作家でごはん!鍛練場

『雪の孔雀(10枚)』

H(北条かおる)著

4作前の方と同じく、私も「ゆきのまち」に初挑戦したものの門前払いに終わりました。次回作の構想に取りかかる前に、一次落ちした理由など皆様方のご指摘をいただければと思って投稿しました。よろしくお願いします。

 荒々しく襖を開けて、男の手を逃れ出て来たちさの首すじに官能の余韻がある。汗が浮いて、ほつれ毛が額に貼りついていた。
「このようなこと、いずれ父上に知られずにはすみません」
「よいではないですか。そのほうが話が早い。私たちはすでに夫婦も同然なのだ」
「私は嫌です。あんな獣のような格好で――」
「いやいや、ちさ殿の体は、そうは言っておりませんでしたぞ、ふふふ。この頃は甘美な味を覚えてくれたとみえる」
 ちさは、キッと振り返って、胸をはだけたまま手枕をした平尾重蔵を睨みつけた。
 絵師の勝浦三翠は昼過ぎから、近くの円得院に招かれている。
 京都東町奉行所の同心、平尾重蔵は、その勝浦三翠の絵の弟子だった。御役目が非番の日は、こうして東山の麓、白川村にある師匠の家に入りびたりになるのが常だった。
 師匠の三翠も元は侍で、道楽が昂じてついに刀を捨て、本職の絵師に転じた人物である。
「うう、寒い。たまらん底冷えだな」
 半裸の重蔵は身をふるわせ、再び布団にもぐり込んだ。
 その師匠は、日が暮れてから帰って来た。
「重蔵が来ていたのか。ふうむ」
 肩の雪を払って、不快な顔つきになった。
 円徳院の浄源和尚から、ちさを嫁に、という話を聞かされた。相手は町医者の長男だという。悪い話ではなかった。
「重蔵め。これからは、ちと遠慮させねばならぬな。よい縁談が持ち上がった以上はな」
「縁談――でございますか、父上」
 重蔵様との秘事を知られてはならぬ。ちさは蒼ざめた。
         
 いま重蔵の絵の題材は孔雀だった。
 去年の秋――。円得院でボヤ騒ぎがあった。大事には至らなかったが、方丈の一間の襖が焼けた。今は新しく白無地の襖が立てられている。ここに渾身の孔雀図を描きたいのだ。
 重蔵の頭の中には、すでに一対の孔雀の絵が完成し、息づいていた。
 夜な夜な、寺が寝静まると、二羽の孔雀が襖から抜け出して、座敷で踊り狂うのだ。そして狂乱が最高潮に達し、キェーッと一声叫ぶと、その背に孔雀明王が出現する。
 深夜、組長屋の畳に紙を広げ、重蔵は下絵書きに没頭した。何枚も何枚も破り捨てた。
 一心不乱に筆を走らせる重蔵の目は血走っている。息づかいは乱れ、薄ら笑いとともに、唇からは何やら意味不明な言葉が洩れた。
「絵に向かった時の、あの狂気じみた目がおぞましいのです。常人とは思えませぬ」
 重蔵は知らぬが、ちさが父親に訴えている。
         
 重蔵が役目を怠るようになった。仮病で組長屋に引きこもり、孔雀図に没頭した。
 孔雀が尾羽を広げると、無数の丸い斑点がある。まさしく孔雀明王の神聖な目だった。本物の孔雀は、この目がそれぞれ、まばたきしているのではあるまいか。そんな気がした。
 障子の外が白々とする頃、一枚の絵が完成した。羽毛の一枚一枚を丹念に描き入れた細密な孔雀図だ。若々しい躍動感があった。
 だが、絵を眺めていた重蔵の顔が、徐々に歪んできた。
 違う……。絵は華麗でも、煌めきがない。青藍色の目玉も、まばたきをしていない。
 腕も、腰も、心も、疲れ果てている。首を垂れた。冷え込みの厳しい二月の朝だった。
      
