作家でごはん!鍛練場

『異世界に転生したらブラックスペルが太宰ワードだった.』

童子繭著

今はやっている異世界もので 一山あてたいのですが 世界観とかどうでしょうか?
死んだほうがいいでしょうか?

「い、今なんとおっしゃられた」と民宿の爺が言った。さっきまで陽気だった目が恐怖で大きく見開かれている。
「俺は黒魔術が使えるんだよ」
「そ、そんなまさか」
 彼の動揺は見ていて心地よかった。他者が自分の力に恐れを抱く姿を見られるなんて。
「さて、爺さん覚悟はいいかい」
 屈辱しか感じたことがない転成前の俺の人生。
(それが今はどうだ)
 前世のネガティブな感情を存分に噛みしめながら、俺はその"ブラックスペル"を口にした。

「生まれてすみません」
「ひやあ」
と、小さいながらも驚愕の声を残して爺が目の前から一瞬にして消えた。
(あらら、ちっこいねえ)
 俺は老人が己の手の平で尺取り虫の姿でのたうつ姿を見て湯悦を覚えた。
「そ、祖父を元に戻して」
「君は誰だ」
「秋子です」
 孫娘とおぼしき秋子は白菜が植えられた畑で肩幅よりも大きく足を広げてしっかりと大地にキツリツしている。
推定年齢24くらいで、目が大きくソバカスがあって、胸がタワワで首だけがか細い。
「見返りはなんすか」
と無心に聞いてみたら
「うちで取れた大根で美味しい味噌汁を」だって。
「普通最低キスだしょ」と俺が言うと
「それは好きな人としか」
ときた。俺はさっさと手の平の虫を地面に払い落とす。
「あ、おじいちゃん蜘蛛に捕まったよ。おお、もうすぐごっくんされそう」といってあげたら
「キスは約束します。明日の早朝に」と態度を豹変させた。
「早朝は寝てるけど」
「一緒に畑の草取りしながらでも」
「本当にさせてくれるの」
「は、はい」
 俺は娘の言葉をいったん信じてみることにした。
「生まれて最高」
と太宰ワードを単純に否定するホワイトマジックを唱えると、爺が虫から復活した。
爺は人間に戻っても頭が痛むのか、顔をしかめて木造の古民家にひきこもった。
「ねえ、ところでここは何ていう場所なの」
「総額って町よ」
 思いっきり変な名前の村だ。日本なのだろうか。
「あなたはどこから来たの」
秋子がいぶかしげに聞いてくる。
「今夜泊めてくんない」
「民宿だから、止めるけど」
「ちなみに、金はない」
 娘はさっきの虫でも食ったような顔をする。
「警察につき出すわよ」
「君も虫になって、みたいの」
「魔術を使えば、何でも思い通りってわけね」と秋子はため息ついた。
 力があると話が早くて良いものだ。結局秋子は無料で俺を民宿に泊めてくれた。
 夜になって家の大広間の座敷で食事となる。
「この世界にも民宿あるんだね」
「この世界? あなたどこから来たの」
「気づいたら海にいた」
「漂流したの」
タイタニックかよ、と俺はクスリとした。
「海で自殺しようとしたつもりなんだが」
「海で自殺!」
彼女の期待通りの反応に俺は安心する。しかし、次の言葉
「まるで太宰天神様みたいね」
に、何か強い違和感を感じざるを得ない。
「菅原道真は自殺なんかしてないっしょ」
「戦前の太宰天神様はそうだけど」
「は? 」
「戦後の太宰天神といえば、太宰治様でしょ」
娘は床の間の巨大な白黒写真を指差した。頭が痛くなる。そこには太宰が正座してショケンする有名な写真が飾ってあった。
(一家で太宰ファンか。にしても床の間に飾るのは大袈裟)
「大明神が日本を変えてくれたでんしょ。そんなことも知らないの?」
 秋子は何言ってるのと飽きれ顔だ。粗末な麻の半袖のシャツから生えている畑作業で鍛えた腕は細いながらも筋肉質。
「で、あなたは何者なの」
間を置かず質問されて、何故太宰が大明神なのか聞き損なう。
「俺はなんなんだろなあ」
説明が面倒で俺はため息つく。ふとテーブルを見ると旨そうな山菜や白身の刺身が黒光りした木製の低いテーブルに並べなられていた。
「お金がないなら村役場で手続きすれば貰えるのに 」
 娘は白く光るご飯をよそいながら言った。
「生活保護ってやつか」
「そうそう」
(そんなの簡単におりるかよ)
 俺は贅沢に油ののったブリの切り身を箸で摘まんでみる。
