作家でごはん!鍛練場

『雨』

コロ(coro)著

私自身が梅雨の時期が嫌いなので、少しでも好きになれるように書いた作品です。情景描写やキャラクター設定が苦手なので、アドバイスいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

高校二年のあの梅雨の季節。僕は大切なことを知った。
いつまでも忘れることのない大切なこと。六月中旬、例年通りこの季節はやってきた。
あの頃、付き合っていたマユと僕は一緒に帰っていた。
「とうとう来たね、この季節」
マユは待ち望んでいたような口調で言ったんだ。僕はなぜ、梅雨をそんなに楽しみにしていたのか分からなかった。
「この時期だけは本当に嫌いだ」
僕はマユと違い、一年でこの梅雨だけが大嫌いだった。だからマユにどうして梅雨が好きなのか聞きたかった。
「なんで?」
僕が尋ねる前にマユがどうして嫌いなのかを聞いてくる。どしゃ降りの雨で声がかき消されそうになる。僕は少し大きな声でマユに答えた。
「だって憂鬱になるし、移動するのも一苦労じゃないか。見てよ! もう靴も靴下もびちょびちょだ」
そう言って僕は足元を指差した。強烈な雨にもはや傘も本来の役割を果たしていない。そんな僕の不平にマユが答える。
「雨にもちゃんと役目があるじゃない」
「どんな?」
僕はなおも降り続く雨に苛立ちながら聞いた。
「雨が降れば作物は育つし、水不足に困ったりしないわ。それに……」
マユはワクワクした表情で説明して最後の言葉を濁した。
「それに?」
「ううん、何でもない」
マユは首を横に振って先程の続きを言わなかった。きっと、これが大きな意味を持っていたのだろう。

「それにしても僕たちみたいに普通に生活してるとデメリットばかりが目立つよ。雨に打たれるのも楽じゃない」
僕は一つため息をついて呆れたように言った。マユはその言葉にクスッと笑った。
「確かにね。でも、私たちみたいな平凡な生活の中にもメリットあると思うわよ」
マユはまるで自分が雨の良さを知っているかの口振りでそう話した。僕にはさっぱりわからず首を傾げた。そこでさっき浮かんだ疑問をぶつけてみる。
「マユはどうして梅雨が好きなのさ?」
「それはね」

マユが答える前に僕たちはお互いの分岐点である駅に到着した。マユはそこから自転車で僕は電車で少し離れた地元に帰る。
この雨の中、自転車で帰るのは大変なんだ。僕は考えただけで雨が憎らしくなった。それでもマユは梅雨が好き。どうしてなんだろう。疑問に思っていると、駅の階段で別れる前にマユはさっきの続きの言葉を口にした。
「雨には雨の良さがあるの。晴れに隠れていつもは見えないけどね」
そう言って僕に手を振って駐輪場へと歩いていった。

僕は電車に揺られながら、さっきのマユの言葉の意味を考えていた。雨の良さ。僕にはさっぱりわからない。人を不快にさせるこんな天気に良いところなんてあるはずがない。地元の駅に近づくにつれて雨は小雨になり、次第に止んでいった。いや、正確にはさっきの雨雲がこれからこちらに来るんだ。僕は雨雲に追いつかれないように早く家に帰ろうと改札を出た。

駅の階段を降りるとまだ日が照っていた。地面にも雨が降った形跡はない。まだここに「雨」という不快なものはやってきていない証拠だった。この晴天を見ると自分が別世界に来たような気分になる。
やっぱり晴れが良い。さっきの雨はなかったように思えたが、地に足を着くと靴と靴下の水が嫌な音を立てる。同時に足に気持ちの悪い感触が残る。

この時、ようやく別世界ではなくもうすぐ雨雲がやってくることを思い出した。現実に一気に引き戻された感じだ。僕は駅から家まで懸命に自転車をこいだ。家に帰ると、びちょびちょの靴下を脱いで部屋に入る。ズボンも裾の方が濡れていたためハンガーにかけて部屋に干した。靴はどうしようもなかった。これから雨が降るだろうし靴を干しても意味がない。その流れでシャワーを浴びてサッパリすると、リビングでテレビをつけてくつろいだ。

