていたからなんだ。自分の当たり前を母さんが作ってくれていたのだと今さらながらに思い知って、なんだか腹が立ってきてしまった。何に対して腹を立てているのか、オレ自身よく分からなかったけど。
 ないと分かっていても、同じところを何回も見てしまう。そうやって何巡目かに食器の並んだ棚をごそごそ漁っていると、隅の方に明らかに食器とは違う感触を見つけた。つるりとしたビニールに包まれたやわらかいもの。大きさは、ちょうど手のひらに収まるくらい。やった、と思ってつかみ取ると、そこにはもなかがあった。
 サクッとした触感の薄くて軽い皮の中に、甘みの強い餡をつめた和菓子。オレは昔からこれが嫌いだった。噛んだ時、歯の裏側に周りの皮がくっつくし、ぎっしり詰まった餡はやわらかいけれど妙にしっかりした歯触りで気持ち悪いし、何より口の中いっぱいに広がる甘ったるい味に耐えられない。
 でも母さんは好きだった。小学生の頃、たまに夜遅くに目が覚めると、まだリビングに明かりがついていることがよくあった。そっと様子をうかがいに行くと、たいてい母さんが熱い煎茶をお供にもなかを食べていて、こそこそ隠れてずるいと思った。オレが出て行ってそう言うと、母さんはもなかの端っこを手で割って分けてくれたんだけど、文句をつけつつ、もなかなんて嫌いなオレは、どうしてあんなことを言ってしまったんだろうと、いつも後悔していた。それでも、しんと静まった夜にお菓子を食べられる特別感が嬉しかったりもした。
 思い出すとなんだかおかしくなって、笑いがこみ上げてしまった。もしかしたら母さんは、オレが中学や高校に上がってからも、こっそりともなかを食べていたのかもしれない。

 食べてみよう。

 母さんがやっていたように煎茶を入れようかとも思ったけれど、着替えも見つけられないオレに急須や茶葉のありかが分かるわけもない。仕方なく、もなかだけ持ってリビングのいすに座る。
 もなかに前歯を立てた瞬間、もう歯の裏側には皮がへばりついた感触があった。ああ、やっぱり。そう思いつつ、噛み切る。中の餡は記憶通りにずっしりと密度が高くきめ細かい舌触りで、味がぎゅっと濃縮された感じ。
「甘い」
 気づいたら言っていた。すると、その言葉がすっと脳に溶けてきて、意識にのぼってくる。うん、甘い。
「まずい」
 また、声にしてみる。やっぱり頭はその言葉をひろって、はっきりと自覚する。まずい。好きじゃない。
 だけど不思議と手も口も止まらなかった。オレはもなかを食べ続けた。甘い、まずい、甘い、まずい……。そのうち、口の中は飽和状態って言えるくらい甘さが溶けて広がって――というか飽和を通り越して甘さは体の中の中まで浸み入ってきて、ずっとしまい込んでいた心のひどくやわらかいところを刺激した。目の奥がつんと熱くなる。
「まずい」
 また口にする。溜まった涙が縁からこぼれた。一度こぼれると、もう止まらなかった。涙はとめどなく目から溢れて頬を伝っていく。別に悲しいわけでも、嬉しいわけでもなくて、そういうんじゃ全然なくて、ただもなかが甘くて、甘すぎて、気持ちが変になってしまったんだ。ワイシャツに、ナンセンスアニメ柄のブリーフパンツ姿でもなか食って、まずいまずいと言いながら泣いて泣いて泣いて――。うん、もはやオレがナンセンスアニメだ。そう思っておかしくなって吹き出して、その拍子に顔を上げると、窓の外では雲間から陽が差していた。

雨と、もなかと、甘いサヨナラ。 ©香川

執筆の狙い

少し前に他のサイトに投稿したものですが、より多くのご意見をいただきたいなと思って、こちらにも投稿してみました。

よろしくお願いいたします。

香川

182.249.246.7

感想と意見

蠟燭

拝読しました。
無視されるのと糞コメントされるのとどちらがマシかわかりませんが、意見欲しいみたいなので糞コメントします。

・顔が雨に濡れてうるさい
人生でこんな風に思ったこと一度もないですが、音を表現してるのでしょうか?顔にあたる音なんてまずもって聞こえたことないです。それとも蝿が飛び回るような五月蝿さをうるさいと表現してるのでしょうか?鬱陶しいとゆう意味で。

・バスタオルで頭をわしわしと拭く
凄い表現だな。いやこれもオリジナルかもしれないが、作者にとって文学的表現なんて無意味かもしれない。

・バイクにはねられたのだという
『のだ』入りますかねぇ。

と、読んでいく内にいちいち細かいとこ指摘する徒労と虚しさを覚えました。
ああ、作者は主人公と同じくらいの16歳の人間かな。なら仕方ないか。小説を書こうとする意志こそ尊重すべきかもしれない。

