作家でごはん!鍛練場

『ママ友選び 』

日乃万里永著

ご意見、ご感想など、よろしくお願いいたします。

 美紗は大人になって、これほど楽しくないプレゼント交換をするとは思わなかった。
 娘の萌音と同い年の、三歳の子どもたちが全部で五人、それぞれ母親の膝の上で輪になって座り、歌に合わせて流れて来るプレゼントを隣に回している。
 美紗はともにジングルベルを歌いながら、子どもとともにプレゼントを回す母親たちの手によって、段々変わり果てて行くプレゼントを、いっそ途中で、もう引き取ってしまおうかとさえ思った――。
 
 そもそもこのクリスマス会は、隣に座っているママ友の奈緒美に誘われたのだが、始めから乗り気でなかった。
 第一、彼女がなぜ、このメンバーにこだわるのかわからなかった。
 このメンバーは揃って最新の子ども服ブランド、モコナを愛用し、それ以外の子ども服には見向きもしなかった。
 モコナは彼女たちにとって共通の趣味を持つ、同じ仲間であることの確固たる証明であるかのようだった。
 一度、買い物に誘われたことがあるが、萌音がモコナを好まず、美紗自身も好みではなかったので一着も購入しなかった。すると、その後一切の付き合いを絶たれた。
 だが、そのメンバーの中でも奈緒美とだけは、二年前、このマンションに越して来た時から今でもずっと付き合いを続けていた。
 彼女の娘、由奈と萌音が仲が良く、しょっちゅう二人で遊んでいたからだ。
 子どもの様子を見守りながら、自然に美紗は、奈緒美とベンチでおしゃべりしたり互いの家に行き来したりするようになった。
 だが奈緒美は、美紗親子とも付き合う一方で、モコナメンバーとの付き合いのほうも大切にしており、この日の娘の服装も、上下ばっちりモコナであった。
 そんな彼女がなぜクリスマス会に美紗親子を誘ったかというと、彼女なりの好意で、これを機会に美紗も皆と仲良くなって欲しいと言うのだ。
 彼女が美紗と付き合いつつもモコナメンバーとも仲良くやれるのは、いずれ美紗を引き入れる予定だと約束していたからのようだった。
 そんなある時、公園の砂場で子どもたちを遊ばせながら、そばでおしゃべりしていると奈緒美が、
「ねえ、これからも、同じマンションで暮らしていくんだし、この先同じ幼稚園に通って、小学校や中学などで同じクラスになることもあると思うの。だから、後々のことを考えて仲良くしておいたほうが良いと思うよ」
 そう言った。だが美紗は納特しなかった。
「だって私、モコナってあまり好みじゃないし、萌音だってそう。あの人たちは、モコナを着ないと仲間に入れてくれないのよ。だけど、そうやって無理に人に合わせてまで、仲良くなる必要はないと思うの」
「でもね、そういう考えは良くないと思うよ。これは子どものためなんだよ」
 奈緒美は一向に引かない。美紗は、
「私はね、むしろ、子どものためを思うなら、断固として親がそういった意志を貫くべきだと思うの」
 主張するが、聞く耳を持たない奈緒美は、そばにいる萌音に声を掛けた。
「ねえ萌音ちゃん、クリスマス会、行きたいでしょ?」
 萌音は由奈からも、「いっしょにいこうよ」と誘われ、
「行きたい!」
 と目を輝かせてしまった。美紗は断りたかったが、あいにくその日はまだ、なんの予定も入れていなかったため、咄嗟に断る理由が見つからなかった。
 奈緒美は、美紗が承知した時点で、やっと歩み寄る姿勢を見せたのかと安心していたようだが、美紗は後で、なんとか断ろうと思っていた。
 だが当日になって、具合が悪いと嘘をついて断ると、奈緒美が、それならクリスマス会を楽しみにしている様子の萌音だけ連れて行くといい出し、まさかそうくるとは思わず、心配でやはり付いて行かざるを得なかった。 
 
