作家でごはん!鍛練場

『自分色』

迫田郎著

なんとなく子供が塗った塗り絵を見て描いてみました。小説を書くのは初めてなのですがいずれ小説の新人賞に挑戦してみたいです。内容もそうですが、文としてどうなのかなど些細なことでもいいので聞かせていただけたら嬉しいです。
宜しくお願いいたします。

※なぜか段落の始めにスペースが入りません。どうしたらよいのですか?

胸元にリボンをあしらったトップスに膝丈スカートを履き 、アップにした髪はふんわりカールしている。小物はブレスレットと小さなバッグのみで、周りにいる女の子に比べれば多少地味かもしれない。しかし大きな瞳に愛らしい笑顔を浮かべるその顔は、とても魅力的で振り向く者は多い。
ヒカリは待っていた。真っ白なヒカリを自分色に染めてくれる人を。
しかし所詮ヒカリはたくさんいる中の一人、なかなかいい人は現れない。
ヒカリにも好みはある。容姿は正直どうでもいいが、優しく、そして長く愛情を持って接してくれる人が理想だ。
以前ヒカリの近くに住んでいた女の子は一目惚れされたらしく、すぐに引っ越した。アイドルのような容姿をしていたその子は今どうしているのだろう。相手の子はとても元気が良く、少々乱暴そうだったのでヒカリは少し心配していた。
その子が引っ越してから一週間が過ぎたころ、ヒカリにチャンスが訪れた。
その人はアオイと呼ばれていた。
ヒカリは一目見て思った。絶対あの人がいいと。
しかしアオイはヒカリをちらりと見ると通り過ぎてしまった。思いは通じなかったのだと残念な気持ちになったとき、アオイが再び戻ってきた。そしてヒカリに手を伸ばすと家へと連れ帰る。ヒカリは初めて入る部屋に緊張していたが、その日アオイに触れられることはなかった。
アオイは家族三人で暮らしている。父と母、そしてアオイの三人だ。父は帰りが遅く見たことがない。母はパートで昼間は出かけていてアオイも夕方までは帰らない。それでも寂しくはなかった。部屋には他に二人の女の子がいたからだ。
二人ともいい表情をしている。輝いて見えた。
「新しく来た子? 名前は何て言うの?」
「ヒカリ。よろしくね」
「うん!そんなに不安そうな顔しなくても、ヒカリもすぐ私たちみたいになれるよ」
そう言ったミドリは料理が得意な女の子だ。
「私はマユ。一応地下アイドルなんだけど、知らないよね?」
「あ、ごめん。でもアイドルってことは納得だよ。凄く可愛いもん」
「ありがと。そういうヒカリも可愛いよ!あとはアオイ次第でもっと可愛くなれるよ」
ヒカリは嬉しくなった。
毎日生活を共にするうち、二人はヒカリの憧れになった。早く二人のようになりたい。
そう願って迎えた週末、アオイは朝から降り続く雨にガッカリした様子だった。外に行くことを諦めたアオイはヒカリに近づく。
ヒカリはアオイから目をそらさなかった。アオイもまた、ヒカリをどんな風にしようか悩んでいたようだったが、ついにそのときがきた。
丁寧に丁寧に扱われたヒカリは見事に染まった。他の二人よりも綺麗になったような気がした。アオイはやり切ったのか満足したようにヒカリを見つめてうなづくと、母に向かって叫んだ。
「ママ、これ見てーうまく塗れた? 壁に貼っておいて!」

自分色 ©迫田郎

執筆の狙い

なんとなく子供が塗った塗り絵を見て描いてみました。小説を書くのは初めてなのですがいずれ小説の新人賞に挑戦してみたいです。内容もそうですが、文としてどうなのかなど些細なことでもいいので聞かせていただけたら嬉しいです。
宜しくお願いいたします。

※なぜか段落の始めにスペースが入りません。どうしたらよいのですか?

迫田郎

49.98.78.225

感想と意見

大丘 忍

>小説の新人賞に挑戦してみたいです。

とすれば、30枚の小説に挑戦しなければなりません。30枚でも小説なれば初期設定、展開、更に発展、結末という、起承転結が必要ですから、本作のようなオチを狙ったショートショートばかり書いていたのではあまり鍛錬にはならないと思います。

さて、ショートショートとして本作を見た場合、最初にヒカリとアオイを同次元で描いておりますが、これではオチというより、読者は騙された感じを抱きますね。読者を騙すのではなく、ふーん、なるほど! と納得させるオチを考えるべきでしょう。

すこしきつい感想ですが、新人賞挑戦希望と言うことなので。

なお、段落のスペースは、原文を投稿画面に貼り付けて、その画面と表示画面を見比べます。投稿した原文画面では一文字下げになっていても、表示画面では一文字下がっていないことがあります。その両方を見比べながら、投稿画面で調整します。私はそのようにしております。

2017-04-21 15:24

221.242.58.46

迫田郎

大丘忍様
返信いただきありがとうございます。読んでいただいたこと感謝しています。

新人賞へは長編を応募する予定で、今100枚ちょっと書いているんですが、自分の文の書き方が文章としてどうなのか不安になり近くにあるものを題材にここへ投稿しました。

騙された感じのオチでもいいのかと思っていましたが、そうではないのですね。勉強になります。
ヒカリとアオイについては同次元でなくもっと工夫が必要ということですね。
読み手に納得してもらえるように、もっと勉強していきたいと思います。

段落についてはやってみます。丁寧にありがとうございました!