頑張ってくださいませ。

無共感と無感動でフィニッシュです。

2017-07-18 10:04

180.31.202.32

香川

蠟燭さん

コメントありがとうございます。

この短い文章で、途方なく感じられるほど瑕疵が多いというのは恥ずべき事だと思います。
ですが、ご指摘を受けて、言葉というものについて考えるきっかけを得ることが出来ました。
ありがとうございます。

まず、「うるさい」の使い方について。
当然、私も「音」を表現したわけではなくて、煩わしい、鬱陶しい、という意味のつもりでした。
「五月蝿い」と書くと、そこから感じられる鬱陶しさは、やはりハエがぶんぶん飛んでいるような「音」による印象が強くなってしまうので、漢字のイメージとしては「煩い」のつもりでした。
でも、これを漢字で表現すると男子高校生の一人称としては不適切ではないかなと思い、平仮名にしました。

私は「髪が顔にかかってうるさい」とか、よく聞く表現だったので、それと同じような「鬱陶しい」という意味で使ったのですが、ご指摘を受けて、もしかしたら一般的ではないのかな、と思い、調べてみました。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/21111/meaning/m0u/
3つ目の「どこまでもつきまとって、邪魔でわずらわしい」というのが、私の使った意味には近いのですが、別のサイトで(辞書ではないですが)「髪がうるさい」などの「うるさい」は方言らしいという記述を見つけました。
高知とか三重とか、サイトによって書いてある場所はまちまちだったのですが、一般的ではないようです。
「うるさい」という言葉について疑問に思ったことがこれまでなかったので、ご指摘を元に調べてみて、新しい発見ができました。
やはり特定の地域を舞台にしているわけでないなら、小説には標準語を使用するべきだと思うので、勉強になりました。
ありがとうございます。

「バスタオルで〜」の部分は「わしわし」というオノマトペに関してでしょうか?
髪を拭く時の動作を擬態語で表すと(特に男性が雑に拭く時の感じ)、私の中では「わしわし」が一番しっくりきたので使ったのですが、私がこの表現から感じるイメージと、読み手の方が感じるイメージの間に距離がある可能性に気づかされました。
この辺りはもう少し細やかな配慮が必要なところだったかも知れません。

「のだ」が入るか入らないかの件については、私はどちらで使っても特に問題はないように感じています。
語感はちょっと変わりますが、意味としては問題ないというか。
ですが、ここに関しては私自身、特に深く考えずに書いてしまっていて、「のだ」を入れたことに表現上の意図や意味はありません。
ですから、「どちらでもいい」ではなくて「こうでなくてはダメなんだ」と言えるように言葉を吟味していく必要があるのだなと、感じさせられました。


ありがとうございました。

2017-07-18 11:30

182.249.246.21

ドリーマー

こんにちは。作品、拝読しました。

突然の事故で母親を失った主人公が、その死を受け入れるまでの心の動きを描きたかったのかな、と思いました。
でも、だとしたら、ちょっと盛り込み過ぎだと思います。
主人公は自分がただの甘ったれだと気づかずに、自由気ままに過ごしていたんですよね。それ自体は十六歳の少年として珍しいことではありません。まあ、自分の下着の在処すら分からない、とか、食器の置き場所も分からない、というのは極端な気がしますが。
ただ二歳の弟の存在は、さすがに書き過ぎだと思います。主人公が高一なら、妹は中学生か小学校高学年、この歳で面倒をみられるほど、二歳児の世話は甘いものではありません(一番手がかかる年なのです)。家の中はパニック状態になっているはずなのに、作中で全く触れられていないのは不自然です。
物語のメインは主人公の心の動きなのですから、いっそ一人っ子でもいいのではないでしょうか。

>あんまり突然だったから、葬儀場の手配も、遺影の作成も、親せきや友人への連絡も、なかなか進まなかった。一週間でやっと通夜から葬式まで終わり、落ち着いてきたところだ。

ここは表現を変えた方がいいと思います。
通夜や葬儀の手配は大人の仕事ですし、通常は葬儀屋が段取りを組み、遺族はそれに従って手配するのが一般的です。おそらくこの状況だと、父親や親戚が準備に右往左往しているのを、主人公はボーッと眺めていただけなんじゃないでしょうか。
また亡くなってから一週間目に葬儀が行われたようにも読めるので、葬儀云々のことは書かずに、「葬儀から一週間経って、ようやく落ち着いてきたところだ」くらいでいいと思います。

泣きながら最中を食べるラストは良かったです。
母親が亡くなってから、主人公は心が現実に追いつかなくて、泣きたくても泣けなかったんじゃないでしょうか。たった一人で、母親が好きだった最中を食べて、「ああ、もう母さんはいないんだ」と認識して、ようやく溜まっていた悲しみを吐き出せたんでしょうね。

