作家でごはん!鍛練場

『伊坂孝太郎が好き』

アフリカ著

○伊坂幸太郎著
『陽気なギャングが地球を回す』松竹映画
『アヒルと鴨のコインロッカー』9ページ
『マリアビートル』257ページ
『残り全部バケーション』145ページ
『Pk』74ページ
『ガソリン生活』16ページ
出典



僕も長いの書けないのでカクヨムの機能を使ってチョロチョロやってみてます。
折り返しと言うか、物語が動き出す起点まで書けたので読み手に興味を抱いてもらえるのか気になりはじめてストップさせてます。
引きがあるのか興味が持続的に保たれるのか気になります。

課題としては
小さな物語を滅茶苦茶な配列で並べて、最後に完全に重なる伊坂幸太郎は本当に素敵だな~僕みたいなアホでも作風の断片的な事を真似できないかな~なんて大それた事を漠然とした思考で垂れ流してます。それと、主となるストーリと別物の話が次々に展開して最後に繋がる書き方の練習でしょうか?なるべく本筋の話と言うかそこの臭いを消せたらな~とワケわからん考えです。

⚪人生は時に小説よりも面白い

【新澤圭吾】三か月前

 九州の某市街地中心部に建つ、古くも新しくもない十二階建のビル。霞んだ茶色のタイルが鈍く遠慮がちに昼間の陽光を跳ね返している。そのビルの八階、エレベータから降りて一番奥の部屋に嘲るような声が静かに染み渡っていた。
「あのね……ウチは、そういうのやってないのよ。それに、普通の人が書いた私小説なんて誰が読むの?」
 黒いアームカバーを右手だけに着けた初老の男が金縁の眼鏡を指先で押し上げながら言った。いんげん豆のような細長い顔の中心でクチャリッと僅かに眼鏡が軋んで無機質な音を発する。予想はしていたが、地方紙の編集部長など程度が知れている。新澤圭吾はたタメ息に似た浅い深呼吸をしてから一気に捲し立てた。
「もう古い映画になりますが、伊坂孝太郎原作の陽気なギャングが地球を回すは、ご覧になりました? あの映画の中で『昨夜のアナタの夢が、目が覚めた瞬間に違う誰かの夢と成り世界中で今この瞬間も繋がっている』と主演の俳優が演説しています。正に、僕の書いたこの物語がそれで、夢で世界を繋ぐ男の話なんです。そして、その男が僕なんです。つまり、僕の書いたこの話が夢の中では既に世界中で配信されてる。宣伝も何もしていないのにありとあらゆる人種や国境も宗教すら越えて人々の頭の中に既にあるのです。分かります? それが、どんなことなのか?」
 地方グルメ雑誌のゲラが積み上げられた事務机に両手を着いて身を乗り出す新澤に気圧されて仰け反るように椅子の背もたれに身体を預ける編集部長。
「と、とりあえず。一度、読んでみますから」
 言って原稿が入った茶封筒を引き寄せる編集部長の手を取り、新澤がもう一度挑むようにその瞳を覗き込む。
「絶対に世に出すべき作品なんです」
 金縁眼鏡の中に反射する自分の顔を眺めながら更に念を押す。
「世界中で、ベストセラーになります」
 言った瞬間に両腕を掴まれて新澤は左右にゆっくりと顔を振った。一見して警備員と分かる逞しい体躯の男に挟まれて両脇から押さえ込まれるように圧力を掛けられている。新澤は腕を抱え込まれている不快な体制を直したくて身体を動かした。
「騒動は困ります。許可なく面談は出来ないんですよ。とりあえず警備室に来て下さい。私達が先ずは話を聞きますから」
 言いながら圧力を強める警備員の緊張した表情に新澤は諦めるように呟いた。
「あまり、時間は残されて無い筈なんですよね……」



⚪火の無いところに煙は立たない

【坂下美華】二か月と十一日前

 桜灯りフェスタ。今年も上司の物件絡みで半ば強制的に参加させられているボランティア。河川敷の公園で毎年開催されるライトアップされた桜とジャズのイベント会場の設備維持と管理。維持管理といってもボランティアはイベント会社のスタッフがアタフタと走り回る姿を眺めながら時折パンフレットを通行人に配るだけの雑務に終始している。弁当代とチケット代の要らない音楽観賞だとも言えるが、ジャズのような玄人向けの音楽に疎い美華には手放しで喜ぶようなことでもない。三十路の独身女にも休日することは幾らでもある。
「今年は……桜、ないね……」
 上司の明石智美が僅かに咲いている桜を見上げる。明石も自分と同じく三十歳を目前にして独り身の気楽さと時折取り憑かれる極端な孤独に身悶えしながらもそれに耐えて必死で自分の価値を押し上げてきた筈で。ただ、枝の先端で申し訳無さそうに淡い色の花びらを広げている桜のように、個の技術と言うか抜きん出た才能を一番初めに開花させた女はそれ以外の部分では潔く散るしかないのだろうと、美華はぼんやりと思う。同時に、他の蕾は自分を美しく魅せるタイミングを心得ていて周囲が自分を飾り立てる時が来るまで気付かない振りをしながら身を固く閉ざしているのだとも思う。
「どっちか分からないけど、私も早く咲いてしまえば良かった……」
 美華のタメ息に似た呟きを、明石が桜を見詰めたまま拾い上げる。
「何それ? でも、気付いたなら明日にでも咲いた方が良いわ。映画の中で瑛太が言ってたわよ。『裏口から悲劇はおこるんだ!』ってさ……」
「明石さんこそ意味分からないですよ」
「映画の台詞だから、分からなくて良いの。とにかく、人生は劇的に変化する瞬間があるのよ。そして、それを決めるのは私達。でしょ?」
 言って微笑む明石を見ながら、美華は声を上げて笑った。そして昨夜見た深いピンク色の液体の中に沈んでいた地球が静かに浮かび上がる不思議な夢を思い出した。