2017-04-21 21:57

49.106.204.149

弥言

拝読させていただきました。

文章自体は私の好みでした。私は一文が短く読みやすいものが好きなので。リズムにも乗れているし自然に読めました。
アイディアは面白かったと思います。一回目は「?」となりましたが、読み返してみたら分かりました。

ただ、応募を念頭にした練習用としては、適切でなかったかなと思います。上でも指摘されているように読者を錯覚させて最後に答えがわかると言うようなもので、短編小説というより「ジョーク」に近い題材だと思います。WEBで公開されているもので下記のようなジョークがありますが、方向的には同じ種類のものかなと思います。

=====
少年4人が動物園で騒ぎを起こした罪で裁判所に呼び出された
裁判官「自分の名前を言い、したことを素直に告白しなさい」
一人目の少年「僕の名前はジョージです。僕は猿の檻にピーナッツを投げました」
二人目「僕の名前はピーターです。僕もジョージと一緒にピーナッツを投げました」
三人目「僕の名前はポールです。僕も二人と一緒に猿の檻にピーナッツを投げました」
四人目「僕の名前はピーナッツです」
=====

これは「人の名前がピーナッツのはずない」という先入観を利用して読者を騙し、最後のところで「やられた(笑)」とするのが狙いのジョークです。
ジョークとして完成度を高めようと思うと、御作品は長すぎると思いますし、ジョークに心情描写や情景の描写も不要のはずです。上の例ですと、ピーナッツがイケメンであるとかないとか、裁判所が清潔だとか不潔だとか、そういう情報は蛇足になります。蛇足が多く長いジョークを頑張って聞くと最後のオチで「やられた(笑)」ではなく「騙したな……」と思われてしまいます。

投降の目的に合わせようと思うと、ヒカリが塗り絵であることを最初にばらしてしまうのも手だと思います(面白くなくなるかもしれませんが)。人気のないキャラで手に取ってもらえない悲しい塗り絵の心境を描写し、手に取ってもらえた時の喜びや、希望と違う色に塗られた時の悲しみ、アオイと心が通じた瞬間の心情などを短い物語にした方が練習になったのではないかと思いました。

2017-04-22 11:42

124.84.83.158

アフリカ

拝読しました

趣味を越えた書き物をしたいとのことで、感じたことを少しだけ……

先ずは、この内容なら俯瞰的な書き方をするより当事者の目線で書いた方が話に乗れやすい気がしました。そして、俯瞰している筈なのにその情報は殆んど出てこないのも気になりました。

キャラクターの名前もカタカナは僕的には違和感でした。カタカナのキャラクター名は作者の意図的な部分が初めの方から漂っている感じで「オチ」に働く意外性を阻害している気がします。

最後に、上にも出てましたが話の起伏があまり感じられませんでした。起承転結の形になっていなくても面白い話は沢山あると思うのですが御作は平坦な場所からスコッと落ちた感覚でしょうか……

でも、それでも、一つの話を考えて最後まで文章にしていく作業を好きな方がやっぱり上達していく方なのだろうと思うのでお互い頑張りましょ

ありがとうございました

2017-04-22 13:53

49.104.47.201

迫田郎

弥言様

読んでいただいたき、ありがとうございます!
文章について自然に読めたのと、好みと言って貰え、良かったです。励みになります!
長文書くときもこんな感じで一文をあまり長く書かないことが多いです。
でも、二回読まないと伝わらないということは、内容も文章もまだまだということですね。

ピーナッツの話、分かりやすかったです。私の書いたものが中途半端な感じがよく分かります。

もう少し、練習になるように全体の構図をきっちり考えて書きたいと思います!貴重な意見ありがとうございました!

2017-04-22 15:18

49.106.204.149

迫田郎

アフリカ様

返信いただき、ありがとうございます!

俯瞰していることに対する情報ですか。そうですね、それが抜けていることがみなさんが言われているような騙された感じに繋がる原因でもありますね。勉強になります!

名前に関しては、塗り絵に出てくる人物が現実離れしたものが多いのでカタカナの方がしっくりくると思いそのようにしました。
名前は物語の中で重要ですよね。違和感を与えないようにしていきたいと思います。

起承転結については正直あまり考えておりませんでした。気を付けたいと思います!

こうやって、感想をいただいたことに返事を書くのも文章を書く上でとても勉強になりますね!
お互い頑張りましょう!ありがとうございました。

2017-04-22 16:22

49.106.204.149

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