 数日後、平尾重蔵は思わぬ朗報を耳にした。
 九州のさる藩から、江戸の将軍家へ孔雀が献上されることになったそうな。
 それをお聞きになった帝が「見たい」と仰せられた。そうなると京を素通りもできない。
 千載一遇の好機! 重蔵の血が沸騰した。
 お役目上のことで、その藩の京都留守居役・竹田弥十郎とは顔見知りになっている。
(見られるぞ。本物の孔雀を)
 すでに目に異様な光が宿っていた。
 ――そうして、三月のその日、孔雀は無事、藩邸に到着した。明日には天覧に供した後、ただちに江戸へ向けて出発すると聞いている。
 宵になって、重蔵は三条木屋町の藩邸の前に立った。深く息を吸い、腹を決めて、表門わきの潜り戸を叩いた。
「や、あなた様は、お奉行所の――」
「平尾重蔵です。夜分に恐れ入るが、竹田弥十郎殿はおられましょうか」
 重蔵は、明日の御所までの沿道警護の打ち合わせに参った、と門番に伝えた。
 将軍家へ献上の孔雀を見せてくれと頼んでも許されるわけがない。門番が奥へ来意を告げに行った隙に、重蔵は、湿った履物を腰に挟み、狙いをつけた部屋に忍び込んだ。
 孔雀はいた。絢爛豪華な色彩の大きな鳥が、檻の中でクイッと頭をもたげた。
 むう……。これが孔雀か。首から胸にかけての青藍色に目を奪われた。あらゆる色彩を、瞬時に目に焼きつけた。
 見たいのは尾羽の内側にあるという水玉だ。孔雀明王の聖なる目だ。どれほどに神々しく、万華鏡のように輝いているのか。
 重蔵は檻の隙間に腕を入れ、孔雀の首を掴んで引き寄せた。激しく抵抗する。固い尾羽を開かせるのは容易なことではなかった。
 むっと力を込めると、異様な音がして尾羽の骨が折れた。重蔵は狼狽した。
 その時、門番が戻って来た。唇を震わせて、奥に向かって大事件の出来を叫んだ。
 重蔵は絶叫とともに門番を斬った。血に酔って、よろめく足で藩邸を脱出した。
 重蔵は逃げた。吐き気をこらえながら、牡丹雪の中を、夢中で白川村まで逃げた。
 袖口と胸元の返り血に、ちさが目を瞠った。悲鳴に似た大声で父を呼んだ。
「重蔵。捕物での不覚か。傷口を見せてみろ」
「違う。俺の血ではない。ひ、人を斬った」
 重蔵の腰がふらついた。
「ちさ殿。俺と一緒に逃げてくれ、今すぐに」
 ひっ。手首を掴まれて、ちさは腰を引いた。
「重蔵、取り乱すな。経緯を話してみよ」
「お師匠。俺はもう京にいられぬのです。ちさ殿を連れて身を隠します。さあ、ちさ殿」
「たわけ。ちさは医家の嫁にと決まっておるわ。夏には祝言じゃ。その手を離せ。これっ」
 ぴしりと手刀で重蔵の腕を打った。
「な、なに、祝言だと? 俺は認めぬぞ。あれほど俺と夫婦同然に契っておきながら」
 いやあっ。反射的に、ちさは重蔵の口を塞ごうと跳びかかった。最大の秘事だ。
 ちさは土間に叩きつけられた。
「娘に何をするっ。重蔵、おのれ、狂うたか」
「ええい、うるさいっ。邪魔するなっ」
 つかみかかって来た三翠を、重蔵は抜き打ちに斬り、さらに胸を刺した。三翠は仰向けにどうと倒れ、血泡を噴いて痙攣した。
「ちさ殿、来い。なに、どうしても俺が嫌か」
「嫌です。だ、誰がそなたのような狂人と」
 むうっ。刀を持った重蔵の手がふるえた。
「ちさ。俺はそなたと添うものと決めていたのだ。その俺を狂人だと? おのれ、そんなふうに思うていたのか。おまえは俺のものだ。他の男に抱かせるくらいなら、いっそ――」
 重蔵の目が据わった。
            