また、冒頭を曇りから雨にして、ラストで晴れ間がのぞく演出も活きていると思います。

自分のことを棚に上げて勝手なことを書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、失礼しました。

2017-07-18 12:42

182.171.141.135

アトム

〈うるさい〉は 煩いの謂だと抵抗なくわかります。

・煩の読み = ハン ボン ーー わずら、う・ わずら、わす・ うるさ、い

ちなみに香道では、香を嗅ぐではなく香を聞くと言うそうです。わかるような気がしませんか。

日本語のニュアンス、奥深さと繊細さ    いいですね   求めてください

詩や俳句もよまれることをお薦めします。描写に役立つと思いますよ。


よこやり失礼。
 

2017-07-18 13:16

126.169.39.72

香川

ドリーマーさん

ご感想ありがとうございます。
盛り込みすぎ、というのは本当におっしゃる通りです。

着替えのしまってある場所が分からない、というのはやりすぎですね…。
どうかなという気持ちはあったのですが、最中以外は着替えくらいしか探させることができなくて、こんな感じになってしまいました。
ここはもう少し現実的に書くべきだったと思います。

2歳の弟の件は、この作品には全く必要なかったです。
実は、もともとは中編くらいの作品のサブプロットとして考えた作品で、元の設定をそのまま持ってきてしまいました。
完全に切り離した方が賢明でした。
あと、2歳児が手が掛かる、というの、分かります。
現在進行形で2歳児を育ててまして…。
部屋はカオス状態になりますよね。というか、なってます。
このままの設定で行くなら、ちらかった部屋の描写は入れるべきでした。

葬儀の件もおっしゃる通りだと感じました。
実際は父親がなんだか忙しそうにしている、くらいのもののはずですが、私の書き方だと実際に語り手である高校生が葬儀の手配に関わっているように感じられてしまいますね。
全然気にしていないところだったので、ご指摘いただいて助かりました。

泣きながら最中を食べるところ、ありがとうございます。
おっしゃる通り、最中を食べて、現実に気持ちが追いついて母親の死を受け入れる、というのが一番書きたいところだったので、そこを掬いあげていただけて、とても嬉しかったです。

ただ、私としては、「味覚」というのは五感の中でも感情に直結しやすいものだと思っていて、だからこそ上手く書けばどの読み手の方にも伝わる題材を扱っていると思います。
けれど、人によってはそれが伝わらないというのが分かったので、もう少し改善していければなと考えています。
ドリーマーさんに「よかった」とおっしゃって頂けたのは本当にすっごく嬉しいし、ありがたいのですが。

どのくらいの方に伝わり、逆にどのくらいの方に伝わらないのか、知りたいなという気持ちもあるので、この後でご感想を書いてくださる方も蠟燭さんのように率直に書いて頂けると助かります。

最後にドリーマーさんには関係ないことを書いてしまっていてすみません。
ご意見はとても参考になりましたし、たいへん励まされました。
ありがとうございました。

2017-07-18 17:19

182.249.246.39

八月の鯨

大概甘党な私も・・最中、嫌いなんです。あれだけが苦手。だから、「最中」に焦点あててくまとめ方はいいと思った。

思ったんだけど・・
タイトルがまずよくない。
「甘いサヨナラ」とかカナ表記されると、「なんとなく彼女と別れた高校生」程度の雰囲気醸してて、主人公の哀しみが軽くなる。
(で、原稿全体の 格? がだいぶ下がる)



先に上がってる他人様の「個人的感想」について、ダメ出しするのもアレなんだけど・・
蝋燭さんの指摘箇所は、3箇所とも特に問題はないです。

普通に小説で見る表現だし、
私も作中で実際 わしわし(がしがし、わしゃわしゃ)と拭かせてきましたけど、無問題だった。

ただ、>顔が雨に濡れてうるさい。 は、一般的には「雨に濡れて、前髪がうるさい」ってするのが、大半かなー?
(定型句みたいな定番表現? なんですよね)

でも、「顔、顔」言って、次の段で、
 >朝、ちゃんとセットしたはずの髪は、ぺしゃんこにつぶれて額や頬にくっついている。 と来るから・・
くどいし、「描写順序がおかしい」気がする。


そして、「表記」が所々不親切だったり、違和感あったりで、引っかかり覚えまくるんです。

 >マンションに駆け込む。 ← 「雨宿りか?」と思った直後、階段上がってて、
でもこの段階では、タイトルからして、トモダチの家だったりカノジョの家である可能性が大いに残ってるところへ、
 >自宅のドアを開けると、 ← って来る。