 そして今、目の前を通過していくプレゼントは、一つを除いてすべて、モコナの袋ばかりだった。
 奈緒美は、美紗がクリスマス会に出席することを承知した際、一緒に買い物にも誘って来たが、モコナのショップへ行こうと言われ、そこだけは断った。
 美紗が一応、娘と用意した物は無名ブランドのものだった。
 ショッピングモールでいろいろと探していたところ娘が、「これがいい!」と指差したうさぎのポシェットだった。
 モコナの袋が至極丁寧に扱われているのに対し、美紗親子の物はまるでゴミかなにかのように乱暴に回されているため、段々袋がボロボロになって来ていた。
 やがて曲が終わり、それぞれの手元に一つずつプレゼントが行き渡った。
 美紗親子の用意したものは奈緒美の娘の手に渡った。
 その隣に座る母親が、曲が終わる直前に、ボンっと奈緒美親子に押し付けたのだ。
 子どもたちは早速、それぞれ袋を開けてプレゼントを取り出した。
 萌音が受け取ったのはモコナのマフラーと手袋だった。
 ほかにモコナの袋を開けた子は、帽子と靴下だったりセーターだったり、中身が取り出されるたびにそれぞれ、
「わあ!」
 と歓声が挙がった。
 だが唯一、うさぎのポシェットだけには、歓声は一つも挙がらなかった。
 中には、あからさまに蔑むかのような目を向ける母親もいた。
 だが美紗はそれもしかたがないと思った。モコナを好む人々が集まると知っていて、敢えて違う物を用意したのだ。そういう反応をされても文句は言えない。ただ、自分の嗜好まで曲げたくなかっただけだ。
 少しだけ気まずい空気が流れる中、
「うさぎさん、かわいい!」
 声を挙げたのは由奈だった。萌音がこそっと、
「これ、あたしがえらんだの」
 と告げたのだ。美紗は由奈の喜ぶ顔を見て、こちらの用意したプレゼントを受け取ってくれた子が、せめて気に入ってくれただけでも良かったと思い、それだけが救いだった。
 
 その後、美紗は用事があるからと断り、娘とともに早々に引き上げた。やはり長くそこに留まりたくなかった。
 するとすぐ後ろから、奈緒美がやって来た。
「今日は、なんか、嫌な思いさせちゃったみたいでごめんね」
 謝られるが美紗は、
「なんで? 謝ることないよ」
 ことも無げに言った。
 

 その日から奈緒美は娘にモコナを着せなくなった――。
「本当はね、うちの子あんまりモコナ好きじゃないんだ。それに、実は私もね、あまり好きじゃないの。この間は本当にごめんなさい。もう誘ったりしないから」
 彼女はあの日、子どもから学んだと恥かしそうに笑った。

ママ友選び  ©日乃万里永

執筆の狙い

ご意見、ご感想など、よろしくお願いいたします。

日乃万里永

106.160.80.219

感想と意見

へげぞぞ

なんか、こういう雰囲気にならないように気を付けたいものですね。
意図的にそう仕組む性格の人は実在しますが、困ったものですね。

2017-04-15 15:40

180.199.23.223

岩作栄輔

拝読させて頂きました。
あまり面白くなかったです。きっと書き方が変わるともの凄く面白くなる作品なのかと思います。
どこがどうの、と偉そうにはいえないのですが、なにかのアクセントが必要なのだと思いました。
どんどん上手くなられていくのだと思いました。

『段々変わり果てて行くプレゼント』という表現はおかしいと思いました。円でグルグル回るのなら劣化の一途を辿るということはない。
『 ことも無げに言った。』というのもなんか変だと思いました。

2017-04-15 15:45

118.241.242.109

ラピス

テンポよく読み進められました。人間関係もよく考察されています。
ただ、起承転結の転が弱すぎます。たいした盛り上がりもなく、結論が出ています。結論自体は悪くないのですが、、。