 血刀を提げたまま雪の中をさ迷った重蔵は、円徳院の塀を越えようとした。握った指が硬直している。手を振っても刀が落ちなかった。
 くそっ、くそっ。左手で指を一本ずつ剥がしていく。ようやく重い刀が雪の上に落ちた。
(この目で孔雀を見たかっただけなのに)
 何ゆえに、こんな最悪の事態になったのか。不条理でならなかった。
 寺は寝静まっている。雪泥に汚れた足で、重蔵は縁側から方丈に上がった。ご本尊の前の灯明を手にして、白無地の襖の前にあぐらをかく。長い間、重蔵は襖を見つめ続けた。
 しばらくして、重蔵は片手で灯明をかざし、もう一方の血に濡れた手を襖に押しつけた。
 おもむろに手を滑らせる。色がかすれると、指先を胸元の返り血にもっていった。やがて、朱の線描で孔雀の輪郭が出来上がった。
(これが俺の孔雀図か。こ、これが……)
 自嘲しつつ、何度も朱の線をなぞった。灯明の炎に、鮮血の孔雀が妖しく揺らいだ。
       
 重蔵は、のろのろと方丈前の庭に出た。何を考えるのも面倒なほどに疲労困憊していた。
 ふと……。耳をそばだてた。練塀の外が騒がしい。雪の足跡を追って、大挙して討手が来たのだ。西国訛りだけではなかった。どうやら東町奉行所の同心たちもいるようだ。
 捨てた刀が発見された。
「おお、平尾重蔵の差し料だ。血も新しい。これで絵師父娘をも殺めたのだな」
「この円得院に逃げ込んだ証拠だ。寺の者を起こして中を検めい。それっ」
 声高な話し声は、うつつとは思えなかった。
 重蔵は白く変貌した庭園を巡った。小さな滝の前で、雪の積もった岩に腰かける。しんしんと降る雪が、あらゆる音を吸っている。
 どこにも逃げ場はなかった。ちさも師匠もおらず、この世には、もう安住の場所はない。
 重蔵は小刀を抜いた。おもむろに首すじに当て、片手を添える。
 うむっ。ためらうことなく深々と刃を引いた。雪に鮮血が噴出した。
 まさに、その瞬間である――。
 不思議なことに、そこだけ黄金色にきらめく滝の下に、華麗な尾羽を丸々と広げ、キェーッと鳴く孔雀を重蔵は確かに目撃した。
 無数の聖なる目玉が、青藍色に煌めいている。そのすべてが重蔵を不思議そうに見つめ、それぞれまばたきしているではないか。
(見えた……。ちさ、見えたぞ)
 発見された平尾重蔵の凍えた表情は、どことなく満足げに見えたという。
        
                (終)

雪の孔雀(10枚) ©H(北条かおる)

執筆の狙い

4作前の方と同じく、私も「ゆきのまち」に初挑戦したものの門前払いに終わりました。次回作の構想に取りかかる前に、一次落ちした理由など皆様方のご指摘をいただければと思って投稿しました。よろしくお願いします。

H(北条かおる)

58.90.107.98

感想と意見

かろ

 拝読しました。
すみません。時代のだからか、よみづらかったです。意味もわかんなかったです。
うまいなあっては思います。自信ある文体でしっかりしてて。
僕も一次落ちです。大賞だって思ったんですが、へへ。
文章、うまいなあって思います。

2017-03-18 22:41

223.135.80.65

hitoyasumi-hiro

めちゃくちゃうまいですね!!!
まず文章力が卓抜です。時代考証もしっかりしている。
テーマ、構成、ストーリー展開、どれをとってもプロ並みです。
大家の全集に収まる一短編、といった趣です。

ゆきのまちで一次落選したのは、先方が求めているものではないからだと思われます。
作品の出来の問題ではない。
ゆきのまちは、雪の美しさ、楽しさ、幸せ感を求めています。
地域興しの意味が大きいからです。
こういう凄惨な物語は求められていません。出版社の純文学の賞ではない。
ぼくにはそれしか落選理由は思いつかないし、そういう理由だと確信できます。