はじめから、「自宅マンションの入り口に駆け込む」とか明記しておけば、【二度手間にならない】のに。。


あと、「ブリーフパンツ」に、なんか引っかかった。「ブリーフ」じゃダメなんだろうか?? と。


で、結び
 >その拍子に顔を上げると、窓の外では雲間から陽が差していた。

↑ 分かるんですよ? 作者の気持ちは分かるんですけども、冒頭が
 >「鉛色」と言うんだろうか。ここのところずっとそんな空模様で、
だった訳だから・・
私だったらここの風景描写、「もうすこしだけ丁寧に、情景が目に見えるように書く」です。
(序盤の雨描写を順序立てて整理して、ラストの雲間からの光との対比を鮮やかにする)

2017-07-18 17:20

219.100.84.60

香川

アトムさん

コメントありがとうございます。
「うるさい」という言葉の使い方について、フォローをありがとうございます。
そこまで特殊な使い方をしてしまったわけではないかもしれないと安心しました。

でも、調べていたら「関西の方の人には『髪がうるさい』という言い方が全く通じずに、『えっ!髪から音がすんの?どういうこと?』ってなった」という体験談を見かけたので、特定の地域の方には全く馴染みのない表現なのかも知れません。
たまたま見かけたのが関西だっただけで、たぶん他の地域でも通じないところは通じないのかなとも思いますし。
私はずっと標準語圏で暮らしているのですが、それでも文章を書くようになって標準語って難しいなと感じます。

俳句は最近『プレバト』という番組をよく見ていて、俳句のコーナーがあるので、ちょっと面白いなと思っていたところです。
言葉の勉強にもなりますし。
詩も機会があったら読んで勉強してみたいと思います。

ありがとうございます。

2017-07-18 17:29

182.249.246.39

池田元素

判読させていただきました。この作品はとても登場人物の心情が豊かで、面白く感じました。これからもがんばってください。

2017-07-18 17:38

60.151.159.31

ためいき

感想欄も含めて読ませていただきました。

表現うんぬんは、これでいいと思います。とくに気になりませんでした。

着替えや葬儀の指摘は納得ですね。

最後の一文に関しては、うーん、、、といった感じです。

心情を表すかのように陽が差すというのは、なっちゃん先生がよくおっしゃる吐いて捨てるほどの表現、それが小説でいうところのこれだと思います。

つまり、凡人が使いたがる表現っていうやつです。
才能ありなら、違った表現する気がします。

俳句コーナー、勉強になるし、面白いですよね。

2017-07-18 21:57

182.249.245.157

レタス

いいですね。
感動しました!

2017-07-19 01:30

49.98.165.158

香川

八月の鯨さん

ご感想ありがとうございます。

上手く言えないのですが、この作品は絶対にもなかを食べなくてはいけない、というか
何かを食べることも、それがもなかであることも、書き手の私にとってはかなり重要というか必然的なものだったので、肯定的に捉えていただけたのはとても嬉しかったです。

タイトルはビミョーですね…。
もともと『サヨナラもなか』というタイトルで公開していたものなのですが、ちょっと思うところがあって(作品とは直接関係ないことで)タイトルは変更しました。
元のタイトルが良いとも思いませんが、今回の変更で、より軽い印象になってしまったような気もします。
「甘いサヨナラ」でなんとなく彼女と別れたくらいの印象になってしまう、というのはすごく納得しました。
もともとタイトルのセンスは全然なので、今後は改善できるように努力したいと思います。

>顔が雨に濡れてうるさい

というのは、実は顔に打ち付ける雨粒そのものが鬱陶しい、という状況を書こうと思っていたところでした。
やはり誤解を生んでしまうということは、表現として問題を抱えているのだと思います。

描写の順序に関しては、1度他の方にも似たようなご指摘を受けたことがあります。
文章整理が苦手なのかも知れません。
視点屋説明があちこちに飛んだりしないように、注意していきたいと思います。

マンションの件に関しては、はじめは「自宅マンション」としていたのですが、「学校から帰宅するのだったら、特に説明がなければ場所は自宅だと分かるだろう」と思い、文章をスムーズにする目的で「自宅」のぶ分を削ってしまいました…。
でも、私が作者で展開を知っているからそう思うだけで、何も知らない読み手の方からしたら可能性はいくらでもあるんですよね。
それでなくとも不穏な雨の描写から始めているわけだし。
ここは判断ミスだったと思います。

