作家でごはん!鍛練場

『偽者』

へげぞぞ著

まあ、みんながどんな反応するか知りたくて。勢いで書いた。

 俺の名前は蜘蛛塚拓馬。ネット作家である。小説投稿サイトに時々、私小説のようなものを投稿していたところ、とあるファンを名のる女の子から連絡が届いた。
 ぼくを好きなのだという。物語の中のぼくが好きなのだという。ぼくにこのまま生きてほしいのだという。物語のままのぼくが好きなのだという。
 おせっかいですよね。迷惑ですよね。突然、こんなことをいわれて困りますよね。
 彼女はそういい、連絡を絶った。
 彼女が好きなぼくは現実のぼくとは遠くかけ離れたありえない理想の男性像で、ぼくはそんな役割を行うのは無理であると判断した。いや、ぼくの判断など関係なく彼女は去ってしまった。何もせずに去ってしまった。連絡先は二度とわからない。彼女は消えた。ぼくはフラれた。彼女はもうぼくのことは忘れ、思いついた時にきままにぼくの小説を読むのだろう。そうだ、いつか彼女はこの小説を読む。
 ぼくはいいたい。
 もし、ぼくが物語の登場人物にそっくりで、あなたがぼくを物語の登場人物だと思うのなら、物語の登場人物の方が本物のぼくで、現実のぼくは偽物の作りものってことでもいいと思うよ。
 現実のぼくは偽者だ。偽者。これからのぼくは偽者として生きよう。さらば、愛しき人よ。

偽者 ©へげぞぞ

執筆の狙い

まあ、みんながどんな反応するか知りたくて。勢いで書いた。

へげぞぞ

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感想と意見

アフリカ

拝読しました

あぁーーー!

最後の行さえなければ完全に面白い種だと思いました。

ありがとうございました

2017-04-15 14:05

49.104.30.196

へげぞぞ

感想ありがとです。
最後の行、余分だったですかね。(汗)

2017-04-15 15:26

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日乃万里永

 拝読いたしました。
 
 昔、稲垣潤一の歌を聴いて(年齢は察してください)、サングラスの似合う、ロン毛のイケメンのお兄さんを想像していました。

 実物を見て、あまりにも真面目な風貌で見事に外れていましたが、始めに人物を見ていたら、曲に対する気持ちも違っていたかなと思いました。
 それ以来、曲を聴いてもあまり、ドキドキしなくなったりして……。
 
 作品と作者は、どうしても切っても切れない関係ですね。 
 
 読ませていただきまして、ありがとうございました。

2017-04-15 21:44

106.160.80.219

中田 新

拝読いたしました。

現実の自分が偽物だと割りきれたらどんなに素晴らしいだろうと、正直そう思いました。

2017-04-15 22:58

106.184.21.224

へげぞぞ

日乃万里永さん、中田新さん、コメントどうもです。
やっぱり、作者が情けないとダメですかね。

2017-04-16 03:55

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佐藤

読ませていただきました。

この長さですから、冒頭の「俺」は致命的な引っ掛かりになると思います。
そして「連絡先」と言う言葉の用い方もあいまいです。
ネット小説、と銘打たれているのであれば、
メールが届かなくなった、アカウントが抹消された、と言った表現が自然に出るはずですが、
この書き方だとまるで電話番号、住所であるかのような。

勢いで書かれたとおっしゃるのであれば仕方ないようにも思うのですが、
見せたいもの、が曖昧であるように感じました。

以上のように書きましたが、テーマは好きです。
「ぼく」にとっての「彼女」もまた「偽物」だよね、
と言った多重構造も込みで、楽しまさせていただきました。

2017-04-18 18:44

126.36.64.124

へげぞぞ

どうもありがとございます。
ご指摘のとおり、ちょっと作りがあまかったかもしれません。

2017-04-19 15:35

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マーフィー

良い感じで丸く完結してる話だと思いました。
最後にその丸の外側に主人公がポツンとでた所が良いですね。
ポツンと外にでた主人公が永遠に丸く閉じたものを回して行くんでしょうかね。

2017-04-25 00:36

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