「うまい。新鮮だな」
「韓国産のブリよ」
「は、海があるのに、外国産なんだ」
「だって円高だから、買ってきたほうが安いんだもの」
今度は美味しそうなゼンマイの煮付けを口にいれてみる。
「さすがにこれは地元産だろ」
「これは中国産」
「なんだよ。地元ねえのか」
「確かに変よね。でも人件費とかたかくって外国産買ったほうがいいの」
秋子は顔をしかめる。
「漁師の給料が高いって、幾らだよ」
「1000万円以上くらい」
「まじ、そんな高いんだ」
「ここ石川県の最低時給が3000円だから」
「すげえな。最高じゃん」
「どうなんだろう。お陰で国産のティーシャツなんてスーパーで買っても4000円する。外国産だと400円なのに」
「それは国産にはきついな」
「そうよ。国産何て誰も買わない」
でも転生する前の世界もわりと似ていた。中国産ばかりで国産のティーシャツ何てほとんど売ってなかった。でも給料はこっちが天国だ。
「これからどうするの」
「魔術を使って、出来るだけ多くの人間をへいこらさせててやりたい」
「うわあ、志低いね」
「あとはハーレムだな」
「最低」
秋子はそういって、どっかへ行ってしまう。
なにげなく天井を見上げると黒光りした太い梁がなかなか頼もしい。
「あんた、孫娘には手を出すなよ」
日本酒を抱えた爺さんが、俺の正面にドッカリ座った。それと同時にボーンと巨大な音kが頭上から降ってきた。年季のはいった、時計だった。
「いい家だね。座敷わらしいそ」
「あんたは津軽の人か」
爺さんは茶碗に酒ヲついでくれた。
「いや、東京だが」
「大明神の親戚じゃないのか」
「親戚じゃねえよ。太宰治の愛読者だけどね」
「よ、読んだのかえ」
「勿論だよ」
「じゃあ、あんたは特別な人間だ」
「は、俺は生まれながらの派遣社員だ」
「派遣社員ってなんだね」
「いつでも首きられる、バイトみたいな社員だよ」
「バイトて、その年であんたバイトか。結婚どうするんだ」
「派遣の給料じゃできねえよ。でも、秋子ちゃんくれよ」
「お前さんには、秋子は若すぎだろ」
「俺はまだ31だよ。7歳差何て問題ないっすわ」
「秋子は嫌だろうね」
「だろうな」
爺さんは酒を一緒に飲んでくれれば、何でも許せる奴だったみたいで、結構仲良くなる。俺は疑問に思っていた太宰が天神さまになった経緯を聞いてみた。
「太宰明神が国際ペンクラブでいったわけよ」
「なんて」
「日本は原爆を二つも落とされた国だからもういじめないでくれって」
「苛めるなって、幼稚過ぎてすげえな」
「それで、とりあえず日本で当時大変だったインフレをアメリカが無制限に助けるって合意が出来たんやわ」
「インフレって、何」
俺は漬け物を食いながら言った。
「物の値段がどんどんあがること」
俺の無知にも飽きれたそぶりをみせない。
「それは困るね」
「太宰明神は円が弱くてスコッチウイスキーが飲めなくて困っとたんよ」
「あんま同情できんな」
「最初は輸出が出来なくて困ったけど」
「そうなんだ。今じゃみんな皆給料高くていい世の中じゃん」
「馬鹿いうな。物価が高いのに年金は上がらんから年よりは永遠に働かんとならん」
「そうなの。働いてる若い奴からがっぷりがめてんじゃねえの」
老人は俺の言葉を聞いてやれやれと頭をふった。
「田中角栄が年金を積み立て方式から付加方式に変えようとしたことがあった」
「え、何付加方式って」
「自分が積み立てた金とは別に年金を若い世代から徴収する方式じゃ」
「それそれ。最低なんだよ。俺の給料二十万しかなかったのに、年金二万だぜ」
俺は怨みをこめて叫んだ。
「夢を見てたのか。年金はせいぜい給料の2%のはずじゃが」
「そ、それもまさか」
「ああ、太宰大明神のお陰じゃ。子育で大変な若者から金を奪わないと生きられないなら、俺は多摩川に入水するって国会で」
「はあ、太宰が国会に」
「大明神は父の意思をついで衆議院議長になったんだよ」
「まじっすか」
「その代わり日本人は大明神を読めなくなった。

異世界に転生したらブラックスペルが太宰ワードだった. ©童子繭

執筆の狙い

今はやっている異世界もので 一山あてたいのですが 世界観とかどうでしょうか?
死んだほうがいいでしょうか?