ブリーフパンツ…。
トランクスパンツとか言ったらめっちゃウケてしまいますからね…。私だったら爆笑します。
同じかもしれないなと、なんか目からウロコでした。

ラストの描写は、思い返してみると少し気が抜けていたような気もします。
お話としては、もなか食って泣くだけなので、それをきちんと作品として読めるものにするためには描写をちゃんとしなくては、みたいな気持ちがあるにはあって、だからこそ雨の描写ともなかを食べるときの描写は、拙いながらかなり神経を使いました。
特にもなかのところ。
それと同じだけの熱量で最後の光景を描いては絶対にいないので、ここのご指摘は尤もだと思います。
ラストの一文までちゃんと細やかに描ききらないといけないなと感じました。

ありがとうございました。

2017-07-19 09:31

121.102.47.95

香川

池田元素さん

コメントありがとうございます。
好意的に受け取っていただけて嬉しかったです。
特に掌編では、心情のちょっとした変化を書くことが多いのでそういう所を拾ってくださると励みになります。
ありがとうございました。

2017-07-19 09:36

121.102.47.95

香川

ためいきさん

ご感想ありがとうございます。
順番が前後してしまいますが、こんな所にも『プレバト』好きな方がいらっしゃるというのはなんだか嬉しいです。
夏井先生大好きです。

最後の所は完全に「凡人査定」ですね…。
八月の鯨さんへのお返事にも書かせていただいたのですが、雨の描写やもなかを食べる時の描写に力を入れた反面、こちらには注力できていませんでした。
実は、私自身が「お話をまとめすぎる」のが嫌いな質で、今回も「綺麗にまとめるのだったら『雨』→『晴れ』という天気の変化を入れた方が良さそう」と思っていましたが、なんとなくあった抵抗も手伝ってさらりとした描写になってしまった感じです…。
ただ、私には「『雨』→『晴れ』で明るい兆しを見せる」か「もなか食べるシーンで終わりにする」かの2つしかなくて、別の方法で感情が前向きになったことを暗喩することは考えることができていませんでした。
それができてこその「才能アリ」ですよね。
今、色々考えてみて、「薄暮の中でピンクっぽい月が出ている描写」とかいいかもしれないなと思いました。
それが雲でちょっと隠れていくとか…。
「雲間」「陽の光」みたいな陳腐な感じはないし、けれど晴れていることは伝わるし、月に母親を重ねて見ることもできるし…。
私の思いつくものなので、ちょっとどうか分かりませんが…。

とにかく、他のサイトでは投稿後に編集することも可能なので、ここはちょっとチャレンジしてみたいと思います。
「才能アリ」に少しでも近づきたいですからね。

ありがとうございました。

2017-07-19 09:55

121.102.47.95

香川

レタスさん

コメントありがとうございます。
かなり小さな話なので「感動」という言葉には少し恐縮してしまいますが、でもとても嬉しいです。

もなかを食べるだけの話で、ちゃんと気持ちを動かしてくれる感受性の豊かさが、私からすると素敵だなと感じます。

ありがとうございました。

2017-07-19 10:23

121.102.47.95

アトム

「関西の方の人には『髪がうるさい』という言い方が全く通じずに・・・。
・それはない
私は根っからの関西人ですが、子どものころから耳にしていたし自身も使っていました。
「前髪がうるさい」や、「この色はうるさい」とかね。

私もプレバトの俳句と水彩画のコーナのみ観ています。
なつき先生の解説は納得できますが、花と盛り付けの解説は納得できないことが度重なり観ないようになりましたね。

どうでもいいことで再訪して申し訳ない・・・返信は結構です。

それでは。

2017-07-19 18:32

126.169.56.242

八月の鯨

>今、色々考えてみて、「薄暮の中でピンクっぽい月が出ている描写」とかいいかもしれないなと思いました。
>それが雲でちょっと隠れていくとか…。
>「雲間」「陽の光」みたいな陳腐な感じはないし、けれど晴れていることは伝わるし、月に母親を重ねて見ることもできるし…。

↑ それだと、、、、「才能ナシ」査定になるだけだと思うんで、やめた方がいいよ。(断言)

断定する根拠は3つばかりありますけど、具体的に説明すると長くなるし、手間なんで、割愛。



夏井先生は仰ってたでしょう?
「素人が工夫した所は、大概滑っている箇所」だと。。

盛りつけ土井先生も仰ってたでしょう?
「要らん事はせず、器にすっと盛る」と。

そういう事なんだと思う。
短編は特に。

2017-07-19 21:03

219.100.84.60

香川

アトムさん

再訪ありがとうございます。
「うるさい」に関しては、ほかの方のご意見からも、そこまでおかしな使い方にはなっていなかったということが分かり、良かったなと思いました。
でも、こうやって一つの言葉についてのアトムさんをはじめみなさんのご意見をお聞きしたり、自分でちょっと調べてこれまで知らなかったことに(ネットなので正確ではないかもしれないのですが)気がつけたりして、
初めにご指摘いただいたことが感想欄でのやり取りを通してプラスになったなと思います。