ちなみにぼくも門前払いでした。佳作くらいいけるかなと思ってたんだけど(笑)
北条さんは年配の方でしょうか。文章にとても興味をひかれます。他の作品も拝読したいです。

2017-03-19 12:46

118.86.120.117

hitoyasumi-hiro

あ。もう一つ忘れました。
作品の力に圧倒されて見過ごしてしまいましたが、
そういえば、「雪」があまり必然性を持って絡んでいない気が……。
これだけの作品、むりに「ゆきのまち」に合わせる必要もないと思いますが。

2017-03-19 12:49

118.86.120.117

樹花鳥獣図屏風事件

>一次落ちした理由


これから出る本誌最終審査講評号か、来年発行になる作品集を見れば分かる事なんですが・・

たまさか、本当に偶々、私が今回送った駄原稿が、
「名刹の法堂に描かれた孔雀の襖絵から始まる話」だったんです。


拙作では、
“江戸時代の名匠の畢生の大作”の鑑賞を経て、
若い絵師が「生きているような襖絵に、取り組もうとする」までで、
絵自体の完成は見ない。

文章の端正さと、読みやすさ、
“背景としての雪の量”も、拙作より御作の方がしっかりしてます。

2017-03-19 13:39

210.149.85.63

H(北条かおる)

かろ様

お読みいただきありがとうございます。
「よみづらかったです。意味もわかんなかった」ですか。
残念です。しかしまあ、それでは一次落ちも当然ですね。
来年用に、もっと幻想的なストーリーを考えます。コメントをありがとうございました。

2017-03-19 14:38

58.90.107.98

H(北条かおる)

hitoyasumi-hiro様

初めまして。お読みいただきありがとうございます。

>ゆきのまちで一次落選したのは、先方が求めているものではないからだと思われます

その文学賞に対する傾向と対策。やはりこれが重要だと頭ではわかっているのですが、どうしても自分が書きたいように書いてしまいがちです。文学賞への認識がまだまだ甘いということでしょう。
受賞を目指す以上、アマチュア作家も楽じゃありませんね。

>他の作品も拝読したいです

そうおっしゃって頂けたのは嬉しいです。もしよろしければ6面の最下段(ひょっとしたらもう7面かも)に「広沢ノ池~幻想譚」が残っていますので、ヒマつぶしにでもお読みいただければ幸いです。
このたびはコメントをありがとうございました。

2017-03-19 14:52

58.90.107.98

H(北条かおる)

樹花鳥獣図屏風事件様

>これから出る本誌最終審査講評号か、来年発行になる作品集を見れば分かる事なんですが

ということは御作が大賞、もしくは佳作、入選作に選ばれたということでしょうか。それはおめでとうございます。凄いですね。

たまたま同じような素材を扱われたということなので、どのようなアプローチをされたのか、ぜひ読ませていただこうと思います。作品集の発行を楽しみにしています。

気になるのは筆名ですが、樹花鳥獣図屏風事件の名前で応募されたのでしょうか?

このたびは拙作をお読みいただきありがとうございました。

2017-03-19 15:20

58.90.107.98

麻生

拝読しましたので、簡単に感想を入れさせて頂きます。
まず、雪の町は、これは傾向がまったく違うと思いますよ。私でもそう思います。こういうのは全く求めていないと思います。地方の公募の場合は、それぞれカラーがあって、中には上手なのはだめ、というのもありますよ。いかにも素人さんが真面目に書いた下手なの、それでもその真摯さが心を打つ、というのが望まれるというのもあります。どことはいいませんが。
たが雪の町を横に置いても、私は今回の作品は楽しめませんでした。10枚にまとめられたせいかもしれないのですが、あまりに説明がないのです。説明文ではなく、背景がわからないのです。
これとちょっと似た話は、昨夜、偶然にユーチューブで松本俊夫監督の「修羅」という映画を見て、原作が鶴屋南北のやつですが、なんか雰囲気が似ているなと思って読んだので、私は好きな部類です。でも、御作は背景が実にわかりにくいので、絵が浮かびづらかったです。
まずは、冒頭部分のちさと重蔵の位置関係がわからないのです。どこにいて会話をしているのか。ちさが男の手を逃れてきたのなら、すぐそばに男は迫っているかもしれない、と思ったら、ずっと離れた場所で手枕している。
で、この衝撃的な冒頭があるので、二人の関係を知りたいものと思ったら、とたんにカメラは勝浦三翠に変わってしまう。実に唐突に。
次の二つの文、