童子繭

27.120.134.1

感想と意見

2017-05-13 18:49

113.159.214.242

童子繭

? < はsdlghdgはhdがdsjklじゃklsdっじゃjgdjglじゃldsj;jdjl 多謝!

2017-05-13 19:28

27.120.134.1

弥言

独特過ぎる世界観が面白いです。
太宰治が神格化された世界というのは考えたこともありませんでした。これで異世界ものとは挑戦者だなと思いました。

気になったのは「なぜ太宰治押し?」という一点でした。もちろん異世界ものならどんな世界を考えようが作者の自由なのですが。異世界ものを考える場合、大抵は「魔法のある世界でアドベンチャーさせ読者をわくわくさせたい」とか「悪の魔王と戦わせてドキドキさせたい」とか「可愛い女の子たちとイチャイチャさせて萌えさせたい」とか読者を楽しませる意図で「こんな世界があったらいいな」というようなご都合主義的異世界が設定されると思います。なので、どの作品も似たり寄ったりな世界になるのだと思います。御作品は大変奇抜な世界観でそれが面白いのですが、「太宰治が好き」という作者の想いで設定された世界のように感じて、太宰治ファンのための物語になっていると思いました。

ただそれが、良いのか?悪いのか?私にはよくわかりません。「普通の異世界ものと根本的に何か違う気がする。何が違うんだ・・・」と気になって考えただけで。読者が好きなものをと考え過ぎて、大衆迎合的な感じになるのもどうかなと思いますし、一山当たるかどうかはわかりませんが、こういうものがあってもいいのではと私は思います。

あんまり感想になってなくてすいません。

2017-05-13 22:00

124.84.83.158

童子繭

弥言さん

よくもまあ嫌われ者にコメントくれましたwww正直これは安易なオナニー構造のハーレムものばっかりの異世界ジャンルに対してのアンチテーゼです。太宰は相当好きですが、あんまり太宰押しで書くわけではないです。

今のシルバー民主主義で給料の3割が官製振り込め詐欺の年金とかで徴収されて、団塊より下の世代が徹底的に収奪されて、子供を育てる余力を奪われている現状に対してのIFの世界を描きたいと思ったいるけどね

その世界では
最低賃金が3000円
年金は賦課方式ではく、積み立て方式なので世代間搾取がない
給料が高い分物価がインフレ気味
インフレがひどくて産業の空洞化が今よりもっとすすんでいる
現役世代は年金搾取がない分子供が育てられるので、人口ピラミッドはわりと三角形
お年寄りの年金は自分でためた分しか使えないので窮乏している老司は結構いる
太宰治が読めない
太宰を読んだものだけブラックマジックがなぜか使える

という条件でシミュレーションを考えてみましたが まあ 誰も読まないでしょうな。。

2017-05-13 22:10

27.120.134.1

弥言

童子繭さん

あまり再コメントはしないのですが
「安易なオナニー構造のハーレムものばっかりの異世界ジャンルに対してのアンチテーゼ」はよくわかります。私も「またこれかよ!」と思っています。

太宰治が神格された方に目が言っていましたが、高齢化社会問題的な方をメインで書きたかったということなんですね。
よくわかりました。

誰も読まないかはわかりませんが、現在の人気ジャンルではないですよね。
頑張って開拓してください。

2017-05-13 22:22

124.84.83.158

童子繭

弥言

そうなのよ 文学で世界がこうなったらどうなってたのかとか趣味レーションしたいのよ だって 現状から逃げて妄想でハーレームにひたっていても
ただの逃げジャンよお 文学で世界は変えられないのかwww 無理だねえ 誰もよまないよねえ 知っているよ ハーレムは鉄板だよねwww

魔法でどっかん 女のコのおっぱい つんでれロリ少女 これがないと誰も読まないよね 普通 らのべは

2017-05-13 22:27

27.120.134.1

弥言

小説がある程度売れる→アニメ化する→円盤売ってフィギュア売ってグッズ売って儲ける
の流れなんで、残念ながらハーレム要素は現状外せない分野なんじゃないかと。詳しくはわからんが。

戦艦とか三国志の英雄まで美少女化して受け入れてしまうような国だし、反対に引っ張るよりも、腹を括ってそっち方向で突き抜けるしかないのでは?ラノベは・・・

ちなみに自分はSFの延長でラノベ書こうとして、自分には無理だと感じてあきらめた。

何かできたらまた投稿してください。

2017-05-13 22:52

124.84.83.158

夜の雨

『異世界に転生したらブラックスペルが太宰ワードだった.』拝読しました。

前篇(後編あり)