⚪好きの反対は嫌いではない

【中尾徹】一か月と六日前

 取引先の近所に新しく出来た定食屋で、上司の川副忠がカツ丼をご飯とカツのセパレートで注文している。毎度の事なので分かってはいるが面倒臭い。店員も次回来店の時には良い顔をしないだろう。中尾徹は諦めに似たタメ息を吐いてから呟いた。
「カツとご飯を分けるなら、初めからカツ丼とか選ばない方が良くないですか?」
 中尾の問いに、いまだメニューを睨み付けている川副が視線の先にある柔らかそうな玉子で閉じられたカツの写真を指し示す。
 「あのね、嫌いなら頼まないのよ。好きだからこそ注文してるの。ただ、俺は汁の混ざった白飯をグチャグチャと撹拌しながら食べるのが苦手なの」
 指先で数回押し付けたカツ丼の写真が店の照明によって薄く光る。中尾は、差し出されたその写真を眺めたまま続けた。
「何でも、口に入れてしまえば同じですよ」
 中尾の言葉に頭を振る川副。割り箸をテーブルの上のケースから取り出し指し棒のように中尾に向ける。
「分かってないな。『『正解がはっきりしなくて、重要な問題』ほど、人は他人の答えを真似する』つまり、自分らしさを追究するならカツと、白飯は分けて食べるべきなんだ」
「それ、伊坂孝太郎のマリアビートルですよね。読みました。でも、こんな場面で使う台詞じゃないですよね。全然読めてないじゃないですか」 
「おっ! 中尾に小説の事でディスられるとはな」
 中尾は両手を目の前で広げて『分からない』とジェスチャーする。そもそも、川副の小説感は他者とは少しズレていると感じる。川副には物語の牽引力よりも一つ一つの言葉の選択や接続が気になるらしい。だから、言葉のリズムの話を事ある毎に持ち出す。確かに小説好きの人間の思考ならそれもアリなのかも知れないと思う。だが、それにしても、面倒臭い。物事全てを湾曲した見方でしか捉えることの出来ない人種。やっぱり、面倒臭い。
「そう言えば、川副さん。小説は? 書いてるんですか? 芥川賞を獲るって鼻息を荒くしてたのが僕が入社した年だから、もう三年経ちますけど」
 やっと出てきた熱めのお茶が注がれた湯呑みの上部を吹いてから話の水を変える。川副と既存作品の批評で同意見になる筈もない。ただ、湯呑みから立ち上る湯気にもならない熱気と同じで吹き飛ばしてしまえば口触りを害することはない。中尾は、然も興味深そうに川副の目を覗き込む。
「書いてるよ。でも、俺の小説は超絶に長篇なのよ。なにせ、毎夜の夢がアイデアの根元だから尽きることもない」
 嬉々として答える川副は自分のアイデアこそが世界を変えると考えているかのように定食屋の油にまみれた天井を感慨深げに見上げる。その光景に中尾は吹き出したくなるのを必死に堪えた。努力や才能無くして作家などと言う特別な存在になれる筈もない。夢を書き綴るだけでベストセラーが生まれるなら自分はアメリカの大統領にさえなれる。そんな感情が溢れでないように注意しながら言葉を選ぶ。
「そして、書き終わることもない」
 納得したように中尾が呟くと、それに深く頷いてから川副は答えた。
「そうだ。芥川賞なんて大したことない。今狙ってるのは…」 
 言って、川副が中尾を見詰める。真っ直ぐに見据える黒い瞳を見返しながら中尾はその部分から昨夜の夢で見た軽薄なピンク色の液体が溢れ出ててくるような気がした。恐怖も興奮もない平坦な夢だった。体液なのか他の液体なのか判別出来ないピンクの液体が身体の至るところから噴き出す。ただ、それだけの夢。中尾は奇妙な感覚を取り戻したまま続ける。
「聖書に替わる発行部数の物語でしょ? 漫画でありますよ、聖書のその行」
「あっ! お前な、上司の話を折るのは出世に影響するぞ? ここは知ってても知らない振りをだな…」
「気を付けます! それより夢の物語が川副さんの小説の軸になってるなら昨夜見た僕の夢も役に立つかも知れませんよ?」
 身体の中を、奇妙な浮遊感が駆け巡っている。現実味の無い焦燥感に背中を押されるように、中尾は昨夜の夢の話を持ち出した。
「カツ丼が出てくるまでだぞ。聞いてやるから話してみろ」
 川副が握り締めていた割り箸を割ってから答えた。