2017-04-15 18:47

49.104.35.180

ドリーマー

こんにちは。作品、拝読しました。

う~ん、今回はちょっと拙いんじゃないでしょうか。
冒頭の四行はいいとしても、「そもそもこのクリスマス会は、」から「心配でやはり付いて行かざるを得なかった」まで、ほぼ説明で占められているんですね。要するに八枚の作品の四枚目を過ぎるまで、物語が動いていないんです。だから前半は粗筋を読んでいるような気分でした。
後半に入って物語が動き出し、結末を迎えたものの、なんとなくピンときません。というのも最初から最後まで、美紗の考えは一貫していて変わらないからです。

ラストの一文が「彼女はあの日、子どもから学んだと恥かしそうに笑った」ですから、いっそ奈緒美を主人公にした方が良かったんじゃないでしょうか。
必ずしも主人公が考えを変えたり、何らかの成長をしないといけないわけではありませんが、少なくても何も変わらない主人公の話よりも、何かが変わる主人公の話の方が、読み終えた後で満足感を味わえると思うのです。

あるいは美紗の一人称にして、モコナメンバーや奈緒美に対する心情を、具体的に描写してみてはどうでしょう。このままだと主人公なのに傍観者のようです。
モコナメンバーにしても、モコナ好きは本当だけど、内心では仲間外れになりたくなくて牽制し合っているのかもしれません。奈緒美にもそういう気持ちがあるんじゃないでしょうか。
前作のように登場人物のキャラ設定がしっかりしていたら、きっと、もっと楽しめる作品になると思いました。

自分のことを棚に上げて勝手なことを書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、失礼しました。

2017-04-15 20:14

116.67.216.94

日乃万里永

 へげぞぞ様

 お読みくださいまして、ありがとうございました。

「なんか、こういう雰囲気にならないように気を付けたいものですね。意図的にそう仕組む性格の人は実在しますが、困ったものですね。」

 この話はある事実をもとにしております。
 身近であったことですが、実際に、あるブランドを好む集団がいて、それ以外の服を着ている子どもは格下扱いしていました。
 狭いコミュニティだと、我慢してでも仲間に入らなければならないと思う人もいますし、主人公のように、ひとりだってかまわないと思う人もいます。
 でも、自分一人なら良いですが、子どもが絡んでくると、やはりいろいろと難しい面もあります。

 ご感想くださいまして、ありがとうございました。
 

2017-04-15 21:02

106.160.80.219

日乃万里永

 岩作栄輔様

 お読みくださいまして、ありがとうございました。

「あまり面白くなかったです。きっと書き方が変わるともの凄く面白くなる作品なのかと思います。どこがどうの、と偉そうにはいえないのですが、なにかのアクセントが必要なのだと思いました。」

 きっとほかの方のご指摘にあるように、主人公がはじめから終わりまで少しも変わっていないということかもしれません。
 奈緒美を主人公にしたほうが、確実に変化があるので、ほかのママ友との確執とかが描けたかもしれません。

「『段々変わり果てて行くプレゼント』という表現はおかしいと思いました。円でグルグル回るのなら劣化の一途を辿るということはない。

 これは、記述不足だったようです。ほかのママの扱いが乱暴なので、プレゼントの袋が少しずつぼろぼろになってきたということです。 

「『ことも無げに言った。』というのもなんか変だと思いました。

 美紗が奈緒美に対して敢えて虚勢を張ったのですが、記述が足りなかったです。

 ご感想下さいまして、ありがとうございました。

2017-04-15 21:09

106.160.80.219

日乃万里永

 ラピス様
 
 お読みくださいまして、ありがとうございました。

「テンポよく読み進められました。人間関係もよく考察されています。ただ、起承転結の転が弱すぎます。たいした盛り上がりもなく、結論が出ています。結論自体は悪くないのですが」

 この話は、掌編として書きました。
 初めは長編にしようと思ったのですが、このエピソードを際立たせるために、短いほうがインパクトがあると思ったからです。
 ですが、ご指摘の通り、盛り上がりには掛けていますね。
 もう少し深く考えたいと思います。

