・角川学園小説大賞

スニーカー大賞に続く、角川書店主催のライトノベル新人賞。
《学園小説》と銘打ってはいるのだが、別に学校を舞台にせよというわけではないらしい。今までの受賞作のラインナップを見ても、必ずしも学校が登場するわけでもなく、せいぜい主人公が学生である、というくらいの縛りでしかない。スニーカーで収まらない作品も受賞させて他レーベルや単行本の形式で出版しており、その実はほとんど何でもありの幅広い懐を有している。
また、この新人賞は一般部門とは別に、「ヤングミステリー&ホラー部門」という特別な部門を設けている。しかしこの部門、今までの受賞作を見ると一般の推理小説として通用する骨太なものばかりであり、「受賞作無し」だった回もある。かなりの水準にないと受賞はおぼつかない。
他のレーベルに比しても、角川書店は「ライトノベル」という言葉への甘えを許さない雰囲気が強い。そしてそれと同時に、「学園」という、特に若い読者に共感を得る作品であれと言う暗黙のキーワード。この二つを両立させた良質の作品が求められているのが、この角川学園小説大賞である。
またこの文芸賞には既存作家による選考会がなく、選考はすべて編集部で行われる。これによって「作品の完成度」よりも「作家自身の可能性」に注目されることを覚えておくとよいだろう。(解説:辰田淳一)

PRIZE DATA

規定枚数200〜350枚

関連レーベルスニーカー文庫・ビーンズ文庫

主催角川書店


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