⚪NO SUGAR NO LIFE

【岩城千尋】当日

 昨夜までの雨が嘘のように無色透明な空気が街中に満たされていてカーテンを開いた十二階から見下ろす世界を純粋な色に保っていた。
「昨日、魘されてたよ? 大丈夫?」
 リビングのソファに腰掛けた拓未が、朝の情報番組を眺めながら訊く。岩城千尋はキッチンに立って沸々と泡を上げ続けている珈琲メーカーの隣に先週買ったばかりの揃いのマグカップを並べた。
「なんだろ? 悪い夢を見てたのかな……覚えてない。砂糖どうする?」
 訊きながら千尋は、アルバイトで通っている文具屋の店長が言っていた荒唐無稽な話を思い出した。夢から目覚めて暫く残る鮮明な記憶と言うか明確な感情が、メモなどを残さなければ殆んど全て消えてしまうのは夢で何かを伝えようとする意識を外部から消されてしまうかららしい。それは、夢が伝える秘密事項を消し去る欧米の情報機関が特定の人物に向けて行っている謂わば妨害電波のようなもので、本人は全く気が付かないらしい。千尋は角砂糖を入れた硝子容器を手元に引き寄せて拓未に視線を移した。
「砂糖は三つ」
 拓未がテレビのチャンネルを変えながら答える。考えれば拓未と同棲するようになってから三ヶ月が過ぎたが、いまだに砂糖の数を定数として認識させてくれない拓未に焦れったい感情を抱くこともあるが、楽しいデジャブだと思えば毎回砂糖の数を訊ねる作業もマンネリ化することは無い。デジャブも店長に言わせれば夢と同様に誰かが何かを自分以外の人間に伝えたいときに起こる現象らしいが、自分が毎朝感じるデジャブは自らを楽しませる為に自身が発信している翌日の同じ時間に届く素敵な電波だ。ただ、時折感じるどんな風に考えても思い出せない奇妙なデジャブは自分以外の誰かが何かを伝えたくて発信しているのかも知れない。漫然と考えた後で千尋はポツリと呟く。
「多分、魘されてたとしたら拓未が浮気してる夢だね。それも年上のオバサンとね」
「アハハ……オバサンは無いわ」
「どうかな? 音楽関係者の女の人って若く見えるし。拓未の身近な人って年齢感じさせないよ」
 笑い飛ばす拓未を横目に、千尋は同棲を始めた頃に感じた種類と同じジェラシーが甦るのを感じる。河川敷の音楽イベント。スタッフや取り巻き達に囲まれる拓未。客席から眺めるだけの自分。手に入れたモノの価値を人前に晒す高揚感と、同時に感じる不安と嫉妬心。拓未の奏でるウッドベースのリズムと、細く長い指先を撫で回すように見詰める観客達。所有欲が後押しする敵意。
「スタッフに、美人いないし」
「そうかな? 打ち上げで拓未の側から離れなかった雑誌の編集者。露骨にアピってたから正直ムカついたし」
「あのね、誰かを疑う時は、よっぽどちゃんとした理由がないと駄目なんだよ」
「でた! 伊坂孝太郎。でしょ?」
「なんで、解ったの? 確かに『残り全部バケーション』の台詞だけど何気ない言葉だから気付かないと思ったのに」
 千尋は微笑んで珈琲カップに満たされている琥珀色の液体を眺める。大好きな小説家の言葉を引用するとき右の眉が僅かに吊り上がる拓未の癖はもう少し明かさないでおこうと思う。
「なんだ? 字幕速報で変なの出てる」
 拓未が惚けた声を上げる。千尋も両手にマグカップを持ちながらソファに腰掛け、三つの角砂糖が入った方を拓未に差し出す。オリーブオイルが、やたらと掛けられた料理を自慢気に指差す人気俳優の頭上に流れる字幕。
「九州南部地区で、桜色の急病人が続出?」
 その字幕を眺めながら拓未が首を傾げる。千尋はその仕草を愛しく感じて微笑んだ。



⚪雨が降ったら傘をさせ

【川口竜二】当日

 巨大銀行の金庫室のような心の奥深くに閉じ込めていた感情が、重厚で緻密に作られた扉の僅かな隙間から滲み出してくるような気がした。才能の決定的な差異に恐怖以外のものを感じなくなってから、ひたひたと静かに溜めていた負の感情。川口竜二は市街中心部に向けて渋滞する車の脇をすり抜けながら自転車のペダルを漕ぐ足に力を込める。踏み込む度に速度を増す車体とは全く違う自分に情けなくなる。自分が努力に努力を重ねても到底追い付けない才能を持つ同僚の中尾。人を魅了する才能。商品知識や、セールストークを磨くまでもなく容易く業績を伸ばし続ける。自分は踏み込めば踏み込む程に顧客や友人の機嫌を損ねて欲しいものが離れていく。
「大した事なんてしてない癖に……死ね!」
 雨に濡れながら呪詛を漏らした昨夜の帰宅路。自分の哀れさに悔しさが倍増した。コミュニケーションの難しさに絶望して絶叫したくなった。『臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する』伊坂孝太郎は小説の中で主となるキャラクターに言わせている。置き換えるなら臆病風を吹かし陰口で対峙する奴の心理を操って来た自分と、真っ直ぐな感情と朗らかな人当たりで周囲を明るく照らす中尾の対照的な役割は益々自分の無力さを助長させる。
「死ね。死ね。死ね……」
 川口は声にならないように叫んで自転車を漕ぐ足に力を込めた。市街地の混雑を駆け抜けて自身の会社が入るビルの前に辿り着いた時に自転車用のグローブの中に微かな滑りを感じる。視界も心なしか桜色に染まっている気がする。
「汗か?」
 独りごちてタイトなサイクリング用スーツの袖口で額を拭う。無意識にそれを眺めると黒いスーツの上に桜の花びらを乗せたようなピンク色が点々と浮かんでいる。
「花びら……」
 言いながら花びらを摘まむように指先で触れると、それは油に浮く水滴のようにスルリと川口の指先から逃げた。
「なんだよ」
 呟いてグローブを外した手で再度ピンク色の液体に触れると、今度は汗でふやけた指先を包み込む様にそれは絡み付いた。そして、そのまま指先を呑み込むように一瞬でピンク色の液体が増殖する。それは空気中の水分を刹那に吸い寄せたようにも見えて実際は自分の身体中の体液が各細胞から絞り出されていくのを感じる。一瞬で全身の水分が何か別のものに変化していくのを感じる。
「幻覚だろ……」
 呟いたが、それが声になっているのか川口自身にも判別できなかった。