 ご感想下さいまして、ありがとうございました。
 
 

2017-04-15 21:12

106.160.80.219

日乃万里永

 ドリーマー様

 お読みくださいまして、ありがとうございました。

「冒頭の四行はいいとしても、「そもそもこのクリスマス会は、」から「心配でやはり付いて行かざるを得なかった」まで、ほぼ説明で占められているんですね。要するに八枚の作品の四枚目を過ぎるまで、物語が動いていないんです。だから前半は粗筋を読んでいるような気分でした。」

 この話は、掌編として五枚にまとめ、ある賞に応募したのですが、箸棒でした。
 それで、掌編の範囲で、少し詳しく記述を足したのですが、他のサイトにアップしたところ、内容に関する感想をいただき、それ以外のことはいわれなかったので、このままで良いのかと思っておりました。
 それで、掌編十五枚くらいで応募できる賞があったので、そこに挑戦してみようと思い、その前にこのサイトでご意見を伺おうと思った次第です。

 「後半に入って物語が動き出し、結末を迎えたものの、なんとなくピンときません。というのも最初から最後まで、美紗の考えは一貫していて変わらないからです。ラストの一文が「彼女はあの日、子どもから学んだと恥かしそうに笑った」ですから、いっそ奈緒美を主人公にした方が良かったんじゃないでしょうか。必ずしも主人公が考えを変えたり、何らかの成長をしないといけないわけではありませんが、少なくても何も変わらない主人公の話よりも、何かが変わる主人公の話の方が、読み終えた後で満足感を味わえると思うのです。」

 おっしゃる通りですね。奈緒美を主人公にしようとも思ったのですが、美紗の心情を伝えたいと思うあまりに、このままで良いと思っていました。
 美紗が皆の前で子どもとともに受ける屈辱を書きたかったというのもありますが、美紗が結構勝ち気なので、その辺りがあまり伝え切れていなかったように思います。
 本当は子どもが一番傷ついているのに……。
 いろいろと不足している部分があることに気付かせていただきました。

「あるいは美紗の一人称にして、モコナメンバーや奈緒美に対する心情を、具体的に描写してみてはどうでしょう。このままだと主人公なのに傍観者のようです。モコナメンバーにしても、モコナ好きは本当だけど、内心では仲間外れになりたくなくて牽制し合っているのかもしれません。奈緒美にもそういう気持ちがあるんじゃないでしょうか。」

 奈緒美は八方美人で誰とでも上手くやってきたタイプですね。
 ただ、美紗は頑なにモコナメンバーに混じろうとせず、それなら関わらなければ良いのですが、娘は美紗の娘と気が合って一緒に遊ぶので、そばにいる美紗と、どうしても関わらなければならない。
 でもそうすると、モコナメンバーに睨まれる。
 そのあたりの葛藤を書いたほうが、読者により感情移入していただけるかもしれないですね。
 是非、奈緒美目線で書き直してみようと思います。

 このような物語は、応募先に迷います。
 このエピソードだけだと、長編は無理ですし、短編だと応募先がありません。
 キノブックスで十五枚まで応募可能だったので、来年になりますが、挑戦してみようと思っています。
 でも、掌編には掌編のキレのようなものが必要なのですよね……。
 
 ご感想下さいまして、ありがとうございました。
 

2017-04-15 21:34

106.160.80.219

夜の雨

『ママ友選び』拝読しました。



ママ友の世界をうまく描きますね。

御作は、対立の描き方がお上手です。
主人公(美紗)と「モコナ会」のママ友関係です。
そこに来て、仲を取り持とうとする、奈緒美。

「ママ友の世界」だから当然子供がいます。
それでクリスマスのプレゼント交換ということになるのですが、ほかの方は「モコナ」の包みだから、中身は当然モコナです。
主人公親子だけが違う。