>絵師の勝浦三翠は昼過ぎから、近くの円得院に招かれている。
>京都東町奉行所の同心、平尾重蔵は、その勝浦三翠の絵の弟子だった。

順番が逆じゃないでしょうか。ここまでは、あくまで重点は重蔵にあり、勝浦は関係ないはず。重蔵のことがわかってから、いや、その説明として、勝浦の弟子とすべきで、唐突にわけのわからない勝浦が出ると、読者は目が白黒状態になります。
最初の文に出たさち、つまりこの尺では読者は主役かもしれないと思うさちは、ここでなぜか消えています。こういう入り方をしたのなら読者はさちのことを知りたいのでは。
それから孔雀が出ますが、頭の中では孔雀の絵は完成しているわけですね、つまり絵か何かで見たことがある。ところが、忍び込んで見たときに、これが孔雀か、と初めてみたようなことを言うわけで、やはり見たの、見ないの、と混乱してしまいます。
雀が絵から抜けて飛ぶ、というのは落語にもあるほどなので、珍しくないので、話をそこに向けて進めるのはどんなものかと思いました。なので、ラストはさすがに作りすぎかなという気がしました。
孔雀を見に行く場面からは、普通の小説になっている気がします。そこまでにもたもた感を感じました。
簡単ですが、そんなことを思いましたので、書かせて頂きました。それでは。

2017-03-19 22:35

218.226.58.78

おまるふぉい

おまるふぉい、と申します。


>一次落ちした理由など皆様方のご指摘をいただければと思って投稿しました。よろしくお願いします。
 どう考えてもテーマでしょう。

専門外だけど、時代考証かな。ひっかかる箇所がいくつかある。
重言みたいな説明が多い。
前半から、ちょくちょく話が飛んでる気がした。
文章も、時代劇者としては違和感がある。

「円得院」「円徳院」
三翠が招かれたあと、縁談の話があるので多分表記ゆれ。

テーマも雪というよりか孔雀、妄執って感じ。

2017-03-19 22:51

182.165.197.73

H(北条かおる)

麻生様

>雪の町は、これは傾向がまったく違うと思いますよ

やはりそう思われますか。今回、初挑戦して、さらにこのサイトに投稿して皆様のアドバイスをいただいて、身に染みてそれを感じました。

10枚限定の小説を書くのがいかに至難の業であるか思い知らされました。実に難しかったです。
次回の応募作には、読後に幸福感の残るファンタジーを構想しようと思っています。

前作に続き貴重なコメントをありがとうございました。また見かけましたらよろしくお願いします。

2017-03-20 09:18

58.90.107.98

H(北条かおる)

おまるふぉい様

今回もお読みいただきありがとうございます。

>「円得院」「円徳院」

何度も何度も読み返し、推敲したのに、それでもこんなミスがあったとは。
お恥ずかしい限りです。前作でも同じ指摘を受けました。これで完成品だと思い込んでいたことが情けないです(溜息)。

この次また拙作を見かけましたらよろしくお願いします。ありがとうございました。

2017-03-20 09:27

58.90.107.98

藤光

読ませていただきました。

ちょっと10枚では納められない内容だったのでは? と思います。もったいないです。

平蔵とちさの関係性や、平蔵が孔雀の羽根を見に忍び込むくだりなどに、もっと描写があればすごく良かったと思います。

改稿して別のところへ出されては? 文章は他の方が書かれているようにとても上手です。うらやましい。

面白かったです。ありがとうございました。

2017-03-20 12:09

106.154.33.6

H(北条かおる)