⚪アキレスと亀の矛盾は理解できる人だけのものだ。

●折り返し地点 

【大原美憂】当日

 ビジネスホテルの簡易テーブルの上に広げた資料の中に、マサチューセッツの某大学教授が書いた論文に対する批判があって。大原美憂はそれから目を逸らす事ができなくなった。
 元々、新薬の宣伝の為に本社のある東京から九州下りまで来て研究員の自分が営業活動の真似事をさせられなければならないことにも納得が出来てはいなかった。更に地回りのような戦略的ではない営業展開をしている九州支店のことも気に入ってはいない。それにも増して川副という支店の営業課長程度の男に新薬の解りやすい資料を作成してくれと懇願されてそれを拒めなかった自分にも腹が立った。集中は散漫になり宣伝に使える論文より自分の興味ある記事へ意識は向く。当然のように、美憂はそれを睨み続ける。
 教授によれば夢から得る情報の統合が可能なら、未来の予測が可能だとの云うのだ。勿論それは多くの著名な学者や信頼ある科学雑誌に批難されることになったのだが、同時に世界各地で特定の地域毎に同系統の夢を見ているとの信憑性の高いデータもある。つまり、夢が統一性のある何らかの予測的情報を含んでいることを完全に否定する必要はない。可能性がある限り例えそれが僅かでも調べる価値はある。
 美憂はそこまで考えてから帰りにコンビニで買ってきた缶ビールを喉に流し込んだ。既に頼まれている販売促進の為の資料を作るつもりもない。いくら説明しても営業部の連中は薬の仕組みをまるで理解しようとしない。薬品を混ぜ合わせれば夢のような新薬が出来上がるとでも考えているに違いない。だが、世に出回っている薬の大半は文明社会から逸脱した世界に住む原住民等の呪いや迷信からヒントを得ている。日本で考えるなら消化器系全般の薬として使われる熊胆は、熊の胆と呼ばれて西洋医学的な思考など全く無かった飛鳥時代から利用されていたとする記述も残されている。材料は名前の通りクマの胆嚢であり乾燥させて造られ、古くからアイヌ民族の間でも珍重されてきた。恐らく始まりは勇猛な熊に肖りたいと願う気持ちを持った狩人達から発想されている筈だ。更に考えるならアイヌ民族の末裔には完全に死亡した細胞から機能性だけを復活させることの出来る薬を調合できるという噂が現代においても真しやかに囁かれていて既にアメリカの大手製薬会社が調査と権利取得の為の動きを始めている。
「人間のやることの九十九パーセントは失敗だ。だから、何にも恥ずかしがることはない」
 美憂は、友人に薦められて読んだ伊坂孝太郎の小説の一節を言葉にして発した。タイトルは確かガソリン生活か何かだった気がする。特に好きな作家と云うわけでもなかったが是非にとの事で読んだが読めばやはり人気の作家だと理解できる。考えて、飲み掛けの缶ビールを飲み干し一緒に買ってきていたスルメの足も口に放り込む。それを噛みながらバスルームに向かい浴槽に湯を張る。ベッドへ戻ると広げた明日の衣類を暫く眺めてテレビのスイッチを入れた。地方局の垢抜けないキャスターが公園のような場所で黄色いヘルメットを被り何かを必死に怒鳴っている。テレビ画面の向こう側が大きく揺れる。冗談のようにカメラの視界が反転して地面を天として映し出す。
「何これ……」
 美憂は、呆れながら呟いてその画面を注視する。
『助けて』
 世界の反転した映像の中に一瞬、垢抜けないキャスターが入って声にならないような懇願を繰り返す。直ぐにスタジオに画面は切り替わったがそこに座るアナウンサーも呆然として画面を見詰めている。
「何これ……」
 時間が緩慢に動いているような感覚がして、美憂はもう一度呟いた。

伊坂孝太郎が好き ©アフリカ

執筆の狙い

○伊坂幸太郎著
『陽気なギャングが地球を回す』松竹映画
『アヒルと鴨のコインロッカー』9ページ
『マリアビートル』257ページ
『残り全部バケーション』145ページ
『Pk』74ページ
『ガソリン生活』16ページ
出典



僕も長いの書けないのでカクヨムの機能を使ってチョロチョロやってみてます。
折り返しと言うか、物語が動き出す起点まで書けたので読み手に興味を抱いてもらえるのか気になりはじめてストップさせてます。
引きがあるのか興味が持続的に保たれるのか気になります。

課題としては
小さな物語を滅茶苦茶な配列で並べて、最後に完全に重なる伊坂幸太郎は本当に素敵だな~僕みたいなアホでも作風の断片的な事を真似できないかな~なんて大それた事を漠然とした思考で垂れ流してます。それと、主となるストーリと別物の話が次々に展開して最後に繋がる書き方の練習でしょうか?なるべく本筋の話と言うかそこの臭いを消せたらな~とワケわからん考えです。

アフリカ

49.104.28.162

感想と意見

夜の雨

『伊坂孝太郎が好き』拝読しました。


この作品、伊坂孝太郎氏の著作本の一部を使っているのですかね?
私、伊坂孝太郎氏の著作本読んだことないので、わからないのですが。
もし一部でも使っていたら、著作権法違反になりませんか?
本人から了承を得ていたら問題ないと思いますが。


内容について
いろいろな方が、単発で出てきますよね。
それでお話が進んでいき、「起(1)、承(2から5)、転(6から8)、結(9から10)」のうち「転(6から8)」あたりで、
ばらばらに進んでいたお話が一気にまとまりラストへとなだれ込むというような展開だと思うのですが、現在のところは、「起、承(3)、」のところでしょう。
まだまだ、お話というか構成は煮詰まっていません。

現在のところでいえることは、作者様が情景を描くのがかなりお上手だということでしょうか。
ただ、ひとつひとつのエピソードがゆっくりと流れているので、どこで盛り上がるのかと思っていると、今回描かれているラストで、急に構成が動き出しました。
ゴジラの映画でいうと、ゴジラが顔を出したところです。

>大原美憂が観ていた「テレビの地方局」うんぬんというところです。<

さて、これから、いよいよ動き出すというところでしょうか。
いやいや、まだでしょうね。
このニュースが広がり、当局が動き出し登場人物が慌てだす。
しかしパニック作品にはせずに、文学的な世界観で物語を進める。
と言ったところでしょうか。
登場人物が一通り出たところだと、見受けました。
もしかしたら、まだ、専門家とか、危機管理内閣とかが出てくるかもしれませんが。
まあ、「専門家とか、危機管理内閣」が出てきて、エピソードが進み始めたら、文学ではなくてエンターテインメント作品になりますけれど。

現在までの御作の流れを観ていますと文学的要素の作品になっています。
文学作品でも戦争はありで、異世界に行くこともあり、昆虫になることもあり、ですけれどね。
精神世界を描くということです。


課題としては
小さな物語を滅茶苦茶な配列で並べて、最後に完全に重なる伊坂幸太郎は本当に素敵だな~僕みたいなアホでも作風の断片的な事を真似できないかな~なんて大それた事を漠然とした思考で垂れ流してます。
それと、主となるストーリと別物の話が次々に展開して最後に繋がる書き方の練習でしょうか?なるべく本筋の話と言うかそこの臭いを消せたらな~とワケわからん考えです。