起承転結の「転」は、萌音が選んだプレゼントが奈緒美の娘(由奈)にわたり、「うさぎさん、かわいい!」
「これ、あたしがえらんだの」と萌音。

それで奈緒美が、娘に教えられた、という展開で、オチへと進む。

なかなか、結構でした。


問題点。
主人公は「美紗」よりも「奈緒美」にした方がよいですね。
「美紗」は、気が強すぎます。
主張することは、しっかり相手に伝えますよね。
プレゼントも「モコナ」にすれば、問題は起きそうもないのに、違う商品にしています。
これだけ、しっかりしていれば、悩むことなく話がどんどん進みます。
だから読み手としては、主人公のことを心配する必要がありません。
この方だと、大丈夫、と、安心してしまうのです。

その点「奈緒美」は、いいキャラクターをしています。
気が弱いところと、気遣いがあります。
だからモコナ会で仲間を作り、安心を手に入れたいのですよね。
クリスマスでは美紗親子を誘わなければならなくなる。
というか、美紗親子の将来を心配して、モコナ会のクリスマスに誘うのですけれどね。
で、結局は、娘に教えられるという展開になります。

>要するに「美紗」と「奈緒美」のどちらが、読み手の好感度が高いかというと、「奈緒美」になりますね。<

作品自体はよくできていますが、主役を「美紗」から「奈緒美」に変更して、「奈緒美」視点で、話を創ればよいと思います。

2017-04-16 01:31

114.189.140.228

夜の雨

再訪


感想投稿後、ほかの方の感想と返信を読むと、すでに「奈緒美」を主役にするという方に作者様は思っているようですね。

「奈緒美」を主役で、正解だと思いますよ。

「美紗」は、気が強すぎて、主役に向いていません。
おまけに、自分のことしか考えていないでしょう。
「美紗」を主役にする場合は、「気が強い」というよりも「明るい性格、前向き(朝ドラを研究すればよい)」ほかの方(この作品では、ママ友)を幸せにすることに奔走するとか。


構成はしっかりしていますので、視点を「奈緒美」に変更して、肉付けすると、よい作品になると思います。

2017-04-16 02:03

114.189.140.228

日乃万里永

 夜の雨様

 丁寧にお読み下さり、また再訪までしてくださいまして、ありがとうございました。

 夜の雨様のご感想を伺い、少し自信がつきました。
 
 ですが、これからは奈緒美視点で書き直すことになりますので、また一から始めなければ……という思いです。
 
 ご感想くださったかたのご指摘を裏切らないよう注意しながら書いて行かなければ……と思います。

 美紗を主人公にするならば、相手を幸せにすることに奔走する……というご指摘、参考になりました。
 美紗はクール過ぎて、主人公向きの性格ではなかったですね。
 心の片隅では、奈緒美視点のほうが……と思ってはいたのですが、強い女性を書きたかったというか、人に嫌がらせをされても堂々と振舞える女性の内面を書きたかったのですが、奈緒美視点からでもそれが表現できれば良いのですよね。
 難しいかと思いますが、書いてみたいと思います。

 ご感想くださいまして、本当にありがとうございました。
 

2017-04-16 10:28

106.160.80.219

こんにちは、この手の話は読むたびにいつももどかしい気分になります。ママ友のギスギス感が出ていて、嫌な感じが凄く伝わってきました。
ただ、これは主人公に対する自分の思いなのですが、「周りから外れることを恐れずに行動して、ちょっとだけ成長する」なんてことは学生のうちに乗り越えとけよ! と突っ込みたくなりました。

2017-04-16 10:43

180.197.82.75

日乃万里永

 水様

 お読みくださいまして、ありがとうございました。

 確かに、ママ友の話で、爽やかなものってないかもしれないですね。
 
「これは主人公に対する自分の思いなのですが、「周りから外れることを恐れずに行動して、ちょっとだけ成長する」なんてことは学生のうちに乗り越えとけよ! と突っ込みたくなりました。」