そうしていると次第に空が雨雲によって支配されていく。とうとうここにも雨が降り始めた。僕はテレビを消して自室に戻った。自室に入ると僕は本でも読もうとソファーに座りお気に入りの小説を手にした。もう何度も読み返している小説で少し本も古びた感じだ。でも、本当に好きなものはいくら読んでも飽きがこない。静かに黙々と読みふけった。

聞こえてくるのはシトシト降る雨音だけだった。ある程度きりのいいところまで読んでしおりを挟んだ。何時かと時計を見ると、作品の半分近くを読んだはずなのに一時間ほどしか経っていなかった。おそらく、何度も読みすぎて内容が頭に入っているからだろう。外を見るとまだ雨は降り続いている。僕はふと、思い立って窓を開けた。窓際に座り、腕を窓の縁に置いてその上に頭を乗せた。雨は帰ってくる時のどしゃ降りとは違い、小雨で静かに降り続ける。そのため窓を開けていても雨は入ってこなかった。多分、窓の方向と雨の降る方向が違っていたこともあるのだろう。僕はその雨をただ呆然と眺めていた。

「雨の良さか……」

マユが言ったあの言葉を思い出して空に敷き詰められた暗い雲をじっと見つめる。ゆっくりとした時間が流れる。さっきの大雨の帰り道とは全く違う時間。あのときは帰り道を歩くのに必死で気付かなかった時間。そんな時間と雨が僕を包んでいた。ただゆっくりと静かに降り続く雨が僕の心に染み入る。少し苛立って乾いていた心が潤っていく。
晴天では感じられない穏やかなひととき。それは僕の心にゆとりを与えた。雨が降って気温は少し下がっているはずなのにどこか温かい。それは僕の知らない雨の世界だった。マユの話した雨の良さはこれだったのかもしれない。その人にはその人なりの感じ方がある。でも、きっとこの瞬間が僕にとっての雨の良さなんだろう。

晴れに隠れてしまっている雨の世界。これが本当の別世界なのかもしれない。僕はそんなことを思いながら再びさっきの小説を手に取った。雨の静かな音と大好きな小説で僕はこの世界にのめり込んでいった。次の日、梅雨空は晴れ間を見せず雨は降り続いていた。学校に着くとマユが話しかけてくる。

「今日も雨だね」

窓の外を見てやっぱりどこか嬉しそうに話す。きっとマユはこの別世界にずっといたいのだろうと思った。僕は昨日知った雨の世界とマユの言った雨の良さを感じながら言葉を返す。

「梅雨だからね」

昨日の苛立ちで溢れた言葉ではなく、雨の世界を知ってしまった心で和やかに言ったんだ。そして数週間後、梅雨は明けた。蝉の鳴き声がうるさい夏がやって来た。雨の世界はまた晴れの世界で隠れてしまう。一年で一度だけ訪れる影の役者が主役になれる季節を、穏やかでゆったりとした時間を僕もマユもまた待ち続けるのだろう。
 


あれから十年近く経った今、また今年もあの季節がやってきていた。
「梅雨だってさ」

僕は毎年この季節になるとこのセリフを口にする。そして、毎年その言葉には嬉しそうな言葉が返ってくるんだ。

「今年も来たわね」

そんなマユの隣で四歳になるワタルが嫌そうな顔をする。
「あめ、やぁだー」
この子もいつか僕のように雨の世界を知ることになるのだろう。そして、いつしかこの季節を待ち望む日がやってくるのだ。
「よし、ワタル! 絵本読んでやろう!」
‐完‐

©コロ(coro)

執筆の狙い

私自身が梅雨の時期が嫌いなので、少しでも好きになれるように書いた作品です。情景描写やキャラクター設定が苦手なので、アドバイスいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

コロ(coro)

122.102.254.54

感想と意見

おかめ

高校2年の梅雨から10年近く経って4歳の子供がいるとすれば随分早く結婚したんだね。

2017-03-20 23:12

115.177.113.158

コロ(coro)

おかめ様
ご感想ありがとうございます。
そうですね。
高校2年が大体17歳ぐらい、そこから10年後、27歳。
4年前にワタルが生まれたとしたら、おおよそ23歳ぐらいで結婚と出産したと考えていただくとありがたいです。

コメントありがとうございます!