「プレバト」皆さんご覧になっているんですね。
私は俳句のコーナーがホントに面白くて、木曜日はなるべく早めに料理を作って、見れるようにしています。

ありがとうございました。

2017-07-19 23:29

182.249.246.2

香川

八月の鯨さん

再訪ありがとうございます。

凡人査定→才能なし、ということですね…。
短編だとゴチャゴチャいじらずにシンプルにした方がいいというのはおっしゃる通りだと思います。

ただ、書こうとした「画」自体がちょっと凡庸というか、それこそ陳腐だったなとは思うので、
違う「画」をシンプルに描いてみる、というのは試しても良いかなと思っています。
実際に採用するかどうかは置いておいて、今の状態と比べてみる意味でも書いてみるだけならマイナスにはならないかなと。

ご指摘を受けて、私が試そうと思った「画」に関しては、もう一度よく考え直し、もっと良いものがないか考えてみたいと思います。
盛大に滑る前にアドバイスいただいてありがとうございました。

2017-07-19 23:40

182.249.246.2

ポキ星人

 私はきわめて男性的な発想が強いので、意見としては外れたところにあるのだろうと思いますのでそういうものとして読んでください。
 この作品は男子高校生の「オレ」が自分の心理を語っているもののはずですが、私には、母親の視点で息子の様子を書いたものに感じられます。なぜかを考えるに、主人公の自意識の持ち方に違和感があるのだと思います。
 男子高校生の自己意識は、自分ができるようになったことややりたいことの、男っぽさや幼稚さ大人っぽさの度合いを自己評価で測ろうとすること(往々にして過大だったり過少だったり)をもとにして作られていると私は思います。ですがこの作品は、彼ができないこと、しぶしぶやっていること、年齢よりも幼いところ、を中心にして書かれています。これは母が息子を見る目だと思うのです。男の子って駄目よねえかわいいけど、 みたいな母性の気味悪さがじわじわ伝わってきて私はこういう作品が非常に苦手です。これを母が語っているならむしろ評価したいくらいですが、これが少年だ本人がそう言っているのだと書かれているわけで、そこに欺瞞を感じます(こういうのは技術の巧拙の問題ではなくて態度の誠実さの問題に見えがちなので厄介です)。
 作中の母が死んだのは母性がそこで終わるのではなくて息子から反抗もされない見捨てられもしない地位にいくことで母性が強化永続化するのだと思いますし、題名が「サヨナラ」とえらく軽いのは母と「サヨナラ」しているのではなくて、幼児がお気に入りの毛布とサヨナラする儀式をしているので、息子の成長を認めることで母性がヴァージョンアップされて続くのだと思います。故人の好物を食べて故人を偲ぶ話自体は決して悪くないのですが、この作品に関しては、坊や好き嫌いしなくなったね大人はこういうの食べるのよ、って話が混じっているのじゃないかと私は疑っています。

 視点が母のものだ、というだけでなくて、「オレ」の中身が実は女子だ、という印象も強いです。「オレ」が気にするのは雨が顔に当たってうるさいとか、髪型がくずれたとか、走るときにバッグを頭上に掲げるとか、下着がどうのとか(母はもう死んだんだからこの機会に捨てちまえと私は思いますが)、まとめると皮膚感覚とかおしゃれや見た目とかにかかわることばかりで、これは女子高生じゃないかと私は思います。例えば、似たような肉体の自覚であっても、走って足の筋肉や心臓の高鳴りを感じるとか、雨と戦っているような夢想を書いたりとか、雨に汗がにじんでながれてくるとかの動物臭い感じを出すとか、玄関で靴を脱ぎ捨てると雨水が出てくるとかの、自分と靴が近接した皮膚感覚より脱いだ時にこれだけ水が出たと離れて対象としてみるような発想とか、ともかくも男っぽさの発想というのは少し違うように思います(実は何も考えずに走って帰ってくること自体にも疑問の余地はあって、観念的なことを考えながら濡れて帰るというのも少年にありがちなのはこのサイトの私小説風の作品を見れば明らかです)。
 こういうののあとに腹が減ったら食うというのが来ても、それは男の食欲より女の子のお菓子のつまみ食いに見えてくるわけで、もなかに至る前のところがあまりよくないのです。また、ものがどこにあるかわからないのが男の子っぽいのはウソではありませんが、それまでの男らしさの描写が欠けているせいで、母が息子を見る視点に感じられるようになってしまったと思います。