全体を一言でいうと、「童子繭ワールド(不発)」と言ったところでしょうか。

とりあえず導入部は面白いけれども、説得力がないので、ケチをつけときます。

A>「い、今なんとおっしゃられた」と民宿の爺が言った。さっきまで陽気だった目が恐怖で大きく見開かれている。
「俺は黒魔術が使えるんだよ」
「そ、そんなまさか」<

「俺は黒魔術が使えるんだよ」←これでは、驚かないと思います。
話しているだけなのですから。
驚かすにはマジックでもよいから、相手の目の前から何かを消すとかして見せる。
導入部はこうなります。

爺さんの目の前で私の掌の青虫が突然消えた。
消えろと、俺がいったからだ。
爺さんは驚きに眼を大きく開いた。

こういった具体的なエピソードだと、相手は驚きます。
言葉だけで驚かす場合は、「爺さんの娘を殺してきたとか」。
黒魔術よりも現実味のある内容でないと。

――――――――
B>「生まれてすみません」
「ひやあ」
と、小さいながらも驚愕の声を残して爺が目の前から一瞬にして消えた。(あらら、ちっこいねえ)<

B,ここからが、面白くなります。
ということで、Bを導入部にして、インパクトを与えたらよいと思います。
ナイフで殺されるシーンから始まるドラマは、よくあるでしょう。

Bを読むと、一瞬にして「童子繭ワールド」突入です。

C> 俺は老人が己の手の平で尺取り虫の姿でのたうつ姿を見て湯悦を覚えた。
「そ、祖父を元に戻して」
「君は誰だ」
「秋子です」
 孫娘とおぼしき秋子は白菜が植えられた畑で肩幅よりも大きく足を広げてしっかりと大地にキツリツしている。
推定年齢24くらいで、目が大きくソバカスがあって、胸がタワワで首だけがか細い。
「見返りはなんすか」
と無心に聞いてみたら
「うちで取れた大根で美味しい味噌汁を」だって。
「普通最低キスだしょ」と俺が言うと
「それは好きな人としか」
ときた。俺はさっさと手の平の虫を地面に払い落とす。
「あ、おじいちゃん蜘蛛に捕まったよ。おお、もうすぐごっくんされそう」といってあげたら
「キスは約束します。明日の早朝に」と態度を豹変させた。<

この展開の「妙」。
無駄がありませんね。

24歳の娘が出てきて、外見がイメージできる描写Cがあります。
C>推定年齢24くらいで、目が大きくソバカスがあって、胸がタワワで首だけがか細い。<

そりゃあ、Cだと、普通の男は、キスしたいよね。
「蜘蛛」うんぬん、なんかも面白いです。

D>「生まれて最高」
と太宰ワードを単純に否定するホワイトマジックを唱えると、爺が虫から復活した。<

D、これって、太宰をうまく、パロディーにしていますね(笑)。

ヒロインが「秋子」。
また、太宰と関係がある女性の名前でも出しているのかと、調べてみました。
(人間失格、ほか太宰が関係した女性関係)
ありませんでした。
太宰が、好むようなお名前です。

E>「今夜泊めてくんない」
「民宿だから、止めるけど」
「ちなみに、金はない」
 娘はさっきの虫でも食ったような顔をする。
「警察につき出すわよ」
「君も虫になって、みたいの」
「魔術を使えば、何でも思い通りってわけね」と秋子はため息ついた。<


Eは、これでよいと思いますが、面白くするなら虫になるのは主人公で、こうなる。
>「俺が虫になって、君の素肌をはい回ってもいいの?」
「魔術を使えば、何でも思い通りってわけね」と秋子はため息ついた。<

F>「気づいたら海にいた」
「漂流したの」
タイタニックかよ、と俺はクスリとした。
「海で自殺しようとしたつもりなんだが」<

タイタニック。
1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触、沈没。
太宰 治
1909年(明治42年)6月19日 - 1948年(昭和23年)6月13日。

太宰が3歳の時にタイタニックが沈没。
普通は、太宰の記憶にタイタニックはないと思いますが、このタイタニックの沈没は、後世に引き継がれる有名な話なので、記憶にあって当然です。