>小さな物語を滅茶苦茶な配列で並べて、最後に完全に重なる作風を真似できないかな~なんて大それた事を漠然とした思考で垂れ流してます。<

●詰将棋と同じです。
頭の中で、構成を組み立てて、あとは、ワードにイメージを書いていけば勝手に話が進みます。
ただ、調子に乗っていると、話の方向が違うところに行きますので、コースを外れかかると、元に戻るように調節すればよいと思います。
大枠の流れは、しっかりと、考えておいた方がよいですね。


>主となるストーリと別物の話が次々に展開して最後に繋がる書き方の練習でしょうか?なるべく本筋の話と言うかそこの臭いを消せたらな~とワケわからん考えです。<

●これも、上に書いたことと同じです。
頭の中で、コースを外れないようにしておけば、何とかなると思います。
とにかく、一度、ラストまで書いてみます。
そして読み直した時に、つじつまが合わないところとか出てきますと、手直ししたら、よいだけです。
プロのように連載しているわけではありませんので、書下ろしなので、ご自分の納得のいくまで、手直しが出来ます。
そして、この手の作品は、一度出来上がると、コツがわかるので、次は、書きやすくなると思います。

それから「伊坂孝太郎」氏の作品の一部を使うということなどせずに、「完全オリジナル」で、お願いします。
それをしないと、意味がありませんよ。
長い時間をかけて、作品を1本仕上げるのですから、「オリジナル」を書くようにしないと、ご自分で、書いた気がしませんよ。


頑張ってください。

2017-04-20 22:32

114.189.140.228

五月公英

↓「ハマった。とうとう見つけたよ」「スズキ釣りは詰将棋がおもしろい」(村岡氏)

https://www.youtube.com/watch?v=qDy6u8ZC1p0

ターゲットの居場所と、タイミングと、奴らが求めるものを見つけ出す村岡氏の能力に驚嘆。どえらい勉強になります。
彼の読みの鋭さと技術の巧。対照的な後輩くんのぼんやり感。この落差もおもしろいっす。
(冒頭、後輩くんのオヤジギャグはスルーしてあげてください)

余談ではありますが、私、年二回ほどこの地を訪れます。晩秋の夕まずめと朝まずめは絶景。
晴れていれば、『潮騒』(三島由紀夫)の舞台となった神島(歌島)が、小説の冒頭とは逆のアングルで望めます。
<渥美半島の鼻>にそびえる灯台下の荒磯で竿を振りつつも一旦そちらに気を移すと、寄せるエッジの利いた波がしらの間に浮き沈みして見える周囲四キロメートルに満たないこの小島に、つい浴衣姿の初江を探してしまいます。
彼女が小説に描かれたままの姿で、今もなおそこで生活しているかのような錯覚に陥るのです。

2017-04-21 01:16

124.97.237.163

さかあ

正直今までのアフリカさんに対しては、せっかく面白いものを持っているのに、ちょっといい加減な投稿の仕方をする人だなと感じていました(ごめんなさい)。
でも今回は、はっきり冒頭ですと断言していたり執筆の狙いをしっかり書き込んでいるところなど、良い意味で今までのアフリカさんとは違うなと思いました。なのでこちらとしても本気で読みたくなりました。

群像劇のような形だと思いますが、章ごとに物語のキーになると思われる夢の話や小説の話が散りばめられていて、少しずつ何かが動き出しているという気配が感じられて最後まで牽引力がありました。
現時点ではこれから何が起きるのだろうといった期待感や、バラバラなものをどういう具合に収斂させていくのだろうかなど気になる点が満載で、まあとにかく続きが気になります。

>主となるストーリと別物の話が次々に展開して最後に繋がる書き方の練習でしょうか?なるべく本筋の話と言うかそこの臭いを消せたらな~とワケわからん考えです。

個人的には、幾筋もの話が最後に完全に繋がるよりも、少しバラけさせて終わらせるほうが面白いと思っています。つまり伏線を敢えて全て回収しないという方法なのですが、このへんはアフリカさんどう考えていますか?

2017-04-21 01:42

49.97.109.99

アフリカ

夜の雨さん
ありがとうございます


>私、伊坂孝太郎氏の著作本読んだことないので、わからないのですが。もし一部でも使っていたら、著作権法違反になりませんか?

まず最初に僕自身がタイトルで「考」を使っているのですが「幸」が正解です。今考えているラストでタイトルは繋がる予定なので「考」の方なんですけど……
著作権の問題は勉強不足でよく理解出来ないままに出したのですが出版社まで記載したほうが良いのかも知れないですね。勉強になりますありがとうございます。
https://note.mu/sho_ya/n/n2275771547fc

>さて、これから、いよいよ動き出すというところでしょうか。いやいや、まだでしょうね。このニュースが広がり、当局が動き出し登場人物が慌てだす。
しかしパニック作品にはせずに、文学的な世界観で物語を進める。と言ったところでしょうか。登場人物が一通り出たところだと、見受けました。

狙いにも出したのですが起点と言うか、当然人物の背景と位置を出した感じです。文学とか苦手なんで面白い方向に転がるようには注意しているつもりですが……


●詰将棋と同じです。
頭の中で、構成を組み立てて、あとは、ワードにイメージを書いていけば勝手に話が進みます。
ただ、調子に乗っていると、話の方向が違うところに行きますので、コースを外れかかると、元に戻るように調節すればよいと思います。
大枠の流れは、しっかりと、考えておいた方がよいですね。

確かにですね、単純なプロットは割り振ったのですが20話程度で現在の考えでは結末に辿り着く感じです。直ぐに調子にのって道を外すので注意します。

●これも、上に書いたことと同じです。頭の中で、コースを外れないようにしておけば、何とかなると思います。とにかく、一度、ラストまで書いてみます。そして読み直した時に、つじつまが合わないところとか出てきますと、手直ししたら、よいだけです。プロのように連載しているわけではありませんので、書下ろしなので、ご自分の納得のいくまで、手直しが出来ます。そして、この手の作品は、一度出来上がると、コツがわかるので、次は、書きやすくなると思います。