 このことに関してですが、私の記述不足だったようなので、説明させてください。
 主人公は昔から一匹狼です。女ですが。
 絶対に周りに合わせて自分の意思を曲げたくない人です。そういった面でこの話において、成長はしていません。
 ただ、子どもが絡むとそうはいかなくなります。
 主人公だけでしたら、出たくもないクリスマス会はひと言断れば済む話ですが、子どもが行きたいと言い出せば、親として理由もないのに駄目とは言えません。
 また、はじめに予定がないと言ってしまった以上、その日には家にいなければなりませんし、一応具合が悪いと断りましたが、子どもだけでも連れて行くと言われてしまうと、やはり放ってはおけません。
 
 子どもを守るために親は必死です。
 モコナメンバーにしろ、奈緒美にしろ、子どものために行動していることに変わりはありません。
 ただ、子どもの将来を見据えて親同士の関わりも重要になってくるため、子どもをどの方向に導くか、親はとても迷います。
 
 今作は、主人公がもう出来上がっていて、心の葛藤が一切なかったことが落ち度だと気づきました。
 今度は、皆さまのご感想を参考にして、奈緒美を主人公にして書き直そうと思います。

 それから「周りから外れることを恐れずに行動して、ちょっとだけ成長する」を、もし奈緒美に置き換えたとしましたら……。
 女って脆くて傷つきやすく、大人になってもなかなか上手く生きられないものだと思います。
 奈緒美は学生の頃、強い人につくことで安定を得ていたタイプです。
 なので、奈緒美が主人公になると、そのあたりの成長を書くことになります。
 その際、学生のうちに……と言われないよう、奈緒美の心理をわかってもらえるように心がけたいと思います。

 ご感想くださいまして、ありがとうございました。
 

2017-04-16 11:48

106.160.80.219

藤光

読ませていただきました。

タイトルを読んだだけで、ぼんやりとママ友同士の陰湿なやりとりが頭に浮かぶ私は男ですけども。

美沙より奈緒美を主人公にした方が――。

という感想が多いですね。

確かに物語としてはそうなのでしょう。
ただ私は意固地な美沙も、いいキャラと思います。美沙が主人公でもいいと。

私なら美沙を主人公のまま、意固地な性格がたたって、親子に不幸が降りかかる話にしてみたいです。

子供の小さな身体をブランド品で飾るセンスには私も興ざめしますが、そうしたブランドはモノが良いことも事実です。作中の美沙は、やや頑なですね。

2017-04-17 19:57

182.251.255.50

日乃万里永

 藤光様

 お読みくださいまして、ありがとうございました。

「タイトルを読んだだけで、ぼんやりとママ友同士の陰湿なやりとりが頭に浮かぶ私は男ですけども。」

 ママ友というと、世間ではあまり良い印象ではないですね。悲しいことですが。 

「私は意固地な美沙も、いいキャラと思います。美沙が主人公でもいいと。私なら美沙を主人公のまま、意固地な性格がたたって、親子に不幸が降りかかる話にしてみたいです。」

 美紗をそのように感じられたのですね。
 美紗は意固地というか、真っ直ぐというか、たとえ人から嫌われても自らの主張を通すタイプです。 
 美紗のような生きかたをして不幸が降りかかるといわれるのは悲しいですが、不幸……というのは他人が見てそう感じることものと、本人自身が感じる思いは別だと思うので、仮に美紗が不幸な境遇に落ちいったとしても、きっと気丈に乗り越えるのではないかと思います。
 
「子供の小さな身体をブランド品で飾るセンスには私も興ざめしますが、そうしたブランドはモノが良いことも事実です。作中の美沙は、やや頑なですね。」

 美紗がモコナに興味がないのは、娘が欲しがらないからです。
 確かにブランドものは質が良く、幼い頃から身に着けさせることで、本物の良さを知るということは大事なことですが、美紗の家はそれほど裕福ではないので、無理をしてまでブランドものを買う必要はないという考えです。
 ですが、この記述は作中にはないので、そのあたりは書き加えてみたいと思います。