 要は作品全体が非常に女性的で内容にあわないし、作者はいまのところ男性は書けないと私は判断しているのですが、それを前提にして、作者自身が、この作品で何をしたかったのかよく考えた方がよいように思います。
 私は故人の好物を食べて故人を偲ぶ話は悪くないと思っています。しかしもしそれを書くことが目的なのだったら、亡母と息子という設定に必然性はなかったと思います。例えば、浅い付き合いだった故人の好物を食べた私はもっと生前に仲良くしておけばよかったと思ったが今更遅い、みたいなプロットでも話は成り立つわけだし、恋人同士ならどうかとか、いろいろ設定についてきちんと考えたのか怪しいと私は思います(食べてわかったのではなくて食べたらわからなくなったという方が個人的に好みですが)。
 どうしても亡母と息子の話にしたいのだ、というならそれを書けばよいのですが、その場合には作者には考えるべきことがあったと思います。それは作中の少年のことではなくて、自分のことです。理想化された母の地位に作者本人が立ってしまい母の自己愛表現の道具として主人公を扱ってしまう危険がある、ということを(無意識にでも)念頭に置いて、そういう誘惑と格闘するという態度があれば作品には緊張感が生まれると思います。しかしこの作品を見る限り、少年に寄り添おうという態度はあるのでしょうが、それは少年のためにしてあげていることであって、作者としての自分の立場自体が危険なのだという自覚があってしていることではないように見えます。普通に感想を述べれば、少年がもっとうまく書けるように頑張りますとか言いそうな作者なのですが、それ以前に自分の立場自体に目を向けてほしいと思います(亡父を偲んで泣く女子高生の話を書くおっさんに対する読者の目は一般に冷たいと思います)。例えば恵まれない人を書くときに対象を理解するのは大事ですが、他方で作者本人が自分はたまたま恵まれていたのだと自覚できているかどうかが作品の品格を決めることはあるように思います。
 なお、もしも、作者がすなおに娘を書くことが心理的に難しいというなら、ほんとうの課題は男性を書けない技術の不足より女性を書けない心理の壁の方だということになるのだろうと思います。

2017-07-20 00:14

180.12.49.217

旧井佳奈

拝読させて頂きました

非常に良かったです。
長さ、まとまり、テンポの良さ、丁度良い描写で心地良く読めました。これは完全に私個人の主観になりますが、そこまで主人公の年齢や性別に拘った書き方をしなくても良いのではと思いました。あくまで作者さんの言葉で、文章で、主人公を表現できれば良いのかなと。

そして特にラストの甘いサヨナラの部分は本当に良かった。口の中いっぱいに広がるまずいと思う程の甘さ。まずいと感じる程の甘さと、別れに対する悲しさやなんとも言えない感情がよく相乗していてこちらの胸に伝わってきた。

これからも頑張ってください(*^_^*)!

2017-07-20 01:39

114.187.147.133

香川

ポキ星人さん

ご感想ありがとうございます。
とても鋭いご指摘が多く、たいへん参考になりました。

まず、男子高校生の自意識について。
「できること」「やりたいこと」を自身の考える「大人っぽさ」や「男っぽさ」と照らし合わせて、自己モニタリングすることで構築されていく、というのはおっしゃる通りだと思います。
例えば、小学生男子にありがちな「足が速い方がカッコイイ」とか「夜寝てない自慢」などは、そういう自己意識によるところが大きいのだろうなと思います。
その延長線に、「自分には何でもできる」と信じる若さがあるのだろうなとも。

大人になってしまう瞬間の一つは、厳しい現実に直面して、そういう自己意識が砕かれてしまう時かなという風に思っています。
今回、母親が死んだことによって、語り手の男子高校生は何もできない自分に直面せざる得なくなり、周囲よりも早くそういう瞬間を迎えてしまった、という感じで書いていました。
そのために、「できないこと」や「嫌々やっていること」を強調しているつもりではありました。
ただ、ご指摘を拝見して、元々持っていた全能感に近いような自己意識がほとんど書けていないことで、男子高校生として不自然なものになってしまっているのではないかなと感じました。
ここは改善していきたいと思います。

「サヨナラ」に関しては、正直、そこまで考えてはいませんでした。
カタカナ表記にしたのは馬鹿みたいな理由です…。
もともと『サヨナラもなか』というタイトルで公開していた作品なのですが、平仮名表記にしてしまうと『さよならもなか』となり読みにくいんですよね。
それで視覚的な見やすさを意識してカタカナ表記にし、その名残でカタカナのままにしました。
あと、余談に近い話ですが、私自身、モナカ大嫌いなので、あまりモナカを食べることを大人っぽいとも思っていません。
たた、前述のように「大人にならざる得ない」というイメージを持って書いたことは事実です。
「サヨナラ」というカタカナ表記自体にその意が込められていなくとも、結局はそういう部分がポキ星人さんには見えたということなのかなと思います。