ということで、うまく話を挿しこんでいます。
●後まで読むと、主人公は太宰が戻ってきたのではなくて、現代人があちらに行っていたのですね、失礼しました。


G>秋子は何言ってるのと飽きれ顔だ。粗末な麻の半袖のシャツから生えている畑作業で鍛えた腕は細いながらも筋肉質。<

秋子の描写はよくあり、結構ですが、主人公をイメージできる描写はありませんね。

H>「お金がないなら村役場で手続きすれば貰えるのに 」
 娘は白く光るご飯をよそいながら言った。
「生活保護ってやつか」<

Hは、簡単に「生活保護」とか、出てきているので、話の流れに、違和感がありました。

I>「韓国産のブリよ」<

から始まって、「円高」「これは中国産」
「ここ石川県の最低時給が3000円だから」←これは、真実を書いているのですか? 真実なら、驚きました。

それと同時に、役所は31歳の男なら仕事もあるし「生活保護よりも、働いてください」というでしょうね。

J>でも転生する前の世界もわりと似ていた。中国産ばかりで国産のティーシャツ何てほとんど売ってなかった。<

これは、あの世の話ですか? 太宰が生きていた時代では、内容に、疑問を思ったので。
ということで、男が太宰ではなくて、現代人なら、その説明を早い段階でしないと、いちいち、疑問が出てきます。読み手は主人公を太宰の生まれ変わりだと思っているので。

2017-05-14 02:48

114.189.140.228

夜の雨

後編

K>「これからどうするの」
「魔術を使って、出来るだけ多くの人間をへいこらさせててやりたい」
「うわあ、志低いね」
「あとはハーレムだな」
「最低」
秋子はそういって、どっかへ行ってしまう。
なにげなく天井を見上げると黒光りした太い梁がなかなか頼もしい。
「あんた、孫娘には手を出すなよ」
日本酒を抱えた爺さんが、俺の正面にドッカリ座った。それと同時にボーンと巨大な音が頭上から降ってきた。年季のはいった、時計だった。
「いい家だね。座敷わらしいそ」
「あんたは津軽の人か」
爺さんは茶碗に酒ヲついでくれた。
「いや、東京だが」
「大明神の親戚じゃないのか」
「親戚じゃねえよ。太宰治の愛読者だけどね」
「よ、読んだのかえ」
「勿論だよ」
「じゃあ、あんたは特別な人間だ」
「は、俺は生まれながらの派遣社員だ」
「派遣社員ってなんだね」
「いつでも首きられる、バイトみたいな社員だよ」
「バイトて、その年であんたバイトか。結婚どうするんだ」
「派遣の給料じゃできねえよ。でも、秋子ちゃんくれよ」
「お前さんには、秋子は若すぎだろ」
「俺はまだ31だよ。7歳差何て問題ないっすわ」
「秋子は嫌だろうね」<

Kは、生活感が出ていていいですね。
黒魔術から生活感へ。
ということで、どうして、この話が黒魔術を使わなければならないのかと、正攻法の話で書けば、内容が濃くなるのではないかと思ったりしました。

L>「インフレって、何」<

主人公は太宰本人ではないのでしょう。
派遣社員とか書いてあったので、現代にかなり近い人物だと思いましたが、だったら「インフレ」は知っているでしょう。

M>「最初は輸出が出来なくて困ったけど」
「そうなんだ。今じゃみんな皆給料高くていい世の中じゃん」
「馬鹿いうな。物価が高いのに年金は上がらんから年よりは永遠に働かんとならん」<

これって、時代を昭和(戦後)から一気に、平成29年(2017年)まで、駆け抜いて書いているのですか。
このあと、田中角栄の話が出てくるし。


N>「ああ、太宰大明神のお陰じゃ。子育で大変な若者から金を奪わないと生きられないなら、俺は多摩川に入水するって国会で」
「はあ、太宰が国会に」
「大明神は父の意思をついで衆議院議長になったんだよ」
「まじっすか」
「その代わり日本人は大明神を読めなくなった。<

オチ(ラストの締め)は、もうひとつ、わかりませんでした。

――――――――――――――

>今はやっている異世界もので 一山あてたいのですが 世界観とかどうでしょうか?
死んだほうがいいでしょうか?<

全体に、面白く書かれていると思いますが、主人公は太宰本人ではなくてファンだった男のようですね。
その彼がどうして「黒魔術をつかえるようになったかがわかりません。

また、黒魔術が使えるのだったら、(現実に爺さんを虫にしている)お金儲けは、いくらでもできると思います。
要するに、東京でも北欧でもよい生活が出来るということです。
黒魔術とかはなしにして、脚が地に着いた書き方で、あちらの世界から戻ってきた男を書いたらいかがでしょうか。

童子繭様は、文章力は、相当おありです。
話を具体的にするときの、練り込みが足らないと思います。


お疲れさまです。

2017-05-14 02:50

114.189.140.228

夜の雨

再訪

「執筆の狙い」に、下記(A、B、C)を書くように、お願いします。
そうすると、最初から、作者様の想いを胸に、感想を書かせていただきます。



A>今のシルバー民主主義で給料の3割が官製振り込め詐欺の年金とかで徴収されて、団塊より下の世代が徹底的に収奪されて、
子供を育てる余力を奪われている現状に対してのIFの世界を描きたいと思っているけどね<