 ご感想くださいまして、ありがとうございました。
 大変参考になりました。

2017-04-18 10:16

106.160.80.219

佐藤

読ませていただきました。

テーマについては、なるほど、と。こういう世界もあるのだなぁと思い、
心底所属したくないものだと思い、また奈緒美が
そこから小さく脱出したというカタルシスにも頷きました。

ただ、物語の推移としていくぶん硬い。
ここは他の方同様、自分も感じました。

美沙が変わらないにせよ、取り巻く世界はわずかに変わった。
それによって得た気付きは、また美沙をどこか変えるに至る。
そこの一点の追加があれば、美沙主人公のままでも通りそうです。


その為には、どんな手立てが取れるのかな。

そんなことを思いながら読んでいたのですが、
「第一、彼女がなぜ、このメンバーにこだわるのかわからなかった。」
この部分に関する紐解きを、ちょっとした謎解きのように提示できるとよかったのかな、と。

なるほど、理解はできた。けど結局のところ共感はできない。
けれど、そういう世界は確かに存在するんだね。
そしたら、向き合い方もそれなりに対応できるといいかもね、と言ったような。

あくまで自分なりの仮説でしかありませんので、
日乃万里永さんのストーリーテリングにどこまで参考になるかはわかりません。

なんにせよ、こういった小さな革命の提示は興味深く感じられました。
ささやかな、心の振れ幅。自作でも挑戦出来たら面白そうだな、と思いました。

2017-04-18 19:11

126.36.64.124

日乃万里永

佐藤様
 
 お読みくださいまして、ありがとうございました。

「テーマについては、なるほど、と。こういう世界もあるのだなぁと思い、心底所属したくないものだと思い、また奈緒美がそこから小さく脱出したというカタルシスにも頷きました。」

 私自身、母親としてママ友だちは何人かおりますが、皆、なんらかの問題と向き合っていました。
 私もいろいろと問題があり、子どものためにどうふるまうべきか悩んだ時期もあります。
 この作品は、実際の出来事をもとに書いたものですが、人はなんらかのきっかけがないと、なかなか踏み切れないものだとつくづく思います。

「ただ、物語の推移としていくぶん硬い。ここは他の方同様、自分も感じました。美沙が変わらないにせよ、取り巻く世界はわずかに変わった。それによって得た気付きは、また美沙をどこか変えるに至る。
そこの一点の追加があれば、美沙主人公のままでも通りそうです。」

 美紗を主人公に、といろいろ考えてくださって本当にありがとうございます。
 今現在、奈緒美視点で書いているのですが、一番大事なことをさらっと流してしまっていたことに気付きました。
 まさに美紗の気づきにも通じるのですが、この作品の一番の被害者は子どもだったということです。
 美紗は娘を守るために、クリスマス会にでるべきではありませんでした。
 モコナメンバーをあまく見過ぎていた部分があります。あとは自信からくるプライド。
 この出来事を通して、娘を守るために今後どうふるまうべきかを学んだという気付きを、作中に書き込むべきでした。

「第一、彼女がなぜ、このメンバーにこだわるのかわからなかった。」この部分に関する紐解きを、ちょっとした謎解きのように提示できるとよかったのかな、と。なるほど、理解はできた。けど結局のところ共感はできない。けれど、そういう世界は確かに存在するんだね。そしたら、向き合い方もそれなりに対応できるといいかもね、と言ったような。

 経験してきたからこそわかることですが、相容れない人とは、向き合いかたを変えたところでどうしてもうまくいくことは出来ません。
 ですが、その人のすべてを理解出来ないわけではなく、考えかたが違うだけだと割り切ることは出来ますが。
 美紗もモコナメンバーを全否定しているわけではないので、そのあたりはもう少し、作中でのセリフを変える必要があるかと感じました。

 ご感想くださいまして、ありがとうございました。
 こうしてご意見いただくごとに、あらたな気付きがあり、大変ありがたく思っております。

2017-04-18 21:16

106.160.80.219

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