藤光様

初めまして。お読みいただきありがとうございます。

面白かった、と言われると大いに励みになります。今回はこの作品でゆきのまちに応募したこと自体が間違い、というか認識不足でした。

次回も挑戦するつもりでいますが、今度はほのぼのとしたファンタジー作品を構想しようと考えています。まだ何のネタも思いついてはいませんが。

このたびは励みになるコメントをありがとうございました。また見かけましたらよろしくお願いします。

2017-03-20 17:00

58.90.107.98

ドリーマー

こんにちは。作品、拝読しました。

落選の原因は、皆さんが述べているように「ゆきのまち向きの話ではなかった」に尽きるのでしょうね。

>今度はほのぼのとしたファンタジー作品を構想しようと考えています。

でもこういった作品が好きなら、無理にほのぼのファンタジーにしなくてもいいかもしれません。実際、過去の入賞作品を読むと、ファンタジックな作品でなくても入賞していますし。もっともそういう作品は、ストーリーは現実的でも、雪の描写がとても幻想的に描かれているんですね。そういったアプローチの仕方もありだと思います。

他に気になったこと。
作品の舞台は京都ですが、登場人物が誰一人京言葉を使っていません。使っているのは武家言葉に近いです。でも武家言葉は参勤交代で江戸に来た地方侍が、方言丸出しでは会話が成立しないので、武士の共通語としてできた言葉です。しかし登場人物は皆、京生まれの京育ちなので、京言葉を使う方が自然ではないでしょうか。

自分のことを棚に上げて勝手なことを書きましたが、少しでも参考になれば幸いです。
それでは、失礼しました。

2017-03-20 21:28

116.67.216.94

H(北条かおる)

ドリーマー様

初めまして。コメントをいただきありがとうございます。

>登場人物は皆、京生まれの京育ちなので、京言葉を使う方が自然ではないでしょうか。

なるほど、これはご指摘の通りかも知れない、と考えさせられました。リアル感がそがれているとすれば、それが大きな一因かも。
数編しか読んでいませんが、藤沢周平(だったかな?)など確かに方言を普通にしゃべらせていましたね。

需要な課題としてじっくり検討しようと思います。
貴重なご指摘をありがとうございました。今後、北条かおるの名前をまた見かけましたらよろしくお願いします。

2017-03-20 22:21

58.90.107.98

岩作栄輔

公募の特性うんぬんはわかりませんが、
セリフのひとつひとつが長く感じました。
シナリオ向けのセリフのように思います。

2017-03-21 18:50

111.239.41.57

GM91

冒頭の濡れ場は特に要らない気がします。
10枚という尺を考慮すると、重蔵とちさが男女の仲っていう設定そのものももっと簡略化した方がいいかもしれません。
たとえば、重蔵が勝手に横恋慕してる、って設定でもお話しの流れには影響しませんよね。

幻想的っていうお題は実はなかなか曲者だと思うのですが、御作のモチーフを借用して何か書くとしたら、
例えば絵描きとしての重蔵が雪と孔雀というモチーフに心奪われて狂気に至る、という軸にもっとスポットライトを当てて書くかな、と思います。

2017-03-21 21:25

202.215.168.236

H(北条かおる)

岩作栄輔様

初めまして。お読みいただきありがとうございました。

>セリフのひとつひとつが長く感じました

せっかくのご指摘ですが、ちょっと首をかしげました。セリフは極力短縮したつもりです。もっとしゃべらせたい個所がいっぱいあります。なにしろ10枚限定なので、なるべく1行で語らせなければならなかった。絞らざるを得なかった。そのことが最も執筆時のストレスでした。

コメントをいただいたのは嬉しかったです。私の作品を読んで感想をくれる友達は、この世の中でたった一人しかいません。なので、常に読後評に飢えているのです。

今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。

2017-03-21 21:49

58.90.107.98

H(北条かおる)