2017-03-21 13:36

126.198.84.202

黒崎一樹

拝読させてもらいました。

私は、雨は嫌いだと思いません。
小さな池が出来るのではないかという大量の雨音や熱したアスファルトに降りそそいだスコールの雨の匂い。

私は、好きです。

だからこそ
皆が嫌がる梅雨の時期を、上手く綺麗に描写していたと思います。

読むのも、苦ではありませんでしたし読みやすかったです。

本当に素敵な作品でした。

2017-03-21 17:13

219.98.210.210

コロ(coro)

黒崎一樹様

ご感想ありがとうございます。
非常に嬉しいお言葉の数々、感謝いたします。

私とは対照的に黒崎一樹様のように雨が好きな方にも気に入っていただける作品になっただけでも執筆した甲斐がありました。

これからも精進いたします。
コメントありがとうございました!

2017-03-21 17:42

126.198.84.202

カジ・りん坊

 情景描写やキャラクター設定が苦手と作者自身が言っている通り、設定の弱さが目立ちました。

 まず一つにこれは『私自身が梅雨の時期が嫌いなので』とあり、主人公は『梅雨』が嫌いであるという設定なのでしょうか?『梅雨時』が嫌いだという設定なのか『梅雨』が嫌いなのか『雨』が嫌いなのかハッキリしない感じでした。しかもその嫌いな理由が『だって憂鬱になるし、移動するのも一苦労じゃないか。見てよ! もう靴も靴下もびちょびちょだ』でいいのでしょうか?この理由だと『雨』とか『梅雨』とか関係なく『雨上がりの水溜り』でも同じ印象になりそうです。

 ハッキリとした自主性が無いために『これはどうだ?』『こんなことはどうなんだ?』と、突っ込み所が満載になってしまうきっかけになるのではないかと思います。

 さらに、彼女は『雨には雨の良さがあるの。晴れに隠れていつもは見えないけどね』って言っていますが、その見えなかった雨の良さが『ゆっくりとした時間が流れる』で『ぼくの知った大切なこと』となるのかどうか?何が言いたいかというと、その前文に作者さんは


「雨が降れば作物は育つし、水不足に困ったりしないわ。それに……」
 マユはワクワクした表情で説明して最後の言葉を濁した。
「それに?」
「ううん、何でもない」
 マユは首を横に振って先程の続きを言わなかった。きっと、これが大きな意味を持っていたのだろう。

 と振っているのです。この『それに』と『ううん、何でもない』という思わせぶりなセリフは、乙女心や男女の感性の衝撃的な違いみたいなものを含んでいるかのような印象があるのですが、これは何だったのか?ここがあるから(この場面があるから)そんなマユの隣で四歳になるワタルがと、二人が結ばれた結末が予想できると思うのですが、場面の作り方が弱いと思いました。

 このままでは最初から最後まで都合よく進んでいるだけで、『こう』だから『こう』なった風の筋が通っていない感じです。

 例えばですが、『梅雨が嫌い』というのではなく『雨が嫌いで、この梅雨時は大変だ』的な構成にしてみると、

 高校二年のあの梅雨の季節。僕は大切なことを知った。
『ちょっと待ってよぉ』
 自分の傘をこちらにかざしながら、マユが駆け寄って来る。彼女のレインブーツは、アスファルトの水溜りなんてへっちゃらだ。
『よせよ。お節介だな』
 一方ぼくは言うと、雨が嫌いで傘などは絶対に持ちたくはない。それによって片手が使えないということだけでも、雨に負けた気がする。その日のために長靴を履くなどもってのほかだ。濡れようが水が入って重くなろうが、いつもどおりのスニーカーでいつもどおりに歩く。そのためにこの梅雨の時期は身に付ける物が常に湿っている。
 マユと帰るのもいつもどおりの日課だ。天気がいい日は並んで歩くのは気にならないが、雨の日に傘を差し出してくるのは気に入らなかった。
『風邪引くよ』
『そんなにヤワじゃないよ』
 差し出す傘を早足で抜けるように歩く。グラウンドではサッカー部が泥だらけで練習をしている。雨音に負けない大きな掛け声が聞こえて来る。雨に負けないサッカー部がぼくは好きだった。