●まず、導入部で、基本的な世界のイメージがわかるように書く必要があると思います。
ここで、読み手は、この作品が、今の世界の話でないことが分かります。
描写でもよいし、会話でもよいし、ニュースでもよいし、できるだけ、説得力があるように書きます。
基本は、描写を含めたエピソードからかな。

B>その世界では
最低賃金が3000円
年金は賦課方式ではく、積み立て方式なので世代間搾取がない
給料が高い分物価がインフレ気味
インフレがひどくて産業の空洞化が今よりもっとすすんでいる<

このあたりも、説明ではなくて、エピソードで書きます。
どうしても説明しなければならないようなところは「会話文」とかで、単純な説明はさけます。
とにかく、エピソードを重ねると説得力が話に出てきます。

C>現役世代は年金搾取がない分子供が育てられるので、人口ピラミッドはわりと三角形
お年寄りの年金は自分でためた分しか使えないので窮乏している老司は結構いる
太宰治が読めない
太宰を読んだものだけブラックマジックがなぜか使える

という条件でシミュレーションを考えてみましたが まあ 誰も読まないでしょうな。。<

>太宰を読んだものだけブラックマジックがなぜか使える<
太宰風(ファン)の主人公はよいのですが「ブラックマジックがなぜか使える」これは、やめた方がよいと思います。
やるなら、話の内容は「ブラックマジック」が使える男が、「御作ABC」の世界で、どんな生き方をするか。
他人をつぶしてというか、世界を相手にのし上がるエンターテインメント作品か、「ブラックマジック」自体が、小粒しか使えないので、世界征服などは、無理で、普通に働くしかない。
普通に働きながら、世の中の矛盾にため息をつき、「秋子」や「爺さん」に逢う。
汗をかいて働くことがあんまり好きではないので、楽をすることばかり考えているが、秋子が好きになり、就職活動を小粒の「ブラックマジック」を使いながら、地道に頑張る主人公。
主人公は、秋子のむっちりとした身体を思い浮かべ、頑張らなければと、読み手が喜びそうなことを踏まえながら、御作を書きます。


こんなところでしょうかね。

2017-05-14 03:41

114.189.140.228

童子繭

弥言様

まあね ラノベもでも働く魔王とか 素晴らしき異世界生活とか まあ よく工夫してるよ 売れているのは 結構チームプレイとか 使って うまく感動とかカタルシスとか演出してますわ ソードアートオンラインとか

でも なんか でも おっさんとしては面白くないけどね 狼と香辛料とか かなり エッチだけど 面白いね ヨーロッパ中世の貨幣を使ったギャンブルとか商人の世界で

再訪ありがっと

2017-05-14 07:08

27.120.134.1

童子繭

夜の雨様

すごい分析じゃない。。。すごいね。ありがとう。うれしいよ

全部コメント読んだけど納得だよ。まあいろんなアプローチあるね

あっこまで書いて やっぱり黒魔術と 今とはちょっと違う社会をどう見せていくか。。。


A>今のシルバー民主主義で給料の3割が官製振り込め詐欺の年金とかで徴収されて、団塊より下の世代が徹底的に収奪されて、
子供を育てる余力を奪われている現状に対してのIFの世界を描きたいと思っているけどね<

●まず、導入部で、基本的な世界のイメージがわかるように書く必要があると思います。
ここで、読み手は、この作品が、今の世界の話でないことが分かります。
描写でもよいし、会話でもよいし、ニュースでもよいし、できるだけ、説得力があるように書きます。
基本は、描写を含めたエピソードからかな。

B>その世界では
最低賃金が3000円
年金は賦課方式ではく、積み立て方式なので世代間搾取がない
給料が高い分物価がインフレ気味
インフレがひどくて産業の空洞化が今よりもっとすすんでいる<

このあたりも、説明ではなくて、エピソードで書きます。(その通りだと思うね)
どうしても説明しなければならないようなところは「会話文」とかで、単純な説明はさけます。
とにかく、エピソードを重ねると説得力が話に出てきます。

C>現役世代は年金搾取がない分子供が育てられるので、人口ピラミッドはわりと三角形
お年寄りの年金は自分でためた分しか使えないので窮乏している老司は結構いる
太宰治が読めない
太宰を読んだものだけブラックマジックがなぜか使える