GM91様

お読みいただきありがとうございました。

冒頭のシーンは、実は自分でもけっこう気に入っていたのですが……。
後にちさを手にかける場面を際立たせるための伏線という一応の意図がありました。

10枚にまとめる、というのは初挑戦でしたが、これほど難しい作業だとは思いませんでした。
しかしながら、あれも減らし、これも削りの連続で、不要な贅肉をそぎ落とす書き方は、30~40枚の短編を書くためにも大いに勉強になった気がします。

>例えば絵描きとしての重蔵が雪と孔雀というモチーフに心奪われて狂気に至る

有りだと思います。これはこれで一つの素材になると思います。ただし、狂気に至る過程を描写するのが難しそうですが。

このたびはご感想と貴重なアドバイスををいただきありがとうございました。この名前をまた見かけましたらよろしくお願いします。

2017-03-21 22:05

58.90.107.98

北に住む亀

拝読させて頂きました。
私も先日時代物を書いたこともあり、興味深く読むことができましたし、とても参考になりました。
文章は淀みなく、欲しいモノは何があっても手に入れようとする男の様がよく描けていると思います。

・気になった点ですが、先の感想にもありましたが冒頭です。正直、私も「うーん」でした。主人公の性格、状況、そしてラストへの伏線(というほど大げさではないですが)。これらが説明ではなく会話で上手く表現出来ています。その点は素晴らしいです。ただその会話がメロドラマというか、(もっと言うと)一昔前のアダルトビデオみたいな感じです。下卑た感じは良いと思うのですが、安っぽい感じが先に来てしまい物語に入っていきにくかったです。

・重蔵の傲岸不遜を裏付ける何かが欲しかったです。現状だと彼の絵がどれほどか分かりにくいので、根拠ない自信だけ持ってる若者みたいにも見えます。狂人だからこそ描ける絵があって、(描き手の人間性を超越して)その絵が人の心を揺り動かす。そういった描写があると、重蔵の人物像がよりクッキリするかもしれません。私が読み落としているだけなら、すみません忘れてください。

気になったのは、それぐらいでしょうか。それほど高いレベルの作品だと思います。
読めて良かったです。また次回作も期待しております。ありがとうございました。

2017-03-21 23:39

153.170.0.27

樹花鳥獣図屏風事件

始めに感想入れた時、
「どうしようかなー?」と、かなり…結構…だいぶ悩みながらも、
一応「書いた素材が多少かぶっていた」件のみ、簡潔に申告しましたが・・



自身、「牡丹に孔雀図」が冒頭に来ていた関係上、このよくある画題(の江戸末期における実物の普及度)について、
書いていた際、一応ググったのです。

で、すぐ拾えた情報が、以下。



〔 今では動物園にいけば孔雀を見ることができます。では昔はどうだったのでしょう?
 江戸時代になると貿易が盛んになり、孔雀が日本にもたらされることが多くなりました。特に大きな町では「孔雀茶屋」といって孔雀を客寄せにしていた茶店がありました。
 享和元年(1801)、大坂にやってきた江戸幕府の役人・太田南畒(おおたなんぽ)という人の記録には、四天王寺にお参りに行った帰りに孔雀茶屋へ立ち寄り、そこで孔雀や真鶴(マナヅル)、白鷴(ハッカン=キジの仲間)などの珍しい鳥を見たと書いてあります。
 海外との交易が制限されていた江戸時代でも、珍しい外国の鳥を見る機会はあったのです。 〕


大阪のサイトでした。

2017-03-22 13:34

210.149.85.63

H(北条かおる)

北に住む亀様

お読みいただきありがとうございました。

>重蔵の傲岸不遜を裏付ける何かが欲しかったです。(略)狂人だからこそ描ける絵があって(略)


ご指摘の通りです。鋭い読み方をされました。本作はいったん書いたものを削りに削って、無理やり10枚にまとめたものです。
そのカットする作業中、あれも入れておきたい、これも残したい、とずいぶん苦しみました。10枚の小説がいかに難しいか思い知らされた次第です。

実は、重蔵は口にこそ出さぬが、「師匠の絵は古臭い。もはや俺のほうが実力は上なのだ」と思っているくだりがあったのですが、それも泣く泣くカットせざるを得なかったのです。 