 ぐらい、極端に『雨嫌い』にさせて

 彼女のほうは何で雨が好きかといえば『相合傘』への憧れがあり、お気に入りの傘。お気に入りのレインコート。お気に入りのブーツは揃えられても、相合傘だけは相手があることで自分の思うようには出来ない。でも、天気も実は『自分の思うようには出来ない』代物で、彼氏のことは変な奴と思うのではなく、理解できるし、雨が好きな彼女は、『雨が嫌いな彼氏ごと雨が好き』だと、殺し文句を言えば、その心の広さに『雨の良さ』を見つけることが出来るのではないかと思います。
 この彼女にこう惚れた!という理由付けを考えると、キャラの設定にメリハリがつくのかな?と思いました。

 

2017-03-23 00:17

112.137.227.226

コロ(coro)

カジ・りん坊様
ご感想ありがとうございます。

的確なアドバイスでやはりキャラクター設定や描写にはもっともっと力をつけていかないといけないことが分かりました。
設定をどのように組んでいくか、今一度練り直していく必要があると感じさせられました。
これからはもっとそういうポイントになる部分を描写できるよう頑張りたいと思います。

コメントありがとうございました!

2017-03-23 07:04

122.102.254.54

カジ・りん坊

 面白い(興味深い・印象深い)作品になりそうですね!
 見る角度や視点を変えて考えてみると思わぬ発見があるのかも知れません。頑張って下さい!期待しています。

 先に書いた『雨が嫌いな彼氏ごと雨が好き』だと、殺し文句を言えば、その心の広さに『雨の良さ』を見つけることが出来るのではないかと思います←この文章については、ぼくもけじめをつけるべく少し考えておきます。少し時間を下さい。言い出しておきながらすいません。

 興味が無ければ興味が無いでいいですけど(こちらの考えに興味が無ければ興味が無いでいいのですが)、少し考えてみたい題材だと思いました。

 何度もすいません。
 m(_ _)m

2017-03-23 17:46

124.110.104.4

コロ(coro)

カジ・りん坊様
コメントありがとうございます。

今一度、コメントを冷静に確認させていただきました。
確かに「相合い傘」という視点はありませんでした。
良い発想なのですが、どちらかというと「マユ」がクールなイメージで織りなすストーリーに仕上げたかったので、少し私が表現したいものとはずれてしまったかな?と思いました。(ここはやはりキャラクター設定が苦手であることが顕著に表れていると思います。事実、カジ・りん坊様に伝わっていなかったようなので)

最後にマユの心境を書いておくとこうなりました。

「雨の世界でマユが見つけられるもの。それはこの時期にだけ花を咲かせるアジサイやカタツムリ。玄関先に見えるテルテル坊主。この時期だけしか味わえない素敵な景色。

マユは毎年この世界を待ち望んでいる。もちろん嫌なことだってある。

でも、日本のこの四季が織りなすたった数週間の奇跡のような景色。マユはその光景を見ることで嫌な季節と思われがちなこの梅雨を何よりも心地の良いものへと変えていった。

自転車での帰り道、公園ではカッパを着て水たまりではしゃぐ子供達の姿。この光景もなんだか微笑ましく思えた。マユにしか分からないであろう梅雨の良さ。それでもいい。

マユだけがそんな光景を独り占めできる。そう思えば梅雨を更に好きに思えた」

なお、この作品は本名で制作したボイスドラマになっております。上記の加筆を加えたものを音と声で表したものになっています。
よろしければ聞いてみてください。(リンクも貼っておきます。宣伝になってしまってすいません。あくまでも参考程度によろしくお願いします。)

貴重なご意見をありがとうございます。

2017-03-23 21:03

122.102.254.54

カジ・りん坊

 お疲れ様です。
『どちらかというと「マユ」がクールなイメージで織りなすストーリーに仕上げたかったので』ということですが、本文中の『マユと僕は一緒に帰っていた』や『梅雨をそんなに楽しみにしていたのか分からなかった』の文章から『クールなイメージ』が想像できませんでした。
 クールな女が男と一緒に帰る。それも二人きりで会話をしながら帰る場面は、クールさというよりもまじめで優等生の生娘というイメージでした。