プロットは上がっているのですが書き込む段階でいつも散漫になってしまうので注意します。反応を感じること無く書き進める根性が皆無なので狙いに出したのですが別サイトの機能を使ってやってみているところです。


●それから「伊坂孝太郎」氏の作品の一部を使うということなどせずに、「完全オリジナル」で、お願いします。それをしないと、意味がありませんよ。
長い時間をかけて、作品を1本仕上げるのですから、「オリジナル」を書くようにしないと、ご自分で、書いた気がしませんよ。

確かにそうですね。でも、今回のこれは何処かの公募にとか考えてでは無くて、好きな作家さんの影響をむちゃくちゃ露呈させて気持ちよく書きたいなと考えてます。単純に素敵だな~♪って作家さんの模倣がしてみたい感覚です。

とても参考になる御指導
ありがとうございました

2017-04-21 11:04

49.106.217.157

アフリカ

五月さん
ありがとうございます

釣り! 行けてない⤵
全く! 行けてない⤵
呑まずに行け!と怒られそうだけど最近行けてない⤵

●ターゲットの居場所と、タイミングと、奴らが求めるものを見つけ出す村岡氏の能力に驚嘆。

集中力というより執着心と言ってしまった方がしっくりくる感覚。理解できます。突き抜けてしまわなければ観ているこちらが恥ずかしくなってしまう程に盲目で純粋。技術とかタックルとかどうでも良いからあのくらい熱い人が側に居たら僕は間違いなく感化させられてしまう。熱病ってそんなものかも知れないですね。僕も好きなことで誰かに影響を与えられるようになれれば幸せなんですが……

●彼女が小説に描かれたままの姿で、今もなおそこで生活しているかのような錯覚に陥るのです。

オヤジになったからでしょうか……レンタル屋に行って観たいと思う作品を手に取り眺めて、何度も、何度も、心が困惑して、それでも観たいのに棚に戻して次もまた次も、行く度に手に取り悩んで心が欲しがっているのに拒絶して……https://youtu.be/yBeQKzL26u4
絶対に観たいのに悩んでます……

心地よいものばかりに触り過ぎたのでしょうかね……

ありがとうございました

2017-04-21 11:29

49.106.217.157

アフリカ

さかあさん
ありがとうございます

●正直今までのアフリカさんに対しては、ちょっといい加減な投稿の仕方をする人だなと感じていました

間違っていないと思います。
根性が無くて無知なんでいつも中途半端です

●群像劇のような形だと思いますが、章ごとに物語のキーになると思われる夢の話や小説の話が散りばめられていて、少しずつ何かが動き出しているという気配が感じられて最後まで牽引力がありました。
現時点ではこれから何が起きるのだろうといった期待感や、バラバラなものをどういう具合に収斂させていくのだろうかなど気になる点が満載で、まあとにかく続きが気になります。

ありがとうございます
今後の展開的にはピンク色の奴に全てが奪われていくのですが戦う?的なことでは無くて逃げ回ることが中心となり最後でそれを……みたいな感じです。
(なんのこっちゃ( ̄□ ̄;)!!)


●個人的には、幾筋もの話が最後に完全に繋がるよりも、少しバラけさせて終わらせるほうが面白いと思っています。つまり伏線を敢えて全て回収しないという方法なのですが、このへんはアフリカさんどう考えていますか?

ばら蒔いた伏線が綺麗に回収されるのは心地良くて正に伊坂幸太郎の真骨頂なのですが、普通の人間には思いもつかない展開からの納得と言うか閃きが凄くて!僕などが猿真似したらブッ殺されそうだけどなんか気持ちいい書き方の練習してみたくて。

回収されることと回収されないことの差異はそんなに無いのかも知れません。回収されることで気持ちいいのか、されないことで気持ちいいのかは物語によるだろうし。それでも読み手としてなら僕はスッキリズッキリ回収されたいかな……でも、それこそ「桐島部活……」とかのズバッと投げつける感覚も嫌いじゃないし……
でも、まぁ、この話は回収される方向です。

ありがとうございました

2017-04-21 11:44

49.106.193.55

さかあ

すみません再訪です。

ちょっと気付いたことをひとつ。
アフリカさんの特徴のひとつとして文章にそれがあると思います。
センテンスに勢いがある。
それは物語の牽引力にもなっていてアフリカさんの長所だと思うのですが、現状では、読み手がその勢いに負けてうまく呑み込めない部分があり、短所にもなっているのではないかと思います。

>「今年は……桜、ないね……」
 上司の明石智美が僅かに咲いている桜を見上げる。明石も自分と同じく三十歳を目前にして独り身の気楽さと時折取り憑かれる極端な孤独に身悶えしながらもそれに耐えて必死で自分の価値を押し上げてきた筈で。ただ、枝の先端で申し訳無さそうに淡い色の花びらを広げている桜のように、個の技術と言うか抜きん出た才能を一番初めに開花させた女はそれ以外の部分では潔く散るしかないのだろうと、美華はぼんやりと思う。同時に、他の蕾は自分を美しく魅せるタイミングを心得ていて周囲が自分を飾り立てる時が来るまで気付かない振りをしながら身を固く閉ざしているのだとも思う。
「どっちか分からないけど、私も早く咲いてしまえば良かった……」

これは最初読んだ時なんとなくわかったつもりだったのですが(総体的な意味合いよりも言葉の面白さのほうが上回っていたので)、じっくり読み直してみるとよくわからなかったんですよね。仕事と結婚の話ですか?