しかしまあ、今回は大いに勉強になりました。これまでの自分の作品(けっこう書いています)にいかに無駄な文章、見苦しい贅肉が多かったことか。それに気づけたのはステップアップに繋がると確信しています。

このたびはお読みいただき、貴重なコメントまでいただいてありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

2017-03-22 15:06

58.90.107.98

H(北条かおる)

樹花鳥獣図屏風事件様

再訪感謝です。

>始めに感想入れた時、
「どうしようかなー?」と、かなり…結構…だいぶ悩みながらも

アハハ、気を遣わせてすみませんでしたね。
執筆にあたって私も一応はネット取材したのですが、そのサイトは知りませんでした。
1800年前後に大阪で一般庶民も孔雀を見物できたかも知れない、となると、これは困りました。この作品の成立の根幹にも関わります。
大阪でそうなら都である京にもそういった茶屋があったとも考えられますしね。

いいや、それでも重蔵はそんな茶屋を知らなかったのだ。絵でしか孔雀を見たことがなかったのだ、と強弁もできなくはないでしょうが、そんな小学生の反論みたいなことも書きにくいし。
ああ、実に困った。

野党に追及されて答弁に詰まった大臣もおそらくこんな心境なのでしょうねえ。重大さのレベルが違うだけで。
ま、こっちはアマチュアの作家でよかったわい、逃げ道もあるし、なんならスルーもできるし、と胸を撫で下ろすことにします。

というのは冗談です。気づかぬことを教えていただきありがとうございました。こういうことがあるから、このサイトは好きだし、役にも立つのです。
以後も投稿させていただいた際にはよろしくお願いします。

2017-03-22 15:27

58.90.107.98

樹花鳥獣図屏風事件

さっぱり伝わりませんでしたねー。

ハッキリ書かないとダメなんですねー。


孔雀茶屋そのものはどうでもいいのです。
「その頃、御所や二条城の庭には、孔雀放し飼いされてたりしなかっただろうか??」と思ってしまったんです。

(日本史に疎いので、詳細は知りませんし、そこまでググってはいませんけど・・秀吉が庭に鶴を放し飼いにしていた話は有名らしいです)


これ、「元々は江戸を舞台に(江戸設定で)書いたものを、京都設定後から付け足した」のではないですか?
冒頭から、「京都」にとても違和感あったので。

〔 京都町奉行(きょうとまちぶぎょう)は、江戸幕府が京都に設置した遠国奉行の1つ。老中支配であるが、任地の関係で実際には京都所司代の指揮下で職務を行った。東西の奉行所が設置され、江戸町奉行と同様に東西1ヶ月ごとの月番制を取った(ただし、奉行所の名称は江戸・大坂とは違い、「東御役所」・「西御役所」と呼ばれていた)。京都郡代から分離する形で寛文8年12月8日(1669年1月10日)に設置された。〕

2017-03-22 16:26

210.149.85.63

H(北条かおる)

樹花鳥獣図屏風事件様

>さっぱり伝わりませんでしたねー。
ハッキリ書かないとダメなんですねー。
孔雀茶屋そのものはどうでもいいのです。
「その頃、御所や二条城の庭には、孔雀放し飼いされてたりしなかっただろうか??」と思ってしまったんです。

私が読み方を誤っているらしい、と樹花鳥獣図屏風事件さんの初回、二回目のコメント、さらにこちらからの返信を繰り返し読んでみましたが、どうにも上記の文面の意味がわかりません。

当時、孔雀茶屋があって(あれからサイトを探してみました。ありました)主人公が孔雀を見ることが不可能でない環境にあったとしたら、本作の成立の根幹にも関わる、と返信したのですが。

ひょっとしたら御所や二条城の庭に放し飼いされていたかも知れませんが、いずれにしても本作の成立が揺らぐので「困りましたなあ」というだけの返信の内容です。

ハッキリ書かないとダメなんですねー、というのがわからないし、せっかくコメントを下さった方に思わぬ失礼をしてはいけないから、もういっぺん初めから読み返してみますけどね。

2017-03-22 20:27

58.90.107.98

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