 クールさでいこうとするのであれば、それを連想させる場面を作っておくことが大事かと思います。例えば『帰るぜ』と放課後教室に迎えに行くと、もう少しやることがあるから先に帰ってくれていいと袖にするなどの男よりも自分を大切にする感じが出ていたらぼくはクールと感じていたかも知れません。このあたりはそれぞれの感じ方なので、どういう感じがクールなのかと一言では言えませんが、作者なりに考えた『これがクールだ』風の場面でキャラ立てしておくほうがいいように思いました。

 そこで思いついた『相合傘』ですが、それを利用するとこんな感じの↓

 翌日も雨だった。その日の帰りも、マユは何が楽しいのか鼻歌交じりに傘を僕の上に差し出した。
「そんなに雨の日が好きなの?」
「楽しんだ者勝ちじゃない?」
 要するに彼女はその場その場を楽しむことが出来る人種らしい。
「じゃあ雨と僕だと、どっちが好きなの?」
「好きな人とする相合傘が好きなんだから、どっちも必要だし、どっちも好きだな」
 グラウンドからは、今日も雨に負けないサッカー部の声が聞こえて来る。しかし、その声よりも強烈に頭の中に響くのは、今のマユの一言だった。
 好きな人とする相合傘が好きなんだから、どっちも必要だし、どっちも好き。
 ちっ、僕は舌打ちをしてマユの傘の下に入った。
「どうしたの?急に」
「何か面倒くさくなった」
 元来僕は負けず嫌いのようだ。マユの心の広さに、僕は負けたくなかったのかも知れない。
「あ・ま・の・じゃ・く」
 マユが笑いながらつぶやいた。
「あまのじゃく?雨に弱いって書くんじゃないだろうな」
「違うよ」
 僕が言い終わるのを待たずにマユが言葉を返す。それは一瞬漫才のようなやり取りだった。
 二人して傘の中で笑い声をあげる。
 もう雨が上がるのか西の空が明るくなってきた。

 この文章と元の文章の決定的な違いは『部屋』の中と『外』雨の魅力にどこで気づくのか?ということです。雨の中でその魅力に気づくのか?部屋の中で『外を見るとまだ雨は降り続いている。僕はふと、思い立って窓を開けた』と雨の魅力に気づくのか?

 作者さんが『情景描写が苦手』と言ってますが『もう雨が上がるのか西の空が明るくなってきた』のあたりが『情景描写』となります。この情景描写も、部屋の中から見た西の空がいいのか?雨の中で目をやる西の空がいいのか?場面を想像して、印象に残るのはどちらなのか?

 さらに『サッカー部』を使って、主人公の印象を代理表現させて『雨に負けないサッカー部がぼくは好きだった』とし、雨の中のサッカー部を想像すれば主人公の『雨を何とも思わない気持ち』が映像として見せることが出来、最後にまた『サッカー部』を出して今度は『しかし、その声よりも強烈に頭の中に響くのは、今のマユの一言だった』と続けることで、彼女の言葉をより印象的に見せる工夫をして、同じ『サッカー部』ですが異なった二つの使い方をしています。

 この様なことからぼくは場面を大事に考えていまして、どんな場面でそれを言わせるか?その大事な時に、周りはどんな状況なのか?が先にあり、そこに登場する人物はこんなキャラクターなんだろうなと、情景描写やキャラクター設定を進める感じにしています。

 文章にはいろいろなテクニックがあるようですね。

 

2017-03-27 11:44

124.110.104.4

コロ(coro)

カジ・りん坊様
度々のご指摘・添削ありがとうございます。

カジ・りん坊様の中では『サッカー部』がキーワードで出てくるようですね。
私はどちらかというとインドアな僕を前面に出したかったですね。
外に出るより『小説を部屋で読む』ような部屋で過ごす主人公がマユの言葉である『雨の良さ』に気付く流れをもう少し押し出したかったですね。

『相合傘』案は改めてありだなと思いました。

クールなイメージでマユを描くために「ううん、なんでもない」と呟くあたりで表現したかったのですが、やはりキャラ設定と情景描写はまだまだと思いました。

非常にありがたい講評で今後の作品執筆に役立てたいと思います。
ありがとうございます!

2017-03-27 21:58

126.151.22.203

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です(テクニカルサポート)。

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