・原稿印刷

香月

よく新人賞マニュアル本で、原稿用紙に印字すると汚くなって顰蹙を買うから絶対にやってはいけない、と書かれています。

でも私はウインドウズのワードで書いているのですが、「論文・原稿」を設定すると、画面が20×20設定の原稿用紙のようになります。
それを無地の紙に印刷するとそのます目ごと印刷され、文字もちゃんとます目に収まっています。
とてもきれいです。
でもこれも、やってはいけない「原稿用紙に印刷」と同じような扱い(印象)を受けるのでしょうか? きれいないいと思うのですが。
でもこのような印刷をやっている人の話を今まで聞いたことがないので不安なんです。

このやり方は悪印象を受けるやり方なんでしょうか?


アキタ

 本に升目はありますか?


辰田

おそらく、手書きの場合は升目がどう頑張っても一定しないので、原稿用紙という升目が必要になったのだと思います。この場合は升目がある方がキレイに揃って読みやすいわけです。

しかしワープロの場合はそのような必要はなく揃っているので、揃った文字に更に升目を印刷したりするのは屋上屋を架して読みにくいだけかと思います。


いまだ発展途上人

 たいていの文学賞では、応募要項の中に、「ワープロの場合は無地の紙に印字」となっていると思います。ですから、それを尊重するのが一番でしょう。
 このような規定が出来た理由は、以前、ワープロが普及し始めた当時、ワープロを使って市販の原稿用紙に無理に合わせて印字していた応募作があり、それらの中に、文字のズレが生じて極端に読みにくいものがあったからではないでしょうか。
 実は、私は今から十年ほど前に、ある文学賞に、マス目のある普通の原稿用紙にワープロで印字して応募したことがあります。その時は一次選考は通過しましたから、ちゃんと受け付けてもらえたようです。その当時は、「無地の紙に印刷」などという規定はなかったので、これは規定違反ではなかったのですね。

 さて、では、「原稿用紙と同じマス目をいっしょに印刷したのは不可か?」となると、これは一概に言えないように思えます。もちろん、「ワープロ印字は無地の紙に」という規定があり、それに違反していれば論外ですが、そうでなければ、極端に読みにくいとは、私は思いません。
 つまり、「推奨はしないけれど違反ではない」という考え方です。なぜなら、市販の原稿用紙に手書きで書いて応募した原稿よりもよほど読みやすいからです。
 但し、ワープロで無地の紙に印刷するのであれば、一枚の紙に原稿用紙2〜4枚分も印刷できますから、原稿の枚数が極端に変わってきます。もともと、400字詰めの原稿用紙に書かれた原稿は分厚く、下読みや選考委員にとっては扱いにくいものです。たとえば、以前の応募要項には、「原稿は2分冊にする」というのがあったくらいです。その意味からも、応募規定に書いていなくても、ワープロ印字の場合は、なるべく無地の紙に(原稿用紙枠を使わず、もっと多くの
文字を)印刷した方が良いかと思います。

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