という条件でシミュレーションを考えてみましたが まあ 誰も読まないでしょうな。。<

>太宰を読んだものだけブラックマジックがなぜか使える<
太宰風(ファン)の主人公はよいのですが「ブラックマジックがなぜか使える」これは、やめた方がよいと思います。
やるなら、話の内容は「ブラックマジック」が使える男が、「御作ABC」の世界で、どんな生き方をするか。
他人をつぶしてというか、世界を相手にのし上がるエンターテインメント作品か、「ブラックマジック」自体が、小粒しか使えないので、世界征服などは、無理で、普通に働くしかない。
普通に働きながら、世の中の矛盾にため息をつき、「秋子」や「爺さん」に逢う。
汗をかいて働くことがあんまり好きではないので、楽をすることばかり考えているが、秋子が好きになり、就職活動を小粒の「ブラックマジック」を使いながら、地道に頑張る主人公。


いやああ 正しいんだけど 太宰が好きだから太宰のネガティブワードが黒魔術に使える世界にしたいんですよねえ 理屈じゃなくて 趣味ですね。。。

2017-05-14 07:16

27.120.134.1

童子繭

でも 夜の雨さんが言う通り 転生した太宰が主人公でもいいなあって思ってもいます。。。。

2017-05-14 07:52

27.120.134.1

岩作栄輔

拝読しました。
面白かったです。
セリフが考えられていて飽きさせないです。
ただどちらがどちらのセリフなのかが分かりにくい部分があるように思いました。
秋子と始まるであろうロマンスが描かれていないのは不満でした。
山本直樹のマンガのキャラのような、ドライな魅力がありました。

2017-05-14 15:40

118.241.242.109

童子繭

岩作栄輔さま

私も山本直樹が大好きです いいセンスしてますねえ セリフちょっと考えますわ エロ黒いいよね

2017-05-14 16:42

27.120.134.1

でしょ

あんたってショボ過ぎ見ててイライラする

2017-05-14 21:46

221.22.130.5

卯月

拝読。

面白かったです。
もう少し風刺の部分前に押し出せばネ。いいんじゃない。前作よりも面白かった。

でもなんで太宰? 

ううーん。
作者さん青年? いやいや実年齢でなくて精神年齢。悪い意味じゃあないよ。

益なき事しか申し上げられませんが、御寛恕下さい。
御健筆を心より祈念申し上げます。

2017-05-14 22:08

183.176.74.78

童子繭

卯月様。。せしんんねんれい、低いかも。フウシっすか。なるほおどお

2017-05-14 22:18

27.120.134.1

童子繭

でしょ、おまえはそんな高級蚊よ。

2017-05-14 22:19

27.120.134.1

でしょ

底サラの親戚風情に何か言われてもなー

2017-05-14 22:41

221.22.130.5

童子繭

でしょ

お前もなんか書いてさらして 自分の実力を証明しろ 適当な批判ばっかりしないで

2017-05-15 07:42

27.120.134.1

でしょ

適当? へえ〜

もう散々やってるっつのアホか

2017-05-15 10:17

126.245.135.211

でしょ

あんたと幸田どっちが古いの?

2017-05-15 18:22

125.194.155.93

童子繭

でしょ様

多分こうだ さん、

2017-05-15 18:59

126.234.117.127

でしょ

マジでー
だからってさんとか言っちゃうんだねあいつのクソさ加減くらい散々知ってるくせにさ

2017-05-15 19:50

106.181.156.80

童子繭

でしょ のおっちゃん

あんたは何者なの? 昔のHNはなに?

2017-05-15 19:55

27.120.134.1

でしょ

そんなのみんな知ってるじゃんか裏行って聞いてきなよあたし結構有名みたいだよぐーぐる先生でもごはんの検索候補にでしょって出て自分でビビったもん惨めじゃんねそろそろ死にたいよね

2017-05-15 22:33

221.22.130.5

童子繭

でしょ

さみーしー人でしょ げんきだせ

2017-05-16 07:33

27.120.134.1

でしょ

ほらあ、そういうとこだよ
あたしがさみしい人っていうのはあんたたちの願望であってただのこじつけでしょそういうとこもっとちゃんと恥じらわないといつまでも何でも苦手な人臭みたいのすごいんだよいい加減何とかしろっつことだよね
なんてったってこのとこのあんたの振る舞いなんかさ、ああいうのこそさみしい人って言わなくて何だと思う?
要するに、あんたって怯えてるんだよね所詮

2017-05-16 21:11

106.181.154.63

でも

かまってちゃん臭すげぇな

2017-05-17 11:31

126.186.228.27

童子繭

みんなみしいんだ

2017-05-17 11:52

126.234.116.49

方祝

童子繭さん。
会話が多く、状況の説明が少ないので少し読みづらい。

1000万円

こういうのは一千万円の方がいいかも。

2017-05-17 17:18

126.161.149.20

童子繭

方祝さん、

貴重なアドバイスアリガトオオ

2017-05-17 17:29

126.234.116.49

ラピス

太宰治好きな私としては、たまらない作品でした。面白かったです。
ただ、先の方が既に指摘されてるように、最初がいきなりじゃなーと思いました。

2017-05-17 20:04

49.106.211.143

童子繭

ラピス様

最初がいきなりじゃなああtって どういう意味ですか? 情報が足りてないってことっすか?