語り手が女性っぽいというのは、否定しようがありません。
もともと、私の文章は皮膚感覚的なものが多く、以前から「作品ジャンルが男性向けであっても文章は女性の文章だ」というのは言われることが多々あります。
描写の面で「足の筋肉」の様子を使うというのはたいへん参考になりました。
心臓や汗の描写はちょこちょこ使うのですが、筋肉がどうというのはほとんど描いたことがありません。
こういうのって汎用性が高いので、引き出しが一つ増えるだけで描写にすごく広がりができると思います。
わかりやすい例を出していただけて、とてもありがたかったです。
ただ、それなりに若い男性は見た目は結構気にするかなと思います。
髪のセットにめちゃくちゃ時間かける男性とか、毎晩翌日に着る服を綺麗に畳んで枕元に用意している男性とか、知り合いにいます。
もちろん男性がみんなそんなふうだとは思いませんが、それが特殊なことだとも周りを見ていると感じません。
この辺りは世代によっても違ってくるのかなと思いました。

あと、これは完全に好みの話なのですが、「異性の親子は恋人みたいな感覚になる」というのをよく聞いていて、そういう関係性が私は割と好きです。
だから、言葉を選ばずに率直に言うと、私はマザコンを書くのが好きです。
それも手伝って、母親と息子という関係性が読み手の方にとって違和感や疑問のあるものになってしまっているのかなと思います。
さらに言うと、私はサリンジャーが好きなのですが、サリンジャーは「死」を神格化したり美化したりする傾向が強く、その影響もかなりあると思います。
その二つが重なっていることを考えると、「マザコンの息子に崇められる死んだ母親」となるわけで、読む人によっては鳥肌が立つだろうな、ということに気が付きました…。
あくまで「マザコン」と「死の神格化」が好みで、あまり「母親」にこだわりがあるわけではないのですが(息子がゲイだったりするとファザコンになりますし)、何にしてもそういう私の嗜好が見抜かれてしまっているなと感じました。
好みなので、完全に封印するのは躊躇われるのですが、ある程度セーブしないといけないなと感じました。

あと、他の方のお返事にも書いたのですが、これは中編程度で考えていた作品のサイドストーリー的なものとして作ったもので、元の話で中心になってくるのは中学生の娘の方です。
そもそも、こちらの方を先に書いてしまっていて、今は、別の長編を書いているところなので、元のストーリーを書けるかどうかは分からなくなってきたのですが…。

ツラツラと調子に乗って長文を書いてしまいました。
参考になるご指摘と、考えるきっかけをたくさん頂きました。
本当にありがとうござました。

2017-07-20 02:53

121.102.47.95

香川

旧井佳奈さん

ご感想ありがとうございます。
過分なお言葉をいただいて、恥ずかしくもあり嬉しくもあり、という感じです。
いえ、嬉しさの方がずっと大きいですが。

私自身はどちらかと言うと「女性向け」か「男性向け」かによって文章は変えるタイプではあります。
「男性向け」の場合はもっと硬質な感じにするとか、逆に女性向けの場合は柔らかい感じにするとか。
今回のは、女性向けの作品のサイドストーリーとして書いたもので (主人公は今回の語り手のカノジョで、中学生の妹のエピソードを中心に展開するつもり)、それもあり男性主人公ではあっても女性向けのつもりで書いていました。
ただ、男性を主人公にしているからには、やはり「男性的」な部分というのを滲ませなくてはなりませんし、その辺の塩梅が上手くいっていないことが露呈したのかなと思います。
例えば、皮膚感覚を中心にした描写というのは他の方からのご指摘にもあるように女性的だと思うのですが、
私自身、皮膚感覚を多用するのは一つの癖として持っていますし、一人称だと皮膚感覚的になりやすいものだと思うので(皮膚感覚による描写は主観的な傾向が強いですから)。
だから、意図的に女性的にした部分以上に、自分のくせである皮膚感覚によった書き方になっていそうな気もします。
半年くらい前にも「女性向け男性主人公」の8万字程度のお話を書いているので、もしかしたら同じようなミスをしているかもしれないなと思い、ちょっと見直してみようかなと思いました。

でも、 旧井佳奈さんに「これでも大丈夫だよ」と仰っていただけたようで、気持ち的にはとても安心しました。
ご指摘も当然ありがたいですが、こういうのはナーバスになりすぎてもいけないと思うので、好意的なご意見をいただけるのは、励みになると同時に執筆そのものにもとても良い影響を与えられるなと思います。
気をつける、でも必要以上に気にしていじりすぎない、という風にできればいいなと思っています。

ラストでもなかを食べるシーンは一番注力したところですし、この作品の要となる大切な部分なので、拾っていただけて、すごく嬉しかったです。
もなかの味と感情の相乗効果というのは、まさに書きたいところだったので、本当にとても励まされました。

ありがとうございました。

2017-07-20 09:28

121.102.47.95

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です(テクニカルサポート)。

:
:
:
3,000字以内