>教授によれば夢から得る情報の統合が可能なら、未来の予測が可能だとの云うのだ。勿論それは多くの著名な学者や信頼ある科学雑誌に批難されることになったのだが、同時に世界各地で特定の地域毎に同系統の夢を見ているとの信憑性の高いデータもある。つまり、夢が統一性のある何らかの予測的情報を含んでいることを完全に否定する必要はない。可能性がある限り例えそれが僅かでも調べる価値はある。

これはスピード違反で切符切られるんじゃないかと思います。言いたいことは分かるんですが、もうちょっとだけ速度を落として丁寧に言葉を紡ぐ必要があるのかなと。

2017-04-21 22:23

49.97.109.99

アフリカ

さかあさん
ありがとうございます

●アフリカさんの特徴のひとつとして文章にそれがあると思います。センテンスに勢いがある。それは物語の牽引力にもなっていてアフリカさんの長所だと思うのですが、現状では、読み手がその勢いに負けてうまく呑み込めない部分があり、短所にもなっているのではないかと思います。

センテンスに個性があると言って頂いて正直、激烈に嬉しいです。いつも思うんです。個性って不細工で歪な場所だと……海千山千が犇めく書き物好きの集まりの中で少しでも他者との違いを出したいと考えてるなら、まともな才能がある方に負けない歪な部分を曝す必要がある筈だよな。と……
結局、開き直りでしかないのですが。上手に書くことが面白い事に直結している訳では無いと考えてます。
それでも、そのセンテンスが伝えたいことを阻害するだけのものでしかないなら完全に見失っているわけですから、身勝手に書くことが面白い事に直結している訳でも無いですよね。

最終的には美しい表現に辿り着くべきだし、理解しやすい事に越したことはない。

要は僕は、まだ。
下手くそを押し付けて開き直っているだけって感覚も忘れないようにします。

●スピード違反の件、確かにそうだな。と感じます。要らない部分を整理出来るように心掛けます。

改めて色々な事を感じさせてくださりありがとうございます完全に勉強になります。
これからも宜しくお願い致します

2017-04-22 06:48

49.104.47.201

五月公英

再訪失礼します。

>主となるストーリと別物の話が次々に展開して最後に繋がる書き方の練習でしょうか?

自分、下の駄文のオチ(結)が思いつきません(泣)
どうまとめたらいいんだか……難しいですね。

『自称ベテラン医師と桜』

「今年の花見もモニタ越しだなぁ」と自称ベテラン医師が。ライブカメラのサムネをタップしながら。

自称ベテラン医師宅のベランダに干された染みだらけの布団がじゃまで銘桜を拝むことができない。

ローダウンした改造車から響いてくるEXILEが、自称ベテラン医師の花見を台無しにする。

ローカルのみで活躍する美少女アイドルグループのキンキンした歌声が、公園内をうろつく自称ベテラン医師の気を引きつけて離さない。

呆けた面で美少女に見とれる自称ベテラン医師の後頭部を大型のドローンが直撃する。

酒が入る前、「花見の席でグチとエロ話はやめようや」と言っていたくせに、赤ら顔になったとたん下ネタを連発しだす自称ベテラン医師。

タンクトップ&ショートパンツ姿の自称ベテラン医師が、まぶし気におでこの汗をぬぐいながら、「診察を早めに切り上げて花見に来た。わはっ、わはっ」

「日が暮れてから潮干狩りに行ったんだが、真っ暗でアサリがどこにあるんだかさっぱりわからんかった。こんなことなら夜桜見物にしとけばよかった」と自称ベテラン医師が面をしかめて。

ライトアップされた桜の下で不機嫌な自称ベテラン医師とふたりきり。

ライトアップされた桜の下に自称ベテラン医師の舌打ちがねちっこく響く。

「血尿の描く放物線に舞い落ちてきた花びらがクロス。その瞬間にこの詩が浮かんだのだよ」と自称ベテラン医師が、得意げに。

自称ベテラン医師の説明によると、この由緒ある銘桜の根本には、有名な戦国武将と、いたずらタヌキと、かつて一世を風靡した美魔女タレントと、身元不明のサイコパスが埋葬されているらしい。

公園内に設置された『ちかん出没注意』の看板を見かけるたびに、自称ベテラン医師のグロテスクなニヤケ顔を想い出す。

顔面蒼白で目のすわった自称ベテラン医師が、さっきから同じ桜のまわりをぐるぐる回っている。


失礼しました。

2017-04-22 20:18

124.96.194.152

アフリカ

五月さん

僕は自称●●程、信用度の低いものは無いと感じてます。
それでも、でも、自称政治家の犯罪等がテレビ放映されないのは政治家には誰も成りたくないのかも知れないってことの表れかな~なんて感じてしまいます。
それに比べて自称会社経営者の多いことたるや凄まじい。僕的には、会社経営者より投資家って宣った方が自由な気がするんだけどな~
今年の花見は結局桜が無い場所で肉焼いて食った位でした。

ありがとうございました

2017-04-22 22:02

122.130.31.61

hir

 拝読しました。
 これからすごいことが起きる。パニック映画の予告編みたいでした。このあとどうなるのかを考える楽しみがあります。偶然なのかそういう物語ばかり読んでいる気がします。
 カウントダウンが物語の引きに一役かっているようです。
 むちゃくちゃな配列であるのなら、当日の事件を冒頭に持ってきて、原因を探るように時間を遡るのがより映画的でしょうか。
 当日に戻ったところで原因は判明し、後半は対処方法を見つける展開が王道で、わかりやすく思えます。
 配役が多く、再登場しそうな人物もいますが、そのときになって判別できるのか、個々のエピソードが短いので難しそうです。メガネとかセールスマンとか特徴や職業に因んだあだ名を付けるのはどうでしょう。
 タイトルになっている著者ですが、作風を真似するためなのか、作品を引用するためなのか、わかりません。
 前者であるなら名前を出す必要はないし、後者であるのなら多数の作品から選ぶより、絞り込んだほうが良いように思えます。すべてのエピソードで同じ台詞が出てくるみたいな。

2017-04-23 23:50

210.148.62.5

アフリカ

hirさん
ありがとうございます


●これからすごいことが起きる。パニック映画の予告編みたいでした。このあとどうなるのかを考える楽しみがあります。偶然なのかそういう物語ばかり読んでいる気がします。

ありがとうございます

●カウントダウンが物語の引きに一役かっているようです。むちゃくちゃな配列であるのなら、当日の事件を冒頭に持ってきて、原因を探るように時間を遡るのがより映画的でしょうか。当日に戻ったところで原因は判明し、後半は対処方法を見つける展開が王道で、わかりやすく思えます。