2017-05-17 20:28

27.120.134.1

童子繭

確かに透かすかだよなあ。やばいね

2017-05-17 21:24

27.120.134.1

ラピス

世界観がわからないうちに、黒魔術が使えるんだよ←おじいさん驚きってとこが、いきなりじゃなーと思いました。
先の方が仰るように黒魔術で何かやらかしてから驚きって形に持っていく方がいいかもー。

2017-05-18 00:12

49.106.211.143

童子繭

ラピス
たぢかに。ただ読者が話のリアリティラインが測りかねてるところへ、奇襲かけたいんだよね。クロマジュツなんてどんなに丁寧に描写しても、チャチイもんだから。でも自分でもよくわかんない。

2017-05-18 05:47

27.120.134.1

童子繭

ラピスさん、敬称抜けた。

2017-05-18 05:48

27.120.134.1

天ヶ瀬

読みましたー。


普通に面白かったけど、私は「義経ホエール」推しです。
童子繭さんにしてみたら、今作は小手先での執筆感ありありで、少し物足りなさを感じました。


異世界転生ものは、さんざん出尽くしてますね。あれはもう商業コンテンツの世界なので、キャラ設定、ダンジョン設定での「出オチ」インパクトと、過去に消費されたストーリー、演出パターンレシピをこねくり回せば結構ヒットしてしまう類のもんだと思ってます。
私も好きと言えば、好きなジャンルなんですけど、すぐに飽きがきてしまうのが困るんですよねー。

やはり「踏襲」よりは「破壊創作」の方が面白いと思いません? 売れるかどうかは別にして(笑)

今日はトランプさんが破壊創作してくれたおかげで、世界相場がカオス状態になりそうです。私の得意な空売りで一儲けして参りますので、また後程。頑張ってくださいねー。

2017-05-18 07:04

153.165.220.231

童子繭

天ヶ瀬さん

感想ありがとう 私は毎回小手先の出落ちですよ これから面白くなる予感があるから もうちょっとこれ続けるかもかも
天ヶ瀬さんトレーダーなんだね 個人的にもっと深い話がしたいわ 私もFXとCFDやりまくってます ブログ遊びにきてください

異世界ねえ でも結構緻密なマーケティングの手法がとられていて すごいのかもね まあ もういい年だと感動はしないけどね
田中芳樹のファンタジーにどっぷり浸っていたころの私なら 今の異世界作品もひたれたのかなあ 田中のほうがもっと志は高かったようなきがするねえ


ブログ辞退は投資の記事はまったくかいてないでエロ写真ばっかりですが

エクスマキナ見ましたよ すばらしかった いい作品教えてくれてありがと

2017-05-18 07:35

27.120.134.1

スピルカ

設定はおもしろいとおもいましたが、内容は単に太宰治とファンタジーを無理にこじつけただけなのかなと。太宰治が好きなんですか?

2017-05-22 12:06

122.201.4.209

童子繭

スピルカ様

呼んでくれてありがとう そうですね ただ無理にこじつけただけかも 太宰はめちゃくちゃ好きです

2017-05-22 12:32

210.169.207.233

芝浦

ラノベですね。
異世界へ来て、強い俺!って話は守備範囲外なので、こういう話は久しぶりに読みました。
あ、リゼロは割と好きです(賛否両論あると思いますが)。

世界観をもっと作り込めばいい感じになるかなと思います。
初見の感じだと、世界観にすごい違和感があります。
異世界?魔法?日本?隣国の名称も同じ。主人公嫌な奴だな。でも卑屈な中学生とかは好きそうだな(ラノベ読者は学生層が多いと言うイメージから)。インフレ、年金?話してる内容めっちゃ地味だ。で、太宰治が神ってどういうこと??
と、終始、世界観が落ち着かないまま読み終えます。

逆にプラスは、
・軽く読む分には、読み易い。
・会話の破綻はなく、無理なく読める。
・インフレとか、年金のこと挟んでるのが、教育に寄与しそう。
そして個人的に、「生まれてすみません」がブラックスペルなのが、ナイスです。

太宰さん、人気あるんですね。

2017-05-26 13:29

118.109.165.165

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