こ、これは……間違いない!( ̄□ ̄;)!!
並んでる無茶苦茶整列してる。
完全にそうですね自己愛に盲目に成りすぎてました。修正が必要ですね。


●配役が多く、再登場しそうな人物もいますが、そのときになって判別できるのか、個々のエピソードが短いので難しそうです。

確かにそうですね。完全にそうですね。ここから同じ人物で回すのですが方法を考える必要がありますね

●メガネとかセールスマンとか特徴や職業に因んだあだ名を付けるのはどうでしょう。

って答えが出てきました。
あだ名は多少なりとも読み手に理解を促す方法になりそうです。他の方法も考えます

●タイトルになっている著者ですが、作風を真似するためなのか、作品を引用するためなのか、わかりません。前者であるなら名前を出す必要はないし、後者であるのなら多数の作品から選ぶより、絞り込んだほうが良いように思えます。すべてのエピソードで同じ台詞が出てくるみたいな。

これ、今現在凄く悩んでますプロット的には各エピソード毎に一言の引用を入れるつもりでしたが次の次の話で既にギリギリの感じになって唸ってます。途中から止めるのも……ん……って感覚です。
作風的には意識してるんだけど全然寄せられてないですね……本当にあの人の頭の中はどうなってるのか理解出来ない。恐らく緻密なプロットを書いてからの取り組みなんでしょうけど結末で全ての伏線回収をするなら色々な事を限定させたい筈なのにお構いなしに広がる世界観と伏線。いやほんと、馬鹿には真似る事さえ出来ないわと痛感してます。

ありがとうございますた

2017-04-24 10:53

49.104.40.166

殿様

『伊坂孝太郎が好き』


アフリカさん。
作品、読ませて頂きました。また、僕の作品に嬉しい感想、ありがとうございました。
これは僕の勘違いかもしれませんが、アフリカさんにはシナリオの方が向いているのではないでしょうか?
構成を重視するというのは、まさにシナリオの書き手のもの。
また、一文に情報を凝縮しているアフリカさんの書き方も、僕にはシナリオ向きだと思えました。
僕はシナリオを書いています。そして、シナリオを書いているときの方が小説を書いているときよりも楽しい。
シナリオを書いてから、それを小説にしたりもします。また、その逆の場合もあります。


シナリオ創作の利点。
一、早く書ける。
二、構成を大胆に変更出来る。
三、小説より書くのが楽しい。(人による)
四、自分がどういう作品を書こうとしているのかの把握が、小説のときより簡単に出来る。
五、小説に比べて短期間で上達出来る。そして、そこで得たテクニックは小説でも活用出来る。


シナリオ創作の欠点。
一、読んでくれる人が少ない。
二、海外では違うらしいけど、日本では小説より低く見られる。
三、映像化されることが、ほぼない。

2017-04-24 23:24

126.161.172.26

アフリカ

殿様さん
ありがとうございます

●これは僕の勘違いかもしれませんが、アフリカさんにはシナリオの方が向いているのではないでしょうか?構成を重視するというのは、まさにシナリオの書き手のもの。また、一文に情報を凝縮しているアフリカさんの書き方も、僕にはシナリオ向きだと思えました。

ありがとうございます。僕の悪癖も向いてる場所とかあるんですね。改めて気付かされました。

●僕はシナリオを書いています。そして、シナリオを書いているときの方が小説を書いているときよりも楽しい。シナリオを書いてから、それを小説にしたりもします。また、その逆の場合もあります。

楽しいことを続けていくのは正しい事だと僕も思います。僕はシナリオと呼ばれる完全体を目にしたことが無いのでなんとも言えないのですが楽しい事に全力を尽くして下さい

●シナリオ創作の利点。一、早く書ける。二、構成を大胆に変更出来る。三、小説より書くのが楽しい。(人による)四、自分がどういう作品を書こうとしているのかの把握が、小説のときより簡単に出来る。五、小説に比べて短期間で上達出来る。そして、そこで得たテクニックは小説でも活用出来る。

思うのですが……シナリオとはつまり台本の事ですよね?それは撮影録音録画の現場でスタッフ全てが理解しやすいように情景を主とした描写やキャストが演技の為に必要な情報(心理)が書き込まれたものでは?つまり、原案がありそれにそったシーン毎の変化をシナリオが指示する指図書なのでは無いですか?ご飯にも良くシナリオですと作品をあげている方がいるのですが僕はその辺りが上手く飲み込めません。シナリオだから簡略化した文章だから簡単に書ける。そんな風に言われている気がするのです。
でも、そうでしょうか?
シナリオってそんな簡単なものでしょうか?
僕は映画が大好きなのですが、日本、韓国、米国、英国等、監督の違いだけでなくて国による作風の違いは原案が違わなくてもシナリオで生まれ変わる気がするんです。シナリオとは場面を切り抜く力がある方が書くから面白く理解しやすい。決して書きやすいものでは無い気が僕はします。


●シナリオ創作の欠点。一、読んでくれる人が少ない。二、海外では違うらしいけど、日本では小説より低く見られる。三、映像化されることが、ほぼない。

これも根本的に違う気がします。よんでくれる方が少ないのではなくて読むべき関係者が少ないのでは?シナリオは撮影の為の手引き書だと思うのです。海外での評価の件は分かりませんが日本でも業界の人間には新しい才能が求められているのだとは思います。小説は一般の方々が触れやすい媒体なので職業としてシナリオの書き手を見ているプロからすれば圧倒的に穏やかなのは想像に難しくありまさん。映像化の件は正しく「原案」を書かなければそれが映像化のされたりはしないのでは?先に出したように一般の方々が沢山興味を抱くからこそ、ケチな日本の映画界が僅かばかりの出資に了承をくれる。日本で本気でシナリオ書きになりたいのであればドラマ等の製作会社の有名なライターに着いて下積みを重ねてそれなりの人間関係を各方向に広げる経験も絶対に必要だと感じます。業界の人間になるには業界に飛び込む事からだと思うのです。

自分の事に重ねて色々な事を考えさせられました。
刺激になりました。
ありがとうございました

2017-04-25 07:38

49.104.43.194

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